MIDNIGHT GHOST TRAIN - live at roadburn 2013

STONER ROCK / HEAVY ROCK

サザン・ロックのタイプのダークなストーナー・ロック。ブルージーでファンキーなギター・リフで、野太く田舎臭くごつごつしたヴォーカル。ワイルドだがスローなパートが多く沈んだ感じ。ダークでブルージーと書かれる事が多いが、このバンドのダークさはブラック・メタル等の物とはちょっと違う、落ち着いた感じの物。だいぶダウナーと言う方に寄っている様に思う。サウンドやメロディーからは陰鬱な叙情性といったものが感じられる。

2007年に、米国カンザス州Abilene出身のSteve Moss (Vo/G)が中心となって、ニューヨーク州Buffaloで結成した3人のバンド。2009年にカンザス州Topekaに引越しした。その後、今までにスタジオ・フル・アルバムは2作ある。

本作は2013年(August 15th, 2013)にリリースされたライブ・アルバム。オランダTilburg市の013 venueで行われたROADBURN Festival 2013における4月18日のライブ音源を収録。11曲。
LABEL: ROADBURN RECORDS (オランダ)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=F4LBSu9mW74
Youtube試聴は本作の7曲目。
Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/kdhx/the-midnight-ghost-train
Soundcloud試聴は放送局でのスタジオ・ライヴ。本作1曲目と同じ曲。
Bandcamp試聴: http://themidnightghosttrain.bandcamp.com/
Bandcamp試聴は前のアルバム(2012年)の全曲試聴。

(コメント:犬丸)

SEREMONIA - ihminen

HEAVY ROCK / HEAVY PSYCH

スオミ(フィンランド語)で歌う女声ヴォーカルをフューチャーし、ファズ・ギター、ブルージーなリフ等から成る。全体の感じは、少しサイケデリックな70年代の響きもあるが、パンク色が濃く、リズミックな曲が多い。ヴォーカルのスオミの響きも独特。前作(2012年)発表以後は、Tuska(フィンランド), Heavy Days in Doomtown(デンマーク)やRoadburn等の大きなフェスにも出演した。

2010年に結成した、フィンランドの4人のバンド。

本作は2013年(18/10/2013)にリリースされた2ndアルバム。11曲(42:41)。ギター1人が新加入してツイン・ギターとなり、現在は5人編成になっている。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)

Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/svart-records/seremonia-ovi
最初のSoundcloud試聴は本作3曲目です。
Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/svart-records/seremonia-antikristus-666
こちらは前作の曲。新作からの試聴が少ないので前作でも聴いてください。

(コメント:犬丸)

RISE AGAINST - long forgotten songs: b-sides and covers 2000-2013 全曲試聴

MELODIC HARDCORE

メロディックに軽快に疾走する曲はもちろん、激しいエモーションの沸騰する曲やアコースティックな曲など。2000年-2013年のシングルのB面とカヴァー曲を集めた企画物編集盤だが、彼らの本質を余さず集録しているようだ。サウンドにはかなりのバラエティーがあるが、メッセージ性の強いバンド。

1999年の夏に、Tim McIlrath (Vo, Rhythm G, ex-Baxter), Mr. Precision (Lead G), Joe Principe (Bass, ex-88 Fingers Louis), Toni Tintari (Ds)の4人が結成した、米国Illinois州Chicago市のバンド。ドラマーは2000年からBrandon Barnes。ギターは良く変わっているが2007年以後はex-HAGFISHのZach Blair。

本作は2013年(September 10, 2013)にリリースされた編集盤。26曲(1:18:02)。
LABEL: INTERSCOPE (USA) *当店入荷はカナダ盤です。

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=NpJ8f17iPT8&list=PLdfAaJuk0T36zO6JeJf2kjpIuetqn6-VR
バンドのオフィシャルFacebookにもLINKのある、一旦全曲公開されたセットから一部が停止されたりしています。オフィシャルFacebookのVevoのセットはリージョン規制がかかって再生できません。上のURLのYoutube試聴は一部が停止されているのとは別のセットで、今のところ全トラックが連続再生できます。試聴はお早めに。もしだめになったときは、次のYoutube試聴もお試し下さい。次のものも今のところ、全トラックが連続再生できます。
Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=NpJ8f17iPT8&list=PLSbsH4gbWQLIuK8ox6SzosI9XqcO9c_fz

(コメント:犬丸)

AGATHODAIMON - Serpent's embrace

DEATH METAL

メロディックでシンフォニックなデス・メタル~メロディック・シンフォニック・メタル。初期の作品はブラック・メタル寄りだった。本作は早い目のテンポの快速メロディックなデス・メタル部分を中心に、少しだがゴシック的なパートもあり、テンポの変化のある展開で曲調の変化を上手くつけている。ヴォーカルはまだやや単調だが、曲調の変化があるのでそれに合わせた変化は付いている。

1995年に結成した、ドイツRhineland-Palatinate州Mainz市のバンド。

本作は2004年にリリースされた4thアルバム。10曲(49:57)。本作ではメンバーは5人クレジットされている。
LABEL: NUCLEAR BLAST RECORDS (本社:ドイツ)

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=AGATHODAIMON%20Serpent's%20embrace

(コメント:犬丸)

FRONT BEAST - demon ways of sorcery

BLACK METAL

ロウでメロディックで野生的。かなり哀愁メロディックな面が強調されたメロディック・ヘヴィー・メタル寄りのブラック・メタル。しかしヴォーカルは高音のロウでサタニックな咆え声。これは新種の音楽かも知れない。発狂したように高音で叫ぶので、驚いたよー。ヴォーカル・スタイルもサウンド全体もユニーク。BATHORY, HELLHAMMER, ZEMIAL, GRAND BELIAL'S KEY, TORMENTOR, MAYHEM, BURZUM, DESTRUCTION, SODOMにインフルエンスされたと言うが、、、GRAND BELIAL'S KEYのヴォーカルを高音にしたらちょっと似ているかも知れない。

1999年にスタートした、ドイツRhineland-Palatinate州Ober-Florsheim市のAvenger (Daniel Cichos)の一人バンド。彼はNOCTURNALやANGEL OF DAMNATION等のメンバーで、SZARLEM(アルバムが2枚ある)やTERRORAZOR(スプリットが沢山)と言う一人バンドもやっていて、そういえば前後して入荷予定のDEATH/BLACKバンドBEYONDのプロデューサーもやっている。

2013年(August 20th, 2013)にリリースされた2ndアルバム。8曲(44:00)。ゲストを迎えていない1人での録音のようだ。
LABEL: HELLS HEADBANGERS (USA)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=nztExlsTCgw

(コメント:犬丸)

BULLDOZER - neurospirit lives CD/DVD

THRASH METAL

発狂スラッシュ・メタルに適度なテクニックも加わり、威勢の良いヴォーカルと恍惚とするようなギターソロが入る。ベテランに中堅や若手メンバーが加わった体制が、ベテランのサウンドに勢いを与えてよい結果をもたらしている。
2008年の再結成当初は、1992年の解散時のメンバーA.C. Wild (Vo, 結成メンバーではないが1stアルバム以前の1984年から参加)とAndy Panigada (Gr, 結成メンバー)とドラマーはおなじSCARLETのスラッシュ・メタル・バンドDEATH MECHANISMのManuの、正式メンバーは3人の状態だった。その後徐々にメンバーも固まり、なんと現在はキーボーダーも加わった6人体制(クレジットでは)。
ヒップホップやユーロビートに転向した前科があるので、キーボードで何をするのか少し心配だったが、、、YouTubeのtrailerを聴く限り問題なく良い感じだ。と言うより、キーボード聴こえない。キーボーダー見えない。
映像を見るとこんな感じです。説教壇のようなものを前に置いて悪魔の刺又(さすまた)を持って歌うA.C.、並んで弾いている3人のギター/ベース隊のヘッドバンギングも良い感じ、ドラムズをシバキまくる元気なManuの5人みたいです。BULLDOZERには若干ブラック・メタル的な要素があるので、キーボードは荘厳な感じの曲/パートでしか聴こえないのかも知れません。

1980年に結成した、イタリアLombardy州Milan市のバンド。

本作は2013年(September 10th, 2013)にリリースされたCDとDVDのセット。ミラノのLIVE MUSIC CLUBで行われたROCK HARD FESTIVAL ITALIA 2012にに出演した際の、9月15日のライヴを収録。MARDUKがとりを務めた他IMMOLATION, ARTILLERY, EXUMER, OPERA IX等全部で12バンドが出演した。BULLDOZERはMARDUKの前で、かなりの注目を集めていたらしい。
LABEL: SCARLET (イタリア)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=ZqsT4zZJVmA

(コメント:犬丸)

AGATHODAIMON - chapter iii 全曲試聴

DEATH METAL / GOTHIC

メロディックでシンフォニックなデス・メタル。綺麗な音、ギターの泣きのメロディー、ブラストの疾走、がなり声と低音ヴォーカルの掛け合いなど、この3rdから突如、音楽的な多様性を持つ様になった。同時に、多様な要素を上手くまとめて、減りはりの利いた展開をさせるようになった。キーボード(シンフォニック)などもずいぶん上手くなっている。個人的には、この"陰"と"陽"の対比の内、"陰"の部分がもう少し多いのが好きなんだけど、それは個人の好みの問題と言う事でしょう。

1995年に結成した、ドイツRhineland-Palatinate州Mainz市のバンド。

本作は2001年(November 5th, 2001)にリリースされた3rdアルバム。9曲(42:44)。5人編成。
LABEL: NUCLEAR BLAST RECORDS (本社はドイツ)

MusicMp3.ru試聴: http://musicmp3.ru/artist_agathodaimon__album_chapter-iii.html
MusicMp3.ruはダウンロードの販売サイトですが全曲試聴できます。このサーヴィス、何時迄もやって欲しいですね。アルバム1枚を0.9ユーロで売ってますが、、、うーん?ですね。なお、ノートンによればこのサイトは安全とのことです。これは、ノートンさんがMP3の品質を保証してくれると言う訳ではありませんよ。
ノートン セーフウェブ評価: https://safeweb.norton.com/report/show?url=http%3A%2F%2Fmusicmp3.ru%2F

(コメント:犬丸)

STONEGRIFF - prologus magicus

DOOM METAL

ブラック・サバスの曲調を、少しおしつぶした様な歌い方をメインとするヴォーカルに置き換えたようなサウンド。ぐいぐい力を入れた歌い方なのでヴォーカルはパワフル、高音に上がる部分はハイトーン・メタル声に近くなる。サウンドそのものも、こね回して1音1音をぎゅうぎゅう押し付けるような演奏。重みと重圧感が高い。TROUBLE, CANDLEMASS, WITCHFINDER GENERAL等と比べられる事が多く、曲はほぼ完全にスローなパートばかりだが、ヴォーカルの分正統派メタル寄りに聴こえる。このバンドは、ヴォーカルで好き嫌いが別れそうだ。

2009年に結成した、スウェーデンSkåne県の4人のバンド。

2013年(August 30th, 2013)にリリースされた1stアルバム。8曲(45:31)。ヴォーカルは3代目だが、それ以外は現在のメンバーは結成メンバーになっている。PROGRESSIVE METALバンドVANITY DIES HARDのシンガーKalle Kronhamnプロデュース。
METAL ON METAL RECORDS (イタリア)

Reverbnation試聴: http://www.reverbnation.com/stonegriff

(コメント:犬丸)

NUNSLAUGHTER - devils congeries: volume 1 (2CD)

DEATH METAL

自称Devil Metal。いわゆるサタニックの音ではないが確かにイーヴリッシュな感じ。ロウなサウンドと汚~いヴォーカルで、OLD SCHOOL DEATH METALのスピリットを正統に受け継いでいるが、ここで聴かれる初期のサウンドではとりわけダークネスより攻撃性が目立つ。彼らのコンパクトな曲のまとめ方などはハードコア・ファンにも好まれるだろう。

1987年に、米国Pennsylvania州Pittsburgh市で、Don Of The Dead (Bass), Jer The Butcher (G), Gregoroth (Vo), Behemoth Bill (Ds)の4人で結成した。現在はOhio州Cleveland市を本拠地とする。
精力は半端ではなく、スタジオ・アルバムは3作なのにライブ・アルバムが19作あり、その他EPやスプリットが多数あり、現在までに少なくとも132作品ある。132曲じゃなくて132作品なのでお間違いのないように願います。

その彼らのEPを集大成しようと言う凶悪なシリーズがスタート。本作は2013年(July 23, 2013)にリリースされた2枚組編集盤。DISC 1は1997年-2002年の間の8作のEP、合わせて29曲(1:05:12)を収録。DISC 2には2001年-2004年の間の5作のEP、合わせて29曲(1:04:59)を収録。
LABEL: HELLS HEADBANGERS (USA)

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=NUNSLAUGHTER
まだ本作の試聴は見つかりませんのでMfmf!で適当な作品を聴いて見て下さい。

(コメント:犬丸)

AGATHODAIMON - higher art of rebellion

SYMPHONIC BLACK METAL / GOTHIC METAL

1音1音しこを踏みながら歩くように聴こえる、ミドルテンポ中心の、メロディック・シンフォニック・ブラック・メタル~メロディック・シンフォニック・メタル。時期によって(作品によって)多少違うが、デス・メタルやゴシックに近いという感じもあるようだ。かなりテクニカル系で変則リズムが多いが、ギターはストレート。7人の大編成だがシンフォニック(Keyboards)も単純に使われている。本作辺りまではヴォーカルも単純。

1995年に結成した、ドイツRhineland-Palatinate州Mainz市のバンド。

本作は1999年(November 29th, 1999)にリリースされた2ndアルバム。11曲に"ribbons/requiem '99"と"body of clay(remix version)"の2曲を追加して全13曲(1:13:04)収録。本作ではメンバーは7人クレジットされている。
LABEL: NUCLEAR BLAST RECORDS (本社ドイツ)

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=AGATHODAIMON%20Higher%20art%20of%20rebellion

(コメント:犬丸)

MONOMYTH - s/t 全曲試聴

STONER / PSYCHEDELIC

サイケ、スペースロックなどの色彩の濃い、インストのストーナー。クラウトロック (ドイツの、シンセなどを使ったサイケ~スペース・ロックでプログレの1ジャンルとなっていて、有名なバンドにはASH RA TEMPELやTANGERINE DREAM等がある) の流れを汲む、インストのサイケデリック・ストーナー。シンセを中心に据えた、細やかでやさしい音調のスペース・ロックだ。ダウンテンポは少ないが、起伏はゆるめの自然な感じの展開。多少のブルース・ロック要素はあり、落ち着いたサウンド。全編インストだがストーナー好きなら聴きやすいと思われる音で、ぼーっと聴いているとあっちの方へ飛んで行く。

2011年5月に、元35007 (KRAUTROCK、HEAVY PSYCH), GOMER PYLE (STONER), LUCID (多分PUNKのLUCID), INCENSE (インディーロック、ポストロック、エモ), ALKALOID (ELECTRONIC MUSIC、インストのサイケ・ストーナーと言う感じ)のメンバーが結成した、オランダZuid-Holland州Den Haag(正式名:'s-Gravenhage:スフラーフェンハーヘ, 日本名:ハーグ)市の5人のバンド。今年(2013年)1月にシングルがある(本作1曲のシングル・カット)。

2013年(16 September 2013)にリリースされた1stアルバム。5曲(59:38)。
LABEL: BURNING WORLD RECORD (オランダ)

Bandcamp試聴: http://burningworldrecords.bandcamp.com/album/monomyth
コメント制作時点でBandcampは全曲試聴です。期間限定の場合がありますので試聴はお早めに。
Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=JPl_VK386b0
Youtube試聴は表示されているアルバムタイトルが違っていますが、本作の2曲目です。

(コメント:犬丸)

LOST BREED - evil in you and me

DOOM METAL

変なヴォーカルがうなされそうな位に人間臭い。最初のDemoの録音ではWinoが歌っていたバンド。Winoはいないが、本作の音もいかにもそのようなサウンドで、当時の普通のヘヴィー・メタル(ほぼNWOBHM系)の好みも感じられる。音階に微妙なところのあるヴォーカルは全くのB級品で、叙情的なメロディーを歌わせると薄っぺらい目の音質と上手くマッチして耳についてはなれない。ドゥームとして聴いても、メタルとして聴いても、この音の古びた感じは最近のバンドが再現しようとしても再現しきれないものがあって、それが何にも替え難い特徴になっている。

1987年に結成した、米国California州Los Angeles市San Fernando Valley地区(region)North Hollywood町(Neighborhoods)の通常4人のバンド。

本作は1993年にドイツのHELLHOUND RECORDSからリリースされた1stアルバム。11曲(41:50)。 こちらは2013年(October 15, 2013)にリリースされた再発盤。
LABEL: SHADOW KINGDOM RECORDS (USA)

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=LOST%20BREED%20evil%20in%20you%20and%20me

(コメント:犬丸)

MONOLITHE - monolithe i

DOOM METAL

ダウンテンポでダークな演奏に悲しみを湛えたガテラル・ヴォイスが乗る。フューネラル・ドゥーム。悲しみのあふれるダークに塗りつぶされたサウンドに、叙情ブラック・メタルのような叙情メロディーや、静寂を音にしたようなコールドな音が入れ替わり現れる。壮大な展開。
なお、monolithe i→monolithe ii→monolithe iii→monolithe ivとテーマが連続しているようです。

2001年に結成した、フランスIle-de-France地域圏Paris市の4人程度のバンド。

本作は2003年にAPPEASE ME RECORDSからリリースされた1stアルバム。この作品ときのメンバーはトリプル・ギターの5人編成。
こちらはそのリマスター再発盤。2013年(30/08/2013)にリリースされた。1曲(51:59)。
LABEL: DEBEMUR MORTI PRODUCTIONS (フランス)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=9B1xYw3wo2g
すみませんが1st(本作)の試聴が見つからないため2ndの全曲試聴です。

(コメント:犬丸)

DEAD INFECTION - a chapter of accidents 全曲試聴

GRINDCORE (GORE DRIND)

1stより普通に近い録音だが、シャリシャリのノイジーなサウンドとピッチ・シフターも使ったゴアな低音凶悪グロウルだ。音楽性の点でも、ダークな1stより結成当初のしっかりとしたグラインドに戻っていて、全世界の後続の多くのバンドに影響を与えたと言われる作品。全曲ブラスト疾走のショートカットだが、超高速バンドのような速さや超ショートカットのバンドのような短さではなく(従ってそれなりの展開がある)、音楽である事に重きを置いたサウンドである事が良く判る。

1990年1月に、解散したグラインドコア・バンドFRONT TERRORの元メンバーの2人:Cyjan (Ds)とDomin (G/Vo)が結成した、ポーランドPodlaskie県Białystok市の代表的バンド。数ヵ月後にJackson (G)が参加してライヴ活動を開始。その後デス・メタル・バンドTERMINATORのギタリストKelnerとMalyが参加してギター/ヴォーカルのDominが脱退。その後すぐ、元D.O.C.のGolab (Bass)が参加して、Kelnerがヴォーカルも担当するようになった。このメンバーで1stデモの制作を行った。

本作は1995年夏にドイツのMORBID RECORDSからデジパックでリリースされた2ndアルバム。リリース後にはREGURGITATEとのミニ・ツアーを行い、翌年には"Grind over Europe"ツアーのヘッド・ライナーとして多くのショウを行った。このツアーにはHAEMORRHAGE, C.S.S.O., INHUME, AGATHOCLES, MALIGNANT TUMOUR等も参加している。本作のライン-アップはCyjan (Ds), Jaro (Vo), Maly (G), Tocha (Bass)の4人編成。18曲(38:42)。
こちらは2013年(August 12th 2013)にリリースされた再発盤。8面デジパック仕様、ボーナス・ヴィデオ・トラック(CD-ROM)を3曲収録。なお、2002年にMAD LION RECORDSから発売されたジュエル・ケースのボーナス・トラック入り再発はバンドのオフィシャルではない(SELFMADEGOD RECORDSインフォ)。
LABEL: SELFMADEGOD (ポーランド)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=8oASEW0QZlI
こちらのYoutubeは全曲で1本です。

(コメント:犬丸)

DEATH ANGEL - art of dying 全曲試聴

THRASH METAL

復活第1作。2nd以後はファンクの要素を取り入れた独自のサウンドで知られるが復活後は正統派ベイエリアスラッシュ。しかしギターソロなどファンキーな部分もある。正統スラッシュ・メタルと言っても速度を競うのではなく、勿論ファンクにこだわるのでもなく、音楽的に丁寧に作られている。これはミュージシャンの良心と言うのかな。

1982年に4人で結成して1984年からは5人になったCalifornia州San Francisco市のバンド。1991年に解散したた後、2001年に再結成した。5人目も含めて全員フィリッピン系で結成したが、解散中にオリジナル・メンバーのGus Pepaはフィリピンに帰っている。彼の兄弟のDennis Pepaを含む初期メンバー5人中4人はSan Francisco生まれのフィリッピン系だが、Gus Pepaのみフィリピン生まれだった様だ。

本作は2004年にリリースされた4thアルバム。再結成後の1作目。5人編成。イントロを1曲と数えて12曲(55:13)収録。結成メンバーのDennis PepaとAndy Galeonは2008年に抜けているがこの再結成には加わっている。1984年からのメンバーも数えて、5人中Gus Pepaを除く4人のオリジナル・メンバーを含む演奏が、このアルバムでは聴ける訳だ。
LABEL: NUCLEAR BLAST (本社ドイツ)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=fIX_Hv1-5QA&list=PLUNjY9PlpeJuJ2lg-sfQfZTu4T3JtCzOX
こちらのYoutube試聴は11本が連続再生されます。イントロが独立していないため11本です。

(コメント:犬丸) H1757A1805PD1020CU650->900[2013.09021]-15%@(1024)UP済み

DEATH ANGEL - killing season 全曲試聴

THRASH METAL

ベイエリア・スラッシュ・メタル。2001年の復活作"Art Of Dying"から4年ぶりの5thアルバム。2nd以後はファンクの要素を取り入れた独自のサウンドで知られるが復活後は正統派ベイエリアスラッシュ。

1982年に4人で結成して1984年からは5人になったCalifornia州San Francisco市のバンド。1991年に解散したた後、2001年に再結成した。5人目も含めて全員フィリッピン系で結成したが、解散中にオリジナル・メンバーのGus Pepaはフィリピンに帰っている。彼の兄弟のDennis Pepaを含む初期メンバー5人中4人はSan Francisco生まれのフィリッピン系だが、Gus Pepaのみフィリピン生まれ。

本作は2008年にリリースされた5thアルバム。再結成後の2作目。5人編成。11曲(47:12)。結成メンバーのDennis PepaとAndy Galeonは再結成には加わっているが本作まで。この後脱退している。
LABEL: NUCLEAR BLAST (本社はドイツ)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=X2WiiYwQkdw
こちらのYoutube試聴は全曲で1本です。

(コメント:犬丸)

BLUT AUS NORD - what once was...liber i

BLACK METAL

ノイジーだがダークでちょっと叙情的な響きで軽く疾走する、ダーク・アンビエント/アトモスフェリック・ブラック・メタル。ブラックメタル色の濃い作品とポスト・ブラック・メタル~ポスト・ロック的な作品がある(その間でいろいろある)。欝なメロディーだが心地良く感じる人もいるだろう。試聴がAmazonの1曲30秒試聴しか見つからないので、本作についてはっきりした事が言えません。

1994年に結成した、フランスBasse-Normandie地域圏Mondeville市の3人のバンド。

本作は7thアルバムと8thアルバムの間のEPで2010年にアナログでリリースされた。こちらはそのCD化で、2013年(2 9 2013)にリリースされた。アナログの時は各面1トラックで"I"と"II"の2トラックだったが、今回のCD化ではPart1からPart8迄の8トラック(31:25)になっている。
LABEL: DEBEMUR MORTI PRODUCTIONS (フランス)

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=BLUT%20AUS%20NORD%20Memoria%20Vetusta%20II
Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=BLUT%20AUS%20NORD%20777%20%E2%80%93%20Sect(s)
本作はもともと2010年に発表された作品のCD化なので、2009年のアルバム"Memoria Vetusta II: Dialogue with the Stars"と2011年のアルバム"777 - Sect(s)"の間になります。最初のMfmf!試聴が2009年作、次が2011年作です。(いずれも今聴いてみると思っていたより真っ当なブラック・メタルに聴こえます、、、耳がおかしくなったのかな。) なお、Mfmf!で本作を表示させる事はできますが、現状では間違った音源ばかり再生されます。Youtubeを直接検索しても本作の音源が見つからないからです。Youtubeに何かUPされたら上手く行く様になるでしょう。次のMfmf!試聴が本作の試聴です。
Mfmf!試聴 http://mfmf-music.com/search/album/?q=BLUT%20AUS%20NORD%20What%20Once%20Was...%20Liber%20I

(コメント:犬丸)

NIGHT OF THE WORLD - drive the knife deeper

BLACK METAL

ロウ・ブラック・メタルを基本として、音作りの点で現代的なラウドさを高めたMARDUK型。スラッシーでラウドでコールドなスカンディアン・タイプのブラック・メタル。ロウでかなりプリミティヴだが、ちりちり系ではない。ドラムズはカタカタ/スコンスコンとMARDUKよりアンダーグラウンドな響きだが、一方で、ギターの音は分厚くガテラル・ボーカルはパワフルだ。録音も音圧が高く、全体は普通の意味で極めてエクストリームな音になっている。

2011年にMASSEMORDのシンガーNamtarらが結成した、ポーランドŚląskie県Katowice市の3人のバンド。

本作は2013年(February 15th, 2013)にリリースされた1stアルバム。6曲(27:42)。
LABEL: FOLTER RECORDS (ドイツ)

オフィシャルサイト試聴: http://night-of-the-world.org/

(コメント:犬丸)

AGATHODAIMON - blacken the angel 全曲試聴

DEATH METAL / BLACK METAL / GOTHIC

これが1st。結構ダークでゴシック色も強く、メロディックでシンフォニックなデス・メタル。シンフォニック・メタルと言ってしまっても良いかも知れない。初期の作品はブラック・メタル寄りだったと言う事だが、それに加えてゴシック色も強い。シンフォニックで雰囲気のある大曲が多く、展開も色々あって多様だ。ドラマティックでもある。ほとんどの部分ががなり声のヴォーカルなので、がなり声が適合している部分は良いが、展開にあわせてもう少し変化が欲しい。俺の地声だからお前にとやかく言われたくないとか? でもがなり声は地声じゃないよね。本作が1stだが、2ndより充実感があるかもしれない。

1995年に結成した、ドイツRhineland-Palatinate州Mainz市のバンド。

1998年(August 25th, 1998)にリリースされた1stアルバム。10曲(1:00:59)。
LABEL: NUCLEAR BLAST RECORDS (本社はドイツ)

MusicMp3.ru試聴: http://musicmp3.ru/artist_agathodaimon__album_blacken-the-angel.html
MusicMp3.ruを試聴に使うのは初めてですが、全曲試聴できます。構造が単純で動きは良い様に思いますが、試聴中に途中で止った曲がありました。他所でもあることですが、その場合はページを更新してください。.ruはロシアです。ルーマニアかと思った。
Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=5_ql5jm0bUs&list=PL1C015F598A8746F4
Youtube試聴は全曲セットですが、現在3・7・9曲目が削除されています。

(コメント:犬丸)

DYSMORPHIC - a notion of causality

DEATH METAL

テクニカル・ブルータル・デス・メタル。減り張り(めりはり)のはっきりと付いたすっきりとしたサウンドで、ギターはかなりピロピロ。疾走が多いがスローパートも効果的にはさまれ、展開も綺麗な感じ。ヴォーカルはパワフルなデス声(デス・メタルがデス声なのは当たり前?)だが、演奏の方にダークネスやダーティーな感覚・ロウな感覚はなく、シェイプアップされたようなタイトなサウンド。オールド・スクールと言うのか、変わった事はしていないので正統派ですが、音作りからはモダンと言っても良いかも知れませんね。写真を見てもメンバーのほとんどが細身のさっぱりした現代青年風だし。

2008年にNECROTICISMの名前で結成し、2009年から現在の名前になった、フランスCentre地域圏(1982年以後は地方自治体)Tours市の5人程度のバンド。

本作は2013年(September 2nd, 2013)にリリースされた1stアルバム。11曲(41:35)。メンバーは5人。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/dysmorphicmetal
現時点でSoundcloudにUPされている曲の内、次の4曲が本作収録曲です。"Underlying Reality"(本作4曲目), "A Notion of Causality"(1), "Through the Eyes of Madness"(8), "Suffer by Our Ancestors(2)。

(コメント:犬丸)

BAD MANNERS - return of the ugly deluxe edition

2-TONE (SKA)

スカとパンクの融合から生まれた2 TONE (英国の2nd WAVE SKA)のバンド。その中でも、軽快な曲が多く、ポップ~ニュー・ウェーヴの色彩があまりないので、誰が聴いても、何時聴いても楽しく聴けるバンドだ。Buster Bloodvessel (Douglas Trendle)の人格・キャラクターもあって、好印象を持たれている。

中学校の同級生達が1976年に結成した英国North Londonのバンド。

本作は1989年に英国のBLUE BEAT RECORDSからリリースされた6thアルバム。10曲(37:40)。英国ナショナル・チャート1位の'This is Ska'や、インディーズ・チャートのヒット・シングル'Sally Brown'や'Skaville UK'を収録している。他にもライヴで良く演奏される'Bonanza Ska'や'Rosemary'等人気曲が多く収録されている。ご機嫌過ぎる内容。本作をリリースしたBLUE BEAT RECORDSは、カリプソとメント(Jamaican folk Music)を専門とするインディペンデント・レーベルMELODISC RECORDSのサブ・レーベルで、ジャマイカン・ソウル・ミュージックとスカを専門とする。BAD MANNERSとしては初めてのインディーズからのリリースだった。
こちらは2013年(16 September 2013)にリリースされた再発盤。このアルバムからカットされたシングル曲のB面と12"シングル・ミックスの合計4曲を追加収録している。
LABEL: PRESSURE DROP (UK)

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=BAD%20MANNERS%20return%20of%20the%20ugly

(コメント:犬丸)

GOATESS - s/t

DOOM / STONER

ヴィンテージ感覚のドゥーム・ロック/ストナー・メタル。極端ではない、まったりとしたスロー・テンポ。また極端にダウナーなサウンドでもなく、ほどほどにダイナミックなサウンドがゆったりと広がる。ヴィンテージな70年代ヘヴィー・ロックは勿論、若干のクラシックなロックのテイストもある。またサイケデリックな響きもティスティーだ。ヴォーカルはひなびた感覚もある。

2009年結成のWEEKEND BEASTから2012年に改名したスウェーデンの4人のバンド。COUNT RAVEN(1989-1992在籍)やSAINT VITUS(1992-1994在籍)に参加していたスウェーデン人のヴォーカリストChristian Lindersonらがメンバー。

2013年リリースされた1stアルバム。8曲(1:06:53)。録音はReflection Music Studioで、スタジオ付のエンジニアGlen Erikssonがプロデュースしている。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)
ご注意;日本盤にはボーナス・トラックに最初期の音源など2曲を追加していますが、こちらは輸入盤です。ボーナス・トラックは入っていません。

Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/svart-records/goatess-alpha-omega
Favtube試聴: http://favtube.sugerich.com/play.php?keyword=Goatess+%22Alpha+Omega%22
Soundcloud試聴が1曲だけなのでFavtube試聴も付けておきました。Favtube試聴は検索ですので、まずいのは飛ばして聴いて下さい。

(コメント:犬丸)

IMPIETY - impious crusade

DEATH METAL / BLACK METAL

ばきばきブルタルなデスメタル。ブルタル度が増してロウさはその分低下したかも。といっても元々激ロウなバンドなので無機的なモダンな音とは全然違う。一言で言えば暴力的。めちゃ元気が良くて、「ボケははり飛ばされるぞ」と言う感じ。

Bathory, Hellhammer, Sarcofagoにインフルエンスされて、1990年に結成した、シンガポール出身で、2010年からはイタリアVeneto州Treviso県Treviso市(イタリアの地方自治は三層制: 州・県・市いずれにも議会あり)に本拠を置くバンド。

2013年(August 6th, 2013)にリリースされたEP。5曲(19:18)。最近の写真ではライヴ・メンバーも加えた4人が写っている事が良くあるが、正規メンバーは3人で、この録音も3人で制作されている。現在のメンバーはフロントマンShyaithanとギターのNizam Azizがシンガポール人。ドラマーはオーストラリア人で、1997年にマレーシアのバンドに参加していた事もあるLouis Randoと言う人。この人は現在もMHORGL, MALIGNANT MONSTER他オーストラリアのバンドに参加しているので、現在もオーストラリア在住と思われる。力まかせと言う感じが、このバンドにふさわしい叩き方だ。SORCERY(スウェーデンのデス・メタル)のカヴァー有。
LABEL: HELLS HEADBANGERS (USA)

Favtube試聴: http://favtube.sugerich.com/play.php?keyword=IMPIETY+impious+crusade
Favtube試聴は検索です。不要な物はとばして下さい。
Reverbnation試聴: http://www.reverbnation.com/impiety/songs
Reverbnation試聴はオフィシャルですが、コメント制作時点で本作の音源はありません。

(コメント:犬丸)

SQUASH BOWELS - grindcoholism

GRIND

ブルータルなメタリック・グラインド。強力なブラスト入りだが最高速部分は少なく速度変化がある展開。デス・メタルにも近いエクストリーム・サウンド。すっきりした激走メタリックな演奏に野太いガテラル・ヴォイス。初期はゴアなグラインドをやっていやバンドで、今でも聴かれるヴォーカルのちょっとグロウル寄りの部分がダーティー感を加えていて、程ほどにロウな感覚もある。

1994年に結成した、ポーランドPodlaskie県Białystok市のバンド。

本作は2013年(June 18th, 2013)にリリースされた6thアルバム。14曲(31:42)。メンバーは3人。
LABEL: SELFMADEGOD (ポーランド)

Myspace試聴: https://myspace.com/squashbowels/music/songs
Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=SQUASH%20BOWELS%20grindcoholism

(コメント:犬丸)

MACHETAZO - live at cbgb new york

GRIND / DEATH METAL

ダークでダーティーなオールド・スクール・デス・メタル。もともとはグラインドコア・バンドだったが、Incantation等を髣髴させるサウンドになってきている。しかし、本作はライヴと言う事もあって(?)、聴く限り全くロウなグラインドです。

1994年結成、スペインLa Corunaのツイン・ボーカルの2人編成のバンド。ライブでは人数が増える。

本作は2011年(May 3rd, 2011)にBLACK MASS RECORDSからアナログ盤でリリースされたライヴ・アルバム。17曲(39:22)。3人編成での、2006年(May 27th 2006)のライヴを収録。MOTORHEAD (Ace Of Spades)とVENOM (Black Metal)のカヴァーあり。BATILLUS(ドゥーム)のFade Kainer (JARBOEやMAN'S GIN、NAER MATARONといったあくの強いアーティストのライヴ・メンバーをしている)がミキシングを担当。
こちらは2013年(16 9 2013)にリリースされたCD化再発盤。
LABEL: SELFMADEGOD (ポーランド)

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=MACHETAZO%20Sinfon%C3%ADas%20Del%20Terror%20Ciego
このMfmf!試聴は本作ではありません。本作がなかったので前年のスタジオ・アルバムです。

(コメント:犬丸)

STREAMS OF BLOOD - ultimate destination

BLACK METAL

ファストでラウドでノイジーなブラック・メタル。エクストリームさで他のバンドを大きく引き離している。ファストさ関しては強烈。ラウドさはぐちゃぐちゃ系ではないテクニックのしっかりしたラウドさ。ノイジーさはプリミティヴ・ブラックほどではなく音は明瞭。現代的な録音技術の良い面が現れている。
ここまで書けばいまさら言うまでもないが、以上のような特徴なのでアンダーグラウンドなブラック・メタルではなく、完全な正統派としての強烈なブラック・メタルだ。バンド自身が自認している通り、現代のオールド・スクールである。

2009年にex-Engravedメンバー2人(等)で結成した、ドイツBayern自由州(Freistaat, 州議会がある)Miltenberg郡(Landkreis, 郡議会がある)Erlenbach a.Main市(市議会がある)のバンド。

本作は2013年(February 26th, 2013)にリリースされた2ndアルバム。10曲(43:22)。
LABEL: FOLTER RECORDS (ドイツ)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=8gNz1UCBUps
試聴LINKはYoutubeの1曲ですが、2010年から参加しているドラマーSimon Schilling(2013年からPanzerchristにも参加)がUPしていて、Simon SchillingのUPした動画をチェックすれば現時点で8曲(本作の曲以外も含めたSTREAMS OF BLOODの映像全部で)ある。

(コメント:犬丸)

MIDNIGHT - complete and total hell 全曲試聴

BLACK METAL / SATANIC METAL

最近作よりもパンキッシュな初期音源集。疾走感の強い曲ではまるっきりMOTORHEADなサウンドに、Lemmyと声質が似ていなくはないがもっとやけっぱちな感じのヴォーカル。サウンド自体やけっぱちな感じだが、ロックンロールでかつメロディックなリフなどギターも多彩。2011年の1stアルバム以前の録音が年代順に収録されている。

現DestructorのJamie Boulder(ここではAthenar名義)を中心に2003年結成した、米国オハイオ州Cleveland市のバンド。メンバーは変動があり、Athenar1人の場合もある。

本作は2013年(USA:August 20th, 2012, UK:16th September 2013)にリリースされた編集盤。21曲(1:13:45)。 2005年にSHIFTY RECORDSからリリースされた編集盤"complete and total fucking midnight"(15曲)にそれ以後の作品5曲を追加して、2006年にNUCLEAR WAR NOW!からリリースされた編集盤"complete and total fucking midnight"(20曲)にそれ以後の作品を追加してリハーサル音源のカヴァー曲を削除してある。
LABEL: HELLS HEADBANGERS (USA)

Bandcamp試聴: http://hellsheadbangers.bandcamp.com/album/complete-and-total-hell
コメント制作時点でBandcampで全曲試聴出来ます。全曲試聴は期間限定の場合がありますのでお早めに。

(コメント:犬丸)

NEIGE ET NOIRCEUR - natura mortis sonoris

DARK AMBIENT BLACK METAL

寒いカナダの寒冷地帯をイメージさせるノイジー・アンビエント・ブラック・メタル。メロディーは全般にあり、ブラック・メタルの範疇であることは認識しやすい。、、、音楽の説明でメロディーがあると書くのも妙な気がするが、この辺りのジャンルの人は非常識な作品を作るので、書かないと判らない。言わば、ブラック・メタルからはみ出さない範囲でアンビエントなサウンド。ブラック・メタルの境界辺りで曲によって違った傾向の場合もあり、ある程度幅がある。

2005年からスタートした、カナダQuebec州Montreal市のZifondの一人バンド。

本作は2013年(June 2013)にリリースされた2006年-2013年間のデモや廃盤音源、CD-Rで発表されていた音源などを集めた編集盤。15曲(1:10:27)。
LABEL: DUSKTONE (イタリア)

DUSKTONE試聴: http://www.dusktone.eu/?page_id=1902
DUSKTONEレーベルの試聴は全曲ですがハイライト(少しづつ)です。次のFavtube試聴と併せて聴いて頂けば収録曲の感じはお判りいただけると思います。
Favtube試聴: http://favtube.sugerich.com/play.php?keyword=NEIGE+ET+NOIRCEUR
このFavtube試聴LINKはこのバンド全般の試聴です。特に本作収録音源と言うわけではありません。

(コメント:犬丸)

MURCOF AND PHILIPPE PETIT - first chapter 全曲試聴

DOWNTEMPO / EXPERIMENTAL ROCK / NOISE

微妙な哀愁を感じさせる、気味の悪い落ち着きのある、ノイズと音楽の合体。ダウンテンポで、低音が多い。ゴリラサイズ(従って低音)のミツバチの羽音や、キンキンの(高音化した)音階のおかしいチャペルの鐘の音や、遅すぎる大工ののこぎりの音や、その他実態がありそう(有機的)ではあるが異常な(現実的ではない)音の集積に、まともな(でもちょっと異常な)メロディーを弾く古楽の弦楽器のような音や間遠なパーカッション等のプリミティヴな音がかぶさる。エキゾティックにも聴こえる。

MURCOF AND PHILIPPE PETITはFernando Corona (MURCOF)とPhilippe Petitのデュオ。
Fernando CoronaはメキシコのTijuana出身でスペインのBarcelonaに住む。プロジェクト(ソロ)TERRESTREとして知られるが、新しいプロジェクトMURCOFも行っている。micro-beatsとクラシック音楽のサンプリングを融合させる手法で、Arvo Partと現代のエレクトロニック・シーンの間を埋めている。
Philippe Petitは生地のフランスMarseilleでジャーナリスト及びDJとして活動。ジャズ・ベーシストMiroslav Vitousとのデュオ作"Philippe Petit & Miroslav Vitous - Impressions of Paris"(1989年作, 分類はジャズに入る)やBiP_HOp Recordsのオーナーとして知られる。音楽性と非音楽性の同居するような作品が多いようだが、だとすれば、本作は彼の作品としてはかなり異常な作品と言う事になる。
MURCOF AND PHILIPPE PETITは、最近はMark Cunningham (ex-Mars)とトリオでのライヴ活動をしているようだ。

本作は2013年(15 September 2013)にリリースされたアルバム。3曲(39:08)。
LABEL: AFRICAN TAPE (フランス)

Bandcamp試聴: http://philippepetitamusicaltravel-agent.bandcamp.com/album/murcof-philippe-petit-first-chapter
現在(コメント制作時点)でBandcampで全曲試聴出来ます。全曲試聴は期間限定の場合があるためお早めに。念のため個別になりますが他の試聴ソースのURLも書いておきます。
Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/philippepetit/murcof-philippe-petit-the-call
こちらのSoundcloud試聴が1曲目の"Call of Circe"です。
Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=1ip2uV1-oOg
こちらのYoutube試聴が2曲目の"Pegasus"です。
Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=AUdhhbrNQxo
最後のYoutube試聴が3曲目の"Summoning of the Kraken"です。なお、映像無しで聴きたい方は2曲目と3曲目もSoundcloudにあります。

(コメント:犬丸)

CHURCH OF VOID - dead rising

DOOM METAL

禿が多い。お腹が大きい人がヘヴィーなギタリスト。ねちっこく、くねくねと歌われる印象の強いメロディーやむせび泣くようなギターをフューチャーした、ヘヴィーなドゥーム。この"ヘヴィー"と言うのは"ヘヴィー・ロックっぽい"という意味ではなく、またエクストリームと言う意味でもなく、文字通りにずっしりと"ヘヴィー"だ。クトゥルーがテーマの様でミステリアスな雰囲気だが、かなり目立つメロディーを持っている。BLACK SABBATHにワイルドさとミステリアスな雰囲気を増強して、少し哀愁(あるいは悲壮感と言ったらいいか)を感じさせる独特なメロディーをたっぷり盛り込んでいる。ヴァイオリンやピアノはゲストだが上手く溶け込んで、有効に使われている。

2010年に結成した、フィンランドKeski-Suomen県(自治体ではない行政区画、フィンランドの自治体は1層制になった)Jyvaskyla市の5人のバンド。変な人たちなので顔に自信があるらしく、写真を沢山UPしていますが、、、
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=469142436444456&set=pb.367337076624993.-2207520000.1381990916.&type=3&theater お腹に乗せて弾かないで下さい。-ちょっとこのギタリストの写真はやばくありませんか。

本作は2013年にリリースされた1stアルバム。8曲(43:45)。ゲスト・ピアノのThomas Pyreは本作のプロデューサーのTuomas Kokkoと同一人。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=CHURCH%20OF%20VOID%20dead%20rising
Bandcamp試聴: http://churchofvoid.bandcamp.com/
Bandcampはコメント制作時点では本作の2曲目"Son Of A Witch"1曲がUPされている。
Youtube試聴: https://www.youtube.com/watch?v=DFGOI6Dv9Ws
最初のYoutube試聴はBandcamp試聴と同じ曲。映像が見たい人はこちら。
Youtube試聴: http://www.youtube.com/channel/UC9Ql08x3cC9-l3w2RkqIdhw/videos
こちらのYoutubeはこのバンドのシンガーのチャンネル。現時点で当バンドの5曲(本作と旧作から)とURIAH HEEPのライヴをUPしている。
Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/efs-escape-room/church-of-void-strongholds-of
Soundcloudは前作(2012年)のEPの2曲目。こちらはロックンロール曲。かなり攻撃的なギターのアレンジが面白い。曲調は違ってもやはり独特のメロディーを持っている。

(コメント:犬丸)

EREB ALTOR - fire meets ice

VIKING METAL / EPIC METAL

勇壮でドラマティックなヴァイキング・メタル。その手(メロディーと歌唱が勇壮なヴァイキング)としては臭みが少ない。大仰でクリアーな音や叙情的な美しいメロディーがフューチャーされているので、美メロゴシックに近いものも感じたが、EPIC METALと言っても良い様な勇壮なサウンドと男臭目のヴォーカルで、エピカル・ヴァイキング・メタルだと思う。展開・構成はかなり徹底的に盛り上げて行く、ドラマティックで泣かせるタイプ。ドゥーム・メタルともされている(称している)のは、スロー目のテンポの部分が中心で暗い目の響きのためで、重厚なサウンドと言う点を言っているのだろう。(私個人はドゥームとは思わない。)

2003年に2人で結成した、スウェーデンGävle(イェヴレ)市のバンド。2人は翌年DOOM METALバンドISOLEの結成にも加わっている。2ndアルバムまではメンバーが2人のため、2人ともがギター・ベース・ドラムズ・キー・ヴォーカルを兼任して複雑な持ち替えをしていた。

本作は2013年(July 26th, 2013)にリリースされた4thアルバム。9曲(55:04)。
LABEL: CYCLONE EMPIRE (ドイツ)
3rdアルバム前の2011年からドラム専任でISOLEのドラマーが加わり、3人編成になっている。現在のメンバーはISOLEの4人中の3人と言う事になる。ISOLEの方はアルバムは5作を数えるが結成は1年後なので、こちらがサイド・プロジェクトと言う事にはならない。ライヴ・メンバーとしてISOLEの残る1人も参加しており、ライブ時にはどちらも同じメンバーになる。

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=EREB%20ALTOR%20fire%20meets%20ice
いやー、朗々と歌うパートは泣かせますなあ。

(コメント:犬丸)

EMPEROR - ix: equilibrium (CANDLE105CD) 全曲試聴

BLACK METAL

彼らの作品の中では荘厳さや邪悪さは薄いめで、私にはデス・メタルに聴こえますが、、、。 一般にもEmperorの作品中ではややデスメタル寄りと言われている。ブラストは目立たない録音だがアグレッシヴな音作りで、がんがんエクストリームに攻め立てる。とは言え、同時にテクニカルでもあり、シンフォニックなシンセが荘厳・ドラマティックな感覚を、叙情的なシンセが邪悪・不穏な感覚をかもし出している。好みによって評価が分かれる事がある。邪悪な人の評価は1stや2ndより低い。そこでこういう疑問が、、、私は邪悪なんだろか。

本作は1999年(23rd November 1999)にリリースされたアルバム。タイトルもIX(ローマ数字の4)であり4thと数えられる事もあるがフル・アルバムだけ数えると3rdになる。8曲(43:33)。
他にシークレット・トラックがあるようです。シークレット(ボーナス)トラックはヴァージョンによって異なりますが、DiscogsのデータではCANDLE105CD(本品)はトラック9.Untitled(0:30), 10.Curse You All Men!(Live, at The Astoria, London, July 1999)(4:34), 11.Sworn-Ulver Remix(Revamped By ULVER At Endless Studios)(5:40)となっています。(注:記事の末尾参照)
CANDLELIGHT RECORDS(UK)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=S2EkXOoibEw&list=PLBE9DE7D2AE06295E
このYoutube試聴は8本に分かれていて、自動的に連続再生されます。ボーナス・トラック分を含まない全曲試聴です。

(コメント:犬丸)

(注)再入荷を機会にコメントを改定してUPしますが、「CANDLE105CD」の品番を基にデータを書いています。ヴァージョンによって収録内容(9曲目から後)が異なりますのでご注意下さい。レーベル提供のデータでは不明な部分については、個々の商品を試聴すると新品ではなくなってしまうため、サード・パーティーのデータに基づいています。これらのデータの間違いに起因する間違いが、当方のコメント等に含まれていないとは言い切れません。ご了承下さい。

HALLIG - 13 keys to lunacy

BLACK METAL

叙情的なメロディー+勇壮なサウンドのブラック・メタル。ヴォーカルも勇ましくがなりたてる(ハーシュ・ヴォイス)が、ゆったりとしたファストなパート(遅い目のファスト)を交えるスピーディーなミドル・テンポ(速い目のミドル・テンポ)のパートが中心で、たっぷり入るトレモロ・リフが効果を上げている。叙情性やダークネスとラウドさや攻撃性とのバランスも絶妙のさじ加減で、良くも悪くも正統的、真っ当な内容の叙情ブラック・メタルだ。

2010年に結成した、ドイツNordrhein-Westfalen州(Land)Mulheim an der Ruhr郡独立市(郡に属さない市)の匿名の5人(推定)のバンド。

本作は2012年(November 20th, 2012)にリリースされた1stアルバム、8曲(49:01)。
LABEL: FOLTER RECORDS (ドイツ)

Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/hallig

(コメント:犬丸)

HELL'S DOMAIN - s/t

THRASH METAL

適度にメロディックで整合性の高いスラッシュ・メタル。特にモダンな特徴は指摘できませんが、全然オールド・スクールではなく、また、ダーティーな音とは対極のしっかりとした整ったサウンドで、一分(いちぶ)の隙きもない感じです。ヘヴィーでタイトですが、ごつごつ度や重さは程々なので、スマートとかスタイリッシュという表現が良いでしょうか。あるいは、モダンと言えばいいでしょうか。

2007年7月にベーシストとギタリストの2人で結成したデンマーク Midtjylland州(Region) Aarhus市/Skanderborg市(Kommune)のバンド。2010年には各パートのメンバーが揃って4人編成に、2011年からはツイン・ギターの5人編成になっている。2人のギターはいずれもex-Ad Noctum(ブラック・メタル)。ドラマーはex-HateSphere(2003年-2007年)。また彼とシンガーはいずれもex-Grope(Groove Thrash→Stoner)。以前やっていたバンドとは違った音を出しているメンバーが多い事になるが、経歴からして実力派なのも当然か。

本作は2013年(September 23rd, 2013)にリリースされた1stアルバム。ボーナス"Sneaking Disease"(Crionic cover)を含め、11曲(48:27)。
LABEL: PUNISHMENT 18 RECORDS (イタリア)

Reverbnation試聴: http://www.reverbnation.com/hellsdomain

(コメント:犬丸)

WELTER IN THY BLOOD - todestrieb

DRONE / SLUDGE / DOWNTEMPO

暗黒度の深い、ダウンテンポでノイジーな、非音楽的エクスペリメンタル・スラッジ。暗黒度の深さとノイジーさはプリミティヴなブラック・メタルの感覚。加えて超ダウンテンポ。曲が進行していっても、展開しても、また同じような陰鬱な音の連続。久しぶりに聴く凶悪悪質で殺人的な偏執狂の音楽。こんなのは音楽じゃないので「音が苦」だわな。

2006年に結成した、California州Los Angeles市の3人のバンド。内2人はDEATHSTENCHなる2人編成のRAW BLACK METAL/AMBIENT/NOISEバンドもやっている。

本作は2013年(une 6th, 2013)に発表した3rdアルバム。5曲(44:42)。
LABEL: DUSKTONE (イタリア)

Bandcamp試聴: http://welterinthyblood.bandcamp.com/
Bandcamp試聴は本作からの3曲ですが30分以上あります。
Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/welterinthyblood/live-clip
そしてこちらのSoundcloud試聴がライヴ音源ですが、よりブラック・メタルっぽくありませんか?

(コメント:犬丸)

IMPALED NAZARENE - latex cult 全曲試聴

BLACK METAL

ちりちりしたノイズの様なギターとわめき散らすヴォーカル。ラフな感じの爆走。ファストでやかましいブラック・メタル。ノイジーだがいわゆるプリミティヴ・ブラックの範囲を超えていて、ハードコア・パンク・ファンにも人気が高い。

1990年に結成した、フィンランドPohjois-Pohjanmaa県Oulu市のバンド。

本作は1996年(April 29th, 1996)にリリースされた4thアルバム。14曲(30:28)。この時のメンバーはリーダーのSlutti666 (Luttinen) (Vo), Repe Misanthrope (Reima Kellokoski) (Ds), Jarva (Taneli Jarva) (Bass), Onraj 9mm (Jarno Anttila) (G)の4人。1st、2nd辺りと同様のやかましい発狂アルバム。廃盤となっていた。
こちらは2013年(23 September 2013)にリリースされた再発盤。guru Mika Jussila (Finnvox studio)によるリマスターで、live songs(予定では1996年のライヴ4曲)を追加収録し、Digipak仕様で、アートワークも新しくなっている。
LABEL: OSMOSE PRODUCTION (フランス)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=jGQi8gQ5o68
このYoutube試聴は全曲で1本。今回の追加曲は含まれていません。

(コメント:犬丸)

ANATHEMA - universal

GOTHIC METAL

リラックスできる綺麗な音。ライヴ・アルバム。何時も、最近の彼らのサウンドを「プログレッシヴ・アトモスフェリック・ロック」と紹介しているが、本作で生のライヴの音源を聴くと、アコースティックな感覚でかなり素朴な感じがする。ヴォーカルなどかなり心もとないぐらいの歌い方で、なかなかナイーヴで良い感じじゃないでしょうか。オーケストラ入りだが、大仰な事をしているのではなく、いつもの音楽をさらに甘美に仕上げている。

1990年に結成した、英国Liverpool市の5人のバンド。

本作は2013年(USA:September 17, UK:September 30, 2013)に発売されたDVD付CD。CDは12曲、DVDはCDに収録されている12曲+CDには収録されていない4曲の16曲を収録。
2012年の9thアルバム"Weather Systems"のリリース・ツアー中、ブルガリアPhillippoplisのAncient Roman Theatreで、2012年(21st and 22nd of September)に行ったライヴを収録したCD/DVD2枚組。このライヴでは"Weather Systems"とその前作"We're Here Because We're Here"の曲が多く演奏されていて、現地のPlovdiv Philharmonic Orchestraが共演している。プロヴディフ・フィルはあまり録音のないローカルなオケだが、トラキア地方(現在の国境ではブルガリア、ギリシャ、トルコにまたがる歴史的な地方)の100年来のクラシック音楽の伝統を受け継いで1945年に設立された。撮影はLasse Hoile (Steven Wilson, Porcupine Tree, Opeth, Dream Theater等を制作)が行った。
LABEL: KSCOPE (UK)

Vimeo試聴: http://vimeo.com/71335062
このVimeo試聴はAlbum Trailerです。短いダイジェストです。
Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=Anathema%20Universal
Mfmf!試聴の方は今のところスタジオ音源が出てしまうのが多いので再検索してみてください。あるいはYoutubeの検索から自分で選ぶほうが早いかもしれません。
Youtubeの検索: http://www.youtube.com/results?search_query=Universal+Anathema&oq=Universal+Anathema&gs_l=youtube.3..0.3522896.3522896.0.3525729.1.1.0.0.0.0.287.287.2-1.1.0...0.0...1ac..11.youtube.-8jAP7vlTqQ

(コメント:犬丸)

VORNA - ajastaika

FOLK METAL / BLACK METAL

フィンランドのフォーク・ブラック・メタル。ヴァイキング要素もかなりある。フィンランドにはFINNTROLL、ENSIFERUM、TURISAS、KORPIKLAANI、MOONSORROWと言った偉大な先達が多数あり、それらを総合したようなフォーク・メタル~ヴァイキング・メタルになっている。アップテンポの疾走曲やポルカメタル風の曲から、軽い哀愁のフォーキーなメロディーが綺麗な曲まで。哀愁のメロディーと男臭ヴォーカルの組み合わせは独創性などなくても心に沁みてかなりの涙物。彼らに独創性を求めるのは無理なようだが、アコーディオンからシンセまで使いこなして、程よく臭く程よくかっこ良い本格的なサウンド。そもそも音楽に独創性なんて必要ない、そう割り切っているのかも知れない。ベテランバンドの方はジャンルの中心線から外れて行ってしまう事が多いので、ど真ん中のバンドは貴重だ。

2008年秋に結成した、フィンランド西スオミ州Tampere市/Kangasala市のバンド。

2013年(Finland:August 16th, Worldwide September 20th 2013)にリリースされた1stアルバム。11曲(53:48)。メンバーは6人編成で、ゲストのヴァイオリンが加わっている。
LABEL: INVERSE RECORDS (フィンランド) 

Facebook試聴: https://www.facebook.com/VornaOfficial/app_178091127385

(コメント:犬丸)

BEELZEFUZZ - beelzefuzz (s/t)

DOOM METAL / STONER ROCK / HEAVY ROCK

メリーランドのドゥームと聞けば、まず最初に誰か知っている人物はいないかと考えてしまう。ずっとPALE DIVINEのメンバーで、SINISTER REALMにも結成から参加していた(現在は抜けているらしい)ドラマーDarin McCloskeyと言う人(BUDGIEのTシャツを着ている)が参加している。
さて本題のサウンドの方。ドゥーム・メタルだが、ストーナーやブルージーなヴィンテージ・ヘヴィーロックの感覚もあり、シンガーは普通にメロディーを生かす歌い方で、ストレートに歌っている。この辺りはヴィンテージなハード・ロック感覚だ。

2009年に結成して、メリーランド・ドゥーム・シーンでは既に知名度の高いバンドということだが、メンバー3人は米国のMaryland州、Delaware州、Pennsylvania州の出身者。

本作は2013年(August 9th, 2013)にドイツのCHURCH WITHINからリリースされた1stアルバム。8曲(36:34)。録音はEarthrideやInternal Void、Iron Man、Melvins、Spirit Caravan、Valkyrie等多くのエンジニアやプロデューサーを務めるChris Kozlowski(メリーランドのPolar Bear Lair Studiosのオーナー)とRich Fuester(ミュージシャンとしてはSaculus von Doom)。
LABEL: CHURCH WITHIN (ドイツ)

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=BEELZEFUZZ%20BEELZEFUZZ
Bandcamp試聴: http://beelzefuzz.bandcamp.com/
コメント制作時点でBandcampにUPされている"Reborn"は"2012 Demo"からの音源。
Reverbnation試聴: http://www.reverbnation.com/beelzefuzz
コメント制作時点でReverbnationにUPされている"Peace Mind"と"Lotus Jam"は"2011 Demo"からの音源。

(コメント:犬丸)

NOUMENA - death walks with me 全曲試聴

DEATH METAL

男女ツイン・ヴォーカルのポップ×哀愁メロデス。かなりポップ度の高いパートやおっちゃんヴォーカルのブルータルなパートの中に、ころっと出てくる哀愁メロディーやクリアーな女性ヴォーカルを活かしたスローなパート、アコースティックなパートなどが魅力。後者の比率を高めて欲しい気もするが、対比を生かすためにはこれぐらいが良いのかも知れない。

1998年に5人で結成した、フィンランドÄhtäri市のバンド。ツイン・ギター。

2013年(April 18th, 2013)にリリースした4thアルバム。11曲(57:13)。今迄からゲストの女性ヴォーカルが加わっていたらしいが、2009年から女性シンガーがメンバーに加わり、6人編成になっている。現在も結成時のメンバーは全員残っている。本作が、その正メンバー6人体制になってから初のアルバム。前作から7年が経過しているが、本作は2010年と2012年に録音・ミキシング・マスタリングされている。
LABEL: INVERSE RECORDS (フィンランド)

Bandcamp試聴: http://noumena.bandcamp.com/
コメント制作時点でBandcampは全曲試聴出来ます。期間限定の場合もあるため試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

NUCLEAR AGGRESSOR - condemned to rot

THRUSH METAL

ちりちりしたノイジーでアグレッシヴな音は極悪プリミティヴ・ブラックのスラッシュ・メタル版だ。もちろんそれと比べれば遥かに音楽になっている(音質的にも真っ当な範囲内)のと、それほどのダークネスはない(テーマはDeath, Darkness, Horrorだそうですが)が、アグレッションはそれ以上かも知れない。("かも知れない"とあいまいなのは極悪プリミティヴ・ブラックと言ってもバンドにより色々だからです。) バンドとしてはサタニックじゃなくてホラーなんだそうだけど、サタニック・スラッシュのバンドのようなやけくそ疾走が中心。吐き捨てるヴォーカルも潔(いさぎよ)い。

ここからは私見になります。どこまでが意図したものなのかは不明ですが、彼らの音楽性には録音の音質も大きくかかわっているようです。ハードコア・ファン向きかもしれません。最近のラウドなメタルコアじゃなくて、トラディショナル・ハードコアと言った80年代タイプのスラッシュ(コア)とか当時のクロスオーヴァー・スラッシュなどのハードコア、あるいはその流れのものの事です。音質やヴォーカルスタイルは、私にはこの作品の魅力になっていると思われますが、正反対に感じる人もいそうです。

2010年に結成した、イタリアFriuli-Venezia Giulia州Gorizia県Gorizia市のバンド。解散したViolent Assaultのメンバー2人を含む3人編成。

2013年(September 23rd, 2013)にリリースされた1stフル・アルバム。10曲。この後でドラマーが変わったようだが、本作までは結成時の3人がメンバー。
LABEL PUNISHMENT 18 RECORDS (イタリア)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/user/AbsuTelalDhagon/videos
こちらのYoutubeは彼らのチャンネルです。コメント制作時点でUPされている"Condemned to Rot" "After the Blaze" "Ultra-Violent Nightmare"は本作の10曲目、4曲目、7曲目です。

(コメント:犬丸)

BEYOND - fatal power of death

DEATH METAL / BLACK METAL

クオリティーの高いモダンなデス・メタル。モダンと言っても不協和音をテキトウに散りばめた陳腐なサウンドの事ではない。一つ一つの音が研ぎ澄まされていて、コールドな部分はコールドに、エクストリームな部分はエクストリームに、メロディックなギターを聴かせるパートは美しい音色にと極められているている。その結果、いわゆるモダンなサウンドを取入れていないにもかかわらず、使われている音は少しエクスペリメンタルにも聴こえる。スローなパートやトレモロ疾走パート、カオティックなまでの急加速など大胆な展開だが、これも鮮やかに決まっている。これを聴けば、メジャー・レーベルのバンドの程度の低さはどうしようもなく感じられるだろう。

2010年に結成した、ドイツRhineland-Palatinate州Mainz市の4人のバンド。2008年に結成して2010年まで存在したSHAPELESSと言うバンドが母体になったようだ。

2013年(July 15th, 2013)にドイツのIRON BONEHEAD PRODUCT/NECROSHRINE RECORDSからリリースされた1stアルバム。8曲(49:00)。FRONT BEAST他多くのブラック・メタルやドゥームのバンド(一部は彼の一人バンド)に参加しているDaniel "Avenger" Cichosがゲストのキーボードとプロデュースを担当。
LABEL: IRON BONEHEAD PRODUCT (ドイツ)

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=BEYOND%20fatal%20power%20of%20death

(コメント:犬丸)

TRIANGULAR ASCENSION - chronos anomaly

DARK AMBIENT

日本でもお馴染みZardonic等で知られるキーボーディスト/DJ/リミクサーFederico Agreda(Federico Ágreda)のダーク・アンビエント。ゆっくりとした展開なのでダウンテンポやミニマルにも近い。音はアトモスフェリック。無機的ではなく、物語性を感じさせるサウンドスケープになっている。

1985年生れ、ベネズエラ・ボリバル共和国Lara州Barquisimeto市のFederico Augusto Agreda(Ágreda) Alvarezはドラムンベース、ダーク・アンビエント、ミニマル・テクノ等のほか、リミックス・ワークではBerzerkerやGorgoroth、Dark Funeral等で知られる。Zardonicとして2012年初来日した。
このTriangular Ascensionは彼の数ある異名の一つ、あるいは一人バンド名になる。この名義では2009年にデヴューEPを発表し、本作以前では3枚のEPと2011年のデヴューアルバムがある。

本作は2012年発表の2ndアルバム。11曲(80分)。限定600枚、4面デジパック。
LABEL: CYCLIC LAW (カナダ)

Favtube試聴: http://favtube.sugerich.com/play.php?keyword=Triangular%20Ascension
Soundcloud試聴: http://soundcloud.com/cycliclaw/sets/triangular-ascension-the

(文:犬丸)

ALCHEMYST - nekromanteion

BLACK METAL / DEATH METAL

思いっきりおどろおどろしいブラック・メタル~デス・メタル。かなりwitchcraft(魔術)的な怪しさ。サウンド的には(音楽になっている部分は)スラッシーなデス・メタル寄りで、オールドスクール・デス・メタルとして結構ストレートな整った音になっている。にぎやかなので冷厳な感じはしないが、シンガーは歌ってると言うより叫んだり朗誦したり唱(となえ)えたりしている感じ。ハモンド・オルガンも使って、これは地下世界を描いたサウンドスケープである。ただし彼らの地下世界と言うのはダークネス以上に怪しさや猥雑感を持っている。

2009年に結成した、ドイツThuringen自由州の4人のバンド。メンバーの変動があるが、現メンバーで言えばブラック・メタル・バンドANAELのメンバー2人が参加している。

2012年(ctober 31st, 2012)にドイツのIRON BONEHEAD PRODUCT/NECROSHRINE RECORDSからリリースされた1stアルバム。10曲(47:22)。ゲストはハモンド・オルガンでKATHARSISのDrakh、効果音でFJOERGYNのStephan Loscher。
LABEL: IRON BONEHEAD PRODUCT (ドイツ)

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=Nekromanteion%20%20Alchemyst

(コメント:犬丸)

ISVIND - daumyra

BLACK METAL

ある程度ノイジーな初期からのノルウェジャン・ブラック・メタル。メロディーもあり、コールドなだけでなくデス・メタル寄りのかなり熱い所もある。ちょっとパンクっぽい爆走も聴かせていて、特にヴォーカルは熱唱型だ。バンド名は途中で英語から現在のノルウェー語に変えているが、サウンドはノルウェジャンを意識させない普遍性の高いものになっている。

1992年にICE WINDの名前で結成し、1993年にノルウェー語のISVINDに改名。ISVINDは英訳するとICE WINDになる。1997年に解散した。2002年に再結成した。
1993年の結成メンバーはArak Draconiiz(後にTSJUDERにも参加)とGoblin(後にORCRISTにも参加)にヴォーカル/ギターのBehramの3人。1stアルバムまでに、1995年にベース/ヴォーカルのNag(TSJUDERに1993年の結成から参加)も参加。Behramは1994年に脱退している(Encyclopaedia Metallum, 2013年10月10日15:36取得)が、別の資料では当時4人体制の時期もあった(Musicdetector Websites 2009)とされる。
2002年の再結成後はArakとGoblinの二人。ライヴ・メンバーを加えてライヴでは4~5人編成。

本作は2013年(August 15th, 2013にドイツのFOLTER RECORDSからリリースされた3rdアルバム。8曲(37:10)。
LABEL: FOLTER RECORDS (ドイツ)

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=isvind%20daumyra
Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/isvindofficial
Soundcloud試聴に1stの曲などがUPされていますが、本作の録音はありません。

(コメント:犬丸)

MASTER - witchhunt

DEATH METAL

中年オールドスクール・デス・メタル。脂の乗り切った熱い音。スラッシュ・メタルに近い初期のデス・メタルだが、ぱりぱりしたデスラッシュとはちょっと違う、暑い、脂っこいと言う感じもする音。ハードコア・パンク好きにも人気がある。新奇なことをする気等全くない、頑固な石頭オールドスクール・サウンド。

Paul Speckmanは1963年9月28日に、米国Illinois州Chicago市で生まれた。1982年に最初のバンドWAR CRY(1984年解散)を、1983年にこのMASTERを結成した。そのほかいくつかの自らのバンドで活動したほか、チェコのKRABATHOR(2005年解散)にも1999年-2005年の間参加した。彼は2000年のKRABATHORの録音参加以後はチェコでの生活が多くなり、2001年に就任したBush大統領の"同時多発テロ後の米国の力の政治"を嫌って、2003年にチェコに完全に引っ越した。チェコで結婚して家族を持っている。少なくとも市民権はあるはずだが、母国と言っているのでチェコ国籍を取得しているかも知れない。現在は英会話や英語のコミュニケーションの個人教授をして生計を立てている。

本作は2013年(September 27th, 2013)にドイツのF.D.A. REKOTZからリリースされた新作、12th位のアルバム。11曲(51:47)。メンバーも前作と同じで、Paul Speckmann以外はドラマーが2003年から参加しているスロヴァキア人のZdenek Pradlovsky、ギターが2003年から参加しているチェコ人Alex "93" Nejezchlebaの3人編成。
LABEL: F.D.A. REKOTZ (ドイツ)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=hC5mxwKRxi0#t=13
Youtube試聴は本作5曲目"Parable"です。
Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=MASTER%20witchhunt
Mfmf!試聴はこのコメント制作時点ではまずい状態です。今後本作からの音源がUPされれば良くなるでしょう。
Lords Of Metalのインタヴュー: http://www.lordsofmetal.nl/en/interviews/view/id/4846
オランダのウエブマガジンのインタヴューです。Speckmanが国際問題やAssange、Snowden事件について語っています。

(コメント:犬丸)

BURZUM - belus

BLACK METAL

単純なメタルだと言う本人のコメントに反して、霞のかかったようなアンビエント感やアトモスフェリックな感覚を持った曲もある、ノイジーなプリミティヴ・ブラック・メタル。明白にプリミティヴ・ブラックの発展だと感じられるが、ダークさに加えて一種の悲壮感や哀愁を感じさせる音楽性を持っている。それに加えて、全体にメロディーが中心にすえられていて、その点では聴きやすくキャッチーさが強く感じられる。ドラマティックな感覚もある。
当たり前っぽいが、獄中では活動に制約があったために本作の前の2作はシンセによる一人バンドとして制作されていた。出獄後の第一作目である本作では、今迄通りの一人バンドではあるが、シンセは使わずに制作されている。しかしそれにもかかわらずアンビエントな曲もある。と言うわけで、中心がどこにあるとも言えないもどかしさも感じるが、音楽としての幅の広がりを感じさせるアルバムだ。
なお、本人によれば「Hvis Lyset tar Ossやアトモスフェリックなブリリアントさを持ったFilosofemの流れを引き継ぐがアンビエントな要素はなく、BirzumがBlack Metalとしての評価されているのは解かっているが、本作は単純にメタルに属する」とのことだ。

Kristian Larssøn Vikernesは1973年2月11日にノルウェーのBergenで生まれた。2008年にMarie Dominique France Cachetと結婚した後は改名してLouis Cachetとなったが、現在は元のKristian Larssøn Vikernesに戻しているらしい。
彼は1991年に一人バンドBURZUMをスタートした。彼はネオナチ・シンパと言われる民族主義者で、BURZUMはNSBM(National Socialist Black Metal)の代表のようなバンドだ。彼はBURZUMにおいてはGreifi Grishnackh (以前はCount Grishnack)を名乗っていて、現在はアーティストとしてはVarg Vikernesを名乗っている。
ノルウェーでは1945年を除き1905年から死刑が廃止されている。彼は殺人や放火で獄中にいたが11年の刑期を経て2009年に出獄した。この作品から現在の彼の思想を感じ取る事は難しい(私には出来ない)。

本作は2010年にリリースされた7thアルバム、8曲(52:16)。
LABEL: BYELOBOG PRODUCTIONS (ノルウェー)

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=BURZUM%20belus

(コメント:犬丸)

GORTHAUR'S WRATH - war for heaven

DEATH BLACK METAL

アンダーグラウンド、田舎臭い、芸術的、独創的が一体となった個性的ブラック・メタル。
クロアチアのブラック・メタルのフロンティア。もともとプリミティヴ・ブラック・メタルとしてスタートしたらしくエクストリームなサウンドだが、現在の音を聴くとデスメタル的なブルタリティーを持ったサタニック・メタルと言う感じ。メロディックなリフを繰り返しながら疾走して、邪悪でキャッチーな感じ。どことなくメロディーに特徴が感じられるし、モダンな音も出すが時々普通でない音を立てるので印象も深い。
クロアチアと言うと日本では関心が薄いかもしれないが、分解した旧ユーゴスラヴィア連邦の一部分だ。音楽好きというのは勝手なもので、同じ旧ユーゴスラヴィアのマケドニアはメロコア系が印象に残っているので明るい感じ、クロアチアはこのバンドの様なブラック・メタルが印象に残っているので道楽者の国・芸術的な国などと思っている。この地域の紛争が厄介だったのは、国境と人種の分布が一致していない事が大きな原因だが、最近は一応落ち着いた感じだ。クロアチアにはクロアチア人とセルビア人がいて、いつも仲良くやってきたなどとは言えないので、このバンドのメンバーが何系なのか少し気になる。このバンドの生息しているRijeka市はイタリア語のFiumeで呼ばれる事もあり、クロアチアの中でも特殊な地域で、市全体の人口の88%をイタリア人が占めている。残りはクロアチア人であり、セルビア人はいない。それまでも色々あったようだが、Rijekaは1924年からはイタリア、1947年からはユーゴスラビア社会主義連邦共和国のクロアチア、1991年からはクロアチア共和国に属している。それを踏まえると、このバンドの音は、イタリアのアンダーグラウンドなサタニック・ブラック・メタルが起源かと言う事になるのだが、、、現在5人編成だがドイツ人が3人もいるわな。現在残っている唯一の結成メンバーのシンガーとベーシストがクロアチア人、残りの3人、リード・ギターとリズム・ギターとドラマーはドイツ人。でもあまりドイツっぽくない。メンバーはコロコロ替わっているので、、、。

1998年に結成した、クロアチア共和国Rijeka市出身のバンド。現在はCroatian/Germanバンドと書いてある。

2013年(September 6th, 2013)にリリースされた2ndアルバム。そういえばレーベルもドイツ。ライヴもドイツで多い。
LABEL: ETERNAL SOUND RECORDS (ドイツ)

Reverbnation試聴: http://www.reverbnation.com/gorthaurswrath

(コメント:犬丸)

SLOMIND - grown against the grain

HEAVY ROCK / STONER ROCK

ストーナー・バンドだが、ストーナーやドゥームと言う以上に、90年代インフルエンスなヘヴィー・ロックの色彩が濃厚。土臭くキャッチーなサウンドを指向していて、ブーギーのリズムも入りサザン・ロック寄りの曲(やパート)があり、TRUCKFIGHTERS等を連想させる。ちょっと彼らの音楽性の本筋から離れた感じの曲なのだが、バラードっぽい曲調の寂しいメロディーが印象に強く残る。

ドイツNordrhein-Westfalen州Dusseldorf市のバンド。2012年に3人でインスト・バンドとして結成した。

本作は2013年(04.10.2013)にリリースされたデヴュー作品。5曲(23:28)+ヴィデオ1曲。本作録音中にヴォーカリストが間違えてスタジオに入ってきたのでヴォーカル入りになった(全曲)。
LABEL: ETERNAL SOUND RECORDS (ドイツ)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=RTlYhJhMHqY

(コメント:犬丸)

PESTILENCE - obsideo

DEATH METAL

もともとオールドスクールのバンドだが、テクニカル~プログレッシヴな方向性を持っていた。解散・再結成後はプログレッシヴ性は低くなってオールド・スクール・デス・メタルに回帰していると言われている。と言っても大変テクニカルだ。変則リズムも多用して複雑な音になっている。展開も多く、突っ走ったりはしないので、私にはオールド・スクール・デス・メタルと言うより、プログレッシヴ・デス・メタルに聴こえる。

1986年にオランダ人2~3人とイタリア人で結成した4人前後のオランダ・ベースのバンド。現在はオランダ人×2、オーストラリア人、ドイツ人の4人編成。

2013年(11/11/2013または21/10/2013)にリリースされた7thアルバム。10曲。本作制作時点では3人編成らしいが、その後新ベーシストが新加入して4人体制に戻っている。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=o1htZ8NgHQM&list=PLF71C230DAD718B3A
新作音源が見つからないので、この試聴は前作の全曲です。
コメントもサウンドについてはこの音源によるものです。つまり前作のコメントです。、、、うーん、実際困るのですよ。これじゃ入荷数も決められないし、最低数にするしかしようがないではありませんか。

(コメント:犬丸)

ARGUS - beyond the martyrs 全曲試聴

DOOM METAL / EPIC METAL

綺麗な音がメロウだ。ヴォーカルはエピカルな雰囲気。ドゥーム・メタルと、パワーメタル的で様式美的要素のある、整った綺麗な音のヘヴィーロック(メタル)との中間的なサウンド。どっち付かずと言われかねないスタンスで、実際「中間的」と「どっち付かず」は同じ言葉の裏表だろうが、、、。
綺麗なメロディーを演奏するツインギターの綺麗なハーモニーは絶品で心がとろけそうだ。加えて、パワーを前面に出すのではないがパワフルな(力強い)歌唱が特徴。取分けスロー・パートがドゥーミーなだけでなく(あるいは、ドゥーミーと言うよりも)美しく、様式美的要素に興味のない人(=私)でも大変魅力的な作品だ。

2005年に結成したPennsylvania州Franklin市の5人のバンド。シンガーにはex-PenanceのButch Balich、ドラマーにはex-AbdullahのKevin Latchaw(何時からAbdullahに参加したか不明だが、2009年1月17日の解散ライヴの時は彼がドラマーだった)が参加している。

本作は2013年(October 7th, 2013)にリリースされた3rdアルバム。8曲(42:40)。ゲストのギター(+エンジニアも)にTRADITIONAL HEAVY METALバンドICARUS WITCHのDave Watsonが参加。
LABEL: CRUZ DEL SUR MUSIC (イタリア)

Zero Tolerance Magazine試聴: http://www.ztmag.com/exclusive.html
コメント制作時点でZero Tolerance Magazineで全曲試聴出来ます。全曲試聴は期間限定の場合がありますのでお早めに。
バンドのオフィシャル・サイト試聴: http://www.argusmetal.com/music/
また、バンドのオフィシャル・サイトで、前作までが(全曲)試聴できます。

(コメント:犬丸)

IHSAHN - das seelenbrechen (limited delux edition)

BLACK METAL

プログレ・ハードロック色が強まって、ブラック・メタルにこだわらない音作りになっている。キーボード・プログレやジャズロック・プログレを中心としたプログレッシヴ・ロックであり、ハード・ロック感覚も強い。ヴォーカルはアグレッシヴな部分が多くデス・メタル寄り。プログレ色が強まっていてもエクストリームな音楽の聴き手には馴染みやすい音かと思いますが、、、。

1975年10月10日(旧-体育の日、現-転倒予防の日)にIhsahn (本名Vegard Sverre Tveitan)はノルウェーTelemark県Notodden市に生まれた。彼はEMPERORのシンガー/ギタリストとして有名なほか、ex-PECCATUM, ex-ZYKLON-B, ex-HARDINGROCK, ex-THOU SHALT SUFFER等の活動もある。
IHSAHN(バンドの名前)は、Emperorのシンガー/ギタリストIhsahn(個人の名前)が、2005年からスタートした一人バンド的なソロ・プロジェクト。

本作は2013年(21 October 2013)にリリースされた5thアルバム。通常盤は10曲(48:55)収録。
限定デラックス・エディションはデジパック仕様で、ボーナスを2曲追加して全12曲収録。
最近のいつもの作品通り、本作でもドラマーにはノルウェーのプログレ・バンドLEPROUSのメンバーのTobias Ornes Andersenを迎えている。LEPROUSのメンバーはIHSAHNのライヴでもIhsahnのバックを務めている。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/candlelight-records/hiber-1

(コメント:犬丸)

RATOS DE PORAO - crucificados pelo sistema

CRUST

Anti-CimexやDischargeのラインのメタリックなクラストで、南米第1世代の代表的なバンドと言われる。1983年に発表した1stアルバム。代表作で、ファストなメタリック・クラスト。その後、サウンドはスラッシュ・メタルやクロスオーヴァーHCと初期のサウンドのあいだで変遷。

1980年に結成した、ブラジルSao Pauloのバンド。

本作は1983年にAtaque Frontalからリリースされた1stアルバム。
こちらのCDは2012年にリリースされた、デジパック、リマスターの再発盤、赤いオリジナル・アートワークを使用。ボーナスには2000年にAlternative Tentaclesからリリースされた10thアルバム"Sistemados pelo crucifa"(1stの再録音)を1トラック(22分)にまとめて収録予定(17曲目)(未確認です)。
LABEL: PECULIO DISCOS (ブラジル)

Mfmf!試聴: http://mfmf-music.com/search/album/?q=RATOS%20DE%20PORAO%20crucificados%20pelo%20sistema

(コメント:犬丸)

GATHERING - afterwords

EXPERIMENTAL / POST-METAL

一時期はゴシック・メタルとして高い人気を得た彼らは、現在では女性ヴォーカルのポスト・メタル~ポスト・ロックのバンドになっている。アンビエントな要素も大きく、音色も、メロディーも、そしてクリアーな女性ヴォーカルも、美しく心地良いものだ。しかし、ちょっと悲しげな叙情性や、ゴシック(ポップなものではなくオールドスクールなタイプ)に由来するような情緒の豊かなダークネスも持っていて、快適な聴き心地というだけではない、ポスト・ロックとしても奥行きの深い音を出している。

1989年に5人で結成した、オランダGelderland州Nijmegen市/North Brabant州Oss市のバンド。1990年には6人編成になっている。DEATH METAL/DOOM METALからスタートしてGOTHIC METALとなってからが特に有名で、最近ではポスト・ロック化している。

本作は2013年(October 5th, 2013)にオランダのPSYCHONAUT RECORDSからリリースされた11thアルバム。9曲(41:30)。
1989年の結成メンバーで1993に脱退した初代ヴォーカリストBart Smitsがゲストで参加し、タイトル・トラックを歌っている。最近のような女性リード・シンガーになる前の、音楽性も今とは異なるDEATH METAL / DOOM METAL時代に在籍していたシンガーだが、アコースティック感覚のクリアーな曲で、落ち着きのあるダイナミックな歌唱を聴かせている。収録曲の内4曲は前のアルバムの曲のフル・リメイクで、タイトルも異なっている。
LABEL: PSYCHONAUT (オランダ)

Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/marcelopinheiro/the-gathering-afterwords-01-s
Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/marcelopinheiro/the-gathering-afterwords-06
以上、Soundcloud試聴はそれぞれ本作の1曲目、6曲目です。
Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=7OueNpQhF0A
そしてYoutube試聴が4曲目です。この曲のボーカルがゲストのBart Smitsです。

(コメント:犬丸)

SUBROSA - more constant than the gods 全曲試聴

STONER / SLUDGE POST METAL

暗黒だが美しく、欝だが気持ちよく、轟音もあるがやさしいストーナー・スラッジ、ポスト・メタル。アコースティックなパートはちょっとフォーク・ミュージック(プリミティヴなひなびた音のタイプ)の様で、ヴァイオリンをフューチャーしたパートでは欝だが美しいちょっとゴシック掛った印象。ドラマティックに盛り上がる部分は中世音楽+欧州大陸(フォークロア)と言う感じのクラシックな大仰さで、スペーシー/サイケデリックな音や柔らかめの轟音も入る。

2005年に結成した、米国Utah州Salt Lake City市のバンド。

2013年(September 17th, 2013)にリリースされた3rdアルバム。メンバーは5人でメイン・ヴォーカルの2人とバッキング・ヴォーカル1人は女性。ヴァイオリンの2人とギターの1人もシンガーのこの3人が担当。残るベースとドラムズが男。6曲(1:07:34)。
LABEL: PROFOUND LORE (USA)

Bandcamp試聴: http://subrosausa.bandcamp.com/album/more-constant-than-the-gods
コメント制作時点でBandcampは全曲試聴です。

(コメント:犬丸)

SLEGEST - loyndom

BLACK METAL

WINDIRの2003年のアルバムのエンジニアで、2004年の結成から2009までVREIDのギタリストだったEseの一人バンド。演奏全パートとつぶれた悪声を聴かせる。VREIDのギタリストだったのだがギターはかなり単純でパンクっぽい演奏。以前のEPの曲だがかなりパンクなノリのロックンロールの曲( https://soundcloud.com/slegest/sets/slegest-slegest-ep )もある。

このバンドはノルウェーSogn og Fjordane県(County)Leikanger町(kommune)のEse1人が2010年に始めた。

本作は2013年(October 15th, 2013)にリリースされた1stアルバム"løyndom"。8曲。
LABEL: DARK ESSENCE/KARISMA RECORDS (ノルウェー)

Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/slegest/sets/slegest-ho-som-haustar-aleine
最初のSoundcloud試聴が本作の1曲目。そのほか次の試聴LINKから数曲聴けます。
Soundcloud試聴: https://soundcloud.com/slegest

(コメント:犬丸)

GEHENNA - unravel

DEATH METAL

ノルウェーのデス・ブラック・メタル。初期は雰囲気のあるブラック・メタルでその後デス・メタルになっている。したがって、本作ではデス・メタルのはず。ざくざくのリフのスラッシーなブルデスにアングリー・ヴォーカルだろうか。

1993年に結成したノルウェーStavangerのバンド。以前は5人だったが本作では4人編成になっている。

2013年(October 11th, 2013)にノルウェーのINDIE RECORDINGSからリリースされた7thアルバム。8曲。
LABEL: INDIE RECORDINGS (ノルウェー)

Playlist試聴: http://pl.ayli.st/Gehenna+/album/Unravel
コメント制作時点ではPlaylist試聴には曲が入っていません。FacebookやYoutube等でも現時点では試聴はありません。

(犬丸)

DARKCELL - nightmare document part 2

BLACK METAL / DARK AMBIENT (JAPANESE ARTIST)

レーベルがYoutubeにUPしている"blood vessels"はブラック・メタルらしい曲で、しかもかなりメロディックだが、BLACK METAL起源とは言えこのバンドの目立った特徴はダーク・アンビエントな曲になっていた。そういう印象を持っている人が多いと思う。
本作でも、恐怖を感じさせるようなショッキングなホラーっぽい音や同傾向のアンビエント、そしてダークなアンビエント要素も含まれている。しかし本作では、激烈にノイジーなブラック・メタルやノイジーだが叙情的なメロディーも入っているブラック・メタルと言った風合いの、ブラック・メタル回帰の曲が中心のように思う。
また、前作(nightmare document part 1)でも1曲が平均7.5分程であったのに対して、本作では4分余りとなっている事も指摘しておこう。

Lemmyは1962年(頃)生まれてギタリストとなった。彼は中学生時代にはバンド活動を始めていた。いとこにTHEATRE BROOKの結成メンバーの山本光春と言う人がいて、中学生時代にLemmyのバンドに参加していた。
Lemmyは1981年にEXECUTEの結成に参加した。EXECUTEは日本のPOSITIVE PUNKの代表的なバンドになり、1985年にBabyが、その後BakiがGASTUNK結成のため脱退した。その後EXECUTEは活動を終えた。
DARKCELLは、2007年に東京でスタートした、Lemmyによる一人バンド。

本作は2013年(7th September 2013)にリリースされた2ndアルバム。11曲(45:44)。
LABEL: MORIBUND RECORDS (USA)
* 当店では、従来CD-Rでリリースされた作品を2ndアルバム、3rdアルバムと言うように数えていましたが、いずれも小部数の限定盤で再入荷できないため、これらを除外して、本作ではCDのみで数えています。

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=Eh0d-CUJY40#t=238

(コメント:犬丸)

HELHORSE - oh death

STONER ROCK / SLUDGECORE

ある程度幅のある音楽性だが、ヘヴィーでワイルドでストーナーのグルーヴも強いギターが要となってまとめている。全般にヘヴィーでダーク。しかし、ワイルドなロケンロールの曲やヘヴィーロックの曲から、美しいメロディーとだるだるのギターで演奏される陰鬱で哀愁の曲まである。ワイルドな部分ではカオティックな要素とヘヴィーなストーナー・リフが合わされていたりする。ちょっとクロスオーヴァーしたところではシアトルのヘヴィー・ロック・バンドを連想させる。彼らは、Thin Lizzy, Crowbar, Raging Speedhorn, Down, High On Fire, Corrosion Of Conformity, Eyehategodにインフルエンスされている(バンドのステイトメント)。個人的にはMonster Magnetも連想。

2006年に、デンマーク首都地域(2007年1月1日の県再編で設置、2006年当時はCopenhagen県)Copenhagen自治市(Kommune)で、それ迄HARDCORE PUNK, PUNK ROCK, ROCKバンドをやっていたミュージシャン5人が、DODNING(DØDNING)の名前(デンマーク語で幽霊/ゴブリンの意味)で結成した。同年2ndヴォーカリストを追加し、2009年にデンマークのNEW NOISEからEPを発表し、その後ベーシストが交代。その後Jacob Bredahl (HateSphere, As We Fight等)のプロデュースで1stアルバムの録音を開始。よりバンドの内容にふさわしい名前と言う考えで2010年にHELHORSEに改名。メンバーは変わっていない。HELHORSEはghost horseを意味している(この部分は辞書を見ても意味不明でした)ので、ノルディックな(北欧の)ルーツを含んだ彼らにふさわしい名前だと、彼らは言っている。Kadavar, Monster Magnet, Black Label等と対バン。2009年から制作していた1stアルバムは2011年にリリースされた。

本作は2013年(September 23rd, 2013)にデンマークのMIGHTY MUSICからリリースされた2ndアルバム。11曲(42:42)。
LABWL: MIGHTY MUSIC (デンマーク)

Reverbnation試聴: http://www.reverbnation.com/helhorseband

(コメント:犬丸)

CULT OF LUNA - vertikal ii 全曲試聴

SLUDGE / POST-ROCK / POST-METAL

欝プログレッシヴ・スラッジ・メタル。ミニマルっぽく、轟音だが綺麗な音色をミックスしていて、難解と言っても良い位の独自の発展をしていて、ゴシック的な空気・雰囲気も持っている。

1998年に結成した、スウェーデンUmeåのバンド。

本作は2013年(September 17th, 2013)にリリースされた。バンドのメンバーは7人。前作、Fritz Langの映画Metropolisにインフルエンスされたコンセプト・アルバム"vertikal"の続編と言う事になるだろうが、前作がアルバムであったのに対してこちらは4曲(35:21)入りのEP。ラストの曲は前作収録曲のJustin K. Broadrickによるリミックス。それ以外はアルバムには含まれていなかった曲で、フル・アルバム1作には収録しきれなかったのでちょっと傾向の異なる曲(前作収録曲よりさらに個性の強い曲)をこのEPにしたのではないか。
LABEL: INDIE RECORDINGS (スウェーデン)

Soundcloud試聴: https://w.soundcloud.com/player/?url=http%3A%2F%2Fapi.soundcloud.com%2Fplaylists%2F8956290%3Fsecret_token%3Ds-SBFHy
こちらのSoundcloud試聴は全曲セットです。全曲試聴は期間限定の場合がありますので試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

BLACK WITCHERY - desecration of the holy kingdom 全曲試聴

SATANIC BLACK METAL

汚い声が好きな人に。
ダーティーなデス声で、歌メロディーをばきばき千切(ちぎ)って、投げつけるように歌う。時々咆える(かっこ良い)。千切って投げる歌い方のせいで、音階は上がり下がりするがメロディーには聴こえない。ギターはトレモロしていて音がつながっているとメロディーに聴こえなくはないが、汚い音を出す事が目的なのでそれ以外はテキトウな感じ。汚い音と汚い声の絶妙のハーモニーが熱く暑苦しく汚い。こういうのが気持ちよく感じる人はやばいかも。

おおむね3人が1990年にIRREVERENTを結成して1994に解散した。
同じメンバーで1996年にWITCHERYを結成して1999に解散した。
その解散時のメンバーで同じ年にBLACK WITCHERYを結成した。

本作は2001年9月にCDは米国のFULL MOON PRODUCTIONSから、LPはNUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONSからリリースされた1stアルバム。9曲(27:33)。
こちらのCDは、2013年7月に米国のNUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONSからリリースされた再発盤。
LABEL: NUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONS (USA)

Youtube試聴: http://www.youtube.com/watch?v=3i7K2uKSph8&list=PL0688B733964C0DB5
こちらのYoutube試聴は9本に分かれていますが自動的に連続して再生されます。

(コメント:犬丸)