SOREPTION - engineering the void 全曲試聴

DEATH METAL

変則リズムばりばりの渋いテクニカル・デス・メタル。
ギターも超絶技巧的だが華麗メタル的なところのない渋いプレイ。全体の展開の方は、オーケストレーションを用いるなど時にドラマティックで大胆だが、プログレッシヴでもあり、ややとっつきにくい感じ。しかし逆に、この辺りがこのバンドの魅力となっているのかも知れない。展開もだが、メロディー面でも予測がつきにくく、エクスペリメンタルな印象もある。音色としてはオールド・スクール的で、硬質ないかついサウンド。ファストなパートもあるがほとんど疾走感はなく、速い目のミドル・テンポが中心。ヴォーカルもいかついグロウル。渋い目のサウンドなので、一本調子になりかねない所にオーケストレーションを用いて変化をつけている様な感じがある。

SOREPTIONは2004年に結成した、スウェーデン Sundsvall市(kommun)の4人のバンド。

本作は2014年(February 18th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。8曲(34:49)。
ゲストでは、BLACK DAHLIA MURDERのシンガーが1曲参加。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

かなり話がそれるのだが、本作はTommy Rehnと Christian Rehnが録音している。彼らは音楽一家で実は日本と縁が深い。
Tommy Rehnと言う人は、日本でもアルバム2枚がリリース(VICTOR ENTERTAINMENT)されていた90年代のメロディック・メタル・バンドMOAHNI MOAHNAのギタリスト。
もう1人Christian Rehnの方は日本でもアルバム1枚がリリースされていた90年代のブラック・メタル・バンドSARGOTHのギタリスト。
Tommy Rehnと Christian Rehnは兄弟で、英国からきたSarah Jezebel Devaと言う女性との3人で、2001年からANGTORIAN (LISTENABLE RECORDS)と言うバンドをやっている。(解散の告知がないようだが、ほぼ活動は停止している感じだ、)
また、Tommy Rehnの子供Kevin Johio Lucas Rehn Eiresが「天然ヴィジュアル系」Yohio (UNIVERSAL MUSIC JAPAN)の名前で日本で活動している。

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)