GODFLESH - decline and fall 全曲試聴

INDUSTRIAL METAL

エクストリームさ、ヘヴィーさ、圧殺・凶暴さなどにこだわらないかの様な、ゆったり構えた1曲目の出だしの、スローとミドルの中間位のテンポが不気味。
結局全曲これくらいのテンポが続く。ダンサブルな、あるいはモッシーともいえるリズム。全般に霞がかかったようで、ゆがみとひずみが支配する。歌メロディーが明瞭に聴き取れるアレンジだが、そのメロディーもゆがんで不気味。音があまり重圧的でなくエクスペリメンタルな方向性でもないので、本作の音は初期のインダストリアルに近く、そこに不気味さを加えた感じになっている。

GODFLESHは1988年に結成した、英国 England国 West Midlands都市州 Birmingham市の2人のバンド。
2002年に解散し、2010年に再結成した。最初の結成メンバーはJustin Broadrickと G.C. Greenの2人。その後色々なメンバーが加わっていたが、再結成メンバーも最初の結成と同じ2人。

本作は2014年(02 June 2014)にリリースされたEP。4曲(20:33)。
本作において、メンバーはJustin Broadrick (vocals, eight-string guitar, production), G.C. Green (bass)で、Machines (drums, rhythm)となっている。本作では8弦ギターのみ使用。リリースしているAVALANCHE RECORDINGはJustin Broadrickのやっているレーベル。
LABEL: AVALANCHE RECORDING (UK)

bandcamp全曲試聴
bandcamp全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
musicmp3全曲試聴・全6曲(180枚限定盤CDのデジタル・ボーナス2曲を含む)
* 当店販売CDは4曲です。

(コメント:犬丸)

SUICIDE SILENCE - you can't stop me 全曲試聴

DEATHCORE

ラウドでエクストリームなデスコア。
シンガーは1人だが、ヴォーカルはわめき叫びシャウトとちょっとかすれ気味のグロウルの使い分けで、常にエンジン全開な感じ。ややファストなパートとミドル・テンポのパートを中心にややスローなパートなど細かな展開は多いが、演奏もヴォーカルと同等に最初から最後迄ハイテンションのままで突っ走る。デス・メタル色は薄い目でメタルコア寄り。はっきりとした叙情パートや目立ったスローダウンはなく、100%ブルータル。

SUICIDE SILENCEは米国 California州 Riverside市のバンド。
Mitch Luckerの弟のガレージ・バンドの2人、シンガーのMitchとギターのChris Garzaが、他のバンドのメンバーと共に、サイドプロジェクトとして2002年にスタートさせた。結成当初はシンガー2人の6人編成だったが、すぐにシンガー1人の5人編成になった。2007年にデヴュー・アルバムを発表し、以後、2011年までに3枚のアルバムがあった。
Mitch Luckerは、2012年11月1日木曜午前6時17分に、モーターバイク事故で死亡した。後任のシンガーには、ex-ALL SHALL PERISHのHernan "Eddie" Hermida (2003-2013年)が、2013年から参加した。

本作は2014年(15 July 2014)にリリースされた4thアルバム。12曲(39:10)。
極初期をのぞいてメンバーは5人で、本作のメンバーを1stアルバム当時と比べると、3人は1stアルバム時のままで、換わっているのはヴォーカルとベースの2人になる。本作は、INCANTATIONの1st、LIFETIMEの2nd、DILLINGER ESCAPE PLANの1st EP等をプロデュースしたベテランのSteve Evettsがプロデュースした。
LABEL: NUCLEAR BLAST AMERICA (USA)

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

RISE AGAINST - black market 全曲試聴

MELODIC PUNK / MELODIC HARDCORE

パンク・テイストとロック・テイストが増して、ファストから快速な疾走からスロー・パート、熱く攻撃的な曲からロックンロールからバラード、時にはストリングスも取入れる曲等、音の奥行きと幅を広げたアルバムになっている。もう、メロディックなパンク、メロディックなハードコアと言うのでは捉えきれない。

RISE AGAINSTは1999年の夏に結成した、米国 Illinois州 Chicago市の4人のバンド。
結成メンバーは、ex-Baxterの Tim McIlrath (Vo, Rhythm G)、Mr. Precision (Lead G)、ex-88 Fingers Louisの Joe Principe (Bass)、Toni Tintari (Ds)の4人。ドラマーは2000年からBrandon Barnes。ギターは良く変わっているが2007年以後はex-HAGFISHのZach Blair。

本作は2014年(July 15, 2014)にリリースされた7thアルバム。12曲(46:18)。
DESCENDENTS / ALL / ex-BLACK FLAGのメンバーでもあるプロデューサーBill Stevensonと、彼と共同でBLASTING ROOM STUDIOSを創業したJason Livermoreとがプロデュースした。
US Billboard 200では第1週で3位、BILLBOARDカナダが掲載(Nielsen SoundScanデータ提供)するCanadian Albums Chartでは1位になった。
LABEL: UNIVERSAL MUSIC / INTERSCOPE (カナダ)
* 当店初回入荷はカナダ盤です。レーベルはカナダと表示しましたが、バンドの契約は米国UNIVERSALの可能性が高いと思います。しかし、これも絶対ではありません。

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

STRYVIGOR - forgotten by ages

BLACK METAL / PAGAN METAL / CARPATHIAN BLACK METAL

ウクライナのバンドらしい哀愁を含んだメロディーは琴線に触れずにはいられない。勇壮な感じと哀愁が微妙に入り混じったPAGAN METALのテイスト、ゆったりしたミドル・テンポでアトモスフェリックとも言われるパート、ファストでアグレッシヴなBLACK METALらしいパートが展開する様は、大いにドラマティックでもある。DRUDKHを髣髴させる。

STRYVIGORは2012年に結成した、ウクライナ Хмельницька州 Хмельни́цький市の4人のバンド。
Khladogard (ex-VENDOGARD, KRODA)、 Duskと Rungvar(ENDLESS BATTLE)が参加している。

本作は2014年(13 September 2014)にリリースされた1stアルバム。
LABEL: SVARGA MUSIC (ウクライナ)

OLOLO.fm試聴 (OLOLO.fmは検索ですが、コメント時点では3曲で、他のバンドのものは混じっていませんでした)
Youtube試聴・本作収録曲(Promo 2013となっているためヴァージョンが違うかもしれません)
Youtube試聴・本作収録曲

(コメント:犬丸)

CAMBODIAN SPACE PROJECT - whiskey cambodia

このMETAL POSTCARD Recordsと言うレーベルは2002年にシドニーで設立して、現在は香港を本拠地としているレーベルです。

当店の取扱ジャンルをかすめる位の物、たとえばPINKS QUIETERというヘヴィーサイケ等もあるし、BAD THOUGHTSと言うオーストラリアのエレクトロ、DUB CHIEFTAINと言うイギリスのバンジョー・エレクトロなど、訳の判らない物を出す大好きなレーベルです。
Youtube試聴・PINKS QUIETER
Youtube試聴・DUB CHIEFTAIN
ヘヴィーサイケと言うとストーナー売場辺りにありそうに聴こえますが、この音は違うでしょ? 結局音楽は言葉では表せませんよねえ!言葉では表せるのなら音楽要らない訳だけど。

今回はWhite FangのドラマーのJERRY RODGERS、カンボジアのオールディーズ・カヴァー・バンドCAMBODIAN SPACE PROJECT等をリリースしています。
Youtube試聴・CAMBODIAN SPACE PROJECT
そういえば以前DUB ADDICTIONと言うカンボジアのダブもリリースしていました。
Youtube試聴・DUB ADDICTION

良かったらどこかで買ってください。当店でも入荷は可能です。JERRY RODGERS以外は普通の(高くない)価格です。

(コメント:犬丸)

FUNEREUS - return of the old goat

BLACK METAL

本格的 RAW AND DIRTYなブラック・メタル。大変ヴァイオレントなサウンド。
やかましくわめきまくるやや高音のシャウト・ヴォーカルをメインに、時々低音咆え声グロウルが入る。ヴォーカルはえげつないが、スラッシーに疾走し、ギターリフは単純明快でメロディックなので、キャッチーな感じで聴ける。勿論これをキャッチーと言うのは、こんなのが好きな人だけだが。シャウト・ヴォーカルは高音だがガテラル的な下水管の雰囲気があって、日本のジャップ系初期メタルコアのヴォーカルも彷彿させる。具体的に言えばRAPESを中心にその時代のJAP HARDCOREメタルを連想する発声だ。

FUNEREUSは2008年12月に3人で結成した、メキシコ Sinaloa出身のバンド。
元からベーシストはいない。90年代の1stウェーブ(オールド・スクール)・ブラック・メタルを目的として結成した、"火吹き"をするバンド。ギタリスト(リーダー)の引越しに伴い現在は米国 California州 Sylmar市を本拠地としている。また、現在はドラマーがいなくなってシンガーがドラムズ兼任になっている。

本作は2014年(September 8th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。7曲。
LABEL: FOREVER PLAGUED RECOR (USA)

bandcamp試聴・本アルバムのページ(コメント制作時点で2曲が試聴可能/変更される場合あり)

(コメント:犬丸)

RED HILLS - pleasure of destruction

DEATH METAL

『洗練』とか『エクスペリメンタル』と言ったものには無縁の、元気にまかせたファスト・メロディック・オールド・スクール・デス・メタル。
メロディーとエナジーに満ちたサウンドで、初期の北欧デス・メタルを髣髴させる。ドラムズをバキバキ叩いて、ザクザク景気良く熱狂的に疾走する部分が多く、ヴォーカルはぎゃーぎゃーわめき系がメインで、吠え声グロウルも入る。フォーク・メタルではないがメロディーにフォーク色を含んだ部分もある。パリパリと弾くギターのリフの音もどことなくプリミティヴ。とってつけた様にギター・ソロをぶちかます等やや力まかせの展開だが、これがスリリングで良い印象を与える。

2009年に結成した、ウクライナ Donets州 Donets市の5人のバンド。
あのドネツィクですが、大丈夫なんでしょうか。オフィシャル・ページはウクライナ語なのでメンバーはウクライナ系かな? 見出しだけ英語で書いてくれても、本文はウクライナ語なのでさっぱり判りません。

本作は2014年(Ukraine:7.10.2014, Russia:12/8/2014. UK:1.9.2014, USA:7/10/201)にリリースされた1stアルバム。8曲(25:46)。
本作は、ウクライナ・メタル界の重鎮Tony AlienことAnton Vorozhtsov (HELL:ON、UNGRACEのギターなど)がプロデュースした。
LABEL: TOTAL METAL RECORDS (ウクライナ)

Youtube試聴・本作1曲目"Hard to Be a Good Man"
bandcamp試聴・本作1曲目"Hard to Be a Good Man"、4曲目"Whispering in My Minds"、6曲目"Bullet in My Head"
Bandcamp試聴の内容は変更される場合があります。

(コメント:犬丸)

WITCH CHARMER - great depression

DOOM / SONER

複雑な展開もあるブルージーなヘヴィー・ロック。
やわらかめいかにもストーナーを感じさせるヴォイスがサイケデリックで、加えてダークでアグレッシヴなヴォーカルや、70年代ハードロック的な熱いヴォーカルも入る。メインの女性シンガーの他にも3人がヴォーカルとしてクレジットされ、それぞれ効果的に挿入されている。ヴィンテージなギターの響きは魅惑的で、低音ぶりぶりだけでなくやや音階高めのやわらかい響きも上手く出している。

WITCH CHARMERは2012年に結成した、英国 England(国) Tyne and Wear都市州 City of Sunderland(市)の5人のバンド。

本作は2014年(1 September 2014)にリリースされた1stアルバム。5曲(41:57)。
ゲストはギター・ソロでTony Reed (MOS GENERATOR)が参加。ミキシングとマスタリングもTony Reedがした。
ARGONAUTA RECORDS (イタリア)

Youtube試聴・本作1曲目"Suffer"
bandcamp試聴・本作から bandcamp試聴(本作から)はコメント制作時点では2曲目"Cull"のみ。
soundcloud試聴・オフィシャルページ soundcloud試聴はコメント制作時点では本作からの音源なし。2013年のEPの曲など。

(コメント:犬丸)

FRACTURED SPINE - memoirs of a shattered mind

DEATH METAL

ドゥームやゴシックのテイストが溶け込んだ、どっしりとした重量級メロディック・デス・メタル。
いわゆるメロデスとは全然違い、メロディーがゴシック的だ。そして、何物にも動かされないかの如きフットワークの重さが特徴的だ。重量感のあるサウンドにクリーン・ヴォイス中心にしっとりとした情感やコールドな荒涼感を表し、更に時には不気味なほどの低音グロウルが怨念(?)の様な激情的なものを表している。演奏や展開もテクニカルかつ大層緻密に作られていて、劇的な盛り上がりも用意されている。一口で言えば知性派だろうか。

2008年にApathis (Antti Kirjavainen)の一人バンドとしてスタートした、フィンランドHameenlinnaの2人のバンド。
2013年に、同年の1stアルバムの前から2人になっている。

本作は2014年(August 1st, 2014)にリリースされた2ndアルバム。8曲(33:09)。
Apathisが全演奏とヴォーカル(additional)でThanatosと言う人がヴォーカルを担当している。
LABEL: INVERSE RECORD (フィンランド)

soundcloud試聴・オフィシャルページ(コメント時点では本作2曲目"Dead to Me"と前作の3曲がUPされている)
Youtube試聴・前作から"Blood Red Dawn"

(コメント:犬丸)

BLACK STATE HIGHWAY - black state highway s/t

HEAVY ROCK / BLUES ROCK

ブルーズ・ロック。
曲はメロディック、ギターはブルージーで、ベースとドラムズはダイナミックで、全体としてワイルドな乗りとキャッチーなフックがある。それほどヘヴィーにブルージーなサウンドでもないが、極自然で、レトロな感じもある。ヘヴィー・ロックと言うよりハード・ロックだが、GUNS N' ROSES, AC/DC, LED ZEPPELIN, BLACK SABBATH, WHO等から受けたインフルエンスが素直に表現されていて、粋がらずに楽しむ感覚は新人とも思えない。

BLACK STATE HIGHWAYは Brighton Institute of Modern Music (BIMM)の Brighton校の生徒が結成したため、出身はBrightonとされていることが多いが、現在の活動はLondonが中心。メンバー5人には、ラトヴィア出身の女性シンガーを初め、英国England、英国Scottland、スウェーデンなどの出身者が含まれている。

本作は2014年(August 18)にリリースされた1stアルバム。8曲。
リリース元のHEAR NO EVIL RECORDINGSは馴染みがないが、英国の老舗インディーズCHERRY RED RECORDSのメタル/ハードロック部門サブ・レーベル。再発中心で発掘音源はあるかもしれないが、純然たる新作のリリースは記憶にない。彼らのサウンドがレトロだから契約したのだろうか。
LABEL: HEAR NO EVIL RECORDINGS (UK)

Youtube試聴・本作2曲目"Ain't Got No"
soundcloud試聴・オフィシャルページ(コメント時点では本作の"ALBUM TEASER"と"Proud Mary (Cover Version)"
Youtube試聴・8曲目の収録している曲"Trouble"のライヴでの映像

(コメント:犬丸)

PARZIVAL - casta

FOLK GOTHIC / DARKWAVE / NEOCLASSICAL / MARTIAL / NEOFOLK

中世的なフォークミュージック(のような感じのもの)と、レーベルの告知にはワーグナー風と書かれている、男性のバスと女性のコーラスによる、重厚なオペラティックな歌唱がフューチャーされた、ダークなゴシック。インダストリアルな音も入る。

PARZIVALは1992年にSTIFF MINERSの名前で結成した、ロシア/デンマークのバンド。旧ソビエト連邦の崩壊後、デンマークに新天地を求めたロシア人ミュージシャン4人が、デンマーク王国 首都圏(2007年以後は首都地域) Copenhagen市を本拠地として結成した。1995年に1stが米国CLEOPATRA RECORDSから、1997年に2ndがデンマークTBA RECORDSからリリースされた後、1998年に現在の名前に改名した。20数年の間に徐々にメンバー・チェンジがあり、現在は5人編成で、シンガー(リーダー)など2人がロシア(または東欧)系。

本作は2014年(June 30, 2014 )にリリースされた10thアルバム。11曲。
LABEL: MIGHTY MUSIC (イタリー)

Youtube試聴・"Airyanem Vaejah Purana"
Facebook試聴(Youtube)
Reverbnation試聴

(コメント:犬丸)

CANCER - death shall rise ほぼ全曲試聴

DEATH METAL

スラッシュ・メタルから抜けきらない初期のデス・メタル。しかし、デスラッシュと言うような勢いでもない。
シンプルな音楽性は単調ともいえるが、音質の軽さと共にこの時代の特徴を濃密に感じさせる。米国のデス・メタル、特にフロリダのデス・メタルにインフルエンスされているらしく、録音とミキシングもMORRISOUNDで行っている。出来上がった音は米国のものよりしめっぽく、英米混交の独特なものになっている。彼らの特徴が明確なのは3rdアルバムまでで、Encyclopaedia Metallumのレヴューの評価でもその3作が高い。本作は評価平均が84点(2014年08月17日17:39取得)。

CANCERは1987年に結成した、英国 England(国) Telford市の3~4人のバンド。
1996年に解散した。2003に再結成して、2006年に再解散した。2013年に再再結成した。

本作は1991年(May 24th, 1991)に米国のRESTLESS RECORDSからリリースされた2ndアルバム。8曲(36:02)。
プロデュースとミックスはScott Burnsと CANCERで、録音・ミキシング共に米国フロリダのMORRISOUND STUDIOSで行った。ゲストでJames Murphyがギター・ソロを弾いていて、これはやはり聴き物だ。

こちらは2014年(August 8th, 2014)にリリースされた再発盤。リマスター。1992年のLive音源2曲が加えられている。10曲。
LABEL: CYCLONE EMPIRE (ドイツ)

musicmp3試聴(オリジナル盤8曲・リマスターされていません)

(コメント:犬丸)

COUNTERPUNCH - bruises

MELODIC HARDCORE

古き良きメロコアと言う感じです。ドライヴ感あふれる速い目のミッドテンポの曲で、ボーカルを中心に据え、軽快なメタリックなギターやコーラスを配した、オーセンティックなサウンドです。悪くないはずなんですが前作がうちでは完全に動かないので、今作の入荷は見送ります。試聴リンクをつけておきますので、「ぜひ感想を聞かせてください」じゃなくって、良かったらどこかで買ってください。当店でも入荷は可能ですが、英国経由になるので¥1620(現在の外為レートで)程度になってしまいます。

米国シカゴ。本作は、NOFXのリード・ギター、ボーカル、トランペットを1991年から担当するAaron Abeyta (El Hefe)のレーベルCYBER TRACKSから、2014年(8/12/2014)にリリースされたアルバム。11曲。Mike Allisonがプロデュースした。

soundcloud試聴・コメント制作時点で全5曲の試聴の内、本作からは6曲目"Destroyed By Lions"の1曲がUPされている。

(コメント:犬丸)

MORGUE - eroded thoughts

DEATH METAL

少しドゥーム・メタルっぽいスローでダークなパートと疾走パートを持ったデス・メタル。かなりテクニカルで複雑な展開をする。アンダーグラウンドなグラインドの様な感覚もあるが、ギターはテクニカルで、メタルのギター・ソロからスローでサタニックなギターまで聴かせる。ちょっとくぐもりぎみで余韻のある音は、深みがあって聴き飽きない。演奏の上手さとこの音質が色々なパートをスムーズに繋いでいて、この作品の重要な要素になっている。初期の英国のバンドや、米国のAUTOPSY等を連想させる音色だ。

1990年に結成した、米国 Illinois州各地(Plainfield/Joliet/Chicago)の4人のバンド。
1995年に解散した。その後、主要メンバー2人が1998年にSMALL STONE RECORDINGSのドゥーム・バンドTUMMLERを結成している。

本作は1993年に米国のGRIND CORE INTERNATIONALからリリースされた唯一のアルバムである1st。7曲(31:40)。
参加メンバーは5人だが、内2人はドラマーで、曲によってドラマーが異なるので4人編成での演奏。1-3曲目のドラマーは一時CIANIDEに参加している。本作はOLYMPIC RECORDINGSのオーナーMartti Payneがプロデュースした。OLYMPIC RECORDINGSは GORGUTS、JUNGLE ROT、INTERNAL BLEEDING等をリリースしたレーベル。

こちらはは2014年(September 1, 2014)にリリースされた再発盤。14トラック(1:15:00)収録。
1stアルバムのほかに、1991年(March 1991)のデモ"random decay" (3トラックで4曲)と1992年のデモ"severe psychopathology" (4トラックで5曲)を追加収録している。これで彼らの既発の全音源になる。16ページ・ブックレットにはバンド写真などのほかTERRORIZER MAGAZINEの Olivier "Zoltar" Badinによるライナーを掲載している。
LABEL: DARK DESCENT (USA)

Youtube試聴・オリジナル1stアルバムの全曲(7曲)

(コメント:犬丸)

JESUS CROST - 1986

GRINDCORE

マニアックだが素直な人が聴いてもかっこ良いグラインドコア。激走メタリック・グラインドに色々な要素を詰め込んで、ストップ・アンド・ゴーでころころ展開する。ややゴアなノイズ・グラインドからパワー・ヴァイオレンスまで、SPAZZ的なファストコアやスラミング・デス・メタルまで詰め込まれている。多少幅のあるミックスだが自然な感じに上手くまとまっている。JIG-AI, ULCERRHOEA, PHOBIA, MAGRUDERGRIND, PLF, PROGERIA, YACOPSAE, Y, MESRINEにインフルエンスされたと言う。

JESUS CROSTは1996年にオランダ Zuid-Holland州(Provincie) Voorne-Putten島 Hellevoetsluis基礎自治体(Gemeente、従来の翻訳は"市")で結成した、現在オランダ Zuid-Holland州 Rotterdam基礎自治体を本拠地とする(していた)2人のバンド。
結成当時はクラスト・バンドだった。今年(2014年)憤死したらしい。2014年5月3日の英国リーズKin Hellfestでのライヴが彼らの最後のショウとなった。

本作は2014年にリリースされた最終作フルアルバム。この作品は1986年world cupに何か関係があるようだが、詳しいことは私は知らない。
LABEL: BONES BRIGADE (フランス)

Youtube試聴・本作から"1986"
Mfmf!Facebook Youtube試聴・以前の音源"Demonkrankenheit"
Youtube試聴・以前の音源"Bitsocker"

(コメント:犬丸)

TANKARD - alcoholic metal

THRASH METAL

ビールの友に最適な、陽気なジャーマン・スラッシャー。デビュー作 "zombie attack" (1986年)以前の全音源集。
デモ音源のため音質はアルバムより劣るが、ドイツのスラッシュ・メタルバンドとしては初めてドランケンなパンク/ハードコア・パンク寄りのアティチュードを見せたバンドであり、ワイルドな感じの演奏だが心地良く聴ける。クロスオーヴァー・スラッシュのバンドではないが、米国のその手のバンドに近い感覚を持っている。

TANKARDは1982年にAVENGERの名前で結成し、同年VORTEXに改名し、1983年にTANKARDに改名した、ドイツHesse州Frankfurt am Mainの4人のバンド。

本作は2011年にドイツHIGH ROLLER RECORDSからリリースされた初期音源集。17曲。
1984年発表の1stデモ・カセットテープ "heavy metal vanguard" 8曲(30:54)と1985年の2ndデモ・カセットテープ "alcoholic metal" 8曲(28:57)を収録。"Zombie Attack"や"Alien"等後の人気曲の1stヴァージョンが聴ける。

こちらは2013年にアルゼンチンでリリースされた再発盤。ブックレットはフルカラーの24ページに当時の写真(若い)やフライヤーなどを掲載。
LABEL: PACHECO RECORDS (アルゼンチン)

Youtube試聴(一応本作のトラックリストに近い内容ですが異なるヴァージョンの音源が含まれているかもしれません)

(コメント:犬丸)

UNSILENCE - a fire on the sea 全曲試聴

FOLK DOOM METAL

メロディック・メタル寄りのドゥーム。ストレートなクリーン・ヴォイスでフォークっぽいメロディーを歌う。
従ってメロディックと言っても、歌い方もメロディー自体もキャッチーな(ポップな)物ではなく、荘厳でエピカルな雰囲気が濃厚であり、また、MEDIEVAL METALあるいはNEO-MEDIEVALなテイストもある。同じような曲調が並び、テンポも同じ位にスローで、特にヴォーカルはどの曲/どの部分も変化に乏しいが、全編にわたってそういう世界に浸っていると言う事になる。変化をつけ様とするなら、ちょっと異なった楽器(弦楽器とか)を導入するとか言う事になろうか。

UNSILENCEは1993年に結成した、英国 England(国) Bolton市の4人ほどのバンド。同地方のデス・メタル・バンドBURIALの(元)メンバーが中心となって結成した。

本作は2014年( 07 July 2014)にリリースされた2ndアルバム。7曲(45:23)。
BLACK MAGICIANの録音やIRON VOIDのプロデュース等をしているMatt Richardsonが録音し、彼とバンド自身がプロデュースした。
LABEL: NINE RECORDS (ポーランド)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MURDER - king of tyranny

BLACK METAL

メロディックなリフの連続とダーティーなシャウト系ヴォーカルで、スラッシーに疾走する、オールド・スクール・ブラック・メタル。
邪悪だがキャッチーなメロディーとブラスト・ビートを含む心地良い疾走感で、ポピュラリティーも高い。

MURDERは2001年に結成した、セルビア+チェコのバンド。
シンガーとギタリストはセルビアのブラック・メタル・バンドSTONEのメンバー。2003年に解散し、2007年に再結成した。2007年からのドラマーHonza Kapak (a.k.a. Butcher)はチェコのブラック/デス・メタル・バンドAVENGERのフロントマン/ドラマー(2014年からはギターにシフト)であり、KRIEGのドラマーをやっていた(2002年-2005年)人で、プロデューサーとしてかなり忙しい人だ。

本作は2014年(July 1st, 2014)にリリースされた1st EP。4曲(16:37)。
LABEL: FOLTER RECORDS (ドイツ)

bandcamp試聴(本作1曲目と2曲目)

(コメント:犬丸)

DEATH PENALTY - death penalty

HARD ROCK / HEAVY METAL

大変ポップなメタル。メロディックな楽曲にキャッチーな女性ヴォーカルとメタルのピロピロしたギターをフューチャー。メタル色も濃いがタイトなロックと言う感じもする。

DEATH PENALTYは2013年に結成した、英国/ベルギーの4人のバンド。
英国の初期スラッシュ・メタル・バンドACID REIGN(1985-1991)で初期のギター(1985-1988)を務め、1989年にはNAPALM DEATHの Lee Dorrian、CarcassのローディーMark 'Griff' Griffithsと共にCATHEDRAL(1989-2013)を結成(全期間参加)したGarry 'Gaz' Jenningsや、2010年までSERPENTCULTに参加していたベルギーの女性シンガーMichelle Nocon等が結成した。残りの2人は、現SERPENTCULTのドラマーFrederik "Cozy" Cosemansと、ブラック・メタル・バンドGORATHのベーシストRaf Meukensで、いずれもベルギーからの参加。

本作は2014年(November 8th, 2014)にLee Dorrianのレ-ベルからリリースされた1stアルバム。10曲。
LABEL: RISE ABOVE RECORDS (UK)

Youtube試聴・前作シングル収録曲"Sign of Times"

(コメント:犬丸)

BOTANIST - vi: flora 全曲試聴

AVANT-GARDE BLACK METAL

個性的なカスケイディアン・ブラック・メタル (CBM)あるいはECO BLACK METAL。
ただしそれほどCBMではない様であり、それよりもLEVIATHAN, DRAUGARに次ぐSFBM (San Francisco Black Metal)のバンドとして知られる。第一の特徴はやはりメインで使用される楽器ハマード・ダルシマーの音色そのものだ。これは欧州のプリミティヴなトラッド等で使われることが多い撥弦楽器で、映画"第3の男"のサウンド・トラックに使われて良く知られる様になった、ヨーロッパ・チロル地方の伝統楽器ツィターに由来する楽器だ。大まかにはカンテレや日本の箏(こと)と似ている。これである程度音色は見当付くだろうか。しかし、ハマード・ダルシマーは旧来の型を必ずしも維持せず改良が進んでいるタイプもあって、音域が広いものや音色にバリエーションがあるようだ。本作に於いても大層音に厚みがあり、アトモスフリックな音やノイズ的な音も出し、一人オーケストラ的にハマード・ダルシマーが大活躍している。どのようなタイプを使用してるのか知らない(無責任すみません)が、電気的な処理や電気楽器化もされているかもしれない。ドラミングは展開やリズム変化が多い。以上の他に、演奏にはハルモニウムと12弦ベースギターが使われていて、表立つ部分は少ないがハルモニウムも良い感じだ。以前の作品では蛙の様な異様な声(地声だったり)で歌っていて、その声には良くも悪くもインパクトがあったが、本作ではヴォーカルを奥に引っ込めた録音をしていて、声自体も普通に聞こえる。

BOTANISTは OPHIDIAN FOREST (ハマード・ダルシマー使用、クロアチア+オランダ+米国のECO BLACK METALで、最近作にはHAERESIARCHS OF DISとのスプリットがある)のドラマーOtreborが2009年から始めた1人バンド。
2011年にtUMULtからデヴュー・アルバムを出して以降、ハイピッチでリリースを続けている。今までのアルバムは、Pitchfork Mediaの Top 40 Albums of 2011や、Metal Sucksの Top 15 Metal Albums 2013等に選ばれている。

本作は2014年(August 11th)にリリースされた6thアルバム。11曲(37:55)。
COMADREのギタリストJack Shirley (DEAFHEAVENの各作品のほかは、インディー・ロック~エモのプロデュースが多い人)がプロデュースして、彼のAtomic Gardenスタジオで録音されている。
LABEL: FLENSER RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

WORTHLESS LAMENT - s/t

BLACK METAL

コールドで悲壮で叙情的なディプレッシヴ・ブラック・メタル。
細かな変化がないステディーなリズムに、叙情的にかき鳴らされる泣きのギターと、歌詞のない慟哭のようなヴォーカルが乗る。キーボードがアンビエントな感覚を加えている。

複数のメンバーがロシアのアンビエント・ブラック・メタル・プロジェクトCOLORLESS FORESTに参加していた。

本作は2014年(30 July 2014)にリリースされた1stアルバム。6曲。
LABEL: AMPUTATED VEIN (dist)/ZERO DIMENSIONAL RECORDS (dist)/MAA (日本)

bandcamp試聴・本作1曲目"Shelter For Neglected Dreams"

(コメント:犬丸)

CANCER - to the gory end ほぼ全曲試聴

DEATH METAL

スラッシュ・メタルから抜けきらない初期のデス・メタル。
シンプルな音楽性は単調ともいえるが、音質の軽さと共にこの時代の特徴を濃密に感じさせる。米国のデス・メタル、特にフロリダのデス・メタルにインフルエンスされているらしく、ミキシングもMORRISOUNDで行っている。しかし出来上がった音はやはり米国のものには聴こえない、湿(しめ)っぽさがある。彼らの特徴が明確なのは3rdアルバムまでで、Encyclopaedia Metallumのレヴューの評価でもその3作が高い。本作は評価平均が82点(2014年08月17日17:39取得)。

CANCERは1987年に結成した、英国 England(国) Telford市の3~4人のバンド。
1996年に解散した。2003に再結成して、2006年に再解散した。2013年に再再結成した。

本作は1990年(May 15th, 1990)に英国のVINYL SOLUTIONリリース(アナログLP)された1stアルバム。9曲(34:59)。
ミックスはMORRISOUND STUDIOSで、最近(2013年の情報で)はコンピュータ・プログラマーになっているScott Burnsが行った。同じ年、SILENT SCREAM RECORDINGSからCD化して発売された。

こちらは2014年(August 8th, 2014)にリリースされた再発盤。リマスター。1989年のDemo音源2曲が加えられている。11曲(42:38)。
LABEL: CYCLONE EMPIRE (ドイツ)

Youtube試聴(オリジナル盤9曲・リマスターされていません)

(コメント:犬丸)

TIDAL SLEEP - vorstellungskraft 全曲試聴

CHAOTIC EMO / POST-HARDCORE / SCREAMO

力強くて優雅、明るくて繊細なポストロックあるいはポストハードコア的サウンドに、スクリーモがからみつくように乗る。ENVY的。
激情エモにやさしさやヒューマニズムを加えた、スケール感の大きいドラマティックなサウンド。一瞬にして場面が切り替わるような音楽的な展開も美しい。激しいエモーションを感じさせながらも、更に多面的に人間を捉えているかのようだ。THIS CHARMING MANは DOOMやSLUDGEの多いレーベルだが、音楽性の高い激情エモーショナル作品のリリースも素晴らしい。

TIDAL SLEEPは2011年夏に結成した、ドイツ Baden-Wurttemberg州 Mannheim郡独立市及びKarlsruhe市辺りを本拠地とする、ドイツ全土(Mannheim/Karlsruhe/Munchen/Berlin/Aachen/Leipzig)の5人のバンド。

本作は2014年(25 July 2014)にリリースされた2ndアルバム。11曲(35:10)。
LABEL: THIS CHARMING MAN (ドイツ)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

HEIDRA - awaiting dawn

FOLK METAL / VIKING METAL

これはかなり多くの人のヴァイキング・メタルのイメージにしっくりくる雄大で男臭いサウンド。
メロディック・フォークメタル、ヴァイキング・メタル。歌詞もスカンジナヴィア民話を題材としており、メロディーは少し哀愁を帯び雄大で、ヴォーカルは臭い目の(勇壮な)漢シャウトにところどころでパワフルなクリーン・ヴォイスも入る。

HEIDRAは2006年冬に4人で結成した、デンマーク Copenhagen市の現在(本作)は6人のバンド。バンド名はWINDIRの3rdアルバム"1184"の中の曲名。

本作は2014年(June 16th, 2014)にリリースされた1stアルバム。9曲(48:22)。
King DiamondのギタリストAndy LaRocqueがプロデュース・ミキシング・マスタリングした。
LABEL: MIGHTY MUSIC (デンマーク)

Youtube試聴・本作2曲組目"Awaiting Dawn"
reverbnation試聴・HEIDRA全般(コメント制作時点で本作の曲はありませんでした)
HEIDRA - Sworn To Vengeance←前作はこちらで販売されてます(4014/8/10現在)

(コメント:犬丸)

BLACK BOOK LODGE - tundra

STONER ROCK / PROGRESSIVE METAL / ALTERNATIVE ROCK

サイケでダークでヘヴィーなメロディック・オルタナティヴ・ストーナー。
ファズを効かせた歪んだギターからチェロ(かなんか低音の弦楽器)を使ったアコースティックな曲まであり、ちょっと不気味な時もある味わい深いメロディーもじっくり聴かせる。サイケデリックで、メロディックなプログレ(あるいはオルタナティヴ)のテイストもある。KYUSSからQUEENS OF THE STONE AGE ANDの初期(1998年の1stアルバム"s/t"のころ)と演奏面で音色が似ていて、楽曲面ではRNRなノリをなくして暗くした感じ。

BLACK BOOK LODGEは2011年にトリオ編成で1st EPをリリースしている、デンマーク Copenhagen市のバンド。

本作は2014年(Danish:17/2-2014, Worldwide:28/7-2014)にリリースされた1stアルバム。9曲(48:05)。
2014年1月(Danish/European:17/1-2014, non-worldwide release)に本作先行シングルがリリースされた時にはまだ3人編成とされていたが、本アルバムは4人編成として告知された。
LABEL: MIGHTY MUSIC (デンマーク)

Youtube試聴・本作2曲目"Black Sheep/Prodigal Sons"のsingle edit
myfreemp3試聴・検索による各種音源(本作リード・トラック"Tundra"などもあります)(他のバンドの音源が出る場合もあります)
Myfreemp3はクリック等のタイミングで、プレーヤーのヴァージョンアップなど色々な広告が別タブで出ます。キーボード・ショートカットの Ctrl+Wなどでタブを閉じてください。また、Youtube試聴などの画面上に出る「PCのパフォーマンスが低下しています」と言う広告はAds By Googleであってもクリックしないで、広告右上のxで閉じます。

(コメント:犬丸)

SACROCURSE - unholier master 全曲試聴

DEATH THRASH METAL / BLACK METAL

スラッシュ・メタル、ブラスティング・デス・メタルにブラック・メタルも加えた、熱くダーティーなサタニック・メタル。
アンダーグラウンドな音楽性だが、ヴォーカルや演奏の音は太くてパワフル、ギターはかなりピロピロのメタルでも有り、切れ目のないテンションと圧倒的な音塊で押しまくる。

SACROCURSEは2012年に、MORBOSIDADではドラムズ/ギターを担当するメキシコのZolrak Montes (ここではZK名義でギターを担当)と、トルコのGODSLAYING HELLBLASTのドラマーとシンガーの2人により、メキシコ/トルコの3人のバンドとして結成した。現在は(本作では)トルコの2人は抜けていて、新しく入ったドラマーLZ (フルネームや経歴は不詳)とZolrak (現在はヴォーカルも担当)の2人のバンド。Zolrakは現在米国 Texas州 Houston市在住。

本作は2014年(June 2nd, 2014)にリリースされた1stアルバム。10曲(32:59)。
LABEL: HELLS HEADBANGERS (USA)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

COMET CONTROL - comet control (s/t)

HEAVY ROCK / ALTERNATIVE / INDIE ROCK / SHOEGAZE

ヘヴィー・ロックとポストロックやシューゲイズをミックスした柔らかいサウンド。明るいメロディーから暗いメロディーまで、超メロディックな楽曲をドリーミーに歌う柔らかいヴォーカル。サイケデリックに柔らかくうねるギター。ディープなオルタナティヴの雰囲気もあるサイケデリック・ヘヴィー・ロック。最後の曲は哀愁を帯びたダークなメロディーがどこか懐かしい。

COMET CONTROLは2013年に結成した、カナダTorontoの5人のバンド。
同年解散したQUEST FOR FIREのギタリストAndrew Moszynskiとシンガー/ギタリストChad Rossによる、新メンバーを加えた改名再結成ということである。

本作は2014年(May 19, 2014)にリリースされた1stアルバム。8曲(39:40)。セルフ・プロデュース。
LABEL: TEE PEE (USA)

Bandcamp試聴・本作1曲目"blast magic"
OLOLO.fm試聴 (2014/9/17追加)
OLOLO.fmはアルバム単位の編集ではありませんが、9/17時点で本作収録タイトル(AllMusicのデータ)8曲全部が試聴できます。

(コメント:犬丸)

POSTCOITAL ULCERATION - continuation of defective existence after multiple ruinous collapses 全曲試聴

DEATH METAL

ブラスト・ビート入りのスラミング・ブルータル・デス・メタルで、ザクザクと言う要素もあるが、かなりスローなドコドコのリズムが多く野蛮で凶悪な感じを出している。ヴォーカルは低音ガテラルで、パワーのある野太い豚声。マニアックな音楽スタイルだが、凶悪エクストリーム度も極めて高く、広い範囲に高いアピール力を持つだろう。

POSTCOITAL ULCERATIONは2013年に結成した、ロシア Stavropol 地方(Krai、州と同じ階層だが非自治体) Stavropol市の2人のバンド。1人が演奏の全パートを担当し、もう1人がヴォーカルを担当する。

本作は2014年(August 12th, 2014)にリリースされた1stアルバム。10曲(33:05)。
LABEL: AMPUTATED VEIN (distribution) / GHASTLY MUSIC (日本)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

CRUCIFYRE - black magic fire

DEATH METAL / SATANIC THRASH METAL

オールド・スクールなデス・メタルにグロウルとシャウトを交えたダーティーなボーカル。曲はダークだがメロディックでキャッチー。
曲によってはドラマ仕掛けの展開があって面白い。ギターはかなりテクニカルでデス・スラッシュ部分やメタルな部分もあり、演奏全般に安定感が高い。一方でマニアックな部分もあり、マニアが聴いても大変楽しい。オールド・スクールとしての部分は正統的と言うのかかなり地味だが、演奏とヴォーカルの個性(キャラクター)の部分で人目を引くバンド。

CRUCIFYREは2006年に結成した、スウェーデン Stockholms県 Stockholm市のバンド。
シンガーは現GENERAL SURGERY (2007年から参加)のErik "Tormentor" Sahlstrom、ギターは現REGURGITATE (結成から)/ex-CREMATORY (全期間)/ex-NASUM (2003-2004, 2012)の Urban Skytt。

本作は2014年(August 18th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。10曲。
ゲストではMERCYFUL FATEのギター(1981-1985, 1993-present)のHank Shermannが最後の曲のリード・ギターを弾いている。
LABEL: PULVERISED(シンガポール)

Soundcloud試聴・本作2曲目"Black Magic Fire"
Favtube試聴・前作(検索になっていますので、無関係な物はとばして下さい)

(コメント:犬丸)

ACID REIGN - apple core archives 3CD

HARDCORE / CROSSOVER THRASH / THRASH METAL

あのころAPPLE COREブランドで人気だった英国の痴性派スラッシュ・メタル・バンド。
Lee Dorrianと共にCATHEDRALの中心人物と目されるGaz Jenningsの、CATHEDRALの前のバンド。音の面では、ハードコアとメタルのクロスオーバー・スラッシュで、英国ではそのムーヴメントのフロンティアだった。走る部分は走るが、全体に細かな展開の連続で、ハードコア寄りスラッシュとしては曲がかなり長く、結構複雑テクニカルだ。録音の音質が軽く、彼らの音楽性が十分捉えられていないのではないかと思う。今回は特にリマスターとは銘打っていないが、新編集なのでマスター盤は新規に作られている。どの程度音の改善がなされているのだろう。レコードでは知る由もないが、ライヴではコメディアンも顔負けのギャグを飛ばし続け、これも人気の一端だった。

1985年に結成した、英国 England(国) North Yorkshire郡(County) Harrogate町(Town)の5人のバンド。
1991年に解散し、通算7人のメンバーの内2人は、解散前から1989年のCATHEDRALの結成に参加している。解散後1992年から1人が加わっている。そのほかでは、ギタリストはLAWNMOWER DETH (1987-1993, 2008-現在)のメンバー。シンガーのHは現在は漫談師(Keith Platt名義)になっている。

本作は2014年にリリースされたCD3枚組編集盤・ディスコグラフィー・アルバム。
1stミニアルバム、1stフルアルバム、2ndフルアルバムの3枚(いずれもに英国のUNDER ONE FLAGからリリースされた)のセット。更にそれぞれにボーナスも加えた全曲集になっている。
Disc 1には、1988年に1st ミニアルバム "moshkinstein" (5曲)のほか、1987年のデモ"Moshkinstein" (8曲)、1989年のシングル "humanoia" (5曲)から2曲(ライブ)、他4曲の合計19曲を収録。
Disc 2には、1989年の1stアルバム "fear" (9曲)のほか、2013年に自主デジタル・リリースしたデモ"fear demos" (4曲, 1988/1989録音)、1989年のシングル"humanoia" (5曲)から1曲(タイトル曲)の合計14曲を収録。
Disc 3には、1990年の2ndアルバム"obnoxious" (8曲)のほか、1989年に英国のUNDER ONE FLAGからリリースされたシングル "hangin' on the telephone" (2曲)、1989年のシングル"humanoia" (5曲)から2曲(ライブ)、他7曲の合計19曲を収録。
1991年に英国のUNDER ONE FLAGからリリースされた編集盤 "worst of acid reign"以外の全曲が収録されており、曲タイトルによる確認では"worst of acid reign"で初出となった曲もすべて含まれているので、多分既知の全音源が含まれていると思われる。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

Favtube試聴(検索になっていますので、無関係な物はとばして下さい)
Entertainers Worldwide (Youtube)試聴・Keith Plattの漫談

(コメント:犬丸)

BACK DOOR TO ASYLUM - cerberus millenia 全曲試聴

DEATH METAL

超テクニカルで複雑なブルータル・デス・メタル。
ex-ABOMINABLE PUTRIDITY (2004年-2006年の間参加)のベーシストAnton Zhikharevがリーダーで、ベースは極めて複雑。ヴォーカルはいかつい低音グロウル。ブラストを使うが単純に疾走はしないので、テクニカルであると言う点を除けば、かなり地味とも言える。

2007年に結成した、ロシア Moscow市の6人のバンド。

本作は2014年(August 12th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。9曲(27:41)。
ゲストにはINTERNAL SUFFERINGと BENIGHTEDのシンガー、及びex-FATAL BANDで現在はドローン・アンビエント・プロイジェクトA FOGGY REALMをやっているIlya Lipkinが参加。
LABEL: AMPUTATED VEIN (日本)

myfreemp3試聴・本作1曲目"Manifestations"
Youtube試聴・本作2曲目"Auroral Plasmagenesis"
Youtube試聴・本作3曲目" Inception to Genocide"
Youtube試聴・本作4曲目"Unconditional Devoration"
myfreemp3試聴・本作5曲目"Gravity Inverse"
myfreemp3試聴・本作6曲目"Pitch Black Purity"
myfreemp3試聴・本作7曲目"Threads of the Wounded"
Youtube試聴・本作8曲目"Cerberus Paradigm"
myfreemp3試聴・本作9曲目"Convergence Process"
ばらばらで済みません。Myfreemp3はクリック等のタイミングで、プレーヤーのヴァージョンアップなど色々な広告が別タブで出ます。キーボード・ショートカットの Ctrl+Wなどでタブを閉じてください。また、Youtube試聴などの画面上に出る「PCのパフォーマンスが低下しています」と言う広告はAds By Googleでもクリックしないで、広告右上のxで閉じます。

(コメント:犬丸)

CARDINALS FOLLY - our cult continues

DOOM MWTAL

ダークでサバス的なドゥーム・メタル。エピカルなメロディーやクリーン・ヴォイスのストレートな歌唱が、いずれもかなり勇壮。フォーク色の濃いメロディーの、フォーク・メタルのテイストが溶け込んだ曲もある。ヴォーカルは勇壮にものどかな感じにもなって、味わい深い。フォーキーなパートから自然とロックンロール・リズムのヘヴィー・ロック・パートに展開して、音はヴィンテージ感覚でヘヴィーだが、それ以上にスモーキー。前作よりはるかにまろやかで深みがある。ギター・ソロのふにゃふにゃメロディーも怪しくてかっこ良い。歌メロも怪しいし、(本作の曲ではないが)ヴォーカルは突然裏声を出したり咆えたりするので、かなり危ない人。前身バンドはCOVEN (2004年-2007年)と言ったがまさにそういう感覚の曲もある。

2007年にCARDINALS FOLLYの名前に改名した、フィンランド Helsinki市の3人のバンド。

本作は2014年(August 19th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。8曲(59:20)。
LABEL: SHADOW KINGDOM RECORDS (USA)

Bandcamp試聴・本作4曲目"Our Cult Continues!"
Youtube試聴・本作8曲目"Fallout Ritualist"
Favtube試聴・本作に限らない検索です(他のバンドも出てくるので適宜飛ばしてください)

(コメント:犬丸)

MUTILATION RITES - harbinger 全曲試聴

BLACK METAL

ダークだがエクストリームで、スラッジコアやドゥーム、カオティック・ハードコア要素を持ったブラック・メタル。演奏ヴォーカル共にデス・メタル要素も持っている。ヴォーカルも野太いグロウルからラウドな咆哮(シャウト)で、かなりアングリーなハードコア感覚がある。

MUTILATION RITESは2009年に結成した、米国 New York州 New York市 Kings区(通称Brooklyn)の4人のバンド。
ex-TOMBS (2007年結成-2009年)の Justin Ennis (Ds)らが結成した。

本作は2014年(July 22nd, 2014)にリリースされた2ndアルバム。8曲(43:31)。
ex-TODAY IS THE DAY (2010年-2013年)のRyan Jones (Bass)が本作から参加している。
LABEL: PROSTHETIC (USA)

Soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MONUMENTS - amanuensis

PROGRESSIVE MATH METAL / NEW SCHOOL METALCORE

英国のテクニカル・プログレッシヴ・メタル・ハードコア。メロディックであることと、メタル性が高いことが第1の特徴。
メロディーの面白さ、テクニカルな面白さ、プログレッシヴな面白さ、と言う風にあらゆる手段で聴き手に訴える姿勢で、大変楽しめるアルバムになっている。裏声や軽いコーラスも使い、シャウト・ヴォーカルなどの言わばありきたりの音の部分を少し抑え気味に録音しているようで、やや控えめな感じに仕上がっている。それにより、クールな音を浮かび上がらせている。

FELLSILENTのギタリストJohn Browneと TONY DANZA TAPDANCE EXTRAVAGANZAのギタリストJosh Travisによるサイド・プロジェクトとして2011年にスタートした。
FELLSILENT解散後はJohn Browneのメインのバンドになった。現在もう1人のギタリストはJosh Travisに替わってCYCLAMENの Olly Steeleになっている。

本作は2014年(23 June 2014)にリリースされた2ndアルバム。11曲。

こちらは2014年(8 July 2014)にリリースされた米国盤。Euroblast 2013でのライヴ音源3曲をボーナス収録した限定盤。14曲(1:04:27)。
LABEL: CENTURY MEDIA (USA)

Youtube試聴

(コメント:犬丸)

SET AND SETTING - a vivid memory

POST-ROCK / POST-METAL / POST-HARDCORE / DRONE AMBIENT

インストのポストロック。心地良くエクスペリメンタル。美しいメロディーと美しい音ながら、メタルやハードコアの感触も取り込みダイナミック。音楽的な幅を有効に使い、アップ・ダウンのある展開。ドラマティックなパート・展開もあり、和みに満ちたパートもあり、そして不可思議さのある奥行きのあるサウンドを作り出している。PELICAN, MOUTH OF THE ARCHITECT, RUSSIAN CIRCLES等にインフルエンスされているようだ。速度変化はあるがミドルテンポ中心。

SET AND SETTINGは2009年に結成した、米国 Florida州 Tampa市の5人のバンド。

本作は2014年(September 2, 2014)にリリースされた2ndアルバム。8曲。
アルバムタイトルの今際(いまわ)に蘇る"鮮烈な記憶"をメインテーマとしたコンセプトアルバム。死、喪失、個人の視点からの、また周囲の者の視点からの悲劇の処理といった、曲ごとに異なったテーマも持っている。Ryan Haft (TORCHE)がプロデュースと録音とミックスをした。
LABEL: PROSTHETIC (USA)

Youtube試聴・本作から7曲目"Coping"
Bandcamp試聴・前作"Equanimity" (04 June 2013)の全曲(7曲)

(コメント:犬丸)

SHEER TERROR - standing up for falling down 全曲試聴

OLD SCHOOL NEW YORK HARDCORE

オールド・スクール・ニュー・ヨーク・ハードコアのまさに王道のサウンド。
ニュー・ヨーク・ハードコアのオールド・スクールと言われるものには2タイプあって、1つはパンク寄り(AGNOSTIC FRONT)、もう1つはファストで軽い目の疾走するハードコア(CAUSE FOR ALARM)だが、SHEER TERRORは、ストリート・パンク~スキンヘッズ・ミュージック感覚が強烈な男臭いヴォーカルと、熱くていかついメタリックなギターをフューチャーしていて、どちらかと言えばAGNOSTIC FRONTタイプのサウンドだ。しかしかなりファストで熱い疾走パートが多く、両者を自然な感じでミックスして展開している。ちなみに、本作のドイツ盤はオイ・パンクやパンク専門のレーベルからリリースされている。

SHEER TERRORは1984年に結成した、米国 New York州 New York市のバンド。
1998年にFinal Showを行わずに解散。以後数年間、メンバーは互いに口を利かなかったが、2004年にFinal Showをするために再結成(Reunion)し、リアクションが大きかったため2回のライヴを行った。このときの模様はDVD+CDでリリースされている。2010年に新メンバーで再結成(Reformation)して8月にライヴを始めた。

本作は2014年(Jul 15, 2014)にリリースされた4thか5th位のアルバム。
ライブ盤や編集盤を除くと19年ぶりのフルアルバムという事になる。11曲(32:43)。
LABEL: RANDALE RECORDS (ドイツ)
LABEL: REAPER RECORDS (USA)
* 初回入荷はREAPER RECORDS盤の予定。

Soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

VOLUMES - no sleep 全曲試聴

PROGRESSIVE METALCORE

プログレやポストロックのクリアーな音からアグレッシヴな音まで、さらに少し捻り(音色が面白い点など)のある叙情パートも加え、部分的にはジャズ・フュージョン等の音も加えた、超テクニカル・メタルコア。音色が一瞬にして変化する、スリルのあふれたドラマチックな展開。複雑な構成や変則的リズムを駆使しながらも、メロディーもアグレッションも更に強調されている。

VOLUMESは2009年に、ギタリストDiego FariasとシンガーDaniel Braunsteinがプロジェクトとして結成した、米国 California州 Los Angeles市の5人のバンド。
シンガーが2人いるが、その内のGus FariasはギタリストDiegoの兄弟。

本作は2014年(July 15, 2014)にリリースされた2ndアルバム。10曲(33:45)。
何でも「ぜひ感想を聞かせてください」のaltpress.jpって何ですか。本作を1stアルバムって書いてますが、自動生成コンテンツですかねえ。
LABEL: MEDIASKARE RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

JOY - under the spell of joy

PSYCHEDELIC BLUES ROCK / HEAVY ROCK

ファストで熱い(アッパーな)サイケ・ブルーズ・ヘヴィー・ロック。
ヴィンテージな音で、ブルージーだがファンキーと言う感じも強い。そしてサイケデリックであると同時に熱くダイナミック。ライブなどではEARTHLESSや ASTRA、 NIK TURNER'S SPACE RITUAL等とのつながりが深いようだ。

JOYは2010年に結成した、米国 California州 San Diego市の3人のバンド。
メンバーはZach Oakley (Vo, Gr、SPACE NATURE), Paul Morrone (Ds、PSICOMAGIA), Justin Hulson (Bass)の3人。Zach Oakleyは SPACE NATUREの、Paul Marroneは PSICOMAGIAのメンバーでもあるが、EARTHLESSのベーシストMike Egintonとの3人でSHAKING PYRAMIDと言うバンドも始めている。

本作は2014年(August 19)にリリースされた2ndアルバム。8曲(46:00)。
ゲストで、Nik Turner (HAWKWIND), Parker Griggs(RADIO MOSCOW), Brian Ellis (ASTRAのギタリスト)が参加した。Brian Ellisが録音とミックスをした。
LABEL: TEE PEE (USA)

Soundcloud試聴・本作6曲目"Driving Me Insane"
Reverbnation試聴"Lovin' Man"(本作の曲ではありません)
Facebook試聴(コメント制作時点で本作のタイトルはありません)

(コメント:犬丸)

BORIS - noise

EXPERIMENTAL METAL (JAPANESE ARTISTS)

綺麗なポップとメタルコアの間で色々に変化(へんげ)。
国内盤2枚組全12曲が¥2800で発売されますが、輸入盤1枚全8曲は当店価格が¥2000ほどになるため、当面入荷を予定していません。

LABEL: エイベックス (日本)
LABEL: SARGENT HOUSE (USA)

Youtube試聴・本作2曲目"Vanilla"
Soundcloud試聴・本作7曲目"Quicksilver"

(コメント:犬丸)

EARTHLESS - from the ages 全曲試聴

BLUES ROCK / ACID ROCK / HEAVY ROCK

熱いフリー・インプロビゼーション。ブルージーでサイケデリックなヘヴィー・ロック。アシッド・ロックの系譜。
旋回するようにフィードバックして歪みまくるギターや、ブルージーにむせぶギターが、はてしなくジャムし続けるインスト・インプロビゼーションの世界。実際には完全にフリーなインプロビゼーションではないだろうし、とりわけ録音では予定した内容の演奏かもしれないが、60、70年代からのアシッド・ロックやウエストコースト・サイケデリック・ロックを受け継ぐ。

EARTHLESSは2001年に結成した、米国 California州 San Dieg市の3人のバンド。

本作は2013年(October 8 2013)にリリースされた3rdスタジオ・アルバム。4曲(1:05:31)。
LABEL: TEE PEE (USA)

Musicmp3全曲試聴
Youtube全曲試聴
Youtube全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

WORD ALIVE - real. 全曲試聴

EMOMETAL

エレクトロまぶしのスクリーモ~エモメタル。
スクリーモとは言うもののシャウトに近く、メロディックでポップなチューンをコーラスで歌う場面も多いため、エモメロ(エモーショナル・メロディック・ハードコア)に近い。ファストでテクニカル、展開もスピーディーで多い。サウンド全体はラウドで刺激性が高いが、ヘヴィーと言うよりも、あっさりとエクストリーム。最近の米国では、スクリーモやエモメタル等をポストハードコアと言う事も多いので、そう書かれている場合も多い。

2008年に結成した、米国 Arizona州 Phoenix市の5人のバンド。

本作は2014年(June 10, 2014)にリリースされた3rdアルバム。12曲(45:23)。
LABEL: FEARLESS RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
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(コメント:犬丸)

CANNABIS CORPSE - from wisdom to bakrd 全曲試聴

DEATH METAL

大レーベルに移ったからかお堅くなった感じがする。オールド・スクール・デス・メタルのブルータル・デス・メタル寄り。
オールド・スクールとしてはテクニカルで、その分モダンな感じを与える。緻密でしっかりした構成は従来からのものだが、以前聴かれたパーティ向き要素は影を潜め、暴走的な所もなくなっており、まったく堂々とした正統派のサウンドを聴かせている。つまり、お堅くなった。

CANNABIS CORPSEは2006年に結成した、米国 Virginia州 Richmond市のバンド。
バンド名は1999年に決まったが、予定していたギタリストがハワイに行ってしまったため、2006年まで結成が延期されていた。オリジナル・メンバーはMUNICIPAL WASTEのベースLandPhil (Philip Hall) (Bass/Gr/Vo)と HallHammer (Josh Hall) (Ds)のHall兄弟と、Andy "Weedgrinder" Horn (Vo)の3人。2010年以後(本作も)はヴォーカルはLandPhilの兼任となり、専任のギタリストBrent "Robert E. Legion" Purgasonが参加して、3人編成になっている。

本作は2014年(June 20th, 2014)にリリースされた。11曲(36:54)。
録音はJosh Hall (CANNABIS CORPSEのドラマーHallHammerと同じ)が、マスタリングはScott Hull (Pig Destroyerと Agoraphobic Nosebleedのギタリスト)がした。
LABEL: SEASON OF MIST AMERICA (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

SCHAMMASCH - contradiction 2cd 全曲試聴

BLACK METAL / DEATH METAL

かなり展開も大きく大胆なサウンドを聴かせるブラック・メタル。
あまりジャンルにこだわらないモダンでプログレッシヴなサウンドで、このバンドにとってはデス・メタルとの境界も定かでない。ダークなパートや叙情パートと言った色分けだけではないサウンドで、物語(ドラマ)性の高い大曲が並ぶ。音から情景だけでなく筋書きも見えてくるようだ。

2009年に3人で結成した、スイス Basel-Stadt州 Basel市の4人のバンド。

本作は2014年(UK;EU:28.4.14 /Germany:2.5.14 /North America:July 22, 2014)にリリースされたCD2枚組2ndアルバム。9曲(1.24.17)。
1stでは3人編成だったが、本作では4人編成になっている。2012年にベーシストが新加入して、シンガーの演奏受持ちはベースからギター/ベースに変更している。
LABEL: PROSTHETIC (UK/ドイツ/USA)

Soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

CHELSEA GRIN - ashes to ashes 全曲試聴

DEATHCORE / NEW SCHOOL METALCORE

ざくざくスラッシーで、エクストリームな音に満ちたテクニカルなデスコア。
よりプログレッシヴに、よりエクスペリメンタルになりつつ、より鋭くヘヴィーな音にもなり、ますますめりはりの効いたヴァイオレントなサウンドとなっている。まず、ヴォーカルは激烈にわめくやや高音のシャウトと中~低音のグロウルが中心。テンポを落とした部分やダークな部分もあるが、叙情性は彩りに過ぎず、エクストリーム性がメインだ。複雑な変拍子に満ち、展開は一筋縄では行かない。

2007年にAHAZIAHの名前で4人で結成した、米国 Utah州 Salt Lake市のバンド。2008年にCHELSEA GRINに改名した。その後2ndギター、3rdギターを加え、1stアルバムまでに6人のバンドになった。

本作は2014年(July 8, 2014)にリリースされた3rdアルバム。15曲(57:51)。
LABEL: ARTERY RECORDINGS / RAZOR & TIE RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴(オフィシャル)
musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

EARTHLESS MEETS HEAVY BLANKET - in a dutch haze 全曲試聴

PSYCHEDELIC STONER

おなじみEARTHLESSとヘヴィー・ストーナー・バンドHEAVY BLANKETの合体。
HEAVY BLANKETは DINOSAUR JR.のフロントマンJ. Mascisのプロジェクト・バンド。ブルージーなジャムと言った感覚のEARTHLESSの単独作と比べて、ヘヴィーロックやサイケデリックな感触が濃い。時としてリズムや調性・音階がない。HEAVY BLANKETは単独作を聴くと特にサイケデリックなわけではなく、強烈にファズを効かせ歪んだ低音ぶりぶりのサウンドだ。本作のギターでもその一端が聴かれる。

EARTHLESSは2009年のSouth by Southwestショウに出演した際にJ. Mascisをゲストに迎えている。そして2012年にはRoadburn Festivalに出演する事になっていたが、ギターのIsaiah Mitchellが急に出演不可能になった。そこでLECHEROUS GAZE/SWEET APPLEの Graham Cliseに代役を依頼した。Graham Cliseは J. Mascisと共にHEAVY BLANKETに加わっていたので、2人揃って参加する事になった。なお、HEAVY BLANKETは従来J. Mascisのプロジェクトと書かれていたが、現在はJ. Mascisと Graham Cliseのバンドになっていると言う事のようである。

本作は2014年(08 July 2014)にリリースされた1stアルバム。1曲(58:34)。
2012年3月14日のオランダRoadburn Festivalでのライヴをフル・セット収録している。
EARTHLESSは3人編成、HEAVY BLANKETも3人程度のバンドだが、本作はこの2バンドのコラボレーションや2バンドそのままの合体ではなく、ここだけの特別編成になっている。本作にはEARTHLESSからベースのMike Egintonとドラムズのプロ・スケーターMario Rubalcabaの2人、HEAVY BLANKETからJ. Mascisと Graham Cliseのギタリスト2人が参加し、4人編成になっている。
LABEL: OUTER BATTERY (USA)

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(コメント:犬丸)

KILLWHITNEYDEAD - suffer my wrath 全曲試聴

DEATHCORE / METAL

初期のデスコアのバンドと言われている。高音のメタル・ヴォーカルが出てきて、びっくりしましたわー。
かなりやりたい放題メタルを前面に出して、ギターもコーラスもメタルそのものです。メインのヴォーカルはグロウル(デス声)だが、全体にメロディックで明るく、若干エモい感じもあり。テクニカル(と言うかテクニックが高度)でアレンジは型にはまらず自由に展開をしているが、メタルのマナーは目だって多い。

2001(2002)年に結成した、米国 North Carolina州 Greensboro市の5人程度のバンド。

本作は2014年(20 May 2014)にリリースされたアルバム。10曲。
2010年に告知された5thアルバム"ever thine. ever mine. ever ours."は発売されていないようなので本作が5thアルバムになる。現在、シンガーMatthew Rudzinski (結成メンバー)とギターのKyle Odellと言う人が正メンバーのようだ。セッション・メンバーとして、メロディック・デス・メタル・バンドVanisherやパワー・メタル・バンドPHARAOHのメンバー等が参加している。
LABEL: TRIBUNAL RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

* 多分メタルのお店が扱われると思いますので、当店は入荷未定です(入荷を予定していません)。

SLAVES - through art we are all equals 全曲試聴

POST-HARDCORE / EXPRIMENTAL METAL

ドラマティックなポスト・ハードコア。
かなり格調高いエモーシャナルなヴォーカルをフューチャーした、大バラード調の曲が印象強烈。ギターその他の演奏も、ちょっとコールドなアトモスフェリックがかった音が多く、クールな印象。展開は異なった感覚の部分を持ち込まず、ストレートにドラマティックさを追求。言い換えれば展開は比較的単純だが、音そのものにはこだわりの感じられる仕上げだ。一部で聴かれるピアノはフロントマンJonny Craig本人。音の面ではかなり凝ったポストハードコアだが、感覚的にはポピュラー・ミュージックのスタンダード・ソングのドラマティック・バラードを現代化している様に聴こえる。こういったアプローチは無くはないが、ここまで徹底しているのは珍しい。どの曲も同じ曲調を持っている。

SLAVESは ex-EMAROSA / ex-DANCE GAVIN DANCEのシンガーJonny Craigが,2011年から準備(作曲)を初め、2013年から結成メンバーでの演奏(スタジオ・リハーサル)を始め、2014年に結成(バンド名を確定)した、米国 California州 Sacramento市の5人程度のバンド。2012年にDANCE GAVIN DANCEを脱退した時から結成したとも言われている。
2014年1月のメンバーは、本人、Alex Lyman (HEARTS AND HANDS, Gr)、Christopher Kim (HEARTS AND HANDS, Gr)、Tai Wright (FOUR LETTER LIE, D.R.U.G.S., Ds)、Jason Mays (Gr)、Colin Vieira (MUSICAL CHARIS, Bass)の全6人。メンバーが公表された後、2014年1月時点でもバンド名は不明だった。

本作は2014年(June 24, 2014)にリリースされた1stアルバム。11曲。
本作においてメンバーは5人。ゲスト・ヴォーカルにはPIERCE THE VEILの Vic Fuentes、ISSUESの Tyler Carter、妹のNatalie Craigなど。
LABEL: ARTERY RECORDINGS (USA)

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(コメント:犬丸)

INANIMATE EXISTENCE - a never ending cycle of atonement 全曲試聴

DEATH METAL

テクニカルで変則リズムなどの複雑さもあるが、超重量級のため落ち着きがあり、じっくり聴けるブルータル・デス・メタル。
カオティック寄りのテクニカル・サウンドとは異なり、クリアーでコールドな感じもある、ややプログレッシヴ・ロック的なサウンド。エクスペリメンタルと言うほど特異な点はないが、斬新な感覚もある。テクニカルである事とブルータルである事が、ちょうど上手くかみ合っている。今回は、ゲストで2曲に女性ヴォーカルを、3曲にクラリネットやバスフルートを入れているのも効果を上げている。

2010年に結成した、米国 California州 Santa Cruz市の5人のバンド。

本作は2014年(June 24th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。8曲(44:14)。
新ヴォーカル加入で前任ヴォーカルはギターにシフト。ちょうどベーシスト交代の時期に制作されておりメンバーは4人。ベースは彼を含め2人いるギタリストが交代で担当している。なお、本作録音後に専任のベーシストが加入している。プロデュースはALL SHALL PERISHやDECREPIT BIRTH、LIGHT THIS CITY等のZack Ohrenが行った。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

Musicmp3全曲試聴
Soundcloud試聴・アーティストのページ
Soundcloudのアーティストのページには、コメント制作時点で本作からの6曲目"Staring Through Fire"と4曲目"Rune of Destruction"および本作のAlbum Teaser2種があり、その他旧曲もあります。
Youtube試聴・本作5曲目"Catacomb of Mirrors"
Youtube試聴・本作2曲目"Omen"

(コメント:犬丸)

WAR OF AGES - supreme chaos 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

メロディック・メタル・コア。クリスティアン・メタル。より現代的な音になった。
ヘヴィーな音をベースに、繊細なギターのユニゾンからエレクトロな音やエモいコーラスまで乗せた、複雑な展開。変則リズムも入りテクニカル。歌・コーラスのメロディーはメタルそのもの。ギター・ソロもメタルそのもの。音楽的に幅が広がって、複雑な展開とあいまって、行方が知れない絶妙な不安定感があり、聴く者の不安感をあおる。

2002年にPOINT ZEROの名前で結成して、2004年にWAR OF AGESに改名した、米国 Pennsylvania州 Erie市の5人のバンド。

本作は2014年(July 22, 2014)にリリースされた6thアルバム。10曲(37:38)。
再録音盤を数えると7thアルバム。ex-HOPE FOR THE DYINGのメンバーが加入後の第1作目。
LABEL: FACEDOWN (USA)

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(コメント:犬丸)

SAVE THE CLOCK TOWER - wasteland 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE / SCREAMO / EMOMETAL

スクリーモ、エレクトロニコア、ポストハードコアなど貪欲にブレンドしたメタルコア。叙情メロディーを多用しクリーン・ヴォイス(裏声発生が多い)も効果的に取り入れている。テクニカルでモダン。音楽性の幅が広く、展開も幅が広いが、まとまりが良いためか優等生的な感じもある。しかしポストハードコアなアレンジなど面白みも創り出している。

SAVE THE CLOCK TOWERは2010年に演奏活動を開始した、オーストラリア Tasmania州(State) Launceston市の5人のバンド。

本作は2014年(01 July 2014)にリリースされた1stアルバム。12曲(41 min 11 sec)。
LABEL: BULLET TOOTH (USA)


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(コメント:犬丸)