KITE PARTY - come on wandering 全曲試聴

INDIE ROCK / ALTERNATIVE

ナチュラルで落ち着いた響きが自然と心に入り込む。ポップだが透明感あふれる音は時に冷たく、そこから自然に盛り上がって行く展開が多く、最後は再びクールダウンして終わる。
気楽に、心地良く、ゆっくり楽しめて、後味もすっきり。でもどことなく侘しく寂しいが、心を静めて落ち着けてもくれる。少しスローテンポで、一種ロックンロールのような安定したリズムの上に、エコー多目でやや低音のゆるいヴォーカルを乗せている。ギターはややファズっぽい音が多く、アコースティック・サウンドも使い、エコーも効果的に使っている。ANIMAL STYLE RECORDSは面白い。

KITE PARTYは2007年にPennsylvania州 Tamaqua市で4人で結成した、米国 Pennsylvania州 Philadelphia市を本拠とする5人のバンド。

本作は2014年(06 May 2014)にリリースされた1stフルアルバム。11曲(39:18)。
LABEL: ANIMAL STYLE RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

MY IRON LUNG - relief 全曲試聴

CHAOTIC EMO / POST-HARDCORE / SCREAMO

エクスペリメンタルな激情ハードコア。
ヴォーカルは高揚しっぱなしだが、演奏はコールドな音やアトモスフェリックな音を交えて、エクスペリメンタルかつ対比効果の高いサウンド。引き締まった音とめりはりのある展開が、テクニカルで極めてクールだ。

MY IRON LUNGは2010年に結成した、米国 California州 San Diego市の4人のバンド。
A BETTER HOPE FOUNDATION, HERITAGE, CROWNE HILLの元メンバーがこの結成に参加した。

本作は2014年(July 8th, 2014)にリリースされたアルバム。10曲(25:05)。
LABEL: PURE NOISE RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

SWORN VENGEANCE - ...and with this hammer of vengeance 全曲試聴

OLD SCHOOL METALCORE / STRAIGHT EDGE / MOSHCORE

大変オーソドックスなモッシュコアだが、その完成された形を提示している。
タフガイ・ヴォーカルで、少し声が裏返りやすいのでヒューマンな感じ。勢い全開でざくざく突っ走るメタリック・サウンドだが、重いギターがさりげなく叙情メロディーやダークネスも表現している。またどこからでも自在にビートダウンして、センスとテクニックの完成度を見せ付けている。

1998年に結成した、米国 California州 San Francisco Bay Areaの6人程度のバンド。2002年に解散し、2011年に再結成した。

本作は2013年(September 3)にBANDCAMPページで自主デジタル・リリースした7曲収録のEP。
同じ年の9月にESCAPIST RECORDSからアナログ盤12インチEPでリリースされている。SAVING GRACE、LIGHT THIS CITY、SET YOUR GOALS等のZach Ohrenが録音した。

こちらは2014年(01 April 2014)にリリースされたCD盤。3曲追加し、全10曲(25:52)収録。
初期の曲"Abbadon"の再録音も収録されている。
LABEL: GOODLIFE RECORDINGS (ベルギー)

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(コメント:犬丸)

TEST OF TIME - by design 全曲試聴

YOUTHCREW / STRAIGHT EDGE

鋭く甲高い吐き捨てヴォーカル。初期のUSハードコア、ボストン・ハードコア、特にユースクリューやストレートエッジの伝統色濃厚なスタイルで、これこそハードコアのヴォーカルと言う印象がある。適度にファストでリズミックな躍動感あふれる演奏と、ショート・カットが多い楽曲、いかつさを売りとはしない熱いシンガロング。各パートの演奏力も高い。今こういうオールド・スクール・バンドが出現するとは、多くのファンの予想を超えていたかも知れない。

2012年に結成した、米国 Massachusetts州 Boston市のヴェイガン・ストレート・エッジ・バンド。
メンバーは写真家Todd Pollock (Vo/Gr), レコード・レーベル・オーナーCharles Chaussinand (Bass→Gr), Mike Assatly (Vo/Gr, BEARTRAP), Jeff Novak (Ds)及び、後から参加したRobert Cheeseman (Bass, DAYTRADER(?))の5人。

本作は2014年(22 July 2014)にリリースされた1stアルバム。
LABEL: BRIDGE NINE (USA)

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(コメント:犬丸)

UKE-HUNT - s/t

POP PUNK

ウクレレを演奏のメインにした、カヴァー・ソング専門バンド。
ウクレレのひなびた音色がハッピーで、のどかで、時には多少の哀愁も感じさせる。さらに必要な部分にだけグロッケンシュピール (鉄琴の一種)、スタイロフォン (当初玩具として開発されたグリッサンド演奏の出来るハンドヘルドの電子楽器)、スタンドアップ・ベース、サックスなどを適切に使っている。

UKE-HUNTは SWINGIN' UTTERのベーシストで、カヴァー・ソング専門バンドME FIRST AND THE GIMME GIMMESではシンガーを務めるSpike Slawsonのプロジェクト。ここでは彼がUke-Huntを名乗っているのでソロ・アルバムと考えられる。Spike Slawsonは、ツアー中の暇つぶしに、趣味としてウクレレを始めた。

本作は2014年(June 10, 2014)にリリースされた1stアルバム。10曲。
このアルバムには、KINKS, DAVE CLARK FIVE, SKEETER DAVIS, DEPECHE MODE, DINAH SHORE, JOHNNY DARRELL, JACKIE DESHANNON, DAVID BOWIE, CARPENTERS, CHARLES FOXのカヴァーを収録。
LABEL: FAT WRECK CHORDS (USA)

Youtube試聴・本作1曲目"Because"
Soundcloud試聴・本作5曲目" Enjoy the Silence"

(コメント:犬丸)

MIKE NESS - under the influences 全曲試聴

AMERICANA / PUNK ROCK

ヒルビリー、ロカビリー、ブルーズ等の、彼のルーツとなっているアメリカーナなサウンドを前面に出している。Wayne Walkerの自作"All I Can Do Is Cry"等有名曲ぞろいのカヴァー・アルバム。音楽的な表現と彼のエモーションの表現が完全に一体となって、実に生き生きと歌い演奏している。

Mike Ness、本名Michael James Nessは1962年4月3日に、米国 Massachusetts州 Stoneham市で生まれた。
1978年にSOCIAL DISTORTIONを結成して、1983年にデヴュー・アルバムがリリースされたが、ドラッグ問題や法的トラブルでその年に解散した。彼はそれから2年間をリハビリセンターですごした後、1986年にバンドを再結成し、バンドは1988年に2ndアルバムを発表している。SOCIAL DISTORTIONでもアメリカーナな曲を取り上げたが、バンドのそれまでのサウンドとの中間で中途半端な感じになっていた。

本作は1999年にリリースされた2ndソロ・アルバム。13曲(41:10)。
1曲を除いてカヴァー曲。こちらは2014年再発(再プレス)。
LABEL: TIME BOMB RECORDS (USA)(us) 

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(コメント:犬丸)

INTO ANOTHER - ignaurus 全曲試聴

EMOCORE / INDIE ROCK

初期のエモコア? スロー目の曲が多く、全編エモーショナルだが、エモと言うよりも、もっと幅の広い音楽性を持っている。
インディー・ロック、オルタナティヴ、後のエクスペリメンタルと言った要素を持ち込み、時にはブルーズ、時にはジャズ~BAD BRAINS、時にはハード・ロックと言った要素も感じられる。

INTO ANOTHERは1990年に結成した、米国 New York州 New York市のバンド。
1996年に解散し、2012年に再結成している(2014年になってからはまだライヴがない)。元YOUTH OF TODAYのギタリストでUNDERDOGのシンガーだったRichie Birkenheadと、オールド・スクール・ユース・クリュー・バンドCRIPPLED YOUTHとBOLDのドラマーだったDrew Thomasの2人が結成の中心となり、バンド暦のないLower East SideのギタリストPeter Mosesと、あのスピード・メタル・バンドWHIPLASHの結成メンバーのベーシストTony Bonoを加えて、4人のバンドになった。
Tony Bonoは第二期WHIPLASHの1998年の解散迄参加していたが、2002年に心臓発作で死亡した。

本作は1994年にリリースされた2ndアルバム。9曲(44:10)。
LABEL: REVELATION RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

I THE BREATHER - life reaper 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

1曲目の出だしで他のバンドとの違いを実感させる、テクニカルなメタルコア。
程々にエレクトロな音等を入れたモダンなメタルコアも、刺激性の強い方向に走るバンドが多く、バンドの個性をどこに置くかが大問題ではないでしょうか。その状況下で、極端なエクストリームやエレクトロの方向に向かわず、ちょっと冷厳な音を入れたり、捻ったメロディー、テクニカルだが理解しやすいクリアーな音で、他のバンドとの違いを出した作品です。何をやろうとカラスの勝手ですが、このバンドは面白い。

2009年に3人で結成した、米国 Maryland州 Hagerstown自治市(Incorporated city)/Baltimore独立市(Independent city)の5人のバンド。

本作は2014年(July 15th)にリリースされた3rdアルバム。11曲(37:30)。
LABEL: SUMERIAN RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

I, OMEGA - transients 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE / POST-HARDCORE / EMOMETAL

パリパリと刺激性の高いサウンド。めまぐるしく上昇下降するピロピロのギターはとにかく強烈。
めくるめくメロディーをやや高音(鋭くはない)のクリーン・ヴォイスでストレートに歌いまくり、時々短くシャウト(~グロウル)がからむ。ミドルテンポの曲はあるが、明るいファストな曲が中心で、どんどん高揚していく曲展開が多い。最初からテンションが高く、ある程度単調に聴こえかねないが、瞬間的にプログレッシヴで透明な音が挿入して変化をつけている。10曲目以外はほとんど同じ曲調ではあるが、歌メロディーにはバリエーションもあって、ハードコアでもメタルでもなく、アメリカン・ロック(9曲目)やインディー・ロック的(10曲目)に聴こえる部分もある。

I. OMEGAは2010年に結成した、米国 California州 San Bernardino郡(County) Upland市の4人のバンド。

本作は2014年(15 July 2014)にリリースされた1stフルアルバム。10曲(37:59)。
本作はDaniel Castleman (AS I LAY DYING, SUICIDE SILENCE等)がプロデュースした。
LABEL: BULLET TOOTH (USA)

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(コメント:犬丸)

MARTYRDOD - elddop 全曲試聴

CRUST / D-BEAT

メロディックな叙情ブラック・メタル/デス・メタルをミックスしたD-ビート・ハードコア。
超軽快な疾走曲(またはパート)から、ミドル・テンポのスムーズな叙情メロディーに、流れるような泣きのギターをフューチャーした曲(またはパート)もある。ヴォーカルもMOTORHEADのLemmyの様な酔っ払いのがなり声で、わめき散らしたりむせび泣いたりする感じ。疾走感も叙情メロディーも、ギター・ソロも極めてキャッチーだ。

2001年に結成した、スウェーデン Gothenburg市の4人のバンド。
ヴォーカルとギターはSKITSYSTEMの Mikael Kjellman、もう一人のギターはAGRIMONIA / MIASMALの Pontus Redig。

本作は2014年(22 July 2014)にリリースされた5thアルバム。15曲。
スウェーデン Gothenburgの Studio Fredmanで、Fredrik Nordstrom (Bring Me TheHorion、In Flames)が録音した。
LABEL: SOUTHERN LORD (USA)

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Youtube試聴・本作2曲目"En Jobbigt Javel"
Youtube試聴・本作9曲目"Elddop"
Youtube試聴・本作13曲目"Martyren"

(コメント:犬丸)

GHOST SHIP - cold water army 全曲試聴

NEW YORK HARDCORE / STRAIGHT EDGE HARDCORE

メタルコア・ファースト・ウェーヴのバンドEARTH CRISIS等の直系のサウンド。
しかし、テクニカルで少しダークな部分(少しデスコア的なパート)もある辺りはモダンだ。さらに、タフなモッシュコア要素も濃厚。ファストな部分もあるがミドル・テンポ(からスロー)の部分中心の重さに重点を置いた曲が多い。

GHOST SHIPは2009年の夏に結成した、米国 New York州 Onondaga郡 Syracuse市の5人のストレート・エッジ・バンド。

本作は2014年(08 July 2014)にリリースされたEP。5曲。
本作はShane Frisby (GHOST INSIDE)がプロデュースした。
LABEL: INNER STRENGTH (USA)

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Youtube試聴・本作1曲目"Burden To Bear"
Youtube試聴・本作2曲目"Friends Of Mine"
Youtube試聴・本作3曲目"Here And Now"
Youtube試聴・本作4曲目"Forked Tongue"
Youtube試聴・本作5曲目"Cold Water Army"

(コメント:犬丸)

CROWN THE EMPIRE - resistance: rise of the runaways 全曲試聴

SCREAMO / ELECTRONICORE / NEW SCHOOL METALCORE

スクリーモと言うよりシャウトに近いヴォーカル中心のエクストリームな曲から、ダイナミックなオーケストレーション(シンセ)を導入したクリーン・ヴォイス中心の安らぎメロディーの曲まで、かなりバラエティーに富んでいる。哀愁や叙情も勿論だが、コールドな音も、ポップな安らぎ感覚も取り入れられているところにユニークさがあり、アルバムを印象深い物にしている。カオティックなまでの高揚感や、エレクトロな音(ELECTRONICORE)、発狂的エクスペリメンタルな要素も何気なく挿入されている。幅の広い要素をまとめているので要約は難しいが、他のバンドに求められない柔軟なセンスを持っている。

CROWN THE EMPIREは2010年7月に高校の同級生4人が結成した、米国 Texas州 Dallas市の現在は6人のバンド。

本作は2014年(July 22, 2014)にリリースされた2ndアルバム。13曲(50:52)。
Joey Sturgisと Dan Korneffがプロデュースした。
LABEL: RISE RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

HEART TO HEART - dulce 全曲試聴

MELODIC HARDCORE / INDIE ROCK

ファストからミッド・テンポの、メロコア×インディーロック。クールな熱さやヘヴィーなポップネスが個性を作り出している。
インディーロックやメロコア・エモコア的な部分からオールド・スクール・ハードコア的な部分まであるが、米国で(最近)広い意味で使われるポストハードコアと言う言葉が最適かもしれない。オールド・スクール的な熱さがあるが、熱さだけで押さずに、どちらかと言えば冷静な音作りでクールにまとめている。インテリジェンスのあるテクニカルでタイトな演奏、鮮やかな展開等も彼らの特徴。また、私はそうは感じないが、正式告知ではダークだと書いてある。

2009年に結成した、米国 California州 Pismo Beach市の5人のバンド。

本作は2014年(17 June 2014)にリリースされた2ndアルバム。10曲(34:10)。
Kyle Black (COMEBACK KID, SET YOUR GOALS)がプロデュースした。
LABEL: PURE NOISE RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

BRAID - no coast 全曲試聴

EMO /INDIE ROCK

16年ぶりのフルアルバムと言う気負いを感じさせず、あまりにも何気なく自分たちの音楽をやっている。
エモの先駆者であり、多くのバンドに影響を与え、エモ・シーンに足跡を残したバンドだ。しかし、かなり雑食性の彼らのサウンドはエモの標準とも言えない、ユニークさを持っている。その雑食性は現在も変わりないが、ポップ性を増しながら、ハードコア性も増している。全体的には歌心あらわな以前よりストレートな部分・ダイナミックな音・テンションの高い部分が増えている様な気がする。

1993年に結成し、1999年に解散した、米国 Illinois州 Champaign市のバンド。2004年に再結成して来日し、同年すぐ再解散した。2011年に再再結成した。

本作は2014年(08 July 2014)にリリースされた4thアルバム。12曲(39:49)。
メンバーは1997年以後変わりない。前アルバム"frame and canvas" (1998)から16年ぶりだがメンバーは同じ。本作はWill Yip (BLACKLISTED, TITLE FIGHT, KOJI, LA DISPUTE等)がプロデュースした。
LABEL: TOPSHELF RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

UNITED NATIONS - next four years 全曲試聴

INDIE ROCK / SCREAMO / CHAOTIC EXPERIMENTAL HARDCORE

遊園地のメリーゴーラウンドのような、騒がしいが陽気な変態テクニカル轟音ハードコア。つぶれたような変態サウンドと轟音ハードコアがミックスされ、激情的スクリーモ・ヴォーカルに、時々叙情的なメロディーのかけらや哀愁メロディーのかけらも入る、まだら模様のハードコア。

2005年に、THURSDAY, GLASSJAW, CONVERGEのメンバーがサイド・プロジェクトとして結成した、米国 New York州 New York市の5人のバンド。

本作は2014年(July 15, 2014)にリリースされた2ndアルバム。11曲(29:42)。
PIANOS BECOME THE TEETHのメンバーが新規に参加している。
LABEL: TEMPORARY RESIDENCE LTD (USA)

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(コメント:犬丸)

WOLVES IN THE THRONE ROOM - celestite 全曲試聴

CASCADIAN BLACK METAL / AMBIENT BLACK METAL

シンセを中心としたアンビエント・ブラック・メタル。CASCADIAN BLACK METALを日本でブレイクさせたバンド。
彼らのインストで冷厳な響きは、スペースロックや一部のプログレとも近く、電子音でありながら雄大な自然をイメージさせ、浸っているだけでも快感を感じる。場合によっては単なるバックグラウンド・ミュージック的なものになりかねないが、彼らの意図は人類の自然への回帰であり、音楽的に感化して聴く者をその方向に動かす事であると思う(推測)。それゆえECO-METALとも呼ばれている。彼らのKalliope農場では有機自然野菜を生産している。

2003年に結成した、米国 Washington州 Olympia市のAaronと Nathanの Weaver兄弟(いずれもシンセとギター)のバンド。

本作は2014年(08 July 2014)に自主リリースした5thアルバム。5曲(46:04)。
ゲストでは、シンセでRandall Dunn (Asva, Earth, Sunn O)))等のゲスト)他1名、フレンチホルンとトロンボーンでSteve Moore (スペースロックZombiのメンバー)他1名、 フルートで2人が参加している。
LABEL: ARTEMISIA RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

VANNA - void 全曲試聴

EMOMETAL / SCREAMO / NEW SCHOOL METALCORE

テクニカルでヘヴィーなメタルコア。熱くシャウトするヴォーカルを中心にクリーン・ヴォイス(コーラス)も組み合わせ、メロディックな曲とヘヴィーな演奏で、変化の大きい展開がドラマティック。メロディーは哀愁やダークネスや侘しさが微妙にミックスされた奥の深いものだ。

VANNAは2004年12月に結成した、米国 Massachusetts州 Boston市の5人のバンド。

本作は2014年(17 June 2014)にリリースされた5thアルバム。11曲(36:25)。
Will Putney (LIKE MOTHS TO FLAMES, TEXAS IN JULY, ASKING ALEXANDRIA)がプロデュースした。
LABEL: PURE NOISE RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

STORY SO FAR - songs of: acoustic ep 全曲試聴

MELODIC PUNK / POP PUNK

じんわりと歌心を聴かせるアコースティック・ヴァージョン集。
人気曲、新曲、そしてカヴァー曲のアコースティック・ヴァージョン。ちょっと聴いた感じはおとなしくて普通。しかし、さりげなく入る低音の弦楽器(コントラバス風?)等アレンジのセンス良く、丁寧に歌を聴かせている。息抜きではなく、かなり本気なようだ。

STORY SO FARは2007年に結成した、米国 California州 Walnut Creek市の5人のバンド。

本作は2014年(June 17th, 2014)にリリースされた。5曲(13:45)。
本作までにアルバムは2作ある。
LABEL: PURE NOISE RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

ELDER ABUSE - born to lose 全曲試聴

MELODIC HARDCORE

良い按排(あんばい)で、ゆっくり聴きたくなるメロディック・ハードコア。
出だしのヴォーカルは結構エモく聴こえるが、それ程どの方向にも偏ってはいない。キャッチーなメロディーも臭いほどではなく、ポップだが能天気ではなく、時にアコースティックだが押し付けがましい程しんみりとした感じではなく、エモーションも程々、アッパーな疾走も程々のバランス感覚。ヴォーカルを中心に、全編にあふれているのはそこはかとないパンクの感触だ。

ELDER ABUSEは2012年に結成した、カナダ MB州 Winnipeg市の5人のバンド。
2008年に解散したDAGGERMOUTHのドラマーDan Donaldが参加している。ちなみにDAGGERMOUTHのギタリストKenny Lush (1980生れ)がプロレスラーを引退してDAGGERMOUTHに参加していたのは有名だが、解散後は日本に来たくてElite Canadian Championship Wrestling (ECCW)のプロレスラーになったらしい。その後複数回来日もしているらしく、2013年にはECCW Pacific Cupのチャンピォンになっている。

本作は2013年(20 September 2013)にデジタルで自主リリースしたデヴューEP。8曲。

こちらは2014年(June 5th, 2014)にリリースされたCD化盤。2枚あるDAGGERMOUTHのアルバムを出していたレーベルだが、超インディペンデントなレーベルで、インディーズ店以外への出回りは少ない。
LABEL: STATE OF MIND RECORDINGS (USA)

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(コメント:犬丸)

FU MANCHU - gigantoid 全曲試聴

STONER

ブルージーなファズ・ギターをフューチャーして、パンキッシュでファンキーで、時々サイケデリックに展開するストーナー。
多くのヴィンテージなストーナーやへヴィー・ロックとは少し違った、ヴィンテージなサウンド。サイケデリックやブルーズを主な源流とする彼らのサウンドは、ストーナーの王道と言っても良い。しかし多くのその後のバンドと比べて、メタル色が薄く、80年代の米国ウエストコースト・ハードコアやパンクの色が濃い。ロックンロール感覚の曲もある。ヴォーカルは中音でストレートだがパンク色が濃い。ややスローなパートとやや速いパートの組合せの曲が多く、暗いというよりプチ鬱な感じ。

FU MANCHUは1987年に結成した、米国 California州 Orange郡(County)の4人のバンド。

本作は、バンドが2007年からやっているAT THE DOJO RECORDS (San Clemente, California)から、2014年(30 Apr 2014)にリリースした11thアルバム。9曲位(39:15位)。
LABEL: AT THE DOJO RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

GET INVOLVED! - (silk cuts) 全曲試聴

POST-HARDCORE

オルタナティヴやハードロックの要素のある演奏をバックに、エモーションに満ちた伸びやかな歌唱で、良いメロディーを存分に聴かせている。
たとえばBLACK FLAGも、HUSKER DUも連想させる一方で、グランジ以後のオルタナティヴやインディー・ロックの感覚も持ち、ポップであると同時にハードコアの力強さも感じさせる、そういうバンドがGET INVOLVED!だ。米国では色々に使われるPOST-HARDCOREと言うジャンル名だが、それがもっともふさわしいバンドだ。あるいは、ジャンルに捉われないこの自由な感覚は、単にROCKと言うのも良いだろう。

2012年に結成した、米国 New York州 New York市の5人のバンド。
GLASSJAW (Todd Weinstock), THURSDAY (Tucker Rule), FROM AUTUMN TO ASHES (Brian Deneeve)の各バンドの元メンバーが参加している(カッコ内が参加メンバー)。

本作は2014年(UK;EU:3 3 2014 / USA:March 04, 2014)にMORSECODE RECORDINGS (USA)とREDFIELD RECORDS (Europe, UK)からリリースされたEP。4曲(14:49)。
Ross Robinson (AT THE DRIVE IN, GLASSJAW, CURE, SEPULTURA)がプロデュースした。
LABEL: MORSECODE RECORDINGS (USA)

Youtube全曲試聴(全曲試聴に加えてコメント入りのトラックが挿入されています)
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(コメント:犬丸)

LUDICHRIST - immaculate deception / powertrip 全曲試聴

US HARDCORE / NEW YORK HARDCORE / CROSSOVER THRASH

ニュー・ヨークのスラッシュ・メタル・アンダーグラウンドから出てきたバンドと言う説明だ。そういう音色でもあるが、あの80年代のUSハードコアと言う感覚も強く持っている。
早口ヴォーカルやメタルの感覚のギターのソロがフューチャーされている。しかもヒップ・ホップやジャズも取入れ、この後のハードコアのあらゆる可能性を、既に1stアルバムから取り込んでいる。このアルバムは、物事は(人間も)生まれたときこそもっとも多くの可能性を秘めていると言う証明になる。

LUDICHRISTは1984年に結成した、米国 New York州 Long島(Long Island)の5人のバンド。

"immaculate deception"は、1986年(July 16th, 1986)に米国のRELATIVITYの COMBAT COREからリリースされた(当時はアナログLPとカセット・テープのみ)1stアルバム。19曲(31:12)。
ゲスト・ヴォーカルにLEEWAYのEddie Sutton, CRUMBSUCKERSのChris Notaro, NUCLEAR ASSAULTのJohn Connelly, AGNOSTIC FRONTのRoger Miretが参加。サウンド面でもLEEWAYや AGNOSTIC FRONTを連想させる部分がある。
"powertrip"は1988年初めに米国のRELATIVITYの COMBAT RECORDSからリリースされた2ndアルバム。オリジナルの米国盤アナログLPでは11曲(36:07)。
米国盤カセット・テープとドイツWE BITE RECORDSからリリースされたCD (いずれも1988年)では13曲(39:24)収録。

こちらは2014年(May 20th 2014)にリリースされた2枚組再発盤。
1stアルバムと2ndアルバムをセットにしてある。2ndアルバムは13曲を収録。
LABEL: DEAD CITY RECORDS (USA)

Youtube試聴・Immaculate Deceptionの全曲
Youtube試聴・Powertripの全曲(13曲)
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(コメント:犬丸)

WRETCHED - cannibal 全曲試聴

DEATHCORE

デスコア。色々な特徴をしっかり持っている、真にネクスト・ステージのバンド。
メロディックだがダーク。テクニカルな楽曲や演奏だが、魅惑のメロディーもたっぷり盛り込まれている。演奏は奥行きと鋭さを同時に包含している。プログレ性や、メタル性も大変高いが、これと同時に大変しゃれた鮮やかなアレンジも聴かせる。これは8曲目Cannibal等で顕著だ。プログレッシヴ・メロディック・ダーク・アグレッシヴ、彼らはこれらを併存させることが出来るバンドだ。ネクスト・ステージと言う言葉を、目だった特徴のないバンドに使っている広告が多いが、これだけの明確な特徴のあるバンドにこそふさわしい言葉だ。

WRETCHEDは 2005年に結成した、米国 North Carolina州 Charlotte市の5人のバンド。

本作は2014年(June 10, 2014)にリリースされた4thアルバム。11曲(44:16)。
ギタリストは2007-2010年の間参加していたJoel Mooreが2013年から再び参加していて、本作から録音に加わっている。2010-2013年の間参加していたギタリストJohn Vailが1曲ゲストで参加している。
LABEL: VICTORY RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
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(コメント:犬丸)

MASKED INTRUDER - m.i. 全曲試聴

MELODIC HADCORE

ストレートにメロディーを聴かせる、メロディック・ハードコア。かすかにハスキーなヴォーカルとあっさりしたポップなサウンド。激走ではない程よいファスト加減で、明るく少し懐かしいメロディーと、歯切れの良いめりはりの利いた演奏が爽快。

2011年に結成した、米国 Wisconsin州 Madison市の4人のバンド。

本作は2014年(27 May 2014)にリリースされた2ndアルバム。13曲。
LABEL: FAT WRECK CHORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

R.A. - collateral damage (RUDE AWAKENING) 全曲試聴

OLD SCHOOL METALCORE / NEW YORK STYLE HARDCORE

単純明快にモッシュコア。時々声が裏返るハイテンションに歌うシンガーが、何気なくFuck you! Fuck you! と言っている。
シンガロングも沢山入る。メタリックな演奏でパワフルにダンサブル。ファストなパートからずんずんとビートダウンする。1曲2分弱でいさぎよく終わる。New York Hardcoreのおいしい部分凝縮。文句の付け様ありません。

2011年にRUDE AWAKENINGの名前で結成した、米国 Merrimack Valley地域の Massachusetts州域内のバンド。
本作ではアーティスト名がR.A.となっているが、2014年7月25日のライブのフライヤーでもバンド名はRUDE AWAKENINGになっている。

本作は2014年(7/1/2014)にリリースされた1stアルバム。10曲(17.38)。
AGNOSTIC FRONT, DANNY DIABLO, VIETNOM, S.O.S., MODERN LIFE IS WAR等のエンジニア/プロデューサーDean Baltulonisが録音した。
LABEL: BRIDGE NINE RECORDS (USA)

Soundcloud全曲試聴
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(コメント:犬丸)

NEBRASKA BRICKS - live in pain die in vain

OLD SCHOOL METALCORE

エクストリームに疾走する、メロディックなオールド・スクール・メタルコア。
常にエナージティックだが緩急をつけて展開。ギターやベースの演奏はヘヴィー。ややしわがれたシャウト・ヴォーカルだが、シンガロングはかなりクリーンでエモコア寄りのコーラス。メインのヴォーカルとバックのコーラスがかなり異なった感覚になっている。スロー・パートあたりで若干の哀愁メロディーがあるが、展開上予想される範囲内で、やはりエクストリーム感が中心。STICK TO YOUR GUNS, EVERGREEN TERRACE, ALEXISONFIRE, SET YOUR GOALSなどにインフルエンスされていると言う。

2011年に結成した、米国 Florida州 Boynton Beach市の5人のバンド。

本作は2014年(5/27/2014)にリリースされた1stフルアルバム。11曲。
LABEL: EULOGY RECORDINGS (USA)

Youtube試聴・本作10曲目"Dying Wish"
試聴が少ないので前作でも聴いて下さいな。
Bandcamp試聴(2013年にセルフ・リリースしたEP "Redemption"の全6曲)

(コメント:犬丸)

THOSE WHO FEAR - death sentence 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

ダウン・チューンド・メタルコア。変則リズムなどテクニカルな面もあり、ビートダウンも入る。
ヴォーカルは一応タフガイ系の感じだが、デスメタルのような咆哮の入る低音シャウトが中心。演奏はダークなグルーヴ感を効かせたヘヴィーなメタルコアで、ソリッドなパリパリした音をベースにして、エレクトロ手前ぐらいのモダンな音を入れている。従ってタフガイ・ハードコアながらサグい感じはなく、エクストリームでかなりモダンな感覚。

THOSE WHO FEARは2005年に結成した、米国 Pennsylvania州 Pittsburgh市の5人のクリスティアン・ハードコア・バンド。

本作は2014年にリリースされた2ndアルバム。13曲(42:53)。新ドラマーJacob Wilderが参加した。Josh Schroederが録音した。
LABEL: FACEDOWN RECORDS (USA)

Musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

SAD DOLLS - grave party 全曲試聴

INDUSTRIAL GOTHIC METAL

DARKWAVEとも書かれているゴシック。かなりインダストリアル入り。
従って、そういうのが好きな人向き。個人的には面白いと思います。一応取扱は予定していません。いつも、こういうインダストリアル入りのバンドは、誰が聴くのだろう?と思ってしまって入荷しません。インダストリアルの好きな人はPureインダストリアルを聴くだろうしと。

RELEASE DATE: 2 June 2014 (発売日は取り扱い業者により異なる場合あり)
LABEL: INVERSE
CATALOG #(品番): INV136 (取り扱い業者により、品番は異なる場合あり)
価格: お店により違いますが、アビスが使っている卸業者の卸値は最近としては安い方です。2014年7月現在の外国為替レートなら、アビスの小売価格が1500円台になる商品です。

Myzuka全曲試聴

(コメント:犬丸)

NIGHTMARES - suspiria 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

メロディックかつエクストリームでモダンなエモメタル。
キャッチーなメロディーと、エクストリームなメタルコア・サウンドに、シャウト(スクリーモではなく)とエモいヴォーカルの対比と言う組合せ。程ほどにエレクトロな音やテクニカルな要素を使いモダンさも出しているが、彼らが追求している点の中心は、エクストリームなメタルコア・サウンドとエモさのあるメロディックな曲と言う辺りにある。

2011年に結成した、米国 Georgia州 Atlanta市の5人のバンド。ヴォーカルは1人。

本作は2014年(3 June 2014)にリリースされた1stアルバム。11曲(36.43)。ゲストにex-WOE, IS ME / 現ISSUESの Tyler Carterが参加。
LABEL: RISE RECORDS (USA)

Soundcloud全曲試聴
Soundcloud全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MACHINE GUN KELLY - lady prowler

HEAVY METAL, HEAVY ROCK

取扱ジャンル外なのですが、入荷アイテムを決めるために新譜案内に載っているものを片っ端から試聴していて、気になったので一応ご報告。

このバンドはHard rock'n'rollと言うことですが、ノリの良いハード・ロックにしては、ギターがかなり太い音でファンキーだったりします。ヴォーカルがLAメタルなんかにも近いような気がしますが。
2000年結成のイタリアのバンド。

LABEL: MASTERPIECE dist / BEYOND PRODUCTIONS (イタリア)
RELEASE DATE: 02 /06/2014
CATALOG #: BEY1347 (流通経路により異なる場合があります)
価格: 流通経路により、店により異なりますがアビスで¥1500台の価格(2014年6月水準)なので高くない方です

Facebook試聴

(コメント:犬丸)

EXPIRE - pretty low 全曲試聴

OLD SCHOOL METALCORE

ソリッドなモッシュコア。
強烈にざくざくしたスラッシュ・メタル様の音色の演奏に、高揚するやや高音のタフガイ・ヴォーカルで、たいへんアングリーだ。比較的ファスト目のパートが多いが、強く揺さぶるようなダンサブルなパートやモッシュ・パートが入る。

2009年に結成した、米国 Wisconsin州 Milwaukee市の4人のバンド。

本作は2014年(6/10/2014)にリリースされた2ndアルバム。12曲(24.26)。
LABEL: BRIDGE NINE RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

FUNERAL MIST - devilry 全曲試聴

BLACK METAL

メロディックと言われているスウェーデンの人気ブラック・メタル・バンドDISSECTIONからメロディックなところを抜いたら、何もなくなるわけではない。ロウで、凶悪で、やかましく、スラッシーに疾走するサウンド。それがこのバンドだ。
MARDUKのシンガーでもあるAriochのグロウルは邪悪にスクリームして大層パワフル。ブラスト・ドラマーNecromorbusはドラムズを破壊するケイオティックなまでの勢い。ロウでやかましいだけでなく、ダウンチューニングのギターや怪しいSEも盛り込んで全編ダークネスも横溢。

1993年に3人で結成した、スウェーデン Stockholms県 Stockholm市のバンド。
2003年まではほぼ3人編成のバンドだったが、以後はArioch (MARDUKのシンガーMortuusと同じ人物)の一人バンドになっている。

本作は1998年(July 30th, 1998)に、SHADOW RECORDSからアナログ12インチ盤でリリースされたデヴュー作のEP。5曲(20:48)。
"hellspell 2" (4:45)を追加した6曲入りCDは後日、NORMA EVANGELIUM DIABOLI (NOEVIDIA)レーベルからリリースされた。
1996年のデモ"havoc"4曲(17:26)を追加した10曲入り米国盤は2006年に、AJNA OFFENSIVEからリリースされた。

こちらは2012年にSEASON OF MIST AMERICAからリリースされた、米国盤の再発盤。
LABEL: SEASON OF MIST (USA)

Youtube全曲試聴(10曲)
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Youtube試聴・オリジナル(devilry)の5曲

(コメント:犬丸)

RESCUER - anxiety answering 全曲試聴

MELODIC HARDCORE / POST-HARDCORE

激情系を超える悲痛なスクリーム・ヴォーカルとエクスペリメンタルな所まで行っているメロディックな叙情ハードコアが合体。
サウンドはスラッジコアやカオティック・ハードコア、エクスペリメンタル・メタルなどの要素だが、楽曲はメロディーも重視されたヒューマンなサウンド。叙情メロディーが多く、カオティックな音もあるが、それとの対比効果が高い綺麗な音も聴かせる。

RESCUERは2011年に結成した、米国 Florida州 Tampa市を本拠地とする4人のバンド。

本作は2014年(03 June 2014)にリリースされた2ndアルバム。10曲(29.21)。
Jack Shirley (DEAFHEAVEN, JOYCE MANOR)がプロデュースした。
LABEL: NO SLEEP RECORDS (USA)

Soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

YOUNG AND IN THE WAY - when life comes to death 全曲試聴

HARDCORE

独創的な、ブラック・メタル寄りのダーク・ハードコア。
邪悪なトレモロまで入り、ノイジーなタイプのブラック・メタルをベースに、パンク・メタルを加え、破れかぶれな感じで咆えまくるアンダーグラウンド臭濃厚なヴォーカルを乗せている。ダーク・ハードコアといってもHIS HERO IS GONEのタイプではなく、哀愁もブラック・メタルのタイプ。演奏は時にはエクスペリメンタルの一歩手前で、突発的な展開、突然ぶちっと終わる、ノイズ・ブラック的な部分などがある。常識に囚われていないので、(良い意味で)何をやるかわからない。従って、色々聴いて常識的なバンドに反感を持つような人には特に聴いてみて頂きたい。

2009年に結成した、米国 Carolina州北部のバンド。

本作は2014年(27 May 2014)にリリースされた2ndフルアルバム。11曲。
LABEL: DEATHWISH, INC. (USA)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

FUNERAL MIST - salvation 全曲試聴

BLACK METAL

ロウでブルータルなファスト・ブラック。
最高クラスのスピードに加え、ブルタリティーもテンションも最高度。Ariochのグロウルはパワフルで大層やかましい。FUNERAL MISTには1996年から2003年迄在籍した、OFERMOD / WATAIN等のドラマーNecromorbusのドラムは速いだけではなく、他のパートに悪意を抱いているのかと思われるやかましさ・激しさ。ギターもやかましい上にダウンチューニングなど駆使して邪悪。SEも曲の始めだけでなく、曲の展開中にもかぶせられていて効果をあげている。

1993年に3人で結成した、スウェーデン Stockholms県 Stockholm市のバンド。
2003年まではほぼ3人編成のバンドだったが、以後はArioch (MARDUKのシンガーMortuusと同じ人物)の一人バンドになっている。

本作は2003年に、DEATHSPELL OMEGAのHirilornがやっているNORMA EVANGELIUM DIABOLI (NOEVIDIA)レーベルからリリースされた、1stフルアルバム。10曲(1:05:43)。米国盤は2005年にAJNA OFFENSIVEからリリースされていた。

こちらは2012年にSEASON OF MIST AMERICAからリリースされた、米国盤の再発盤。
LABEL: SEASON OF MIST (USA)

Musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

FLOOR - oblation 全曲試聴

SLUDGE

ポップでひねくれたスラッジコア。
このバンドの解散期間中に、ヴォーカル/ギターのSteve Brooksはストーナー・ポップ・バンドと言われるTORCHEを結成した。こちらのバンドも感覚的にはTORCHEと共通で、ヘヴィーでスラッジーなサウンドだが、やや鋭いやや高音のヴォーカルを前面に出した「歌もの」であり、メロディックでポップだ。だが、メロディックと言うにはかなりゆがんだメロディーであり、ポップと言うにはひねくれたテクニカルな演奏でもある。

1992年に3人で結成した、米国 Florida州 Miami市のバンド。
1993年からダウンチューニングのバンドになり、1994年と1995年にアルバムを録音したが当時リリースされていない。1996に解散した。1997年に新メンバーで一時的に再結成してライヴを1回行った。2001年に再結成して2004年に再解散した。この解散の前後から、当時のメンバー3人は、TORCHE, CAVITY, DOVEに参加した。2010年に再再結成して2011年に再再解散した。2013に再再再結成した。

本作は2014年(USA:April 29, 2014/UK:5 5 2014))にリリースされた。14曲(44:48)。
今までにすんなり2002年にリリースされたアルバムのほかに、1994年に録音して2004にリリースされたアルバム、2010年にリリースされたCD8枚組の編集アルバム、同じ年のヴィデオ・アルバムがある。何を数えて何を数えないのかは不明だが、本作は4thアルバムと書いてある。
LABEL: SEASON OF MIST (USA)

Musicmp3全曲試聴
Youtube試聴・本作7曲目"Sister Sophia"
Youtube試聴・本作2曲目"Rocinante"

(コメント:犬丸)

SAVAGE MESSIAH - insurrection rising 全曲試聴

THRASH METAL / POWER METAL

スラッシュ・メタル、パワー・メタルのバンドとされているが、それらを中心にメタルの要素全般を持つ。
エモーショナルなヴォーカルや幾分哀愁のあるメロディーを持ったバラードにパワーメタルをミックスした感じの曲(3曲目)などもあり、普通にメタルとして聴いても良いのでは。
正統メタルの要素も濃いが懐古趣味的でもなく、バランスの取れたサウンドだ。その分極端な所がないので、セールス・ポイント的には損をするバンドかも知れない。ヴォーカルは少ししわがれた軽いシャウト。フルにシャウトするのではなく、これもまたエグさのないヴォーカルだ。ダイナミックとかパワフルというタイプではない。

SAVAGE MESSIAHは2007年に結成した、英国 England(Country) Greater London市(Authority)の4人のバンド。
Birminghamで活動していたHEADLESS CROSSが2007年に解散した直後に、そのリーダーDave Silverが中心となって結成した。

本作は2009年にリリースされた1stアルバム。9曲(43:20)。
2年余りの間プレス切れで入手できなくなっていたが、2014年(7 7 2014)に再びプレスされた。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

Youtube全曲試聴(HD, 全曲1本)
Youtube全曲試聴(全9本)

(コメント:犬丸)

PILLORY - evolutionary miscarriage

DEATH METAL

エクストリームなテクニカル・デス・メタル。
グラインドからの影響もあり、デスコアのようなブレイクダウンもある。2005年の前作から、メンバーの人数には大きな変動があるが、目指す所はエクストリームなデス・メタル、やり方としてはテクニカルでかなり複雑と、変わりない。

PILLORYは 2003年夏に、米国 Massachusetts州 Bostonでスタートした。
当時はVIRULENCEのメンバー2人、シンガーNeutrino (Chris Danecek)とドラマーDarren Cescaによるプロジェクトだった。VIRULENCEはジャズなども取入れたデス・グラインド・バンドだったが、その年に解散している。2人ともギターやベースも弾けたので当初は2人でやっていたが、まもなく2人のギタリスト、Marcos Solorzanoと Dan Sanchezを加えて4人編成に、更にシンガーPete Putridを加えて5人編成になった。その後シンガーがAdam Timeに変わった2005年に、1stアルバムをリリースした。2008年に"ひとまず終わり"にした(the band called it quits)。2014年にDarren Cescaの1人によるプロジェクトとして再スタートした。

本作は2014年(June 10th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。11曲(48:46)。
最近の写真では4人で写っているが、告知のクレジットではヴォーカルとすべての演奏はDarren Cescaがやっている。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

Youtube試聴・本作Teaser

(コメント:犬丸)

TERMINAL DEATH - terminal death (s/t)

DEATH METAL

米国のデス・メタルと言えばフロリダ勢、 OBITUARY (1984/1988結成), DEATH (1983), Morbid Angel (1983)等が有名だ。それと比べてシカゴ・シーンのバンドはマニアックな感じが強い。スラッシュ・メタルから発展し、エクストリームでダークと言う共通性はあるが、シカゴがパンク・ロックの本場(インディペンデント・レーベルの本場でもある)だからか、パンクとのつながりを感じさせる。このバンドはほぼ純粋にメタル・シーンで活動したが、やはり、フロリダ勢ほど単細胞的な音楽ではない。結成前は、HENDRIXやCREAMから、CIRITH UNGOL, VOI VOD, RUSH, SEX PISTOLS, RAW POWERにインフルエンスされていたと言い、当時のシカゴのバンドではDEATH STRIKE / MASTERを好み、後にはTROUBLE, ZOETROPE, POSSESSED, DEATH (demos)を好んだと言う。
なお、話に出てくるZOETROPE (イートロープ)は70年代シカゴのスラッシュ・メタルだが、"Street Metal"を標榜してパンク系ライヴへの出演も多く、日本でもハードコア・ファンに人気があった。M.O.D.、TROUBLEとつながりがあったはず。

1984年に結成した、米国 Illinois州 Chicago市の5人のバンド。
その後BROKEN HOPE (METAL BLADE / CENTURY MEDIA)に参加するShaun Glass, IMPULSE MANSLAUGHTER (NUCLEAR BLAST / BEER CITY)に参加するNick Stevensが参加していた。
1985年中頃からライヴ活動を始め、シカゴ・シーンではMASTERと並び注目のバンドになった。1984年の"rehearsal demo"と言うものもあるらしいが、正式のデモとしては唯一1985年の"faces of death"を残して、1986年に解散した。
同じ年に、Shaun Glass (Bass)は、Troy Dixler (Vo, ex-DEVASTATION), Chris Mittelbrun (Gr, ex-MASTER), Tony Ochoa (ex-SOLEMN)とSINDROMEを結成した。SINDROMEの方はメジャーCBSが目をつけたり、1991年にはex-LAAZ ROCKITのギタリストKen Savichが参加するなどしたが、リーダーと思われるShaun Glassが1995年にBROKEN HOPEに参加するため1994年に脱退して、そのまま(メンバーを補充せず)解散した様だ。

本作は2014年(7/7/2014)にリリースされた2枚組編集盤。リマスター。
ディスク1には、唯一の正式作品(デモ)である"faces of death"の全6曲(14:23)を収録。ディスク2には、1985年12月11日のrehearsal (6曲). 1986年4月19日のrehearsal (5曲), unreleased songs (3曲)の全14曲(42:52)を収録している。
LABEL: SHADOW KINGDOM RECORDS (USA)

Bandcamp試聴・本作ディスク1"faces of death"から"Celestial Execution"を除く5曲
Youtube試聴・本作ディスク1"faces of death"の全6曲ですが今回のマスターではありません

(コメント:犬丸)

CORRUPTION - devil's share

STONER / DOOM

サザン・ロック系ストーナーの様な、土臭いストーナーの、ワイルドなノリの熱い音がベースになっている。
前作同様、本作でもバンジョー等も使用しているが、少しスラッシュ・メタルやメタルの音も入る。時に少し異なった音を交えたりしてアレンジを加えているが、全般にホットでダイナミックだ。KYUSSや MONSTER MAGNETをパワフルにしたようで躍動的なライヴが想像できる。音はこちらのほうが分厚いが、ストーナー色の濃い時期のCORROSION OF CONFORMITYにも似ている。

1991年に4人で結成した、ポーランドSandomierz出身で、現在はWarsawを本拠地とする4人のバンド。
時々5人編成になっている。現在まで残っている結成時のメンバーは、リーダーのベーシストPiotr “Anioł” Wącisz一人のみ。

本作は2014年(June, 9th in Europe and July, 8th in North America)にリリースされた7thアルバム。11曲(47:57)。
新しく加わった3人は、VIRGIN SNATCH, EXLIBRIS, SPIRIT, CHAIN REACTION, DR.INKの現メンバー。
LABEL: METAL MIND (ポーランド)

Youtube試聴・本作から3曲
本作の試聴曲が少ないので、次に前アルバムの全曲試聴をつけますが、本作や前々作はMETAL MINDですが前作は発売元も違うし音も違うように思います。米国南部嗜好は顕著ですが、本作よりスラッシュ・メタル寄りのようです。なお、今作では前作のメンバーは1人しか残っていません。
Musicmp3試聴・前アルバムの全曲

(コメント:犬丸)

ALBINO RHINO - s/t (ALBINÖ RHINO) 全曲試聴

DOOM

ヴィンテージ・インプロヴィゼーション・サイケデリック・ストーナー。
まろやかな音で何気なく始まる。ブルージーでブーギーのリズム等の土臭い音と、サイケデリックでスペーシーな音が溶け合った、ヴィンテージな音だが、あっちへ飛んでしまっている。
このバンドは3ピースの最少の編成だが、全体の音が良く、良くこなれた自然な展開や心地良いリフで味わい深い。その中でもダウン・チューニングのギターの音の良さはひときわ目立つ。太いヘヴィーな音だが柔らかめで、オクターヴ奏法など大変技巧的。2人で分けるリード・ヴォーカルもサウンドにふさわしいが、インスト曲がまたすばらしい聴き物になっている。ヴォーカルの入る曲でも、ヴォーカル・パートは少なめ。
インプロヴィゼーション、ギターの太い弦、真空管アンプ、長尺曲、長時間ライヴ等がこのバンドの基本だと言う。真空管アンプってこんなに良い音なんだ。下手が真空管アンプ使っても無駄だろうが。

ALBINO RHINOは2010年にスタートした、フィンランド Uusimaa県 helsinki市の3人のバンド。

本作は2014年(March 28th in Finland / Abroad April 30th 2014)にリリースされた1stアルバム。4曲(38:50)。
LABEL: INVERSE RECORDS (フィンランド)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Youtube試聴・本作1曲目"Forest Prevails"

(コメント:犬丸)

BLACKWULF - mind traveler 全曲試聴

HEAVY ROCK / STONER / DOOM

ストーナー~ヘヴィー・ロックの特徴をしっかり押さえた、オーソドックスなサウンド。
ややファストな曲もあり、その辺りの曲はかなりメタル寄りだがデザートロック的な感じもある。ファンキーな、あるいはブルージーなギターや、旋回するような感じのストーナー・リフ、時にはスペーシーなサウンドに、オールド・スクールなヘヴィー・ロックのヴォーカル。スモーキーで、70年代フレイバーも全般に立ち込めている。常に正統的で特別な点はないが、かなりパワフルな音も出している。

2012年に結成した、米国 California州 Oakland市の4人のバンド。
ギタリストのPete Holmesが中心的な存在のようだが、彼はURIAH HEEPに影響を受け、SABBATH, ZEPPELIN, DEEP PURPLEの間を繋ぐバンドだと評価している。

本作は2014年(January 11th, 2014)にダウンロードで自主リリースした1stアルバム。8曲(34:50)。
レッド・カラー盤アナログLPでも500枚限定でリリースされている。

こちらは香港の新レーベルWICKER MAN RECORDINGSの第1回発売の中の1点としてリリースされたCDヴァージョン。
このレーべルは契約バンドやロゴから判断して、ストーナー専門らしい。1stリリース前からサブ・レーベルの名前やロゴも用意していて、かなりマニアックな人がやっている感じだ。
LABEL: WICKERMAN RECORDINGS (中国香港特別行政区)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

ATLAS MOTH - old believer 全曲試聴

SLUDGE

哀愁がかったメロディックなスラッジ、ポストメタル。
叙情的なギターのリフ、コールドでクリアーな音とノイジーな音を重ね合わせ、抑揚を抑えたどんよりしたクリーン・ヴォーカル主体に激情的なスクリーム・ヴォーカルを重ね合わせる。クリーン・ヴォーカルはストレートとも言えるが、常に抑揚がない為にあくが強い印象も受ける。これは、ねっとりとか、のっぺりと言えば、お判り頂けるだろうか。ミドル・テンポ。エクスペリメンタルだが先鋭的ではなく、時代とシンクロナイズした感覚。

2007年に結成した、米国 Illinois州 Chicago市の5人のバンド。

本作は2014年(10 June 2014)にリリースされた3rdアルバム。10曲(50:18)。
LABEL: PROFOUND LORE (USA)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MALHKEBRE - revelation 全曲試聴

BLACK METAL

アンダーグラウンドな臭気が強烈。怪しい黒ミサの雰囲気と、パンクのラフネスで出来た、オカルト的なSE満載のブラック・メタル。
このバンドは邪悪な勢いがある。音楽的に斬新な事をしようと言う志(こころざし)ではないだろうが、ブラックな雰囲気を盛り上げる各種要素優先の音作りの結果、かなり斬新ともいえる猥雑な音楽になっている。荘厳さなどかけらもないのでドラマティックと言う感じを与えないが、一種ドラマ的な怪しい場面が目に浮かぶ。変態丸出しSEも素晴しい。詳しく言えば、いわゆるSEもあるが、メンバーが黒ミサっぽい奇声(唱和する呪文など)を上げている。これがイタリアのものなら何となく「さもありなん」だが、フランスのバンドと言われると、「確信の犯行」と考えてしまう。ひどい人格なんだろうかと考えてしまう。美しい。

2002年に結成した、フランス Midi-Pyrenees県 Toulouse市の4人のバンド。
ベーシストがMERRIMACK (AFM RECORDSやMORIBUND RECORDSからアルバムが4作ある)のメンバー(2010年から参加)。

本作は2014年(May 2nd, 2014)にリリースされた1stアルバム。9曲(38:00)。
LABEL: ATMF (AETERNITAS TENEBRARUM MUSICAE FUNDAMENTUM) (イタリア)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MOUNTAINS AMONG US - commission the twelve 全曲試聴

DOOMGAZE / SLUDGE METAL / GLOOM SHOEGAZE

アンビエントなドゥーム。少しノイジーと言うのかローファイに歪んだ音も入り、スラッジ要素もかなりある。
比較的アップテンポのパンクっぽいパートが挿入される曲があるが、テンポ変化は少なく全般にややダウンテンポ。ダークで浮遊感のある音が中心だが、それだけでなく、かなりパワフル・ダイナミックな響きでもある。なだらかな展開でありながら、変化に富んだ音色を紡ぐ様な展開で、色々な音を取り込んであり単調さは感じさせない。

元AUTUMN IS FOREVERで、その解散後は2006年からFROM OCEANS TO AUTUMNをやっているBrandon Helmsが、2007年1月1日にスタートさせた、米国 North Carolina州 Mecklenburg郡 Charlotte市を本拠とするバンド。

本作は2014年(02 June 2014)にリリースされた3rdアルバム。5曲(50:06)。
LABEL: ARGONAUTA RECORDS (イタリア)

Mfmf!Facebook Youtube試聴

(コメント:犬丸)

PULLING PUNCHES - former friends 全曲試聴

MELODIC HARDCORE

ユース・クリューやオールド・スクールNYハードコアの流れを感じさせる、メロディック・ハードコア。
ちょっとがらがら声でハスキーなヴォーカル。シンガロングを従えて、がなり気味に熱くシャウトするスタイルは、20年前と比べても変化はないが、ハードコア本来の心意気を感じさせる。演奏はテクニカルで時にはカオティックなぐらいにヒートアップするが、メロディックでキャッチー。パワフルなギター・サウンドやメロディックなリフも次々に繰り出される。
なお、なぜかPost Punkと書いているが、日本で認識されるそれとは全く異なり、STRIKE ANYWHEREや STRUNG OUT等のタイプの音楽です。

2010年迄に結成した、米国 Pennsylvania州(Commonwealth) Philadelphia郡/市の5人のバンド。

本作は2014年(DL:12 December 2013, CD:30/04/2014, CD(UK):2 June 2014)にリリースされた2ndアルバム。10曲。
1stアルバムの"handstamps and hangovers" (2013)は彼らのBANDCAMPページでのDL(ダウンロード)によるリリースのみだったので、本作を1stアルバムとも言う。Arik Victor (KILL YOUR IDOLS, CASUALTIES, FLAG OF DEMOCRACY)がプロデュース・録音した。
LABEL: UNIVERSAL WARNING (USA)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

SLACKERS - wasted days 全曲試聴

SKA

ホーン・ドライヴィン・スカのオーセンティックなサウンドが楽しめる。
カリビアンな夕暮れ時のオープン・テラスで、ゆっくり一杯やりながら聴いていたい様な曲ばかり。明るさに哀愁もミックスされた、気持ち良く心にしみるメロディー。Saxophone, Trombone, Trumpetを贅沢に使い、ダブを軽く取入れた曲など多彩なヴァリエーションでリラックスさせてくれる。

SLACKERSは2001年に、Victor Ruggiero (Vocals, Piano, Hammond B-3) が中心となって結成した、米国 New York市 Manhattan区(Borough) (New York州 New York郡(County)と同じ)のバンド。

本作は2001年(February 21, 2001)にリリースされた4thアルバム。16曲(67:00)。
この録音のバンド・メンバーは8人程度。BON JOVIの "Wanted Dead or Alive"のカヴァー収録。
LABEL: HELLCAT (USA)

Musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

CEMETERY LUST - orgies of abomination 全曲試聴

BLACK METAL / SATANIC THRASH

スラッシュ・メタル的でハードコア的なブラック・メタル。
アンダーグラウンドなハードコア・パンク的なテンションの高いぐちゃぐちゃ疾走で、スラッシュ・メタル的な発狂ギター・ソロが突発的に入る、熱いブラック・メタル。曲による音楽性の違い(良く言えばバラエティー)や、効果的な展開はない。
ENCYCLOPAEDIA METALLUMのレヴュー(2014年07月02日18:50現在1件)の評価が50点と低いが、感覚的にはパンク~ハードコア・パンクなので、その辺りのバンド又はそのタイプのメタルの好きな人でないと、この作品の良さは判らないだろう。ヴォーカルはシャウト、野郎のシンガロング入り、ドラムズはどたどた。NYハードコアのオールドスクールとの共通点も少しあるが、DISコア、ノイズコア的な音もある。

2009年に結成した、米国 Oregon州 Portland市の5人のバンド。
音はパンク寄りだが、ローカルなスラッシュ・メタル人脈のバンドだ。とは言え、Portlandはパンクの本場でもある。

本作は2014年(June 24th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。12曲(38:49)。
LABEL: HELLS HEADBANGERS (USA)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

ARCANE DIMENSION - avantgarden 全曲試聴(オリジナル版9曲)

TRIBAL GOTHIC METAL / WORLD MUSIC METAL

単純化して言えばフォーク・メタルですが。人類はついにここまで来た。
幾分コケティッシュに聴こえなくもない、ちょっとハスキーな声で、目と鼻と口のでかいおねえちゃんが身をくねらせて歌う。別に発情して狂っているとか言う訳ではありません、多分。これはオリエンタル・ダンスです。と言うわけで、アトモスフェリック感とトライヴァル感を合わせ持つ楽器"ギターヴィオール (GuitarViol)"やキーボード、プログラミング等によるオリエンタルなサウンドにゴシック・メタル感覚の女性ヴォーカルが乗る。トライヴァル・フュージョンとも言われ、インスト曲ではかなりジャズ寄りの演奏も聴かれる。なんと言ってもギターヴィオールを中心にしたゴシック・メタルと言う発案は独創的であり、これがこのバンドの他にはまねでのきない音楽性を作り出しているし、メインのシンガーが国際的に活動するベリー・ダンサーでもあるというキャラクターもまた、他のバンドにはまねでのきない個性である。

ポーランドのテクニカル・スラッシュ・メタル・バンドASTHAROTH (1988-1994)の解散後、メンバー/旧メンバーの内3人は米国でEPITAPHと言うスラッシュ・メタル・バンドを結成した。
一方、別の1人Jarek Tatarekも米国に渡り、2001年にこのバンドARCANE DIMENSIONを発案した。
アトモスフリック・ゴシック・バンドHALCYON DAYSのシンガーでプロフェッショナル・ベリー・ダンサーのTeresa Campが ARCANE DIMENSIONに合流し、2005年に活動をスタートした。
Jarek Tatarekはマルチ・ミュージシャンで、このバンドはメイン・メンバーは2人で活動しているが、他のアーティスト (ミュージシャンに限らない)と自由にコラボレートしている。

本作は2012年(March 15th, 2012)にセルフ・リリースした3rdアルバム。オリジナルは9曲(38:17)。

こちらは2014年(07 April 2014)に英国でリリースされた再発盤。
演奏と歌を追加したりミックス及びリマスター。2曲追加。
LABEL: RAVENHEART MUSIC (UK)

Bandcamp全曲試聴(オリジナルの9曲のみ)
オリジナル・ヴァージョンですので、今回のリミックス・リマスターにはなっていません。全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Youtube試聴・Arcane Dimension - Tribal Fest 2013 Video (Belly Dance eventsにおけるインスト2曲)

(コメント:犬丸)

HEXIS - abalam 全曲試聴

BLACK METAL

ダークでヘヴィーなノイジー・ブラック・メタル。クラスト・グラインド的な音を融合。
高速パートのクラスト・グラインド的な音を融合させた、超暗黒が特徴のサウンド。音色は常にヘヴィーで、かなりスラッジコア的で、ブラッケンド・ハードコアとも言われていたが、本作 (1stフルアルバム)では、アヴァンギャルドなノイジー・ブラック・メタルの要素が中心だ。ノイズに重点を置いたスローパートをはさんだ大きな展開が多く、プリミティヴ・ブラック・メタルの音色を継承しつつ、クラスティーな要素とノイズ・アヴァンギャルドな要素を盛り込んでいる。ヴォーカルはシャウト~叫び。ギターのトレモロ・リフが多いが哀愁ではなく、疾走感を出している。グラインド寄りクラストを連想させる音質の部分もドラムズのブラストではなく、ギターとバストラ連打によるものだ。重い黒い。

2010年に結成した、デンマーク首都地域(旧Copenhagen県) Copenhagen自治市の5人のバンド。

本作は2014年(January 11th, 2014)にリリースされた1stアルバム。12曲(26:15)。
LABEL: MUSIC FEAR SATAN (フランス)

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全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
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(コメント:犬丸)

LAMB OF GOD - new american gospel

NEW SCHOOL METALCORE

この1stアルバムは、今よりスラッシュ色の濃いサウンドで、邪悪なギターはまだ少ない。ラウドでヘヴィー、マシンガン・ドラムと変則リズム、シャウトしまくるアグレッシヴなボーカルで人気の作品だった。

LAMB OF GODの前身となるBURN THE PRIESTは1994年に4人で結成した、米国 Virginia州(Commonwealth) Richmond市のバンド。
1999年(April 13, 1999)にLEGION RECORDSから1stアルバムをリリースし、その直後、1999年にLAMB OF GODに改名した。メンバーは喧嘩が好きだ。

本作は改名の翌年、2000年にリリースされた1stアルバム。10曲(41:35)。
メンバーは5人。本作のプロデュース・録音は前作に続きTODAY IS THE DAYのリーダーSteve Austinが行った。

こちらは2006年(4 April 2006)にリリースされたリマスター再発盤。14曲(55:29)。
日本盤のボーナスだった曲やデモ・ヴァージョンなどオーディオ・トラック4曲を追加。以上の14曲のほかに、ヴィデオ・トラックも1曲追加している。
LABEL: PROSTHETIC (USA)

Musicmp3試聴・オリジナル2000年ヴァージョンの全曲(10曲)

(コメント:犬丸)

SEPULTURA - schizophrenia

THRASH METAL

ストレートなスラッシュ・メタルだが、本作では前作の1stよりギターの聴き所が多くなり、突発的に工夫を凝らした音が入ったりもするし、細かな展開も多い。
各パートの聴き所が順に出てくる感じもあって、整合性と言う言い方をすればまだ未完の感じがあるが、かえってバンドの勢い・熱情・野性味も感じられる。野生的な印象が濃いネイティヴ・ブラジリアン志向になってからの方が整合性の高いサウンドだ。本CDではリマスターになってはいるが、それでも笑えるほど音質がもっさい。練習スタジオのデモ録音クラスの音質なので、耳をそばだてて聴く必要がある。

1984年に結成した、ブラジル Minas Gerais州 Belo Horizonte市の4人のバンド。

本作は1987年にブラジルのCOGUMELO RECORDSからリリースされた2ndアルバム。9曲(38:13)。
COGUMELOはポルトガル語できのこ。怪しいきのこだろうか。Max Cavaleraのヴォーカル/リズム・ギターの他、ベースとドラムズは1stと同じ。リードギターは新加入のAndreas Kisserが本作から録音に加わっている。この本作録音メンバーの内、結成メンバーのベーシストPaulo Xisto Pinto, Jrと Andreas Kisserは、現在(2014年7月現在)迄参加している。
1990年にROADRUNNER / ROADRACERからリリースされたリマスター再発盤からボーナス1曲(本CD10曲目)が追加された。

こちらは1998年(27 January 1998)に米国ROADRUNNERからリリースされたリマスター再再発盤。全13曲(56:45)。
1990年の再発で追加された1曲に加え、更に3曲(本CD11、12、13曲目)が追加されている。
LABEL: COGUMELO (ブラジル) (オリジナル)
LABEL: ROADRUNNER (USA) (今回入荷予定のライセンス盤)
* レーベルや原産国は入荷ごとに変わることがあります。その都度、商品案内の表示でご確認下さい。

Youtube試聴・1990年ヴァージョンの全曲(10曲)
Musicmp3試聴・1990年ヴァージョンの全曲(10曲)

(コメント:犬丸)

ESOTERICA - aseity 全曲試聴

BLACK METAL / AMBIENT

深海の海底の様なコールドで不気味にたゆとうダウンテンポ・アンビエント音と、ノイジーで凶暴な爆走ブラック・メタルの融合。
曲によってミックスのされ方に違いがあり、全体的には凶暴ブラック・メタルに重心があるが、水と油を融合させずにドレッシング状に混合した様な大胆なミックスの仕方もある。それぞれの持ち味を生かしたミックスをしていて、今までのバンドに不満を感じていた人から歓迎されるだろう。

2011年に結成した、米国Pennsylvania州 Philadelphia市のバンド。
2011年に解散したCHAOS MOON の解散時のメンバー2人、Vocals, Guitars, Ambiance担当のA. Pooleと Drums担当のJack Blackburn、及びCHAOS MOONのライヴ・メンバーだったBassの Steven Blackburnの3人より結成したため、CHAOS MOONの継承バンドと見られるが、CHAOS MOONも 2013年にAlex Poole (A. Poole)の一人バンドとして再開されている。イタリア人でHANDFUL OF HATEやフランスのGLORIOR BELLIに参加していたGionata Potenti (一時KRIEGにも参加)が2012年のみ参加していた。なお、2014年よりライブ・メンバーに現KRIEGのメンバー4人が参加している (全員同時とは限らないかもしれないが)。ライヴはまるでKRIEGかな?

本作は2013年(September 28th, 2013)にリリースされた1stアルバム。6曲(43:58)。
LABEL: FOREVER PLAGUED RECOR (USA)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Youtube試聴・チャンネル(動画一覧)
Youtube試聴はオフィシャル・チャンネルの動画一覧にリンクしています。他のバンドの物もUPしています。コメント制作時点ではESOTERICAの音源は、本作からの"lessons in forbidden alchemy"と、次作に当たるAVANGELIST (ÆVANGELIST) (AEVANGELIST)とのスプリットからの" devil's trumpet"です。

(コメント:犬丸)

PLEBEIAN GRANDSTAND - lowgazers 全曲試聴

AVANT-GARDE BLACK METAL

ノイジーでカオティックなアヴァンギャルド・ブラック・メタル。
カオティックな轟音を撒き散らす非音楽的な演奏と引きずり叫びたおすスクリーモのコラボレーション。ギターのリフにメロディーがなくはないが、歌のメロディーは良く判らない。速度変化を伴った展開がカオティックさを増しているが、ファストな部分もスローな部分も轟音性に変わりはないので変化は少ない。
なお、Mathcore、Crust、Powerviolence等の表示がある事が多いが、ほぼ完全にブラック・メタルに入る。全然ハードコアなんかじゃない。米国のブラック・メタル方面の人は何にでもクラスト要素入りと書くし、ハードコア方面の人は「そんなのブラック・メタルじゃない」と言うようなものにもブラック・メタルと書く。

PLEBEIAN GRANDSTANDは2005年の夏に結成した、フランス Midi-Pyrenees地域圏 Toulouse市(commune)の4人のバンド。

本作は2014年(31 March 2014)にリリースされた2ndアルバム。8曲(40:26)。
LABEL: LOST PILGRIMS RECORDS (フランス)

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(コメント:犬丸)

SHOTGUN - dallasian rock

HARD ROCK

当店の取扱ジャンル外なので入荷は予定していませんが、当店のお客さんでもハードロック寄りも聴かれる方ならチェックしておかれた方が良さそうです。同じSHROOMANGEL RECORDSの HEYOKA - spirit of revelation と比べると、ブルージーな分ヘヴィーロックのファンにも聴きやすいかも知れません。ただしかなり明るい感じの歌唱。

DATE: MAY 26TH 2014
LABEL: SHROOMANGEL RECORDS
CATALOG #: SRCD0003
価格は当店で1500円台のラインです。
発売日・品番や価格は流通経路によって違うかもしれません。

Youtube試聴

(コメント:犬丸)

HEYOKA - spirit of revelation

PROGRESSIVE ROCK

ハードロックで、70年代のバンドなので、当たり前ですが70年代ロック型。
かなりストレートなヴォーカル。キーボードとフルート入り。JETHRO TULLや RUSH, THIN LIZZY等のファン向きと言う事です。当店の取扱ジャンル外なので入荷は予定していませんが、当店のお客さんでもHEAVY ROCKなどのハードロック寄りも聴かれる方ならチェックしておかれた方が良さそうです。ヘヴィーロックのファンが聴けば、若干ヴォーカルがストレートすぎるかも知れませんが、最近はヘヴィーロックでもかなりストレートな歌唱がありますね。

DATE: MAY 26TH 2014
LABEL: SHROOMANGEL RECORDS
CATALOG #: SRCD0001
価格は当店で1500円台のラインです。
発売日・品番や価格は流通経路によって違うかもしれません。

Youtube試聴

(コメント:犬丸)

DEMONIC RESURRECTION - demon king

BLACK METAL

シンフォニック・ブラック・メタル。
メロディーが程ほどにキャッチーで少しダークで良い。ヴォーカルもそのメロディーにふさわしい、スムーズに発声している感じの野太い低音グロウル。クリーン・ヴォイスも入り高音だが柔らかくストレートで、低音グロウルと効果的な対比になっている。
早弾きなどではないが滑らかなギター・ソロは少しメタル寄り。キーボード入り。アグレッシヴな部分はデス・メタル寄りにも聴こえるが、ダークネスに加えて、少し叙情的な感覚もあり、雰囲気も深みがある。展開はスケールが大きい。

DEMONIC RESURRECTIONは2000年に結成した、インド Maharashtra州 Mumbai市の5人のバンド。キーボーダーを含む5人で、シンガーがギター(バッキング)を弾き、ギターは2本。

本作は2014年(July 14th, 2014)にリリースされた4thアルバム。10曲(52:16)。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

Youtube試聴・本作7曲目"Trail of Devastation"
Youtube試聴・本作5曲目"Demon King"
Youtube試聴・本作Preview

(コメント:犬丸)

GOLDEN GRASS - golden grass (s/t) 全曲試聴

HEAVY ROCK / DOOM

ヘヴィー・ロック。根底に感じられるのは、70年代の米国のバンドの流れ。
ブーギーのリズム等がサザン・ロック的であり、時々サイケデリックな感覚もあるが、ブルージーあるいはファンキーなハード・ロックが全体の基本トーン。ヴォーカルは2人がリードを分担している。少しOzzy的な歌いまわしが多いが、ストレートな声質なので感じは異なり、別段魅力的とはいえない。「シンガーが他にいないので2人で分担している」ぐらいの感じ。ギターはブルージーであり、極端なファズ・トーンなどではない分パワーのあるつややかな音、ダイナミックなサウンドを作り出している。ドラムズもブーギー等のノリの良いリズムを叩く。

2013年初め(early 2013)に結成した、米国 New York市(County相当のCity) Kings区(郡)の3人のバンド。

本作は2014年(09 May 2014)にリリースされた1stアルバム。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

KRIEG - blue miasma 全曲試聴

BLACK METAL

ブラストに、ギターのトレモロとわめき系のノイジーなヴォーカルが乗る、米国のトラディショナル・ブラック・メタル。
速度変化による展開だが、全般に沈んだ感じで、アグレッシヴと言うより、どんよりダークで、比較的落ち着いた印象の部分が中心。ギターのトレモロも、たいしてメロディックや哀愁入りと言った物ではなく、渋め。

KRIEGは1995年に結成した、米国 New Jersey州 Somers Point市のバンド。
2005年に解散し、2007に再結成した。もともとはメンバーは1、2人の事が多く、ほぼN. Jameson (Imperial)の一人バンドだった。

本作は解散前に録音され、解散直後の2006年(February 2006)にドイツのNO COLOURS RECORDSからリリースされた5thアルバム。13曲(01:00:59)。
2002年の2ndアルバムの後からメンバーが増え始めていて、本作の録音時はメンバーが7人もクレジットされているが、大部分は実質ゲストかも知れない。NACHTMYSTIUMの Blake Judd (Azentrius名義で参加)、SARCOPHAGUSの Marcus Matthew Kolar (M.M.K名義)、SATANIC WARMASTERの Werwolf が参加している。

こちらは2013年(August 22, 2013)にリリースされた再発盤。リマスター、デジパック仕様。
LABEL: FOREVER PLAGUED RECORDS (USA)

Musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

JAYA THE CAT - more late night transmissions with... 全曲試聴

SKA PUNK / REGGAE PUNK

レゲエ・パンク。ダンスホール・レゲエ、ダブ、ラテン・スカ、スパイ映画サントラもミックス。
おしゃれ感覚とひなびた感覚、ベースのビートが効いた60年代的な感じやチャギング・リズム (すちゃすちゃのリズム)と、しわがれたローカルな感じのヴォーカルなどをミックス。どれもが懐かしい感じを抱かせるものでありながら、絶妙のブレンドが個性的とも言える、孤高のテイスティーなバンドです。米国出身ですが本拠地を欧州に移していて、その距離感がこのサウンドを可能にしているのではないでしょうか。

1998年に結成した、米国 Massachusetts州(Commonwealth) Boston市出身のバンド。
1989年にセルフ・リリースしたCD-Rアルバムを含めると、2004年までの米国時代に4作のアルバムがある。このうち、4thアルバムはSlackers And Friends Upsettin' Ernesto'sをリリースしているMUSIC MACHINE RECORDSからのリリース。
2004年からはオランダAmsterdamをベースにして、主に欧州で活動している。メンバーは出入りがあるが大概5人前後。2007年にリリースされたアルバム以後、欧州で3枚のアルバムがある。

本作は2007年(November 16, 2007)にベルギーのI SCREAM RECORDS (米国に支社がある)からリリースされた5thアルバム。13曲。
2009年にも同じレーベルから再発されているが、I SCREAM RECORDSのベルギー単独リリースであり、I SCREAM RECORDSの米国ではリリースしていない。

こちらは2014年に英国のレーベルからリリースされた再発盤。ボーナス・トラック"harder they come"を追加して、全14曲収録。
LABEL: BOMBER MUSIC (UK)

Musicmp3全曲試聴(オリジナルの13曲)
上の試聴にはボーナス・トラックは含まれていませんので、次のYoutube試聴でお聴き下さい。
Youtube試聴・ボーナス曲"harder they come"
Youtube試聴・7曲

(コメント:犬丸)

MARKSMEN - licence to thrill

PSYCHOBILLY

悪いパンクによる、パンクのための、悪いサイコビリー。リズミックでお下劣なレトロ・サイコビリーのテイストながら、ヴォーカルや演奏の音は太く、サウンドはパワフル。ダブル・ベース (スタンドアップ・ベース)を股の間にはさんでバキバキ叩きながら歌う"double-bass slapping bruiser" Mark Druryは猥褻な感じ。バンド全体も下品な風格が濃厚。

英国 イングランド(Country) Cambridgeshire州(County) Cambridge市を本拠とする4人のバンド。ギターはWayne Cavenderと Syz Goss、ドラマーはKev Stagg。

本作は2013年(UK:Feb 10 2014/USA:Feb 18, 2014)にリリースされた3rdアルバム。13曲。
LABEL: DIABLO (UK)
* 2013年にリリースされているはずですが、2014年のデータしかありません。

Youtube試聴・本作7曲目"Police Truck"
Youtube試聴・Band Preview
Youtube試聴・本作1曲目収録曲"Faceless Shadow"のライヴでの演奏
Youtube試聴・本作2曲目収録曲"Psycho Cyclone Jack"のライヴでの演奏
Youtube試聴・本作3曲目収録曲"1888"のライヴでの演奏
Youtube試聴・本作5曲目収録曲"00 Psycho's"のライヴでの演奏

アコースティック・ベースの呼び方が、なんと書くのが良いか判らず、当サイト内でも、記事によって違っているかも知れません。
英語ではダブル・ベースあるいはスタンドアップ・ベース、オルタナティヴではアコースティック・ベース、日本ではウッド・ベースと言う事が多い様な気がします。でも、最近ウッド・ベースは言わなくなってきているし、時代によって違ってきているような気もします。このサイトではここ当分スタンドアップ・ベースと書く事が多いと思います。
今回はデータの原文がダブル・ベースになっていたためこれに合せました。ダブル・ベースが元々の言い方なので、これで通じるならダブル・ベースが良いのかも知れません。うーん、ダブル・ベースにしようか、、、。

(コメント:犬丸)

MY SILENT WAKE - preservation, restoration, reconstruction 全曲試聴

DOOMY GOTHIC / NEO-MEDIEVAL MUSIC

哀愁とダークネスのメロディー。それにどことなく懐かしい音もミックスした、ドゥーミー・ゴシック。
ダウンテンポ中心のけだるくて心地良い音の流れ。他のアルバムでもアコースティック楽器(ギターやマンドリン)をフューチャーする事の多いバンドで、フォーク・ドゥーム・バンドと言われる場合もある。また、そのメロディーが中世的であるため、NEO-MEDIEVAL MUSICにも分類される。本作はほぼアコースティック楽器だけで録音されており、そう言った彼らの特徴が良く出た作品になっている。ほぼ同時に制作・発売された非アコースティック・アルバム'silver under midnight'のクレジットではダルシマー、リコーダー、ハルモニウム、ヴァイオリン、チェロがクレジットされていて、本作のデータはないが音からしてほぼ同編成になっているようだ。チェロと爪弾かれるギターをバックにぽつぽつ歌う、さびしいメロディーやわびしい音が不思議と心地良く、時間の流れが止ってしまう。

2005年に5人か4人で結成した、英国 England(Country) North Somerset自治体(Unitary authority)のバンド。

本作は2013年(November 1st, 2013)にダウンロードにより自主リリースした6thアルバム。13曲(37:19)。
本作では、メンバーはIan Arkley, Mark Henry (Ds), Adam Westlake (Bass), Rich Alden (Gr)の4人。Ian Arkleyがフロントマンで、ギターのほか各種鍵盤類やディジュリドゥ等を担当(担当楽器はバンドの基本データによるものであり、本作での担当楽器は不明)。その後アナログ盤でもリリースされているはず。

こちらは2014年(2.6.2014)にリリースされたCD化盤。
LABEL: BOMBWORKS RECORDS (USA)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

DIRTY DIAMONDS - let's get loud

HARD ROCK / METAL

普通にメタルなので、当店の取扱外です。新譜をチェックしていて、これはよさ気なので、試聴をUPしときます。ポップなロックンロール・タイプのメタルかハード・ロック。若干ルーズな感じがあるからか、個人的には聴きやすい。メロディーもほどほどにポップで聴きやすい。どことなくテキトーで良いんじゃないでしょうか。テキトーな人向き。

2009年に結成した、アイルランドLimerickの5人のバンド。

本作は2013年(UK:5 May 2014)にリリースされた1stアルバム。12曲。
LABEL: VANITY MUSIC GROUP

Youtube試聴・DIRTY DIAMONDSのチャンネル

(コメント:犬丸)

TEHOM - lacrimae mundi (TEHÔM)

DARK AMBIENT

ダウンテンポなダーク・アンビエント。
人の声(語り・つぶやき)と色々な音で作られた、コールドで瞑想的なアンビエント。同レーベルから同時発売のTREHA SEKTORIとの類似は大きい。違いと言えば、こちらの方が若干メロディーが明瞭に聴き取れる。
使用楽器などのクレジットがないが、このバンドをやっているMiljenko Rajakovicは、キーボードも弾くが主にコンピュータ+MIDIキーボードで音を作る人なので、このプロジェクトでも同様だろう。使われている音は、楽器や楽器以外の自然音のサンプリングと合成音ということになるが、ナチュラルに響く非現実的な音が多い。それが夢や幻のようなコールドで瞑想的な感覚を与えている。そして夢や幻の様なはかなさを感じさせる。

TEHOM (TEHÔM)は1990年代に、クロアチア Zagreb市(ザグレブ)のJesuit哲学大学哲学教授Sinisa Ocurscak (Siniša Očurščak)が始めたクロアチアのバンド。
スタート当時、DEATH IN JUNEの Douglas Pearceがバックアップしていた。1stと 2ndアルバムは、彼のディストロNEW EUROPEAN RECORDINGS (NER)系列のレーベルTWILIGHT COMMANDがリリースしている。
レコード・プロデューサーでミュージシャン/DJの Miljenko Rajakovic (Miljenko Rajakovič)は1stアルバムでは表に出ていなかったが、1996年から影のメンバーとしてTEHOMに協力していた。1996年にリリースされた1stアルバム"despiritualisation of nature"が、唯一の2人が揃って完成までかかわった作品になった。Sinisa Ocurscakは1997年に癌により死んだ。その3年後、2000年に2ndアルバム"theriomorphic spirits"が完成され、リリースされている。
Miljenko RajakovicはDJとしては1980年代末から活動していて、エレボディ(electronic body music)からアシッド・ハウスが中心で、DJ Maryの名前等で10作あまり(EPなど)の作品がある。
このプロジェクトは、2010年にMiljenko Rajakovicによって再開された。

本作は2014年(20 May 2014)にリリースされた3rdアルバム。9曲(59:00)。6面デジパック。500枚限定。
ヴォーカルとリーディングはSteven Asheと言う人で、歌唱と言うよりぽつぽつ読み上げる様な部分がほとんど。作曲はMiljenko Rajakovicで、演奏(と言うより音響)もすべて彼がやっているようだ。
LABEL: CYCLIC LAW (カナダ)

Soundcloud試聴・本作ハイライト

(コメント:犬丸)

THREE MINUTE RECORD - into the wild

MELODIC PUNK

流れるようなミドルテンポのリズミックな曲に、とことん哀愁のメロディーを盛り上げ、ちょっとうらぶれた感じのおっさんのヴォーカルを乗せた、哀愁のメロディック・パンク。ハスキーだがかなり太い声で、おっさんのヴォーカルとしか言い様がないが、これは大層渋い。もろにカントリー・ミュージックや米国的なフォーク・ミュージックのにおいがするわけではないが、そういう傾向の米国のバンドGASLIGHT ANTHEMや MENZINGERS等と共通点のあるサウンドで、"激渋"と "心地良くポップ"をうまくミックスしている。

2010年の春に、Sven Pust (Bass, Backing Vo), David Kiefer (Ds, Backing Vo), Nicolas Jansen (Gr, Banjo, Backing Vo), Sammy Heininger (Vo, Gr)の4人が結成した、ドイツ Nordrhein-Westfalen州(Land) Essen独立市/Bottrop独立市/Dusseldor独立市(独立市には上層自治体の郡がない)のバンド。

本作は2014年(22.03.2014)にリリースされたアルバム。12曲。アルバムはCALIBANのギタリストMarc Göertzとバンド自身がプロデュースをし、Marc Goertzがミックスとマスターを行った。ゲストとして、BONESの Beef Bonanzaが "Mine"のヴォーカルで、BROILERSの Christian Kubczakがキーボードで参加した。
LABEL: CORE-TEX (ドイツ)

Youtube試聴・本作5曲目"Into The Wild"
Youtube試聴・本作7曲目"Mine"
Soundcloud試聴・本作Album Preview(ハイライト)

(コメント:犬丸)

TREHA SEKTORI - severh sehenh

DARK AMBIENT

ダウンテンポなダーク・アンビエント。
フィールド・レコーディングした自然音を多用し、人の声(つぶやき・語り)と色々な弦楽器(ギター、エスラジ、ポリネシアン・マンドリン等)で織り成す、コールドなアンビエント。本作では弦楽器よりも自然音が中心になっているようだ。従って音階もあるのかないのか不明。リズム楽器による明白なリズムは持っていないが、音の揺らぎが一種のリズムに感じられる。普通の音楽を作る要素は少なめだが、緻密に構成されていて意外と聴きやすいと思う、聴く人にもよるだろうが。

TREHA SEKTORIはフランスのDehn Soraが2005年にスタートされたソロ・プロジェクト。
彼は、ベルギーのカオティック・スラッジAmenraのメンバー2人と、Sembler Deahと言うダーク・アンビエント・プロジェクトをやっている人だ。

本作は2014年(May 13, 2014)にリリースされたアルバム。
ライヴで演奏するために作曲した曲を収録。1曲(36:30)だがライヴの1セットに相当する。4面オーヴァー・サイズ・デジパック。限定500枚。
LABEL: CYCLIC LAW (カナダ)

Soundcloud試聴・本作ハイライト3パート(10:26)
Youtube試聴・本作ハイライト(4:59)

(コメント:犬丸)

AUTOPSY - tourniquets, hacksaws and graves 全曲試聴

DEATH METAL

1stアルバムのメンバーがそのままいてる。展開は良くこなれているのかいい加減なのか判らないが、程々な感じが良いかもしれない。1stを始め聴いた時は音悪い!と思ったが、ドゥーム的な要素がミックスされた最先端の音であったわけだ。以来25年。作品によって音楽性に多少ぶれがあったが、結局、本作はほぼ1stの路線のようだ。アートワークも1st(オリジナルの方)の模造品的な感じで、あのチープさを再現している。
11曲目などはイーヴリッシュなヴォーカルでかなりヘヴィーなドゥーム。一部の曲でパンク的ともヘヴィー・ロック/ストーナー(サザン・ロックやブーギーを入れたタイプ)とも取れる要素が入っている。音楽性の点ではあまり進歩していないのが良い。ギター等結構器用に弾きまくっていて、25年間でそれなりの進歩。ドラマーはなんとなくいい加減なように思うが、DEATHの1stもこの人。

AUTOPSYは1987年に結成した、米国 California州 Oakland市の4人程度のバンド。
1995年に解散し、2008年に一時的に再結成し、2009年に再結成した。

本作は2014年(April 21st, 2014)にリリースされた7thアルバム。12曲(49:18)。
LABEL: PEACEVILLE (UK)

Youtube全曲試聴
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Musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

GRAVEHILL - death curse 全曲試聴

DEATH METAL

パワフルなオールド・スクール。かなりアッパーな、爆走型デス・メタル。
DEICIDEをパンクにしたような、MASTERを音楽的にしたような、デス・メタルからハードコアまで、どちらのファンにも聴けるサウンド。スローなパートではダークで、爆走パートではアッパーでクラスティーなデス・メタルになる。また、初期DARK ANGELなども連想させる。ギターは多様なリフを聴かせ、ダウン・チューンではないがかなりダークな時もある。シンガーはパンクな人。野太いオーソドックスなグロウル中心でなかなか良い声、バカみたいに喚く歌い方が多い。

オリジナルGRAVEHILLは、2001年に結成してすぐに解散した、米国 California州 Anaheim市の3人のバンド。6曲入りのEP(オリジナル・リリースはカセット・テープのみ)を1作残している。

現在のGRAVEHILLは、2007年に、ヴォーカル/ベース(リーダー)のMike AbominatorとオリジナルGRAVEHILLのドラマーであったThorgrimmが、オリジナルGRAVEHILLのヴォーカル/ベースのMike Apokalypse(多分リーダー)の許諾(地獄の祝福)のもとに結成した、5人のバンド。

本作は2014年(01 April 2014)にリリースされた3rdアルバム。9曲(36:51)。アートワークはMORBOSIDADや日本のCOFFINSの多くの作品と同じThorncrossが担当。
LABEL: DARK DESCENT RECORDS (USA)

Soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Youtube試聴・本作2曲目"Death Curse"

(コメント:犬丸)

AURVANDIL - thrones 全曲試聴

AMBIENT BLACK METAL

アンビエント・ブラック・メタル。長尺の曲で、アコースティックな音(全体から言えば少しの部分)から、ややノイジーな音(若干アンビエント性が低く感じられるパートもある)迄使う、スパンの長い展開。ギターの叙情的なメロディーが全体に横溢。ヴォーカルは小さくノイジーで遠くから響いてくる感じ。メロディーを歌うと言うより雰囲気を作っている。
展開のスパンが長いため、それをスケールが大きいと評価する人と、単調と評価する人(無意味に長いと言う評価をする人)があるようだ。それぞれの部分の音自体が好きな人から、良い評価が得られるだろう。

AURVANDIL (バンド)は、フランス Haute-Normandie地域圏(historique regionale) Rouen市のAurvandil (人間)が、2006年に一人バンドとしてスタートした。もともとはヴォーカルを含む全パートを彼が演奏していたが、1stアルバムでは人間のドラマーをゲストとして加えていた。

本作は2013年(December 7th, 2013)にPSYCHIC VIOLENCE RECORDSから限定200本のカセット・テープでリリースされた2ndアルバム。4曲(59:58)。
2013年から、ブラック・メタル・バンドAngmarのドラマーのFogと言う人が参加していて、本作の録音もその2人によるバンドになっている。ミキシングとマスタリングもFogが担当した。

こちらは2014年(March 10, 2014, 21 April 2014)にリリースされたCD化再発盤。4曲(1.00.01)。
LABEL: EISENWALD (ドイツ)

Soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Youtube試聴・本作3曲目"Summon the Storms"
Youtube試聴・本作4曲目"Ingen lindring"

(コメント:犬丸)

IRKALLIAN ORACLE - grave ekstasis 全曲試聴

BLACK METAL / DEATH METAL

ダークで大仰な雰囲気満点のブラック・メタル。デス・メタル要素もあると言われる。
ファストな曲(4曲目)もあるが、概ねスローからミドル・テンポの中間位で、展開もゆっくりとしている。ヴォーカルはエコー多い目の録音の低音グロウル。かなりパワフルで、えぐさはなく(ガテラルではなく)、いやらしさがある(わいせつな感じ)。演劇的・物語的・映画的とも感じられるしっかりして構成・展開で、病的でいやらしい純度の高い極めてアンダーグラウンドな世界を構成している。

2012年に結成した、スウェーデン Västra Götalands県 Göthenburgのバンド。
米国のNIGHTBRINGERのヴォーカルを務めているほか、ギリシャのACRIMONIOUSには作詞とライヴのヴォーカルで参加(正式メンバー)しているar-Ra'd al-Iblisのバンド。多くのブラック・メタル・バンドにかかわっていて、スウェーデンのMATRICIDE等ではドラマーでもあった。彼以外のメンバー構成は不明だが、写真には1人もしくは3人が写っているので、もともとは一人バンドだったのかも知れない。現在はライヴも多く行っていて、3人ぐらいのようだ。ライヴ映像でも黒頭巾をかぶっていたりして、誰だか良く判らない。

本作は2013年(March 27th, 2013)に、Kristian Olssonのカセットテープ・レーベルBOLVARKから限定200本(オリジナル仕様)と要望による追加100本がリリースされた1stアルバム。5曲(43:38)。2012年録音。

こちらは2014年(11 February 2014)にリリースされたCD化。
LABEL: NUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONS (USA)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

ABIGAIL - intercourse and lust

BLACK METAL / SATANIC THRASH METAL (JAPANESE ARTISTS)

日本の初期ブラック・メタル。激走スラッシュ・メタル。
ブラック・メタルがアンダーグラウンドであった時代で、音はほぼスラッシュ・メタルであり、サタニック・メタルという感じになる。アンダーグラウンドといっても、ラフ目だがすっきりした録音。わめき散らし型のヴォーカルはダーティーで熱いが、速くて切れの良い演奏はメタル度も高く、今聴いても良く完成されている。

1992年1月に3人で結成した、日本東京都板橋区のバンド。

本作は1996年に、オーストラリアのMODERN INVASION MUSICからリリースされた1stアルバム。9曲(39:35)。録音は1996年9月にOn Air studioで行われた。

こちらは2014年(Feb. 06, 2014)にリリースされた再発盤。カヴァー・アートワークは2002年のLPヴァージョンのものを使用している。
LABEL: NUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONS (USA)

Youtube試聴・本作(アルバム)の試聴ですが曲順が異なり、2トラック不足しています

(コメント:犬丸)

TRUBE - zone of alienation 全曲試聴 (TRÜBE)

ATMOSPHERIC BLACK METAL / AMBIENT BLACK METAL

ダーク・アトモスフェリック・ブラック・メタル。単純なダークネスとは違い、何とは無しの不安や、何かの焦躁(しょうそう)を感じさせたりする。と思いながら調べていると、この作品は、他人事ではないチェルノブイリ災害のコンセプト・アルバムだった。映像的な音作りで、そう言うコンセプトだと知って聴けば、アンビエントな音から実際それらしき光景が目の前に浮かぶ。福島の実際の現場の様子等知り様も無いが、ここに感覚的にはリアルな物があるわけだ。

2013年から活動している、アルゼンティン Buenos Aires自治市 (Ciudad Autonoma)の Gabriel Locoの一人バンド。正しい表記は TRÜBE となっている。

本作は2014年(April 15th, 2014)にリリースされた1stアルバム。4曲(39:35)。本作でもクレジットは本人のみで、ゲスト等は迎えていないようだ。
LABEL: DUSKTONE (イタリア)

Bandcamp試聴

(コメント:犬丸)