DEVIL IN ME - end

METALCORE

モッシーなオールド・スクールの音楽性を持ちつつ、時には哀愁メロディーも含めてキャッチーなメロディーをたっぷり盛り込み、いかついヴォーカルや熱いヴォーカルにエモーショナルなコーラスもミックスしたオールド・スクール・ミーツ・ニュー・スクールなバンド。ピュアなモッシュコアと比べると軽快な音色ながら、かなりダンサブル。

DEVIL IN MEは2005年初めにポルトガル Lisbon市で5人が結成した。

本作は2010年にリリースされた3rdアルバム。12曲。
COMEBACK KIDの Andrew Neufeldがプロデュースしている他、1曲ゲスト・ヴォーカルで参加している。
LABEL: RASTILHO RECORDS (ポルトガル)

Youtube試聴・本作2曲目"END"
Youtube試聴・本作3曲目"On My Own"
ololo.fm試聴・本作7曲目"The Fall (Feat Andrew Neufeld)"
ololo.fm試聴・本作11曲目"Beast"
ololo.fm試聴・本作12曲目"Claim My World"

(コメント:犬丸)

SAM ALONE AND THE GRAVEDIGGERS - tougher than leather 全曲試聴

STREET PUNK

メロディックなフォーク・ストリート・パンク。
アグレッシヴなハードコアのノリと、フォーク・ミュージック~カントリー・ミュージック感覚を取り入れたサウンドに、哀愁を漂わすメロディーを歌う力強いヴォーカルを乗せた、ストリート・パンク。アコースティック・ギターやハーモニカ、ダブル・ベース (スタンドアップ・ベース)等をメインに使用し、POGUESタイプではなく、大きく分ければSWINGIN' UTTERSや AGAINST ME!タイプになる。

SAM ALONE AND THE GRAVEDIGGERSはポルトガル Quarteira市(Freguesia)のバンド。
メタルコア・バンドDEVIL IN MEのフロントマンApolinario "Poli (Poly)" Correiaのソロ・プロジェクト。リーダーのSam Aloneは Poli Correiaの変名になる。2008年にリリースされたデヴュー・アルバムはアーティスト名に"AND THE GRAVEDIGGERS"が付かないSAM ALONEのソロとなっていたが、2012年の前アルバムからバンドの形をとっている。

本作は2014年(17 novembro 2014)にリリースされたアルバム。10曲。
ソロと通算で3rdになる。
LABEL: RASTILHO RECORDS (ポルトガル)

Youtube試聴・本作9曲目"Tougher Than Leather"
bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

FOR THE GLORY - lisbon blues 全曲試聴

MOSHCORE

熱くアゲレッシヴなモッシュコア。
メタリックでハードな演奏にはユースクリュー的な勢いもあり、サグコアではないがタフガイハードコア的なノリやヴォーカル・スタイルも持っている。コーラス、ツイン・ギターの応報、2ステップとダイナミックなビートダウンが盛り込まれ、曲は比較的ショート・カット(1曲あたり2分半程度)だが聴いていて大変充実感がある。オーセンティックで純度の高いモッシュコアをたっぷり聴かせている。

FOR THE GLORYは2003年にポルトガル Lisboa市で5人が結成した。

本作は2013年(16 September 2013)にリリースされた4thアルバム。
限定デジパック。録音とマスタリングはex-HATESPHEREのギタリストJacob Bredahlがした。
LABEL: RASTILHO RECORDS (ポルトガル)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

INJUSTICED LEAGUE - live 95

HARDCORE / ANARCO PUNK

サウンドはCONFLICTをベースに、少しDISCHARGEテイストを加えた感じ。また前年のデモを聴くとオイ・パンクに近いぐらいのパンクな感覚もある。大変判りやすい音楽だが、スラッシュ・パンク・バンドのメンバーのサイド・プロジェクトとして始まったバンドであり、ライヴ音源ながら演奏はしっかりしていて録音状態も悪くない。ポルトガルのアナーコ・パンク史の重要バンドとして紹介されている。

INJUSTICED LEAGUEは1993年12月にポルトガル Leiria市で4人が結成した。
メンバーは、Xano (Bass), Hugo (Drums), Franck Di Mascio (Guitar), P.A (Lead Vocals)の4人。この4人中ギタリストを除く3人が、1989年結成のD.I.Y.スラッシ・メタル~スラッシュ・パンク・バンドALIEN SQUADのメンバー。
1994年に3作のデモ・テープを発表。1997年にセルフリリースの7インチEP "dogs of the state" (8曲)(ALIEN SQUADのシンガーがゲスト)をリリースして解散。その後はALIEN SQUADとしての活動に戻っている。

本作は2004年にポルトガルのRASTILHO RECORDSからリリースされたライヴ音源。18曲。
1995年(5.10.95)にポルトガル Beira Litoral州(州制度廃止済) Coimbra市のライヴ・ハウスCentro dos Trabalhadores de Celasで行ったライヴを収録。
LABEL: RASTILHO RECORDS (ポルトガル)

RASTILHO RECORDSは1999年(またはその少し前)からパンクを中心に地道にリリースしている。作品はパンクからデス・メタル、フォーク迄幅広いがポルトガル以外で知名度のあるアーティストは少なく、大層渋く地味な感じがする。パンク系では、MATA-RATOSがメジャーや日本のMCR COMPANYからのリリースもあるオイ・パンク・バンドだ。

Youtube試聴・本作16曲目"Nazis are good guys... DEAD!"
Youtube試聴・We Are The Injusticed League - 1994年デモ・カセット・テープ(本作収録音源ではありません)
Youtube試聴・1984年のライヴ(本作収録音源ではありません)
Youtube試聴・関連バンドALIEN SQUADの"Black Oil Red Soil"(本作収録バンドではありません)

(コメント:犬丸)

AVERSION TO MANKIND - between scylla and charybdis 全曲試聴

BLACK METAL

ディプレッシヴ・ブラック・メタル。荒野を吹きすさぶ嵐のような厳しく冷たいアトモスフェリックな響きが美しい。荒涼としたイメージの音や嵐をイメージした効果音も使われているが、全体がコールドで荒々しい音でまとめられた、救いのないデプレッシヴ・サウンド。

AVERSION TO MANKINDは2009年にスペイン Andalusia州 Malaga自治体(ciudad)で活動をスタートした。
S. Vrallが全パートとヴォーカルを担当する一人バンド。

本作は2014年(October 1st, 2014)にリリースされた2ndアルバム。3曲(31:20)。
LABEL: MAA PRODUCTIONS (日本)

Youtube試聴・本作1曲目"Between Scylla and Charybdis (Part I)"
Youtube試聴・本作2曲目"In a Fleshy Tomb, I'm Buried Above Ground"
Youtube試聴・本作3曲目"Between Scylla and Charybdis (Part II)"

(コメント:犬丸)

VIVUS HUMARE - einkehr 全曲試聴

DEPRESSIVE SUICIDAL BLACK METAL

ディプレッシヴ(鬱系)ブラック・メタル(DSBM)。
タメを効かせて強弱を十分に付けたドラマティックな展開。柔らかい目のヴォーカル中心のコールドだが美しい部分(タメの部分)から、ディプレッシヴなヴォーカル中心でブラストの多いエクストリームな部分(クライマックスの部分)までの間で、起伏を繰り返しながら大きく展開。美しい部分ではカスケイディアン・ブラック・メタル(LUNAR AURORAなど)に近いが、クライマックスはダイナミックなディプレッシヴの部分にあり、グロウルが叫び続ける様は極めて悲惨だ。

VIVUS HUMAREは2007年にドイツThuringiaで4人程度が結成した。

本作は2015年(January 23rd, 2015)にリリースされた1stアルバム。5曲(36:49)。
この後で新ベーシストが加入しているが、本作録音時はベーシストがおらず、3人編成。ギターの内1人(ヴォーカル兼任ではない方)がベースを兼ねている。
ゲストはその新ベーシストになる人で、2曲目は42秒の短い曲で3曲目に続くブリッジのようにも思われるが、彼が全ての楽器の演奏を担当している。彼は2006年からMOSAICという一人バンドをやっている人で、2曲目はヴォーカルも他の曲と異なっているので、多分彼が担当している。マスタリングはex-IMPENDING DOOMの Patrick W. Engelがした。
LABEL: EISENWALD TONSCHMIEDE (ドイツ)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

OBSCURE INFINITY - perpetual descending into nothingness 全曲試聴(ばらばら)

DEATH METAL

メロディックなオールド・スクール・デス・メタル。
ダイナミックなグルーヴのあるディープにダークなサウンドに、野太いグロウルにもダークなテイストが濃い。音楽性も高く、疾走する(スラッシーな)パートから、ギター・ソロもメロディーをこね回すややスローなパートまで展開する。デスラッシュよりパワフル、標準的なメロデスよりいかつく、普通のオールド・スクール・デスより音楽性が高いといった特徴がある。その結果、特異な事はやってないが、他のバンドとは一味違う作品になっている。

OBSCURE INFINITYは2007年にドイツ Rheinland-Pfalz州 Westerwaldkreis地域(Landrat)で4人が結成した。
バンド名はGRAVEの1stアルバム収録曲名。翌年から2ndギターが加り5人編成。

本作は2015年(January 16th, 2015)にリリースされた3rdアルバム。9曲(41:57)。
本作ではツイン・ギターの5人編成。ミキシングとマスタリングはex-IMPENDING DOOMの Patrick W. Engelがした。
LABEL: FDA REKOTZ (ドイツ)

Ololo.fm試聴・本作1曲目"Entering the Hall of Eternity"
Youtube試聴・本作2曲目"Sorcery of the Black Souls"
Ololo.fm試聴・本作3曲目"Expiration of the Lost"
Ololo.fm試聴・本作4曲目"Uttermost Descend"
Youtube試聴・本作5曲目"A Forlorn Wanderer"
Ololo.fm試聴・本作6曲目"Into the Undertow"
Ololo.fm試聴・本作7曲目"Descending into Nothingness"
Ololo.fm試聴・本作8曲目"From Odium and Disease"
Youtube試聴・本作9曲目"Beyond Spheres and Time"

(コメント:犬丸)

TRIST - sebevrazedni andele 全曲試聴

DEPRESSIVE BLACK METAL

ノイジーなギターのトレモロに、ダウンテンポなメロディーが薄くかぶさる、いつまでも続くミニマルな演奏。そこに、エコーを効かせた意味不明の叫び声が時折入る。ディプレッシヴ・ブラック・メタル。展開などしないが、わずかな音の色合いの変化が聴き取れれば、悲しくも美しく感じられるだろうし、絶望の叫び声からドラマを感じる事も出来るだろう。
美しい。こういう悲惨なはずの音楽を聴くと、美しく感じてしまう私は異常なんだろうか。

TRISTは2003年にチェコ Olomoucky州(kraj) Olomouc市で活動を始めた。
Jan "Trist" Sincl(Šincl)の一人バンド、あるいは彼のソロ・プロジェクト。
2006年にデヴュー・アルバムを、翌年に2nd、3rd。4thを発表し、2009年頃から活動が見られなくなったが2011年から再開。2012年からライヴ活動は止めて、2014年から活動を休止している。

本作は2007年にカセット・テープで自主リリースした2ndアルバム。2曲(44:02)。
同じ年(April 2007)にDE TENEBRARUM PRINCIPIOから限定300枚でCD化再発されていた。

こちらは2008年(December 2008)にリリースされた再発。
リミックス/リマスターになっている。
LABEL: DE TENEBRARUM PRINCIPIO (イタリア)

Youtube試聴・本作1曲目(リミックス/リマスター)
1曲目の最後数分は無伴奏で咆えてますのでぜひ聴いてやって下さい。
ololo.fm試聴・本作2曲目(推定ですがリミックス/リマスター版になっていません)
2曲目はYoutubeにもありますが音が小さい。ololo.fmの方がましですがやはり音が小さいのでヴォリュームを上げてください。

(コメント:犬丸)

GRAFVITNIR - semen serpentis 全曲試聴

BLACK METAL

ダークでコールドだが、ノイジーでエクストリームなブラック・メタル。
曲はメロディックで、ギターのリフも目立つメロディーが豊富。ノイジーなヴォーカル、コールドなトレモロ・ギター、ブラスト疾走のドラムズ、ダイナミックなベース、きれいな展開、曲の始まり・終わりの仕上げなど、すべてにわたって均整の取れた丁寧な仕上げ。オールドスクールではあるが、それなりに洗練されたきれいなサウンドになっている。

GRAFVITNIRは2007年にスウェーデンの暗い森の中でギタリストNiantiel (2013からCURSED 13, ex-GRA)、Tishin、Modrius (2010からGRA, ?からCURSED 13)の3人が結成した。

本作は2014年(December 12th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。7曲(43:43)。
LABEL: CARNAL RECORDS (スウェーデン)

ololo.fm試聴・本作1曲目"Where Time Has Ceased To Be"
ololo.fm試聴・本作2曲目"Descendants of the Serpent"
ololo.fm試聴・本作3曲目"Av Ormens Blod"
ololo.fm試聴・本作4曲目"Sword of the Damned"
ololo.fm試聴・本作5曲目"Poisonous Streams of Hraunn"
ololo.fm試聴・本作6曲目"Seed of Apep"
ololo.fm試聴・本作7曲目"Vilddjurets Aterkomst"

(コメント:犬丸)

ADVENTURES - supersonic home

INDIE ROCK / EMOCORE

大人のエモとでも言うんでしょうか。ホットで柔らかいエモーショナル・インディー・ロック。
メロディックなポップ・チューンを、ギターはギター・ロック(グランジ)風にかき鳴らす。そして、女性のフロントウーマンは甲高くも激情的でもないストレートなヴォーカリゼーションで、極めて自然にエモーションを表現している。ほどほどのポップネスやかすかな哀愁のメロディー等、全体的には控えめな表現が心地良い。その穏やかなサウンドの中にエモーショナルな部分が効果的にミックスされている。

ADVENTURESは2012年初頭に米国 Pennyslvania州 Pittsburgh市で5人が結成した。
2012年、2013年各1作、2014年2作のEPを発表している。
結成メンバーはギターとヴォーカルがReba Meyers (CODE ORANGE KIDS, LILITH)、ドラマーがJami Morgan (CODE ORANGE KIDSではヴォーカルも)、ベース(とヴォーカル)がJoe Goldman (CODE ORANGE KIDSのベース, LILITHのベースとヴォーカル)、キーボードがKimi Hanauer (LILITHではヴォーカル, CODE ORANGE KIDS, LILITH, ADVENTURESのアートワーク)、ギターがDominic Landolina (どこからかやってきた)の5人。女2:男3。
なおLILITHは WIFEBEATERの改名でACOUSTIC FOLKとの事(未聴)。単純なパンクから出発して現在はCHAOTIC METAL / MATHCOREバンドになったCODE ORANGE KIDSは最近作からCODE ORANGEに改名していますが、彼らの3つのバンドは全然違った方向に進化している所が良いですね。

本作は2015年(February 17. 2015)にリリースされた1stアルバム。10曲。
Wil Yipがプロデュースした。
LABEL: RUN FOR COVER RECORDS (USA)

Youtube試聴・本作2曲目"Heavenly"
soundcloud試聴・本作3曲目"Your Sweetness"

(コメント:犬丸)

SKELETHAL - morbid revelations

DEATH METAL

アンダーグラウンドなデス・メタル。
スラッシュ・メタルといっても良いザクザクのギターだが音はチリチリ、汚い声でえづきそうな野蛮なグロウル、適当に叩きまくるだけのようだがノリの良いドラムズ。良い声、良い音です。現役ばりばり(と言っても地下世界の話)のバンドのEPや音の悪いデモ音源を集めた全曲集をデヴュー・アルバムとしてリリース。最初のアルバムぐらいお金を工面して新録音できなかったのかという感じもあるが、試聴を聴けば判るように、音の悪いデモ音源と言っても彼らのような地下世界のサウンドの場合はまったく問題ない。次作の方が心配だ。録音に金をかけたりしたらまずいことになりそうだから。いつまでもこのままでいてね。

SKELETHALは2012年にフランス Nord-Pas-de-Calais地域圏 Lille市で2人が結成した。
2人ともスラッシュ・メタル・バンドINFINITE TRANSLATION (フルアルバム2枚などがある)のメンバーだ。ライヴではメンバー2人を加えて活動している。

本作は2015年(2015-02-20)にリリースされたデヴュー・アルバム。17曲。
トラック1-5はEP "Interstellar Knowledge of the Purple Entity"(2014), 6-12はEP "Deathmanicvs Revelation"(2014), 12-16はデモ"Morbid Ovation"(2012), 17はSan Joseの KFJC 89.7FM放送の番組"Dead At KFJC"に出演した時の録音を収録している。リマスターなどとは書いてなかった。この他にスプリット"2012 Demos"が2014に発表されているが、このバンド分はデモ"Morbid Ovation"と同内容なので、本作は全音源集録となる。SACRILEGEの "A Violation of Something Sacred"と SEPULTURAの "Show Me the Wrath"のカヴァーが含まれている。
LABEL: PULVERISED (シンガポール)

ololo.fm試聴(検索)
今回のololo.fm試聴は1曲づつではなく、検索結果のままのため、無関係の音源が混じる可能性があります。次のページのトラック・リストでご確認下さい。コメント制作時点で"So Many Things"と "Deep Down"は他のバンドです。
PULVERISED (Bigcartel内)の本作の商品ページ

(コメント:犬丸)

NASTY - shokka

METALLIC HARDCORE

ピュアなメタリック・モッシュコア。
前置きなしに始まる1曲目がその音楽性を物語る。超ヘヴィーでありながらも鋭いサウンド。演奏力は結成当初から高い。モッシュコアだからファスト・パートとスロー・パートなどの速度変化中心の展開だが、展開は少なくない。

NASTYは2006年(2005年)にベルギー Walloon語圏 Liege州 La Calamineの4が結成した。

本作は2015年(US: February 24th /Europe: February 27th)にリリース(US: GOOD FIGHT /Europe: BEATDOWN HARDWEAR)された5thアルバム。15曲。
ボーナス・トラック(ライヴ3曲)入りはBEATDOWN HARDWEARの専売との事です。当店のREVからの入荷はGOOD FIGHTレーベルの分ですが、BEATDOWN HARDWEARとは同一仕様(CDはデジパック表示)で広告も共同の場合があり、共同リリースかも知れません。
LABEL: GOOD FIGHT MUSIC (USA)

Youtube試聴・本作Album Trailer
soundcloud試聴・本作1曲目"Shokka"
Youtube試聴・本作4曲目"Lying When They Love Us"
Youtube試聴・ライヴ映像Summerblast Festival - 21.06.2014 in Trier
Youtube試聴・前作"Love"全曲
musicmp3試聴・2006年の1stアルバム"declaring war"

(コメント:犬丸)

SKOFFIN - lucid persecution

THRASH METAL

アグレッシヴだが、メロディックでキャッチーな、オールド・スクール・スラッシュ・メタル。
RIGOR MORTIS (1st、2nd)ぐらいの80年代のスラッシュ・メタルを髣髴させる。現代の録音であり、演奏もしっかりしているので、RIGOR MORTISより演奏はクリアーでシャープで聴きやすい。メロディックなギター、パワフルなベース、エナージティックでノリの良いヴォーカルなど各パートの分離も良く明瞭な音だが、隙間の多いサウンドがきらいな人には向かないだろう。

SKOFFINは2008年に米国 California州 El Monte市で結成した。
シンガーは以前Tormenter (2007年結成、フルアルバム2作)のギタリストだった。現在はメンバー4人の内、結成メンバーはシンガーだけになっている。

本作は2014年(October 9th, 2014)にリリースされた1stアルバム。9曲(41:02)。
LABEL: SLANEY RECORDS (アイルランド共和国)

Youtube試聴・本作4曲目"Beauty with a Price"
Youtube試聴・本作5曲目"Napalm 'Nam"
ololo.fm試聴・本作7曲目"Cranivrous Lamiform"

(コメント:犬丸)

WINDS OF GENOCIDE - usurping the throne of disease 全曲試聴

D-BEAT / DEATH METAL

あらぶる魂をそのまま音にしたような、荒々しいクラスト・デス・メタル。ギター・リフなどはデス・メタル的にメロディックで、曲も邪悪なメロディーであったりするデス・メタル的な物だが、演奏の音色としてはノイジーなクラスト~D-BEATサウンドで、ハードコアのバンドだ。ヴォーカルは太いグロウル(デス声)だが、グロウルというより咆え声に聴こえる。

WINDS OF GENOCIDEは2006年に英国 England(Country) Durham州 Durham市でAMEBIX, UNLEASHEDなどの影響下に4人が結成した。2011年からは5人編成。
ベースのDan Hは最近HORRIFIED (MEMENTO MORIのデス・メタル)にも参加している。女性のシンガーKat Shevilとギター(2011年まではドラムズ)のGlynn Alkohallは UNCOFFINED (MEMENTO MORIのデス/ドゥーム)にも参加している。2011年から参加しているドラマーMatthew Hendersonは HORRIFIEDにも参加している。
2012年には2作のスプリットをリリースしていて、1つはD-BEATの4ウェイ・スプリット・テープ、もう1つは日本のAbigail (サタニック)とのスプリットCD。

本作は2015年(26 January 2015)にリリースされた1stフルアルバム。9曲。
DISMEMBERのドラマーだったFred EstbyによりスウェーデンGutterview Recordersでミックス、テキサスのクラストWORLD BURNS TO DEATH / SEVERED HEAD OF STATEのシンガーJack Controlにより米国Enormous Door Masteringでマスタリングされた。
LABEL: PULVERISED (シンガポール)

bandcamp全曲試聴 全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

STICK TO YOUR GUNS - disobedient deluxe edition

MELODIC METALCORE

メロディックなメタルコア。
パワフルなヴォーカルでメロディックな曲を歌い、エモーショナルなコーラスもバックにして、グルーヴのあるメタリックなハードコアを演奏。演奏はハードでタイトでアグレッシヴ。グルーヴ感満点のメロディックな曲(3曲目など)は他のバンドにはまねの出来ないサウンド。

本作は2015年(February 10th)にリリースされた5thアルバム。11曲。
ゲストはTERRORの Scott Vogel, H2Oの Toby Morse, ROTTING OUTの Walter Delgadoがヴォーカルでそれぞれ1曲参加。ALL TIME LOWや SLEEPING WITH SIRENS等のプロデューサーJohn Feldmann (ex-ELECTRIC LOVE HOGS)がプロデュースした。

こちらは同時にリリースされたデラックス・エディション。3曲追加収録。全14曲(計算値)。
LABEL: SUMERIAN RECORDS (USA)

ololo.fm試聴・本作2曲目"What Choice Did You Give Us?"
Mfmf!Facebook Youtube試聴・本作3曲目"Nobody"
Mfmf!Facebook Youtube試聴・本作4曲目"RMA (Revolutionary Mental Attitude) (feat. Toby Morse)"

(コメント:犬丸)

FREDDY AND THE PHANTOMS - times of division

HEAVY ROCK / BLUES ROCK

ブルーズ・ロック・タイプあるいは60年代的ハード(ヘヴィー)・ロック。
ちょっと鄙(ひな)びたカントリー・ブルーズ的なメロディーが大変味わい深く心に響く。演奏もマウス・ハープやペダル・スティール・ギターを導入したカントリー・ブルーズ・タッチが中心だ。サザン・ロックのファンの心にもぐっと来るのではないだろうか。
一方でハモンド・オルガンも使ってスペーシー~サイケ、あるいはプログレッシヴ・ロック的なテイストも少しブレンドしている。
力強い歌唱。音も適度にロウで、まるでライヴ・レコーディングのような印象の部分もある。田舎臭いようでも、都会的(AORな感じも受けた)なようでもあり、大変しっとりとしたメロディーは悲しげだがキャッチーな魅力を持っている。URIAH HEEPや DEEP PURPLEを連想させるバンドとして、デンマークではかなり著名なようだが、サウンド的にはそうだが、特徴的なメロディーがそれらとは異なる彼らの魅力になっている。

FREDDY AND THE PHANTOMSは2010年にデンマーク 首都地域(旧Copenhagen県) Copenhagen自治市で5人が結成した。

本作は2015年頃(DL:18 August 2014 /January 26th 2015 in Europe and January 20th 2015 in North America)にリリースされた3rdアルバム。10曲。
LABEL: TARGET RECORDS (デンマーク)

Youtube試聴・本作1曲目"Times of Division"
ololo.fm試聴・本作2曲目"Borderline Blues"
Youtube試聴・本作6曲目"No One To Blame"のライヴでの演奏(本作収録とは異なる音源)
ololo.fm試聴・本作以外の音源"One Of These Days"

(コメント:犬丸)

RUBY THE HATCHET - valley of the snake

HEAVY ROCK

女声ヴォーカルの割とメロディックなサイケデリック・ヘヴィー・ロック。
極端なダウンテンポではなく、ゆったりスローなパートと軽快な速度のパートで展開し、味わいあるメロディーとストーナー・リフを聴かせる。ヘヴィーなストーナーととサイケデリアがバランス良く配合され、適度に力の抜けたヴィンテージな演奏の響きが心地良い。こじんまりまとまらず、程々にロウな感じなのも良いと思う。頭がぐるぐる回転し、ぐるぐる踊りたくなるだろう。

RUBY THE HATCHETは2010(2008)年に米国 New Jersey州で4人が結成した。
その後 Pennsylvania州 Philadelphia市に移り、現在は5人編成になっている。2012年の1stアルバムは、本作よりブルーズ・ロック的でオーソドックスなヘヴィー・ロックだったと言われている。

本作は2015年(February 24th)にリリースされた2ndアルバム。6曲(40:07)。
LABEL: TEE PEE RECORDS (USA)

Mfmf!Facebook Youtube試聴・本作5曲目"Demons"

(コメント:犬丸)

KRAKOW - amaran

DOOM SLUDGE / EXPERIMENTAL METAL

異なった要素を対比するのではなく、色々な要素が交錯する境界線上を揺らめきながら進む微妙な不安定感に思わず引き込まれる。
ちょっと不気味で嫌らしいドゥーミー・スラッジ~エクスペリメンタル・メタル~プログレッシヴ・メタル。サイケデリックでニューウェーヴィーなサウンドとねっちりいやったらしい不気味なヴォーカル。かとおもえば、ゆったりとしたポスト・メタルを心地良く奏でるパートの多い曲もある。ノイジーでエクスペリメンタルな要素の濃い曲もある。一瞬で大きく変化する展開ではなく、曲の中の展開は情景的にゆっくりと移ろってゆくような感覚だが、徐々に大きく盛り上げて行き、最後は少しクール・ダウンして終わる場合が多い。曲により多少傾向が異なるみたいでバラエティーがある。

KRAKOWは2005年にノルウェー Hordaland県 Bergen市で4人が結成した。
シンガー兼ベーシストは2013年からAETERNUSのベースをヘルパーとして弾いている。2012年から加入の現ドラマーは2003年からKAMPFARに参加している。

本作は2015年(February 9th, 2015)にリリースされた3rdアルバム。7曲(44:17)。
本作はENSLAVEDや SAHGをプロデュースしたIver Sandoyがプロデュースした。
LABEL: KARISMA RECORDS (ノルウェー)

soundcloud試聴・Two tracks from "amaran"(1曲目"Luminauts"と2曲目"Atom"です)
ololo.fm試聴・本作6曲目"Of Earth"
ololo.fm試聴・本作7曲目"Ten Silent Circles"

(コメント:犬丸)

MEGADETH - super collider 全曲試聴

THRASH METAL

スラッシュ・メタルのパートもでてくるが、キャッチーなプログレやフュージョン、グルーヴィーなメロディック・メタルなどをミックスした、アダルト・オリエンテッドに洗練されたポップ・メタル。2ndアルバムなどの初期の作品から、発展すればこうなるような要素を持っていたと思うが、一般の評判はすこぶる悪い。個人的にはMEGADETHの今までに聴いたアルバムでは一番魅力的だし、ヘヴィー・ロック(ストーナー)系でメインストリームではないバンドまで聴くような人や、あるいはプログレ系でポップでメタル寄りのものとか聴く人なら満足するかも知れない。8曲目のバンジョウとフィドルが心地良く物悲しく始まる"Blackest Crow"なんかどういう層をリスナーとして想定しているのか甚だしく疑問で、気に入ったのは私だけ。他のバンドがやりそうにない音楽だ。

MEGADETHは1983年7月に米国 California州 San Francisco/Los Angeles市でギタリストDave MustaineとベーシストDavid Ellefsonが結成した。
2002年に解散し、2004年に再結成した。

本作は2013年(June 4th, 2013)にリリースされた14thアルバム。11曲(45:15)。
ベーシストDavid Ellefsonが前作から再加入している。ドラマーはShawn Drover (2004-2014)、ギタリストがex-JAG PANZERの Chris Broderick (2008-2014)。ゲストはフィドルとバンジョーTom Cunningham (COFFEE ZOMBIES), バグパイプBrian Costello (SHANNON ROVERS IRISH PIPE BAND), トランペットBob Findley (TOMMY DORSEY BAND, 映画の演奏でアカデミー賞Jazz Solo部門受賞)など。Johnny Kがプロデュースを、Cameron Webbがエンジニアを担当した。
MEGADEATHは本作からDave Mustaineが主宰する TRADECRAFT RECORDS所属となり、TRADECRAFTは Universal Music Enterprises (UMe)傘下のT-BOYレーベルと契約した。T-BOYは Rob Zombie/WHITE ZOMBIEなどののマネジャーANDY GOULDの主宰するレーベルで、UMG (Universal Music Group)から流通している。
LABEL: UME/T-BOY (各国)

musicmp3全曲試聴
試聴の最後の方はボーナス・トラックです。今回入荷予定の商品には収録されていません。

(コメント:犬丸)

BIO-CANCER - tormenting the innocent

THRASH METAL / CROSSOVER THRASH

前作はメロディックだがかなり素朴で、音が軽い目という事もあって、ハードコア・ファンにも聴きやすい音だったのではないでしょうか。シンガーもハードコアに近い吐き捨て、爆走でもなく、暴走でもなく、快走ぐらい。パンクと変わらないような野郎のシンガロング(メタルだからコーラスというのかな)もたっぷり入って、録音のせいか、かなり昔のアンダーグラウンド的感じでした。しかし演奏は常に小気味良く、音自体は明瞭で、メロディーがふんだんなのでキャッチーなアルバムでした。常に小気味良い演奏と言うのは変化に乏しいとも言えて、Youtubeをバックグラウンドで聴いていて、まだ1曲目だと思っていたら14分目でした。アルバム全部聴いても長いドゥーム1曲ぐらいのヴォリュームです。胃にもたれません。
前置きが長くなってしまいましたが、肝心の本作は、試聴が少ない(コメント時点で1曲)のではっきり言えませんが、前作よりモダンで緩急が付いている。MUNICIPAL WASTEの Tシャツを着てますが演奏的には似てます。ヴォーカルの声が軽い分素朴な感じですが、メタルの範囲内でクロスオーヴァー・スラッシュ路線と考えてよいと思います。

BIO-CANCERは2010年の遅くにギリシャ Attica州 Αθήνα(Athens)市で結成した。
1stアルバムまでにメンバーは変動し、2012年の1stアルバムではメンバーは4人だった。

本作は2015年(February 23rd, 2015)にリリースされた2ndアルバム。9曲。
バンド・メンバーはGiannhs Lagoutaris (El Bass), Lefteris Hatziandreou (Vocal), Stavros Marinos (Guitar), Thanasis Andreou (Guitar), Tomek Solomonidis (Drums)の5人で、内ベーシストとギタリストの2人が前作からの、あとの3人は新加入のメンバーとなっている。2014年録音。ゲストで1曲にチェロが入ってます。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

Youtube試聴・前作"Ear Piercing Thrash"の全曲
Youtube試聴・本作3曲目"Bulletproof"

(コメント:犬丸)

PARADISE LOST - anatomy of melancholy 2CD 全曲試聴

GOTHIC METAL

彼らは、デス・ドゥーム・メタルにゴシック・ロックのダークネスを加えたゴシック・メタルの第一世代、あるいは創始者ともいえる。
英国のレコード・レーベルでは、かってのパンクから発展したポジティヴ・パンク(=別名ゴシック・ロック)と、メタル界から発生したように思えるゴシック・メタルを、区別していないような場合が多い。日本でも単にゴシックと言って両方を含んでいる場合があるようだが、両者を区別するなら、PARADISE LOSTは当然ゴシック・メタルの方だ。しかし、ゴシック・メタルはメタルのサブジャンルというだけでなく、ゴシック・ロックのサブジャンルだともされているので、ゴシック・ロックといっても良いのだろう。

PARADISE LOSTは1988年に英国 England(Country) West Yorkshire州 Calderdale都市(Metropolitan Borough) Halifax町(Minster Town)で結成した。
結成メンバーは、現在も在籍しているNick Holmes (vocals), Greg Mackintosh (lead guitar, keyboards), Aaron Aedy (rhythm guitar), Steve Edmondson (bass guitar)の4人と、1994年で脱退したMatthew Archer (drums)の5人。PARADISE LOSTも ANATHEMAもバンド自身はゴシック・メタルを名乗っていなかったが、ジャンル名が付く前からのこのジャンルの創始者と言われている。

本作は2008年(May 23rd, 2008)にリリースされたライヴ・アルバム。
2007年(May 21st, 2007)の11thアルバム"in requiem"がリリースされた前月にあたる2007年4月12日に、英国 Londonの Kotoで行ったライヴをCD2枚に収録。イントロを含めて21曲(1:28:18)。
LABEL: CENTURY MEDIA (EU)

Youtube全曲試聴
こちらのYoutube全曲試聴は本作のヴィデオ版(DVD)だと思われますが、DVDも再生時間がCDとほぼ同じ1:28:14とされているので、それより10分ほど長すぎます。従って、内容に多少相違があると言う事になります。

(コメント:犬丸)

MEGADETH - peace sells... but who's buying (25th anniversary) 2011 remastered 2CD

THRASH METAL

緻密に構成されたスラッシュ・メタル。
ノリ一発タイプとは対極に位置する。細部までこだわりの感じられる演奏でありながら、大胆に展開する。スラッシュ・メタルに限らず、メタルとして聴いても完成されている。

MEGADETHは1983年7月に米国 California州 San Francisco/Los Angeles市でギタリストDave MustaineとベーシストDavid Ellefsonが結成した。
紆余曲折があったようだが、初期の安定メンバーはこの2人とLee Rauch (Drums)で、1984年のDemoを制作している。ライヴなどではKerry King (lead guitar)も見られたようだ。

本作は1986年(July 20th, 1986)にリリースされた2ndアルバム。8曲(36:08)。
バンド・メンバー4人は1stアルバムと同じ。ドラマーは1984年にLee Rauchから替わったフュージョン・ジャズ畑のGar Samuelson (1999年没)が、ギターも同じ1984年から参加しているフュージョン・ジャズ系のChris Polandが担当している。Randy Burnsがプロデュースを、Casey McMackinがエンジニアを担当した。
LABEL: CAPITOL (USA)

こちらは2011年にリリースされた再発盤。
2011年リマスター使用、ボーナス・ディスク"live at the phantasy theatre, cleveland 1987"付。MEGADETHは72週に渡るヘッドライナーとして最初のワールド・ツアーを、1987年3月の英国公演を皮切りに行った。ボーナス・ディスクにはそのツアー中の、シカゴでの録音が収録されている。
LABEL: CAPITOL (EU)

Youtube全曲試聴(DISC 2"live at the phantasy theatre, cleveland 1987"は含まれていません・別MIXボーナス4曲が含まれています)
Youtube全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Youyube試聴の別MIXボーナス4曲は今回入荷のヴァージョンには含まれていません。

(コメント:犬丸)

HARD RESISTANCE - 1994 retrospective 2014 2CD

NEW YORK STYLE HARDCORE / OLD SCHOOL METALCORE

メタリックなニュー・ヨーク・スタイル・ハードコア。
オールド・スクールの権化の様なサウンド。曲はメロディックでキャッチー、ギターはスラッシーで小気味良く刻む。ストリートなパンク・アティテュードもあるあたりはAGNOSTIC FRONTを連想させる。

HARD RESISTANCEは1994年にベルギー Vlaams言語圏 Antwerpen州 Antwerpen市で結成した。
結成メンバーは、Berckvens Pascal (bass), Ron Bruynsells (vocals), Kris Stickers (guitar), Joel Decoster (drums)の4人。
アルバムはいずれもドイツのLOST AND FOUND RECORDSから"it's all around" (1996)と "engine of hate" (1997)の2作を残して2000年はじめに解散した。以上の他にミニアルバムやEPも数作ある。
2008年に一時的再結成(reunion)コンサートをシリーズで行った後、2010年には新曲の作曲を始めて本格的に再結成した。Roger Miretの STRENGTH RECORDSから、フルアルバム"lawless and disorder" (2012)とミニアルバムをリリースしている。

本作は2015年にリリースされたCD2枚組アルバム。20曲(59:19)。
旧作から22曲を再録音し、その中から選んだ20曲を収録している。最後2曲が再結成後のアルバムに収録されていた曲目だが、主に第1期の楽曲を中心として編成されている。Thomas Bleysが録音とミックスを、Robert Van Der Donkがアートワークを担当した。
LABEL: WTF RECORDS (オランダ)

Youtube試聴・本作Album Trailer
reverbnation試聴
コメント制作時点でreverbnation試聴にある"Despised & Destroyed", "War for Sale"の2曲は2012年のアルバムの曲です。
ololo.fm試聴・本作19曲目の曲目"New World Order"(旧ヴァージョンかも知れない)

(コメント:犬丸)

NOFX AND FRIENDS - home street home: original songs from the shit musical

MELODIC HARDCORE

Fat Mike作曲Fat Mike/Jeff Marx/Soma Snakeoil作詞のホームレス・ミュージカル。
実際の舞台はRichard Israelが演出し、2015年全米で公演を行う。試聴曲(現在1曲)では、ミュージカル調のゆっくりした歌い方(多分Lena Hall)にミュージカル調のピアノ伴奏で始まり、展開してファストでパンク調の演奏になる。この辺りはME FIRST AND THE GIMME GIMMESがミュージカルをカヴァーするところをイメージしてもらったら良さそうだ。

本作はそのサウンドトラック・アルバム。18曲。
Fat Mikeが、英国のパンク・バンドMONGOL HORDEの Frank Turner, ALKALINE TRIOの Matt Skiba, 2014年にブロードウェイ演劇を対象としたトニー賞でミュージカル助演女優賞した俳優Lena Hall, 女性パンク・バンドBAD COP/BAD COPの Stacey Dee, 故Tony Sly, DANCE HALL CRASHERSの Karina Denikeと共演している。
そのほかアルバムには、DESCENDENTS, LAGWAGON, OLD MAN MARKLEY, MAD CADDIES, ME FIRST AND THE GIMME GIMMES, AGGROLITES, LIVING END, REAL MCKENZIES, RKLのメンバーが参加している。
LABEL: FAT WRECK CHORDS (USA)

Youtube試聴・本作14曲目"Seeping Beauty"

(コメント:犬丸)

CLOAKROOM - further out

SLOWCORE / INDIE ROCK

シューゲイズ・インディーロック。極端ではないがかなりスローで、どんよりダークで、気だるく、聴いているだけで心が沈む。シューゲイズだが、かなり他のシューゲイズ・バンドとはニュアンスが違う。ダウンチューニングかどうかは知らないがそういった感じで、ドゥーミーな雰囲気を持っている。でも、独特な音で判断が微妙。Slow stoner metalの要素とも書かれているのだけれど、ヘヴィー・ロックやハード・ロックじゃなくて、やはりインディー・ロックやエモの音に聴こえた。演奏に偏らず、どちらかと言えばヴォーカルを主体にしていて、曲はメロディック。

CLOAKROOMは 2012年に米国 Indiana州 Northwest地域(Lake, Porter, LaPorte, Newton, Jasperの各郡)で結成した。
GROWN UPSの Doyle Martin (singer/guitarist)らのプロジェクト。2013年にデヴュー・ミニアルバムがある。

本作は2015年(January 20, 2015)にリリースされた。10曲

LABEL: RUN FOR COVER RECORDS (USA)

soundcloud試聴

(コメント:犬丸)

CHOKE UP - black coffee, bad habits 全曲試聴

MELODIC PUNK / EMOCORE

スケールの大きいメロディック・パンク。
ゆったりした感覚(エモコア寄り)や、ポップ・パンクやメロコアには少ないかなり野太いヴォーカル、減りはりのついた展開等によるサウンド全体のスケールの大きさなど、並み居るメロコアポップ・パンク勢との違いを感じさせる。ギターはメタリック、ヴォーカルはハスキー目の太い声、全体に低音が多い目の音作り。ファストとスローの展開はあるが連続的には疾走しない(疾走感はない)。良いメロディーが多い。Keyも使うなど多様で効果的なアレンジ。

CHOKE UPは2009年の夏の終わり近くに米国 Massachusetts州 Boston市で4人が結成した。

本作は2015年(Feb. 5 2015)にリリースされたアルバム。14曲。
LABEL: BLACK NUMBERS RECORDS (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

BASTARD FEAST - osculum infame 全曲試聴

BLACKEND DEATH METAL

ダークな、BLACKENDなデス・メタル。デス・メタルな本質の上に、暗黒なダークネスが重厚で、ハードコア~グラインドコアの要素も多く取り込んでいる。どの曲も速度変化も含めた展開をするが、かなりのダウン・テンポの部分が中心でドゥーミーな印象が強い。また、振り絞るヴォーカルやハーシュなギターはスラッジコアの感覚だ。全体的にはねっちりヘヴィーで、暴虐的にエクストリームだ。

前身になるELITISTは2008年に米国 Oregon州 Portland市で結成した。
2011年にデヴュー・アルバムをSEASON OF MIST AMERICAからリリース後、同名のバンドがあるため2012年にBASTARD FEASTに改名した。

本作は2014年(July 18th, 2014)にリリースされた改名後の2ndアルバム。10曲(38:04)。
通算すれば3rdアルバムになる。前アルバムまでELITIST時代のアルバムとメンバー・チェンジはなく、4人編成だった。本作では新ギタリストが加わり、5人編成で、ツイン・ギターになっている。
SEASON OF MIST AMERICA (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

REALLY RED - teaching you the fear: complete collection 1979-1985 2CD

PUNK / US HARDCORE

元々は1970年代中頃に始まったとされるパンク・ロック・ミュージック。セックス・ピストルズ以後のワーキング・クラスの音楽という印象が強いが、最初は米国のニュー・ヨークの前衛的な音楽シーンに起源がある。そのため、初期のパンクはアンダーグラウンド性と共に音楽的にエクスペリメンタルな前衛性も持っていた。この流れがニュー・ウェイヴやゴシック・ロック(ポジティヴ・パンク)に引き継がれた後、思想的に初期のワーキング・クラスの音楽の中核に戻ろうという流れが、英国ではハードコア・パンクやオイ・パンク~ストリート・パンクにつながった。米国でもハードコア・パンクのムーヴメントが起きたが、英国とはかなり音が違う。
REALLY REDは1980年前後に米国テキサスで活動したearly Texas punkと言われるバンドだが、ラウドでファストな前衛性のあるサウンドであり、バッド・ブレインズ(第1期は1977-1984年)等に近い米国の初期ハードコア的な音楽性を持っている。

REALLY RED はJohn Paul Williams (bass guitar), Ronnie "U-Ron" Bond (vocal), Bob Weber (drums), Kelly Younger (guitar)の4人。
Bob Weberによると、Kelly Youngerはゲイで、バンド名のREALLY REDは彼の好きな口紅の色だったと言う。
1979年から1982年に4枚のEPをバンド自身のレーベルC.I.A. RECORDSからリリースした。アルバム"teaching you the fear"は1981年に、アルバム"rest in pain"は1985年に、いずれもCIA RECORDSからアナログLPでリリースした。C.I.A.は彼ら以外のハードコア・バンドの作品もリリースがある、テキサスの伝説的なレーベルだ。また、U-Ronは Houstonで REAL RECORDSというレコード店をやっていた。

本作は2015年にリリースされた編集盤。CD2枚に前述のアルバム2枚とその他の全録音を収録している。
ほぼ、1stアルバム、2ndアルバム、その他の音源の順で収録されているが、2ndアルバムの最後の曲だけ順番ではなく、全体の最後に持って来ている。
LABEL: ALTERNATIVE TENTACLES (USA)

Youtube試聴(本作のための編集ではありません)
Youtube試聴リスト・Top Tracks For Really Red(本作のための編集ではありません)

(コメント:犬丸)

UNDEROATH - anthology 1999-2013

NEWS CHOOL METALCORE / EMOMETAL

クリスティアン・エモメタル。
テクニカルでカオティックに進化していた様に思うが、本作でしか聴けない彼らの最後の録音は、意外なほど明るく爽やかさも感じさせる。アルバムdisambiguationを最後に、2013年に解散したUNDEROATHのベスト盤。たっぷり17曲収録。メンバーはMAYLENE AND THE SONS OF DISASTER (ヴォーカルのDallas Taylor)、ALMOST (ドラマーAaron)、SLEEPWAVE (ヴォーカルのSpencer)などでも活動中。解散時にはオリジナル・メンバーはすでにおらず、過去メンバーが9人に達していたが、その全期間の7作のスタジオ・アルバムからの選曲を年代の降順(新しい物から古いものへという順番)で収録している。また、最初に収録されている2曲は新曲で、このアルバムでしか聴けない。

UNDEROATHは1997年11月30日に米国 Florida州 Ocala市で2人(当初)で結成し、同州Tampa市のメンバーを加えて活動した。

本作は2012年(November 6, 2012)にリリースされた。17曲(77:08)。
LABEL: SOLID STATE (USA)

Youtube(再生リスト式全曲試聴であったものですが、すでに停止されているトラックがかなりあります)
ololo.fm試聴・本作2曲目"Unsound"
Youtubeで聴けなくなっている曲はololo.fmでバンド名と曲名を入れて検索してみてください。

(コメント:犬丸)

CHURCHBURN - awaiting coffins 全曲試聴

SLUDGE / DOOM

ダークで凶暴なドゥーミー・スラッジ・メタル。
ダウンテンポでノイズのような演奏に、ブラック・メタルのようながなり声でうめくハーシュなヴォーカル。ヴォーカル・パートではあまりメロディーが感じられないが、メタル性のあるギターが突然デス・メタリックな美メロをはさむ。展開もある。

CHURCHBURNは2011年に米国 Rhode Island州 Pawtucket市/Providence市で2人が結成した。
VITAL REMAINSの Dave Suzuki (Guitars, Vocals)と GRIEFの Ray McCaffrey (Drums)が結成し、その後ギタリストとベーシストが加わって4人になった。

本作は2014年(November 28th, 2014)にARMAGEDDON SHOPからデジタル・リリースされた1stアルバム。
2013年のデモ"churchburn"の3曲と新録音2曲に、2014年にデジタル・リリースしたCELTIC FROSTの "Return To The Eve"のカヴァーを加えた6曲を収録。2013年の録音は3人編成。2014年以後の録音は4人編成。

こちらは2015(2014)年(21 Dec 2014)にリリースされたCD化ヴァージョン。
2014年のデジタル・リリースと同内容。
LABEL: ARMAGEDDON SHOP (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

TOYGUITAR - in this mess

PUNK / MELODIC PUNK / GARAGE ROCK

ちょっとローファイ・オールディーズっぽい、メロディック・ロックンロール・パンク。グループ・サウンズといわれた時期のオールディーズ、サーフィンやホットロッドも連想させる、アッパーでラフなメロディック・パンク。

TOYGUITARは2013年に米国でONE MAN ARMY (1996-2005, 2011-)のリーダーのJack Dalrymple (Vocals, Guitar)が、ONE MAN ARMYでのバンド・メイトのBrandon及びSWINGIN' UTTERSでのバンド・メイトだったMiles Peck (現在はSORE THUMBS)と新しく結成した。
当初SHINY TOYS、その後TOY GUITARと改名し、その後綴りをTOYGUITARに改めた。

本作は2015年(January 27th)にリリースされた1stフルアルバム。12曲。現在(本作)のメンバーは4人。
録音とミックスはGREEN DAYや LARS FREDERIKSEN AND THE BASTARDSのエンジニアChris Duganがした。
LABEL: FAT WRECK CHORDS (USA)

Youtube試聴・本作1曲目"Human Hyenas"
Ololo.fm試聴・本作2曲目"When It Was Over"
Ololo.fm試聴・本作3曲目"Is It True?"
Ololo.fm試聴・本作4曲目"I’m in My Head"
Ololo.fm試聴・本作5曲目"In This Mess"
Ololo.fm試聴・本作8曲目"Sliver of Sun"
Ololo.fm試聴・本作10曲目"Until I Find You"
Ololo.fm試聴・本作11曲目"Roller Coasters"

(コメント:犬丸)

ADOLESCENTS - la vendetta... 全曲試聴

MELODIC PUNK

「うまい」という単純な誉め言葉を聞かなくなったけれど、ADOLESCENTSはうまいのだ。
演奏もヴォーカルもストレート。まったく奇をてらわないメロディック・パンクをやっている。元気良く結構ラウドだが、演奏のまとまりが良いので聴きやすい。シンガロングもさえている。メロディーはポップなだけでなく、多少の哀愁を帯びてキャッチー。これ(哀愁・キャッチー)には声質もあるのかも知れない。メタル調のギターが弾きまくる場面もあれば、心地良いロケンローなノリやブルーズ調のギターの曲もあり、また、ちょっとした余韻を一瞬残すなど、何気なく聴こえても実は心憎いアレンジだ。

ADOLESCENTSは1980年1月に米国 California州 Orange郡 Fullerton市でSteve Soto (Bass)と Tony Cadena (Vocal)が結成した。
当初のメンバーは2人のほか、Frank Agnew (guitar), John O'Donovan (guitar), Peter Pan (drums)の5人。1981年1月に1stアルバム"adolescents" 通称"blue album"がリリースされ、8月には解散が決まった。
1986年に同じメンバーで再結成して1989年4月に再解散した。1994年にIndependence Day '94 festival出演のため一時的に再結成(Reunion)した。
2001年に1stアルバム20周年記念ツアーのために再度結成し、以後、そのまま活動を続けている。2014年時点でメンバーは5人で、結成メンバーではSteve Sotoと Tony Cadena (Tony Reflex)の2人が在籍している。

本作は2014年(July 11th, 2014)にドイツのCONCRETE JUNGLE RECORDSからリリースされた7thアルバム。16曲。
Orange CountyのOC Weeklyによる"best punk album of 2014"作品。

こちらは2015年(February 10, 2015)にリリースされた米国盤。
LABEL: FRONTIER RECORDS (USA)

youtube全曲試聴
Youtube全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

SICK FEELING - suburban myth 全曲試聴

CHAOTIC METAL / NEW SCHOOL METALCORE

ラウドなポスト・ハードコア。アメリカン・ノスタルジアを裏返した音という告知がその本質を突いている。音はひずみゆがみ枠を破壊し、サイケデリック・ストーナーのように空間を湾曲させているが、カオティック・ハードコアの様に凶暴に発狂している。けっこう重量級の音で、ロックンロールなノリにもなる。コンセプト・アルバムになっているので展開には物語的な面白みもある。

SICK FEELINGは2013年に米国 New York州 New York市 Kings区(通称Brooklyn)を中心地として結成したプロジェクト。
メンバーはギターがDon Devore (INK & DAGGER), ベースがDanny Wood (TRAIL OF DEAD), ギターがDavid Gagliardi (TRASH TALK)(現在参加していない模様), ヴォーカルがJesse Miller-Gordon (SICK FEELING), ドラムズがAlan Yuch (MONGOLOIDS)の4~5人。かなりジャンル的にはばらばらですが、ジャンルにおさまりにくいようなやばいメンバーですね。

本作は2015年(January 20, 2015)にリリースされた1stアルバム。11曲。
リリースしたCOLLECT RECORDSは UNITED NATIONSや THURSDAYのシンガーGeoff Ricklyのレーベル。
LABEL: COLLECT RECORDS (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)