DEMILICH - 20th adversary of emptiness

DEATH METAL

歴史的な1993年の録音だが、ゴア・グラインドで聴かれるような下水管ヴォイスを聴かせている。ゴア・グラインドでも珍しいような重低音の下水管ヴォイスで、下水管ながらつややかで重厚なヴォーカル。演奏はミドルテンポ中心。変態複雑テクニカルだがその展開にも不自然さは感じさせず、ダークで落ち着いた重厚さを持っている。時代を感じさせないし、完成度の高い録音でもある。

1990年に結成した、フィンランド Pohjois-Savon県(maakunta,行政区) Kuopion市(kaupunki,自治体)のバンド。4作のデモの後、1993年に唯一のアルバムをリリースして、1995年に解散した。その後、シンガーはWINTERWOLFやDEATHCHAINに参加している。
2005年に再結成して2006年(July 22nd)にライヴを行って解散した。2010年にはJalometalli Metal Music Festivalでライヴをしている。

本作は2014年にリリースされたCD2枚組みボックス・セット。全29曲(1:51:30)。
ディスク1には1993年にリリースされた1stアルバム"nespithe" 全11曲(39:10)を、ディスク2には2006年にリリースされた2作品、"v34ish6ng 0f emptiness" (CD)と"em9t2ness of van2s1ing" (LP)合せて18曲(1:12:20)を収録している。
1stアルバムのオリジナルは1993年(February 8th, 1993)に米国のNECROPOLIS RECORDS/PAVEMENT MUSIC (CDとテープ)からリリースされた。その後、1996年にはスペインのREPULSE RECORDS (CD)とポーランドのSICK RECORDS (テープ)から、2004年にはCENTURY MEDIA/NECROPOLIS RECORDS (CD)から、2009年にはスペインのXTREEM MUSIC (アナログLP)から再発されている。今回のCDでは、この1stアルバム分は24 bit master tapesからリマスターしている。
ディスク2にはアルバム以前に発表していた4作のデモと、2006年(early spring)の"vanishing sessions"を収録している。"vanishing sessions"は2013年秋にミックスとマスターを、それ以外のデモ音源は16 bit CD mastersからマスターしている。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)

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(コメント:犬丸)