VANIR - aldar rok

VIKING METAL

デス・メタルがベースのヴァイキング系フォーク・メタル。
勇壮で叙情的、哀愁も感じさせるメロディーが美しい。
サウンドも厚みがあり、美しさ、力強さ、荘厳さなど、ヴァイキング・メタルの魅力的な要素の多くをすべて同時に表現している。
変化はあまりないが力強いグロウルは、前のアルバムからヴォーカルを担当する2代目のリード・シンガーによる物。
試聴曲では演奏におけるフォーク色が従来作より薄いが、前のアルバムなどを聴くと Bagpipes, Tin whistle, Recorder, Jew's harp 等のフォーク楽器を用いている。
曲も一部はフォーク・ソングを基にしていて、歌詞は北欧神話 (Norse mythology = キリスト教成立前のスカンジナビアの神話)やヴァイキングの去来を題材にしている。なお、ステージでもヴァイキングと思われる衣装を着けている。

VANIR は2009年にデンマーク Østsjalland地方(omrade) Roskilde市(byer) で結成した。
初期のメンバーは多分 Sara Oddershede (Scottish bagpipe, flute, tin whistle), Lars Bundvad (bass, backing vocals), Phillip Kaaber (Guitar, backing vocals), Lasse Guldbak Jensen (Guitar), Martin Holmsgaard Hakan (Drums, backing vocals), Andreas Bigom (Vocals, Keytar), Mike Kirkeby Pedersen (Vocals) の7人。

本作は2016年(February 26th, 2016)にリリースされた4thアルバム。7曲(31:19)。
バンド・メンバーは、初期からの Bundvad, Philip, Martin (現在は Lead Vocal 担当) の3人と、2013年加入のドラムズ担当の Daniel Kronskov, 2015年加入のリード・ギターの Kirk Backarach, 2015年加入のキーボード/キーター(ショルダーキーボード)の Stefan Dujardin の6人。フォーク楽器専任のメンバーがいませんねえ。
LABEL: MIGHTY MUSIC (デンマーク)

Youtube試聴・本作4曲目"Broken Throne"
Youtube試聴・本作5曲目"Wrath of Sutr"
Youtube試聴・本作7曲目"Drukvisen"

(コメント:犬丸)

INVOCATION SPELLS - descendent the black throne 全曲試聴

SATANIC METAL / BLACK THRASH METAL

ロウでダークでスラッシーなサタニック・メタル。
ノイジーでロウなギターがザクザクと刻む。ファストな部分もエキサイティングで良いが、スロー・テンポも多くダークな雰囲気に包みこまれている点が特徴。
ヴォーカルは BESTIAL BLACK METAL タイプの野蛮なだみ声グロウルで、怒って咆え付くように、言葉を比較的短く千切って投げつける。
ドラムズもダブル・ストロークでどたどた疾走。野蛮な感じが最高。
それぞれの音が程々に融合したロウなサウンドだが、各パートも明瞭に聴き取れる録音。

INVOCATION SPELLS はアルゼンチンで結成した。
メンバーは、ベースの Obssessor (スラッシュ・メタル・バンド DEKAPITED のメンバー) とギターの Witchfucker の2人。彼らは BATHORY, CELTIC FROST, MORBID ANGEL, SLAYER, SODOM, DESTRUCTION 等の影響を受けている。
1stアルバムは2014年に Witchfucker の SUICIDE RECORDS からカセットテープで、アルゼンチンの METAL COMMAND RECORDS からCDでリリースされた。
今後は3rdアルバムに向けて、フル・メンバー化する事を考えていると言う。

本作は2015年(March 15th, 2015)にアルゼンチンの METAL COMMAND RECORDS からリリースされた2ndアルバム。8曲(26:32)。
2014年の12月に SUICIDE RECORDS で録音された。

こちらは2015年(December 11th, 2015)にリリースされた米国盤。
LABEL: HELLS HEADBANGERS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

OLD FOREST - dagian 全曲試聴

ATMOSPHERIC PAGAN BLACK METAL

ロマンティックでペイガン要素もかなりある、おとなしくて、味わいの深いブラック・メタル。
演奏はアトモスフェリックな要素もある (特に最後のインスト曲) が、アヴァンギャルドあるいはモダンな雰囲気と言うよりも、比較的おとなしいオーソドックスなサウンドだ。叙情的で暗いめの響きに味わいがある。刺激的な音がないのがこのバンドの魅力だと言えるだろう。
曲は少しアーシーなメロディーを持ち、ややスロー・テンポで、1曲12分程度と長尺だが展開も少なく、ゆったりと進行する。このような音楽性では展開が多ければわずらわしく感じられるだろうし、展開が少ない方がゆっくりと浸れると思う。本作では、長尺である事も魅力になっていると感じる。なお、1999年リリースの1stアルバムは1曲4分前後、2000年録音2014年リリースの2ndも同様だったが、音楽性は同じらしい。

OLD FOREST は1998年に英国 イングランド(Country) Greater London圏(首都圏) London特別区(boroughs) Westminster地区(City)で結成した。
結成メンバーは Kobold (vocals, keyboards), Beleth (guitar, bass), Lord Grond (drums)の3人。
Kobold (本名 James Fogarty) は EARACHE RECORDS 等から6枚のアルバムがあるエクスペリメンタル・ブラック・メタルの1人バンド EWIGKEIT をやっている Mr. Fog と同一人物。また、最近再結成したノルウェーの森林ブラック・メタル・バンド IN THE WOODS... にも Mr. Fog 名義で参加している。音楽的にももっともな成り行きだ。
OLD FOREST は2000年に解散。解散後にEP(2008年に2作)や編集盤CD(2008年のEPの曲とその続編に当たる曲を収録、2011年)が出ているのは良くあることだが、なぜか解散中にデモ(2009年と2010年)まで出している。
2014年に以前のメンバーで再結成した。
バンド名は John Ronald Reuel Tolkien の小説 "Lord of The Rings" に出てくる地名。

本作は2015年(November 17, 2015 あるいは December 5th, 2015)にリリースされた3rdアルバム。4曲(48:20)。
LABEL: AVANTGARDE MUSIC (イタリア)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

FALCON - gather up the chaps

POP PUNK / SKACORE

最近は希少なスカ・パンクの新作。
まだ本作からの試聴が1曲しかありませんが、それを聴く限りは前作と同じラインです。
ファストまでは行かない心地良いテンポでリズミックに刻むギターと、発音明瞭で滑舌の良いヴォーカルは、90年代のスカ・パンクの精粋。
また。ラフなパンク・テイストが心を熱くし、同時に程よくリラックスさせる。

FALCON は米国 Illinois州 Chicago市で結成した。
結成時のメンバーは LAWRENCE ARMS MEMBERS/ex-SLAPSTICK の Brendan Kelly (guitar, vocals), LAWRENCE ARMS の Neil Hennessy (drums), ALKALINE TRIO/ex-SLAPSTICK の Dan Andriano (bass). ex-RISE AGAINST の Todd Mohney (guitar) の4人。LESS THAN JAKE や SKANKIN PICKLE, BRUCE LEE BAND 等が活躍した90年代のスカ・パンクの人気バンド SLAPSTICK のメンバーが2人参加している事が注目された。
Todd Mohney は1stアルバムまでに脱退し、その後は Hennessy と Kelly などが彼のパートも演奏していた。
2006年(Sep 26, 2006)に1stアルバム "unicornography" を RED SCARE からリリースした。
2015年から LOVED ONES や PAINT IT BLACK のギタリストの Dave Hause が加わった。

本作は2016年(March 18, 2016)にリリースされた2ndアルバム。12曲。
LABEL: RED SCARE INDUSTRIES (USA)

Youtube試聴・本作5曲目"Hasselhoff Cheeseburger"
まだ新作からの試聴が少ないので、とりあえず前作を聴いてみてください。
Youtube試聴・前のフルアルバム"Unicornography"の全曲
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

ATLANTIS CHRONICLES - barton's odyssey

DEATH METAL

テクニカルなプログレッシヴ・デス・メタル。引き締まリ均整の取れたモダンなサウンドは、ブルータルと言うよりもエクストリームと言う印象を与える。
とりわけピロピロとメロディーを弾き倒すギターはメタル度も高く、このバンドのプログレッシヴなサウンドの要となっている。
ヴォーカルは安定したパワフルなグロウル。そこそこ太い声だが、比較的清潔感がある。
リスム体も綺麗にタイトなまとまりのあるサウンドを叩き出していて、人間味が感じられないような(?)超テクニカルなバンドだ。メタル度が高いものの、デスコア的な音楽性もある。

ATLANTIS CHRONICLES は2005年にフランス Ile-de-France地域圏 Paris市で結成した。
メンバーは、 Alex "Ash" Houngbo (Guitar & Backing), DECADES OF DESPAIR (メロデス) や ITE MISSA EST (メロデス/デスコア) の Sydney Taieb (Drums), Antoine Bibent (Lead Vocals), Jerome Blazquez (Guitar), Mikael "Mike" Rumèbe (Bass) の5人。
Mikael Rumebe は2014年に腫瘍により死亡。

本作は2016年(25 March 2016)にリリースされた2ndアルバム。10曲。
Mike の遺志を継ぐ新しいベーシスト Simon Chartier が参加。彼以外のメンバーは変わらず、5人。
LABEL: APATHIA RECORDS (フランス)

Youtube試聴・本作3曲目"Back To Hadatopia"

(コメント:犬丸)

KRASSEVILLE - nous sommes faux 全曲試聴

AVANT-GARDE BLACK METAL

ヴォーカルと言うよりセリフ。ヴォーカルの入る部分では叙情的な映画音楽のような演奏が加えられている。宗教音楽で聴かれるような大仰な混声合唱も加えられている。
メロディーは哀愁を帯びてかなりキャッチー、そしてどこか懐かしい。
演奏部分のギターが、以外にも、日本で言えばグループ・サウンズの時代、サーフィンやホット・ロッドのバンドのような音色でポロロンポロロンと弾いていて、他のバンドとはかなり違いがある。このような部分はリズミックなミドル・テンポ。また、このような音と混声合唱が組み合わされていたり、サックスが入ったり、スカっぽいリズムが出てきたり、随所に色々な独自のアプローチが見られる。
これらが不思議な効果を上げているので、オリジナリティーの高いバンドが好きな人にはチェックしてみて欲しい、見逃せないバンドだ。

KRASSEVILLE はフランス西部のバンド。
バンド・メンバーは Ben (Ben La Vil'haine) と Mad Max (Max La Crasse) の2人。
Ben La Vil'haine の名前は日本の HIDDEN MARLY PRODUCTION がリリースしている NIGHT のインタヴューに出てきた。

本作は2014年(Feb 2014)にフランスの KRASSEVILLE / DERNIER BASTION / LES CAVES ANDEGAVES PRODUCTION から200本限定手書き番号入りカセット・テープでリリースされた1stデモ。10曲。

こちらは2015年(December 6, 2015)~2016年(11 Jan 2016)にリリースされたCD化再発盤。10曲。
曲のタイトルで見ると、カセット・テープと若干の違いがある。
バンド・メンバーはギター/ハーモニカ/ヴォーカルが Mud Max, 作曲/ギター/ベース/シンセ/ヴォーカル/ドラム・プログラミングが Vil' Haine の2人。
セッション・メンバーはドラムズが Dok. Njodr, サックス/ギターがオランダのドゥーム・メタル・バンド SPINA BIFIDA の (この部分のみDISCOGSのデータによる, 2016年02月21日17:09取得) Rob, モデリングが Sainte-Demente と書いてある。
LABEL: AVANTGARDE MUSIC (イタリア)

Youtube全曲試聴
bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

BEING AS AN OCEAN - s/t (self-titled) 2015 album 全曲試聴

EMOCORE

今までよりサウンドの複雑性も増し、エクスペリメンタル度が高い。
キャッチーな音や綺麗なメロディー、ポストロック的な落ち着いた音や叙情的メロディー中心の部分は今まで通り。
ヴォーカルはディープにエモーショナルなものとエモいクリーンのからみが多かったが、さらに激しいエモーショナルなものが多くなっている。
激情的な激しさの部分と、それと対照的な部分を組み合わせた変動の大きい展開は、かなり力まかせの印象もあるが、ドラマティックさを増大している。

BEING AS AN OCEAN は2011年に米国 California州 Los Angeles郡(County) Alpine市(Community, 非自治体)で結成した。
結成メンバーは Tyler Ross (lead guitar), Ralph Sica (electric bass), Joel Quartuccio (lead vocals), Shad Hamawe (drums, percussion) の4人。

本作は2015年(July 3rd. 2015)にリリースされた3rdアルバム。10曲。
バンド・メンバーは結成からの3人: Joel Quartuccio, Tyler Ross, Ralph Sica と、途中から参加した Michael McGough (Rhythm Guitar, Clean Vocals), Connor Denis (Drums) の、合わせて5人。
LABEL: INVOGUE RECORDS (USA)
ところで、 INVOGUE RECORDS は BEFORE THEIR EYES の Nick Moore が主宰しているのですね、知らなかった。

Youtube試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

ENTOMBED AD - dead dawn

DEATH METAL

トラブル回避のため ENTOMBED AD となっているが実質的には ENTOMBED だ。
試聴が1曲しかない段階でコメントはちょっと難しいのですが、試聴曲 "Midas In Reverse" は純度の高いオールド・スクール・デス・メタルで、捻りと言った物もない。1990年の1stアルバム "left hand path" の中の曲のように聴こえる。1stアルバムの曲の中でも一番ストレートなオールド・スクール・デス・メタル曲、疾走と邪悪メロディーとダークな音で出来た曲だ。

前身バンド NIHILIST は1987年にスウェーデン Stockholms県 Stockholm基礎自治体(kommun)で結成した。
1989年に ENTOMBED に改名した。
1990年に1stアルバム、続く1991年に2ndアルバムをリリース。メンバーの変動が多く、2ndアルバムでもヴォーカルがクレジットと異なっているなど、メンバーの実態が判りにくい。
2014年には2つに分裂し、 ENTOMBED には NIHILIST の結成メンバーのギタリスト1人が残ったが彼以外のメンバーは補充されずに、そのまま2014年から休止状態になっている。
一方 NIHILIST の結成メンバーのシンガー1人と2000年代に加入した3人と INTERMENT のシンガー(ここではギタリスト)の5人は、2014年に ENTOMBED A.D. 名義を決めた。
メンバーは AEON や TOTALT JAVLA MORKER (メタリック・ファストコア) の Victor Brandt (Bass), Olle Dahlstedt (Drums), ex-TERRA FIRMA の Nico Elgstrand (Guitars), ex-MORBID の L-G Petrov (Vocals) の4人。
彼らの1stアルバムは名前が決まる前年の2013年に録音されている。

本作は2016年(February 26th, 2016)にリリースされたその ENTOMBED A.D. の2ndアルバム。10曲(40:44)。
2014年参加の INTERMENT のメンバーはその年の内に脱退済みで、本作のバンド・メンバー4人は、全員が2014年までの ENTOMBED のメンバーだ。
LABEL: CENTURY MEDIA (UK/各国)

Youtube試聴・本作1曲目"Midas In Reverse"

(コメント:犬丸)

CRIONICS - neuthrone 全曲試聴

DEATH BLACK METAL

デス・メタル寄りのブラック・メタル。
コールドで幽玄な電子音(シンセ)などは、最近のデスコアなどのモダンなバンドが使いそうな響き。そういったゆっくり進むコールドな音と、激しい勢いで疾走するブラストのエクストリームなデス・メタル寄りの音が重ねあわされ、ふくらみのある独特の味わいを作っている。
実は、私には、このコールドなシンセの音と激音の組合せと言う部分は IMPALED NAZARANE を思い出させた。5曲目などは、かなりスラッシュ・メタルと、メタルの要素もある。

CRIONICS は1997年にポーランド małopolskie県 Craców市で結成した。
初期のメンバーは、ギターの Yanuary (1997-1999年, 2007-2011年, 2002-2007年の間はセッション・メンバー), ベースの Marcotic (1997-2004年), ドラメズ/キーボードの Chemosh (1997-2000年), ヴォーカル/ギター/キーボードの War-A.N (1997-2008年) の4人。
2011年の解散時まで在籍していたのは Yanuary だけだが、2008年以後のメンバーは現在(2016年)または当時または元 BEHEMOTH, ASGAARD, ANTIGAMA, CHRIST AGONY と結構な面子だった。

本作は2007年(July 16th, 2007)にリリースされた3rdアルバム。11曲(43:35)。
バンド・メンバーは Waran (Guitars, Vocals), Yanuary (Guitars, Bass), Vac-V (Keyboards), Maciej "Darkside" Kowalski (Drums) の4人。
LABEL: CANDLELIGHT RECORDS (UK)

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

営業時間のお知らせ

1月28日より、家族の入院で営業時間を変更させていただいております。
手術も終わって状態も良いようで、若干ですが営業時間を延長し、今日(2月17日)から am10:00-pm6:00 と致しました。

なお、転院が必要ですので、1月末から2月上旬ごろに、1日だけ大幅に営業時間を変更する日がある見込みです。

小泉政権時代に構造改革が行われて、急性期病院と回復期リハビリテーション病院(回復期リハビリテーション病棟)に分けられたため、今いる病院には別棟のリハビリテーション病棟まであるにもかかわらず、転院しなければなりません。これって合理的ですか。
回復期リハビリテーション病棟にいつでも空きがある訳ではなく、しかも大腿骨頚部骨折や脊髄損傷では手術後「2か月以内」、股関節や靭帯損傷後は「1か月以内」を過ぎてしまうと、回復期リハビリテーション病院に入院する資格がなくなってしまうのですよ。そのため、近くで見つからなければ遠くやスタッフの少ない病院にでも入ってしまわなくてはならない。期限切れで資格がなくなってしまうって、酷い切り捨てじゃないですか。
そして、回復期リハビリテーション病院に入って3か月を過ぎると、それ以上は無駄だとして退院させられ、自宅で生活できる状態になっていない場合は介護保健施設に移らなければなりません。それが結構問題でして、、、
外部リンク:介護の不安を解消できる「安心介護」専門家に無料で相談 - 質問:母が、老健に入ったのですが、リハビリしてくれないようです。
なのでして、構造改革が必要ですね。

(お知らせ:犬丸)

CELESTIAL SEASON - solar lovers 全曲試聴

DOOM METAL

心に沁みるメロディック・ドゥーム。憂鬱と言うのか憂いと言うのか、けだるさを湛えた甘美なメロディーが、心にしみわたる。
ごろごろとしたグロウルと、つぶやきに似た低音のヴォイスのからみで、ややデス・メタル的な所もあり、ゴシック的な印象を与える所もある。
抑え気味の激音と、ヴァイオリンやチェロも加えた優美な音のコラボレーション。
曲はミドル・テンポの部分も少なくないが、甘美な部分やその他の部分も含めて、極端ではないスロー・テンポの部分が多い。対比するような展開も多く、そのどちらか一方に偏ったサウンドではないが、スローな部分で弦楽器やアコースティック・サウンドで奏でられるメロディーの美しさは、実に印象深い。

CELESTIAL SEASON は1991年にオランダ Gelderland州 Nijmegen市で結成した。
結成メンバーは Lucas van Slegtenhorst(Bass), MOUNT FUJI DOOMJAZZ CORPORATION 等の Jason Kohnen (Drums), Robert Ruiters (Guitars), Jeroen Haverkamp (Guitars), Stefan Ruiters(Vocals) の5人。
結成メンバーは1993年から1997年にかけて徐々に脱退していて、1997年以後は残っていない。
2001年に解散。2011年に6人編成で再結成している。

本作は1995年(November 21st, 1995)に DISPLASED RECORDS からリリースされた2ndアルバム。11曲(48:08)。
ULTRAVOX の "Vienna" のカヴァーを収録。
ディストリビューションの資料では、こちらは新レイアウトによる2006年再発となっているが、フロント・カヴァー・デザインはオリジナルと思われる写真のものとおなじで、品番も同じ。単なる再プレスのように見える。なお、2011年には HAMMERHEART から同じ内容 (同じ11曲) で再発されているようだ。
LABEL: DISPLASED RECORDS (オランダ)

Youtube試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

JOTUNSPOR - gleipnirs smeder 全曲試聴

BLACK METAL

当時の紹介の文章は「 GORGOROTH のメンバーのノイズ・ブラック・メタルのサイド・プロジェクト」と言うものだったが、ノイジーなのはブラック・メタルだから当たり前の範囲。しかしメロディーやヴォーカルに微妙なゆがみがあって、ダーク・アンビエントの要素が入っている。それ以外の点でも、極端ではないがエクスペリメンタルなサウンドで、サイド・プロジェクトを立ち上げた意図はその辺りにあったのだろう。
ブラストの疾走、パワフルな凶悪ヴォーカルなどプリミティヴなブラック・メタルの本質的な部分も持っている。そこに、ドゥーミーなダークネス、混沌とした湧き上がるノイズ、アンピエントな揺らめきが加えられている。
歌詞はノルウェー語と北欧古語で書かれていて、多分歌詞の内容もその辺りその辺りを題材としたものと推測できる。

JOTUNSPOR は2005年にノルウェー Hordaland県 Bergen市(kommunen)で結成した。
メンバーは Kvitrafn (Drums, Keyboards, Guitars, Vocals), King (Guitars, Bass, Vocals) の2人で、いずれも当時または過去の GORGOROTH のメンバー。また2人とも SAHG のメンバーでもあった。
2人はそのほかいろいろなバンドでも活動している。このバンドは極端な内容を持っているわけではないので、その辺りでも同様な試みをすることで用済みになったのか、 JOTUNSPOR は2012年から活動を停止している。

本作は2006年(April 24th, 2006)にリリースされたアルバム。7曲(35:19)。
LABEL; SATANAS REX (UK)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

NIFELHEIM - nifelheim (s/t) 全曲試聴

BLACK METAL

スウェーデンの初期(90年代初め)のアンダー・グラウンドな凶暴ブラック・メタル。
曲は、スラッシュ・メタルやサタニック・メタルから受け継がれた、煮えたぎるヤケクソ疾走が基本になっていて、大変ヴァイオレント。
ヴォーカルは汚い声で咆えるシャウト。
全体としては熱さと暴虐性が特徴だが、セッション・メンバーの DISSECTION の Jon Nodtveidt が弾いているギターのメロディーの部分など聴いていると、ダークネスもあり、十分メタルとして聴かせるだけの物も持っている。

NIFELHEIM は1990年にスウェーデン Dals Långed都市圏(Tätort)で結成した。
結成メンバーは Erik "Tyrant" Gustavsson (Bass, 時には Guiter も), Per "Hellbutcher" Gustavsson (Vocals), Demon (Drums) の3人。 Erik と Per は双子の兄弟。
バンドが獲得した1人目のギタリスト Morbid Slaughter は1年後の1991年からの参加で、1993年の1stデモには参加しているがその年に脱退している。

本作は NECROPOLIS RECORDS からリリースされた1stアルバム。8曲(28:48)。
バンド・メンバーは結成メンバーの3人。本作録音時にはバンド・メンバーのギタリストはいなかった。
ギタリストはセッション・メンバーで、いずれも DISSECTION の、Jon Nödtveidt (リード・ギター)と John Zwetsloot (リズム・ギター)の2人が参加している。

こちらは2007年(December 2007)にリリースされた再発盤。
バンド側は NECROPOLIS RECORDS の発売件を認めておらず、 NECROPOLIS RECORDS から発売権を取得した NUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONS は、取得に要した費用をまかなえるまでこのCDの発売を続けた後、発売権を放棄してバンド側に返却した。
LABEL: NUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

KNOCKOUT KID - manic

POP PUNK / METALCORE

元気でエクストリームなポップ・パンク。
ギターは結構多彩で、メタリックなメロディック・ハードコア(FAT WRECK CORDS 等のバンドのような)タイプとメタルコアの両方の音。
クリーン・ヴォイスのヴォーカルやコーラスに、エクストリームなシャウトも多く、こちらもポップ・パンクからメタルコアまでの要素をミックスしている。
光速ほどではないがファストで、ブレイクダウンも入る。 A DAY TO REMEMBER とほぼ同じタイプだが、ギターのザクザク感はなくポップ・パンク性が高い。また、スロー・パートや叙情的なパートは目立たない。ヴォーカルもシャウトが多いが明るい感じ。
曲はポップなメロディーがふんだんで、基本的にはファスト。

KNOCKOUT KID は2010年に米国 Illinois州 Chicago市で結成した。
結成メンバーはヴォーカルが Evan Franklin, ギターが Jake Fuerst と Karl Nickolov の2人、ベースが Mike Benyoussef ドラマーが John Jacobs の5人。その後ヴォーカルが Wade Hunt に、ベースが Nick Collis に変わっている。
2013年にはデヴュー・アルバム "it comes with the job description" をセルフ・リリースしている。

本作は2016年(February 26, 2016)にリリースされた2ndアルバム。ゲストは5曲目で Trey Sexton (KID LIBERTY) が参加。
LABEL: BULLET TOOTH RECORDS (USA)

Ololo.fm試聴・本作1曲目"Stay Lit"
Youtube試聴・本作2曲目"Going, Going, Gone"
Youtube試聴・本作3曲目"What You're Afraid To Say (Singl)" シングルの試聴ページですので、アルバムとはヴァージョンが違うかも知れません  Youtube試聴・本作5曲目"Jurassic Park After Dark"

(コメント:犬丸)

GIGANTOR - rhythm / trouble

MELODIC HADCORE

明るい声を聞くだけでも生きる力が湧いてくる。結構能天気な歌声だが、こちらが欝なときでも反感を覚えない、どこか優しさと柔らかさがある歌声だ。などと言う感覚的な感想は、聴き手によっては異なってくるかも知れないが、癖のない歌声なのでメロディーが良ければ、そのまま作品の良い出来上がりにつながると言えるだろう。
そしてそのメロディーは程々に楽しく程々に切ない。日本人向きのメロディーなのだろうか、当時は日本での人気も高く、それに答えて日本のバンドカヴァー曲を日本語で録音していた。演奏はさすがにうまく、適度に肩の力が抜けていて、ナチュラルさと熱さが程よくバランスをとっている。

GIGANTOR は1991年にドイツ Hannoverで結成した。
結成メンバーは、 Gagu (vocals), Heiko (drums), Nico (guitar), Jay (bass), Jenzzz (guitar) の5人。バンド名は"鉄人28号"の英語版のタイトル。
1993年には3作のスプリットEPをリリース、対バンはそれぞれ DOWN BY LAW、YOUTH BRIGADE、GOOBER PATROL だった。
1994年リリースのアナログ盤7インチEP "stop germ..." は、日本のパンク・バンド:ラフィンノーズ、コブラ、スタークラブ、スターリンのカヴァーをそれぞれ1曲づつ数録したもの。

本作は2002年にドイツの G-FORCE RECORDS からアナログ盤LPレコードでリリースされた5thアルバム。13曲。

こちらは2004年にリリースされたCD化再発盤。13曲。
LOLITA 18 GO (ロリータ18号)のメンバーも参加したカヴァー曲 "Saloon" がカットされて、替わりに未発表の "Banished From My Mind" を追加収録している。
LABEL: GOLF (UK)

ololo.fm試聴・本作9曲目"(Because) I Love You"
Youtube試聴・"Asia No Junshin" (PUFFY Cover) 本作の収録曲ではありません・日本での映像も収録
Youtube試聴・"海へと" (PUFFY cover) 本作の収録曲ではありません

(コメント:犬丸)

PECCATUM - oh, my regrets 全曲試聴

GOTHIC / AVANT-GARDE METAL

クラシック・ミュージックの歌唱と音響に、複雑なリズムなど目立ってエクスペリメンタルなメタルを重ね合わせた、今聴いても時代の古さ(2000年の作品です)を感じさせないアヴァンギャルド・メタル。EMPEROR の Ihsahn とかみさんの Ihriel のバンドだが、現在は2004年の3rdアルバム以外は入手困難な状態だ。
ダークでゴシック的な情感も深い点やクラシックの音を取り入れている点では、3rdアルバムと類似している。3rdアルバムの方がポストロックやアヴァンギャルドなロックと言う感じが強いのに対して、本作はエクストリームなメタル性が強く、一部で中世の音楽(古楽)的な要素も聴かれる。これらの点では Ihsahn と Starofash が中心となってやっていた HARDINGROCK も思い出させる。また本作では、3rdと比べても、 Ihriel がソプラノを十分に聴かせている。3曲目の JUDAS PRIEST のカヴァーでは、弦楽器はクラシック音楽と言うよりトラディショナル・ミュージック的に (フィドルの風情) 聴こえる。

PECCATUM は1998年にノルウェー Telemark県で結成した。
結成メンバーは EMPEROR の Ihsahn (real name: Vegard Sverre Tveitan) (vo, gr, key) とそのかみさんの Ihriel (aka: Starofash) (real name: Heidi Solberg Tveitan) (ソプラノvo, key) 、そして Ihriel の弟で SOURCE OF TIDE (PECCATUM と同じ CANDLELIGHT RECORDS 等からあわせて3作のアルバムがある) の Load PZ (real name: Pal Solberg) (グロウルvo) と言うファミリー・ビジネス。
この内 Load PZ は2004年に脱退し、以後解散までは夫婦のバンドになっていた。
3枚のフルアルバムなどを残して、2006年に解散した。

本作は2000年(August 15th, 2000)にリリースされたEP。3曲(19:09)。
バンド・メンバーは結成メンバーのまま。
セッション・メンバーは、ドラムズが ex-LIMBONIC ART の Per Eriksen, ヴァイオリンが Helena Vaage, ヴァイオリンとヴィオラがトラディショナル・ミュージック系のアーティスト Trond Villa の3人。
1曲目の曲は2ndアルバム "amor fati" に収録されている曲のロング・ヴァージョン。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

Youtube試聴・本作1曲目"Rise, Ye Humans"
Youtube試聴・本作2曲目"Oh, My Regrets"
Youtube試聴・本作3曲目"Blood Red Skies" (JUDAS PRIEST のカヴァー)

(コメント:犬丸)

OBJECTION - six years in purgatory 全曲試聴

METALCORE / BETADOWN HARDCORE

タフなヴォーカルとサウンド、ザクザクでヘヴィーなビートダウン・ハードコア。
勢いのあるファストなパートに鋭利なビートダウン。これに加えて、変拍子や不協和音などのモダンな要素、時にはダークな音も加えた多様な展開。ストリートの感覚をメインにすえ、曲によって、パートによってカオティック・ハードコアやエクスペリメンタル・ハードコア (エクスペリメンタル・メタル) の要素も大胆に取り入れ、ビートダウン・ハードコアをモダンに進化させている。

OBJECTION は2012年に米国 Pennsylvania州で結成した。
メンバーは5人。 ANIMAL HAUS と BARRICADE のメンバーが参加している。

本作は2015年(September 23, 2015)にリリースされたEP。9曲(17:55)。
FAST BREAK! RECORDS (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

LIONHEART - love don't live here 全曲試聴

METALCORE / BEATDOEN HARDCORE

タイトでメタリックなビートダウン・ハードコア。
極端なヘヴィーさ重視ではなしに、ハードコア本来の躍動感やスピード感を生かした演奏から、何気に(何気なく)すんなりビートダウン。展開やテンポの変化も多い目だが、連続感のある展開で整合性も高い。ダンサブルなグルーヴ等の点でもセンスのよさを聴かせる。
ヴォーカルも極端にタフな感じとかサグいと言うのではなく、ハードコアの熱さと勢いを持っている。

LIONHEART は2007年に米国 California州 Oakland市で結成した。
メンバーは Pennsylvania州 から引っ越してきたシンガーの Rob Watson ら5人。

本作は2016年(January 22nd 2016)にバンドの自主レーベル LHHC RECORDS と欧州(ドイツ)の BDHW RECORDS (BEATDOWN HARDWEAR) からリリースされた4thアルバム。11曲。
LABEL: LHHC RECORDS (USA)
上のレーベル表示は初回入荷予定の物です。異なるレーベルの物を入荷することもあります。

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

GOD'S HATE - mass murder 全曲試聴

MOSHCORE / METALCORE

モッシーなメタルコア。
横に揺れ、重く、ややダークにぐっと沈み込むリズム。彼らは90年代の New York と New England シーンのサウンドをお手本としている (原文はtake cues from) 。
渋いタフガイなヴォーカルの、腹の底から搾り出すうめきに近い咆哮。
ギターも、ザクザクながらリズム感を押し殺したような、ドゥームがかったメタリック・サウンド。

GOD'S HATE は2014年の初め前後に米国 California州南部(Southern California)で結成した。
結成には TWITCHING TONGUES のフロントマン Colin Young の他, SKINFATHER, DOWNPRESSER, FOUNDATION のメンバーが加わった。

本作は2016年(February 5, 2016)にリリースされた1stフルアルバム。9曲。
Colin Young の兄弟で NAILS / TWITCHING TONGUES の Taylor Young がプロデュースし、ゲスト・ヴォーカルでも参加している。
LABEL: CLOSED CASKET ACTIVITIES (USA)

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全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

HANDS LIKE HOUSES - dissonants

POST-HARDCORE

ポップだが愁いを帯びたポスト・ハードコア、そして本作からの2枚目のシングルの "New Romantics" と言うタイトル通りロマンティックなポップネス。
ポスト・ハードコアにポップなインディー・ロックやポップスの要素を加えてあり、ジャンルを超えて誰でもが聴くことが出来る音楽性だ。ミドル・テンポの曲。モダンな音使いも多いが、よくこなれていて、実験的・先鋭的な印象を与えるよな作品ではない。
何よりもこのバンドの特徴は、ロマンティックな郷愁を感じさせるキャッチーなメロディーがふんだんに盛り込まれ、ギター等のメロディーも美しく、深くて豊かな情感を感じさせる点にある。
ヴォーカルはかすかにハスキーで、ちょっと鬱なタッチ。歌いまわしは比較的あっさりしているが、声質のせいかかなりエモーショナルな印象を与える。

HANDS LIKE HOUSES は2008年のオーストラリア ACT(首都圏) Canberra市で結成した。
結成メンバーは Trenton Smith (vocals), Matt Cooper (guitar), Joel Tyrrell (bass), Alex Pearson (guitar), Matt Parkitny (drums), Jamal Sabet (keyboards, programming) の6人。
この内 Jamal Sabet が2014年11月に脱退している。
6人全員が、1stアルバム 'ground dweller' (13 March 2012) のジャケット中央に描かれている変なやつ (mechanical bird) の刺青を入れている。

本作は2016年 (February 26, 2016) にリリースされた3rdアルバム。12曲。
脱退した Sabet に代わって本作では keyboards, programming はフロントマンの Woodley がしている。
LABEL RISE RECORDS (USA)

Youtube試聴・本作4曲目"New Romantics"
Youtube試聴・本作3曲目"Colourblind"
Youtube試聴・本作1曲目"I Am"

(コメント:犬丸)

AFTER THE BURIAL - dig deep

DEATHCORE / PROGRESSIVE METALCORE

プログレッシヴ+エクスペリメンタル+テクニカル+モダンなメタルコア。サウンドは激戦地帯と言える WHITECHAPEL, BORN OF OSIRIS タイプのメジャーな音だが、かなり個性を磨いてきている。
変拍子とめまぐるしい展開にピロピロとかなり早弾きのギターリフ。ヴォーカルなどのエクストリームで燃え盛るような音と、メロディックでスローなギターの浮遊感のあるコールドな音という、対照的な音が綺麗に重ねあわされたパートは印象的。時にはオリエンタルに聴こえたりする、不思議なメロディックなギター・リフも満載。ヴォーカルもアグレッションのみではない野性味を増している。

AFTER THE BURIAL は2004年に米国 Minnesota州 Twin Cities都市圏(Minneapolis市/St. Paul市を中心に、Wisconsin州の一部も含む)で結成した。
結成メンバーは高校で一緒になった Nick Wellner, Trent Hafdahl, Justin Lowe, Greg Erickson の4人と、正式メンバーが見つかるまでのヘルプのベーシスト Dave Coleman の5人。
初期にはかなりメンバーの変動があったが、3rdアルバム以後は最近まで変わっていなかった。

本作は2016年(February 19, 2016)にリリースされた5thアルバム。9曲。
バンド・メンバーは前作まで参加していた結成メンバーのリズム・ギタリストがいなくなって、その後は補充されておらず、残りの4人での録音。
そのリズム・ギタリスト(一時ドラムズも担当) Justin Lowe は重度の被害妄想(massive paranoia)の療養のため、2015年(June 24, 2015)に脱退が発表された。その約1ヶ月後(July 20, 2015)に彼の疾走が公表され、その翌日(July 21, 2015)過失または故意(そのどちらかは不明とされている)による自動車事故で、死亡しているのが発見された。
LABEL: SUMERIAN RECORDS (USA)

Youtube試聴・本作2曲目"Lost In The Static"

(コメント:犬丸)

RED LIGHTS FLASH - free... 全曲試聴

EMOCORE / EMO PUNK

メロディック・エモーショナル・パンク。
ラフでテンションの高い熱さを前面に出しているが、展開も多く多様な表情を見せる。ラウドなだけではなく、曲によってはソフトなインディー・ロック的な要素も持ち、奥行きがある。
ヴォーカルは熱いシャウト中心。ギターはロックンロール感覚でかき鳴らしている。ドラムズはシャープな音で、展開に応じて変化する。
少し感じの違うバンドだと思うが、最近では同じオーストリアのインディー・ロック~エモコア・バンド FROM DAWN TO FALL (F.D.T.F.) が、影響を受けたバンドの筆頭に挙げている (2015年のインタヴューで) 。

RED LIGHTS FLASH は1997年にオーストリア Styria州 Graz市で結成した。
欧州のバンドでは最初にANTI-FLAGが主宰する A-F RECORDS と契約したバンドだった。
RISE AGAINST, ALEXISONFIRE, STRIKE ANYWHERE, A WILHELM SCREAM 等とツアーをし、4作のフルアルバムを残した。
最後のステージは Vans Of The Wall Music Night の出演で、2010年10月に解散した。

本作は2004年(21 Sep 2004)にリリースされた3rdアルバム。13曲+エンハンスドで1曲目の曲のヴィデオも収録。
メンバーは Anti-Christ-Ian (vocals, guitar), Christ-Off (vocals, guitar), Wern-Air (vocals, bass), Wern-Air (Vocals, Bass), Constant-In (Drums) の4人 (このメンバーは2006年の資料です)。
LABEL: A-F RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

RENO DIVORCE - naysayers and yesmen / laugh now, cry later 全曲試聴

PUNK ROCK/ STREET PUNK / COW PANK

アメリカンなメロディック・ストリート・パンク。カントリー・ミュージックなどのアメリカーナな要素のあるサウンドで、米国ではカウ・パンクとされていることもある。
メロディックでドライヴの効いた心地良いテンポ (ファストとミドルの間ぐらい) の曲。ヴォーカルやメロディーはポップでありかつ哀愁を感じさせる。 SOCIAL DISTORTION をさらにメロディックにして哀愁も強めた感じだ。

RENO DIVORCE は2001年に米国 Colorado州 Denver市で結成した。
リーダーはヴォーカルとギターを担当する Brent Loveday で、本作 (1stフルアルバム) 当時や現在 (2016年) は3人編成。ただしウイキペディア (last modified on 20 November 2015, at 19:42) や一部の写真では4人になっている。

'naysayers and yesmen' は2005年に BOSS TUNEAGE からリリースされた1stアルバム。11曲。
'laugh now, cry later' は2004年に BOSS TUNEAGE からリリースされたEP。6曲。

こちらは2005年に STREET ANTHEM RECORDS からリリースされた1stアルバムの再発。19曲。
EP 'laugh now, cry later' の全曲と、さらに2曲の合計8曲が追加収録されている。
LABEL: STREET ANTHEM RECORDS (USA)

Bandcamp全曲試聴 (CDより2曲少ないです)

(コメント:犬丸)

TENEBRE - hearts blood 全曲試聴

GOTHIC

メロディック・ゴシック。
ダークでポップで哀愁とメランコリーのメロディーに満ちている。最後の曲ではアコースティック・ギターをフューチャーしているが、概ねどの曲もミドル・テンポで曲調もあまり変わらない。
一口にゴシック言っても実に色々なバンドがある。最近は結構ポップなバンドも多いが、 TENEBRE にもポップな面はある。ダークネスと、哀愁の深いメロディーと、リズミックな演奏と、見え隠れするように時折浮かぶアグレッションを融合させながら、すんなりと進んでいく。テンポのよい曲の進行が、逆に余韻を残しているようだ。満腹する前に食事を片付けられてしまった感じ、と言えばお解かり頂けるだろうか。くどさのないアレンジは大人向きだ。
アトモスフェリックとは言われていないが、キーボードに浮遊感がある。
ギターはすすり泣くようなブルージーなソロを聴かせる。全体に綺麗な音の演奏。
ヴォーカルはおじさん臭い声。

TENEBRE は1996年にスウェーデン Malmo基礎自治体で結成した。
今の所、本作が彼らの最終作品になっているが、解散は発表していないので現存と言うことか。

本作は2005年(18 Jun. 2005)にリリースされた5thアルバム。10曲(40:58)。
前アルバムの後でシンガーが脱退したが、本作で1stアルバム当時のシンガーが戻ってきている。
REGAIN RECORDS (スウェーデン)

Youtube試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

THY PRIMORDIAL - heresy of an age of reason 全曲試聴

BLACK METAL

このバンドには2つの特徴がある。1つは叙情性やダークネスに富んだ豊富なメロディー。
ヴォーカルはブラック・メタルらしさの濃厚な押し殺したガナリ声だが、メロディーによってはかなり切なく聴こえて、結構器用な歌い手なのかも知れない。
もう1つの特徴は激速ドラマーによるブラスト。曲・アレンジは非常にドラマティックな展開が沢山用意されている。これに伴ってテンポ・チェンジもかなり多いが、極めてスムーズに変化する。速度だけではなく、多彩なドラミングだ。

前身となるバンド PRIMORDIAL は1994年にスウェーデンで結成した。
その年の内に THY PRIMORDIAL に改名した。特に日本でも人気の高いスウェーデンのグラインドコア・バンドに REGURGITATE がある。 RELAPSE のバンドで日本盤も出ている。2000年からそのドラマー (Jocke名義) をしているほか、多くのバンドに加わり、また Nidengate studio のオーナーでもある Jocke Pettersson が Morth 名義で参加している。
その他の結成メンバーは、ベースの Jonas Albrektsson (RETALIATIONのギタリスト, KING OF ASGARDのベーシスト), ギターの Nisse Nilsson (2000年まで参加), ヴォーカルの Isidor (2002年まで参加)の4人。始めに書いた2人は2005年の解散まで参加していた。

本作は2000年にシンガポールの PULVERISED RECORDS からリリースされた4thアルバム。8曲(48:08)。
バンド・メンバーは結成メンバーの4人に、ギターの Mikael Andersson を加え、5人になっている。 Mikael Andersson は1stアルバムから参加し、解散まで在籍していた。

こちらは2002年(21 Oct 2002)にリリースされた再発盤。
LABEL: BLACKEND (UK)

Ololo.fm試聴・本作1曲目"Ceased, to Decay"
Youtube試聴・本作2曲目"Ex Opere Operatu"
Ololo.fm試聴・本作3曲目"Disguised as Beings of Light"
Youtube試聴・本作4曲目"Heresy of an Age of Reason"
Ololo.fm試聴・本作5曲目"Mere Are They"
Ololo.fm試聴・本作6曲目"Tyrannize"
Youtube試聴・本作7曲目"Enigma of the Fall"
Ololo.fm試聴・本作8曲目"Dead Live / Shining Crown of Night"

(コメント:犬丸)

CD作品情報について

インディーズの取扱いが終了に近付いたと言う事もありますが、米国の新譜が極めて少ないのと、こちらは一時的な事ですが家族の入院で時間があまりないため、これからは今までのように毎日新しい記事をアップする訳には行かないと思います。
時々途切れる日があるかも知れませんが、新譜案内はどんどん見ていますので、いずれ新しい情報をお届けします。ご安心下さい。といっても新譜が極めて少ないのです。

(犬丸)