BIO-CANCER - tormenting the innocent

THRASH METAL / CROSSOVER THRASH

前作はメロディックだがかなり素朴で、音が軽い目という事もあって、ハードコア・ファンにも聴きやすい音だったのではないでしょうか。シンガーもハードコアに近い吐き捨て、爆走でもなく、暴走でもなく、快走ぐらい。パンクと変わらないような野郎のシンガロング(メタルだからコーラスというのかな)もたっぷり入って、録音のせいか、かなり昔のアンダーグラウンド的感じでした。しかし演奏は常に小気味良く、音自体は明瞭で、メロディーがふんだんなのでキャッチーなアルバムでした。常に小気味良い演奏と言うのは変化に乏しいとも言えて、Youtubeをバックグラウンドで聴いていて、まだ1曲目だと思っていたら14分目でした。アルバム全部聴いても長いドゥーム1曲ぐらいのヴォリュームです。胃にもたれません。
前置きが長くなってしまいましたが、肝心の本作は、試聴が少ない(コメント時点で1曲)のではっきり言えませんが、前作よりモダンで緩急が付いている。MUNICIPAL WASTEの Tシャツを着てますが演奏的には似てます。ヴォーカルの声が軽い分素朴な感じですが、メタルの範囲内でクロスオーヴァー・スラッシュ路線と考えてよいと思います。

BIO-CANCERは2010年の遅くにギリシャ Attica州 Αθήνα(Athens)市で結成した。
1stアルバムまでにメンバーは変動し、2012年の1stアルバムではメンバーは4人だった。

本作は2015年(February 23rd, 2015)にリリースされた2ndアルバム。9曲。
バンド・メンバーはGiannhs Lagoutaris (El Bass), Lefteris Hatziandreou (Vocal), Stavros Marinos (Guitar), Thanasis Andreou (Guitar), Tomek Solomonidis (Drums)の5人で、内ベーシストとギタリストの2人が前作からの、あとの3人は新加入のメンバーとなっている。2014年録音。ゲストで1曲にチェロが入ってます。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

Youtube試聴・前作"Ear Piercing Thrash"の全曲
Youtube試聴・本作3曲目"Bulletproof"

(コメント:犬丸)