NASUM - doombringer 全曲試聴

GRIND

ライヴ盤。4人編成時。1曲目から全力で激走。速い。やかましい。叫ぶ、咆える、野蛮なサウンド。彼ら初の、唯一のオフィシャル・ライヴ盤。録音時期は3rdアルバム(2003年5月)と4thアルバム(2004年10月)の間に当たる。

NASUMは1992年にスウェーデン Orebro市で結成した。
ポーランドからやってきた彼らのギタリストMieszko Andrzej Talarczykが、2004年12月26日のスマトラ沖地震に伴うインド洋大津波に、タイのPhi Phi Don島のビーチからさらわれた。これにより、NASUMは2005年に解散した。

本作は2008年(March 4, 2008)にリリースされたライヴ・アルバム。16曲(23:22)。
2004年1月9日、大阪心斎橋クラヴ・クワトロで行ったライヴを収録。この時の日本ツアーは、"Grind the Dojo Tour"シリーズとして、NAPALM DEATH、PIG DESTROYER、ANAL CUNTと共に行った。
LABEL: RELAPSE RECORDS(us)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MILES AWAY - tide

OLD SCHOOL HARDCORE MELODIC HARDCORE

熱さだけでなく、かなり陰影に富んだサウンド。少し哀愁や叙情も感じさせるメロディーに満ちたメロディック・オールド・スクール。疾走やミッド・テンポが中心の構成のしっかりした展開と渋・熱いヴォーカルで、メロディーをエモーショナルにじっくり聴かせる。

MILES AWAYは2002年中頃にオーストラリア Western Australia州 Perth市で当初BURNING BRIDGESの名前で結成した。
2002年遅くにシンガーが決まって4人のバンドとなり、名前をMILES AWAYに改めた。

本作は2015年(05 May 2015)にリリースされた4thアルバム。11曲。
録音とミックスは2014年7月8月に米国マサチューセッツ州のGetaway Recordingで DEFEATERの Jay Maasがした。メンバーは5人位。
LABEL: SIX FEET UNDER (USA)

Bandcamp試聴・3曲目"Grateful"

(コメント:犬丸)

MELT-BANANA - return of 13 hedgehogs: mxbx singles 2000-2009

HARDCORE (JAPANESE ARTISTS)

かなり変態ポップなハードコア。
すごくオルタナティヴだがすごくパンクでもある。ブラスト・リズム中心の曲ではマニアックなアンダーグラウンドのグラインドのような感じにもなるが、本作で言えばSPECIALSのカヴァーで聴かれる様なゆがんだポップ・センスも横溢している。

前身となるMIZUは1991年に東京外語大生のYasuko Onuki (vocals)がスタートさせた。
まもなくIchirou Agata (guitars, effects)も参加。初期のベーシストとドラマーが抜けた後、ベースにRika Hamamotoが加わりドラムレスで活動。1992年11月にドラマー須藤俊明が加わり、バンド名をMELT-BANANAに改めた。
以後コア・メンバーはYako (Yasuko Onuki)とAgataで、須藤が1997年に脱退してからはドラマーはゲストとなり、2012年にベースのRika Hamamotoが抜けてからは2人バンドとなっている。

本作は2015年(May 12th 2015)にリリースされた編集盤。
2000年から2009年の間のシングルの為の録音を29曲集めている。THREE STUDIES FOR A CRUCIFIXION, DYNAMITE ANNA AND THE BONE MACHINE, DAEMIEN FROST, LOCUST, BIG D AND THE KIDS TABLE他とのスプリットシングルからMELT-BANANAのトラック、単独の7インチ、6インチ、5インチのシングルの曲を収録している。収録曲の詳細は こちらのMELT-BANANAオフィシャルのページ をご覧下さい。
LABEL: A-ZAP RECORDS (日本)
*A-ZAP RECORDSは日本のレーベルですが総発売元が米国REVOLVER USAのため日本盤の輸入盤になります。REVOLVER USAのプレス&ディストリビューション契約であれば米国製です。(ただし米国製CDアルバムはメキシコやカナダの工場で製造されている場合もあります。)

Youtube試聴・本作15、16曲目 (6inch Single "666"のB面)
Youtube試聴・本作27-29曲目 (7inch Single "666initial t.")
Youtube試聴・12曲目"Monkey Man" (SPECIALSのカヴァー)

(コメント:犬丸)

GOOD RIDDANCE - peace in our time

MELODIC HARDCORE

スピーディーでキャッチー+少し哀愁のメロディー。全く期待通りの作品。
この音を聴いていると、彼らこそFATを代表するバンドだと言いたくなる。グレードは高く、音楽性は変化なし。ただし試聴がコメント制作時点では2曲しかなく、しかもこの2曲が同じ曲調なので、アルバムを通しての全体像は断定できない。プロデューサーもBill Stevensonと言う堅実な選択だが、作曲・演奏・歌唱いづれもが堅実。キャッチーなメロディー、キャッチーなギター・リフだが、ちゃらちゃらウルサイ餓鬼バンドとは違い、聴き疲れしない。なんか、堅牢とか強固とか言う印象も与える。

GOOD RIDDANCEは1986年に結成した米国 California州 Santa Cruz市のバンド。
オリジナル・メンバーはRuss Rankin (Vocal), Rob Land (Guitar), John Burnett (Bass), Rich McDermott (Drums)の4人で、Landは程なくLuke Pabichに交代した。
1991年に解散し、1993年に活動を再開した。この間Rankinと Pabichは STATE OF GRACEというバンドを結成していた。
1993年の活動再開時のメンバーはRankin, Pabich, Chuck Platt (Bass), Sean Sellers (Drums)の4人。2007年5月27日にラスト・ショウを行い解散し、2012年に再結成した。
2012年の再開時のメンバーはRankin, Pabich, Platt, Sellersの4人。メンバーの変化には不明な部分が多く、通算5人のギタスト、7人のベーシスト、6人のドラマーが参加したらしいが、名前は一部しか判っていない。1987年の1回のショウではJason Fitzsimmonsという人がヴォーカルを担当したらしく、この人は翌年にかけてベースやリズム・ギターでも参加している。

本作は9年ぶりの8thアルバム。14曲。
プロデュースはBLASTING ROOM STUDIOSのスタジオ付の2人、Bill Stevensonと Jason Livermore。
LABEL: FAT WRECK CHORDS (USA)

Soundcloud試聴・本作1曲目"Disputatio"
Youtube試聴・本作7曲目"Dry Season"

(コメント:犬丸)

ACID KING - middle of nowhere, centre of everywhere 全曲試聴

STONER

ぶりぶりと低音を歪ませた音、では無くかなりナチュラル。
ギターはひずみは効かせているがそれほどまでの低音強調ではない。
ヴォーカルもダークに沈みつつ伸びやか。意外と柔らかい音で、ギターリフもヴォーカルも鬱で哀愁の深いメロディーを魅力的に聴かせている。
極端なあくどさがない分、ある種の期待を裏切るかも知れない作品だが、ACID KINGはあまり変わっていない。
振り返って見れば当時は極端な音作りであった名作、2ndアルバムの"busse woods"も、現代のストーナーよりナチュラルな音であったのだろう。聴き比べると、潮流とは逆に、少し自然な音になっているかも知れないが。

ACID KINGは1993年に米国 California州San Francisco市で3人が結成した。
以来、ベーシストだけがころころ変わっているが、ドラマーJoey Osbourneと女性のギタリスト/シンガーLori S.は変わっていない。この2人はあやしい。だからベーシストがやめていく。

本作は2015年(17 April 2015)にリリースされた4thアルバム。8曲(53:32)。
3rdアルバムから10年ぶりになる。ゲストはハモンド・オルガンに現在はBLACK COBRAのドラマーで、かってACID KINGではベーシスト(2005-2008)、SECRET ORDER OF TUSKなるバンドではギタリストのRafael Martinezが1曲参加。Billy Andersonがプロデュース。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)

bandcamp全曲試聴 (本作)
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Youtube試聴・1stアルバム"Busse Woods"全曲

(コメント:犬丸)

CIRCLE STORM - character assassin 全曲試聴

STRAIGHT EDGE HARDCORE / YOUTH CREW HARDCORE

曲はミッド・テンポでメロディック、ストップ&ゴー中心の展開。
ちょっとかすれ声のユース・クリュー・スタイルのヴォーカルはCHAIN OF STRENGTH (1988-1991)のフロントマンCurt Canales。もう1人CHAIN OF STRENGTHからギタリストRyan Hoffman (ex-JUSTICE LEAGUE)が参加している。

CIRCLE STORMは1988年に米国 California州 Los Angeles市でCHAIN OF STRENGTHの4人がスタートしたサイド・プロジェクト。
当初のメンバーはヴォーカルがCurt Canales、ギターがAlex Barrato、ベースがRyan Hoffman、ドラムズがChris Brattonで、いずれもCHAIN OF STRENGTHのメンバー。1996年にリリースされたシングル盤"Spirit"はこのメンバーで、1988年に録音されている。
その後CHAIN OF STRENGTHは解散し、1996年からCIRCLE STORMが彼ら2人のメインのバンドとして復活した。この時(本作)のメンバーは始めに書いた2人以外は結成時とは異なっている。
しかしバンドは短命に終わり、シングル(2曲)1枚と本作を残して、1997年4月11日にCalifornia州 Corona市のShowcase Theatreで行った2回目のショウをラスト・ショウとして解散した。

本作は1996年にリリースされた。7曲。
3曲目と4曲目はCHAIN OF STRENGTH時代に作曲して、バンドに合わずに使わずにいた曲。also features a previous 2-song 7inch hidden on the last track(未確認)。
LABEL: AMBASSADOR RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

COMMON WAR - search

NEW SCHOOL METALCORE / MELODIC HARDCORE

メタルコアとメロコアと美メタルを特別なマジックを使ってブレンド。テクニカルで演奏に面白みがあり、展開は時々複雑。ごりごりメタリックなハードコアのブルタリティーに、メロディック&エモーショナルな疾走の快適感をミックス。ビートダウンしない。シャウト・ヴォーカル(一番多い)ではエクストリームなハードコア感覚を盛り上げつつ、メロディーはメロディック・メタルのようでもあり、メロディーの聴き取り易いコーラス(多用される)やクリーン・ヴォーカル(結構からむ)では、思い切り美しいメロディーを聴かせる。この辺り、エモコア的な構成。

COMMON WARは2009年に米国州 California州 Fullerton市で4人が結成した。
現在の2代目シンガーが固まる前のツアー中は、Paul Miner (DEATH BY STEREO, H2O, ADOLESCENTS)がヴォーカルを担当していた。

本作は2015年(April 7th, 2015)にリリースされた1stアルバム。12曲。
LABEL: EULOGY RECORDINGS (USA)

OLOLO!試聴・本作1曲目"Like A Violin"
OLOLO!試聴・本作2曲目"Busy Little Bees"
OLOLO!試聴・本作3曲目"Song 14"
OLOLO!試聴・本作4曲目"In Doubt"
OLOLO!試聴・本作11曲目"Great Get By"

(コメント:犬丸)

HIT THE LIGHTS - summer bones 全曲試聴

POP PUNK

青春という言葉(私には過去のハナシ)を思い出させる、躍動感あふれるポップ・パンク。
メロディックであるだけでなく、それなりにハードでアッパーな音なのに、どこかほほえましく心を和ませてくれる。お遊戯に熱中している幼稚園児のような、みずみずしさや一途さがあるからだろうか。

HIT THE LIGHTSは2003年夏に米国 Ohio州 Lima市で結成した。
地元では中堅のGOODBYE SESSIONというバンドのメンバー2人、シンガーColin RossとギタリストOmar Zeheryが結成時の中心。ギターに元SUMMER DEPARTUREの Nick Thompson、ベースにDavid Bermosk、ドラムズにHAWTHORNE HEIGHTSの元ローディーNate Van Dameが加わり結成が完了した。

本作は2015年(March 24)にリリースされた4thアルバム。10曲。
NURALのベーシストのKyle Black (COMEBACK KID, SET YOUR GOALS等)がプロデュースした。
LABEL: PURE NOISE ENTERTAINMENT (USA)

soundcloud試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

SEASONS CHANGE - please don't leave 全曲試聴

POP PUNK / MELODIC PUNK

かなり熱い目のポップ・パンク。
エモっぽさやメタリックな要素が極端ではない、ファストでエキサイティングな、正統的ポップ・パンク・サウンド。ヴォーカル・演奏ともに熱く情熱的。軽快さ、アグレッション、疾走感など、まさしく王道という感じ。

SEASONS CHANGEは2011年10月に米国 California州 Los Angeles郡 Pico Rivera市で、高校からの友人らが中心になって結成した。
11月にメンバーが固まり5人になった。12月に最初のライヴを他のジャンルのバンドと共にした。ポップ・パンク・バンドとの共演は翌年1月のFOREVER CAME CALLING及びSTICK UP KIDとのライヴ。自主リリースのEPはガールフレンドに手伝わせて作った(CD-Rだったらしい)。

本作は2015年(7 April 2015)にリリースされた1stアルバム。11曲。
Sam Pura (STORY SO FAR, BASEMENT等のプロデューサー)がプロデュースした。
LABEL: NO SLEEP RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

ROTTING OUT - reckoning 全曲試聴

OLD SCHOOL METALCORE

気合い入りっぱなしのヴォーカルが熱くてエモーショナル。激情ハードコア的ではなく、ストレートエッジ等のような一途な感じ。ストレートな伝統的ハードコア・ヴォーカルのスタイルだが、吐き捨て型と言うにはかなりいかつい。コーラスもいかつい目。
演奏はメタリックで軽快な疾走からビートダウンがあり、ずんずん重い目、ダンサブルな部分もある。
CIRCLE JERKSのカヴァーが2曲あり、CIRCLE JERKSの演奏ではメロコア的だった曲が、ROTTING OUTによるカヴァーではメタリックなオイ・パンクみたいな感じになっている。この人達パンクなんだ。

ROTTING OUTは2007年に結成した米国 California州 San Pedro市/Los Angeles市の5人のバンド。

本作は2015年(10 March 2015)にリリースされたEP。5曲。
4曲目と5曲目はCIRCLE JERKSのカヴァー。
LABEL: PURE NOISE RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

DARKTHRONE - cult is alive 全曲試聴

BLACK

汚い声で歌い比較的軽快な疾走を見せる。簡単に言えばパンク・メタル的な作品。
モーターヘッドがブラック・メタルになった、と言うのが手っ取り早いが、ヴォーカルはパンク的にも聴こえるがブラック・メタルらしくも聴こえる。曲によって多少異なる声質が聴こえるのはドラマーのFenrizの様だ。特に4曲目は全部彼のヴォーカルで、男気があり味もあるのでたまには良い。
本作はEncyclopaedia Metallumのレヴューの評価を平均で見ると70点とぱっとしない。しかし0点や8点がある一方で、100点もあり、大部分は50点前後と90点前後に分かれている。自身の参考にするには自分自身で評価するしかない作品。

DARKTHRONEは1987年にノルウェーKolbotn市で4人が結成した。
その前、1986年から1987年まではBLACK DEATHと名乗っていた。その後Oslo市に引っ越した。
初のフルはどちらかというとテクニカルなデスメタルをやっていた。
1991年頃にユーロニモスと出会いインナーサークルに加入。音もブラックメタルに近づく。初期BATHORYに強く影響を受けた速くプリミティヴで単調な方向を決定付ける。

本作は2006年にリリースされた12thアルバム。10曲(38:52)。
メンバーはFenriz (Drums, Additional Vocals, Bass, Additional Guitars)と Nocturno Culto (Vocals, Guitars, Bass)の2人。
LABEL: PEACEVILLE (UK)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

HOTELIER - home, like noplace is there 全曲試聴

EMOCORE

ポップ・エモ。
エモーショナルなデュアル・ヴォーカルをフューチャーして、スローからミッド・テンポでゆったり聴かせる、ややノイズ・ギター・ロック(グランジ)寄りのサウンド。落ち着き気味のヴォーカルと、やや泣きの入った高揚したヴォーカルによる絡み合いで、じわじわと盛り上げる曲調が多い。

HOTEL YEARは2009年6月に米国 Massachusetts州 Worcester市で同じ高校に通っていた4人が結成した。
2009年のアルバム"we are all alone" (7曲)と2011年のアルバム"it never goes out" (9曲)まではHOTEL YEAR綴りだったが、以後はHOTELIERとなっている。バンドによればHOTEL YEARはリンキング(つなげて発音)するので発音は変わっていない。

本作は2014/2015年(アナログ盤LP:25 February 2014, CD:May 8, 2015)にリリースされた2ndぐらいのアルバム。9曲(36:15)。
LABEL: TINY ENGINES RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

CORROSION OF CONFORMITY - technocracy 全曲試聴

US HARDCORE / CROSSOVER THRASH

ハードコアのスピードとメタリックなサウンド。そして軽快な疾走!。スケーターに人気のあったスラッシュ・クロスオーヴァー・ハードコア。西のANTHRAX東のC.O.C.と言われた、クロスオーヴァーの初期のバンド。タイトル曲の冒頭の部分などはドゥーム的なサウンド。

CORROSION OF CONFORMITYは1982年に米国 North Carolina州 Raleigh(ローリー)市で結成した。
メンバーは3~4人だがよく替わったらしい。2ndアルバムからクロスオーヴァー色を強めて行き、1989年に解散した。1990年に即再結成した後はドゥーム色を強めている。

本作は1987年にアナログ12インチ盤は米国DEATH RECORDS (METALBLADE RECORDSのサブレーベル)/COMBAT CORE (RELATIVITYのサブレーベル)とカナダFRINGE PRODUCTから、カセットテープは米国とカナダのDEATH RECORDSからリリースされた5曲入りEP。
メンバーはSimon Bob (lead vocals), Mike Dean (bass), Woody Weatherman (guitar), Reed Mullin (drums, vocals)の4人。
その後1992年に米国RELATIVITY (このときまでにRELATIVITYは Sony Musicに買収されていたのでCOLUMBIAのサブレーベル)と英国の(欧州連合発足の2009年以後はEUの)METAL BLADE RECORDSからリリースされたCD化盤から、本作のデモ音源3曲を含む4曲が追加され、価格もアルバム扱いとなった。
追加曲のヴォーカルSimon Bobではなく、ベーシストのMike Deanが担当している。ややもたついた感じのSimon Bobより、ハードコア的な勢いがあって好ましく感じる方も多いと思う。
LABEL: METAL BLADE (EU)
(今回入荷予定はMETAL BLADE RECORDSのEU盤(オランダ製造)ですが、入荷ごとにレーベルや原産国は異なりますので、販売リスト等の表示でご確認下さい。)

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

TURNOVER - peripheral vision

EMO / INDIE ROCK

美しい音、そして上手くコントロールされた微妙な強弱が、ナチュラルな盛り上がり方を演出していて、落ち着きのあるサウンドで人間味のあるエモーションを表現している。残念ながらまだ試聴が4曲だが、これらを聴く限り、前作と同じようにわずかな陰りのある味わい深い曲が並んでいるのだろう。

TURNOVERは2009年の夏に米国 Virginia州 Virginia Beach独立市で5人が結成した。
Austin Getz (Vocal)と弟のCasey Getz (Drums)の兄弟のほか、当時のメンバーはKyle Kojan (Rhythm G/Backing Vocal), Danny Dempsey (Bass), Alex Dimaiuat (Lead G)の5人。その後4人になっているが、2011年のEP "turnover"迄は5人編成で、今よりはポップ性の強いサウンドだった。

本作は2015年(May 4 2015)にリリースされた2ndアルバム。11曲。
Will Yip (MONGOLOIDS, TITLE FIGHT, MOTHER OF MERCY)がプロデュースした。
LABEL: RUN FOR COVER (USA)

Youtube試聴・本作1曲目"Cutting My Fingers Off"
Youtube試聴・本作2曲目"New Scream"
OLOLO!試聴・本作3曲目"Humming"
OLOLO!試聴・本作10曲目"I Would Hate You If I Could"

(コメント:犬丸)

TEENAGE BOTTLEROCKET - tales from wyoming 全曲試聴

POP PUNK / MELODIC PUNK

リズミック(多少ファスト)だが、ロックンロールのリズム(パンクのノリ)をもった、初期からのパンク(RAMONES)を現代的にしたサウンド。スタンスはLILLINGTONSの影響を受けていて、初期のDESCENDENTS等にも近い。

前身バンドHOMELESS WONDERSは2000年に米国 Wyoming州 Laramie市で結成した。
双子のRay (bass/vocals)と Brandon (drums)の Carlisle兄弟が中心で、2001年にTEENAGE BOTTLEROCKETに変わった。
結成時のメンバー(2002年の1st EPまで)は二人とシカゴから来たZach Doe (guitar)の3人。
その後2003年から(2003年の1st アルバム)ギタリストはUniversity of Wyomingで音楽を専攻していたJoel Pattinsonに変わり、2006年から兄弟の旧知のKody Templeman (LILLINGTONS) (guitar, vocals)に変わっている。Joelは大学オーケストラのメンバーのためバンドのツアーには参加できず、2004年からツアー・メンバーを引き受けていたKodyが結局バンド・メンバーになった。
また2006年にベーシストとしてMiguel Chenが参加して4人編成となって以後(2008年の3rdアルバムから)は、Rayはギター/ヴォーカルにシフトしている。

本作は2015年(March 31, 2015)にリリースされた6thアルバム。14曲。
ALL、DESCENDENTS、ex-BLACK FLAGのドラマーBill Stevensonがプロデュースした。
LABEL: RISE RECORDS (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

REAL MCKENZIES - rats in the burlap 全曲試聴

SCOTTISH PUNK

バラエティー豊かにスコティッシュ・テイストのパンクを聴かせるカナダのバンド。フォーク色が強い曲(バンジョーやバグパイプをフューチャーした曲)では、ファストに飛ばす10曲目などや哀愁メロディーの11曲目や14曲目があり、アイリッシュ・パブ・ソング・タイプの1曲目などもある。さらに、本作ではロックンロールと言うよりロカビリーに近いようなリズムの曲も少なくなく、ブルージーなロカビリーの様な9曲目などもある。

REAL MCKENZIESは1992年にカナダ British Columbia州 Vancouver市を中心に結成した。
セルティック・パンク・ムーヴメントのバンド。リーダーのPaul McKenzieはスコットランド系カナダ人。彼以外のメンバーは一定しておらず、過去のメンバーが800人を超えている。

本作は2015年(24 Mar 2015)にカナダのSTOMP RECORDSからリリースされた8thアルバム。
メンバーは Gord Taylor (Bagpipe), Jesse Pinner (Drums), Luis "Aspy" Cao (英語名"Aspy" Luison) (Bagpipe, スペイン人), Mario Nieva (Guitar, Vo), Mark "The Bone" Boland (Guitar, Vo), Paul Mckenzie (Vo), Troy "Vlad" Zak (Bass G)の7人。Aspy以外はカナダ人。
LABEL: STOMP RECORDS (カナダ)

こちらは2015年(07 Apr 2015)にリリースされた米国盤。内容は同じ。
LABEL(米国盤): FAT WRECK CHORDS (USA)

Youtube試聴・本作1曲目"Wha Saw the 42nd"
Ololo.fm試聴・本作2曲目"Up on a Motorbike"
Ololo.fm試聴・本作3曲目"Who'd a Thought"
Ololo.fm試聴・本作4曲目"Midnight Train to Moscow"
Ololo.fm試聴・本作5曲目"Lilacs in the Alleyway"
Ololo.fm試聴・本作6曲目"Yes"
Ololo.fm試聴・本作7曲目"You Wanna Know What"
Ololo.fm試聴・本作8曲目"What Have You Done"
Ololo.fm試聴・本作9曲目"Bootsy the Haggis-Eating Cat"
Ololo.fm試聴・本作10曲目"Spinning Wheels"
Ololo.fm試聴・本作11曲目"Stephen's Green"
Ololo.fm試聴・本作12曲目"Fields of Inverness"
Youtube試聴・本作13曲目"Catch Me"
Ololo.fm試聴・本作14曲目"Dead or Alive"

(コメント:犬丸)

VIOLENT REACTION - marching on 全曲試聴

STRAIGHT EDGE

2015年の作品とは驚き。大変ピュアなストレート・エッジ・ハードコア。
疾風怒濤で、走り抜ける様なストレート・エッジ・スピリット全開のサウンド。同時にメタリック・クラストやDISコア(DISCHARGEなどのタイプのハードコア)的な感覚の音もある。音の良さにモダンな感覚も感じられなくは無いが、ストレート・エッジがまだトラディショナル・ハードコアからあまり分離していなかった頃の音や、さらにそれをさかのぼり、ハードコア・パンクがパンクとあまり分離していない時代の音と精神も髣髴させる。

VIOLENT REACTIONは2010年に英国 England Merseyside州 Liverpool市ネイティヴのTom Pimlottがスタートさせたプロジェクト。
現在は West Yorkshire州 Leeds市を本拠とする5人のバンド。
Tom Pimlottは NEGATIVE APPROACH, LAST RIGHTS, DISCHARGE, BLITZなどにインフルエンスされていると言っている。
ヴォーカルのTom Pimlottは2015年夏に新作がLOCKIN' OUT RECORDSから予定されているFLEXのドラマーPimdogと同一人物らしい。

本作は2015年(Mar 31, 2015)にリリースされた2ndアルバム。14曲。
LABEL: REVELATION RECORDS (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

DISGRACE - true enemy 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

ブルータルなメタリック・ハードコア。
ブルタリティー全開であると同時にかなりテクニカルで、変則リズムも駆使し、展開も複雑。90年代のMERAUDERや STIGMATAのサウンドを思い出させるが、それらのバンドも90年代のリスナーにはモダンなサウンドであったはずで、その様なモダンさの現代ヴァージョンも持っている。ザクザクとしたエクストリームなサウンドは6thアルバム"roots"やその前ぐらいのSEPULTURAも髣髴させる。

DISGRACEは2011年に米国 California州 Los Angeles郡/Orange郡(County)で4人が結成した。
TWITCHING TONGUESのメンバー3人を中心とした、当初はサイドプロジェクトだった。

本作は2015年(March 24th, 2015)にリリースされた1stアルバム。12曲(31:06)。
ゲスト・ヴォーカルにTWITCHING TONGUESのシンガーColin Young (ALPHA AND OMEGAではドラムズ)が1曲参加。
LABEL: CLOSED CASKET ACTIVITIES (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

SUICIDAL TENDENCIES - lights camera revolution 全曲試聴

US HARDCORE / CROSSOVER THRASH

かなり美メタルのようなギターで始まる。ファンキーな部分などもあり、また、初期の疾走するサウンドもまだまだ持っている。演奏力も高まり、ギターやベースのソロなど、聴かせ所が多いが、やはり哀愁メロディックなギターを中心にメタル性の高さが特徴的な作品。

SUICIDAL TENDENCIESは1981年に米国 California州 Venice市で4人が結成した。リーダーのMike Muir以外のメンバーは一定していない。

本作は1990年(July 3, 1990)にリリースされた5thアルバム。10曲(42:52)。
メンバーはMike Muir (Vocals), Rocky George (Lead guitar), Mike Clark (Rhythm guitar), Robert Trujillo (Bass), R. J. Herrera (Drums)の5人。
LABEL: EPIC (USA)
オリジナルは米国EPICになりますが、今回は欧州盤のEPICの予定です(現在米国は廃盤のようです)。入荷ごとにレーベルや原産国は異なりますので、販売リスト等の表示でご確認下さい。

Youtube全曲試聴 全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

EXUMER - rising from the sea 全曲試聴

THRASH METAL

人間臭いジャーマン・スラッシュ。1曲目出だしの叫び方が、キンキン声の絶叫ではなく、煮え切らない所が特徴かも知れない。このバンドも、当時のドイツの3羽烏(KREATOR, SODOM, DESTRUCTION)に象徴される、発狂ヴォーカルのアグレッシヴなサウンドが基本だ。しかしもたついた感じの演奏とヴォーカルで、音の鋭さが無く、親しみを持って聴くことが出来る。本作(2nd)では1st以上に工夫を凝らした演奏で、展開のまとまりがつかなくなるのではないかと心配になって、かなりエキサイティングだ。メインの歌メロディーは判りにくいが、ギターのメロディーの哀愁や叙情感などはかなり新鮮だ。主に前半にもたついた曲(=新味のある曲)が多く、後半にストレートな疾走曲が多い。不思議と印象深く、1度聴けば忘れられない。

EXUMERは1985年にドイツ Hesse州 Frankfurt am Mainで4人が結成した。
1991年に解散し、2008年に再結成した。

本作は1987年(September 1987)にドイツのDISASTERレーベルからアナログLPでリリースされた2ndアルバム。9曲(35:54)。最初のCD化は翌年同レーベルから。メタル中心のDISASTERレーベルの新譜は80年代だけで終わったようだが、このレーベルを運営していたA.M. MUSICは1980年代始めにスタートして1990年代後半まで幾つかのレーベル名でパンクを中心にリリースしていた。A.M. MUSICの廃業を受けて、本作は2001年にドイツのMAXIMUM METAL (HIGH VOLTAGE)から再発された。
LABEL(オリジナル): DISASTER (ドイツ)

こちらは2012年の再発盤。
LABEL: PACHECO RECORDS (アルゼンティン)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

LIFELESS - dream 全曲試聴

BEATDOWN HARDCORE / METALCORE

いやー、なんともおしゃれな出だし。だがすぐに本性むき出しのブルータルなメタルコア~ビートダウン・ハードコアになる。ヴォーカルはサグなモッシュコア的だが、演奏は単純ではなくかなり巾がある。ざくざくで時にはダーク(ALL OUT WAR程度に)で、かなり聴かせる要素がある。

LIFELESSは2008年に米国 Delaware/New Jerseyで結成した。
活動停止したDEAD AND BURIEDと WHEN THESE DAYS ENDが結成した。

本作は2015年にリリースされた2ndアルバム。12曲予定。
LABEL: FAST BREAK RECORDS (USA)

soundcloud全曲試聴
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(コメント:犬丸)

BLIND TO FAITH - discography 全曲試聴

HARDCORE / CRUST / SLUDGE

1stアルバムも全曲収録した編集盤。
ダークなメロディーのメタリック・クラスト。ギターはぶりぶりした太い音、ヴォーカルもやや凄みのある声で叫びつつのたうつような歌い方。HIS HERO IS GONEなどと比べれば、スラッジコア~メタルコア要素があり、疾走感は少なく、ビートダウンする。AMEN RA(AMENRA)を中心とするCHURCH OF RA集団のバンドの一つであり、独自のスタンスの音楽性のため、ダーク・メタリックハードコア(メタルコアではないタイプのメタリックハードコア)に入れられたり、スラッジに入れられたり。エモーシャナルな歌い方からは物語性のある楽曲のようにも感じられる。

BLIND TO FAITHは2008年にベルギー/オランダで4人が結成した。

本作は2015年(March 18th, 2015)にリリースされた編集盤。
2009年にベルギーのHOLY TERROR RECORDSからアナログ盤LPでリリースされた1stアルバム"seven fat years are over"の全曲(8曲)、2010年に米国のA389 RECORDINGSからアナログ7インチEPでリリースされたGEHENNAとのスプリット"gehenna / blind to faith"のうちBLIND TO FAITHの録音全曲(2曲)、2013年(October 31st, 2013)にA389 RECORDINGSからアナログ12インチEPでリリースされた"under the heptagram"の全曲(3曲)を収録している。
2015年リリースのアナログ7インチ片面シングル(1曲)のみが収録されていない。
LABEL: REFLECTIONS RECORDS (オランダ)

Youtube試聴・1stアルバム"seven fat years are over"全曲
Youtube試聴・スプリット"gehenna / blind to faith"全曲
Youtube試聴・EP"under the heptagram"全曲

(コメント:犬丸)

DECONSECRATE - nothing is sacred

BLACKENED DEATH METAL

メロディーも良く、テクニカルな演奏も優れた、重低音を響かせるブラッケンド・デス・メタル。
畳み掛けるように加速するざくざくしたギター、パワフルな低音グロウル、複雑だが安定してリズミックなドラムズ。邪悪で叙情的なメロディーに満ち、ダークなグルーブ感も満点でビートダウンもある。新味のあるサウンドは目指すのではないが、音その物が良いので魅力的であり、聴きやすい。

DECONSECRATEは2012年にベルギー West Flanders州 Ypres自治体/Zwevegem自治体で6人が結成した。
結成メンバーの内3人は2006年に解散したRETALIATE (アルバム1枚があるデスメタル・バンド)のメンバー。うち二人は2008年結成のCROSSED THE LINE (アルバム1枚があるシンガロングいっぱいのモッシュコア)のメンバーでもある。

本作は2015年(28 marzo 2015)にリリースされた1stアルバム。8曲。
ゲストにはJohn Gallagher (DYING FETUS)と Damien Moyal (MORNING AGAIN/ SHAI HULUD)が参加している。
LABEL: GOODLIFE RECORDINGS (ベルギー)

Ololo.fm試聴・本作1曲目"Shadow of Imminent Destruction"
Youtube試聴・本作3曲目"Lost In The Fire (feat. John Gallagher)"
Ololo.fm試聴・本作4曲目"Tidebringer"
Ololo.fm試聴・本作6曲目"Breath Of Death"
Ololo.fm試聴・本作8曲目"Planetary Holocaust (feat. Damien Moyal)"

(コメント:犬丸)

BALBOA (BELGIUM) - sabotage

MOSHCORE

メタル度合いも高いざくざくしたギター。強烈にリズム感を強調した鋭いサウンドによるビートダウンは、まさしく凶悪。声までいかつく凶悪で、まったく喧嘩を売るようなアグレッシヴなモッシュコア。本作録音を前にして2ndギターにex-NASTYの Ludoが参加している。

BALBOAは2007年にベルギー Liege郡 Eupen市で結成した。
結成メンバーはDES MAFIOS (フルアルバムとEPそれぞれ1作等を残して2009年に解散)の4人。

本作は2015年(FEBRERO 21, 2015)にリリースされた3rdアルバム。10曲。
ゲスト・ヴォーカルはFALLBRAWLの A.K.等。
LABEL: GOODLIFE RECORDINGS (ベルギー)

Youtube試聴・本作1曲目"Strength"
Ololo.fm試聴・本作2曲目"Together"
Ololo.fm試聴・本作3曲目"Passion"
Ololo.fm試聴・本作4曲目"Live Your Life"
Youtube試聴・本作10曲目"Wartime"

(コメント:犬丸)

STRUNG OUT - transmission.alpha.delta. 全曲試聴

MALODIC HARDCORE

メタリックなメロディック・パンク~メロディック・ハードコア。
本作には変化の始まりと見られる部分がある。ちらっとスカっぽかったりもするが、微妙にエモポップやメタルコア(特にエモメタル)、エモコア~オルタナティヴの要素が取り入れられている。それだけでなく、最近のエモ要素も含んだメロコア・バンドでも見られるように、ロック全般の要素をかなり含む様になってきている。高速も十分聴かせているが、多くの要素の内の一つとなりつつある。変化はこの方向に進むのか、それとも作品ごとの変化の範囲内にとどまるかは、次作を聴いてのお楽しみか。ヴォーカル及び歌メロを前面に出し、演奏面ではメタリックなギターが活躍すると言う構造は今までと変わらない。

STRUNG OUTは1989年に米国 California州 Simi Valley市で5人が結成した。

本作は2015年(March 24, 2015)にリリースされた8thアルバム。12曲(43:47)。
Kyle Black (COMEBACK KID, NEW FOUND GLORY, STICK TO YOUR GUNS, SHAI HULUD)がプロデュースした。メンバーは2000年以後変わっていないし、1994年の1stアルバムと比較しても1人しか替わっていない。
LABEL: FAT WRECK CHORDS (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

DWELL - s/t 全曲試聴

CHAOTIC NEW SCHOOL METALCORE

カオティックなメタルコア。ノイジーな不協和音を効かせたメタリックでラウドなサウンドで、カオティックに畳み掛ける。幾分エクスペリメンタルだが、オールドスクールなメタルコア~ハードコアのブルタリティーも、そのままに維持している。

DWELLは2014年に米国 North Carolina州 Kernersville市で5人が結成した。

本作は2015年(March 10th, 2015)にリリースされたデヴューEP。5曲。
ヴォーカルのJoe Musten (ADVENT, BELOVED)がゲストで参加。バンドのギタリストJeremy Whiteによる録音とミックスで、マスタリングはJamie King (BETWEEN THE BURIED AND ME、WRETCHED、A SKYLIT DRIVE)がした。
LABEL: BLOOD & INK RECORDS (USA)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

HARM'S WAY - rust 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

モダンでヘヴィーなメタルコア。
バンドではエクスペリメンタルのタグもつけているが、スラッジ(GODFLESH)やニュー・メタル(SLIPKNOT, MACHINE HEAD)のテイストが色濃く、エクスペリメンタルと言ってもヘヴィーネスな方向を優先したサウンドだ。多彩なビートダウンも入るので、モッシュコアとすれば大変エクスペリメンタルだ。あまりファストなパート(疾走パート)などは無い。

HARMS WAYは2006年に米国 Illinois州 Chicago市で結成した。
POWERVIOLENCEのバンドとしてスタートした。

本作は2015年(10 March 2015)にリリースされた。10曲。
Andy Nelson (WEEKEND NACHOS, DEAD IN THE DIRT)が録音、Kurt Ballou (CONVERGE, HIGH ON FIRE)がミックス、Brad Boatright (Obituary, Nails)がマスタリングした。
LABEL: DEATHWISH, INC. (USA)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

DAISYHEAD - smallest light 全曲試聴

EMOCORE / POST-HARDCORE

スローな曲・パートが多く、ノイズ・ギター・ロック・テイストの演奏に、切ない様な気だるい様な、あるいはエモーショナルなヴォーカルを乗せる。メロディックでキャッチーではあるが、演奏・ヴォーカル共に一部のシアトル・グランジのような微妙な暗さがある。ギターがどんよりとした暗い音も、日が差し込むような明るい音も、轟音的な音も自在に表現している。心地良くエクスペリメンタルなアレンジもある。知性的なアレンジで、特に曲の終り方が実に上手く、後味が良いバンドです。

DAISYHEADは2012年に米国 Tennessee州 Nashville市で4人が結成した。

本作は2015年(03 March 2015)にリリースされた1stアルバム。11曲。
LABEL: NO SLEEP RECORDS (USA)

soundcloud全曲試聴

(コメント:犬丸)

OF MICE AND MEN - restoring force: full circle (restoring force deluxe version) 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

モダンでテクニカルなメタリック・ハードコア。
複雑な変則リズムであったりする一方で、全編を通してキャッチーなメロディーも持っている。スクリーモやエモメタル要素に少しエレクトロな音も入り、ポストメタル的な感じもある。
しかし、最近の先鋭的な音のバンドよりも、ハードコアやメタルコア本来のブルタリティー度が高い。

OF MICE AND MENは2009年に米国 Ohio州 Columbus市で当初2人が結成した。
ATTACK ATTACK!の結成メンバーだったAustin Carlile (スクリーム)と、オーストラリア出身のJaxin Hall (ベース)が結成時のメンバー。その後5人編成となった際に、他のメンバーの居住地であるCalifornia州 Orange郡(County) Costa Mesa市に本拠地を移した。

アルバム"restoring force"は2014年(January 28, 2014)にリリースされた3rdアルバム。11曲(38:37)。

こちらの"restoring force-full circle"は2015年(February 24th, 2015)にリリースされたデラックス2枚組再発盤。15曲。
ボーナス・ディスクに新曲3曲とアコースティック・ヴァージョン1曲の4曲を収録。オリジナルはラウドな曲だった"feels like forever"(本作2曲目)のどこか物悲しいアコースティック・ヴァージョンでアルバムが終わる。
LABEL: RISE RECORDS (USA)

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

RED ALERT - wearside

OI PUNK

現在も活動を続ける英国Oi!シーンのベテラン。全員スキンヘッズのバンドで、サウンドはハードコア寄りやストリート・パンク的ではなく、初期パンク的なロックンロール・リズムが中心となる。曲はメロディックで、演奏はかなりメタル的なギターも有り、バラエティーに富む。本作を聴く限りテクニックもしっかりしているが、ちょっとオールド・スクールな音色やアレンジが素朴で味わい深い。
サウンドは地味なバンドだと思いますがそれなりのスタイルがあり、今の時代では貴重なバンドかも知れません。この種の物が好きな人の耳にはしっくり来るのじゃないでしょうか。

RED ALERTは1979年5月に英国 England(Country) Sunderland市で4人が結成した。
CLASHや UK SUBSのカヴァーから初めた。1枚のスタジオ・アルバム"We've Got The Power"と多くのその他の作品を残して1985年に解散した。
1989年にオリジナル・メンバーが地元に新開店したKazbah clubクラブ(Chicken Shack, Groundhogs, Steve Marriott, Steve Gibbonsなどが出演したがじきに閉店した)で再会し、再結成した。1990年の再結成ギグではRED LONDONと共演し、その後ツアーを共にした。新ベーシストにRED LONDONのメンバーが加入して、2ndアルバム"Blood, Sweat 'N' Beers"をリリースした。その後、1994年までドラマーにLainey (LEATHERFACE)が参加していた。たしか、RED LONDONのギターが参加していた時期もあるはず。

本作は1999年に英国PLASTIC HEAD RECORDSの RHYTHM VICARレーベルからリリースされた。14曲。
RED LONDONには7インチ・シングルの2枚組や編集盤が色々あるが、オリジナル・スタジオ・アルバムは1996年の"Breakin' All the Rules"が3rdアルバムで、続く本作が4thアルバムになる。

こちらは2005年(04/07/2005)にリリースされた再発盤。
LABEL: ANAGRAM (UK)

Youtube試聴・本作6曲目"Man Of Iron"
Youtube試聴・本作1曲目"Money Whore"
Youtube試聴・本作4曲目"Doing it our way"

(コメント:犬丸)

GAMMA PULSE - dead but dreaming 全曲試聴

ELECTRONICORE / POST-HARDCORE / NEW SCHOOL METALCORE

クールなエレクトロニコア。エレクトロ要素が超濃厚。
ヴォーカルはメロディックなエモコアのスタイルがベースだが、メタルコアのシャウトも多く、時にはラップも入りクール。コーラスも多い。メロディーや演奏の音にもクールと言うのがふさわしい部分がある。エレクトロがディスコ・ミュージック的になる場面もあれば、極限化してエクスペリメンタルに到達している所もある。十分メロディック・エモでもあり、メタルコアのアグレッションもまた十分持っている。
かなり欲張りなサウンドで、それが上手くミックスされている。そのバランスこそがこのバンドの音楽性・個性でしょう。変化しやすい音楽性のように思われ、作品ごとにどのように変化して行くかも楽しみかも知れません。
本作10曲目のゲストのValerie Tubbsという女性はソウル・シンガーらしく、これが何の違和感もなくはまっている所がこのバンドの音楽性の面白さだ。めまぐるしい変化・展開で若干疲れましたが。

GAMMA PULSEは2009年の夏に米国 Indiana州 Indianapolis市で5人が結成した。

本作は2015年(24 February 2015 )にリリースされた1stアルバム。12曲。
LABEL: BULLET TOOTH RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

WAR ON WOMEN - s/t 全曲試聴

MELODIC HARDCORE / US HARDCORE

メロディック・パンク(メロディック・ハードコア)だが、80年代90年代のスラッシュコアやメタル・クロスオーヴァー・ハードコアを現代的に進化させたサウンド。メロディックでキャッチーだがかなりハードなサウンドでポップと言う感覚ではない。一方で、ハードでありながらも、完成度の高いアレンジでメロディーを十分生かして、常にノリの良いリズム感でスピーディーに展開している。

WAR ON WOMENは2010年に米国 Maryland州 Baltimore市で女4人と男1人が結成した。
ex-LIARS ACADEMYなどのバルティモアのベテランが参加している。

本作は2015年(10 February 2015)にリリースされた1stアルバム。11曲(30:13)。
J. Robbinsが録音した。
LABEL: BRIDGE NINE RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

BLACKLISTED - when people grow, people go 全曲試聴

CHAOTIC HARDCORE / METALCORE

ぶちきれたヴォーカルとカオティックな演奏。いわゆるカオティック・ハードコアよりは、トラディショナルな(オールドスクールな)ハードコアのもつ混沌性・ロウネスをベースにしているが、エクスペリメンタルな程の型に囚われないサウンドも盛り込まれている。また、メロディーも重要な要素になっていて、時には哀愁を感じさせるメロディーなどもある。TOUCHE AMOREからCONVERGEまでの要素がある。

BLACKLISTEDは2003年までに米国 Pennsylvania州 Philadelphia市で4人が結成した。

本作は2015年(February 10, 2015)にリリースされた4thアルバム。11曲(20:19)。
Will Yipがプロデュースした。
LABEL: DEATHWISH, INC. (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

KYUSS - welcome to sky valley 全曲試聴

STONER / DESERT ROCK

ヘヴィーでダウン・テンポだが極端ではなく、淀みなく快適に聴ける範囲内で進行する。サイケデリックなリフ、スペーシーなリフ、少しファンキーなリフ、ギターのユニゾンも入りギターは懐が深い。ギターの音作りも上手く、ダウン・チューンのどんよりした音にも適度につやがありふくよか。メロディーもいっそうサイケデリックに聴こえる。ヴォーカルはハード・ロック的でもあって、小節を利かせたスタイルがサザン・ロックを連想させる。ストーナーは、やはり音そのものも良さが大切だ。

KATZENJAMMERは1987年に米国 California州 Palm Desert市で結成した。
結成メンバーはJosh Homme (guitar), John Garcia (vocals), Brant Bjork (drums), Chris Cockrell (bass)の4人。1989年にSONS OF KYUSSに、1991年にKYUSS に改名した。

本作は1994年(June 28, 1994)に米国のELEKTRAからリリースされた3rdアルバム。11曲(51:55)。
当初予定では、1993年(November 11, 1993)に、彼らの1stと2ndをリリースしていたDALIレーベルの親会社CHAMELEON MUSIC GROUPの CHAMELEONレーベルから、リリースされる予定であった。直前にCHAMELEONが営業を停止したため、CHAMELEONに出資していたELEKTRAが KYUSSの契約を引き継ぎ、少し遅れてリリースされた。このため現在はELEKTRAから発売されている1stから3rdまでは、ヴァージョンによって異なる場合があるが、ELEKTRAと並んでDALIまたはCHAMELEONのロゴも表示されている。
LABEL: ELEKTRA/CHAMELEON (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)