THREE SEASONS - life's road

HEAVY ROCK / PROGRESSIVE ROCK

70年代的なハードロック。ブルージーな泣きのメロディーや、オルガン(多分ゲスト?)もフューチャーしたテイスティーなサウンド。極端にヴィンテージな音響に凝っている様ではないが音質は素直で良く、極端にパワフルとかいった特徴はないがストレートで深みのあるシンガーの声も良い感じ。4曲目は他の曲とちょっとニュアンスの違う、幾分アコースティックな曲だが、ここで聴かれるヴォーカルは味わい深く絶品。LED ZEPPELINをもうすこし落ち着かせてストレートにしたような、極端ではなく素直だがティスティーと言うバンド。

2010年に結成した、スウェーデンStockholmの3人のバンド。ギタリストSartez Farajは元SIENA ROOTS(オルガン・サイケ・ヘヴィー・プログレ)、ベーシストOlle Risbergは元MOUTH OF CLAY(70年代的ハードロック)のメンバー。ドラマーChristian Erikssonも過去にバンド活動があるようだ。

本作は2011年(04 Feb 2011)にスウェーデンのTRANSUBSTANS RECORDSからリリースされた1stアルバム。9曲(64:16)。
こちらは2013年(08 Mar 2013)にリリースされた再発盤。"life's road 2013 reissue" (jewelcase)
LABEL: TRANSUBSTANS (スウェーデン)

Mfmf!試聴
オフィシャルサイト試聴(3曲)

(コメント:犬丸)

GIN LADY - mother's ruin 2CD

HARD ROCK / BLUES ROCK

ブルージーな70年代テイストのハード・ロック。ヘヴィーロック性は薄く、ドゥームやサイケ色も、70年代のハード・ロックにあった程度に味付けとして入っているような気もするが、ほとんどない。キーボードが入るので、多少キーボード・プログレを連想させると言う程度で、つまりハード・ロックだ。熱い疾走ハード・ロック曲、ホンキートンク・ピアノの入るブーギーな曲、ちょっとドローンな感じのロケンローの曲、ギターがブルージーだったりファンキーだったり、と言ったヴァリエーションのつけ方もいかにも70年代のバンドだ。

2011年に結成した、スウェーデンSkellefteå/Stockholm/Gothenburgの5人のバンド。日本でもアルバムがリリースされていたプログレ・ハード・バンドBLACK BONZOのメンバー3人、Hammond B3/Piano/Mellotron奏者とギタリストとベーシストが参加している。

本作は2013年(CD:June 27th 2013, VINYL:29 May 2013)にリリースされた2ndアルバム。2枚組。16曲(1:09:31)。
LABEL: TRANSUBSTANS (スウェーデン)

Soundcloud試聴(こちらは検索です)
Soundcloud試聴(オフィシャルですが今の所旧作のみ)

(コメント:犬丸)

MAGNOLIA - tank sjalv (tänk själv)

HEAVY ROCK / BLUES ROCK

ブルーズ・ロック。ぶりぶりしたベースを響かせ、ブルージーで熱いヴォーカルを聴かせる。曲によってはデザート・ロックの様な軽快なスピードもあり、ジャッズ・ロック的なギター・ワークも時には軽快だ。全体としてはヴィンテージなサウンドで、70年代プログレ・ハードの印象も濃い。

1994年にRonny Erikssonがスタートさせた、スウェーデン Amålのバンド。バンド名はBLUE CHEERの昔の曲"Magnolia caboze babyfinger"に因む。
最初の曲の録音時にはドラマーAnders "Heda" Hedströmが参加していて、それ以外の演奏とヴォーカルがRonnyだった。
2003年と2006年の2セッションで録音された1stアルバムでは、ギターはその録音スタジオのオーナーでプロデューサーでもあるLove Tholinとスウェーデンの代表的なフォーク系シンガー・ソングライターCornelis Vreeswijkの息子Jack Vreeswijk、ドラムズは以前からのAnders Hedstromに加えてRonnyの弟Tomas Erikssonと言うメンバーだった。
Ronnyのもう一つのバンド、サイケ・プログレのMY BROTHER THE WINDも同じレーベルから2枚のアルバムがある。

本作は2013年(12 Jun 2012)にリリースされた4thアルバムtänk själv。11曲(40:02)。本作の録音メンバーは2ndアルバムと同じRonny Eriksson (Electric Bass G, V), Anders Hedstrom (Ds), Mark Tholin (Electric G)となっている。Mark Tholinはピアノ等を演奏する人でLove Tholinとは別人。2人が共演している時もあり、Markの方が若いみたいなのでLoveの子供かな。Ronny ErikssonとLove Tholinがプロデュースしている。
LABEL: TRANSUBSTANS (スウェーデン)

Soundcloud試聴・本作7曲目
Youtube試聴・本作2曲目

(コメント:犬丸)

ETHEREAL SIN - millendium

SYMPHONIC BLACK METAL (JAPAN)

シンフォニックな要素にダークなグルーヴも持った美しいメロディーと程ほどのアグレッションが交錯する。ダークネスと美しさの間で揺れ動くサウンドは、何時どちらに動くかもしれないと言うスリルがあって、ぞくぞくするような緊張感を高めている。テンションの高いファストでメロディックな疾走曲が多く、ヴォーカルはしわがれ系シャウトをベースに、アクセント的な低音咆え声等で多彩に変化をつけており表情豊か、曲によっては女性ソプラノが美しく響く。

1997年に日本の大阪で結成した、2007年からは東京の5人のバンド。

本作は2013年(September 20th, 2013)に日本のRED RIVET RECORDSからリリースされた2ndアルバム。15曲(57:36)。FLESHGOD APOCALYPSEやBLOODSHOT DAWNを行っているStefano "Saul" Morabitoがミックスとマスターを行った。
LABEL: RED RIVET RECORDS (日本)

Reverbnation試聴

(コメント:犬丸)

CRYPTOPSY - none so vile 全曲試聴

DEATH METAL

テクニカルなブルータル・デス・メタル。気の利いた展開もあり、複雑テクニカルな演奏ながら、勢いを殺さずに一気に畳み掛ける。変化の多い激ブラスト、テンションの高い高速ギター・ソロ、吠え付く・喚く・ゲロを吐く様なパワフルなガチュラルと3拍子揃った快演。ヴォーカルは下水管ガチュラルと言っても良いがパワフルなので聴きやすい。テクニカルさも聴き応えあるが、ややブルタリティー優先の感じも聴きやすさにつながっているのだろう。

1992年に結成した、カナダ Quebec州 Montreal市の5人程度のバンド。

本作は1996年(July 3rd, 1996)にスウェーデンのWRONG AGAIN RECORDSからリリースされた2ndアルバム。8曲(32:03)。本作ではメンバーは4人。GORGUTSのプロデュースやVOIVODの録音等多くの仕事をしているPierre Remillardがプロデュースした。
こちらは2013年のHAMMERHEARTからの再発。前回2012年のHAMMERHEARTからの再発との違いは告知されていませんが、品番が異なります。2012年の再発では背表紙のタイトルに誤字がありましたので、それが修正されているのではないかと思います。
LABEL: HAMMERHEART (オランダ)

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

WAKING THE CADAVER - real-life death 全曲試聴

DEATH METAL

スラミング・デス。えぐい目の野太いグロウルに時々下水管ガテラルもはいる(シンガーは1人)。本格的にブルータルな・デスメタルだ。テクニカルでもあって展開も多く、デスコア的なパートもある。しかし、すたすたでコトコトのドラムズはデスコアよりもハードコアに近い。この辺りはオールド・スクール・デス・メタルを聴く人にも聴きやすいだろう。
大変エクストリームだがそれだけでなく、ちょっと野蛮なサウンド。そういう傾向が良いなら、かなり幅広いファンに聴いてもらえる。

2004年にブルタル・デスメタル・バンドDeath to Honorとして結成し、その後2006年に現在の名前で再結成した、ニュー・ジャージー州Shore Pointsの5人のバンド。2ndからハードコア色を強めた。

本作は2013年(October 5th, 2013)に日本のAMPUTATED VEINからリリースされた3rdアルバム。8曲(29:05)。
LABEL: AMPUTATED VEIN (日本)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Youtube試聴・オフィシャル・チャンネル
Reverbnation試聴

(コメント:犬丸)

BENEATH THE STORM - temples of doom 全曲試聴

DOOM / SLUDGE METAL

ダークでホラーでメタリックなドゥーム~スラッジ・メタル。常にダウンテンポでフューネラル。演奏にはメロディーがあるが歌にはメロディーがないので、いわゆるエクスペリメンタルとは違うスタイルだが、これもまたエクスペリメンタルだ。サイケやストーナー色はなく、コールドなブラックメタルに近い響きもある。低音のゴロゴロ言うような唸り声(多重にされて唸り声のコーラス状の部分が多い)が通奏低音のように演奏され、ホラーな感じの語りがそれにかぶさる。語りはエコーがかけられて、ゆっくりとした部分が多いが時には早口になる。ほとんど歌メロディーはないが、この起伏がメロディーの代りになっている。普通の歌唱はない。
一部の人(例えばBlog Sludgelordさん)が推奨(Highly Recommended)しているのももっともだ。但しその推奨は一部の人に対してと考えるべきだろう。あなたがその一部の人の相当するかどうかは試聴して自分で決めて頂きたい。

2012年冬からスタートした、スロヴェニア共和国のIgor Shimon(Igor Šimon)の一人バンド。彼はいくつかのアンダーグラウンドなデス・メタル・バンドやスラッジ・バンドに参加しつつ構想を暖めていて、アルバムを制作する時が来たと考えた。

本作は2013年(digital:17 May, CD:11 November 2013)にイタリアのARGONAUTA RECORDSからリリースされた1stアルバム。6曲(38:38)。
LABEL: ARGONAUTA RECORDS (イタリア)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

FUNERAL CIRCLE - funeral circle 全曲試聴

DOOM / EPIC METAL

ダークで不気味なエピック・ドゥーム。エピック要素とメタル要素が濃く、極端ではないがスローテンポで重々しい。下降して行くメロディーなどの特徴のあるメロディーが多く、メロディックなギターをたっぷり聴かせる。メロディーはダークで不気味と言う特徴が強い。怪しいささやき声で不気味さを増したりしていて、ゴシック・メタルではないが、それ以上にゴシッキーでホラーっぽいと言っても良いかも知れない。お葬式の際のぼんさんのお経をスローにしたようなフューネラル感もある。

2007年に結成した、カナダ British Columbia州 Vancouver市のバンド。メンバーは出入りが多く、写真では5人だが、本作の録音では3人編成。

本作は2013年(November 12th, 2013)にリリースされた1stアルバム。7曲(50:42)。
LABEL: SHADOW KINGDOM RECORDS (USA)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

CRYSTAL CARAVAN - with them you walk alone

HARD ROCK / HEAVY ROCK

ハード・ロックのオールド・スクールだ。BLACK SABBATHなどの影響も書かれているが、最初にあげるべきものはDEEP PURPLEやSTEPPENWOLFあたりの影響だ。比較的アップ・テンポが中心で熱い。疾走感のある曲もあって、デザート(砂漠)のハイウェイを疾走するような感覚の曲もある。ブルージーさもあるが、ファンキーなところもあり、そしてサイケデリックなところもある。ヘヴィーだが引き摺らないタイトなギター、パワフルだがだいぶ高音でクリアーな声のヴォーカルなど、音そのものはあっさりしている。曲そのものやアレンジで70年代の魅力を引き出している。音色に頼ってヴィンテージさを出そうとして、その結果、重たくなると言うパターンのバンドとは全く異なるサウンドだ。

2002年に結成した、スウェーデンUmeåのツインギターの5-6人のバンド。

本作は2013年(03 Apr 2013)にスウェーデンのTRANSUBSTANS RECORDSからリリースされた3rdアルバム。6曲(37:21)。現在は6人編成。
LABEL: TRANSUBSTANS (スウェーデン)

Soundcloud試聴

(コメント:犬丸)

KETZER - endzeit metropolis

THRASH METAL

無駄な部分のない凝縮されたイーヴリッシュ・スラッシュ・メタル。形を極めた完成度の高い作品。ラフな感じのラウドな音で疾走パートが多く、邪悪で悪意に満ちたメロディーがふんだんに出て来る。悪い感じの(イーヴリッシュな)あまり速くないトレモロのギター・リフや、ザクザクしているがエクストリーム感以上にダークなグルーヴを持った機関銃のようなギター・リフなど、ギターも聴き所の連続。演奏ヴォーカル共に息をつかせない&目を離せない展開。急にスロー・ダウンしてダークなメロディーをこね回す辺りなど、ぞくぞくさせる。

2003年に結成した、ドイツ North Rhine-Westphalia州 Bergisch Gladbach市の5人のバンド。

2012年(February 1st, 2012)にドイツのIRON BONEHEAD PRODUCTIONからリリースされた2ndアルバム。8曲(37:58)。EMPYRIUM(シンフォニック・フォーク・メタル~ネオ・フォーク)のMarkus Stockがプロデュース。アンダーグラウンド性を失わずに完成度も高いサウンド・プロダクションが良い。
LABEL: IRON BONEHEAD PRODUCTION (ドイツ)

Facebook試聴(オフィシャル)
Mfmf!試聴(本作)

(コメント:犬丸)

GRINGO - cold burn

STONER / DOOM

のんびりと、のどかに、クソ落ち着いて歌い始める、サイケ・ドゥーム。BLACK SABBATH+THIN LIZZY位の音がベースになっていて、彼らの音楽はヘヴィー・ロックと言うよりハード・ロックだ。また、ヘヴィー・メタルでもなく、ハード・ロックだ。ミドル・テンポ中心で、ロックンロールやブーギーのリズムが使われて、サイケデリックで時にはスペーシーだが、牧場の牧草の香りもする。曲によっては、ちょっと微妙なメロディーが出てきたり、クリーンで力弱い歌唱や節回しが、サイケデリックな怪しさを増している。

2009年に最初のDEMOを発表している、UKイングランド Shropshire州 Cleobury Mortimer町の4人のバンド。名前はCleobury Mortimer Town(町)ですがのどかな村です。

本作は2013年(November 11, 2013)に英国のCATACOMB RECORDSからリリースされた1stアルバム。14曲(47:50)。ゲスト・ヴォーカルはALUNAHの女性シンガーSophie Day。地元のスタジオでバンドのVo/Gによる録音。BASTARD OF THE SKIES(スラッジ・バンド)のMatt Richardsonによりミックスとマスターされている。
LABEL: CATACOMB RECORDS (UK)

Reverbnation試聴 "Outside In" "Winter"
Bandcamp試聴 "Decaying Orbit"

(コメント:犬丸)

ODIUM - sad realm of the stars 全曲試聴

BLACK METAL

メロディック・シンフォニック・ブラック・メタル。全編に入るキーボードがバンドの要で、コールドな音色でちょっと叙情的なメロディーが多く、シンフォニックなサウンドを作り出している。ヴォーカルのSechtdaemonさんはMyrkskogのドラマー(1996年-現在)のSecthdamonさんと微妙に綴りが違うが同じ人。彼のぎゃーぎゃーがなりヴォーカルはやや高音で、ソニック波襲撃のノイジーなギターと共にラウドでエクストリーム。メロディックに快速(速い目のミドルテンポ位)で飛ばすパートもある。
キーボード中心のコールドなパートとギター中心もしくはヴォーカルの入るエクストリームなパートがあって、展開は多い。ただし音質的には変化がやや不明瞭。リズムなどはテクニカルな面がある。

ODIUMは1994年にノルウェーDrammenで結成したバンド。MYRKSKOGとメンバーの重なりが多い。1993年結成のブラック・メタル→デス・メタル・バンドMYRKSKOGの1996年からのメンバーと2001年からのメンバーが、現在のこのバンドのメンバーだ。
MYRKSKOG(1996-1997年在籍)にも参加し、現在もFUNERAL(1991年結成-2013年現在)の中心になっているEekも、本作録音時期には参加していて、最大の5人編成になっていた。
2001年のEPが最後の作品で、その時には既にメンバーは現在と同じ2人だけになっている。何時からか活動はしていないが、解散はしていない。

本作は1998年(August 17th, 1998)にノルウェーのNOCTURNAL ART PRODUCTIONSからリリースされた1stアルバム。9曲(39:48)。本作録音時ではメンバーが5人いる。2013年現在まで、これが彼らの唯一のアルバムだ。
こちらは2013年にフィンランドでリリースされた再発盤。ボーナス・トラック"altering the state of being"収録。バンドの管理によりバンドのエンジニアKjetil Ottersenによりリマスターされた。
LABEL: BLOOD MUSIC (フィンランド)

Youtube全曲試聴(ボーナスを除く)
Youtube試聴・ボーナス曲

(コメント:犬丸)

STORTREGN - evocation of light

DEATH METAL / BLACK METAL

ギターに聴き所が多いメロディック・デス・ブラック・メタル。高速ザクザクのサウンドに少し哀愁のかかったメロディーでぶっ飛ばす、元気でキャッチーなメロデス~ブラック。かなり切れの良い展開で、ブラスト激走パートやギターの聴かせ所のパート、哀愁メロディーのパートなどを繋ぐ。疾走がメインであり、ヴォーカルががなり一辺倒である事や本格的なコールドなパートがない事などで、全体的にはアッパーな音楽性。ブラック・メタルの中で特にメロディック・デス・メタルに近く、アグレッシヴな音だった頃DISSECTIONのサウンド。歌のメロディーも豊富で、ギターのリフも次々と惜しみなく繰り出され、ギターの聴き所も多い。哀愁がくどくないのも良い点かも知れない。

スイス Geneva州 Geneva市(commune)のバンド。4人編成。
2006年の11月にDIVINE'S SMILEの名前で5人で結成した。当初はベーシックなブラック・メタル・スタイルだった。
同年冬に一部のメンバーが変わりADDICT REPULSIONに改名した後、初めてのコンサートを行った。この頃からデスメタル寄りに、大変メロディックになった。
2007年からはキーボーダー無しになり、バンド名をSTORTREGNに改めた。DISSECTIONやKEEP OF KALESSINの影響を受けて、サウンドは従来より北欧寄りになった。
バンド名はスウェーデン語で「土砂降り」つー事ですが、、、土砂降りと言われても。

本作は2013年(August 5th, 2013)にフランスのGREAT DANE RECORDSからリリースされた3rdアルバム。9曲(40:30)。UNHOLY MATRIMONY(ブラック・メタル)やMIRRORTHRONE(デス・メタル)など幾つもの一人バンドをやっているVladimir Cochetによる録音。
LABEL: GREAT DANE RECORDS (フランス)

Reverbnation試聴

(コメント:犬丸)

* このバンドの経歴(結成や名前の変化など)については混乱があります。この記事はRHAPSODY OF FIREサイトにあった、バンドの代理人(booker / promoter)Sophie-Elenaの記事に基づいています。比較的正確なはずかと考えて採用しました。
Rhapsody of Fire - Index ≫ Autres groupes ≫ Stortregn

FROM OCEANS TO AUTUMN - a perfect dawn 全曲試聴

POST ROCK / DRONE / SLUDGE

やわらかい浮遊感に満ちたインスト・ポストロックに、スラッジ・テイストも加わったサウンドで、最近のISIS等も連想させる。クリアーで比較的明るい音とノイジーな音の間でゆらゆらするような展開で、広がりを感じさせる視覚的な効果も与える。ギターのほかは、サンプラーで作られた電子的なサウンドであるが、米国の雄大な自然やどこかに緊張感のある野生を感じさせる曲が多い。叙情的なメロディーの美しさもあって、インストからもある種の歌心が感じられる。CITY OF CATERPILLAR, ROSETTA, TAKEN, DAITRO, ISIS等に影響を受けたと言う。CULT OF LUNAとの類似性をあげる人もいる。分類は微妙で、最初にはPOST ROCK / DRONE / SLUDGEしかあげなかったが、ATMOSPHERIC、POST-METAL、AMBIENT、POST-HARDCOREともされている。分類は微妙でも決して難解な音楽ではなく情緒に訴える。

米国 North Carolina州 Charlotte市の、ギターとサンプラーでサウンドをクリエイトするBrandon Helmsが、2004年迄やっていたAUTUMN IS FOREVERをやめた後、2006年の夏にスタートした一人バンド。

本作は3013年(11 Nov 2013)にイタリアのARGONAUTA RECORDSからリリースされた3rdアルバム。10曲(56:19)。
LABEL: ARGONAUTA RECORDS (イタリア)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

AQUILUS - arbor 全曲試聴

BLACK METAL

美しく冷たいブラック・メタル。クラシカルな重厚なメロディーがゆっくり演奏される。これはスピードが遅い事に比例する感じで大変力強い(パワーがある)。アコースティックでクリアーな響きが美しい。また時にはコールドで不気味に聴こえる。ヴォーカルはノイジーでギターのノイジーな音も全体の入るのでプリミティヴ・ブラックな感覚もある。NEOCLASSICAL BLACK / FOLK METALと書いてあったのでクラシックとフォークを掛け合わせるとどうなるのだろうと考えながら聴いたが、美しく冷たい。パワフルで大胆にドラマティックだ。美メタルではない厳しい野生も感じさせる。エクスペリメンタルを聴く人にも、プリミティヴ・ブラックを聴く人にも、聴きやすいだろう。フツーな人がどうなんだか、私には見当が付かない。

オーストラリア Victoria州 Melbourne市のWaldorfが2004年に始めた一人バンド。今までにEPとアルバムがそれぞれ1作ある。本人はATMOSPHERIC METALを自称していて、以前の作品にはアコースティックなインスト・ナンバーもあった。

本作は2007年に自主リリースした1st EP。3曲(20:00)。
こちらは2013年にフィンランドでリリースされたリミックス再発盤。マスタリングはBjorn EngelmannのCUTTING ROOM(スウェーデン)。限定400枚。サード・パーティーによる情報では再発CDボーナス曲"moonwheel"(06:25)が収録されていると言う事です。(レーベル告知には記載がないため、収録を保証はできません。)
LABEL: BLOOD MUSIC (フィンランド)

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

SIGH - gallows gallery 全曲試聴

BLACK MERAL (JAPANESE ARTIST)

楽しく奥が深いアルバム。きわめてメロディック。そして熱いメタル。本作は疾走パワー・メタル×ロックがベースになっている感じだが、フュージョン的なギターやキーボードも沢山入っている。メロディックで、プログレッシヴだ。メタルとして聴けば、ジャズ・ロックやラテン・ミュージックのフレイヴァーやファンキーな音や正体不明の音楽性等、色々他の要素が入ってくるのでエクスペリメンタルでもある。意表をつく部分が多いが、しかし聴いて楽しい極彩色の作品になっている。

1990年に結成した、日本東京の4~5人のバンド。

本作は2005年(October 31st, 2005)に英国のCANDLELIGHT RECORDSからリリースされた6thアルバム。9曲(39:24)。
こちらは2012年にフィンランドの非営利レーベルからリリースされた、"Special Edition 2CD"ヴァージョンの再発盤。2007年のJames Murphyリマスターとは異なる新リマスターを使用している。本作のアルバム・デモ(アルバム製作前に内容を説明するために作る概要のような録音)を8曲収録したボーナス盤が付いた2枚組になっている。この8曲はいずれも本作に収録されていて、ボーナス音源はそれの初期ヴァージョンと言う事になります。6面デジパック。
LABEL: BLOOD MUSIC (フィンランド)

Youtube試聴・本ヴァージョンのalbum trailer
MUSICMP3.RU 旧ヴァージョン全曲試聴(ボーナスディスク分は含まない)

(コメント:犬丸)

FOETAL JUICE - big trouble in little vagina

DEATH METAL / GRINDCORE

このバンドを紹介出来る事を誇りに思います、、、
SEなど入るゴアなブルータル・デス・メタル。メタリックでエクストリームだが、デスとグラインドの間あたりのマニアックな感覚も濃い。演奏自体は特段ゴアな訳ではなくブルデスだが、ヴォーカルはエクストリームでありながらもゴアなテイストも入る。ゴアなブルデスのファンに限らず、メタリックなグラインドを聴く人も良い感じで聴けると思う。

2005年に結成した、英国 イングランド国 Greater Manchester郡(metropolitan countie) Manchester市の4人のバンド。

本作は2013年(October 7th, 2013)にリリースされた2nd EP。5曲(17:33)。EARACHEから再発されたCEREBRAL BOREのオリジナルを出していた英国北アイルランドのGRINDSCENE RECORDSからです。録音はELECTRIC WIZARD(マスタリング)やBLACK MAGICIAN(プロデュース)のTom Dring。音楽性にふさわしい良い音で録音されている。
LABEL: GRINDSCENE RECORDS (UK)

Reverbnation試聴

(コメント:犬丸)

SUBLIRITUM - a touch of death

BLACK METAL

ギター・ヒーロー入りメロディック・ブラック・メタル。1曲目から上がり下がりするギター・リフのメロディーが普通ではなく、小さな声で入るコーラスが微妙にクラシカルだったり、極端なものではないが普通のメロディック・ブラックと異なる特徴もある。テクニカルなギター・ソロはメロディック様式美メタルのギター・ヒーロー的。軽いダークネスとクラシカルな優美さのミックスで、大時代なドラマティックな曲等と、ギターが聴き所。キーボードは入っているが控えめ。疾走曲とちょっとシンフォニックなミドルテンポの曲(1曲目など)がある。ヴォーカルはグロウルがメインだが、押し殺したような歌い方の部分が多くやや単調。たまに入るやや高音のクリーン・ヴォイスが変化になっていて、こちらの方が曲にあっている部分が多い。

1999年に結成した、ノルウェー Sør-Trøndelag県 Trøndheim市の4~5人のバンド。

本作は2011年にオーストラリアNEW SOUTH WALES州のBATTLEGOD PRODUCTIONSからリリースされた2ndアルバム。応セッションらしいがいつも参加しているドラマーはKEEP OF KALESSIN(オリジナル・メンバー)のVyl。何時から参加しているのかはっきりしないが、2003年の1stにも参加していたという記載もある。2008年のデモには本名のVegard Larsenで参加している。ゲスト・ヴォーカルはKEEP OF KALESSIN(2004-2013年参加)のThebon。そう言えばKEEP OF KALESSINもギターが聴き所になっている。
LABEL: BATTLEGOD PRODUCTIONS (オーストラリア)

Mfmf!試聴
コメント制作時点ではMfmf!の本作は間違った音源の再生が多いのでご注意下さい。

(コメント:犬丸)

CRAVEN IDOL - towards eschaton

BLACK METAL / SATANIC THRASH METAL

出だしを聴いただけで判る邪悪なデス・スラッシュ。メロディックでロウ。録音は薄っぺらなサウンドではない分マニアックさは薄れるが、程よい厚みの録音で邪悪性は大変高い。ブラック・スラッシュ・メタルのファン、NUCLEAR WAR NOWを聴くマニアは勿論、まともな音楽を聴く人にも訴える内容だ。ロウなさウンドとはいえ、実際の各パートの演奏は程度が高く、展開やアレンジ面でも充実している。

2005年に結成した、英国 England国 Londonの4人のバンド。

2013年(October 15th, 2013)に米国のDARK DESCENT RECORDSからリリースされた1stアルバム。8曲(33:47)。2012年で脱退したポーランド人のドラマーJ. C. Volgard (Jacek Wesolowski)が叩いているので前年の録音かゲストと言うことになる。彼を含めて4人編成。
LABEL: DARK DESCENT (USA)

Fubube試聴
Fubube試聴は検索です。間違った音源が再生される場合があります。
Reverbnation試聴
Reverbnationはコメント制作時点では以前の音源だけでした。

(コメント:犬丸)

DOWN AMONG THE DEAD MEN - s/t

DEATH METAL

パンク感覚のデス・メタル。ちょっとマニア向けとも考えられそうなサウンド・スタイルだが、久しぶりで強力な新バンドが現れた。PAGANIZERのリーダーRogga Johanssonがギターとベースを担当。そしてシンガーがBENEDICTIONで1990年の1stから1998年の5thまでシンガーだったDave Ingram。彼は1作のみだがBOLT THROWERでもフロントマンを務めていた。このことでサウンドはある程度見当が付くだろう。Dave Ingramが咆哮のような力強いグロウルをたっぷり聴かせている。そのほか、PAGANIZERのベースを弾いていて2013年からリード・ギターにシフトしたDennis Blombergがベースとギターを担当している。かれは多くに曲の作曲(メロディー)にも参加しており重要なメンバーとなっているようだ。また興味をもたれる点の1つは、ゲスト・ヴォーカルにDave Ingramの息子Oliver Ingramが12曲目で参加している事だ。これが彼のシンガーとしてのデヴューになる。

このバンドはスウェーデンのRogga JohanssonがFACEBOOKから、英国のDave Ingramに連絡をしたことがきっかけとなって生まれた。本作制作時点では正規メンバーは3人。その後4人になっている。

本作は2013年(November 22nd, 2013)にリリースされた1stアルバム。13曲(30:15)。本作はRoggaとDennisがスウェーデンでギターとベースのトラックを録音し、Dave Ingramがデンマークでヴォーカルを録音した。ドラムズはRoggaの多くのミュージシャンの知り合いの中の1人Erik R. Bevenrudによって録音された。Rogga好みの明白なラフな音で勢いのあるパンキッシュなドラムズを叩いている。なお、今後は正規メンバーとして2013年からPAGANIZERに帰ってきたドラマーMatte Fiebigが参加することになっている。
LABEL: CYCLONE EMPIRE (ドイツ)

全曲試聴が公開されていたようですが終了済みです。現時点(当記事制作時点)では次の2曲しか見つかりません。
Soundcloud試聴・Track 1 "draconian rage"
Soundcloud試聴・Track 5 "adolescence of time"

(コメント:犬丸)

TRUE ENDLESS - legacy of hate

BLACK METAL

かなりプリミティヴなブラック・メタル。久しぶりに白塗りブラック。曲によってはエピカルなフォーク・ブラックの様なちょっとトラディショナルなメロディーをクリーン・ヴォイスで朗々と(やや軽快に)歌う。ウォー・ブラックにも聴こえる。ところが、そのヴォーカルに絡む様にシャウトのデス声を吐き捨てる、と言った曲もある(以前の作品)。デス声が中心だが、フリー・フォームにぎゃあぎゃあわめく感じもある(曲による)。ドラムズはコトコト叩くブラストが多くミドルテンポもある。ギターは全般にトレモロが多くメロディックで叙情的。本作ではかなり叙情性のある疾走曲も聴き所。なお、録音後に加わった新ドラマーはFORGOTTEN TOMB(2003年から)のメンバー。ギターとヴォーカルはOPERA IX(2003年から)にも参加している。彼とベースの女性がオリジナル・メンバー(前身バンドENDLESSから不変)で、ドラマーはよく変わり、もう一人シンガーが加わっている時もあるようだ。最近では初期のようなばらばらな音楽性ではなくなっているが、微妙に型にはまり切らない所が魅力になっている。

1997年冬にヴァイオレントでアンチモダンな(trendkillerな)サウンドを目指してENDLESSの名前で結成。1999年からは現在の名前になった、イタリア Piedmont(ピエモンテ)州 Novara市のバンド。英語、イタリア語、ピエモンテ語で歌う。

本作は3013年(May 16th, 2013)に英国ScotlandのAPHELION PRODUCTIONSからリリースされた6thアルバム。7曲(39:28)。1000枚限定デジパック。メンバーは4人クレジットされているが、2人のギタリストの内1人は本作を最後に脱退していて、1曲のみの参加のようだ。
LABEL: APHELION PRODUCTIONS (UK)

Youtube試聴・本作2曲目
Reverbnation試聴
Reverbnation試聴のうち、"As Our Ancestors"が本作2曲目です。
VampireFreaks試聴・旧音源のみ

(コメント:犬丸)

FLESHDOLL - feeding the pigs 全曲試聴

DEATH METAL

元気印。テクニカルでスラッシーなブルータル・デス・メタル。複雑なリフ、変則リズムなどテクニックを山盛り。安易に不協和音を並べたバンドとは格が違う。しかし展開を見れば単純だ。ザクザクの疾走パートが中心で、ミドル・テンポのパートが多少の彩り程度に使われている。エクストリームである事が最大の目的のようだ。全曲聴き終えると、ちょっとしたスポーツをした気分。この人たちは聴き手をぼこぼこにしたいのかと思った。

2001年に結成した、フランス Midi-Pyrenees地域圏(地方) Toulouse市の5人のバンド。現在のドラマーは2008-2013年の間フランスのテクニカル・デス・メタル・バンドGORODで叩いていた人。

本作は2013年(October 1st, 2013)にフランスのGREAT DANE RECORDSからリリースされたアルバム。10曲(38:36)。プロデュースはGOROD、ARCHITECT OF SETH(ノルウェーのテクニカル・デス)、OTARGOS(ブラック・メタル)等を行ったEl Mobo。
LABEL: GREAT DANE RECORDS (フランス)

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(コメント:犬丸)

JUDGEMENT DAY - circumcision of the martyr 1994-2000 2CD

DEATH METAL

デス・メタルあるいはスラッシュ・メタルと書いてあるが、それでは済まされない複雑なサウンド。ロックンロールがかったヘヴィーロック(ストーナー)を思わせる部分、クリアーな女性ヴォーカルが入りフォーク・メタル調のパート、ブラストと咆え声のグラインドのパート等、種々雑多ともいえる複雑な展開で、全体としてはダーク。テクニカルさを聴かせると言う姿勢ではないが、いわゆるテクニカルなタイプのアレンジも多い。こう言った雑食性はアンダーグラウンドなグラインドコア・バンドで良くみられる様な感覚だ。個人的にはデス・スラッシュ等と言うよりドゥーム・グラインドとか言った方が相応(ふさわ)しく思う。

1998年に結成した、オランダGelderland州の5人のバンド。
VICの説明には最も知名度の低いバンドの一つとあり、ウエブ上の情報も少ないが、1991-1999年の間のベーシストがSINISTERに2005-2010年参加。
1998-2005年の間のドラマーがSINISTERに2005-2007年参加。
1988-2000年の間のギタリストがTHANATOSに1999-2001年、HOUWITSERに1997-2004年、METAL BLADEのHAIL OF BULLETSにベースで2006年から参加している。
以上に挙げた他にも現役のミュージシャンが多いのは、纏(まと)まりきっていないとも言えるこのバンドのサウンドと関係があると思う。音楽的に積極的なメンバーが多かったのだろう。

本作は1995年にノルウェーのEFFIGYからリリースされた1stアルバムで、タイトルは本来は"cir-cum-cis-ion of the mar-tyr"と表記する。7曲(44:36)。

こちらは2013年(October 2013)にオランダのVIC RECORDSから2枚組でリリースされた再発盤。Frerik Grothによりリマスターされている。
DISC 1には、1stアルバムに加えて、2000年のプロモ"Gothcrusher"(6曲)を追加収録。
DISC 2には、1994年のデモ"Pathology of Crowding"(5曲)、1995年にEFFIGYからリリースされたバンドのスプリット"effigy of the possessed"の参加曲(3曲)、SINISTER等をプロデュースしていたVincent Dijkersのプロデュースで1997年にオランダのDAMNATION RECORDSからリリースされたEP "To Conjure Conjoint Confusion"(3曲)を収録している。
LABEL: VIC RECORDS (オランダ)

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(コメント:犬丸)

TOMBSTONED - tombstoned 全曲試聴

DOOM / STONER

聴きやすいメロディーの、ヴィンテージなヘヴィーなドゥームだ。ギターもヴォイスもゆるくてだるだるのドローン・サイケ・ストーナーと言う面もある。曲や演奏はヘヴィー・ロック的だが柔らかい音だ。ヘヴィー・サイケやアシッド・ロックと言った感覚もある。インストのパートが多いめ。ゆるーい歌い方のヴォーカルはオジーをサバスのデヴュー当時よりもさらに若くしたような感じで、柔らかくゆがみやエコーを掛けられてサイケデリックに聴こえる。演奏も含めて初期のBLACK SABBATHを髣髴させる部分もある。

2010年に、フィンランドHelsinkiの3人が結成したバンド。いずれも現在20歳台半ば。メンバー自身(ギターのJussi)はPENTAGRAM, HAWKWIND, SABBATH, SAINT VITUSや60年代70年代のプロト・メタルやプログレにインフルエンスされていると言っている。ローカルSTONER/THRASHシーンでライヴを重ねてきた。2013年にはELECTRIC WIZARDのJus Obornに招かれてROADBURN FESTIVALに出演している。

本作は2013年(13 November 2013)にフィンランドのSVART RECORDSからリリースされた1stアルバム。6曲(47:06)。2013年夏にHAISTAスタジオでアナログ録音されている。録音とミックスはDEATH HAWKS(サイケ)やDEATH HAWKS(サイケ)等を録音しているIlari Larjostoが行った。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)

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(コメント:犬丸)

DOMOVOYD - oh sensibility 全曲試聴

STONER / PSYCHEDELIC NOISE

ギターもヴォイスもゆがみまくり。やばい人向きのローファイ(=ノイジー)・サイケ・ストーナー。エクスペリメンタル、ドローン、ポスト・メタルと言った感覚も色濃く、ヘヴィー・サイケやアシッド・ロック、あるいは極彩色のノイズ・サイケと言っても良いだろう。ヴォーカルの入るパートは少なめで、そのヴォーカルも楽器のように音色が変化する。3曲目あたりは聴いていると脳みそが旋回してぐちゃぐちゃになってしまう。

2010年にフィンランドSeinajokiで、当時16-17歳の、Kaustinen College of Musicの生徒で友人でもあった4人が、結成したバンド。彼ら自身によれば、プログレ、サイケ、ドゥームは勿論、IMD(インテリジェント・ダンス・ミュージック=サイケデリックで実験的。Prefuse 73等のアーティストがある)やレゲエにもインフルエンスされていると言う。IMDは判るが、、、レゲエについては音の面では影響が判らない。現在4人は大学生、音楽院の生徒、気の向くままの生活者、非正規雇用者となっていて、かなりの部分は政府の給付金によって生きている様だ。

本作は2013年(11 October 2013)にフィンランドのSVART RECORDSからリリースされた1stアルバム。6曲(52:30)。彼らの友人Vezardの録音とミキシング。2012年にスタジオでライヴ録りされている。ヴォーカルのみ砂丘のとなりの砂漠(desert next to a sand dune)で録音されている。人生最高の時間だったとシンガーのOskar Tunderbergが語っている。みんなべろべろだったのではないだろうか。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)

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(コメント:犬丸)

BLIZARO - strange doorways 2CD

DOOM METAL

プログレ・ドゥーム・メタル。BLACK SABBATHの怪奇趣味を強調した様な部分がありホラー・プログレ、ホラー・ドゥームとも言われるが、怪奇ながらそれほどダークな音ではなく、プログレッシヴ・ロックとメタルやヘヴィーロックの要素も濃い。ちょっと軽く聴こえる電子音が入り、初期のプログレやスペース・ロックの感じも濃厚。かなりアシッドな節回し(ヴォーカル)やそれ系のヴォーカルで、かなり独特なサウンド。スペーシー・ホラー・ドゥーム。

米国 New York州 Rochester市の3人のバンド。ドゥーム・メタル・バンドORODRUINのギタリストとドラマーが参加しているサイド・プロジェクトとして、2006年からDemo等の作品がある。

本作は2013年にイタリアのI VOIDHANGER RECORDSからリリースされたCD2枚組編集盤。40曲(2:29:05)。
LABEL: I VOIDHANGER RECORDS (イタリア)

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(コメント:犬丸)

FULMINATION - humanity's dirge 2CD

DEATH METAL

初期のスウェディッシュ・デス・メタル。ダークで、ファスト・パート~ミドル・テンポに近いファスト~ミドル・テンポのパートなどの展開。もともとラフでワイルドなサウンドだが、DISC 2に収録の後期の音源は初期の音源よりもメロディーに重点を置いた内容になっている。

1990年に結成したスウェーデンAvestaのデス・メタル・バンドENTRAILSは1991年に解散。そのヴォーカルとベースをしていたMats "Mabbe" Berggrenが中心となり同年にFULMINATIONを結成した。ギターはUNCANNYに2年間在籍したMats Forsell。一部の録音ではギターにUNCURBEDやCENTINEXに在籍し現在はINTERMENTのJohan Janssonが参加。

本作のTracks 1-4は1992年(20th of May)に2人編成で録音された1st demo "Fulmination"。

録音の後、同年UNCANNYのFredrik Norrmanが加わり(2年間在籍)3人編成になる。さらに同年UNCANNYのMats Forsellも参加。Tracks 5-7がこのメンバーで録音された2nd demo "Through Fire"。これはGorysound StudioでDan Swanoによって録音されており1stデモよりはるかに良い。

3回目の録音の5曲を1993年(May 1993)に再びGorysoundで録音。この音源はMariestadとのスプリットLPとしてObscure Infinityからリリースされる予定であったがこれはリリースされず、内1曲"Stronger than Life"がコンピレーション盤"Morbid Symphonies of Dead"に収録されて公表された。本作のTracks 8-12がこの録音の全曲。

1994年(March 1994)には、the local youth centre Musikhusetでライヴ録音を行った。この音源はローカル4バンドのライヴ音源によるスプリットCD・プロジェクト"Live Fran Musikhuset"に参加した。これが本作のTracks 13-16。

その録音の後NorrmanはKatatoniaに参加して脱退。かわりのギタリストにINTERMENT/MOONDARKのJohan Janssonが参加した。このメンバーにより1994年(September 1994)に、Musikhuset in Avestaで行ったセッションの、Per Samuelssonによる録音10曲が彼らの最後の録音となった"The Fading Illusions"で、本作のDISC 2に収録されている。ここでは新曲と旧曲の両方が演奏されている。ハーシュさが少なくなりメロディックになっていると言う。これはプロモーションの為の録音だったが、彼らが解散したためどこのレーベルにも送られなかった。

本作は2013年(02 August, 2013)に米国のDARK DESCENT RECORDSからリリースされた編集盤。2CD 26曲(54:47, 36:27)。DIABOLICALとDEMONICALのシンガーでNECROMORBUS STUDIOの共同所有者WiddaとFULMINATIONのドラマーChrister Enstromによるリマスター。
LABEL: DARK DESCENT (USA)

Mfmf!試聴

(コメント:犬丸)

HOUR OF PENANCE - paradogma 全曲試聴

DEATH METAL

バランスの取れたブルータル・デス・メタル。ちょっとテクニカルだがオーソドックスな範囲を逸脱もしない。ダークで邪悪な雰囲気は90年代のフロリダを髣髴させる所もあるが、それよりは少しモダンと言うのかソリッドでタイトな演奏。ブラストの疾走が中心だがリズムの変化も多いドラムに聴かせ所が多く、邪悪なギターのメロディーとオーソドックスなグロウルがそれに乗るスタイル。

1999年に結成した、イタリア Lazio州 Roma市の4人のバンド。

本作は2010年(March 30th, 2010)にリリースされた4thアルバム。10曲(37:34)。前作と本作のシンガーは2007年にVo/GrでFLESHGOD APOCALYPSE結成に参加して、2nd以後はDs担当のFrancesco Paoli。特徴は挙げ難いが丁寧なサウンド・プロダクションで当たり外れの少ないバンドだ。その中でも本作のEncyclopaedia Metallumのレヴュー平均は90点と特に高い方だ(データ2013年12月13日取得)。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

MAN MUST DIE - peace was never an option

DEATH METAL / METALCORE

テクニカルなブルデス。Max Cavaleraがゲスト。複雑なフレーズ山盛りのギター、超テクニカルなドラムズ、複雑な展開。ドラムズもスピード感があり高速ブラスト。展開が多いので疾走と言うより畳み掛ける感じ。ブルータル・デス・メタルのファンに限らず、メタリックなハードコアを聴く人も良い感じで聴けると思う。ただしメロディック・デス型ではないので、邪悪なタイプではなくザクザクのタイプの好きな人向きだ。ダークネスや蔭りのあるメロディーはあるが、それほどの叙情性はない。英国のバンドだが、北欧メロデスなどの影響を受けていないタイプの米国の旧来のメタルコアのメロディーに近い。外国ではグラインドコアとも書かれているが、それほどグラインドっぽくはなく、デス色がやや薄めな分メタリック・ハードコア寄りだと思う。

2002年10月に結成した、英国 Scotland国 Glasgow市の4人のバンド。

本作は2013年(October 28th, 2013)にリリースされた4thアルバム。12曲(54:50)。2ndと3rdはRELAPSE RECORDSだったが、本作から英国北アイルランドのGRINDSCENE RECORDSに移籍(米国盤はLIFEFORCE RECORDS)。GRINDSCENEはEARACHEから再発されたCEREBRAL BOREのオリジナルを出していたレーベル。
LABEL: GRINDSCENE RECORDS (UK)

本作10曲目"abuser friendly"で入るゲスト・ヴォーカルがMax Cavaleraだ。
Youtube試聴・10曲目
Favtube試聴

(コメント:犬丸)

VAURA - missing

POST-PUNK / POSITIVE PUNK

メロディック・ダーク・メタル。ダークと言うより、哀愁と叙情と不気味さをミックスしたような感じ。曲によって違いはあるが、パンクから派生した初期のゴシック・ロック(ポジティヴ・パンクとも言う)と、パンクから派生した初期のニュー・ウェイヴ(ポップなものが多かった)の間ぐらいで、そして本作はダークネスは少なくかなりメロディックでポップだ。少しだがメタリックなギターも入り、ポップ・ゴシック・メタルと言う感じの曲も多い。

2009年に結成した、米国 New York州 New York市 Kings郡(County)の4人のバンド。音は違うがカナダのGORGUTSのメンバー(2009年GORGUTSに加入)参加。KAYO DOTのメンバーも参加。

本作は2013年にリリースされた2ndアルバム。10曲。
LABEL: PROFOUND LORE RECORDS (USA)

Youtube試聴・本作2曲目
Youtube試聴・本作4曲目
Youtube試聴・本作5曲目

(コメント:犬丸)

FUNERARY CALL - mirror reversed part 1

BLACK METAL / DARK AMBIENT

ダーク・アンビエント。以前の作品は比較的楽器を演奏していた様だ。本作はノイズ寄りとも言える無機的な音が多く、音の連(つら)なりが弱いので一音一音聴いて行く感じになるが、それでいて展開がある。同じCYCLIC LAW新譜のBEYOND SENSORY EXPERIENCEと比べて手ごわい印象だが、もともとはプリミティブ・ブラック・メタルに入れられるバンドだった。NUCLEAR WAR NOW!から2010年にLP化された1995年の1stデモ・カセットテープではドラムズと一部ヴォーカルにJames Read (カナダのカルト・ブラック・メタルCONQUEROR~現在はREVENGE)を迎えている。

2004年(またはそれ以前)から、カナダ British Columbia州 Victoria市のHarlow MacFarlaneが始めた1人バンド。

本作は2013年(26 Nov 2013)にカナダのCYCLIC LAWからリリースされた。本人がDemoとしているものは除き、CD-Rや編集盤でも本人がアルバムとしているものは勘定して6thアルバムとなる。数え方によっては7th等となる。1曲(47:34)。限定500枚。
LABEL: CYCLIC LAW (カナダ)

Soundcloud試聴(ハイライト)
Soundcloud試聴・Harlow MacFarlaneのページ

(コメント:犬丸)

NOCTURNAL - nocturnal (s/t )全曲試聴

HEAVY ROCK / DOOM

まずヴォーカルからBLACK SABBATHタイプのドゥームの印象を受けるが、それよりはブルーズ・ロックやヴィンテージなハード・ロックの味わいが濃い。音質にこだわる以上に曲やアレンジ自体のヴィンテージなテイストが顕著。ハードさとサイケデリックさがミックスされた、熱さと余裕感のあるサウンド。熱さと言ったアッパーな要素があるが、同時に、彼らのサウンドにはルーズとでも言いたいゆるーい所があって、ゆったりと浸る事が出来る。

2011年冬に結成した、スウェ-デンLinköpingの4人のバンド。2012年8月にGAPHALSからデヴュー作の7インチ盤アナログをリリースした。デヴュー作はNiels Nielsen (GHOST, MAIM, SKOGEN BRINNER等をミックス)がミックスした。その後すぐに新作の制作をはじめ、同年Whitelightスタジオで録音したのが本アルバムである。アルバムに先行して2013年早春(In february/march '13)にアルバムからの第1弾シングルもリリースしている。

本作は2013年(May 8th, 2013)にスウェーデンのGAPHALSからリリースされた1stアルバム。8曲(37:37)。地元のWHITE LIGHTスタジオでJoakim Kärling (GHOST, SHOTGUN LANGUAGE等の録音)による録音。
LABEL: GAPHALS (スウェーデン)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

Youtube試聴・本作2曲目(本作のオフィシャル映像)
Youtube試聴・本作1曲目の曲のライブ映像
Youtube試聴・本作7曲目と3曲目の曲のライヴ映像
Youtube試聴・本作5曲目の曲のライヴ映像
Youtube試聴・本作6曲目の曲のライヴ映像

(コメント:犬丸)
バンド名が1単語なので検索困難。おまけにタイトルもないし。BANDと付け足してみたり、、、結局ドゥームとかヘヴィーロック、適当でストーナーでもなんかジャンル名を足すのが良いようです。

TRICORN - walk of shame

STONER / HARD ROCK

ロックンロールのノリのバイカー向きストーナー~ハード・ロック。ある程度ヘヴィーでラウドだが、それ以上にロックンロールのノリが良く、MOTORHEADのLemmyのような適度にラフなヴォーカルがサウンドにマッチして良い感じ。BLACK SABBATH, MOTORHEAD, ALICE IN CHAINSにインフルエンスされたと言う事だが、対バンに書いてあったTRUCKFIGHTERSも髣髴させる、メロディックでのりの良いキャッチーなハード・ロック。

2008年に結成した、英国 England Portsmouth市の4~5人のバンド。

本作は2013年に英国のBAD SHRINK RECORDSからリリースされた2ndアルバム。9曲。録音はギリシャのThessalonkiで行われた。2010年に最初のギリシャ・ツアーを行ったと書いてあり、何かギリシャにこだわりがあるようです。
BAD SHRINK RECORDS (UK)

Youtube試聴
色々なサイトに現時点で本作からの試聴があまりないため旧音源の試聴も付けておきます。
Soundcloud試聴・現在旧音源のみ

(コメント:犬丸)

2013年9月28日までの記事について

当ブログ「blogねこメール通信」はdtiブログのサーヴィス終了に伴い、「blogねこメールだより」が改名して引っ越して参りました。

都合により2013年9月28日までの記事は「blogねこメールだより」から、FC2ブログの「付゛録゛」に移動しました。
http://blognekomail.blog.fc2.com/ 付゛録゛

なお引っ越しに伴う不具合で「付゛録゛」に移動した記事で改行に問題があり、検索が完全には機能していません。
ご面倒ですが「付゛録゛」内の「2012年7月-2013年9月の全記事一覧」のページでご確認下さい。
http://blognekomail.blog.fc2.com/blog-entry-954.html 付゛録゛ - 2012年7月-2013年9月の全記事一覧

よろしくお願いいたします。
犬丸

BEYOND SENSORY EXPERIENCE - faint

DARK AMBIENTK

ダーク・アンビエント。電子音もあるがサンプリングされた自然音や楽器音が使われている。ぼそぼそとしゃべっている感じの、ヴォーカル寸前のヴォイスがかなり入る。使われている音は大変素直なので受け入れられやすい。やかましさや刺激性の極低い、ダウウンテンポで暗い、どんどん沈み込んでゆく音楽。あるのか無いのか判らないような展開だが、心が落ち着き、時間の経つのを忘れてしまう。ただし、心が"落ち着く"のと"落ち込む"のが同義語化して、聴くほどに心が沈んできた。気持ちよくもあるが無気力になってしまう。聴いている内に同化して、彼らのサウンドが自らの心の中の声のように聞こえてくる。ダークなサウンドスケープだが、思わず引き込まれ聴き込んでいると、物語の展開が感じられてくる。

BEYOND SENSORY EXPERIENCEは、DrakhonとK. Meizterの2人が、2001年に結成した、スウェーデン Uppsala県(län) Uppsala市(kommun)のバンド。今までに8作の単独アルバムのほかに2作のコラボレーション作があり、1つはMOLJEBKA PVLSEとの、もう1つはHENRIK NORDVARGR BJORKK及び白鳥健次との物だ。
Drakhonは、本名はJonas Aneheimで、別名のDrakhでMz.412やNORDVARGR/DRAKHのメンバーとして知られる。
K. MeizterはK. MEITZER名義のソロ作品もある、ミュージシャン/科学者。

本作は2013年(26 Nov 2013)にカナダのCYCLIC LAWからリリースされた9thアルバム。4面デジパック、12ページブックレット。11曲(60:01)。
LABEL: CYCLIC LAW (カナダ)

Soundcloud全曲のハイライト試聴
全曲ですが約3分の1にカットされていて、頭や尾っぽがないので展開が判りにくいです。

(コメント:犬丸)

ARVAS - into the realm of the occult

BLACK METAL

サタニックなロウ・ブラック・メタル。ドラムズはどたどたと全般にファストな疾走が多い。ギター・リフは結構多彩でメロディック。そのために、サウンドはロウであるにもかかわらず聴きやすくなっている。ヴォーカルはいかにもサタニックにやや高音でわめく。汚い声が疾走サウンドとまったくいい具合いにマッチしている。ノルウェイジャンのオールドスクール・デス・メタルの、最近は珍しいかもしれない魅力的な部分が凝縮されている。

1993年にÖrthの名前でノルウェーの Hordaland県(Fylke) Bergen市(Kommune)で、当時AETERNUSのドラマーだったマルチ・ミュージシャンVassago Rex (V-Rex)が一人バンドとして結成した。1996年夏にはBORKNAGARとGORGOROTHのドラマーGrim (Erik Brodreskift)と、AETERNUSのギタリストでGORGOROTHのベーシストのAresが加わりトリオとなって、同年冬にアルバムを制作したがリリースされていない。Grimが1999年に自殺し、V-Rexは再び一人で継続した。
本格的に活動を再開した2001年からARVASに改名し、2作のデモとHordagaardとのスプリットの後、2009年に1stアルバムを発表した。

本作は2013年(USA /UK:29 11 2013, EUROPE:02 12 2013)にイタリアのATMFからリリースされた2ndフル・アルバム。12曲(41:39)。ATMFはURNAをリリースしており、サブレーベルにはNAR MATTARUを出している"I, VOIDHANGER RECORDS"等がある。前作は2008年からメンバーになっていたドラマーFordervelseとの2人編成だったが、本作はそれに2011年からライヴ・メンバーに加わっていたギタリストBloodlustを加えた三人編成で制作された。V-REXはギターとベースとヴォーカル。
LABEL: ATMF(AETERNITAS TENEBRARUM MUSICAE FUNDAMENTUM) (イタリア)

Reverbnation試聴

(コメント:犬丸)

APHONIC THRENODY - first funeral 全曲試聴

DOOM METAL

フューネラル・ドゥーム。地を這うようなダークでスローなサウンドに、はらわたの底から吐き出される低音のヴォーカルがのたうつ。音はラウドでヘヴィーだがスラッジーではなくまろやか。哀愁と言うより悲嘆と言うべき、美しくも悲しいメロディーを、うめき声のようなロウなヴォーカルで淡々と歌い上げる。実際、地にめり込むように歌い下げると言う感じを与える。ギターは悲しい美メロディーをあふれる様に次々と弾き続ける。ダークでシンフォニックなゴシックやブラックな感覚のメロディック・デスと言った物も融合してフューネラル・ドゥームになっているが、曲によってそのブレンドは微妙に異なる。

2012年末(end of 2012)に結成した、英国Londonを中心とする、まさにスーパー・バンド。イタリアのURNAのシンガーとドラマー、ベルギー出身で現在は英国のプログレ・ドゥームPANTHEISTのキーボーダー、英国のドゥームGALLOW GODのギタリスト、ハンガリーのシンフォニック・ゴシックLEECHERのチェロ奏者、結成から現在までは以上の5人編成である。
なお、次作もほぼ出来上がっていて、次作ではESOTERICのGreg ChandlerとLOSSのMike Meachamが新たに参加している。

本作は2013年(11 August 2013)にCDはAVANTGARDE MUSICから、アナログ盤はTERROR FROM HELL(イタリア)から、ダウンロード版は自主でリリースされた1st EP。4曲(38:23)。CDボーナス・トラックとしてMY DYING BRIDEの"Symphonaire Infernus et Spera Empyrium"のカヴァー(14:10)を収録。全5曲。ミキシングとマスタリングはMZとなっているがこのバンドのドラマーのMarco(=URNAのMZ)が行っている。
LABEL: AVANTGARDE MUSIC (イタリア)

Bandcamp全曲試聴

(コメント:犬丸)

OLD MAN'S WILL - old man's will 全曲試聴

HEAVY ROCK

ブルージーでメロディックでサイケデリックな、歌心あるシンガーを前面に出した、ヘヴィー・ロック~ブルーズ・ロック。音楽性は似ているが、同じレーベルから同時発売のBRIMSTONE DAYSよりヴォーカルが高音でクリーン。テンポも速い目の曲が多い。高音だが、朗々と、あるいは切々とブルージーに歌い、滑らかな歌唱で甲高くはない。演奏にはサイケデリック等の味付けのパートも多い目だが、歌を聴かせる事が中心になっている。その分単調になりかねないが、歌心に溢れていてブルージーなメロディーがふんだんに出てくるので、ブルージーなりにキャッチーだ。

2011年の夏にドラマーとギタリストで結成を始めた、スウェーデンUmeåのバンド。その後飲酒セッションでドラマーが、翌年春スタジオ・セッションでシンガーが加わり4人になっている。告知にはDeep purple, Sir Lord Baltimore, Cactus, Black Sabbathにソウルフルなヴォーカルを加えたようなと書いてあるが、やはり、このシンガーがこのバンドの中心点だろう。でもBlack Sabbathに似てるだろうか?

本作は2013年(16 Oct 2013)にTRANSUBSTANSからリリースされた1stアルバム。9曲(33:48)。
LABEL: TRANSUBSTANS (スウェーデン)

Soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

ME FIRST AND THE GIMME GIMMES - sing in japanese 全曲試聴

MELODIC HARDCORE

全くパーティー気分で楽しく聴ける作品。やばいことにすべて日本語で歌っている。しかも日本語が上手過ぎ。知らない曲だったら日本人のオリジナル・ヴァージョンだと言われても判らない。2曲目の終わりで「はいっ!」って言ってるのは誰なんだろ? 収録曲は(1)甲斐よしひろ "Hero" (2)チューリップ "心の旅" (3)吉田卓郎 "結婚しようよ" (4)ザ・タイガース "シー・シー・シー" (5)風 "22歳の別れ" (6)ブルーハーツ "リンダ・リンダ"の6曲。3曲目にSOCIAL DISTORTIONの"Story of My Life"が、4曲目にAGENT ORANGEの"Bloodstains"が挿入されている。

1995年に結成した、米国 California州 Southern California地域のバンド。メンバーはヴォーカルSpike Slawson (Swingin' Utters)、ベースFat Mike (NOFX)、リード・ギターChris Shiflett (Foo Fighters ex- No Use For A Name)、リズム・ギターJoey Cape (Lagwagon)、ドラムズDave Raun (Lagwagon)の5人。

本作は2011年(September 13)にリリースされたEP。6曲(16:05)。
LABEL: FAT WRECK CHORDS (USA)

Youtube全曲試聴
Youtube試聴・収録曲のオリジナル・アーティスト版

(コメント:犬丸)

BRIMSTONE DAYS - healer

HEAVY ROCK / HARD ROCK / BLUES ROCK

70年代のハードロックのサウンド。音楽的にはブルーズ・ロックと言っても良い位だが、力強いヴォーカルのためか、感じとしてはそれほどブルージーではなく、ソリッドでストレートだ。70年代の中でもLED ZEPPELIN~FREE(Paul Rodgers/Paul Kossoffのバンド)の様な印象を与える。曲によっては、ヴォーカル・スタイルや少しひなびた感じの演奏にサザン・ロック的フレイヴァーがある。

2009年に結成した、スウェーデン Malmöの3人のバンド。

本作は2013年(06 Nov 2013)にTRANSUBSTANSからリリースされた3rdアルバム。TRANSUBSTANSはスウェーデンのRECORD HEAVENのサブ・レーベル。
LABEL: TRANSUBSTANS (スウェーデン)

Bandcamp試聴
現在BandcampにUPされているblack and blueは本作1曲目です。ページ右側に現在本作からの2曲(8曲目miss understoodと7曲目healer)へのLINKがあります。今のところセットになっていません。
Youtube試聴・7曲目

(コメント:犬丸)

ME FIRST AND THE GIMME GIMMES - ruin jonny's bar mitzvah 全曲試聴

MELODIC HARDCORE

カヴァー専門バンド、今回は実際にメンバーの友達であるユダヤ系少年Jonny Wixenの「バー・ミツヴァ」という成人式で行われたライブの内容を収録している。Jonny Wixenがシークレット・トラック2曲目のドラムズを演奏している。ビートルズの"strawberry fields forever"やLED ZEPPELINの"stairway to heaven"からラテン名曲"hava nagila"まで有るが、日本で知られていないユダヤの歌も多いようだ。今迄のスタジオ盤に収録されていた曲は無く、全て新しいレパートリーである。

1995年に結成した、米国 California州 Southern California地域のバンド。メンバーはヴォーカルSpike Slawson (Swingin' Utters)、ベースFat Mike (NOFX)、リード・ギターChris Shiflett (Foo Fighters ex- No Use For A Name)、リズム・ギターJoey Cape (Lagwagon)、ドラムズDave Raun (Lagwagon)の5人。

本作は2004年(October 19, 2004)にリリースされたライブ・アルバム。"hava nagila"は通常?版とクリスマス版の2ヴァージョンが収録されている。祝辞1トラックに加えてシークレット・トラック2曲が収録されていると言うことだ。これを含めると全部で16トラック(46:36)。さらにエンハンスド・ヴィデオでバー・ミツヴァの様子を収録している。
LABEL: FAT WRECK CHORDS (USA)

Youtube全曲試聴
この試聴ではCDではトラック・リスト1となっている"Jonnyのあいさつ"がその次の曲とあわせて1本に、シークレット・トラックの2曲が1本に収録されています。

(コメント:犬丸)

TONY DANZA TAPDANCE EXTRAVAGANZA - danza ii: the electric boogaloo

CHAOTIC HARDCORE / DEATHCORE / NEW SCHOOL METALCORE

変則リズムに不協和音大盛りの激音カオティック・デスコア。テクニカルでやかましさ抜群のエクストリーム・へヴィー・サウンド。

2004年に結成した、米国テネシー州 Murfreesboro市等のバンド。2012年解散した。現在、GrのJosh TravisはGLASS CLOUD (EQUAL VISIONからアルバムなどをリリース)に参加している。

本作は2008年(October 16, 2007)にリリースされた2ndアルバム。13曲(31:34)。DESTROY DESTROY DESTROYのギタリストJeremiah Scottがプロデュースした。
LABEL: GOOD FIGHT MUSIC/BLACK MARKET ACTIVITIES (USA)

Mfmf!試聴

(コメント:犬丸)

LORN - subconscious metamorphosis

BLACK METAL

ノイジーな激しさと冷たい叙情性が融合している。叙情ブラック・メタル要素の濃いプリミティヴ・ブラック。ノイジーでメロディーが輻輳するするような演奏は一種のケイオスでありエクスペリメンタルと言っても良いだろう。全般にミドルテンポでインスト曲もあるが、そのノイズの壁の様なサウンドの中にトレモロ・ギターのコールドなメロディーと、地底から響いてくる様なエコー多い目の低音ヴォイスがかぶさる。出だしではダークでメロディックなゴシックのような雰囲気(キャッチーでもある)や、コーラスが響いてくる部分ではエピカルな雰囲気があったりする。かなりの個性を確立している。

2002年に結成した、イタリア Trentino-Alto Adige州 Bolzano自治県 Bolzano市の3人のバンド。

本作は2013年にイタリアのI VOIDHANGER RECORDSからリリースされた2ndアルバム。9曲(1:00:05)。ゲストのソプラノKamilla Menlibekovaはクラシック系。
LABEL: I VOIDHANGER RECORDS (イタリア)

Soundcloud試聴

(コメント:犬丸)

MURMURISTS - i cannot tell you where i am until i love you

MUSIQUE CONCRETE

これもジャンル的にウチの店で扱わないのですが、なかなか良いでしょ?あまり日本で紹介されていない様なので一応ご紹介しておきます。

MURMURISTS - i cannot tell you where i am until i love you CD
21 10 2013新譜 / レーベルCODE 7-ALREALON MUSIQUE 品番ALRN049
前の記事のINDOMITE - theater of time同様CODE 7の取り扱いで入手は簡単なはずです。価格はこちらのほうが少し高いです。

Soundcloud試聴

(コメント:犬丸)

INDOMITE - theater of time

POWER METAL / PROGRESSIVE METAL

各社の新譜案内を見て、日本で良く知られているもの以外は全部試聴を探して聴いてから入荷を決めています。そうするとジャンル的にウチの店で扱わないのですが、結構気に入ってしまったりするものがあります。

これもその一つです。日本で紹介する人もいないかと思うので一応ご紹介しておきます。
INDOMITE - theater of time CD
DECEMBER 02ND 2013新譜 / レーベルCODE 7-NORSE MUSIC 品番NM001
表示されているジャンルはPower/Progressive Metalです。

パワーメタルと言ってもそんなに硬い音でもなく、また、全然プログレッシヴ・メタルと言う程でもないと思うのですが、、、まあ少しプログレッシヴで、メロディックでキャッチーです。そんなにきっちりした音でもない(特にヴォーカルが適当な感じ)ので一般の評価はどうかと思いますが、聴きやすい音で、キャッチーながらそれだけでもないところがいい感じです。個人的に。
本当のレーベルはノルウェーのNORSE MUSICで、表示されているCODE 7は英国のディストロです。CODE 7のロジスティックはPHDなので日本でも入手しやすいはずです。価格設定も安いほうです。バンドは南米のコロンビアです。コロンビアは治安などに問題がありますが、南米では多分アルゼンチンに次ぐ位の文化的な中心地です。公用語はスペイン語で人口の1%あまりは日常語が先住民語です。ヴォーカルがちょっと怪しいのは英語の発音が微妙なのかも知れません。

Encyclopaedia Metallumのデータ
reverbnation試聴

(コメント:犬丸)

LYE BY MISTAKE - fea jur 全曲試聴

INDIE ROCK / EXPERIMENTAL METAL / PROGRESSIVE ROCK / 以前CHAOTIC

フリージャズと言っても通用するジャズ~フュージョン、プログレ等、あらゆるオルタナティヴなエレメントをふんだんに盛り込んだサウンド。もうカオティック・メタルとは言えない、斬新でとりわけジャズ色が強まった、洗練されたサウンドになっている。その分、エクストリーム性は前作より低い。フリージャズやジャズロックは勿論、インスト・インディーロックとしても優れた内容。本作の後位に、ギタリストのJosh BaumanはTEE PEEのサイケ・ストーナー・バンドQUEST FOR FIRE(未聴)に参加したようで、ギターはBob-e Riteと言う人に変わったのかもしれない。

米国 Missouri州 St. Louis市の4人が、2004年に結成したバンド。同じ年、5曲入りEP"Fabulous"をセルフ・リリースした。2006年には1stフル・アルバム"arrangements for fulminating vective"をLAMBGOAT RECORDSからリリースした。その作品はEric Rachel (DILLINGER ESCAPE PLAN, GOD FORBID)がミックスし、Alan Douches (DILLINGER ESCAPE PLAN, CONVERGE)がマスタリングしていた。

本作は2009年(13 October 2009)にBLACK MARKET ACTIVITIESからリリースされた2ndアルバム。8曲(49:56)。前作まではヴォーカルも入っていたが、シンガーがいなくなったのでインスト・バンドになっている。
LABEL: GOOD FIGHT MUSIC/BLACK MARKET ACTIVITIES (USA)
流通元が変わったためGOOD FIGHT MUSICと表示されていますが、以前のMETAL BLADEと表示していた盤と同一品です。

Youtube試聴・全曲-4曲目
最初のYoutube試聴は4曲目が抜けています。
Youtube試聴・4曲目

(コメント:犬丸)

YOB - catharsis 全曲試聴(バラ)

DOOM METAL

あやしい人たちのサイケデリック・ドゥーム。ストーナー。BLACK SABBATHと比較される事も多いが、サバスのテンポを2分の1位に低下させて、アシッド臭のするヴォーカルにすれば本作に近くなるかも知れない。展開は繰り返されて変化の挙句に元の戻るような曲が多く、ヴォーカルはへなへなヴォイスや高音・低音の唸(うな)りやささやきの混合で変化に富んだ怪しいものだ。鋭く唸る部分などはスラッジ的に聴こえるが、エコーなどでやわらげられている。このエコーのかけ方も変化に富んでいて怪しさを増している。

米国 Oregon州 Eugene市のMike Scheidt (VoとGr)が1996年に結成したバンド。2001年の1st録音時までは主にヘルプ・メンバーで編成されていたようで、2ndから3人編成のバンドになっている。

本作は2002年2月に録音し、2003年(November 4th, 2003)に米国のABSTRACT SOUNDSからリリースされた2ndアルバム。3曲(49:05)。Mike Scheidt以外のメンバーは、ドラマーが1stの録音にもスタジオ・メンバーとして参加していたGabe Morley(2003年まで在籍)、ベーシストが本作からのIsamu Sato(2005年まで在籍)。

こちらは2013年(Nov 12th)にリリースされた再発盤。シアトル・グランジ・バンドTADのTad Doyleによるリマスター。
LABEL: PROFOUND LORE (USA)

試聴がLISTになっていません。済みませんが1曲づつ再生するか、Youtubeの「後で見る」機能を使って連続再生してください。
Youtube試聴・本作1曲目
Youtube試聴・本作2曲目
Youtube試聴・本作3曲目

(コメント:犬丸)

PLAGUE ANGELS - reign in terror 全曲試聴

THRASH METALK

声は勿論演奏にも若々しいエナジーとハリがあるが、演奏力は安定していて、全く揺るぎの無い純潔オールド・スクール(80年代)路線。それゆえ、ちょっとお堅い印象はあるが、気持ちのいいアグレッションがつまっている。無理な事をしていないからかもしれないが大変タイトに良くまとまり、しかも熱気のこもった演奏だ。

2010年に結成した、イタリア Lombardy州 Mantua市の4人のバンド。本作以前にEPが2作ある。

本作は2013年(July 26th, 2013)にイタリアのEARTHQUAKE TERROR NOISEからリリースされた1stフル・アルバム。9曲(31:09)。
LABEL: EARTHQUAKE TERROR NOISE (イタリア)

Soundcloud全曲試聴(バンドのオフィシャル・ページ)
Soundcloud試聴はセットになっていませんが、コメント制作時点では9曲あり、これが本作の全曲です。曲は追加されたり削除されたりします。試聴はお早めに。なお、上(後からUPした曲)から再生されるため、アルバムの曲順の反対に再生されますが、Youtubeのバンドのオフィシャル・チャンネルには現在本作からは2曲しかUPされていませんので、当面はこちらで試聴してください。

(コメント:犬丸)

ALL PIGS MUST DIE - nothing violates this nature 全曲試聴

CHAITIC / DEATH METAL / SLUDGE

ロウでテクニカル、ラフでエクスペリメンタルなメタリック・ハードコア。ダーク+ザクザク+ミドル・テンポのスラッジコア的な曲。ダーク+スロー・テンポ+重々しいシャウト・ヴォーカルのドゥーミーな曲。メロディック+ギターのトレモロ+ブラスト・ビートでエクストリームに疾走する曲。

BLOODHORSEのAdam WentworthとMatt Woods、CONVERGEのBen Koller、ACID TIGERのBen KollerとAdam Wentworth、HOPE CONSPIRACYのKevin Bakerの4人が、2009年に結成した、米国Massachusetts州のバンド。

本作は2013年(28 June 2013)にリリースされた2ndアルバム。10曲(33:01)。
LABEL: SOUTHERN LORD RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
米国ではこれをクラストとも言うらしいが、、、。

(コメント:犬丸)

AN AUTUMN FOR CRIPPLED CHILDREN - try not to destroy everything you love 全曲試聴

POST-BLACK METAL

エクスペリメンタル・アトモスフェリック・フューネラル・ドゥーミー・ブラック・メタル。主に、コールドでクリアーな綺麗な音とフューネラル感のある轟音で作られている。その2つのパートで展開したり、あるいは、きれいな音の演奏とヴォーカル等の轟音的な要素が重ねられて奥行きのある音になっている。良く比較されるALCESTやCOLD BODY RADIATIONとの相違点はと言うと、第一は、やや声がダーティーな所。悲壮に叫んでいるようにも聴こえるが時としてギャーギャーわめいているようにも聴こえる。全般にややラウドで、また、モダンなポストロック的な部分もいくらかあるように感じる。

2008年に結成した、オランダFriesland州の3人のバンド。

本作は2013年(November 11th, 2013)にリリースされた4thアルバム。9曲(44:21)。
1stプレス700枚限定でデジパック・ボーナス・トラック入りだという情報があります。
LABEL: ATMF(AETERNITAS TENEBRARUM MUSICAE FUNDAMENTUM) (イタリア)

Bandcamp全曲試聴

(コメント:犬丸)

FATAL FUSION - ancient tale

HEAVY ROCK

スパイ大作戦のテーマ(TVシリーズ)ようなリズムで始まるが、柔らかい音のシンフォニック・サウンドとサスティーンさせたメロディックな泣きのギターに加えて、サイケな感じのヴォーカルやコーラス、セピア色に霞んだ様なストリングス、メロトロン、フォーキー(ややスパニッシュ)な感じで爪弾かれる(単音弾き)アコースティック・ギター等が織り成す、ヴィンテージなサイケ・ヘヴィー・ロック。ヴォーカルは怪しくひ弱な感じもパワフルな感じも出していて、曲も叙情パートや盛り上がるパート、コールドで美しいパートとすばらしい展開を聴かせる。いずれも壮大な曲だ。多少ジャズ・フュージョン要素もあるかも知れない。聴き終えた後も哀愁メロディーが頭から離れない。

2008年初め(early 2008)に結成した、ノルウェーOslo市の5人のバンド。ヴィンテージな楽器(classic instruments)を使い、70年代プログレをベースに、ヘヴィーロック、シンフォニック・メタル、ジャッズ、サイケ、スパニッシュ(ラテン)要素を取入れている。Rush, Led Zeppelin, Yes等に加えてSpocks BeardやDream Theaterにもインフルエンスされていると言う。2010年の1stはProg Awardsのベスト・デヴュー・アルバムに選ばれている。

2013年(October 31, 2013)にリリースされた2ndアルバム。5曲(67:50)。KARISMA RECORDSは、ベルゲン・メタル中心のDARK ESSENCEの兄弟レーベルでTAAKE等をリリースしている。
LABEL: KARISMA RECORDS (ノルウェー)

Youtube試聴・Album Teaser
Soundcloud試聴・本作2曲目
Reverbnation試聴・コメント制作時点では本作の曲はありませんが何曲もあります

(コメント:犬丸)

BAD BRAINS - live 全曲試聴

US HARDCORE / REGGAE

レゲエ・パンク。多少メタリックなギターも入る。本作は1987年録音のライブ盤。3rdアルバムからの曲等を演奏していて当時のベスト盤的な選曲。結成からは10年余り経っているが2nd(3rd)アルバムの後のライブ盤で比較的初期の作品と言える。若々しく、何の憂いもなくライヴ演奏に打ち込んでいる様に聴こえる。
6曲目"I & I Survive"等はレゲエ色の強い曲だが同時に彼らのジャズ・フュージョン指向も伺える。彼らは1975年にMIND POWERの名前でジャズ・フュージョン・バンドとして結成している。彼らの音楽は感覚的には理解できても、言葉では説明しにくい点があるが、フュージョンバンドだったと言う事が、重要なポイントなのかも知れない。

彼らは1977年にBLACK SABBATHとDICKIES, DEAD BOYS, SEX PISTOLS等のパンクにインフルエンスされてBAD BRAINSに改名した。またBob Marleyのライヴを見てレゲエに影響を受けた。初代シンガーSid McCray在籍時がハードコア時代、H.R.がシンガーとなってからがパンク・レゲエ時代と考えられている。デモテープを公式作品化した感じのROIRのカセット・テープ・シリーズからのデヴューは1982年の"Bad Brains"(ROIR Sessionsとも言う)で、これは1989年にCDとアナログLPで再発された。レコード(当時はアナログ盤)でのデヴューは1983年の"Rock for Light"で、これのCD化は1987年。

1988年のコンサートが1セット収録されていると言う説が流布しているが、Bad Brains Official Storeによれば本作は1987年のコンサート・シリーズから編集されている(2013年12月07日16:13取得のデータ)。"I Against I tour"の際の録音と思われる。14曲。
LABEL: SST (USA)

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

CHALICE OF DOOM - into hypnagogia

DOOM / DEATH METAL

メロディック・デス・ドゥーム。暗く、悲しく、美しい。ダウンテンポの低音グロウルででフューネラルな美メロ。メロディックで引き付ける力の強い魅惑的なサウンドだが、暗黒の深淵のごとくあまりにも深くて見通せないダークネスを湛えている。そういったタイプのゴシックにも近い、雰囲気満点の作品。

2010年に結成した、ヨルダンZarqa県Zarqa市の5人のバンド。Zarqa(ザルカ)市は、ヨルダン川西岸地区からイスラエルに追われた難民が、住民の5割以上を占めている。

本作は2013年(June 27th, 2013)にスペインのMEMENTO MORIからリリースされた2ndアルバム。11曲(1:00:27)。ゲスト・ヴォーカル(グロウル)にはスウェーデンのデスラッシュPAGANIZER等のRoger Rogga Johansson(10曲目"Shame, Written In Blood")、ノルウェーのドゥームFALL OF EVERY SEASONのMarius Strand、そしてギリシャのアンビエント・ダークウェーヴDIE VERBANNTEN KINDER EVASのソプラノの女性が参加。
LABEL: MEMENTO MORI (スペイン)

Reverbnation試聴・コメント制作時点では本作からの2曲です
Soundcloud試聴

(コメント:犬丸)

MYSTIC CHARM - shadows of the unknown ボーナスを除く全曲試聴

DOOM / DEATH METAL

シンセと思われる(クレジットに無い)パイプオルガンのような音やブラック・ミサを思わせる怪しい唱和は、全くカルトと言うにふさわしい。音(特にヴォーカル)はラフで、ダウンテンポの曲を中心に、曲によって一部ファストなパートも入る展開。CELTIC FROST, PARADISE LOSTにインフルエンスされていて、ゴシック的な雰囲気も持っている。

1989年12月結成、オランダNorth Holland州Amsterdam市の4人編成。ヴォーカルは女の人。1995年8月に2ndアルバム準備中にドラマーが交代し、6ヵ月後にはヴォーカリストがドラマー及びギタリストと喧嘩して解散した。

2000年に解散時のドラマー及びギタリストが中心となって男ヴォーカルで再結成して、ミニ・アルバムを制作(発売は翌年)した。しかし、2002年頃までしか活動が確認出来ないので、解散を宣言していないが休止か解散状態のようだ。

本作は1994年にベルギーのSHIVER RECORDSからリリースされた1stフル・アルバム。SHIVER RECORDSからのオリジナル版は9曲(47:14)収録だった。
こちらは2013年にリリースされた再発盤。1992年の1stデモ"endless sickness"全4曲(19:28)を追加収録。13曲になっている。
LABEL: MEMENTO MORI (スペイン)

Youtube試聴
このYoutube試聴には今回のヴァージョンのボーナストラックは含まれていませんが、最後に1994年のライヴ映像が付いています。

(コメント:犬丸)

FLAGITIOUS IDIOSYNCRASY IN THE DILAPIDATION - wallow

GRINDCORE (JAPANESE ARTIST)

オールド・スクール・グラインドコア・バンド "F.I.D."。グロウルとシャウトの女性ツイン・ヴォーカル。ロウでパワフル。低音のグロウルだがガテラルではないのが救い。ダーティーさ低めでエクストリームな超勢いのPOWERVIOLENCE的な曲もある。最近は米国のMaryland Deathfest(2007年出演)のようなメジャーなフェスや、10周年記念のShort Fast & Loud Fest 2011、Six Weeks Records 20th Anniversary Shows(2013年)にも進出した、輸出低迷の続く日本の救世主的存在。今回は米国のレーベルからのリリースなので輸入が増加。

2001年に結成した、日本国東京の女性4人のバンド。ex-TEREMEDOUS TERRORのMakikoとex-MORTAL GAZEのKyouko等全員女性。ただし、一時期(2009-2011年)東京在住の白人男性Benが加わっていたがもういない。

本作は2013年(05 Nov 2013)にリリースされた2ndアルバム。16曲(23:15)。CDは500枚限定。
LABEL: SIX WEEKS RECORDS (USA)

Favtube試聴

(コメント:犬丸)
お知らせ:トラック・ナンバーの印刷にミスがあるようですが、メーカーでは刷り直しや交換を予定しておりません。ご了承下さい。

ILDJARN / HATE FOREST - those once mighty fallen

BLACK METAL

2バンドのスプリット・アルバム。
ILDJARNはローファイで恐れられているプリミティヴ・ブラック・メタルだが、メロディックなギター・リフと判りやすい展開で、驚くほどポップな面も聴かれる。
HATE FORESTはドスの利いたグロウルと疾走する凶悪なサウンドにコールドな叙情性が溶け込んだブラック・メタル。

Vidar Våerは1972年に、ノルウェーTelemark県(州)Bø市で生まれた。Ildjarn(個人の名前)を名乗り、THOU SHALT SUFFERやEMPERORに関係した。1991年ごろから一人バンドILDJARNをスタートした他、NidhoggとのコラボレーションのILDJARN - NIDHOGGや4人編成のSORT VOKTERにも加わり、それぞれに作品がある。
HATE FORESTは1995年に結成した、ウクライナKharkiv市の2~4人のバンド。NSBM(National Socialist Black Metalの略、右翼的あるいは人種差別ブラック・メタルの意)だと言われており、通常ブックレットなどに歌詞を掲載していない。2004年に解散した。

本作は2013年(October 1st, 2013)にリリースされたスプリット。ILDJARNは1994年録音の6曲、HATE FORESTは2000-2001年録音の5曲を収録。いずれもリミックス、リマスターされている。11曲(51:57)。
LABEL: OSMOSE PRODUCTIONS (フランス)

Favtube試聴

(コメント:犬丸)

SOLOTHUS - summoned from the void

DEATH METAL / DOOM

ダークで重く、スローでざくざくした、ドゥーミー・デス・メタル。ダークネスと重さはドゥームとして最高水準。ざくざくしたリズムと咆え声系のパワーのある重低音グロウルはダウンテンポなダーク・デス・メタルの感じ。かなりメロディーを聴かせるギター・リフや演奏で、長い曲でも展開が心地良く、音楽性も高い。

2007年に結成した、フィンランドTurku市の5人のバンド。

本作は2013年(July 2nd, 2013)にリリースされた1stアルバム。6曲(43:22)。
LABEL: MEMENTO MORI (スペイン)

Soundcloud試聴・本作から
Youtube試聴・いろいろ

(コメント:犬丸)

ILDJARN - seven harmonies of unknown truths 全曲試聴

BLACK METAL

プリミティヴな音のブラック・メタル。遠くでうなるヴォーカルとどたどたしたドラムズとプリミティヴなギター。思いっきり音が悪いのでマニア向き。かなり色々な要素が詰め込まれているが、思い付きをメモしたような感じで、生々しい。しかしプリミティヴ・ブラック・メタル・ファンにはアーティストの意図する所が良く伝わるだろう。録音は、ギターが手前に聴こえて、ヴォーカルはあっちの方でぶつぶつ唸っていて、ドラムズはかなりアコースティックで音質明瞭。ばらばらに分離して聴こえる。プリミティヴ・ブラック・メタルのファンなら寝る前に聴くお休み音楽(子守唄と言うのかな)としても良いだろう。

Vidar Våerは1972年に、ノルウェーTelemark県(州)Bø市で生まれた。成長してマルチ・ミュージシャンIldjarn(個人の名前)を名乗り、THOU SHALT SUFFERに短期間参加したり、EMPERORのライヴ・メンバーに加わったりした。1991年ごろからILDJARN(一人バンドの名前)をスタートした他、NidhoggとのコラボレーションのILDJARN - NIDHOGGや、4人編成のバンドSORT VOKTERにも加わり、それぞれに作品がある。

本作の元の音源は1992年に発表した、2作目と思われるデモ・カセットテープ。7曲(24:16)。曲にタイトルは付けられていない。後にはインスト中心のアルバムもあるが、本作は全曲にヴォーカルが入っている。ゲスト・ヴォーカルで参加しているSamotはEMPERORのSamoth。限定25個。
こちらは2013年にEISENWALD TONSCHMIEDEからCD化してリリースされた再発盤。
LABEL: EISENWALD TONSCHMIEDE (ドイツ)

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

IMMORTAL - diabolical fullmoon mysticism 全曲試聴

BLACK METAL

アンダーグラウンドなブラック・メタル。
オーヴァーグラウンドしたバンドだが、この1stアルバムはブラック・メタルと言うよりサタニック・メタルと言う雰囲気で、こもり気味の音質と言う事もあってアンダーグラウンドな印象が強い。疾走とミドル・テンポですんなりとした小刻みな展開が多く、SEの様なアコースティック・ギター等も含めて、丁寧に作られているので味わいが深い。
ブラック・メタルで頭の壊れた人の場合に限られるかも知れないが、耳に馴染みのよい心温まる懐かしげなサウンドだと言いたい。

ノルウェー Hordaland県 Os市/Bergen市の4人程度のバンド。

本作は1992年(July 1st, 1992)にリリースされた1stアルバム。7曲(34:59)。本作においてバンドのメンバーは3人。プロデュースはBURZUMやENSLAVEDやTAAKE等大物を多く行っているEirik "Pytten" Hundvinが担当。
LABEL: OSMOSE PRODUCTIONS (フランス)

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

PAGANLAND - wind of freedom

PAGAN METAL

フォーキーでアーシーなメロディーがふんだんに出て来る、勇壮で時には悲哀感もあってドラマティックなサウンド。これはウクライナのペイガン・メタル・バンド。ウクライナは音楽的な水準の高い国なのか、録音も音質の良い物が多く、これも例外ではない。音的にはヴァイキングの一種ともいえる内容であり、トラッド色の濃いヴァイキングなど好む人にも良さそう。ところで、、、誰でも思うでしょうねぇ、名前があまりにも安易だと。しかし、その名前ももっともと言える名前通りのサウンドであり、この人達はやっている音楽に誇りを持っていると言う事だろう。

1997年に結成した、ウクライナ共和国Lviv市の5人のバンド。

本作は2013年にリリースされたファースト・フル・アルバム。8曲(37:45)。
LABEL: SVARGA MUSIC (ウクライナ)

Soundcloud試聴
Facebook試聴
コメント制作時点ではSoundcloud試聴とFacebook試聴はいずれも1曲だけですが違う曲がUPされています。
Svarga試聴・こちらは旧作

(コメント:犬丸)

KATATONIA - dethroned and uncrowned 2disc(cd+dvd audio) 全曲試聴

GOTHIC

アコースティックなクリアーなロック。必要の無いものを取り除いてあらわになった真実。今までの作品の意味を自ら否定する作品。前作のアコースティック・ヴァージョンだが、アコースティックと言ってもフォーク・ソングのイメージではない。例えばクラシック音楽のオーケストラ演奏はアコースティックだし、ロック・バンドでもドラム・セットは普通はアコースティックだ。そういった感覚の、ドラマティックで透明感の高いサウンドを思い浮かべて欲しい。これを聴く限り、彼らの音楽にもはや電気回路は必要無い様に感じられる。電気の無かった国・時代でも何の不自由なく音楽は演奏されていたのだ。、、、と言っても、実際にはこの作品はシンセサイザー(ベースギターやキーボードも使われている)によって成り立っているのだが。

1991年に結成した、スウェーデンStockholms県Stockholm市のバンド。

本作は2013年(September 9th, 2013)にリリースされた10thアルバム。11曲(46:06)。
2012年の9thアルバム"dead end kings"の再録音によるアコースティック・ヴァージョン。ヴォーカルは前作のオリジナル録音が使われている。
LABEL: KSCOPE (UK)

今回のヴァージョンはCDと同内容のDVD AUDIO盤(5.1 Mix)がセットになった2枚組です。
(DVD AUDIO盤は「DVD-Audio Player」「Universal Player」で再生できます。「DVD Player(通常の映像用の2ch機)」や「パソコンのDVD-ROM Drive」でも再生できる事が多いようですが、"5.1ch"再生対応機以外では性能・機能上特性を活かした再生にはならないかもしれません。また、再生できない機種や、再生できないソフトもあるようです。
DVD AUDIO盤は原則としてリージョンは設定されていません。DVDヴィデオトラックの規格で音だけを収録したDVDのオーディオ盤が発売された事があったようですが、そのタイプでも2005年ごろから以後はリージョンが0になっているようです。本作は"5.1ch"規格ですのでDVD-Audioの規格です。
"5.1ch"規格のディスクは2chの普通のステレオ再生しかしない装置では通常は自動的に2chにDown Mixされます。しかしDown Mixはソフト側で禁止する事が可能で、その設定をしている"5.1ch"規格のディスクは2chの普通のステレオ再生しかしない装置では再生されません。また、DVD-Audioの規格では位相が指定出来ない為、位相の整合性をとらずに演算されてDown Mixされた音は元の2chのCDより音質が劣る場合が考えられます。不自然な音になったり極端に音が小さくなったりする事が多いようです。したがってサラウンドの再生環境でない場合は、CDの方をお聴きいただくのが良いと思います。

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

FORBIDDEN - forbidden evil 全曲試聴

THRASH METAL

キャーと言うハイトーン・ヴォーカルのスラッシュ・メタル。ツイン・ギターで、テクニカルなソロも聴き所となっている。ドラムズは手数が多く、ギターの展開も複雑。アイデアも多く、全体としてテクニカルだが、軽快で十分にキャッチー。疾走曲や疾走パートだけではなく、疾走感の途切れる部分(そういう展開)がある。

1985年にFORBIDDEN EVILの名前で結成し、ブラック・メタルとの誤解を避けるため1987年にFORBIDDENに改名した、米国カリフォルニア州サンフランシスコ市のバンド。1997年に解散した。SLAYERに加入したPaul BostaphやMACHINE HEADに加入したRobb Flynnが在籍していた。2001年にはFORBIDDEN EVILとして短期間、2007年にはForbiddeとしてフルタイムで再結成。

本作は1988年にCOMBATからリリースされた1stアルバム。
LABEL: COMBAT (USA) *COMBATはオリジナル盤のレーベル
COMBATはその後Relativityに買収されてRELATIVITY COMBATとなってSONY MUSIC (usa)に吸収された。2005年にはKOCH (E-1)からCOMBATが復活したが、2006年ごろから後はCOMBATの名前はあまり使われていないようだ。
現行のヴァージョンは北米発売盤がRELATIVITY/COMBAT、欧州発売盤がCENTURY MEDIA、南米発売盤がDEL IMAGINARIO DISCOS等になっている。

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

HUSKER DU - metal circus 全曲試聴

US HARDCORE

メロディックハードコアにつながる流れでも捉えられる事が多いが、シアトル・グランジやEMOからインディーロックの流れにもつながっている。軽くノイジーなサウウンドと、パンキッシュに聴こえるハスキー目のヴォーカル。独特な哀愁を漂わせるメロディーは、このヴォーカルでこそ引き立つ。時期的にもサウンドの面でも、初期のハードコア色の強いアルバムと以後のメロディックなものの間だが、独特なスタンスが生み出すサウンドが聴いた後にも深い印象を残す。

HÜSKER DÜは1979年に結成した、Minnesota州Saint Paul市の3人のバンド。

本作は1983年にリリースされた、ミニアルバム。3rdアルバムとも言われる。7曲(18:57)。
LABEL: SST (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

LESS THAN JAKE - see the light 全曲試聴

SKA-CORE

フロリダの熱い空気を思わせる、明るいスカコア。パンクバンドが多い様な気がするフロリダ・ゲインズヴィルの中心バンド。ヴォーカルの声からは多少哀愁を感じる時もあるが、これは聴く人によるだろう。哀愁のメロディーも、演奏のスローダウン・パートも、エモーショナルなヴォーカルもなく、吹き付ける熱風の様に熱い、ホーンを活かしたアップ・テンポのスカとメロコアの融合を常に聴かせる。また、ダーティーな要素もカオティックな要素もエクスペリメンタルな要素も無い。これは考えてみれば珍しいバンドだ。
バンドのメンバーはNO IDEA, FAT, FUELED BY RAMEN, SLEEP IT OFFと言ったレーベルを主催し、NO IDEA DISTRIBUTION等とあわせて多くのエモコアやそれに近いメロコア、アメリカーナなハードコア、クラストやファストコアやパワーヴァイオレンスと言ったトラディショナル・ハードコアのシーンに尽力してきた。しかし彼らのサウンドはこれらとは無縁のスカコア-LESS THAN JAKEタイプなのだ。

1992年に結成した、米国Florida州Gainesville市のバンド。

本作は2013年(November 12, 2013)にリリースされた、ライヴ盤や編集盤を除いて9作目のアルバム。13曲(36:35)。バンドのメンバーは5人。
LABEL: FAT WRECK CHORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

GLITTERTIND - djevelsvart

VIKING METAL

ヴァイキング・メタル、フォーク・メタルを軸に、ポップな音もメタルコア的な音も無国籍トラディショナルのような音もモダンな音もかなり自由に付け加えた、オリジナリティーのあるサウンド。フィドルを中心に色々トラッドの楽器が使われていてる。巻き舌のノルウェー語もこれとあわせてテイスティーだ。もともと一人バンドで、この辺りの楽器はクレジットからするとシンセサイザーかもしれない。時にはアコースティック・ギターも、パイプオルガンの音も登場する。歌詞はノルウェー語なので詳細は判らないが、ヴァイキングに限定せずに色々なサウンドを取入れて、歌詞の内容にふさわしい音を作っているようだ。ヴァイキング~フォーク系の要素も十分にあるが、他の要素も色々入ってくるので、好き嫌いは聴き手次第だろう。

2001年から、ノルウェーLillesand市のTorbjorn Sandvikが1人で始めたバンド。現在は6人編成になっているが、バンド形態になったのは比較的最近のことのように思われる。

2013年にノルウェーのINDIE RECORDINGSからリリースされた3rdアルバム。10曲(35:13)。
LABEL:INDIE RECORDINGS (ノルウェー)

Youtube試聴
Youtbeが新作からの試聴ですが少ないので前のアルバムのMfmf!試聴を付けておきます。
Mfmf!試聴

(コメント:犬丸)

PHILIP H. ANSELMO AND THE ILLEGALS - walk through exits only

HARDCORE / SLUDGE

ハードコア色の強いアルバム。良くエクスペリメンタルと言われるタイプとは異なるが、かなりカオティックでスラッジーでテクニカルでエクストリーム。この人はサディストかいなと思わせるサウンド。

Philip Hansen Anselmoは1968年6月30日に、米国Louisiana州(State) New Orleans市で生まれた。イタリアとフランスの血筋。
ローカルなバンドでJudas Priestのカヴァーなどしていたが、1987年19歳の時にあの本国ではぱっとしなかったPANTERAに参加して、彼もバンドも大化けした。馬鹿なので1990年代にはヘロインなどの麻薬にはまってまずい事になったが、2005年にやめた。
2005年に変形性椎間板疾患で手術して無事回復。この頃から手術するほどでは無いが腰つい障害をわずらっている。また、2009年からは前十字靭帯(ひざの関節)を痛めている。
2004年以後、ルイジアナの農村に土地を持って沢山の犬、猫、鶏、各種の小鳥を飼っている。馬鹿だけど良い人。でも変な人。でもお金持ち。

本作は2013年(July 16, 2013)に自らのレーベルからリリースした1stアルバム。8曲(40:44)。4人編成。
LABEL: HOUSECORE RECORD (USA)

Mfmf!試聴
Mfmf!試聴は検索によるため、ライヴ音源が出る場合がありますが、本作CDはスタジオ・アルバムです。
Soundcloud試聴(リードトラック)
アルバム・タイトル曲ですがヴァージョンが同じかどうか判りません。あしからず。
Soundcloud試聴(アルバム外)

(コメント:犬丸)

ULVER - messe i.x-vi.x 全曲試聴

BLACK METAL / AMBIENT / ELECTRONICA

人間の悲哀を感じさせる内面的なサウンド。彼らはプログレではなくエクスペリメンタルと呼ばれる。アンビエントやエレクトロニカとも言われるが、一番掴みどころの無い、どのようなものでも含められるエクスペリメンタルがふさわしい。その音楽性は常に変化していて、一つのものにどっぷりと浸りきらない所が特徴でもあり、それゆえにまた新作を作る事に意味があるのだろう。
本作ではアンビエント/電子音系エレクトロニカが室内管弦楽団とコラボレーションしているのだが、アンビエント/エレクトロニカと言った電気的なサウンドもかなりアコースティックな音色を出していて、両者は対比されるのではなく融合している。どちらかと言えばオーケストラがベースとなっている部分が多く、電子音もチェロやヴァイオリンと同じく、その中でのソロ楽器として使われている。
収録曲は6つのパートから成っているが全体で1曲の組曲となっており、Norwegian Arctic Philharmonic Orchestraの依頼を受けて作曲され、2012年にTromsø Kammerorkester(Tromso Chamber Orchestra)とULVERで初演されている。

ULVERは、1993年にKristoffer Rygg (初期の名:Garm、中期の名:Trickster G.)らが結成した、ノルウェーOslo市のバンド。

本作は10作目辺りとなる、2013年(August 1, 2013位)にリリースされたアルバム。6曲(44:44)。スタジオ・アルバムではあるが、ライブ的な録音の部分が多いという。詳細は知らないが、オーケストラの録音をスタジオではなくホールで行っている可能性がある。
LABEL: K-SCOPE (uk)

トロムソ室内管弦楽団(Tromsø Kammerorkester)はゲストだが本作の重要な部分を担っている。
トロムソ室内管弦楽団はおおむねNorwegian Arctic Philharmonic Orchestra (Nordnorsk Opera og Symfoniorkester) (英語名から訳すとノルウェー北極圏フィルハーモニー管弦楽団、原語名から訳すとノルウェー・オペラ&交響楽団)のメンバーの一部で構成されていて、プロフェッショナルによる室内管弦楽団としてはノルウェー唯一の団体だ。
編成はその時により異なるが21人前後。ヴァイオリニストのHenning Kraggerudが芸術監督をしている。
現在、ヴァイオリンのコンサートマスター(首席)は北九州市小倉北区出身の川見優子さんなので、本作の中のソロ・パートでもその演奏がフューチャーされているのではないかと思う。

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)