ILDJARN - seven harmonies of unknown truths 全曲試聴

BLACK METAL

プリミティヴな音のブラック・メタル。遠くでうなるヴォーカルとどたどたしたドラムズとプリミティヴなギター。思いっきり音が悪いのでマニア向き。かなり色々な要素が詰め込まれているが、思い付きをメモしたような感じで、生々しい。しかしプリミティヴ・ブラック・メタル・ファンにはアーティストの意図する所が良く伝わるだろう。録音は、ギターが手前に聴こえて、ヴォーカルはあっちの方でぶつぶつ唸っていて、ドラムズはかなりアコースティックで音質明瞭。ばらばらに分離して聴こえる。プリミティヴ・ブラック・メタルのファンなら寝る前に聴くお休み音楽(子守唄と言うのかな)としても良いだろう。

Vidar Våerは1972年に、ノルウェーTelemark県(州)Bø市で生まれた。成長してマルチ・ミュージシャンIldjarn(個人の名前)を名乗り、THOU SHALT SUFFERに短期間参加したり、EMPERORのライヴ・メンバーに加わったりした。1991年ごろからILDJARN(一人バンドの名前)をスタートした他、NidhoggとのコラボレーションのILDJARN - NIDHOGGや、4人編成のバンドSORT VOKTERにも加わり、それぞれに作品がある。

本作の元の音源は1992年に発表した、2作目と思われるデモ・カセットテープ。7曲(24:16)。曲にタイトルは付けられていない。後にはインスト中心のアルバムもあるが、本作は全曲にヴォーカルが入っている。ゲスト・ヴォーカルで参加しているSamotはEMPERORのSamoth。限定25個。
こちらは2013年にEISENWALD TONSCHMIEDEからCD化してリリースされた再発盤。
LABEL: EISENWALD TONSCHMIEDE (ドイツ)

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)