TODAY IS THE DAY - animal mother

SLUDGE

試聴が1曲しかなく、これを聴く限り、テクニカルでひねくれたスラッジ~メタルコアだが、程々エクストリームでかなりストレートなロック感覚も聴ける(9曲目"Masada")。

TODAY IS THE DAYは1992年に結成した、米国 Tennessee州 Nashville市の3人のバンド。

本作は2014年(North America:October 14th, 2014 / Japan:October 15th)にリリースされた10thアルバム。北米盤ボーナス・トラック"Bloodwood"収録予定。14曲予定。(日本盤ボーナス・トラック"Zodiac"とは異なります。)
LABEL: SOUTHERN LORD (USA)

Youtube試聴・本作ハイライト
Youtube試聴・本作9曲目"Masada"

(コメント:犬丸)

NO BRAGGING RIGHTS - concrete flower 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE / SCREAMO

哀愁メロディーの疾走メタリック・ハードコア。エクストリームなメタルコアを主体に、熱いヴォーカルを活かした疾走中心のハードコア、哀愁メロディーのパンクの要素も強く持つ。ちょっとダークな叙情性もスクリーモや激情エモもミックスされている感じ。

NO BRAGGING RIGHTSは1999年に結成した、米国 California州 Riverside市の5人のバンド。

本作は2014年(2014/9/23)にリリースされた5thアルバム。10曲(30:37)。
LABEL: PURE NOISE RECORDS (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

RATOS DE PORAO - seculo sinistro 全曲試聴

HARDCORE

暑く押しまくりで迫り来る、パンク色の濃厚なスラッシュコア。「暑く」は誤変換で、「熱く」のはずだったんだけど、かなり暑いのでどっちでもいいかも。
ざくざくで、全速疾走するがデスラッシュに近いところもある、スラッシュ・メタル・インフルエンスのパンク。混沌とするほどのロウなエナジーにあふれ、もう1曲目から汗臭い曲の連続で、暑いブラジルで聴いたら地獄かも知れない。が、エアコンの効いた所で聴くにもふさわしくない。彼らはメタリック・クラストの南米第1世代の代表的なバンドと言われている。

RATOS DE PORAOは1991年に結成した、ブラジル São Paulo州 São Paulo市の4人のバンド。

本作は2014年(May 2014)にブラジルのVoice Musicからリリースされたアルバム。13曲。ANTI-CIMEXのカヴァー曲も収録。彼らには15枚前後のアルバムがあるようだ。

こちらは2014年(2 September 2014)にリリースされた米国盤。
LABEL: ALTERNATIVE TENTACLES RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

ELECTRIC WIZARD - time to die

DOOM / STONER

底なし沼のように深く邪悪なダーク・メロディー。一曲づつ、一節づつ、一音づつが丁寧に完璧に仕上げられ、入魂と言う言葉がふさわしい。その結果は、あまりにも音が美しい。ファズに歪みきっていながらしとやかに、みずみずしくメロディーを奏でるギター。どこからともなく怪しくたゆとうヴォーカル。演奏する側が陶酔状態であろうかと思われるほどだが、それでもしっかりとコントロールされた、まさにアーティスト(職人とも翻訳できるだろう)の作品だ。

ELECTRIC WIZARDは1993年に結成した、英国 England(Country) Dorset州(County)の4人のバンド。

本作は2014年(30-Sep-2014)にバンド自身が設立したWITCHFINDER RECORDSからリリースした8thアルバム。9曲(65:26)。
メンバーの出入りは多いが、本作録音時はJus Oborn (Gr, Vo), Liz Buckingham (Gr), Clayton 'Claythanas' Burgess (Bass), Mark Greening (Ds)の4人。
Jusはリーダー、Lizはex-SOURVEINで2003年から参加した。Claytonは本作録音前の2014年から参加した。Markは結成からのメンバーで2003に脱退し、2012に再加入し、本作録音後の2014年に再脱退した。
LABEL: WITCHFINDER RECORDS (UK)
* レーベルのWITCHFINDER RECORDSはバンドが直接契約しているらしいレーベル名です。入荷商品は、英国盤または米国盤等で、UNIVERSAL MUSIC GROUP ディストリビューションまたはCAROLINE ディストリビューション等が発売元となるSPINEFARM RECORDSまたはWITCHFINDER RECORDS等となります。表示のレーベル名と英国盤・米国盤の別は入荷までわかりません。

OLOLO!試聴・本作1曲目"Incense for the Damned"
OLOLO!試聴・本作2曲目"Time To Die"
Youtube試聴・本作3曲目"I Am Nothing"
OLOLO!試聴・本作4曲目"Destroy Those Who Love God"
OLOLO!試聴・本作5曲目"Funeral of Your Mind"
OLOLO!試聴・本作6曲目"We Love The Dead"
OLOLO!試聴・本作7曲目"SadioWitch"
OLOLO!試聴・本作9曲目"Saturn Dethroned"

(コメント:犬丸)

RIPPIKOULU - musta seremonia 全曲試聴

DEATH METAL

悪いドゥーミー・デス・メタル。
スロー・パートは超ダウン・テンポだが、加速や、ファスト・パートもある。ヴォーカルはきたないグロウルで、エコーをかけて不気味なパートもあり強烈。演奏全般にもイーヴリッシュな雰囲気を持っている。特に本作等デモ音源と言うこともあり、ちりちりしたノイジーなギターで、サタニック・スラッシュ・メタル的な部分もある。すごく悪い感じがして、アンダーグラウンドのカルト的な評価も当然だと思った。

RIPPIKOULUは1990年にパンク・バンドとして結成した、フィンランド Valkeakoski基礎自治体(Municipality)のバンド。
1995年1月1日にメンバーのMarko Henrikssonが死亡してからは活動をせず、2年後に解散した。2014年に、本作録音時のメンバーの内3人と新メンバーのドラマーで再結成した。

本作は1993年に500本限定のカセット・テープでリリースした3rdデモ。6曲(31:39)。
録音とミキシングはAkaan MR-studioで1992年に行われた。録音時のメンバーは、*Anssi Kartela (Vo), *Olli V. (Gr), Marko Henriksson (Gr), Toni Valtanen (Ds), *Janne Ruohonen (Bass)の5人。この内の*印をつけた3人とMikko Ruohonen (Ds)の4人で再結成しているが、Ruohonen姓の2人、Janneは2005年初めぐらいから、Mikkoは2013年(スタジオのみ?)からMAD SOLDERSと言うメタル・バンドに加わっている。

こちらは2010年にリリースされたCD化盤。リマスター。その2014年(15/9/2014)再プレス。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

COLOSSUS - badlands 全曲試聴(ばらばらですが)

NEW SCHOOL METALCORE

エクスペリメンタル一歩手前のモダン&アグレッシヴなメタリック・ハードコア。不協和音や浮遊感に複雑なリズム等いくらかエクスペリメンタルな部分もあるが、テンションとエモーションを中心とするサウンド。
彼らはクリスティアン・バンドであり、テンポの面などで、みんなが一緒に歌える様に配慮した作曲を心がけている。えーと、一緒に歌えるかどうかは不明だが、ヘヴィーでアグレッシヴなサウンドの中に於いてもメロディーは大切にされ、どこかに哀愁を感じさせるメロディーも印象的だ。ラウドなだけではなくクリアーでコールドな音も用意されていて、それが全体を引き締まったものにしている。

COLOSSUSは2010年に結成した、米国 South Dakota州 Sioux Falls市の4人のバンド。

本作は2014年(September 16th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。10曲。
LABEL: FACEDOWN RECORDS (USA)

Youtube試聴・本作1曲目"Badlands"
Youtube試聴・本作2曲目"Demons"
OLOLO.fm試聴・本作3曲目"Slow Burn"
Youtube試聴・本作4曲目"Outcast"
OLOLO.fm試聴・本作5曲目"Worthless"
OLOLO.fm試聴・本作6曲目"Shades of Gray"
OLOLO.fm試聴・本作7曲目"Downcast Eyes"
OLOLO.fm試聴・本作8曲目"Insomnia"
OLOLO.fm試聴・本作9曲目"Recoil"
Youtube試聴・本作10曲目"Nicotine"

(コメント:犬丸)

CRUEL HAND - negatives 全曲試聴(ばらばらですが)

OLD SCHOOL HARDCORE

90年代のニュー・ヨーク・ハードコアに限らずUSハードコアのオールド・スクール迄もコアに持ち、さらにモダンなエッセンスを自然にミックス。ヴォーカルはエモーショナルなシャウトからラップのりまで自由に多彩に歌い分け、演奏もグルーヴィーなパートやモッシー、ダンサブルなパートを自在に複合する。曲はメロディックだがメロコア系とはメロディー自体が違うのか、硬派な感じのメロディーのようだ。

CRUEL HANDは2006年4月に結成した、米国 Maine州 Portland市の4人のバンド。

本作は2014年(September 23, 2014)にリリースされた4thアルバム。12曲(23:28)。
LABEL: HOPELESS RECORDS (USA)

最近になってYoutubeに全曲がUPされています。まだセットがないのでばらばらですが、近いうちにセットになると思います。
Youtube試聴・本作1曲目"Pissing-Spitting"
Youtubeにスキップできない広告映像が出てうざい時はOLOLO.fmが良いか知れません。私の環境ではOLOLO.fmではMy Free MP3みたいなポップアップ広告は出ませんが、皆さんはどうでしょう。特別な設定はしてませんが、ブラウザがブロックしているのかもしれません。
OLOLO.fm試聴・本作1曲目"Pissing-Spitting"
Youtube試聴・本作2曲目"Battery Steele"
Youtube試聴・本作3曲目"Why Would I"
Youtube試聴・本作4曲目"Negatives"
Youtube試聴・本作5曲目"Scars For The Well-Behaved"
Youtube試聴・本作6曲目"Heat"
Youtube試聴・本作7曲目"Unhinged - Unraveled"
Youtube試聴・本作8曲目"Monument Square People"
Youtube試聴・本作9曲目"Vigilant Citizen"
Youtube試聴・本作10曲目"Gasoline"
Youtube試聴・本作11曲目"Still"
Youtube試聴・本作12曲目"Cheap Life"

(コメント:犬丸)

IGNITE - past our means 全曲試聴

STRAIGHT EDGE HARDCORE / OLD SCHOOL US HARDCORE

メロディックでファストな楽曲、ストレートでエモーティヴな熱いヴォーカル、初期のストレートエッジ・ハードコアUNIFORM CHOICE等の流れのサウンド。やや高音のクリーン・ヴォイスに加え、演奏の音もかなりクリーン。音楽的には工夫も凝らされているが、現代と比べると軽い録音だ。しかし彼らの音楽性がストレートに伝わってくる。

IGNITEは1993年に結成した、米国 California州 Orange郡(County)の6人のバンド。
結成にはex-UNITY, UNIFORM CHOICE, NO FOR AN ANSWERのメンバーが参加。LOST & FOUND RECORDSからミニアルバム(フルアルバムに数える場合もある)とEPをリリース後、1995年に1stフルアルバム"call on my brothers"をリリース(2000年にREVELATION RECORDSから再発)した。
1stフルアルバムの後、1996年にスプリットや編集盤を発表し、続いてREVELATION RECORDSからEPをリリースした。
2000年にはTVT RECORDSから2ndフルアルバムをリリースしたが、TVTは2008年に法的トラブルで解散した。
2006年にはCENTURY MEDIA RECORDSの子会社ABACUS RECORDINGS(米国)から3rdフルアルバムをリリースしたが、ABACUSは2007年にCENTURY MEDIA本体(ドイツ)から切り離され2008年に廃業した。

本作は1996年(September 13, 1996)にREVELATION RECORDSからリリースされた6曲入りEP。本作ではメンバーは4人。
今回入荷は2014年(September 5, 2014)再プレス(再発)盤。
LABEL: REVELATION RECORDS (USA)

OLOLO.fm試聴・本作1曲目"Holding On"
OLOLO.fm試聴・本作2曲目"Past Our Means"
OLOLO.fm試聴・本作3曲目"In Defense"
OLOLO.fm試聴・本作4曲目"Embrace"
OLOLO.fm試聴・本作5曲目"Self-Made Man"
OLOLO.fm試聴・本作6曲目"Taken Away"
試聴がばらばらで済みません。

(コメント:犬丸)

ECHOES - pursuit 全曲試聴

POST-HARDCORE / POST-SHOEGAZE / POST-METAL

雄大に、ダイナミックに、みずみずしく、美しく響くポスト・ロック~ポストハードコアに、少しソフトな音に録られてはいるが激情ヴォーカルと言う組み合わせ。叙情性あふれるメロディーをかなでる、深みのあるトレモロ・ギターを入れた、繊細な音の微妙な移ろいが綺麗でスリリング。ヴォーカルは激情系のシャウトとしては抑え気味だが、激情ヴォーカルが入っているのが、このバンドの特徴になっている。このヴォーカルが、ゆったりとしたテンポの曲から浮び出たり、溶け込んだりしながら進行する。エモコア出身でも、ブラックメタル出身でもありうる音で、この辺りは叙情アンビエント・ブラック・メタルやシューゲイズ・ブラック・メタルとも差異は少ない。

ECHOESは2010年に結成した、英国の5人のバンド。
EXPLOSIONS IN THE SKY, CULT OF LUNA, MOGWAI, DEVIL SOLD HIS SOUL等を聴く人向きのサウンドと言われている。

本作は2014年3月(24 March 2014)にセルフ・リリースした1stアルバム。10曲(53:37)。

こちらは2014年6月(June 24)にリリースされたレーベルからの再発盤(米国盤)。
LABEL: UNIVERSAL WARNING RECORDS (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

TEST OF TIME - by design 全曲試聴

YOUTH CREW HARDCORE

高音(甲高くはない)でどんどん高揚する、もろにユースクリューのスタイルのシンガー。気合が100%音になったヴォーカル・スタイルで、ほぼ全編疾走するようなファスト・パート主体の演奏。歌唱面では、シンガロングを多く入れ、メインのシンガー以外のヴォイスもちょこちょこ入れる等している。演奏面では、ギターのメロディーの聴き所パートをちょこっと入れたり、ヴァリエーションの多い音楽性で、ころころ展開する。ストレートエッジ・ユースクリューの、YOUTH OF TODAYタイプの超オールド・スクールではあるが、結構音楽的な懐は深く単調さは皆無。ギターのメロディーはキャッチー。テクニカルと言っても良い位かもしれない。

TEST OF TIMEは2012年に結成した、米国 Massachusetts州 Boston市の5人のバンド。
BEARTRAPのメンバー参加。

本作は2014年(22 July 2014)にリリースされた1stアルバム。11曲。
LABEL: BRIDGE NINE RECORDS (USA)

Mfmf!Facebook Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

EARTH - primitive and deadly 全曲試聴

DOOM / STONER

本作ではドゥーム色を強めたオルタナティヴ・ストーナー。全体的には、バンドとしての原点(サバスに影響を受けている)への回帰だ。
曲によっては、かなりストレートにサバスのインフルエンスも感じさせる。とは言え、雰囲気はサバスとは大きく異なる部分が多い。インスト作品中心のバンドだったが、本作ではヴォーカルの重要性も増して、スラッジやミニマルと言ったものは目立たず、ヘヴィーでドローンながらロックらしさを強めている。

EARTHは1989年にDylan Carlsonら3人が結成した、米国 Washington州 Olympia市のバンド。
バンド名はBLACK SABBATHの結成時の(BLACK SABBATHに改名前の)バンド名をそのまま拝借した。

本作は2014年(2 September 2014)にリリースされた8thアルバム。5曲(47:15)。
本作ではメンバーは3人。ゲストではあるが、QUEENS OF THE STONE AGE/SCREAMING TREESの Mark Laneganが2曲で、SUB POPからリリースしているシアトルのサイケ・バンドROSE WINDOWSの Rabia Shaheen Qaziが1曲で歌っている。Rabia Shaheenは髪と体とヴォーカルのスタイルがOzzy Osbourne似だ。ゲストのギターでは、アイダホの60年代タイプPsychedelic Blues-RockバンドCAUSTIC RESIN (1988-2000年代前半)のギタリストBrett Netson、シアトルのPost-HardcoeバンドNARROWS (2008-現在)のJodie Coxが参加している。
LABEL: SOUTHERN LORD RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MADBALL - hardcore lives 全曲試聴

NEW YORK HARDCORE

メタリックなニュー・ヨーク・ハードコアのバンド。AGNOSTIC FRONT程パンク色は強くはなく、軽く疾走する訳でもないので特にオールド・スクールと言うのではない。また、デス・メタルやエモコアとは無縁で叙情パートなどもないのでニュー・スクールでもない。つまり1990年ぐらいから後のニュー・ヨーク・ハードコアのど真ん中。ヴォーカルはシャウト中心で、シンガロング共々ややパンク色がある。ミドル・テンポからファストのタイトな演奏で、音楽的にもそぎ落とされたシンプルな構成。

MADBALLは1988年にAGNOSTIC FRONTのメンバーらが結成した、米国 New York州 New York市の4人のバンド。

本作は2014年(LP: Sep 16, 2014 / CD: Jul 29, 2014)に米国盤は自主レーベルからリリースした8thアルバム。全17曲(35:55)収録。
17曲のうち1曲か2曲(データにより異なる)がボーナス・トラック。データにより15曲目と16曲目が入れ違っている。ドイツNUCLEAR BLAST盤が1ヶ月ほど先行して発売されているので、ドイツ盤と米国盤で曲順等が異なるのかもしれない。
UNEARTHを多数の理由により2007年に解雇されたドラマーMike Justianが新メンバーとして加入し、本作から録音に参加している。本作の録音はUNEARTHのギタリストKen Susiと TORCHEの Jonathan Nunezが、ミキシングとマスタリングはZeussがした。
LABEL: BLACK N BLUE LABEL (USA)

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

SICK OF IT ALL - last act of defiance

NEW YORK HARDCORE / METALCORE

本作から公開されている音源がまだ1曲ですが、メタルコアとしてはゴリゴリではないところがベテランらしさを感じさせる、パンク的なノリの良い曲です。もちろんパンクとして聴けばメタリックでモダン。まだ試聴音源が1曲なのですが、スラッシーな疾走曲やエクストリームなメタリック曲ではなく、ダンサブルで野郎どものシンガロングが強烈な、オールド・スクールなノリの曲である事に強い印象を受けました。再録音ベストを除くと前作になる2010年のBased on a True Storyでも3曲目や4曲目などが同傾向の曲でしょう。なので本作も色々な曲があるか知れませんね。

SICK OF IT ALLは1986年に結成した、米国 New Yore州 Queens郡の4人のバンド。

EPでリリースした音源を含むアルバム"blood, sweat and no tears"や、再録音ベストの"non-stop"も数えると、2014年(In North America on September 30, in Europe, Australia and New Zealand on September 29)にリリースされた本作は、11thアルバムになる。14曲。本作はTue Madsenがニュー・ヨーク Staten Islandの Nova Studioで録音し、デンマークの彼のAntfarm Studioでミックスした。現在(本作)もメンバー4人中3人が結成時のメンバーだ。 LABEL: CENTURY MEDIA RECORDS(from us)

soundcloud試聴・本作3曲目"Road Less Traveled"
musicmp3試聴・2010年のアルバム"Based on a True Story"の全曲。
まだ本作からの試聴が少ないので、前の作品でも聴いてください。

(コメント:犬丸)

PARAMEDIC - diary of my demons 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE / POST-HARDCORE

トラック1のプロローグは、なんか映画を見ているような始まり方ですが、気が利いてますね、ちょっとだけ。2曲目出だしは、すぐに普通になるが、一瞬昔のディスコ曲を思い出させる。ギターは所々でメタルのソロを入れる。全曲を聴くと、やはり同じような曲調が多いので、少し区別がつくにくくなるが、どの曲も演奏全体が変化に富みきらびやかで、かなりのブルータリティーもある。歌唱面では、エモいクリーン・ヴォーカル、ブルータルな咆哮ヴォーカル、ピッコリなエフェクト処理されたヴォーカル、コーラスなどが絡む。基本的には一種のエレクトロな傾向を持った、エクストリームでメロディック&キャッチーなエモメタル。最近の言い方ではポストハードコア。

PARAMEDICは2010年に結成した、米国 Ohio州 Dayton市(またはDayton首都圏)のバンド。

本作は2014(12 Aug 2014)年にリリースされたアルバム。ボーナス4曲収録。全14曲(46:04)。
LABEL: BULLET TOOTH RECORDS (USA)

PostHardcoreRU全曲試聴
PostHardcoreRUは再生データの配信状況は良いのですが、ランゲージがロシア語設定のため場合により一部(プレーヤーの表示など)が文字化けするかも知れません。
Youtube全曲試聴
Youtube全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

CODE ORANGE - i am king (CODE ORANGE KIDS) 全曲試聴

CHAOTIC METALCORE / MATHCORE

音楽破壊的なカオティック・ヘヴィー・ロック。彼らは感情にまかせてノイズをたてまくるのではない。彼らはそういったカオティックとは対極に位置する。不協和音や変拍子はあるが、それ以上に、突然の女声コーラスや電子音と言った異音・効果音を取り込れている。全体に低音が多くヘヴィー。ぶったぎる様なざくざくしたリズムで、スロー・パートや更にそこからビートダウンするパート等、速度変化のある展開が多い。彼らは音をぶちきり、輪郭のくっきりとした異音を発し、曲は明瞭な展開を持ち、音楽的ではないにもかかわらず独特な美学を感じさせる。獣的ではない、これは人間的な変態サウンドだ。

CODE ORANGE KIDSは2008年に結成した、米国 Pennsylvania州 Pittsburgh市の4人のバンド。
2014年(June 5, 2014)に名前をCODE ORANGEに変更すると発表した。

本作は2014年(September 2, 2014)にリリースされた2ndアルバム (CODE ORANGE KIDSから通算)。11曲(32:23)。
ゲスト・ヴォーカルで、AJ Borish (PATH TO MISERY)、Joe Sanderson (ETERNAL SLEEP)、Eric Schaeffer (UNIT 731)、Scott Vogel (TERROR)がそれぞれ1曲づつ参加した。Kurt Ballouが録音・ミキシングした。
LABEL: DEATHWISH, INC. (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

HERDER - gods 全曲試聴

SLUDGE / STONER

聴きやすいけれど、怪しい雰囲気満点。イーヴリッシュで怪しいスラッジ・ヘヴィー・ロック・ストーナー。
演奏はファズ・ロック的なものとは違うひずみ感覚が強くノイジーで、ダーク。ロックンロールな乗りがあり、スペーシーでもある。メロディックなギター・ソロが70年代ヘヴィー・ロックを思わせるところもある。時にはエクスペリメンタルと言うのか、変なまじないのような物が音楽になっていたりする。メロディックで比較的ファストな曲が中心。ヴォーカルはひたすらシャウトしていて、ものすごく粗野で動物的。この(現在の)シンガーはBORN FROM PAINで1997年の結成から10年間フロントマンを務めていたChe Snelting。犯罪者の集団のような雰囲気。

2010年に結成した、オランダ Groningen州 Groningen基礎自治体(Gemeente)の5人のバンド。

本作は2014年(EU:22 April 2014/ USA:August 12, 2014)にリリースされた2ndアルバム。10曲(46:52)。
アートワークはVANHELGDのシンガーでGHOSTや VANHELGDなどのアートワークなどをしているMattias Friskがした。
LABEL: REFLECTIONS RECORDS (オランダ)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

INTERNAL BLEEDING - imperium

DEATH METAL

スラム・デス・メタルの開拓者のようなバンド。再結成作だが、前作に近いハードコア寄りの音楽性。
ファストなパートから、スローなパート(ミドル・テンポに近い部分も多い)に入り、加速したりする。軽いファスト・パートや、幾分叙情メロディーの感じもあるダークなスロー・パートもあり、展開も多いのでテクニカルな感じになる。現ヴォーカルはメタルコア的なシャウトが多い。古い音源を聴くと、モッシュコア的な要素だけでなくグラインドコア等に通じるようなマニアックな感じや軽い音が多く含まれているが、最近はメタルコアやデスコア的で、テクニカルでモダンで、エクストリーム度を強めている。

INTERNAL BLEEDINGは1991年に結成した、米国 New York州 Long島(Long Island)の5人のバンド。
1997年に解散した。1998年に再結成し、2004年に再解散した。2011年に再再結成した。現在のシンガー(2011年から)は同じUNIQUE LEADERのバンドPYREXIAの前シンガーKeith DeVito。

本作は2014年(September 30th, 2014)にリリースされた7曲。
4曲目ではSUFFOCATIONの Frank Mullenがゲスト・ヴォーカルで、SUFFOCATIONの Terrance Hobbsがギター・ソロで参加。INTERNAL BLEEDINGの第1期(1997年まで)のシンガーFrank Riniがゲストとして参加している。SUFFOCATIONや INTERNAL BLEEDINGの前アルバム(2004年)と同じJoe Cincottaがプロデュースした。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

reverbnation試聴
reverbnation試聴はアルバムのページではなくバンドのオフィシャル・ページで、数曲試聴出来ますが、コメント制作時点で本作からの曲は"Castigo Corpus Meum" (本作7曲目)のみです。
OLOLO.fm試聴・本作3曲目"Pageantry Of Savagery"のライヴでの演奏

(コメント:犬丸)

SEMPITERNAL DUSK - sempiternal dusk ( s/t )

DEATH METAL

ダークでハーシュなデス・メタル。ドゥーム・メタル、スラッジ・メタルといった要素も感じさせる。ヘヴィーでアンダーグラウンドな音。スロー・パートが中心。

2011年に結成した、米国 Oregon州 Portland市の3人のバンド。

本作は2014年(September 30, 2014)にリリースされた1stアルバム。5曲(57分)。
LABEL: DARK DESCENT (USA)

soundcloud試聴・本作1曲目"Moon Beneath Hook Cross"

(コメント:犬丸)

PRAWN - kingfisher 全曲試聴

EMOCORE

歌を聴かせることが中心になったアレンジの、エモーショナルなインディー・ロック。スローな部分のクリーンなトーンも良いが、ミドル・テンポからファストな部分が多く、キャッチーで熱い目のヴォーカルが多い。ホーンを入れたアレンジなどもあり。激情的な高揚はしないので、全般的には中ほどな感じ。MINUS THE BEARや APPLESEED CASTを髣髴させる。色々な部分があるが、対比効果を求めるのではなく、変化しながら展開して行く。

PRAWNは2007年夏に結成した、米国 New Jersey州 Ridgewood村(Village)の4人のバンド。

本作は2014年(12 August 2014)にリリースされた2ndアルバム。10曲(39:30)。
LABEL: TOPSHELF RECORDS (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MOUTH OF THE SOUTH - struggle well 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

暗く歪んだ音のメタルコアを土台に、モッシュコアを融合した物。
コーラスなどはエモメタルな感じも。ダークネスと重圧感に富んだ、かなりエクスペリメンタルなサウンドが、変幻自在に展開する。モッシーではあるが、演奏・展開はかなりテクニカルで複雑。ヴォーカルは中音のシャウト、ミドル・テンポ中心の展開で疾走はあまり無い。

MOUTH OF THE SOUTHは2007年に結成した、米国 Texas州 Arlington市の5人のバンド。

本作は2014年(2014-08-05)にリリースされた3rdアルバム。10曲。
7曲収録の"manifestation"をアルバムとして数えると本作は4thアルバムになる。本作はBEING AS AN OCEANのプロデュースやDEVIL WEARS PRADAの録音をしているMatt McClellanがプロデュースした。
LABEL: FACEDOWN RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MOON AND THE NIGHTSPIRIT - holdrejtek

PAGAN-FOLK / NEO-MEDIEVAL / NEOFOLK

耳の中・頭の中のほこりを払い去るにも最適な、トラディショナル度の高いネオフォーク、ペイガン・フォークのバンド。
ダークだとも言われるが、ブラック・メタルなどの基準で聴けばダークでなく明るいぐらいで、やわらかく響くやさしく綺麗なトラッド・サウンド。「なんでブラック・メタルの基準で聴くの」と言われそうだが、ヴァイキングやポルカ・メタル系とは異なるタイプのフォーク・メタル・バンドの音はペイガン・フォークの影響があると思うし、最近はペイガン・フォークと大して違わないバンドもある。普通の西欧音楽だけ聴いている人やそれを聴くことの多い人間(私)の耳には、民族楽器を多数あやつり自由な広がりをもった彼らのサウンドは、エクスペリメンタルにも聴こえる。

MOON AND THE NIGHTSPIRITは2003年に結成した、ハンガリーの男女の2人のバンド。
2人ともヴォーカルだが女声が主に聴こえる。この2人がアコースティック・ギターやピアノのほか、カリンバ、ダルシマー、マンドリン、馬頭琴、ダブル・ベース (スタンドアップ・ベース)、木管楽器等を演奏している。この2人のほか、ライヴ・メンバーとしてドゥーム・メタル・バンドEVENSONG (DISPLEASED RECORDS)のベーシストとドラマーが加わっている。

ペイガン・メタルなども聴く人には説明不要かもしれないが、ペイガンは多神教の事であり、欧州や欧米の音楽では唯一神のキリスト教が蔓延する以前の土着宗教をさす事が多い。
ペイガンフォークは1990年代にMEDIEVAL (中世)音楽またはNEO-MEDIEVALから派生したもので、ネオフォークとの関連も深い。ドイツのFAUN、オランダのOMNIA、そしてこのバンドや、スウェーデンのHEDNINGARNA、デンマークのVALRAVNが代表的なバンドだ。

本作は2014年(August 15, 2014)にリリースされた5thアルバム。9曲(44:39)。
LABEL: PROPHECY PRODUCTIONS(de)/AUERBACH

Youtube試聴・本作8曲目"Álomszövő"
reverbnation試聴・オフィシャルページ (本作に限っての試聴ではありません)
musicmp3試聴・アルバム"Reg Rejtem"(2007)の全曲

(コメント:犬丸)

ありあわせのタグを付けたため「PAGAN METAL」, 「FOLK METAL」となっていますが、ほとんどメタルではありません。

ORIGIN - omnipresent 全曲試聴

DEATH METAL

従来作と比べても、ブルータル度高く、激速ではなく、モダンなアレンジ。ヴォーカルは力強いグロウルや重厚なシャウト(スクリーム)。ギターはピロピロ速弾き美メタルな感じ。従来よりテクニカルなバンドだったが、複雑な展開や、プログレッシヴ・メタル的な要素・パートが多くなっている。

1997年に結成した、米国 Kansas州 Topeka市の4人のバンド。

本作は2014年(July 4th, 2014)にポーランドのAGONIA RECORDSからリリースされた6thアルバム。12曲。
前作は専任のシンガーが脱退していて3人で制作されていたが、本作から4人の体制に戻っている。ex-SKINLESS (最後のアルバム時)のシンガーが、本作から参加している。

こちらは2014年(July 4th, 2014)にリリースされた米国盤。全13曲(36:56)。
S.O.D.のカヴァー曲"Kill Yourself"を追加収録している。
LABEL: NUCLEAR BLAST AMERICA (USA)

musicmp3全曲試聴
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(コメント:犬丸)

COLD WORLD - how the god's chill 全曲試聴

NEW YORK HARDCORE, US HARDCORE

一言で言えば伝統と進歩の調和した独特なスタンスと言うのか。どちらかと言えばUSハードコアといったテイストも濃いが、モッシュ・パートが楽しめるメタリック・ビートダウン・ハードコアでもある。
全盛期からのUSハードコアの伝統を感じさせる、しっかりメロディーを聴かせる歌い方の、中高音のかすれ声ヴォーカルをフューチャーし、ヒップ・ホップ・パートへの展開と、幅のあるサウンドをしっくりまとめたユニークな世界。モッシュコアなどに全体的にヒップ・ホップ・ヴォーカルを取り入れたハードコアと言うのはあるが、彼らの場合は少し違う。ヒップ・ホップでない部分とヒップ・ホップ部分の違いがかなりはっきりしている。ラウドな方向に偏らず、ヘヴィーさやダークさもほどほどにして、70年代のヘヴィー・ロックを髣髴させるファズを効かせたうねるようなグルーヴのギターも、メタルのようなギターも聴かせる。本作でも、Queensのアンダーグラウンド・ラッパーMeyhem (Meyhem Lauren)、同じくQueensの伝説Kool G Rap、日本からYoYo Tomeの日本語ラップ(トラック7まるまる)、BLACKLISTEDのGeorge Hirsch (前のフルアルバムにも参加してた)がゲストで参加している。

COLD WORLDは2003年に結成した、米国 Pennsylvania州 Wilkes-Barre市を本拠地とする5人のバンド。
Michigan州 Detroit市、Arizona州 Phoenix市出身者を含む。(全員?)ストレートエッジャーのバンドらしい。

本作は2014年(05 August 2014)にリリースされた2ndアルバム。13曲。Will Yipと Arthur Rizkがプロデュースした。
LABEL: DEATHWISH, INC. (USA)

soundcloud全曲試聴
soundcloud全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

BEERZONE - they came, they saw, they conquered

STREET PUNK

ストレートなストリート・パンク。軽い疾走ぐらいのテンポの曲が多く、メロディックながらシンプルで3コード中心。UKパンクは勿論、70年代のニュー・ヨーク・ロックンロール・タイプのサウンドや、80年代のUSハードコアにもインフルエンスされていると言うと、複雑に考えられるかもしれないが、実際はシンプルにまとまっている。それが彼らのサウンド。ヴォーカルは、USハードコアやニュー・ヨーク・ハードコアの早口言葉タイプに近い。

1997年中頃にex-INTENSIVE CAREのシンガーのIain Kilgallonなどが結成した、英国 Englandの4人のバンド。
5作のアルバムがあり、TKO RECORDSや BEER CITY RECORDS、CAPTAIN OI!等からリリースされている。当時、DROPKICK MURPHYSの英国ツアーの対バンをした。2008年にCONTROLに改名し、以後、STEP-1 MUSICや RANDALE RECORDSからアルバムがリリースされている。

本作は1999年(December 14, 1999)にリリースされた1stアルバム。表示されてるのは16曲(47:33)。 LABEL: TKO RECORDS (USA)

ololo試聴・本作2曲目"20th Century"
ololo試聴・本作3曲目"Viagra"
ololo試聴・本作4曲目"Gold Digger"
ololo試聴・本作6曲目"Scandal"
ololo試聴・本作7曲目"One Too Many"
ololo試聴・本作16曲目Jerry Springer"
以上の試聴はヴァージョンが違い物があるかもしれません。ololoはページを表示すると勝手に再生が始まります。右の緑色の部分がプレーヤーで停止・送り・戻しと音量調製があります。

(コメント:犬丸)

BURNING NITRUM - molotov

THRASH METAL

オールド・スクール・スラッシュ・メタル (ウエスト・コースト・タイプ)。
力強くザクザク刻み、リズム隊にはパワーがあり、ヴァイオレントで、器用な(テクニカルな)ギターややや太い声のヴォーカル、おっさん臭いコーラス等が入る。細かな展開はあるが音楽的な純度は高く、いくらかパワーメタル寄り要素があるが、音楽性・展開共にストレート。まさしくピュアな感じ。

2010年2月13日に結成した、イタリア Puglia州 Bari県 Bari基礎自治体(従来の訳語は市)の5人のバンド。

本作は2014年(September 22nd, 2014)にリリースされた1stアルバム。10曲(48:19)。
カヴァー・アートはAGENT STEEL、ATHEIST、MEGADETH等のEd Repkaさん。
LABEL: PUNISHMENT 18 RECORDS (イタリア)

Youtube試聴・本作のPromo
Youtube試聴・本作10曲目"Turned to Ashes (Nothing Stands Still)"のDEMOヴァージョン

(コメント:犬丸)

PHOBOCOSM - deprived

DEATH METAL

しっとりダークなデス・メタル。重量感がありパワーも感じさせる。スロー・パートの沈み込んで行く様なじとっとした感触はINCANTATIONを彷彿させ、また、ドゥーム・メタル的でもある。どことなく嫌らしいうねうねしたメロディーはDEAD CONGREGATIONを彷彿させる。NEURAXISのリーダーが2ndギターで参加している。各種パートはあるもののスロー・パートが中心的で、オールド・スクールだがややアヴァンギャルドな音使いもあり、この部分はBLUT AUS NORDや DEATHSPELL OMEGA辺りを連想させる。

PHOBOCOSMは2008年1月に結成した、カナダ Quebec州 Montreal市の4人のバンド。
共にデス・メタル・バンドVENGEFULに参加していたSamuel Dufour (Guitar)と Jean-Sebastien Gagnon (Drums)が結成し、程なく、シンガーにVENGEFULに頻繁に出入りする(2004年, 2006-2009年, 2014年以後参加)Etienne Bayard (Bass, Vocals)と、NEURAXISのギタリストRob Milleyを加えた。Rob Milleyは結成メンバーではないものの1stアルバム以前から参加していて、現在はNEURAXISのリーダー。

本作は2014年(September 30, 2014)にリリースされた1stアルバム。8曲(48分)。ブックレット16ページ。ミックスとマスターはColin Marston (GORGUTS, PANOPTICON, KRALLICE, NADJA)がした。
LABEL: DARK DESCENT (USA)

soundcloud試聴・本作3曲目"Knives In The Senate House"
Youtube試聴・本作2曲目"Solipsist"

(コメント:犬丸)

My Free MP3試聴が使用できなくなっています→代りにOLOLO.fm等お試し下さい(9/17追記あり)(9/21追記あり)

試聴に使用していたMy Free MP3が、ロンドン市警により封鎖されて使えなくなっています。
My Free MP3のサーバーは英国にあったのですね。それでは再開は無理でしょう。

アルバム単位の試聴に使っているMusicMP3.RUや、曲単位の試聴で最近使い出したOLOLO.fmは、いずれもロシアのサイトです。これらのサイトはロシアの現行の法律では、著作権問題が発生しないため、サーヴィスは安定して提供される物と思います。

My Free MP3はアルバム単位の編集はされていないので、その点で不便なため、主に他のサイトでアルバム単位の適当な試聴音源が見あたらない場合に、「アーテスト名+曲タイトル」で検索して、その結果のページのウエブ・アドレスをリンクとして掲載しています。従って、これらの曲の試聴は、OLOLO! (OLOLO.fm)で、「アーテスト名+曲タイトル」で検索してみてください。国も違うので音楽的傾向に違いがある可能性はありますが、OLOLO.fmも音源は豊富で、Youtubeには全然ないアーティストの音源もあったりします。訳の判らんおでぶパンダも結構かわいいかもしれません。
ご不便をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。

OLOLO!: http://ololo.fm/

----------------2014/9/17追加情報----------------
通信状態が悪くて音切れする場合、右側プレーヤの一時停止を押し、プレーヤー上部のパーセント表示が100%になってから再生して下さい。(100%になるとパーセント表示は消えます。)

なお、OLOLOでもMP3のダウンロードが出来るようです。私はやりませんので詳細は自分で確認してくださいと言う事になりますが、曲一覧にポインタを当てると
СЛУШАТЬ ПЕСНЮ
СКАЧАТЬ MP3
ПОХОЖИЕ ПЕСНИ
СМОТРЕТЬ КЛИПЫ
ЖАЛОБА
と言う表示が出ますが、Googleで翻訳すると
曲を聴く
MP3をダウンロード
関連SONGS
ビデオを見る
苦情
となります。

----------------2014/9/21追加情報----------------
封鎖されたMy Free MP3 (http://myfreemp3.eu/)に変わって
My Free MP3 cc (http://www.myfreemp3.cc/)
が使用できます。
前のMy Free MP3もそうだったのですが、ページ右下に英語とロシア語の切り替えがあります。ロシアなら法律上の問題がないようなのですが、仮に本拠地がロシアだとしても、サーバーがどこにあるかで適用される法律が決まるはずです。My Free MP3のドメインeuは欧州連合です。My Free MP3 ccのドメインccはオーストラリア領ココス諸島ですが、ここでは法律上問題ないのでしょうか?オーストラリアならいわゆる西側でしょう?微妙な感じがします。

(Copylight: 犬丸)

CUELEBRE - oinos

FOLK METAL / PAGAN METAL / NEO-MEDIEVAL

欧州の中世を髣髴させる古風なメロディーと横笛やホイッスル、ハーディーガーディーやチャントのようなコーラス。ブズーキまで出てくるので、本格的フォーク・メタル好きならその響きだけでもノックアウトされるかも知れない。普通、このバンドはジャンルとしてはMEDIEVAL FOLKと書かれているが、一般にMETAL系のサイトで取上げられる事が多く、FOLK METALと書いて良いように思う。勿論ポルカ・メタルやヴァイキングではなく、MEDIEVALな(中世の)メロディーの曲と演奏なのだ。ミドルテンポを中心にダンサブルなパートやひなびた哀愁入りのメロディーのパートなどを、完璧に中世指向の演奏で聴かせる。しかし使用楽器の種類も多く、同じ指向の曲ばかりだが単調さはない。専任のシンガーがいるが、インストが聴き所でインスト曲もある。勿論ヴォーカル・パートも工夫が凝らされており、普通のロックやメタルの感じではない。HAGALAZ RUNEDANCE, CORVUS CORAX, WARDRUNA等にインフルエンスされているが、その先へ進む事を目的にしている。

CUELEBREは2011年に、スペイン Valencia州 Valencia市のハーディーガーディー奏者Yhandros Huergoが発案して始まった。
スペインでこの種の演奏者を集める事は困難であったようだが、その後6人のバンドとなって2013年には活動を初め、アルバムの制作にかかった。

本作は2014年にリリースされた1stアルバム。10曲。
ART GATES RECORDS (スペイン)

Youtube試聴・本作1曲目"Fodder For The Raven"
Youtube試聴・本作3曲目"Amergin's Chant"
Youtube試聴・本作4曲目"Dekam Kwennos"
Youtube試聴・本作5曲目"Kurgan"

(コメント:犬丸)

EMPIRE! EMPIRE! (I WAS A LONELY STATE) - you will eventually be forgotten 全曲試聴

EMOCORE

シンプルでエモーショナルな語るようなボーカルを、トランペットやチェロも用いた、エクスペリメンタルな感覚ではないが結構手の込んだ演奏に乗せて、ゆっくりとねちねち歌う。エモのポイントを押さえた演奏で、ヴォーカルはもちろん演奏も訥訥(とつとつ)とした感じだが、丁寧に作られていて、いつの間にか徐々に高揚して行くパターンが多い。

EMPIRE! EMPIRE! (I WAS A LONELY STATE)は2006年スタートした、米国 Michigan州 Fenton市の夫婦(2人)のバンド。

本作は2014年(19 August 2014)にリリースされたアルバム。11曲(37:47)。
編集盤やカセットテープでのリリースを数えない場合2ndアルバムになる。ゲストでBRAIDや MINERALのメンバー参加。
LABEL: TOPSHELF RECORDS (USA)

soundcloud全曲試聴
bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MALRUN - two thrones 全曲試聴

DEATHCORE / NEW SCHOOL METALCORE

明るさと哀愁がミックスされている。メロディックなデスコア。
何よりも、ポップで少し哀愁を帯びたそのメロディーが良い。演奏はアグレッシヴなアップ・テンポからミドル・テンポくらいの曲の方が多いが、わりと静かなスローな曲も所々に入る。シャウトのヴォーカルはエモメタルのタイプ。多用されるクリーンのコーラスが良い感じ。曲調やメロディーの同じようなタイプの曲(ファスト目でラウド目の曲)が多いが、曲のメロディーの感じが風景のように連続的に変化し、ヴォーカルの音色にも変化を加える等しているので、それほど単調な感じは与えない。テンポ・チェンジなどの展開の仕方は少なく、スローな曲は展開せずにスローなままで終わるなど、(好きずきだろうけど)中途半端でない所が良い。

MALRUNは2005年に結成した、デンマーク Århus地方自治体(kommunen)の5人のバンド。
シンガーはプログレッシヴ・メタル・バンドDEFECTOもやっている。

本作は2014年(29 August 2014)にリリースされた3rdアルバム。12曲。
本作は、Jacob Hansen (VOLBEAT)と Travis Smith (KATATONIA, OPETH, AVENGED SEVENFOLD)がプロデュース/ミックス/マスターした。
LABEL: VICISOLUM PRODUCTIONS (スウェーデン)

bandcamp全曲試聴

(コメント:犬丸)

WARSTORM - goatspel

THRASH METAL

展開が多く、変則リズムなどもあり、テクニカルでプログレッシヴなスラッシュ・メタル。
メタル性も高く、ブラストも入り、ストレートなスラッシュ・メタルも要素として持っている。結構欲張りな内容。テクニカルではあるものの、ギター・歌共にメロディーを聴かせる事にも重点を置いているので、キャッチーで聴きやすい。高音ヴォーカル好きにはあいにくだが、中音で何となく煮え切らないヴォーカルは私には聴きやすく親しみが持てる。

WARSTORMは2011年に結成した、イタリア Lombardy州 Varese県 Busto Arsizio基礎自治体(従来の訳語は市)の5人のバンド。

本作は2014年(January 24th, 2014)にリリースされた1stアルバム。6曲(33:02)。
セルフ・プロデュース。ゲストはHyadesのギタリストとシンガーが参加。
LABEL: EARTHQUAKE TERROR NOISE (イタリア)

Youtube試聴・本作1曲目"Checkmate For Mankind"のSingle Version
Youtube試聴・本作6曲目"Goatspel" (アルバムのタイトルトラックと言うコメントのためアルバム・ヴァージョンのはずですが演奏時間がアルバムのトラック・リストと一致しません)

(コメント:犬丸)

BEERZONE - strangle all the boybands

STREET PUNK

3コードのストリート・パンク。軽い疾走ぐらいのテンポの曲が多く、メロディックながらシンプルでストレート。UKパンクは勿論、70年代のニュー・ヨーク・ロックンロール・タイプのサウンドや、80年代のUSハードコアにもインフルエンスされている。ヴォーカルは、高速ではないが、USハードコアやニュー・ヨーク・ハードコアの早口言葉タイプに近い。

1997年中頃にex-INTENSIVE CAREのシンガーのIain Kilgallonなどが結成した、英国 Englandの4人のバンド。
INTENSIVE CAREは、結成後は本拠地をEnglandに移していたが英国 Scotland出身。Iain Kilgallonもスコットランド出身と思われる。BEERZONEは5作のアルバムがあり、TKO RECORDSや BEER CITY RECORDS、CAPTAIN OI!等からリリースされている。当時、DROPKICK MURPHYSの英国ツアーの対バンをした。2008年にCONTROLに改名し、以後、STEP-1 MUSICや RANDALE RECORDSからアルバムがリリースされている。

本作は2001年(June 12, 2001)に米国のCYCLONE RECORDSからリリースされた2ndアルバム。14曲(32:29)。

こちらは2002年(August 26, 2002)にリリースされた欧州盤。
LABEL: DSS RECORDS (オーストリア)

ololo試聴・本作1曲目"Strangle All the Boybands"
ololo試聴・本作2曲目"Duncan Disorderly"
ololoはページを表示すると勝手に再生が始まります。右の緑色の部分がプレーヤーで停止・送り・戻しと音量調製があります。
Youtube試聴・本作5曲目"Drinking Legend"
ololo試聴・本作6曲目"Punk Rock Party"
Youtube試聴・本作14曲目"Society"
以上の試聴はヴァージョンが違い物があるかもしれません。

(コメント:犬丸)

ACRANIA - totalitarian dystopia 全曲試聴

DEATH METAL

モダンなブルータル・デス・メタルとしても聴けるデスコア。
デスコアだが、ハードコアが入る分デス・メタル要素が少ないわけでもない。両方の要素が濃厚。ヴォーカルは低音と高音のグロウルでやかましく吠え立て、急き立てる感じで、スロー・パート辺りで少しガテラルっぽい。演奏もファストパートの方がメインの感じ。かなり展開して、ミドル・テンポやスローのパートもあるが、スロー・パートも叙情パートなどではなくブルータル。デス・メタルとして見ると、ファストでテクニカルなブルデスで、エクストリームであると同時にノリも十分重視された、燃え盛るライヴが期待できるサウンド。デスコアとして、他のバンドのしていない事をしている訳ではないが、本格的なデス・メタルでもあると言う事が特徴になっている。

ACRANIAは2012年に結成した、英国 England(country) Greater London地方自治体(region)の4人のバンド。

本作は2014年(August 19th, 2014)にリリースされた1stアルバム。10曲(36:42)。
ゲストには、現在ベルギーのABORTED (2012年加入)のギタリストとなっている、オランダのMendel bij de Leijがリード・ギターで参加。I DECLARE WARの Jamie Hanksと、同じく米国のデスコアLORNA SHOREの Tom Barberがゲスト・シンガーで参加。本作は、ANNOTATIONS OF AN AUTOPSYや INGESTEDのプロデューサーStu McKayが録音した。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

musicmp3試聴

(コメント:犬丸)

JOYCE MCKINNEY EXPERIENCE - love songs for kirk 2CD

MELODIC HADCORE

80年代UKメロディック・パンク。SOFAHEAD等を髣髴させて、ちょっとパワーポップ的で明るく響くが、もともとアナーコ・パンク・バンドで、歌詞の面ではポリティカルな曲と私的な曲がある。あくまでキャッチーな曲だが、変則リズムなども駆使したフォワード・ルッキングな演奏もしている。初期の英国アナーコ・パンクはサウンド面ではフリー・フォームな所があるが、その伝統と、後のメロディックなインディー・ロックにも通ずるキャッチーな面がミックスされている。Sharonと Yvonneの2人の女性がフロントで、後期の曲ほど、ファストでポップな、メロコアに近いものが多い。時期により異なるので、変化の詳細は聴いて確かめていただきたい。

JOYCE MCKINNEY EXPERIENCEは1980年台中頃から活動した英国 England(Country) Warwickshire州(county) Leamington Spa町(Town)の7人のバンド。1992年まで活動していた。

本作は2006年にリリースされたCD2枚組編集盤。45曲。
CD1には、1988のアルバム(アナログLP盤)"joyce offspring"、1989年のEP(アナログ7インチ盤)"boring rock"、1990年のEP(アナログ12インチ盤)"cuddle this"の既発音源と、1988年のjohn peel sessionの未発表音源を収録。
CD2には、1987年から1992年の間に録音され、そのほとんどが未発表曲のデモ音源21曲を収録。
ライナーにはメンバーによるライナーや写真を掲載。
LABEL: BOSS TUNEAGE (UK)

Youtube試聴

(コメント:犬丸)

CHAOS MOON - resurrection extract (resurrection extrac) 全曲試聴

BLACK METAL

ギターの叙情トレモロに叫びヴォーカルがのたうつ。フューネラル感と美しい叙情性、ヴォーカルなどの激情とコールドな感じが溶け合った、美しく陰惨な音の世界。ヴォーカルは激ノイジーだが、エコーで聴いた感じをやわらげてある。

2004年に結成した、米国 Tennessee州 Nashville市出身で、現在は米国 Pennsylvania州 Philadelphia市のバンド。
AEVANGELISTでヴォーカルを除く全演奏を担当するMatron Thornが、2011年まで絶叫ヴォーカルを聴かせていた。当時のメンバーではXASTHURの関連バンドでもあった。2011年に解散し、AEVANGELISTに移行した感じだったが、2013年に一人バンドとして復活した。夢のない話ですがいつも思うのです、この種のシンガーって喉が壊れませんか?

本作は2014年(July 2nd, 2014)にリリースされた3rdアルバム。9曲(58:29)。
メンバーは4人位いたときもあるが、本作ではの Alex "Esoterica" Poole (ESOTERICA / KRIEG)の一人バンド。
正しいタイトルはresurrection extractですが、大手卸業者がresurrection extracと誤記しているため、その表示で販売されている事が多くあります。同じ物です。
LABEL: I, VOIDHANGER RECORDS (イタリア)

Youtube試聴
Youtube全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

ITHILIEN - from ashes to frozen land

FOLK METAL

快速に飛ばす、メロディックなフォーク・メタル。哀愁を帯びたメロディー、幾分アコースティックなパートに、シンフォニックな要素も加えて、キャッチーでありながら雄大な大自然を感じさせる所がグッドで、フォークメタルからそういったタイプのヴァイキングファンも心地良く聴ける。同傾向の曲が多いが、最後の曲は深遠なインスト曲で特徴化をはかっている。
バグパイプとホイッスル以外に特別な楽器はクレジットされていないので、何か聴こえたらキーボードやギターでの効果音的演奏だろうが、国籍不明の民族色を強く打ち出した演奏が、そのメロディーとあいまって大層魅力的に響く。ヴォーカルはグロウルのやや低音とシャウトとグロウルのあいだ位の中音の2種類だが、聴きやすさ優先と言う感じのする、比較的やんわりした歌い方と録音になっている。(従って特に印象には残らないだろう。)
Favtube試聴でライヴの様子も出てくるが、ライヴで受けるようなノリの良いフォーク・メタルをやっている。

2005年に結成した、ベルギー Brussels首都圏地域及びベルギー Walloon地域 Brabant wallon州 Wavre市の6人(2014年09月10日16:56取得Encyclopaedia Metallumのデータによる現在の編成)のバンド。

本作は2013年(December 9th, 2013)にリリースされた1stフルアルバム。12曲(1:00:33)。本作においてメンバーは5人。
LABEL: MIGHTY MUSIC (デンマーク)

Youtube試聴・本作1曲目"Battle Cry"(イントロのインスト曲)と2曲目"Unleashed"
Youtube試聴・本作3曲目"Rebirth"
Youtube試聴の画面上に出る「PCのパフォーマンスが低下しています」等の広告はAds By Googleであってもクリックせず、広告右上のxで閉じてください。
myfreemp3試聴・本作最後の曲"Northern Light"
Myfreemp3はクリック等のタイミングで、プレーヤーのヴァージョンアップなど色々な広告が別タブで出ます。キーボード・ショートカットの Ctrl+Wなどでタブを閉じてください。
favtube試聴
favtube試聴はYoutubeの検索結果の連続再生です。不適当な音源はとばしてください。

(コメント:犬丸)

DEUS IGNOTUS - procession of an old religion

BKACK METAL / BLACKEND DEATH METAL

ブラッケンド・デス・メタル。あるいは、ファストに激走するグラインド/デス・メタル寄りのブラック・メタル。
これだけ高速でごりごりエクストリームな音を出していて、なおかつダークで風合いと貫禄もある。かなり低音の咆え声系グロウルはパワフル。ファストな曲が中心で、ドラマーはドラム・セットを破壊するような叩き方で最高速度で突っ走っている。展開はあまりない。曲が短いのが残念ですが、このまま引き伸ばせば耳と頭が壊れて聴いていられないので、展開の工夫が必要になるでしょう。ギリシャの人って財政破綻しても音楽センスは素晴らしいと感心しました。これなら国家は消滅しないでしょう。

本作は2014年(June 2nd, 2014)にリリースされたEP。5曲。
LABEL: FOREVER PLAGUED RECORDS (USA)

soundcloud試聴・本作2曲目"Seven Tongue Encapturement"
Youtube試聴・本作4曲目"Blood Of The Apostles"
Youtube試聴・前作アルバム"chrismation"3曲目"One Scar on the Silver Saints"

(コメント:犬丸)

VEIYADRA - gehenna 全曲試聴

SLUM DEATH METAL (JAPANESE ARTIST)

テクニカル・ブルータル・デス・メタル。スラミング・デス・メタル。
ダークなグルーヴと高速ブラストが、テクニカルかつすごみのあるブルタリティーを生み出している。スピード変化も含めて展開は多様で、繰り返し聴ける濃い内容。えぐい低音ガテラルがテイスティー。、、、これ、ピッチシフターですかねえ。テクニカルだが変化の多いドラムズは音も良く、ドラムズの大層味のある演奏は聴きものだ。

2011年7月に結成した、日本 東京都の4人のバンド。

本作は2014年(8 April 2014)にリリースされた1stアルバム。12曲。
LABEL: BLOODCURDLING ENTERPR (日本)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

OPHIS - abhorrence in opulence

DEATH DOOM METAL

ブラック・メタルやデス・メタルに近い音だが、しかしダウン・テンポが中心の、デス・ドゥーム・メタル。低音と中音のコンビネーションとなるフューネラルなヴォーカルで、低音はちょっと不気味な野太いグロウル、中音は泣き叫び系に近いがスローなフューネラル感あふれるもの。時々聴かれるつぶやき的なノーマル・ヴォイスは、人身事故を起こしそうな危ない人系の雰囲気。演奏は、スピード変化を伴った展開もあり、きれいに響くギターを聴かせるパート等もあって、音楽性が高く単調さはない。しかし、基本的にはスローでヘヴィーで悲惨な感じが強く、聴く者には拷問的。スローなので歌メロディーは判りにくいが、ギターリフはそこそこメロディック。

2001年遅くに結成した、ドイツ Hamburg自由ハンザ都市州(Freie und Hansestadt)とSchleswig-Holstein州(Bundesland) Kiel市の通常4人のバンド。

本作は2014年(September 5th, 2014)にリリースされた3rdアルバム。5曲(1:00:44)。現在(本作)メンバーは4人。
LABEL: CYCLONE EMPIRE (ドイツ)

soundcloud試聴・本作5曲目"Resurrectum"
musicmp3試聴・2010年の前アルバム全曲

(コメント:犬丸)

INCUBUS - s/t (1987年デモテープ) USA ジョージア / フロリダ

DEATH METAL / THRASH METAL

ブラスト・リズムとシャウト感覚の混じったグロウル・ヴォーカルで、スラッシュ・メタルに近いデスメタルのオールド・スクール。
疾走してヴォルテージ高く、エナージティックな熱いサウンド。混沌としているためかもしれないが、ある種プログレッシヴな音楽性も感じられる。レア度の高さで有名なデモ・テープのようだが、斬新・個性的な作品でもある。録音はライヴ・ハウスでライン録りしたようなローファイな音質だが、音が荒いもののあまり問題ではないと思う。

INCUBUSは1986年に結成した、米国 Georgia州の3人のバンド。
リーダーでヴォーカルとベース担当のSterling von Scarbouroghが1986年にFlorida州のMORBID ANGELに参加した。これに伴い、INCUBUSは1986年に解散した。Sterling von ScarbouroghはMORBID ANGELに参加してすぐに脱退し、その間に録音はない。
INCUBUSは1986年にFlorida州で再結成した。ドラマーMike BrowningはMORBID ANGELに1983年の結成から参加していたが、1986年に脱退し、INCUBUSの再結成に参加した。Mike Browningは1987年にINCUBUSを脱退し、NOCTURNUSのリード・ヴォーカル(1987年-1992年参加)、ACHERONのドラマー(1992-1994)等を経て、2000年からNOCTURNUSから改名したAFTER DEATHに参加している。Mike Browningが1987年に脱退した後、バンドはGeorgia州 Atlantaに引っ越した。
再結成INCUBUSの後1人のメンバーGino MarinoはINCUBUSには1989年の解散まで参加しているが、NOCTURNUSにも1987年-1988年の間参加した。その後AFTER DEATHにも加わったことがある。INCUBUSは1989年に再び解散した。

本作は彼らが残した唯一の作品である1987年のデモ・カセット・テープ。3曲(11:27)。
プロ・コピーで、インレイ・カードも印刷で作られた。2012年にPROSELYTISMレーベルからCD化が発売されたが限定盤完売のようだ。

こちらは2014年(June 16th, 2014)にリリースされた再発CD盤。
今回の盤はリマスターとは称していないが、Youtubeに以前UPされているものとは少し音が違う。こもりがなく高音の抜けが良い代わりに低音のまったり感はない。
LABEL: VIC (オランダ)

Youtube試聴・本作3曲目"Engulfed in Unspeakable Horrors"(2014年盤・多分リマスターしてる)
Youtube試聴・本作全曲(オリジナル・マスターでしょう。この音は良くない。)
soundcloud試聴・本作3曲目"Engulfed in Unspeakable Horrors"(2012年盤マスター? この音が一番好き。)

(コメント:犬丸)

RORCAL - vilagvege

BLACK METAL / SLUDGE / CHAOTIC

強烈なノイズ・ブラック・メタル。音色からはスラッジと言っても良く、ただならぬノイズの洪水はカオティックな域に達しているが、プリミティヴな疾走ブラックメタルや叙情ギター・リフも織り込まれていて、ダークでコールドなスロー・パートや、ダウンテンポなエクスペリメンタル・メタルのパートもある。サイケデリックなストーナー~スラッジのパートもある。
ノイズ・ブラック・ファンは勿論、プリミティヴ・ブラックからエクスペリメンタルな物にかけて聴く人、スラッジコアやCONVERGEなどのカオティックなニュー・スクール・メタルコア好きにもヒットする可能性がある。勿論それらすべての人が気に入るはずは無いので、ぜひ試聴してください。
ちなみに、2014年作品のライヴでは日本のノイズコア・アーティスト KK NULLやポルトガルのポスト・ドゥームPROCESS OF GUILTとのコラボもやっている。

2006年に結成した、スイス Geneva州 Geneva基礎自治体(commune)の5人のバンド。
2013年にシンガーが結成メンバーからグラインドのYOGの Yonni Chapatteに換わっている。

本作は2013年(February 28th, 2013)にスイスのCAL OF ROR RECORDSから限定333枚のアナログLPでリリースされたアルバム。 翌月(March 9th, 2013)ドイツのWOLVES AND VIBRANCYから限定120本のカセット・テープで、同年(August 12th, 2013)にCAL OF ROR RECORDSから限定525枚のアナログLPで再発されている。

こちらは2014年(April 14th, 2014)にリリースされた初CD化再発。
LABEL: LOST PILGRIMS RECORDS (フランス)
* このヴァージョンはCAL OF ROR RECORDS / BLEAK RECORDINGS / HELLTHRASHER PRODUCTIONS / LOST PILGRIMS RECORDS / WOOAAARGHから共同リリースされた。

Youtube全曲試聴
bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

AUTUMN'S DAWN - gone 全曲試聴

DEPRESSIVE BLACK METAL / DEPRESSIVE ROCKと言うことになっている
かなり高価格です。入荷は予定していませんが入荷可能です。

ディプレッシヴ・ブラックと書いてあるけど、、、メロディック・エモ・メタル?

オーストラリアの2人のバンド。メンバーはポスト・ブラックGERMを1人でやっているGermと後1人。

released 25 August 2014、1stアルバム。
LABEL: EISENWALD

Bandcamp全曲試聴

(コメント:犬丸)

UNAUSSPRECHLICHEN KULTEN - baphomet pan shub-niggurath

DEATH METAL

ダークなデス・メタル。チリのバンドだが音質は分厚く、パワーがありブルータル。
ヴォーカルはガテラルに近いえぐい目のグロウルだが、低音パートはパワフルで野太く押しが強い。ラフでロウな音ではあるが、かなり整ったテクニカルな演奏と展開でもある。展開の切れも良く、ドラマティックにも聴こえる。テクニカルさを上手く使う事により、ラフでロウな性向を強めている。テクニカルの自己目的化をきたさない音楽性は欧米のバンドでないから可能なのかも知れない。

1999年に結成した、チリ Santiago市のバンド。
バンド名はクトゥルフ神話作品に登場する架空の書籍「無名祭祀書」で、バンドのコンセプトはオカルト・デス・メタルという事になる。

本作は2014年(July 21st, 2014)にドイツのIRON BONEHEAD PRODUCTIONSからアナログLPでリリースされた3rdフルアルバム。9曲(28:45)。
メンバーはEXTERMINATEのドラマー、MAGNANIMUSのベーシストなどの5人。

こちらは2014年(July 28th, 2014)にリリースされた米国盤CDヴァージョン。LPと同内容。
LABEL: DARK DESCENT (USA)

reverbnation試聴(オフィシャル・ページ)
コメント制作時点でreverbnationのプレーヤーに収録されている曲の内、"Hooded Baphomet Bleated"1曲が本作からの音源。
Youtube試聴・本作2曲目"Hooded Baphomet Bleated"
myfreemp3試聴・本作4曲目"Yogge-Sothothe"
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(コメント:犬丸)

SOREPTION - deterioratiion of minds 全曲試聴

DEATH METAL

変則リズムで渋い目のテクニカル・デス・メタル~デスコア。
ざくざくしたデスコア的な感触も強く、変則リズムでぶった切られる感じがあるものの、新作の2ndよりは疾走感も強い。ギターも大変技巧的で、時に華麗メタル的なソロも聴かせる。速い目のミドル・テンポが中心。ヴォーカルはいかついグロウル。展開は多様だが素早く、流れを途切れさせない。全体として、2ndよりハードコア、デスコアのファンに、普通に聴きやすいだろうか。

SOREPTIONは2004年に結成した、スウェーデン Sundsvall市(kommun)の4人のバンド。

本作は2010年(March 3rd, 2010)にスウェーデンのNINETONE RECORDSからリリースされた1stアルバム。8曲(30:15)。
本作は日本で活動するスウェーデン人「天然ヴィジュアル系」Yohio (UNIVERSAL MUSIC JAPAN)のお父さんのTommy Rehnがプロデュースした。

こちらは2014年(August 19th, 2014)にリリースされた米国盤。
NINETONE RECORDSからのオリジナルとはアートワークが異なるらしい。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

SOREPTION - engineering the void 全曲試聴

DEATH METAL

変則リズムばりばりの渋いテクニカル・デス・メタル。
ギターも超絶技巧的だが華麗メタル的なところのない渋いプレイ。全体の展開の方は、オーケストレーションを用いるなど時にドラマティックで大胆だが、プログレッシヴでもあり、ややとっつきにくい感じ。しかし逆に、この辺りがこのバンドの魅力となっているのかも知れない。展開もだが、メロディー面でも予測がつきにくく、エクスペリメンタルな印象もある。音色としてはオールド・スクール的で、硬質ないかついサウンド。ファストなパートもあるがほとんど疾走感はなく、速い目のミドル・テンポが中心。ヴォーカルもいかついグロウル。渋い目のサウンドなので、一本調子になりかねない所にオーケストレーションを用いて変化をつけている様な感じがある。

SOREPTIONは2004年に結成した、スウェーデン Sundsvall市(kommun)の4人のバンド。

本作は2014年(February 18th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。8曲(34:49)。
ゲストでは、BLACK DAHLIA MURDERのシンガーが1曲参加。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

かなり話がそれるのだが、本作はTommy Rehnと Christian Rehnが録音している。彼らは音楽一家で実は日本と縁が深い。
Tommy Rehnと言う人は、日本でもアルバム2枚がリリース(VICTOR ENTERTAINMENT)されていた90年代のメロディック・メタル・バンドMOAHNI MOAHNAのギタリスト。
もう1人Christian Rehnの方は日本でもアルバム1枚がリリースされていた90年代のブラック・メタル・バンドSARGOTHのギタリスト。
Tommy Rehnと Christian Rehnは兄弟で、英国からきたSarah Jezebel Devaと言う女性との3人で、2001年からANGTORIAN (LISTENABLE RECORDS)と言うバンドをやっている。(解散の告知がないようだが、ほぼ活動は停止している感じだ、)
また、Tommy Rehnの子供Kevin Johio Lucas Rehn Eiresが「天然ヴィジュアル系」Yohio (UNIVERSAL MUSIC JAPAN)の名前で日本で活動している。

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

BLOODTRUTH - obedience

DEATH METAL

テクニカルなブルータル・デス・メタル。イントロはクリアーなグレゴリアン・チャントで始まる。さらに、所々でグレゴリアン・チャントをブルデスに重ね合わせると言った凝った事をやっているが、不必要な展開はなく、テクニカルだがすっきりしたサウンド。音はクリアーでパワフル。シンガーのパワーのあるグロウル、ドラマーの完成度の高いブラスト等各パートの水準が高く、ジャンルとしてはオールド・スクール・ブルデスでありながら、演奏全般が洗練されている。

2009年に結成した、イタリア Umbria州 Perugia県 Perugia基礎自治体(市)の4人のバンド。
結成にはFLESHGOD APOCALYPSEのドラマーFrancesco Paoliが参加していたが2009年に解散した。2011年にギタリストのStefano Rossi Ciucci以外はメンバーを一新して再結成した。ベースにはex-HELLRAISERの Riccardo Rogariと言う人が参加している。

本作は2014年(15 September 2014)にリリースされた1stアルバム。
そのグレゴリアン・チャントはHELLRAISERというHEAVY/SPEED METALバンドのシンガーがゲストで歌っている。ちゃんとしたチャントの歌い方だが聖歌隊にでもいたんだろうか。録音はex-HOUR OF PENANCE / FLESHGOD APOCALYPSEの Francesco Paoliと、ex-EYECONOCLAST / FLESHGOD APOCALYPSEの Cristiano Trionferaの2人。人脈的にはFLESHGOD APOCALYPSE及びHELLRAISER関連バンドのようだ。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

reverbnation試聴
reverbnation試聴はオフィシャルページで数曲試聴出来ます。コメント制作時点ではいずれも本作からの曲の"Summoning the Heretics" (本作7曲目)、"Suppurating of Deception" (本作4曲目)、"Coerced to Serve" (本作5曲目)ですが、変更される場合があります。
Youtube試聴・本作8曲目"Foresworn"

(コメント:犬丸)

OMNIHILITY - deathscapes of the subconscious

DEATH METAL

素早い展開、スピーディーなデス・メタル。小気味良いブラストにミドル・パートをミックスする展開に、野太いグロウルのオーソドックスなヴォーカルや、テクニカルなギター・ソロが入る。テクニカルなためモダンな印象はあるが、最近多いデスコアとも取れるような音ではなく、真性のデス・メタルを満喫させる。やかましさは感じさせないが、しっかりブルータルだ。

2009年に結成した、米国 Oregon州 Eugene市のバンド。

本作は2014年(July 22nd, 2014)にリリースされた2ndアルバム。9曲(43:04)。
本作の録音では正メンバーは3人。プロデューサーはALL SHALL PERISH、AS BLOOD RUNS BLACK、BRAIN DRILL、CARNIFEX、CONDUCTING FROM THE GRAVE、DECREPIT BIRTH、EXMORTUS、LIGHT THIS CITY、MOLOTOV SOLUTION、SAVING GRACE、SUFFOCATION、RED SHORE、WARBRINGER等のプロデュース/録音/ミキシングなどをした働き者Zack Ohren。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

Youtube試聴・本作1曲目"Molecular Resurrection"
Youtube試聴・本作2曲目"Contemplating the Ineffable"
Youtube試聴・本作3曲目"Lost Sands of Antiquity"
Youtube試聴・本作4曲目"Ancient Ruins Forlorn I"
Youtube試聴・本作6曲目"Disseminate"
myfreemp3試聴・本作7曲目"Unnamable"
myfreemp3試聴・本作8曲目"Divine Evisceration"
myfreemp3試聴・本作9曲目"Ancient Ruins Forlorn II"
Myfreemp3はクリック等のタイミングで、プレーヤーのヴァージョンアップなど色々な広告が別タブで出ます。キーボード・ショートカットの Ctrl+Wなどでタブを閉じてください。また、Youtube試聴などの画面上に出る「PCのパフォーマンスが低下しています」と言う広告はAds By Googleでもクリックしないで、広告右上のxで閉じます。

(コメント:犬丸)

FALLUJAH - flesh prevails 全曲試聴

DEATH METAL

音のきれいなデスコア。プログレッシヴ・デス・メタルと言う色彩が濃い。
"静"と"動"の対比と言う構造が中心にあり、エクスペリメンタル・メタル、ポスト・メタル(静の部分で)と言った要素のある、大いに先進的なバンドだ。比率ではアグレッシヴな"動"の部分がやや多いが、"静"の部分は大層特徴的で、このバンドを他のバンドとは全く違った物にしている。この対比の効かせ方は、インディー・ロックやポスト・ロックのアティチュードに近い。そのほか、美メタル(ギターのソロなど)やアンビエントな響きもあって、この辺りもクールだ。ヴォーカルの声質は一定なので、演奏の変化と比べるとやや一本調子だが、展開に合せて歌唱や音色が処理されている。

FALLUJAHは2007年に結成した、米国 California州 San Francisco市の5人のバンド。

本作は2014年(July 22nd, 2014)にリリースされた2ndアルバム。9曲(41:32)。ゲストの女性シンガーも参加している。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

Youtube全曲試聴
Youtube全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

SVARTRIT - i 全曲試聴

BLACK METAL

叙情的でメロディックなギター・トレモロは北欧ブラック・メタルの至福の境地。ヴォーカルは極端な発声ではなく、ダーティーな少しわめき系(やや高音)のシャウト中心に落ち着いた感じのヴォーカルが混ざる。シャウトがスピードとメロディーに載ってぎゃーぎゃー言うパートに、落ち着いた感じでポツリポツリと途切れがちに言葉を発するパートが入る。快適な疾走からゆったりしたミドル・テンポのパート中心。ある程度ノジーな音質。ツイン・ギターやキーボードでこってり味付けしてある。

SVARTRITは2003年に結成した、スウェーデン Dalarna県(lan)のバンド。2010年1月1日に2作のデモ音源を集めたEPでデヴューした。

本作は2009年遅くに録音され、2010年(September 29th, 2010)にスウェーデンのMYSTERY OF DEATH PRODUCTIONSからリリースされた1stアルバム。11曲(41:04)。
バンドのメンバーは2人。ゲストでキーボードを担当しているDOMGARDの Grim Vindkallは数件の教会放火で2000年に5年の刑を言い渡された人。多分DOMGARDのオリジナル・メンバー全員が同様で、すべて2004年までに釈放されている。なお、本作と同じ日に2ndアルバム (メンバーは3人)と3rdアルバム (メンバーは2人)もリリースされている。

こちらは2014年(June 30th, 2014)にリリースされた限定500枚再発盤。
LABEL: AVANTGARDE MUSIC (イタリア)

Youtube全曲試聴
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(コメント:犬丸)

ATARA vs. MISERABLE FAILURE - hang them (limited edition)

GRINDCORE

フランスのメタリック・グラインド2バンドのスプリット・アルバム。
ATARAは、メタリックでモッシーなグラインド。ブラストの疾走に、中音や低い目の声などがぎゃーぎゃーわめき散らし、低音等のガテラルも加わって、すさまじくやかましいヴォーカル。NASUM, MUMAKIL, BLOCKHEADS, REGURGITATE, ROTTEN SOUND, NAPALM DEATH等にインフルエンスされた聴きごたえのあるサウンド。
MISERABLE FAILUREは、メタリックな音質のエクストリームなサウンドでショート・カット。発狂的シャウト・ヴォーカル。SEの扱いも適度な長さで挿入して手際よく、展開は多様で多いがスピーディーでエキサイティング。

ATARAは2003年遅くに結成した、フランス Angoulemeの4人のバンド。
MISERABLE FAILUREは2012に結成した、元STINKHOLE (フランス)のメンバーを含むフランスの4人のバンド。

本作は2014年(12 August 2014)にリリースされた2バンドのスプリット・アルバム。
ATARAが6曲とMISERABLE FAILUREが8曲の全14曲収録。再プレス無しのCD1000枚限定。
LABEL: KAOTOXIN RECORDS (フランス)

・ATARA - human balltrap (本作ではありません)
bandcamp試聴・MISERABLE FAILURE - monsters! (本作ではありません)
bandcamp試聴・MISERABLE FAILURE - hope (本作ではありません)

(コメント:犬丸)

WARRIORS - full monty (aka LAST RESORT)

OI PUNK

コンピなどでは"aka LAST RESORT"た表示される時もある、実質的にはLAST RESORTの別名バンド。シンガーはRoi Pearceの前の初代Graham Saxby。べたでメロディーを聴かせる様な歌い方やアレンジで、ちょいイモ臭い歌唱が哀愁を感じさせて結構心を打つ。技巧のない音楽性が野性的な感じも与える。

パンク・バンドMENACEのローディーをしていたRoi Pearceが、1980年にベーシストとしてRIVALSに加入し、その年にMicky FrenchとMargaretのスキンズ・ストアLAST RESORTに因んでLAST RESORTと改名した。初代シンガーGraham Saxby脱退後はRoiがシンガーになっている。Micky Frenchはその後もマネージャーとしてLAST RESORTをバックアップしていた。
LAST RESORTは1982年にMicky Frenchの LAST RESORTレーベルから1stアルバムがリリースされた。その後1988年に実質的に解散した事になっているが、実際は第1期LAST RESORTは1981年に解散し、Roiを含むそのメンバーが1981年末にWARRIORSを結成していた。LAST RESORTの1stアルバムがリリースされた時には、すでにWARRIORS名でのライヴしかやっていなかった様だ。
その後LAST RESORTの再結成的なバンドRESORTが活動を始め1988年にRoi Pearceも参加した。RESORTは1989年にポップな路線のアルバム"resort 1989"がLINK RECORDSからリリースされたが、1990年に解散した。
RESORTの解散後、メンバーはLAST RESORTとしての活動に戻ったが、Arthur Kitchenerとの音楽性の違いから、バンド名を所有しているRoiが脱退したため1995年に名目上解散した。その後、残りのメンバーがLAST RESORTの初代シンガーGraham Saxbyを加えてWARRIORS名で活動を続けた。
その後、2003年にRoi Pearceが新メンバーでLAST RESORTとして再結成している。

本作は1996年(January 31, 1996)にリリースされたWARRIORS唯一のアルバム。12曲。
LAST RESORT名でのリリースも検討されたが、Roiの許可が下りないためWARRIORSになったようだ。LAST RESORTからの通算では3rdアルバムになる (RESORTはかなり音楽性が違うらしいので計算から除外した)。

こちらは2014年(4 August 2014)に発売された再プレス盤。
LABEL: STEP 1 MUSIC (UK)

Youtube試聴・本作1曲目"Free Reggie Kray"
Youtube試聴・本作2曲目"Last Refuge"
Youtube試聴・本作7曲目"Marlon Brando"
Youtube試聴・本作11曲目"Them and us"
Youtube試聴・本作12曲目"Holiday Songs"

(コメント:犬丸)

PURPLE HILL WITCH - purple hill witch (s/t) 全曲試聴

PSYCHEDELIC DOOM STONER

「スローなブギにしてくれ」と言う小説がありましたが、、、
スローなブーギーでゆっくり始まり、やや高音でエコーをかけてソフトにしたヴォーカルが乗り、いつの間にか加速したり、エキサイトしたり、スペーシー~サイケデリックになったりと展開する。地声は似ていないがヴォーカルの感じはオジー似。演奏はサバスのドゥーム/ストーナーにSLEEPの様にサイケデリックを加えた感じで、音も良いし展開も均整が取れている。整った常識的な音というだけでなく、ギターがマウスボウのようなビョンビョン言う音を出すなど、音作りや演奏も工夫がある。(そんな感じの音という意味で、マウスボウに聴こえると言う意味ではありません。)それでもなお、どこかで聴いた様な音という感じがなくはないが、期待通りの音なので、まあ良っか。

2010年に結成した、ノルウェー (Oslo県) Oslo市の3人のバンド。

本作は2014年(June 27th, 2014)にリリースされた1stアルバム。7曲(46:43)。カヴァー・アートはOBLITERATIONのドラマーです。
LABEL: CHURCH WITHIN (ドイツ)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

CANCER - sins of mankind ほぼ全曲試聴

DEATH METAL

スラッシュ・メタルから抜けきらない初期のデス・メタル。1stや 2ndほどシンプルな音楽性ではなく、多少モダンなぐらいのパワフルで本格的デス・メタルになっているが、1stや 2ndより勢いもあってスラッシュ・メタル色も増している。録音やミキシングは、本作で初めてScott Burnsの手を離れ、PARADISE LOST (1992-1995)や NAPALM DEATH (1999-2004)の制作をしているSimon Efemeyがプロデュースしている。音質も良く、演奏力の向上もあって、単調さは無く目だってパワフルだ。彼らが目指していた(?)米国のデス・メタルにも近付いている。本作のEncyclopaedia Metallumのレヴューの評価は平均が82点(2014年08月17日17:39取得)で、前作までとは音楽性には多少の変化があるが、1stや 2ndと共に人気が高い。

CANCERは1987年に結成した、英国 England(国) Telford市の3~4人のバンド。
1996年に解散した。2003に再結成して、2006年に再解散した。2013年に再再結成した。

本作は1993年(June 1st, 1993)に米国のRESTLESS RECORDSからリリースされた3rdアルバム。8曲(34:32)。
プロデュースとミックスSimon Efemeyがした。彼は、現在はABSOLUTE POWER (FETO RECORDSからアルバムあり)のシンガーをしている。

こちらは2014年(August 8th, 2014)にリリースされた再発盤。リマスター。1992年のDemo音源2曲が加えられている。10曲。
LABEL: CYCLONE EMPIRE (ドイツ)

musicmp3試聴(オリジナル盤8曲・リマスターされていません)

(コメント:犬丸)