RATOS DE PORAO - carniceria tropical 全曲試聴

HARDCORE PUNK

Anti-CimexやDischarge系のメタリックなクラストとして、南米第1世代の代表的なバンドと言われる。かなりメタル度も高いが、同時にパンク度も高いアルバム。パンクとスピードメタルとアルコールをミックスした感じ。ロックンロール(~初期パンク)やMOTORHEADも少し入っている。勢いまかせの部分もあって、熱い。

1991年に結成した、ブラジル São Paulo州 São Paulo市の4人のバンド。

本作は1997年にブラジルのMUSIC PARADOXXからリリースされた9thアルバム。13曲(36:28)。
こちらは2014年にPECULIO DISCOSからリリースされたデジパック再発盤。
LABEL: PECULIO DISCOS (ブラジル)

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(コメント:犬丸)

BANNER PILOT - souvenir 全曲試聴

MELODIC HADCORE

メロディックでポップなハードコア。メタリックなギターをフューチャーして、演奏はアグレッシヴ。曲には少し哀愁のメロディーもあり、ハスキー・ヴォイスでエモーシャナル。ファスト中心だが高速ではなく余裕が感じられ、弾むようなベースが活躍するリズミックな曲も多い。何気なくギターをかき鳴らしている曲が中心で、初期のSNUFFの様な感覚の、これこそメロコアと言うサウンド。

2005年に結成した、米国 Minnesota州 Minneapolis市の4人のバンド。

本作は2014年(Apr 15th)にリリースされた4thアルバム。12曲(38:52)。
LABEL: FAT WRECK CHORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

FOR THE FALLEN DREAMS - heavy hearts

NEW SCHOOL METALCORE

メタリックでザクザクとした音をベースに、ちょっと叙情的なパートが入るメタルコア。ブレイクダウンもハードで特にヘヴィーネスに重心を置いた音楽性。ファスト目のパートが多く、聴き手を揺り動かすパワフルなサウンドになっている。復帰した初期のシンガーChad Ruhligが颯爽と咆えまくる。OF MICE & MEN, ARCHITECTS等のサウンド。

2003年に結成した、米国 Michigan州 Lansing市の4人のバンド。

本作は2014年(April 8, 2014)にリリースされた5thアルバム。2008年の1stアルバムの後脱退してLEGEND (RISE RECORDS)に参加していたChad Ruhligが2013年からこちらにも復帰。2013年から参加のドラマーも現在はLEGENDにも参加している。
LABEL: RISE RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

EMMURE - eternal enemies 全曲試聴

NEW ACHOOL METALCORE / DEATHCORE

エクストリームでワイルドなメタルコア。本作ではエクスペリメンタルやカオティックな要素が極めて強く、演奏は極度にテクニカルだ。ダウンチューニングでややダーク。演奏のみならず、ヴォーカルもまたテクニカルで、ガテラルやシャウトを中心にラップ乗りやクリーン・ヴォイスも加えて極めて多彩。一部の曲ではダークな叙情メロディーもあるが、その様な曲でも、人道に反する程の野蛮なサウンドに変わりがない。2ndアルバム"respect issue"では、カヴァー写真にプロレスTNAのチャンピョンKurt Angleを迎えていたが、彼らの音楽も負けず劣らず格闘技だ。

2003年に結成した、米国 Connecticut州(State) Fairfield郡(County) New Fairfield町(Town,自治体)の5人のバンド。

本作は2014年(April 15, 2014)にリリースされた6thアルバム。15曲(44:47)。
前作と同じJoey Sturgisがプロデュースした。新しいドラマーにはBURY YOUR DEADのオリジナル・メンバーMark Castilloが2012年から加入し、本作が加入後の第一作目になる。
LABEL: VICTORY RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

DEVIL YOU KNOW - beauty of destruction 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

メロディックでキャッチーだがパワフルなメタルコア。ギターはメタル度高め。ストレートな楽曲で各パートの魅力を引き出した、ベテラン・ミュージシャンにしか出来ないような作品。キャッチーなメロディーを弾きまくる勢いあふれるギター、粘りのある滑らかでパワーのあるシャウト、変則的な事に重点を置かず、多彩なリズムを刻む安定感の高いテクニカルなドラムズ。録音は5人になっていて各メンバーの個性的魅力を聴かせるが、もともとギター・ドラムズ・ヴォーカルの3人で結成したバンドで、とりわけその3つのパートがはっきりとした聴かせ所になっている。明瞭に分離した感じの録音もこのバンドにふさわしい。

2011年に結成し始めた、米国の3人のバンド。
1999年に結成したKILLSWITCH ENGAGEのフロントマンを2001年後半から務めていたHoward Jonesは、2010年初めから腰痛の為ライヴを休んだりしていたが、2012年の正月に、ツアーによって悪化した2型糖尿病の養生のために脱退する事が公表された。その後KILLSWITCH ENGAGEのシンガーには初代のJesse Leach (SEEMLESS, EMPIRE SHALL FALL他)が復帰している。この後2013年には、Howard Jonesは糖尿病により3日間の昏睡状態に陥っている。
一方、現在もALL SHALL PERISHのギタリストで自らのFRANCESCO ARTUSATO PROJECTもやっているFrancesco Artusatoと、オーストラリア出身で現在は米国Los Angeles市を本拠とするDEVOLVEDのドラマーでありFEAR FACTORY やDIVINE HERESYの仕事もしているJohn Sankeyの二人は、2011年の始めに作曲を開始して、活動を始めるためにシンガーを探していた。
Howard Jonesの方はこの2人について、名前は知っている程度だったらしいが、2人からの誘いを受けて2012年末に最終的に参加を決めた。John SankeyはDEVOLVEDのサイド・プロジェクトTHRONE OF ASHESをギタリストDavid Dufourと始め、1stが告知されていた(発売は確認できない)。
その後、ベースにはRyan Wombacher (BLEEDING THROUGH)、もう1人のギターにFrancesco Artusatoのバークリー音楽院での同級生Roy Lev-Ari (HISS OF ATROCITIES)が正式に参加して5人編成になっている。

本作は2014年(April 25, 2014)にリリースされた1stアルバム。12曲(47:07)。Logan Mader(MACHINE HEADとSOULFLYの元ギタリストで、DIVINE HERESYやW.A.S.P.、SOULFLY、GOJIRAのプロデューサー)がプロデュースを、Zeussがミックスをした。
LABEL: NUCLEAR BLAST AMERICA (USA)

Soundcloud全曲試聴
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Mfmf!Facebook Youtube試聴・a new beginningとseven years alonの2曲セット

(コメント:犬丸)

WILD ONES - keep it safe 全曲試聴

INDIE POP

レトロ・モダンと言いたい。パンクからニュー・ウェーヴが発生して、そこから発展した90年始めにかけてのエレクトリックな音を髣髴させる。しかしそこにとどまってもおらず、更に洗練を加えているし、どこかエクスペリメンタルでおしゃれでもあるし、何より、大層やさしい音になっている。そのため懐かしさがひとしおつのる。そして明るい。ほんわかした明るさと言うよりクリアーな明るさが中心になっていて、とってもスウィートだけれど大層清潔感もある。現代のカワイイ系女性・ヴォーカルのメロディック・シンセ・ポップだ。

2010年に結成した、米国 Oregon州 Portland市の5人のバンド。

本作は3013年(9 July 2013)に米国のPARTY DAMAGE RECORDSからリリースされた1stアルバム。11曲(38:41)。現在もこの下の試聴のBandcampページのバンド名の左にPとDを組合せたロゴが入っているが、これはPARTY DAMAGE RECORDSのロゴ。

こちらは2014年(April 1, 2014)にリリースされた再発盤。
LABEL: TOPSHELF RECORDS (USA)

Bandcamp全曲試聴
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Soundcloud試聴・おまけ:本作からの5曲のリミックスEP全曲

(コメント:犬丸)

DEATH - leprosy 2014 reissue 2CD 全曲試聴

DEATH METAL

初期に人気のあるバンドや、1stに人気が集中するバンドも多いが、彼らは違う。プログレッシヴな方に変化したと言う事もあって、単純な比較は出来ないが、Encyclopaedia Metallum のレヴュアーの評価平均は、7作目(スタジオ・フルアルバムの最終作)の "sound of perseverance" が71%と低いほかは、すべて81%から92%と安定している。とは言っても、時代をリードしたのは初期の作品である。ブルタリィーを中心に据えてテクニカル面も十分な演奏で、本作は初期の代表作の一つだ。1stと比べてアンダーグラウンド性が薄れており、こちらの方が現代的なデスメタルの礎として評価される作品だ。

1984年に結成した、米国 Florida州 Altamonte Springs市の4人のバンド。
フロントマンで、残っていた唯一の結成メンバーのChuck Schuldinerの腫瘍が1999年に公表された。以後、彼は数次にわたり手術を受けた。最近迄米国には公的医療保険制度がなかったため、癌手術には莫大な費用が必要だった。実際、病気になっても十分な医療を受けられずに死ぬ人も多いらしい。彼の場合は、メタル・シーンや音楽シーン関係者のベネフィット・ショウ/チャリティー・オークション/寄付等に支えられて、手術が行われた。しかし、Chuckは2001年12月13日午後4時に死亡した。これによりバンドは存在しなくなった。

本作は1988年(November 16th, 1988)に米国のCOMBAT RECORDSからリリースされた2ndアルバム。8曲(38:04)。

こちらは2014年(April 29, 2014)にRELAPSE RECORDS/PERSEVERANCE HOLDINGS LTDからリリースされた2枚組再発盤。
Disc1はオリジナルのアルバム。リマスターで、試聴できる他の音源よりも音も良いようです。
Disc2には未公表または作品に未収録の、本アルバムのリハーサル・デモの音源(1987年9月23日と12月5日)を50分収録。メンバーによる新ライナーノート掲載。
たしか、PERSEVERANCE HOLDINGS LTDはマネージャーですが、Chuck Schuldinerの手術費用に関する協力者との調整や、加入前に腫瘍が発生していたとして当時民間の医療保険が支払いを拒否した事などに関して、Schuldiner家に協力していた弁護士がやっていたように思う。資産管理と言う事になるが、まだ手術費用の負債が残っていてそれを処理するためという可能性もあるかも知れない。
LABEL: RELAPSE RECORDS/PERSEVERANCE HOLDINGS LTD (USA)

Soundcloud全曲試聴
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(コメント:犬丸)

THOU - heathen 全曲試聴

SLUDGE

先ほど新譜が出たINDIAN等の様な、スローで、どんよりダークで、ノイジーで、耳を刺激的する音に、アトモスフェリックな要素がかぶさる、エクスペリメンタルなサウンド。アトモスフェリック/エクスペリメンタルな要素は曲によって現れ方に差がある。のたうつようなデス/ブラック・メタル的なヴォーカル。ギターの方がメロディックではあるが、ギターもノイジーさとヘヴィーさが強くなり、全般にダークでコールド。

2005年に結成した、米国 Louisiana州(State) East Baton Rouge郡(parish) Baton Rouge市の5人のバンド。DOOM/ SLUDGE。スプリットやコンピ等を含めると、2014年初め迄で30作前後ある。"DEAR DIARY, I SEEM TO BE DEAD" (エモーショナル・クラスト)やBARGHEST (ブラック・メタル)のメンバーが在籍。

本作は2014年(25 March 2014)にリリースされた4thアルバム。10曲(1:14:36)。
LABEL: GILEAD MEDIA (USA)

Bandcamp試聴
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(コメント:犬丸)

CURSED SAILS - rotten society

NEW SCHOOL METALCORE

グルーヴがありエレクトリック感ありのメタルコア。

元ISSUES (先ほど1stをリリース)でWOE, IS ME (2013年9月に解散)を2012年に脱退したBenとCoreyのFarris兄弟が、元DECODER (2012年解散)で元OF MACHINES (2013年に再結成)のBrent Guistwiteと、Omar Maganaが始めたプロジェクト。

本作は2014年(May 13)にリリースされた1stアルバム。10曲(33:27)。Drew Fulk (MOTIONLESS IN WHITE)プロデュース。
LABEL: RISE/VELOCITY RECORDS (USA)

Youtube試聴

(コメント:犬丸)

CULT LEADER - nothing for us here 全曲試聴

CHAOTIC METALCORE / NEW SCHOOL METALCORE

カオティック・ドゥーミー・スラッジ。CONVERGE, COALESCE的。スローな曲・パートではドゥーミーでダークさが強調され、ミッド・テンポの曲・パートでは更にカオティック。モッシーなメタルコアのノリもある。

2013年3月に、カオティック・スラッジ・メタルコア・バンドGAZAの元メンバー4人の内の3人が参加して結成した、米国 Utah州 Salt Lake Cityの4人のバンド。GAZAのベーシストがヴォーカルに転向し、ベースにはHEARTLESS BREAKERS LIVE BAND (HEARTLESS BREAKERSのLive Band編成)のメンバーが参加。

本作は2014年(15 April 2014)にリリースされたデビューEP。
LABEL: DEATHWISH, INC. (USA)

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(コメント:犬丸)

BLEEDING THROUGH - portrait of the goddess 全曲試聴

DEATHCORE

女性キーボーダーを含む叙情派ニュー・スクール。このジャンルの初期のバンドと言えば、まずMORNING AGAIN (1995–1999)だが、それに続く世代の代表的バンドの、当時の代表作だ。まだ現役でもある。サウンドはテクニカルなメロディック・デス・メタリック・ハードコア。エクストリームでもあるが、美メロディー、のりの良いグルーヴ、叙情的なエモーションに富んだサウンドは大層陰影が深い。ヘヴィーなボーカルだが、熱情的な哀愁も感じられる。

1999年に結成した、米国 California州 Orange郡(County,自治体)の6人程度のバンド。

本作は2002年にリリースされた2ndアルバム。10曲(39:38)。録音は6人で行われているが正メンバーは5人で、ベースは当時BLEEDING THROUGHのライヴ・メンバーを務めていたEIGHTEEN VISIONS (2000年-2007年解散時迄参加)のMick Morris (詳細不明の心臓疾患で2013年6月死亡)がスタジオ・メンバーとして弾いている。
LABEL: INDECISION (USA)

Youtube試聴
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(コメント:犬丸)

STREET DOGS/NOI!SE - split 全曲試聴

STREET PUNK

2バンドのスプリット・アルバム。両バンド3曲づつ。STREET DOGSはフロントマンMike McColganが以前いたDROPKICK MURPHYSのようなアイリッシュ・サウンドではないが、2曲目辺りは結構アイリッシュであり、同時にアメリカーナなロック感覚 (Bruce Springsteen的サウンド)も持っている。
NOI!SEはアップテンポで軽快なオイ・パンク。メロディックで、程よく哀愁を帯びた、ちょっとヴィンテージなメロディーが心地よくキャッチーだ。ポップなサウンドにストレートな歌唱やシンガロングが野郎臭さを加えている。

火消しになるという長年の夢をかなえるために、1998年にDROPKICK MURPHYSを去ったオリジナル・シンガーのMike McColganではあったが、音楽から離れた生活はできず、2002年にこのSTREET DOGSを結成した。米国 Massachusetts州 Boston市の5人のバンド。今までの単独のフルアルバムは5枚ある。
NOI!SEは2009年に結成した、米国 Washington州 Tacoma市/Seattle市の4人のバンド。アナログ・リリースがソールド・アウトする等、現地では人気がある。2012年に1stフルアルバムがある。

本作は2014年(April 19th)にリリースされた。6曲。
LABEL: PIRATES PRESS RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
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(コメント:犬丸)

I DECLARE WAR - we are violent people by nature 全曲試聴

DEATHCORE

少しテクニカルで、硬派な感じでエクストリームな音のデスコア。グラインド要素は無く、スロー目のパートもあり、ミドルテンポ中心。ややメタル寄りとも言える。前作から参加しているシンガーJamie Hanksは、RISEからアルバムのあるデスコア・バンドTHOSE WHO LIE BENEATHのオリジナル・メンバー(脱退済み)だった。なかなか器用な歌い手で色々な発声も出来て、最近ゲストで色々なバンドのアルバムに顔を出す。ここでは、グロウルに近いえぐさも盛り込んだ、鋭いガテラルが中心だ。

2005年に結成した、米国 Washington州 Seattle市の5人のバンド。

本作は2014年(April 15, 2014)にリリースされた5thアルバム。10曲(30:22)。前作から加入したシンガーJamie Hanksを除いて、全員が新メンバーになっている。
LABEL: ARTERY RECORDINGS (USA)

MusicMP3全曲試聴

(コメント:犬丸)

STEVE IGNORANT WITH PARANOID VISIONS - when

ANARCHO-PUNK

この録音で演奏の中心となるPARANOID VISIONSは、80年代からのアナーコ・パンクだが、CRASSとは違いアンセミックでパワフルなサウンドのバンドだ。この作品では、そこにSTEVE IGNORANTのアヴァンギャルドな要素を多少加え、比較的キャッチーなUKパンクらしい曲からアコースティックな音の入る曲迄の、幅のある音を出している。Steve Ignorant関連の作品としてはかなり肩の力を抜いたポップな感じがする。但し彼のヴォーカルが中心と言うのではない。

英国 Essex州(County) Epping町(civil parish)の彫刻家で英国の伝統人形劇Punch and Judyの演者でもあるSteve Ignorantは、Penny Rimbaudと共に1977年にアナーコパンク・バンドCRASSを結成してシンガーとなった。1984にCRASSは解散した。地下鉄網にステンシルでCRASSをスプレー・ペイントする等のポリティカルな行動でも知られる。

PARANOID VISIONSは1981年に結成した、アイルランド Baile Átha Cliath市の、初期の活動のスタンスはCRASS直系のアナーコパンク・バンド。ダブリンの町中にFOAD2U2をスプレーペイントした事でも知られる。1992年以後は活動が断続的になっていたが、2005年からは本格的な活動を再開している。色々なリリースがあるが、最初のカセットテープ・アルバムは1984年、12インチLPアルバムは1987年。今迄に5枚以上のフルアルバムがあるようだ。リーダーDeko Dachau (Declan Doyle)を含め専任のヴォーカルが3人で、本作においてSTEVE IGNORANTのヴォーカルはその一部になる。

本作は2014年(3rd March 2014)(または2013年)にリリースされたアルバム。11曲。リリース元OVERGROUNDはパンク・レーベルで、そのカタログにはDICKIESやSWELL MAPS等もあるが、PARANOID VISIONSのアルバムも今までに2作リリースしている。
2010年のSteve IgnorantのツアーでPARANOID VISIONSが数回サポートを務めた縁で、PARANOID VISIONSの2012年のアルバムにSteve Ignorantが1曲参加したのがきっかけとなって、3曲入りコラボレーションEPが制作された。もっとやりたくなってその後このアルバムが制作された。
LABEL: OVERGROUND (UK)

Youtube試聴・3曲入りEP(1・2曲目の曲は本作にも収録している)
Youtube試聴・2曲目
Youtube試聴・9曲目

(コメント:犬丸)

SIGIRIYA - darkness died today

DOOM / STONER METAL

新加入のヴォーカリストがブルージーでソウルフルな歌唱を聴かせる。ファズを効かせてつぶれた音のギター。ゆっくりしたミドル・テンポ中心。ほこり臭くダーティーな音は米国的にも聴こえるが、サザンロック的ではない。ダークネスは鬱とか陰鬱と言うほどでもないが、そこそこ憂鬱。

2009年に結成した、英国 Wales国(Country) Swansea市(City and County)の4人のバンド。ex-ACRIMONY(うち1人はex-Iron Monkey)の3人が参加。1stまではヴォーカルもex-ACRIMONYのDorian Waltersだった。

本作は2014年()にリリースされた2ndアルバム。8曲。新ヴォーカリストMatt "Pipes" Williams参加の第1作目。録音は長くACRIMONYをプロデュースしてきたWalesのベテランTim Hamill。ミキシングはROADSAWやPELICAN、CAVE IN等の録音やミキシングをしているAndrew Schneider。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

Soundcloud試聴(オフィシャル・ページ)
Soundcloudのオフィシャル・ページのうち、コメント制作時点では、"Darkness Died Today - Tribe Of The Old Oak"が本作の曲。

(コメント:犬丸)

MADBALL - best of madball

METALCORE / NEW YORK HARDCORE

現在(2014年4月)廃盤になっている1stアルバムからの8曲と、未発表の2曲を含む、ROADRUNNER RECORDS在席時の音源からのベスト盤。
このサウンドがニュー・ヨーク・ハードコアにメタリックな一時代を画した、ニュー・ヨークの伝統的なサウンドにメタリックさを加えた、オールド・スクール(first wave)メタルコアのバンド。ニューヨークのメタルコア・シーンはDRIやSUICIDAL TENDENCIESと連動するように出来てきたが、そのあたりのクロスオーヴァー・サウンドに比べスラッシュ・メタル色が薄く、(ハードコア・)パンク色が濃いのが特徴だ。そして、MADBALLとJUDGEとBIOHAZARDの3つがその代表的バンドとされる。
これに対して、90年代に入って出てきたnew wave of metalcoreがメタルコアのニュー・スクールで、SHAI HULUDやCOALESCE、CONVERGEがそのサウンドになる。

1988年に結成した、米国 New York市の4人のバンド。AGNOSTIC FRONTのシンガーRoger Miretがベースを担当し、異父弟のFreddy Cricienをヴォーカリストとして、AGNOSTIC FRONTのライヴに参加したのが始まり。その後AGNOSTIC FRONTの他のメンバー2人も参加して、1988年にサイド・プロジェクトとしてスタートした。ROADRUNNER RECORDSから3枚のアルバムを発表し、EPITAPHに移籍して4thアルバムを発表した後、2001年に解散した。2002年に再結成した。

本作は1stアルバムから3rdアルバム迄のROADRUNNER RECORDS在席時の音源からのベスト盤。
1994年(July 26, 1994)にリリースされた、移籍したROADRUNNER RECORDSからの第1作目になる1stフルアルバム"set it off"から8曲、1996年(June 18, 1996)にリリースされた2ndアルバム"demonstrating my style"から7曲、1998年(June 9, 1998)にリリースされた3rdアルバム"look my way"から4曲、未発表2曲、以上の21曲を収録している。
LABEL: ROADRUNNER RECORDS (USA)

なお、1992年(October 13, 1992)に米国のWRECKAGEからリリースされた"droppin' many suckers"のCDは1stアルバムともされるが、元々はアナログ盤7インチEPとしてリリースされた6曲収録の作品であり、CDはボーナスとして6曲が加えられている。

MusicMP3試聴・2ndアルバムの全曲(本作にはこの中から8曲を収録)

(コメント:犬丸)

VREDEHAMMER - vinteroffer

BLACK METAL / DEATH METAL / THRASH METAL

ざくざくでアグレッシヴ。スラッシュ・メタルやデス・メタルに近い、タイトでモダンなエクストリーム・サウンド。ダークネスはない。ファスト中心、ちょっとヴァイキング的かもしれない勇壮に疾走するパート、メロディックなパート等あり、少し叙情的ギター・リフが出て来る。展開はあるが、ヴォーカルは中音わめき系デス声で通している。ジャンル分けには微妙なところがあるバンドだ。

2010年迄ELITEにいたPer Frank Vallaのソロ・プロジェクトとして、2009年にスタートした、ノルウェー Nordland県 Mo I Rana,市の、2014年現在は4人のバンド。

本作は2014年(ノルウェー;EU:April 7th / ドイツ;オーストリア:April 11th 2014)にリリースされた1stアルバム。9曲(45:04)。
LABEL: INDIE RECORDINGS (ノルウェー)

Youtube試聴・本作Album Teaser
Reverbnation試聴・色々な音源

(コメント:犬丸)

CRIPPLE BASTARDS - variante alla morte 全曲試聴

GRINDCORE

ザクザクかなり硬派なメタリックサウンドに咆えるヴォーカル。怒涛のヴァイオレント・グラインドコア。RAW POWER, NEGAZIONE等のイタリアン・ハードコア由来のハードコア性と、メタリック・グラインドのエクストリーム性を持つ。古いバンドだが、デス・ヴォイスにとどまらず、現在のガテラルに繋がるような歌唱を含め、歌唱の表現力も豊かだ。

1988年に結成した、イタリア Piemonte州(Regione) Asti市(Comune)の3人のバンド。1993年以来各種作品を合せて30作あると言われている。

本作は2008年(January 20)に、NAPALM DEATHのShane Emburyらが共同経営するFETO RECORDSからリリースされた4thアルバム(スタジオ録音のフルアルバムのみ数えた場合)。24曲。イタリア語で歌う。
こちらは2013年(12 Feb 2013)にリリースされたその米国盤。
LABEL(バンドの契約レーベル): FETO RECORDS (UK)
LABEL(米国盤発売レーベル): DEEP SIX (USA)

MusicMP3全曲試聴

(コメント:犬丸)

INDIAN - from all purity 全曲試聴

SLUDGE METAL / DOOM METAL

ダークでどんよりして、かつ、耳に刺さるような刺激的な音。ノイズ性の高い、エクストリームなスラッジ。カオティック・ハードコアのような凶悪な音だがスロー・テンポ。旧来の音楽を破壊していて、エクスペリメンタルな(ブラック・)メタルでもある。ギターは歪みきって音がつぶれている。ヴォーカルは叫び・わめき系だがキンキン声ではなくある程度パワフル。一応メロディーは歌っているが、シンバルを叩きつけるように言葉を投げつける。

2003年に結成した、米国 Illinois州 Chicago市の4人のバンド。2人のギタリストのうちの1人Will Lindsayはex-NACHTMYSTIUM/ex-WOLVES IN THE THRONE ROOM。ドラマーはLORD MANTISに参加している、

本作は2014年(January 21st.2014)にリリースされた5thアルバム。録音はSanford Parker (NACHTMYSTIUM, YOB, LAIR OF THE MINOTAUR)。
LABEL: RELAPSE RECORDS (USA)

Bandcamp全曲試聴
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(コメント:犬丸)

TERROR - lowest of the low re-issue 全曲試聴

METALCORE

勢いある疾走とビートダウンに2ステップを組み合わせたメタルコア。ヴォーカルのScott Vogel (ex-DESPAIR/BURIED ALIVE)は常に全開、熱く叫んでいる。2ステップとモッシュ・パート、シンガロングが入る。

2002年に結成した、米国 California州 Los Angeles市の5人のバンド。

本作は2003年(October 13, 2003)に米国のBRIDGE 9 RECORDSからリリースされたEP。オリジナルは9曲(16:28)。
こちらは2005年にTRUSTKILL RECORDSからリリースされた再発盤。ライヴ音源の東京でのフルセット10曲(September 2003)と、スタジオ録音のシングルのB面2曲とDag Nastyのカヴァー1曲の、いずれも未発表又はアルバム未収録音源を追加収録。スタジオの3曲は2004年のアルバム"one with the underdogs"の録音の翌月から翌々月に同じスタジオで録音されている。全22曲。
LABEL(当時の契約レーベル): BRIDGE 9 RECORDS (USA)
LABEL(再発の発売レーベル): TRUSTKILL RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
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(コメント:犬丸)

TERROR - always the hard way 全曲試聴

METALCORE

ヘヴィーだがぱりぱりと切れが良い、メタル度を高めたアグレッシヴな演奏。ひたすら熱くタフなヴォーカル。そこに、強烈なリズムに裏打ちされた2ステップとモッシュ・パートを盛り込んだ展開。明るめのシンガロングが時折入る。

2002年に結成した、米国 California州 Los Angeles市の5人のバンド。

本作は2006年(25 July 2006)にリリースされた3rd (2nd)アルバム。14曲(30分)。Planet Z StudiosでZeussがプロデュースした。PROMISEやDONNYBROOKのメンバーが新加入している。ゲストはLEEWAYのEddie SuttonやHIP HOPアーティストMursとMr. Dibbs (ATMOSPHEREのDJ)等が参加。
LABEL TRUSTKILL RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
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(コメント:犬丸)

PATRIA - individualism

BLACK METAL

まともなブラック・メタル。アンダーグラウンドでロウな感覚と同時に品格がある。何より、メロディーが良い。完成度が高くアーティスティックと言うべきレベルに達している。洗練されているがダーティーな演奏・アレンジで、オールド・スクールなロウ・ブラック・メタルを現在に復活させている。

2008年に結成した、ブラジル Rio Grande do Sul州 Carlos Barbosa市の2人のバンド。

本作は2014年(ノルウェー;EU:April 21th, ドイツ;オーストリア:April 25th)にリリースされた5thアルバム。11曲(42:17)。1曲目はイントロ。
LABEL: INDIE RECORDINGS (ノルウェー)

Youtube試聴・本作Album Teaser
Youtube試聴・本作1曲目
Youtube試聴・本作5曲目
Youtube試聴・1stアルバムの全曲

(コメント:犬丸)

HADES - dawn of the dying sun 全曲試聴

VIKING METAL / BLACK METAL

1stよりヴァイキング色が強くヴァイキング・ファンから好評な2ndアルバム。ノイジーなブラックメタル系のヴァイキング・メタル。中高音でわめくヴォーカルは1stよりもメロディックで、エピカルなギターのメロディーと共にヴァイキング色が濃くなっている。

Jorn Inge Tunsbergは1970年12月4日にノルウェー Hordaland県 Bergen市で生まれた。1991年にIMMORTALの結成に加わったが同年中に首になった。その後1992年に、彼とRemi Andersenの2人でHADESを結成した。
MAYHEMのEuronymous (Oystein Aarseth)を殺した事でも有名なBURZUMのCount Grishnackh (Varg Vikernes)が、ノルウェーのAsaneにある教会に放火した事件は良く知られている。あまり書かれていないが、このときJorn Inge Tunsbergも一緒に放火している。彼はこの事件で後に2年間刑務所に入っている。Count Grishnackhも彼と同郷だ。
バンドは1993年から4人編成になっている。同名のバンドがあるため、1998年からはHADES ALMIGHTYに改名している。活動は継続しているが、改名後はPROGRESSIVE BLACK METALらしい。

本作は1997年(4-5月頃)に米国のFULL MOON PRODUCTIONSからリリースされた2ndアルバム。8曲(47:33)。
こちらは2014年にリリースされた再発盤。
LABEL: HAMMERHEART (オランダ)

Youtube全曲試聴
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(コメント:犬丸)

HADES - …again shall be 全曲試聴

BLACK METAL

ノイジーなブラックメタルの音でありながら、スケール感のある雄大な感覚はエピカルでヴァイキング・メタルも髣髴させる。ミドル・テンポ。中音でわめくヴォーカルは途切れ途切れで歌メロディーが希薄な感じ。ギターリフの方がメロディーがあるかもしれない。演奏が渾然一体となって音楽になる構造はかなりプログレッシヴにも聴こえる。全体から言えば一部分に過ぎないが、ギター等の音にも工夫が施され、オルタナティヴやエクスペリメンタル・メタルの要素もある。

1992年に、Jorn Inge Tunsberg (ex-IMMORTAL)とRemi Andersenの2人が結成した、ノルウェー Hordaland県 Bergen市の4人(1993年以後)のバンド。同名のバンドがあるため、1998年にHADES ALMIGHTYに改名している。改名後はPROGRESSIVE BLACK METALになっている。

本作は1994年(1 December 1994)に米国のFULL MOON PRODUCTIONSからリリースされた1stアルバム。10曲(53:47)。
こちらは2014年にリリースされた再発盤。
LABEL: HAMMERHEART (オランダ)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

VISTA CHINO - peace 全曲試聴

HEAVY ROCK / STONER

熱くてブルージーなヘヴィー・ロック。ブルージーだが、爆発するような勢いのある曲もあり、ダウナーではない。曲によってはハードロックな面もあるが、常にヴォーカルや演奏はブルージーで、ギターは強烈に歪みを効かせている。

KATZENJAMMERというバンドが1987年に、米国で結成した。結成メンバーはJosh Homme (G), John Garcia (Vo), Brant Bjork (Ds), Chris Cockrell (bass)の4人。
彼らは1989年にSONS OF KYUSSに改名して、1990年(April 19th, 1990)にBLACK HIGから8曲(28:52)入りEPをリリースした。EPの録音には加わっていないがNick Oliveri (2nd G)もSONS OF KYUSS名義の時代に参加している。
彼らは1991年始めにKYUSSに改名した。この時にはChris Cockrellは参加しておらず、Nick Oliveriがベースで参加した。4枚のアルバムを残して1995年に解散した。
解散後、John GarciaとScott ReederはUnidaを結成した。Josh HommeとAlfredo HernandezはQueens of the Stone Ageを結成し、Nick Oliverも参加した。
Josh Hommeを除く1991年のメンバー3人にベルギーのベテラン・エレポップ・デュオARSENALのギタリストBruno Feveryを加えた4人は、2010年にKYUSS LIVES!の名前のバンドを(再)結成した。
2012年3月にNick Oliverが脱退したのを受けてJosh Hommeが連邦裁判所に提訴し、5ヶ月の審理を経て、GarciaとBjorkの2名で作品にKyuss Lives!名義を使用することを、差し止める判決が出た。
この後、彼らは2013年にVISTA CHINOに改名した。

本作は2013年(September 3, 2013)にオーストリアのNAPALM RECORDSからリリースされた1stアルバム。通常盤は10曲。こちらはボーナストラック入り限定盤、12曲(57:22)収録。
ゲストはChris CockrellとCORROSION OF CONFORMITYのベーシストMike Deanの2人。なお、脱退したNick Oliveriの後は、YAWNING MANのBilly Cordellと元のNick Oliveriが短期間参加したが、その後はツアー・メンバーとしてMike Deanが参加している。
LABEL: NAPALM RECORDS (オーストリア)

MusicMP3全曲試聴(ボーナスも収録)

(コメント:犬丸)

BLEEDING THROUGH - portrait of the goddess 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCOR (DEATHCORE)

エクストリームなデス・メタルとハードコアのミックスをベースに、素早い展開で、邪悪な叙情メロディー、シンフォニックなキーボード、真性メタルのギター等の色々な要素を次々に繰り出す。変化に富んだ叙情ニュースクール/デスコア。モッシュパート入り。

1999年に結成した、米国 California州 Orange郡(County)のバンド。

本作は2002年(April 30, 2002)にリリースされた2ndアルバム。10曲(39:38)。ツインギター、シンガーとキーボードは楽器掛持ちなしの専任で6人編成。ゲストにHIMSAのJohn PettiboneとAVENGED SEVENFOLDの2人、M. ShadowsとSynyster Gatesが参加。OF MONTREALのエンジニアやTHROWDOWNのプロデュースをしているGreg Kollerがプロデュースした。
LABEL: INDECISION RECORDS (USA)

Musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

SABBAT - sabbatical earlyearslaught: livevil

SATANIC THRASH METAL (JAPANESE ARTIST) (DVD)

日本のサタニック・スラッシュ・メタル。1983年にEVILの名前で結成し、1984年に改名。彼らの最初期、1986年から1987年の映像集。大変若い姿が見られるが、やっている事は基本的に今と同じ。

1984年に結成した、三重県桑名市の3人のバンド。

本作はDVD作品。仕様はNTSC, REGION 0です。日本で再生可。通常のDVDプレーヤーで再生可。(以上の仕様はドイツNuclear Blast Online-shopのデータによる)
フロントマンMasaki "Gezol" Tachi(ベース/ヴォーカル)のライブラリーから本人によるセレクション。Disc 1には、Yokkaichi Culture Hall(11th May 1986. 3曲)、名古屋Castle(3rd August 1986. 1曲)、名古屋Huck Finn(2nd May 1989. 4曲)を、Disc 2には大阪Yanta Rockmaykan(5th April 1987. 8曲とIntro)を収録。Gezolの52ページ"ノートブック"付。
LABEL: NUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONS (USA)

Youtube試聴・1986年のライヴで本作収録曲Black Fire(収録音源ではありません)
Youtube試聴・2002年のライヴ(収録内容ではありません)
Gezolのレア・フォト

(コメント:犬丸)

WAR FROM A HARLOTS MOUTH - voyeur 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

テクニカル・カオティック・デスコア。ジャズの影響等も加えてあるが、アグレッションを際立たせたトータルにエクストリームな作品。グラインドコアの突撃リズムと変則リズムがブレンドされ、複雑で自由な展開を聴かせる。8弦ギターを使う。エクスペリメンタルだが、BETWEEN THE BURIED AND MEやDILLINGER ESCAPE PLAN等のような普遍性もある。

2005年にBURNING SKIES (WAR FROM A HARLOTS MOUTHとスプリットがある)やOCEAN (PelicanタイプのEXPERIMENTAL DOOM)のメンバーの実験的なサイド・プロジェクトとして3人でスタートした、ドイツBerlin都市州(City state)の5人のバンド。2013年に解散(breakup)せずに休止(hiatus)した。

本作は2012年(06 Nov 2012)にリリースされた4thアルバム。ボーナス2曲を含め、全15曲。
LABEL: SEASON OF MIST (フランス)

Musicmp3全曲試聴
Soundcloud試聴・オフィシャルページ(各種音源)

(コメント:犬丸)

NEAR DEATH CONDITION - evolving towards extinction

DEATH METAL

テクニカルなブルータル・デス・メタル。エクストリームだが展開は複雑。ファストだが、ブラスト激走パートばかりではなく、リズムの変化や変則リズムが入る曲もある。かなりドラマティックな構成もある。

2001年に4人で結成した、スイス Valais州(canton)のバンド。

本作は2014年にリリースされた3rdアルバム。11曲(51:03)。メンバーは3人。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

Mfmf!試聴
Soundcloud試聴

(コメント:犬丸)

RICOCHETS - chain dog

PSYCHOBILLY

少しネオ・ロカビリーも入る、英国サイコビリーのファースト・ウェーヴのバンド。安定したオールド・スクール・サウンドであると同時に、全く時代を感じさせない鮮烈ともいえる新鮮さ。

ロカビリー・シーンから出て来たミュージシャン達で、ドラマーSteve Meadham (Ginger)は後に METEORSやGUANA BATZ 等にも参加。スラップ・ベースのSam Sardiは初期GUANABATZで有名。ギターのSteve SardiとヴォーカルのDave Sardiも彼の兄弟で、Steve Meadhamや以前のヴォーカルのLester Jonesも全員が幼なじみ。彼らが毎週末に開いていたパーティーがバンドの結成につながった様だ。RICOCHETS結成以前に、はぼ同じメンバーで、70年代中頃にTHUNDERBIRDSやROUGH NECKS等の名前で活動し、シングル盤もリリースしている。また、ネオロカビリー・シンガーMarney Webbのバック・バンドもやっている。いつRICOCHETSの名前で活動を始めたのかは判らないが、1982年に1stアルバムをリリースしている。その後メンバーは色々なバンドで活動を始めたが、再結成して(厳密には解散していない様だが)、1992年に2ndアルバムを出した。これとほぼ同時に活動を停止していたが、2004年から本格的な活動を再開して欧州ツアー等を行っている。

本作は2013年にリリースされた3rdアルバム。12曲(27:11)。ゲストはPOLECATSのBoz Boorer。
LABEL: DIABLO (UK)

Favtube試聴

(コメント:犬丸)

HIIDENHAUTA - noitia on minun sukuni 全曲試聴

BLACK METAL

カレワラと言えばメロデイック・デス・メタル(だった)AMORPHISが歌って有名だが、このバンドはカレワラのブラック・メタル版になっている。
メロディックで比較的ファストなパートが中心だが、ミッド・ペースやスロー・ペースが少し入る。男性のシャウト・ヴォーカルと女性ヴォーカル。女性ヴォーカルの方がやや少な目かもしれないがほぼ半々。女性ヴォーカルはソプラノではなく男性より低いパートが多く、やわらかく低い目の声がヴォーカル面の魅力になっている。サウンド面でのフォークロア色(フィンランド的なもの)は少ないが、フォーク・メタル性やシンフォニック性も多少あり、サウンド面ではバランスのとれたものになっている。
このバンドの特徴はカレワラ・メーターと言う古来の韻律詩形式で歌っていると言う点にある。と言っても、聴いていても判らないが、、、。
紀元前にさかのぼるとされるフィンランド湾岸部族起源のフォークロアは口伝(くでん)により伝承され、Elias Lonnrotによって纏められて、1833年には「ワイナミョイネンの民詩集」、1835年には「カレワラ・フィンランド民族太古よりの古代カレリア民詩」、1849年にはその拡充版として発表された。現在単にカレワラといえば1849年版の民詩集を指す。
さて、このカレワラの韻律は特別な長短格(trochaic)のtetrametreと言う1行に4つの韻脚を持つ(a verse line having 4 metrical feet)形式で、この形式を最近ではカレワラ・メーターと呼ぶ様だ。カレワラ・メーターには「頭韻」「並立法(parallelism)」「聯(れん)(stanza)が存在しない」と言う特徴がある。
このバンドはカレワラ詩集を歌うのではなく、カレワラ・メーターで作曲している。勿論歌う題材もフォークロアを題材にした曲もある。アンチ・クリスティアニティの曲もあるが、サタニックなのではなく、キリスト教に制圧される前のフィンランド神話をテーマにしている様だ。

2012年に結成した、フィンランド Satakunta市の6人のバンド。男女シンガーが楽器を持たないヴォーカル専任の為、6人だが演奏はギター・ベース・ドラムズ・キーボードの4人。このバンドは音楽的にキーボードは必要なので、これはシンプルな編成だと言える。

本作は2014年(March 14th, 2014)にリリースされた1stアルバム。8曲(40:34)。ゲスト・ヴォーカルはKORPIKLAANIのJonne Järveläが1曲参加。
LABEL: INVERSE RECORDS (フィンランド)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

FLOTSAM AND JETSAM - no place for disgrace 2014 全曲試聴

THRASH METAL

違うのだが、どう違うかはファンにしか判らないかも、、、。1998年に発表した2ndアルバムの再録音。
ファンからは2ndのリミックス(リマスター)の希望が多かったが、マスター・テープが残っていない為、リマスターの代わりとして再録音したものであり、バンドとしても作り変える意図はない。メンバーもベーシスト以外の4人は2ndと同じだ。
ぱっと聴いて音が明瞭と言うのは良く判る。一瞬よりメタリックになっているような気がしたが、聴き返すとこの作品は元々かなりメタリックだ。音が明瞭になった分めりはりが効いている様だ。現代のテクノロジーでリフレッシュすると言う目的は成功しているようだ。アルバムの中では少し異質なカヴァー曲あたりが、オリジナルより良くまとまっている。
カヴァー・アートはオリジナルでは切腹人も介添え(介錯人)も日焼けした日本人(野球部員ぽい?)に見えたが、新録音版では転がっている切腹人はイタリア人に、介添えは色の白い中国人(インテリっぽい?)に見える。確実に死なせるためあるいは苦痛軽減のため切腹直後に介添えが首を落とすはずだが、切腹人が転がっているのはどのような状況だろうか。音を聴きながら考えよう。正しい切腹の仕方は ウィキペディア - 切腹 をご覧下さい。

1984年に結成した、米国 Arizona州 Phoenix市の5人のバンド。

本作のオリジナルは1988年(May 20th, 1988)に米国のELEKTRA RECORDSからリリースされた。バンドとBill Metoyerのプロデュースで1987年12月から1988年1月に録音されている。

本作は2014年(EU:February 14th/ US:March 4/ DL:February 18)に米国等のMETAL BLADE RECORDSからリリースされた12thアルバム。曲目曲順ともオリジナルと同じ10曲(58:59)。オリジナルは54:15なので全体としては少し長くなっているが、曲によってはあまり変わらない。聴いていても長くなっている感じはしない。
LABEL: METAL BLADE (USA)

Youtube全曲試聴・本作全曲
次のオリジナルと聴き比べてみて下さい。
Youtube試聴・オリジナル(1988年)版の全曲

(コメント:犬丸)

ZORCHMEN - attack of the zorchmen 全曲試聴

PSYCHOBILLY

ベテラン・ミュージシャンが結成した新バンド。サウンドはクリアでファストで軽快。オーセンティックなサイコビリーをベースに、ヒルビリーに近いロカビリーなテイストや軽快なサーフィンのテイスト、Sci-fi(サイエンス・フィクション)な怪しいテイストをミックス。オールディーな良さを感じさせつつ新鮮味がある。

ex-KLINGONZのギタリストのDoyley (Philip Doyle)とex-METEORS/GUANA BATZのドラマーSteve "Ginger" Meadhamが結成した英国のバンド。

本作は2013年(03 June 2013)に英国のDIABLOよりリリースされた1stアルバム。13曲。ゲストもNigel Lewis (ex-METEORS, TALLBOYS), Graeme "Captain Drugbuster" Grant (ex-KREWMEN, DEMENTED ARE GO)他多数。
LABEL: DIABLO (UK)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

21 GUNS - nothing's real: remastered edition

取引先のディストロの新譜リストに載っていたので試聴してみました。ex-THIN LIZZYのギタリストScott Gorhamが、米国に渡って結成したハード・ロック・バンドで、国内盤も出ているものです。従ってうちの店に置く予定ははありませんが、良さ気なので試聴LINKを貼っておきます。

2ndでシンガーが変わっていて、1stよりも粘っこい感じで、ブルージーな曲やファンキーな要素にはマッチしているように思います。従って、2ndの方がヘヴィー・ロック(ストーナー系の)ファン向きかと思います。SOUNDGARDEN や KING'S X 辺りが好きな人はチェックしてみてください。

LABEL: HEAR NO EVIL RECORDINGS
品番: HNECD 038 (品番は取り扱い業者によって異なる場合があります)
発売日: 2014/3/31 (発売日は取り扱い業者によって異なる場合があります)

Youtube試聴・本作1曲目
Youtube試聴・1stの全曲

(コメント:犬丸)

CHUCK NORRIS EXPERIMENT - right between your eyes 全曲試聴

ROCK'N'ROLL / HARD ROCK

少しヘヴィー・ロックやガレージの感じがするロックン・ロール・バンド。HELLACOPTERSの様なサウンド。

2004年に結成した、スウェーデン Gothenburg市の5人のバンド。BRAINDEAD/ex-CEMETARYのMarkus Nordberg (Ds)や RICKSHAWのRobert Nilsson, TAURUS, TIAMAT のメンバーが参加(メンバーが変わっているため、現在参加しているかどうかは判らない)。バンド名は、世界空手選手権(プロ)ミドル級チャンピオンで、引退後俳優になった("地獄のヒーロー"などに主演)Chuck Norrisに因む。昨年(2013年)にはMONDO GENERATORとのスプリット・シングルもある。

本作は2014年(26 March 2014)にスウェーデンのTRANSUBSTANS RECORDSからリリースされた7thアルバム。
LABEL: TRANSUBSTANS (スウェーデン)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

PSALM ZERO - drain 全曲試聴

POST METAL

インダストリアル色のあるポスト・メタル。エクスペリメンタルで、変則リズムは少なめだが、ルネッサンス風のメロディーが挿入されている。音色はルネッサンス風ではない。

ルネッサンス・マスロック・バンド EXTRA LIFE 結成時の中心人物で、エクスペリメンタル・ロック・バンド ZS にも参加していた、米国 New York市(City)の Charlie Looker が、ポスト・メタル・バンド Castevet の Andrew Hock と結成したデュオ。

本作は2014年(March 4th, 2014)にリリースされた1stアルバム。7曲。
LABEL: PROFOUND LORE (USA)

MusicMP3全曲試聴

(コメント:犬丸)

MOVEMENTS - like elephants 2

HEAVY ROCK / PSYCHEDELIC GRANGE

公式サイトではサイケデリックとだけ書いているが、クラウトロック (ドイツのシンセ等を使ったサイケ~スペース・ロック)やガレージにインフルエンスされて結成している。60年代のフォーク・ロック、シアトル・グランジ、サザン・ロック等ともリンクしているように感じられ、幾分オールディーなサウンドをソフトに洗練して作り上げたハードロックだ。ハイウェイをドライヴするような軽い目の疾走感の曲や、ガレージっぽいノイジーな曲もあり、わずかに哀愁を帯びたメロディーが多く、哀愁と爽やかさを併せ持ったメロディーもある。初期は旋回するようなオルガン・ガレージ・ロックをやっていて注目を集めたが、地味だがかなりキャッチーで引力の強い独特な世界を作り上げている。

2002年に結成した、スウェーデン Göteborg市の5人のバンド。

本作は2014年(March 7th)にCRUSHER RECORDSからリリースされた6thアルバム。10曲。前作の"like elephants 1"と合せて組曲となっている。
LABEL: CRUSHER RECORDS (スウェーデン)

Youtube試聴・本作の曲
Soundcloud試聴・本作から2曲
Youtube試聴・前作の曲
Youtube試聴・ライヴ

(コメント:犬丸)

SERPENT EATER - hyena 全曲試聴

BLACK METAL / SLUDGE / CRUST

強烈にダークな情念が燃え盛るブラック・メタル。メロディックで激情的な疾走ダーク・クラストの様な感覚も横溢。ハーシュな音質はスラッジ的。熱いダークネスに満ちたテンションの張り詰めたサウンド。同質ながらテンポや感じの違ったパートを繋ぐ曲の展開は圧巻。曲は長いがドラマティックで最後迄一気に聴かせる。

2011年に結成した、ドイツ North Rhine-Westphalia州 Cologne市の5人のバンド。メンバーには英国人も含む。このバンドはHARDCORE~CRUSTシーンで活動していて、1stアルバムは2013年(September 11th, 2013)にECOCENTRIC RECORDS (ドイツのクラスト系レーベル)からリリースされている。

本作は2014年(17 March 2014)にオランダのHAMMERHEART RECORDSからリリースされた2ndアルバム。本作のアナログLPは2013年(December 15th, 2013)にドイツのALERTA ANTIFASCISTA RECORDS (クラストとポリティカル・ブラック・メタルのレーベル)からリリースされている。
LABEL: HAMMERHEART (オランダ)

Bandcamp全曲試聴

(コメント:犬丸)

ALTERBEAST - immortal 全曲試聴

DEATH METAL

激重激走ブラスティング・デス・メタル。演奏はテクニカルでタイト。サクサクと切れの良い展開で、ギターが縦横に駆け巡るメタル度の高いモダンな音。ヴォーカルは低音グロウルと中高音シャウト(スクリーム)。

2010年にGARY BUSEY AMBER ALERTとして3人で結成し、2013年にに改名した、米国 California州 Sacramento市の5人のバンド。

本作は2014年(March 18th, 2014)にリリースされた1stアルバム。8曲(29:55)。録音は、2012年までBLACK DAHLIA MURDERのベーシストだったBart Williamsと、CARNIFEXやALL SHALL PERISHのプロデューサーのZack Ohren等の、3人が行った。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

Bandcamp全曲試聴
Bandcamp全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
MusicMP3全曲試聴

(コメント:犬丸)

SHATTERED EYES - prelude (to the atrocious path of humanity)

DEATH METAL

テクニカルなスラム・デス・メタル。ざくざくしたタイトな演奏で、デスコア感覚がありビートダウン・パートもある。ヴォーカルは前作とは替わっているが、やはり凶暴な感じ。

2005年に結成した、米国 California州 San Diego市とメキシコ合衆国 Baja California州 Tijuana市の5人のバンド。

本作は2014年(10th March 2014)に日本のAMPUTATED VEIN RECORDSからリリースされた2ndアルバム。9曲(27:04)。新ヴォーカリスト参加。この人もメキシコの人ですね。
LABEL: AMPUTATED VEIN (日本)

Favtube試聴

(コメント:犬丸)

MESSENGER - illusory blues

取引先のディストロの新譜リストをチェックしていたらあったので試聴してみました。うちの店に置くようなものではありませんが、良さ気なので試聴LINKを貼っておきます。

一応FOLK METALのタグを付けましたが、全然FOLK METALと言う感じではありません。一応フォーク・プログレかと思います。メタリックな音のパートもあるし、その辺りでブルーズ・テイストも少しあるかも。デスコア・バンドにいたギタリスト、PURSON (メロディック・サイケデリック・ドゥーム/プログレ)の録音セッションに加わっていたベーシスト、GHOSTの録音をしているスタジオのオーナーでANGEL WITCHやCATHEDRALやGHOST等の録音スタッフをしているドラマーの3人編成。SVARTも良いレーベルですね。

LABEL: SVART RECORDS (PHDからの流通ではレーベルがCODE 3と表示されるかもしれません)
品番: SVR260CD (品番は取り扱い業者によって異なる場合があります)
発売日: 2014/3/31 (発売日は取り扱い業者によって異なる場合があります)

Soundcloud試聴
Mfmf!試聴

(コメント:犬丸)

MOUNTAIN WITCH - cold river 全曲試聴

DOOM

いけないドゥーム・ロック。基本路線はBLACK SABBATHだが、さらに怪しく、さらにヘヴィー。思い切りファズを効かせたヘヴィーなギターで奏されるブーギーのリズムに、エコーぎみのアシッドな感じのヴォーカルは、あやしい、危ない。

2008年に結成した、ドイツ Freie und Hansestadt Hamburg市の3人のバンド。

本作は2013年(October 28th, 2013)にドイツのTHIS CHARMING MANからリリースされた2ndアルバム。8曲(39:12)。Discogsによれば、8曲目がスリーヴに印刷されていないかもしれません(音は収録されています)。
LABEL: THIS CHARMING MAN (ドイツ)

MusicMP3全曲試聴
Youtube試聴

(コメント:犬丸)

PULSE EMITTER - planetary scale hypnosis

一応DRONEのタグを付けましたが、そう言える曲もあるけど、うちの店に置くようなものではありません。
取引先のディストロの新譜リストをチェックしていたらあったので試聴してみました。うちの店に置くようなものではありませんが、良さ気なので試聴LINKを貼っておきます。

LABEL: METAL POSTCARD (PHDからの流通ではレーベルがCODE 3と表示されるかもしれません)
品番: MP72 (品番は取り扱い業者によって異なる場合があります)
発売日: 2014/3/31 (発売日は取り扱い業者によって異なる場合があります)

Mfmf!試聴(本作)
Soundcloud試聴(オフィシャル)

Meditationsと言うお店で扱っておられます。怪しいものが充実してるみたいですよ。と思ったら京都のお店だった。
Meditations
「ミニマル・ドローンミュージック、実験音楽、アンビエント、インド音楽、サイケデリックロック、アシッドフォーク、民族音楽、実験映像アニメーションDVD等、非メインストリームでサイケデリックな音楽を中心」とのこと。

DEMILICH - 20th adversary of emptiness

DEATH METAL

歴史的な1993年の録音だが、ゴア・グラインドで聴かれるような下水管ヴォイスを聴かせている。ゴア・グラインドでも珍しいような重低音の下水管ヴォイスで、下水管ながらつややかで重厚なヴォーカル。演奏はミドルテンポ中心。変態複雑テクニカルだがその展開にも不自然さは感じさせず、ダークで落ち着いた重厚さを持っている。時代を感じさせないし、完成度の高い録音でもある。

1990年に結成した、フィンランド Pohjois-Savon県(maakunta,行政区) Kuopion市(kaupunki,自治体)のバンド。4作のデモの後、1993年に唯一のアルバムをリリースして、1995年に解散した。その後、シンガーはWINTERWOLFやDEATHCHAINに参加している。
2005年に再結成して2006年(July 22nd)にライヴを行って解散した。2010年にはJalometalli Metal Music Festivalでライヴをしている。

本作は2014年にリリースされたCD2枚組みボックス・セット。全29曲(1:51:30)。
ディスク1には1993年にリリースされた1stアルバム"nespithe" 全11曲(39:10)を、ディスク2には2006年にリリースされた2作品、"v34ish6ng 0f emptiness" (CD)と"em9t2ness of van2s1ing" (LP)合せて18曲(1:12:20)を収録している。
1stアルバムのオリジナルは1993年(February 8th, 1993)に米国のNECROPOLIS RECORDS/PAVEMENT MUSIC (CDとテープ)からリリースされた。その後、1996年にはスペインのREPULSE RECORDS (CD)とポーランドのSICK RECORDS (テープ)から、2004年にはCENTURY MEDIA/NECROPOLIS RECORDS (CD)から、2009年にはスペインのXTREEM MUSIC (アナログLP)から再発されている。今回のCDでは、この1stアルバム分は24 bit master tapesからリマスターしている。
ディスク2にはアルバム以前に発表していた4作のデモと、2006年(early spring)の"vanishing sessions"を収録している。"vanishing sessions"は2013年秋にミックスとマスターを、それ以外のデモ音源は16 bit CD mastersからマスターしている。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)

Mfmf!Facebook Youtube試聴

(コメント:犬丸)

IHSAHN - after 全曲試聴

BLACK / EXPERIMENTAL METAL

EMPERORのフロントマンIHSAHNのプログレッシヴなメタル・プロジェクト。Jorgen Munkebyのサクソフォンのほか、プログレ・メタル・バンドSPIRAL ARCHITECTの2人が参加。エクスペリメンタルで複雑テクニカルなサウンド。曲によってはジャジーなサックスも大々的にフューチャーされるが、メタル性も高くエクストリームな曲も多いので、アヴァンギャルドと言う感覚ではない。

本作は2009年(January 11, 2010)にリリースされた3rdアルバム。8曲(53:01)。録音メンバーは4人で、ドラマーは1stからのAsgeir Mickelson (BORKNAGAR, VINTERSORG, SPIRAL ARCHITECT)、ベーシストは2ndから参加しているFretless bassをフィンガーピッキングするLars K. Norberg (SPIRAL ARCHITECT)で、サックスでJorgen Munkeby (SHINING, JAGA JAZZIST)が参加している。
こちらは2013年再プレス。(品番は最初に入荷していたスリップケース付と同じですが、現在のものはスリップケースは付いていませんので、再入荷として掲載します。)
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

MusicMP3全曲試聴

(コメント:犬丸)

DEF/LIGHT - transcendevil BLACK METAL

BLACK METAL

シンフォニック・ブラック・メタル。ヴォーカルは野太い低音グロウルと中高音シャウト(スクリーム)。低音のグロウルなどがダークでメロディックなスウェディッシュ・デス・メタルの要素を感じさせる。ミドル・テンポにファスト・パートが入る。ブラスト・リズム、ギターのトレモロ、幾分ヴァイキングな勇壮なパートなど、色々な音楽性のパートをつないでいて、展開は多くて多彩。それ程テクニカルな感じは与えないが、変則リズムなどもある。シンセ(シンフォニック・サウンド)は重厚ではないが、変化のある音色で彩りを添えている。

2001年に結成した、ウクライナ Dnipropetrovsk州 Dnipropetrovsk市の6人のバンド。これまでに2010年にセルフ・リリースの1stアルバム(CD-R)がある。

本作は2013-2014年(Ukraine:30.11.2013/Russia:23.12.2013/worldwide:03.02.2014)にリリースされた2ndアルバム。ボーナス1曲を含め全9曲(44:05)。
LABEL: METAL SCRAP RECORDS (ウクライナ)

Youtube試聴・本作2曲目
Youtube試聴・本作3曲目
Youtube試聴・本作4曲目
Youtube試聴・本作7曲目
Youtube試聴・本作8曲目
Reverbnation試聴
Reverbnationの試聴はアーティスト・ページです。アルバム単位になっていませんが、コメント制作時点では、プレーヤーに収録されているのは1stアルバムの全曲(8曲)です。

(コメント:犬丸)

BLACKFINGER - s/t (Eric Wagner, 2014) 全曲試聴

DOOM

長い間TROUBLEのシンガー(1979-1997年, 2000-2008年)をやっていたEric Wagnerが歌っている。中低音部分はロックっぽくおとなしい歌い方でぼそぼそ。やや高音部分はオジーっぽいくねくねした節回し。いずれも控えめな所に味わいがある。オジーっぽい部分をありきたりと言うのは贅沢かもしれない。演奏はハードロックを基調にブルーズ・ロックのテイストが入る。演奏も控えめな所に味わいがある。渋いと言えば判って頂けるだろう。個人的にはドゥーム色の薄い部分(1曲目のロックな部分や4曲目のアコースティックなテイスト、6曲目のクラシカルな音)の方が魅力的で、Eric WagnerのPINK FLOYD等の好みが現れている。

2009年6月以前に結成した、米国 Illinois州 Chicago市の5人のバンド。Eric Wagnerは、2012年には元TROUBLEのドラマーRon HolznerやRETRO GRAVEのベーシストRon HolznerとSKULLを結成してTROUBLEの初期の曲を演奏している。BLACKFINGERのライヴにSKULLの2人が加わるなど兄弟バンド状態になっている。

本作は2014年(January 31st, 2014)にドイツのCHURCH WITHINなどからリリースされた1stアルバム。11曲(43:33)。Eric Wagnerにとっては、ANATHEMAのDanny CavanaughとのバンドLIDの1997年のアルバム以来の、17年ぶりのTROUBLE以外での録音になる。
LABEL: CHURCH WITHIN (ドイツ)

MusicMP3全曲試聴
Youtube試聴

(コメント:犬丸)

IRON CROSS - church and state: 20th anniversary remaster

THRASH METAL

ハードコア的な疾走感に、ロックンロール(モーターヘッド的なもの)を加えたサウンド。パワー・メタル寄りという部分もある。80年代米国スラッシュ・メタルのちょっとローカルなレジェンド。ヴォーカルはハードコア寄りの吐き捨ても多いが、高音シャウトもあり、かなりメタル寄りという部分もある。人脈やライヴの対バンを考慮してTHRASHCOREのタグもつけたが、音はTHRASHCOREではない。

1982年にRick Stang (guitar), Lionel Hubbard (guitar) Dave Martin (bass) Dennis Green (drums)の4人で結成した、米国 Illinois州 Chicago市のバンド。
1983年からシンガーJon Wiegandが加わった。
1983年10月にベースがDaveからRob Wilhelmに交代。
1984年遅くにLionelが脱退して4人になった後、活動休止。
活動休止の間にRick (Gr)とRob (Bass)はMASTERのドラマーBill Schmidtとジャムをして影響を受けている。
1985年10月JonとDennisが復帰して活動再開。同時にギタリストMichael Antablianが加わって再び5人編成になった。このCDの録音はすべてこのメンバーによっている。
1985年10月にシカゴのSEAGRAPE STUDIOSでスタジオ・ライヴのデモを録音。SUICIDAL TENDENCIESの "I Shot the Devil" を含む6曲の中から、 "Merciless Knights" がローカル・ラジオで放送されリクエストが殺到。この後録音されたのが本作品。ライヴも多く行いAP通信やUPI通信のインタヴューも受けている。
1988年夏に、最後に加わっていたギタリストMichaelがDave Szyszkoに交代。
しかしシンガーが個人的事情で脱退し、ドラムズのDennis Greenがしばらく兼任したが、1989年7月1日に別のシンガーとドラマーの編成でラスト・ショウを行って解散した。
19年後の2008年2月、ベースのRobの旧来の親友Chris Mittelbrunが参加して、再び5人編成で活動を再開した。綴りが微妙に違う(なんでだよー)が、MittelbrunはMASTER (1984-1991年参加)及びDEATH STRIKEの結成メンバーのChris Mittleburnと同じ人物。彼を除く4人は、現在もこの録音と同じメンバーだ。

本作は1987年(November 8th)に自主レーベルからリリースした、今までのところ唯一のアルバム。オリジナルは10曲(37:12)。アナログLPで2500枚、カセットテープで1000本発売された。オリジナルはプレミアムが付いて大変高価なものになっている。
こちらは2008年(April 1st 2008)にリリースされた20周年記念再発盤。1986年のデモ(3曲)を追加収録。全13曲(51:55)収録。これで彼らの知られている全音源になる。
LABEL: TURMOIL RECORDS (USA)

Favtube試聴
Favtube試聴はYoutubeからの検索です。連続再生されるので手間は省けますが、はずれもあります。コメント制作時点では、5番目まで当たりで、以下は多分全部はずれです。

(コメント:犬丸)

資料: Thrash Unlimited ≫ Board index ≫ Thrash Metal ≫ Thrash Can ≫ Iron Cross - Illinois Classic Thrash

KUOLEMANLAAKSO - tulijoutsen 全曲試聴

DEATH METAL

ドゥーミー・デス・メタル。フューネラル・ドゥームの感覚が濃く、ロック寄りの幾分プログレッシヴなゴシック・メタルに近い感覚もある。ダークだが勇壮な感じもするスローなデス・メタル感覚の曲もある。ヴォーカルは、クリーン・ヴォイスからディープな低音グロウルまで、展開に応じて色々な声を使い分けていて、表情が豊か。演奏は安定感が高く、全般にダウンテンポ。低音クリーン・ヴォイスでゆるゆると歌うとかなり不気味でオカルト・ゴシックぽい。全曲スオミ(フィンランド語)で歌唱。大仕掛けな展開でドラマティックな曲が多い。

2010年に結成した、フィンランドHelsinkiの5人のバンド。歌っているのはSWALLOW THE SUNのシンガーMikko Kotamäki。2012年のデヴュー・アルバムはフィンランド・ナショナル・チャート10位に入った。

本作は2014年にフィンランドのSVART RECORDSからリリースされた2ndアルバム。ボーナス"Raadot raunioilla"収録の限定デジパック。全8曲(57:32)。(CDヴァージョンは当面は初回のボーナストラック入りデジパックのみでのリリースだと思われますが、サプライヤーの商品情報に特記がないため未確認です。DLは7曲のようです。)
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)

MusicMP3全曲試聴(ボーナスを除く)
Youtube試聴・ボーナス曲

(コメント:犬丸)

DEFACED CREATION - serenity in chaos

DEATH METAL

ややテクニカルな感じのタイトなデス・メタル。AEONの前身。結構複雑なリズムや、わずかな不協和音も入る。低音グロウルだが、ガテラルな(ごぼごぼ下水管な)感じではなく、ヴォーカルもがっちりタイトな感じ。1999年の作品としてはモダンで、今の新バンドと言われても判らない。

1993年にUNORTHODOXの名前で4人で結成し、1994年にメンバーそのままでこの名前になって、すぐ後には5人編成になった、スウェーデン Jämtlands県(län) Östersund市のバンド。この名前でのフル・アルバムは本作のみで、1999年にメンバー1人が替わると同時にAEONになった。

本作は1999年にスウェーデンのVOD RECORDSからリリースされた1stアルバム。12曲(32:48)。メンバーは5人編成。
こちらは2014年2月にイタリアのPUNISHMENT 18 RECORDSからリリースされた再発盤。
LABEL: PUNISHMENT 18 RECORDS

Grooveshark試聴
Grooveshark試聴は検索です。タイトルも入力してあり、かなりの曲が再生されますが、アルバムとしてヒットしていないため、アルバムの曲順にはなっていません。

(コメント:犬丸)

GATHERING - always 全曲試聴(1992年オリジナルの全曲)

GOTHIC METAL / DEATH DOOM METAL

本作がデヴュー・アルバム。この後、ゴシック・メタルとして高い人気を得て、現在は女性ヴォーカルのポスト・メタル~ポスト・ロックのバンドになっている。このファースト・アルバムの頃はドーミーなデス・メタルだったという事に、外国ではなっている。しかしキーボードの音色や使い方には今のアンビエントな音につながる物があり、メロディーも美しい。ヴォーカルがデス声なのが、不釣合いに思われる人もいるだろう。私はそうだ。ヴォーカルの点を除いて、私にはメロディックなゴシックのように聴こえる。かなり妖しさが漂っている。その観点から見ればもうすこしスローな曲・パートが多ければいいのだが、まだ比較的ファスト・パートが中心だ。また、かなり実験的な怪しい音も多く盛込まれていて、将来大成するだけの積極的な音作りが聴かれる。なお、デス声はこの後聴かれなくなる様だ。(受売りです。まだ2ndや3rdはまだ試聴して確認はしていません。)

1989年に5人で結成した、オランダ Noord-Brabant州(Provincie) Oss市(gemeente)とGelderland州 Nijmegen市のバンド。1990年から6人編成。2014年活動停止。
女性ヴォーカルのMarjolein Kooijmanは新しい事をする為に2014年に脱退した。これに合せてバンドも将来像を再考する為に休止した。

本作は1992年にオランダのFOUNDATION 2000からリリースされた1stアルバム。8曲(47:56)。
こちらは2014年(2014-03-07)にリリースされた2枚組再発盤。ディスク1は1992年のオリジナル・アルバム。ディスク2は1994年にFOUNDATION 2000からリリースされたremixed editionアルバム。ブックレットにはバンドによる新しいライナー・ノーツも収録。
LABEL: PEACEVILLE (UK)

Youtube全曲試聴(1992年ヴァージョンのみ)
上の全曲試聴は全曲で1本です。次の全曲試聴は1曲づつに分かれています。聴いているトラックが判りやすいのですが、1曲づつに広告が挟まる可能性があります。
Youtube全曲試聴(1992年ヴァージョンのみ)
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

PARKWAY DRIVE - don't close your eyes

NEW SCHOOL METALCORE

本作は最初期の音源だが、3rdフルアルバム"deep blue"(2010年)辺りと共通したストレートにエクストリームなハードコアだ。ブルータルなシャウト・ヴォーカルに、ギターのメタル性高く、テクニカルで細かい展開も多い。最新作よりずっとストレートだが、ビートダウン・パートから叙情パートまであり、始めのSE等かなり凝った作りで、すでに色々な変化がつけられている。

2002年に結成した、オーストラリア New South Wales州 Byron Bay市のバンド。バンドは"Parkway House"と言う家を構えて本拠地にしたが、そこの通りの名前Parkway Driveをバンド名にした。

本作は2004年にオーストラリアのRESIST RECORDSからリリースされたデヴュー・アルバム。オリジナルは8曲。

こちらは2007年の英国GOLFからリリースされた再発盤。リマスター、6曲追加されて14曲(45:27)収録。追加曲は2003年にFINAL PRAYERからリリースされたI KILLED THE PROM QUEENとのスプリットから彼らの分の音源2曲、2003年(October 2003)にRED SEAからリリースされたSHOOT TO KILL及びTHINK STRAIGHTとの地元Byron Bayのバンドによる3ウェイ・スプリット"what we've built"から3曲、オーストラリアのSNAPSHOT RECORDS/SOLD OUR SOULS RECORDSからリリースされたTOE TO TOE等が参加したコンピ"true till death, volume i"から1曲。
LABEL: GOLF (UK)

Youtube試聴(オリジナルに収録の8曲)

(コメント:犬丸)