VILLAINS - never abandon the slut train 全曲試聴

BLACK METAL / EXPERIMENTAL METAL

ヘヴィー・ロック/ストーナーやパンク・メタルの入り混じったブラック・スラッシュ・メタル。
ダーティーなアンダーグラウンドな混沌としたサウンドは、原始的なのかエクスペリメンタルなのか区別もつかない。カオティック・エクスペリメンタル・メタルがパンク寄りのサタニック・スラッシュとクロスして出来たのかも知れない、異形(いぎょう)の音楽。たまに哀愁のかかったメロディーをフューチャーしたところもある。

2003年に結成した、米国 New York州 New York市のバンド。
ex-CATTLEPRESS (Pasquale Reca名義)で ex-HEMLOCKの Desecratorが中心のようだ。一時ex-UNEARTHLY TRANCEのメンバーが2人参加していたが、3rd以後はいてない。

本作は2013/2014年(26 September 2013/12 5 2014/June 10, 2014)にリリースされた4thアルバム。8曲(30:29)。
LABEL: NUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONS (USA)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

COLD BODY RADIATION - a clear path 全曲試聴

ATMOSPHERIC BLACK METAL / POST-BLACK METAL / BLACKGAZE

シューゲイズ・ブラック・メタル。心地良いアトモスフェリックな響き。絶叫はほぼなくなり、エコー多めで、ヴォーカルはよりソフトなものになっている。ローファイな感じ(ディストーションギター)は今までと同じ程度。全体に速度は遅くなっている(と思う)。メロディーがあふれるようにあるが、交錯していてそれを追うのはむつかしい。複数の音楽が同時に進行するような感じも受ける。よーするに、音に浸れば良いというタイプ。リズム楽器群、特にシンバルなどなくても良いように思う。そこまで言うのなら自分でやらないけませんなあ。

オランダ Friesland州 Drachten市の M. (Maurice de Jong)が2009年にスタートした一人バンド。彼はGNAW THEIR TONGUES (こちらも一人バンド)でも有名。

本作は2014年(10 April 2014)にリリースされた3rdアルバム。8曲(37:30)。
LABEL: DUSKTONE (イタリア)

Bandcamp全曲試聴
次のYoutubeでは耳障りに聴こえる音がありますので、Bandcampの方が良いと思います。このバンドは出来るだけ音質の良い方で聴いてください。全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

VESTAL CLARET - cult of vestal claret

DOOM METAL / HEAVY ROCK

味わいの深いバンド。メロディックでダイナミックなドゥーム~ヘヴィー・ロック。エピカルな曲調や勇壮なメロディーも多くダイナミックな一方で、ヴィンテージな響きもあり、ヴォーカルはサザン・ロック・ストーナーのようなひなびた哀愁も感じさせる。

2005年に結成した、米国 Connecticut州 Hamden町(Town)のバンド。SEAMOUNT (CHURCH WITHIN RECORDSのドゥーム~ヘヴィー・ロック)のヴォーカリストPhil Swansonや UP Recording StudioのオーナーSimon TuozzoliとドラマーMike Petrucciが主なメンバー。

本作は2014年(May 6th, 2014)にリリースされた3rdアルバム。9曲(55:16)。本作録音時のメンバーはPhil Swansonと Simon Tuozzoliの2人で、ドラムズは2013年に脱退したMike Petrucciがゲストとして参加している。
LABEL: CRUZ DEL SUR MUSIC (イタリア)

Youtube試聴・本作1曲目"Never Say No Again"
Youtube試聴・本作2曲目"Three and Three Are Six"
Youtube試聴・本作4曲目"Great Goat God"
Myfreemp3試聴・本作3曲目"Cult Of Vestal Claret"
Myfreemp3はクリックなど、何か操作したタイミングで、プレーヤーのヴァージョンアップなど色々な広告が別タブで出ます。キーボード・ショートカットの Ctrl+Wなどでタブを閉じてください。また、Youtube試聴などの画面上に出る「PCのパフォーマンスが低下しています」と言う広告はAds By Googleであってもクリックしないで、広告右上のxで閉じます。
Youtube試聴・本作9曲目"Stranger"

(コメント:犬丸)

PLANNING FOR BURIAL - desideratum 全曲試聴

GLOOM SHOEGAZE / DRONE / DOOM / SLOWCORE

シューゲイズ・ドローン・ミュージック。
抑制された轟音も含むが、美しさがベースになった、けだるい様な・明るい様な・暗い様なゆらゆら揺らめく音楽。ドローンやダウンテンポな音楽では、メロディーだけでなく音色が変化してゆくのが展開・曲の進行と言うことが多いが、これもそういう感じ。しかしこの音色の感覚は従来のバンドと微妙に違うかも知れない(曲による違いがあるので断定的には言えないが)。それで、これをDOOMGAZEや GLOOMGAZEと言っている。このバンドの場合はかなりメロディーが表立っているので、ポップとも言えるし、ドリーミーな心地良い作品になっている。(と言ってもポップだけを聴く人が聴けば全然ポップじゃないと言うだろうが。)

2005年8月に結成した、米国 New Jersey州 Matawan村(borough)の2人のバンド。

本作は2014年(13 May 2014)にリリースされた2ndアルバム。5曲。
LABEL: FLENSER RECORDS (USA)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

はっきり言ってしまいますと、今頃某インディーズ・ショップがプッシュしているバンドや某レーベルから国内(仕様)盤が出るバンドを買うぐらいなら、この辺り(たとえばFLENSER RECORDS)に聴いてみるべきバンドはいくらでもあると思います。

(コメント:犬丸)

MORBOSIDAD - morbosidad (s/t) 全曲試聴

BLACK METAL

大変汚らしく勇ましいブラック・メタル。
ラフなガテラルのヴォーカルは、やけくそでぶちきれていて、頭壊れていそうな声。声も演奏もダーティーなサウンドで、いい加減な録音(の雰囲気)にもかかわらず、大層パワフルで勇ましい漢のブラック・メタル。

1993年に米国 California州 Oakland市で結成した、4人のバンド。
1995年に解散し、1998年に再結成した。2005年ごろからはメキシコ Jalisco州 Zapopan市のバンド。

本作は2000年にQUADRIVIUM RECORDSからリリースされた1stアルバム。9曲(21:57)。
メンバーは4人。ゲストでは、GHOUL / STORMCROWのシンガーSean McGrathと IMPALED / EXHUMEDのギター/ヴォーカルLeon del Muerteがバッキング・ヴォーカルで参加。

こちらは2014年にリリースされた再発盤。2001年にNUCLEAR WAR NOW!からリリースされたMORBOSIDAD / X.E.S.のスプリットからMORBOSIDADの4曲を追加収録。全13曲。
LABEL: NUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONS (USA)

Youtube試聴・トラック9までが本作のオリジナルの全曲です (トラック10はおまけで4thアルバムの全曲です)

(コメント:犬丸)

DULCAMARA - el antagonista 全曲試聴(セットになっていません)

DEATH METAL

テクニカル・メロディック・デス・メタル。ややファストで軽快な部分や、ややスローでシンフォニックな部分、それに加え、テクニカルで複雑な部分など、どの方向にも深入りせず、それぞれの味わいを出しながらさらっとまとめている。全体を通していえることはテクニカルでありながらも、メロディックでキャッチー。キャッチーだけど、モダンでおしゃれな雰囲気があってポップすぎない。ヴォーカルは控えめなシャウト~グロウル程度。程ほどで止める所がこのバンドのセンスの良いところで、ヴォーカルは煮え切らないと言えなくはないけれど、このバンドにはふさわしいのだろう。

2003年に結成した、スペイン Castile-La Mancha州 Toledo市の、キーボード(専任)を含む6人のバンド。バンド名はスペイン語。英訳するとnightshadeとなる。

本作は2014年(Span:March 10th / World:April 14th)にリリースされた4thアルバム。11曲(51:05)。
ドラマーのみ良く変わるので写真では5人の場合があるが、本作も6人で制作されている。STRAVAGANZZAの Pepe Herreroが録音とマスタリングを担当。今までの作品はセルフ・リリースの様なので、多分本作が初めてのレーベルからの発売作品。
LABEL: ART GATES RECORDS (スペイン)

ばらばらで済みません。一応全曲揃ってます。
Youtube試聴・本作1曲目"La Ethernidad Genetica"
Youtube試聴・本作2曲目"Pariah"
Youtube試聴・本作3曲目"Cuestion de honor"
Youtube試聴・本作4曲目"Antagonista"
Youtube試聴・本作5曲目"Gehena"
Youtube試聴・本作6曲目"El arte de la degradacion"
Youtube試聴・本作7曲目"Donde Nacen Las Pesadillas"
Youtube試聴・本作8曲目"Invencibles"
Youtube試聴・本作9曲目"Romance mecanico"
Youtube試聴・本作10曲目"Ciudadano ejemplar"
Youtube試聴・本作11曲目"Dioses antiguos"

(コメント:犬丸)

MEDIC VOMITING PUS - thoracoabdominal viscerectomy 全曲試聴

DEATH / GORE GRIND (JSAPANESE ARTIST)

ゴロゴロとウガイをする感じの極悪ガテラル。このゴアなガテラルはGOREVENTの HARUKA。ダウンチューニングの極悪ギター。コンコン言う機械のような極悪ドラムズ。ずんずんと極悪ビート・ダウン。何拍子も揃った極悪スラム・デス・メタル。

2008年に日本福島県郡山市のHARUKAの一人バンドとしてスタート。2010年ごろドラマーが参加していたが、現在は1人(マシン・ドラムみたい)に戻っている。

本作は2014年(May 5th, 2014)にリリースされた1stアルバム。8曲(28:26)。ロシア人とのプロジェクトもやっていて、本作も当初はロシアのレーベルから予定されていたようだ。
LABEL: BLOODCURDLING ENTERPRISE (日本)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

BENEATH - barren throne 全曲試聴

DEATH METAL

オールド・スクール寄りのブルータル・デス・メタル。テクニカルで均整の取れたサウンド。
1曲目の出だしアコースティック・パートで、UNIQUE LEADERの他のバンドとは少し違った、知性的な印象を与える。一応ロウネスもあるオールド・スクールではあるが、全体を支配しているのは、メタルとして均整の取れた綺麗なサウンドであり、この特徴の方が聴き所だと思う。溜めの効いたじんわり盛上げる展開。アグレッシヴだが、ダークな雰囲気の方が主体とも言える。シャウト部分もあるオーソドックスなグロウル。曲に合せて変化をつけた歌い方で表現力はあるが、特に特徴的なヴォーカルではない。滑らかな展開も特徴であり、このためテクニカルとか複雑と言う印象は薄いめだが、変則リズム等もあり結構テクニカルだ。

2007年に結成した、アイスランド Reykjavik市の5人のバンド。

本作は2014年(April 29th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。11曲(53:05)。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

AULD CORN BRIGADE - rebels till the end

IRISH PUNK

アイリッシュ(セルティック)・パンク・サウンドのストリート・パンク・バンド。必ず引き合いに出されるのはDROPKICK MURPHYSで、音楽性はまさしく同様。しかしこちらは男女のツイン・ヴォーカル。男声ヴォーカルはストレートなシャウトが多いが、女声とのコンビネーションで変化をつけている。DROPKICK MURPHYSとの比較では、曲によってはフォーク色が強い(でもDKMも時期によって違いますね)。また、DROPKICK MURPHYSより男臭さ少なめ(女声ヴォーカルも入ってるから当たり前かもしれない)で、気楽に聴きやすい、楽しみやすいサウンド。

2006年に、Nico, Nicole, Stefan, Uweの4人で結成した、ドイツ Thuringia自由州 Nordhausen市のバンド。
メンバーの出入りがあるが、Stefan以外の結成メンバーが現在まで残っていて、2008年ぐらいからは女性シンガーも含む、ほぼ6人編成の体制が続いている。
2010年の1stアルバムは米国でも好評だった。

本作は2013年(5 5 2014)にリリースされた2ndアルバム。
LABEL: BAD DOG (ドイツ)

Soundcloud試聴・本作1曲目"1605"、2曲目"Sheila And Shawn"、8曲目"Graves Of The Fallen Soldiers"、6曲目"Financial Times"のセット
Soundcloud試聴・本作3曲目"Seamrog Song"
Youtube試聴・本作9曲目"Day To Day"

(コメント:犬丸)

TRIUMPHANT - herald the unsung

SATANIC THRASH METAL

ロウなアンダーグラウンド・スラッシュ・メタルですが、演奏水準は高く、それもあってか比較的きれいな音に聴こえます。すっきりした音と展開なので、サタニックと言うよブラッケンド・スラッシュ・メタルです。でもヴォーカルがサタニックな感じ(エコー気味の録音と言う事もある)なので良い。メタル性も高めで至極メロディックなので、思いっきり汚い音や乱暴な音が好きな人には向かないかもしれません。しかし、しっかりした音楽性と表現力があり、展開も効果的でパワーもロウネスもスピード感などもバランス良く、退屈はさせないと思います。

2007年にFRANTIC TORMENTORの名前で結成した、オーストリア Tyrol州 Innsbruck市のバンド。2008年にMANIC DISEASEに、2009年初めにNEKROMANTIKに、2010年3月頃に再びMANIC DISEASEに、2013年に現在の名前に改名した。2004年現時点で5人のバンド。

本作は2014年(March 1st, 2014)にドイツのHEAVY FORCES RECORDSからアナログ盤LPのみでリリースされた1stアルバム。2007年から通算して1stアルバム。9曲(40:46)。

こちらは2014年(28 April 2014)にリリースされたCD化再発盤。発売日が離れてないので、再発と言うよりCDヴァージョンと言うのが良いのかもしれません。
LABEL: CYCLONE EMPIRE (ドイツ)

Bandcamp試聴・本作から2曲

(コメント:犬丸)

FJORT - d'accord 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE / POST ROCK / CHAOTIC

トレモロで奏でる叙情的なメロディーに、時にジャジーなアレンジや、ワイルドでダイナミックなベースライン、そして激情的に爆発するスクリーモ等、一筋縄ではいかない先進的なサウンド。エクスペリメンタル・カオティック・スクリーモ・メタル。あるいは、叙情ノイズ・カオティック・テクニカル・メタルコア。全体としてはノイジーな轟音でありながら、みずみずしい叙情メロディーにあふれている。また、少し冷たく感じられる透明な音も多く、カオティックなスクリーモのヴォーカルの対比も鮮烈だ。その独特の音楽性ゆえに、外国では単にHARDCOREと書かれていたりGRINDや SLUDGEになっている場合もあるが、決してごった煮的なサウンドではなく、独自に純化されている点を指摘しておきたい。

2012年の始めに結成した、ドイツ Nordrhein-Westfalen州 Aachen市の3人のバンド。本来の綴りはFJØRTになる。2012年おそくにリリースされたデヴューEP (6曲)も好評で、すでに3rdプレスに至っている。

本作は2014年(21 March 2014)にリリースされた1stフルアルバム。10曲(36:08)。
LABEL: THIS CHARMING MAN (ドイツ)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

LURK - kaldera 全曲試聴

SLUDGECORE / DOOM METAL

陰鬱な轟音、ドゥーミー・スラッジ。演奏はスローでダーク、幾分ノイジー。ヴォーカルはデス・メタル的とでも言うのか、まともにパワーのあるグロウルで歌っている。

2008年に結成した、フィンランド Länsi-Suomen州(lääni、州制は2010年廃止済) Tampere市の4人のバンド。

本作は2014年(January 24th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。8曲(45:33)。ゲスト・ミュージシャンによって、バスクラリネット、ヴァイオリン、チェロが参加。
LABEL: DOOMENTIA (チェコ共和国)

Youtube試聴・本作1曲目"Below Flesh"
Myfreemp3試聴・本作2曲目"Lorn"
Youtube試聴・本作3曲目"Ritual"
Youtube試聴・本作4曲目"6 Feet, 6 Years"
Myfreemp3試聴・本作5曲目"Sag Serene"
Youtube試聴・本作6曲目"Rest Unitaries"
Youtube試聴・本作7曲目"Cutting"
Youtube試聴・本作8曲目"Kaldera"

(コメント:犬丸)

YVONXHE - multicolored libricide

BLACK METAL (JAPANESE ARTIST)

日本の、本格的なブラック・メタル。一応レーベルの公式アナウンス(?)ではプリミティヴ・ブラック・メタルと言う事だが、少しデス・メタル、スラッシュ・メタル、叙情ダーク・クラスト(叙情ダーク疾走ハードコア)の要素を感じる人もいるだろう。しかし、メタルに偏(かたよ)ず、かつ極端にアンダーグラウンドな音でもない、バランスの取れたブラック・メタルは日本では結構稀有な存在かもしれない。

正式の綴りはΨυονξηε。2011年に2人のスタジオ・プロジェクトとしてスタートした、東京のバンド。その後はライヴも行っている。ライヴではゲストを加えてトリオとなる事もある。
今までにデモEP (CD:Apr 2012/セルフリリース、カセット・テープ:Aug 2012/タイHELLHOUSE666 PRODUCTIONS)とフル・アルバム (Sep 2012/ZERO DIMENSIONAL RECORDS)がある。

本作は2014年(16 April 2014)にリリースされたミニ・アルバム。5曲。
LABEL: ZERO DIMENSIONAL RECORDS (日本)

Bandcamp試聴・本作2曲目"Late Radiation Injury"

当店の場合海外の流通からの入荷になるため、入荷価格が国内の小売価格を上回って、現在の外国為替交換レートで計算すると、販売価格は¥600近く高くなってしまいます。そのため予約がない限り入荷はいたしません。そこで、例えばRECORD BOYさんでお買上頂けば良いと思います。
Record Boy: YVONXHE - multicolored libricide
特にリンクに制限が書かれていませんので、こちらは個別商品ページへのリンクにしてあります。トップページではありませんので、万一リンク切れの場合は、検索欄で検索してみてください。

(コメント:犬丸)

EXPULSION - certain corpses never decay

DEATH METAL / DOOM

ずんずんと重くてどんよりした、ドゥームの音使いのデス・メタル。ブルータルだがエクストリームではない、ダークなヘヴィーネス。ここには彼らの第1期の音源が集められており、モダンになってしまった後期の2ndアルバムと異なり、それより遥かに面白みのある録音だ。

1988年に結成解散したスラッシュ・メタル・バンドRIVER'S EDGEの5人の内3人が1988(1987)年に結成した、スウェーデン Stockholms郡(lan) Vallentuna市(kommun)のバンド。
RIVER'S EDGEからでは、ベーシストAnders Holmberg (TIAMATの前身となったTREBLINKAからTIAMATの1stアルバムまでにAuschwitzer名義やNajse名義でドラマーとして参加)、ギタリストStefan Lagergren (TREBLINKAからTIAMATに同じ期間Emetic名義で参加後、現在はMR. DEATH)、ドラマーCalle Fransson (TREBLINKAに参加)が参加していた。
RIVER'S EDGE以外からは、ベースでJorgen "Juck The Ripper" Thullberg (TREBLINKAからTIAMATの2ndまで参加後、現在はMR. DEATH)が1989年まで、Magnus Krantsと言うギタリストが1987年から1988年まで参加していた。
1990年遅くに休止後、1991年末(1990年)に再結成した。
この再結成後の第2期では、ヴォーカルのFredrik Thornqvistが1993(1991)年-1996年の間、ギターのChristopher "Chris" Vowdenが1992(1993)年-1997年の間、ベースのChelsea Krookが1991年-1992年の間参加していた。1994年と1996年にアルバムがある。
1997年に解散した。

本作は2014年(May 26th, 2014)にリリースされた編集盤。13曲(1:03:58)。
収録されている音源:
Tracks 1-6: デモ・カセット・テープ"Cerebral Cessation"(1989年)
Tracks 7-10: デモ・カセット・テープ"Veiled in the Mists of Mystery"(1989年)
Tracks 11-12: 発売されなかったアナログ7インチ盤用音源(1990年録音)
Track 13: コンピ(カセット・テープ)"Hymns of the Dead Volune Two"参加曲(1989年録音)
全曲完全リストアー・リマスターで収録。
LABEL: VIC RECORDS (オランダ)

Youtube試聴・本作10曲目"Undersea Pt.3"
上の"Undersea Pt.3"は本作の告知ですのでリマスター音源が使用されていますが、以下の試聴はリマスターされていないため音質が劣るようです。
Youtube試聴・本作1曲目"Extreme Hypothermia"
Youtube試聴・本作7曲目"Darkside"
Youtube試聴・1996年の2ndアルバムから"Man Against"

(コメント:犬丸)

I MISS MY DEATH - in memories 全曲試聴

GOTHIC METAL

ソプラノやピアノを配したメロディック・ゴシックにデス要素入り。
ほどほどポップでもあるが、ダークでコールド。メロディーはひたすら耽美的で少し哀愁も入っている。男女のツイン・ヴォーカルで、女声がメインの所が特に良い感じ。冷たさも感じさせるようなクリアーなソプラノだが、比較的声量があるらしく、柔らかく歌っている。男声はややダーティーなグロウル(いわゆるデス声)で、この女声と男声の組合せはセオリー通りかも知れないが、大いに効果を上げている。コケティッシュな女声より、こう言う冷たい女声の方が感じてしまいます、、、すんません。
時にはシンフォニックあるいはオペラティックだが、飽くまでメタル性のほうがベースになっている。十分溜め(タメ)の効いた展開で、メタルとしてドラマティックでスケールの大きい作品。細かな捻りを加えて、変化もつけてある。

2007年に結成した、ウクライナ Київ(ローマ字転写:Kyiv, 旧式ローマ字転写:Kiev)特別市の6人のバンド。

本作は2014年(March 19th, 2014)にリリースされた1stアルバム。12曲(1.15.13)。
モーツァルトのレクイエムから第8曲"Lacrimosa (ラクリモーサ)"のカヴァー収録。この曲は見事に消化している。シンフォニックやチャント的な仕上げではなく、完全にメタル~ロック化してある。言われなければクラシック曲と気づかないだろう。
LABEL: METAL SCRAP RECORDS (ウクライナ)

Soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Vk試聴・本作の9曲目まで
Vk試聴は容量の制限でもあるのか9曲目で終わっていますが、曲順はアルバム通りです。
Youtube試聴・モーツァルトのレクイエムからラクリモーサ by Karl Bohm指揮ウィーン国立歌劇場合唱団andウィーン交響楽団
これも結構良い。

(コメント:犬丸)

HUMAN RIGHTS - our faith

US HARDCORE / REGGAE

ちょっとヘロヘロ、かなりナチュラル。BAD BRAINSのシンガーH.R.ことヒューマン・ライツのソロ・アルバム。鼻にかかった声がすばらしい。微妙なかげりやほのかな哀愁を含んだ、感情がにじみ出るようなヴォーカルは、深いヒューマンな感じをあたえる。

1956年(11 February 1956)に英国Londonで生まれたアフリカ系米国人のRas Hailu Gabriel Joseph I (Paul D. Hudson)は、1975年にMIND POWERという名前のジャズ・フュージョン・バンドの結成に参加した。彼らは1977年にサウンドを変化させてBAD BRAINSに改名した。
彼及びバンドメイトは1979年ごろからラスタファリアンになり、同時にバンドHUMAN RIGHTS (HRあるいはH.R.とも表記)の結成を思い立った。実際には1984年のデヴュー・アルバム"it's about luv"では既にPaul D. Hudson (Human Rights)のソロ・プロジェクトとなっていた。

本作は19902年にRAILROAD RECORDSからリリースされた6thアルバム。9曲。
こちらは2008年にリリースされた再発盤。
LABEL: RAILROAD RECORDS (USA)

Favtube試聴

(コメント:犬丸)

WOMAN IS THE EARTH - this place that contains my spirit 全曲試聴

CASCADIAN BLACK METAL

本来のCASCADIAN BLACK METAL (CBM)の魅力を聴かせるバンド。CBMの基本ともいえる、叙情的で、展開も雄大な、アトモスフェリックなサウンド。雄大な一方で、PINK FLOYDの様な神秘的な響きもあり、冷厳とも言える引き締まった音でもある。CBMの代表的バンド、WOLVES IN THE THRONE ROOMの初期の作品に影響を受けた音と言われているが、ブラック・メタルとしての特徴も十分に備えている。

WOMAN IS THE EARTHは2007年に結成した、米国 South Dakota州 Black Hillsの3人のバンド。Black Hills (South Dakota州とWyoming州にまたがる山地)のバンドと自称しているため、そう書いてあることが多いが、Black Hills山地内のSouth Dakota州 Rapid City市(City of Rapid City)のバンド。

本作は2011年(02 February 2011)に(多分自主で)デジタル・リリースされた2ndアルバム。2012年(2012-06)にCD-R化されて自主リリースされていた。

こちらは2014年(21 April 2014)にリリースされた再発盤。リマスターでデジパック仕様。
LABEL: EISENWALD (ドイツ)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

BLOOD OF SERPENTS - black dawn

DEATH METAL

スラッシーでエクストリームであると同時に、ブラック・メタル的なダークな感覚のあるデス・メタル。デス/スラッシュとも書いてあるがデスラッシュではない。
2013年から若いドラマーが参加しているが、ザクザクとしてパワフル。あまり複雑ではないがテクニカルですっきりしたリズムを叩く。シンガーはグロウル(いわゆるデス声)よりシャウトに近く、メタルコア・バンドのヴォーカルにも共通した歌い方。疾走からややビートダウンなど速度変化のある綺麗な展開で、ツイン・ギターでのメロディーなどの聴かせ所もある。

2012年初めに4人で結成した、スウェーデン Kalmar郡(lan) Hultsfreds市(kommun) Virserum地域(Tatort)のバンド。
2013年に新ドラマーが加わり、それまでのドラマーはギターにシフトし、5人編成になっている。

本作は2014年(June 6th)にリリースされた1stフルアルバム。8曲。
今までにリリースしている2作のEPに引続き、MARDUKのドラマーLars Broddessonがプロデュースした。さらに彼がドラムも叩いているらしいが、試聴の"King Redeemer"の映像は正規メンバーのドラマーが叩いている。
LABEL: ETERNAL SOUND RECORDS (ドイツ)

Youtube試聴・本作2曲目"King Redeemer"

(コメント:犬丸)

ALL HALLOWS EVE - dreaming

SHOEGAZE GOTHIC ROCK

ゴシックと言えなくはないですがうちに置くものではないような気がしますので取扱予定はありません。何しろ円安で、これは現地通貨建て価格自体が高いので、無駄な仕入れも出来ません。でも良い音なので試聴を貼っておきます。

発売日: 28 April 2014
レーベル: ECHOZONE
品番: EZ13C1432

This Is GOTHIC ROCK - All Hallows Eve記事
Encyclopaedia MetallumやSpilit Of Metalにはデータがありません。

Youtube試聴

(コメント:犬丸)

EXORCISM - i am god

DOOM / HEAVY ROCK

大いにメタルをやっているのでウチが取り扱わなくてもどこかが、、、と思ったが、これが結構かっこ良いので。ヘヴィーなドゥームではある。しかしエピカルと言うのか、かなり勇壮なメタルでもある。ヴォーカルもドゥームのマナーはあるが、歌い上げる所も半端でないので、ストーナー/ドゥーム好きとしても嫌味には感じないと思う。プロデュース/ミキシングからマスタリングまでシンガーが行っており、大いにヴォーカルを前面に出しているが、ギターのJoe Stumpのソロもかなりフューチャーされている。このギターもメタル色が濃い(当たり前か?)が、ストーナー・リフも聴かせているし、なによりもサウンド全体が明瞭。ヴィンテージ感やどんよりした怪しさを出すために、どうしてもぼやけた録音が多いヘヴィー・ロック界にあっては、これだけでも輝く個性だ。幾分モダン(グルーヴ・メタル)な部分もあるかも知れないが、程ほどの味付け程度。

このバンドは、メタル・バンドKILLING MACHINE (MAUSOLEUM RECORDS)のシンガーを一時務めたセルビア Subotica基礎自治体のCsaba Zvekanが、2006年に1人で始めた。もともとはソロ活動/ソロ・アルバムとして作曲し、レーベルへのデモ録音も彼1人が全パートとヴォーカルを担当していた様だが、4人編成のバンドになった。そのギタリストがJoe Stump。間違いでなくあの米国のギタリスト。ドラマーはGary King (別名Garry Kin)と言う人で、こちらは英国人。ブラジル/英国のパワー・メタル・バンドACHILLEAのメンバーであり、Jeff BeckやJoe Lynn Turnerのドラムズを叩いた事もある。残る1人のベーシストは、米国のプログレ・メタルバンドDOMINICIに参加しているイタリアのLucio Manca。イタリアのバンドにも参加しているので移住した訳ではない。

本作は2014年(April 25th, 2014)にリリースされた1stアルバム。
LABEL: GOLDENCORE RECORDS (ドイツ)

Youtube試聴・本作3曲目"Voodoo Jesus"
Youtube試聴・本作8曲目"Stay In Hell"
Youtube試聴・本作12曲目"Zero G"

(コメント:犬丸)

TRAINWRECK - old departures new beginnings (old departures, new arrivals)全曲試聴

SCREAMO / CHAOTIC METAL

激情ヴォーカルに、ハードコア色も濃いメタリックな演奏。激しいエモーションと高揚感のあるヘヴィーな演奏。DOOMやSLUDGEのレーベルからのリリースで、ドゥーム色が濃くなっている事が予想されたが、必ずしもそうではない。静寂に近い上品でわびしい叙情パートを取入れた展開やきれいな音もあるが、激情ヘヴィーな音とを中心にまとめられている。しかしモダンなロック性もあり奥行きは深い。大小の展開も多く、大きな展開の部分は大層ドラマティック。

2005年にex-EngraveのANDREAS BONGARTZとex-EAVESのMarc Aufderstrasseが結成した、ドイツのバンド。

本作は2014年(1 May 2014)にリリースされた単独作としては初めて(編集盤を除く)のフルアルバム。11曲。
LABEL: THIS CHARMING MAN (ドイツ)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。アルバム・タイトルが"old departures, new arrivals"となっている場合がありますが同じ作品です。

コメント制作時点でサプライヤーのデータが"old departures, new arrivals"となっています。
(コメント:犬丸)

DEATHRAGE - down in the depth of sickness (reissue)

THRASH METAL

80年代のイタリア・スラッシュ・メタル。1stよりスピードダウンして、なにをしているのか良く判らないが、良く考えずにちょっとエクスペリメンタルな事でもしようとしているのだろうか。私には不可解な音としか言えない2ndアルバム。1stでもあった唐突な展開がたっぷりあって、ミステリアス。1stに引続きBULLDOZERのA.C.Wildがプロデュースしている。

解散したVIRUSと言うパンク・バンド(同じ名前の1998結成のバンドが有名ですが無関係)のメンバーらが、1986年に結成した、イタリア Lombardia州 Milan県 Cinisello Balsamo市(Comune)の5人のバンド。最初はDISCHARGEスタイルのハードコア・バンドだった。

本作は1990年にイタリアのMETAL MASTER RECORDSからリリースされた2ndアルバム。11曲(38:16)。
本作の後DISCHARGEスタイルに戻ったデモを発表したのが最後の作品になった。

こちらは2014年(28 April 2014)にリリースされた再発盤。1992年のデモ音源7曲を追加収録。
LABEL: PUNISHMENT 18 RECORDS (イタリア)

Youtube試聴・本作2曲目"Nobody was here"
Youtube試聴・本作10曲目"It's Just a Mistake"

1stのみ入荷・店頭販売予定です。こちら(2nd)は予約頂いた場合に限り入荷いたします。

(コメント:犬丸)

DEATHRAGE - self conditioned, self limited (reissue)

THRASH METAL

80年代のイタリア・スラッシュ・メタル。BULLDOZERのA.C.Wildがプロデュースしている。速いことは速いけど、速いだけではないメタルとして聴き応えのあるスラッシュ・メタルになっている。ミドルテンポでどたどたやる部分や、どことなくテキトーな部分があるので、パンク傾向の人にも聴きやすいだろう。時々聴かれる唐突な音や展開が、バンドの特徴を作っていて、PUNISHMENT 18 RECORDSから同時再発のMACERATIONより明らかに個性では上回っている。

解散したVIRUSと言うパンクバンドのメンバーらが、1986年に結成した、イタリア Lombardia州 Milan県 Cinisello Balsamo市(Comune)の5人のバンド。最初はDISCHARGEスタイルのハードコア・バンドだった。

本作は1988年にイタリアのMETAL MASTER RECORDSからアナログLPのみでリリースされた1stアルバム。8曲(34:11)。
本作の後1990年に2ndアルバムを発表、その後DISCHARGEスタイルに戻ったデモを発表したのが最後の作品になった。

こちらは2014年(25 May 2014)にリリースされた再発盤。4曲のデモ音源を追加収録。
LABEL: PUNISHMENT 18 RECORDS (イタリア)

Favtube試聴

(コメント:犬丸)

OPIUM WARLORDS - taste my sword of understanding

AVANT-GARDE DOOM / DOWN TEMPO

アヴァンギャルドなドゥーム。ヘヴィーでスロー。陰鬱な音を、ゆっくりゆっくりと展開する。演奏もヴォイスも陰鬱。重低音の演奏は重厚で、重々しくストレートなヴォーカルも、まるっきりクリーンな発声と言う事ではないが、オペラティックなぐらいに重厚。クリアーだがノイジーな音は、総てがダークなトーンと言う一点で統一されて、いつもダウンテンポで音数は少ない。種を明かせば、2007年に解散したREVEREND BIZARREのフロントマンAlbert Witchfinderのソロ・プロジェクトだが、サウンドにはかなり違いがある。

フィンランド Uusimaa地方(maakunta, 旧訳:州または県) Lohja町(kaupunki)で、1976年3月18日に生まれた、Sami Albert Hynninenはヴェジタリアンで、グラフィック・アーティストとしてはREVEREND BIZARRE、JEX THOTH、PAGAN ALTARのスプリット、TERRORAMA、LORD VICARのスプリット、HEXVESSEL、FALL OF THE IDOLS等、色々なドゥーム/ストーナー/ヘヴィー・ロックのアルバム・カヴァーを書いている。ミュージシャンとしては、Albert Witchfinder名義でREVEREND BIZARRE (1995-2007年)の中心人物であった。その他power electronicsを含む色々な音楽活動が有ったようだ。

OPIUM WARLORDSは、Sami Albert Hynninenが2004年にスタートした一人プロジェクトで、全楽器とヴォーカルを1人で演奏している。それゆえ、彼の非音楽性が広範囲に亘(わた)って発揮されている。2009年と2012年にアルバムがある。

本作は2014年(May 30th, 2014)にリリースされた3rdアルバム。9曲(1:12:44)。収録曲は2010に録音されていて2ndアルバムとなるはずであったが、リリースを予定していたCOBRA RECORDS (1stをリリースしたレーベル)が廃業したため、2013年にリミックスをして、2ndと同じSVART RECORDSからリリースされた。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)

Soundcloud試聴・OPIUM WARLORDSのセット
Soundcloudのセットは、コメント制作時点では10曲ですが、始めの3曲(上の方)が本作からです。

(コメント:犬丸)

ROTENGEIST - start to exterminate 全曲試聴

DEATHCORE / PROGRESSIVE THRASH METAL

テクニカルだがパワーと勢いがある、ザクザクのスラッシーなデスコア。テクニカルでメロディック。もともとスラッシュ・メタルのバンドだが、シンガーはシャウト気味の中音のグロウル(デス声)でドスの利いた声、変則2ステップ的なリズムもあってノリはハードコア。高速ギターソロ、変則&複雑リズム等が入り、展開も多いテクニカルな演奏。完成度も高い。

2005年に結成した、ポーランド podkarpackie県 Przemyśl市の4人のバンド。

本作は2014年(02.2014)にポーランドのDEFENSE RECORDSからリリースされた1stアルバム。
当初は2013年(November 2013)で告知されていたがレーベルのサイトで"02.2014"に更新されている。9曲(32:02)。

こちらは2014年(28 April 2014)にイタリアのPUNISHMENT 18 RECORDSからリリースされた再発盤。
LABEL: PUNISHMENT 18 RECORDS (イタリア)

* PUNISHMENT 18 RECORDSの品番は通常P18Rxxxです(同時発売はP18R077とP18R079です)が本作はP18014となっています。DEFENSE RECORDS盤の品番がDEFENCE 014なので、実際は同じもの(共同リリースか流通品)かも知れません。ご了承下さい。

Youtube全曲試聴(DEFENSE RECORDS)
全曲試聴は期間限定の可能性があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

MACERATION - a serenade of agony (2014 reissue) 全曲試聴(オリジナルの8曲・旧マスター)

DEATH METAL

北欧の比較的初期のデス・メタルだが、フロリダのMorrisound Studios辺りのサウンドに近い。Dan Swanöのガテラルをフューチャーしているのでマニアには有名なようだ。バランスの取れたオールド・スクールで、実に色々な要素が満遍なく入っている。試聴音源(下の試聴は旧マスターの音源です)では、録音のせいかドラムズがぱっとしないが、今回のリマスターでどうなっているだろうか。結構小刻みな展開で、ドラムズもたついてませんか。

デンマークEsbjergのスラッシュ・メタル・バンドINVOCATORのメンバーの2人、Jakob Schultzと Jacob Hansenを中心として、1990年にスタートした4人(程度)のプロジェクト。Jakobは INVOCATORを脱退済みだがJacobは現メンバーでもある。

本作は1992年にPROGRESS RED LABELからリリースされた、彼ら残した唯一の公式録音であるフルアルバム。8曲(40:36)。
本作のヴォーカルとキーボードはDay Disyraahとクレジットされているが、これはDan Swanoと同一人物。後にDIEHARD MUSIC WORLDWIDEから新アートワークで再発された。

PROGRESS MAGAZINEはデンマークOdenseのメタル&スラッシュ・シーンから生まれたヨーロッパ唯一のアンダーグラウンドtattoo/music magazineだった。彼らの音楽のリリースはRED LABELシリーズとしてスタートした。音楽レーベルは後にPROGRESS RECORDS、DIEHARD MUSIC WORLDWIDE、DIEHARD MUSIC A/S、そして現在はDIEHARD MUSIC APSに改名している。新規のバンドとの契約は停止しているらしいが、サブレーベルもあって、今までにパンクやメタルで色々な作品をリリースしてきた。

こちらは2014年(25 May 2014)のイタリアでの再発。リマスター、12曲追加で、全20曲(79:03)収録。アートワークは最初のものに復元してある。
追加曲には、OBITUARYの3曲及びDEATHと MASSACRE各1曲の合計5曲のカヴァーが含まれているほか、1990年の1stデモ(ヴォーカルはRune Hansen)で見られる曲名がちらほらある。
本作の後、Dan Swanoと Jacob Hansenが脱退して、グルーヴ・メタル(モダン・ヘヴィー)~ハードコア・パンク寄りにサウンドが変わったと言う事だ。本作以後のデモで見られる曲名が、追加曲に含まれていないのは、そのためだろう。
LABEL: PUNISHMENT 18 RECORDS (イタリア)

Musicmp3全曲試聴(オリジナルの8曲・旧マスター)

(コメント:犬丸)

MORTALICUM - tears from the grave

DOOM METAL

大まかに言ってBLACK SABBATHを継承する本格ドゥーム・メタル。リズミックな乗りの良い曲もあり、細かく言えばWITCHFINDER GENERAL、TROUBLE等を髣髴させると言われている。ヴォーカルは幾分歌い上げ気味。割りとクリーン・ヴォイスでメロディーを生かした歌い方。ちょっとヴォーカルが単調な印象もあるけど、このあたりは好き好きだろうか。

2006年始めにQUICKSAND DREAM (1993年結成のエピック・メタル)のPatrick Backlund (Bass, Gr)のスタジオ・プロジェクトとしてスタートした、スウェーデン Sundsvall基礎自治体(Kommun、従来の訳語"市") Sundsvall都市的地域(Tatort、これも従来の訳語"市")のバンド。
初め2年は彼が全パートの演奏を行っていて、その後ヴォーカリストRobert Wiklanderが加入して曲によってはドラムズも担当した。当時はハードロック寄りのドゥーム・メタルだった。
2007年にリード・ギターHenrik Hoglとリズム・ギターMikael Engstromが加わり4人のバンドになり、2008年にはドラマーAndreas Haggstromも加り5人になった。2009年にRobert Wiklanderの脱退に伴いリード・ギタリストがヴォーカル兼任となり4人になった。それまでよりヘヴィーなドゥームとなり、メロディックになった。そしてGRAND MAGUSと共演した。
2009年11月に1stアルバムのデモを録音し、2010年にMETAL ON METAL RECORDSと契約して正式録音され、リリースされた。2011年にはIRON VOID等と、2012年にはBLACK, HOODED PRIEST等と共演。2013年にリズム・ギターMikael Engstromが個人的事情で脱退して3人になった。

本作は2014年(April 25th, 2014)にリリースされた3rdアルバム。9曲(1:03:35)。
LABEL: METAL ON METAL (イタリア)

Youtube試聴・本作1曲目"Endless Sacrifice"
Youtube試聴・本作4曲目"Illusion"

(コメント:犬丸)

ZONE ZERO - lost legacy 2CD

HEAVY METAL / HARD ROCK

スウェーデンの初期ヘヴィー・メタルということなんですが、メロディックでスピーディーなヘヴィー・メタル。ハード・ロックと言ってもいいかな?
一応ジャンル外なので取扱は予定していませんが、いい音なので、その手の音が好きな方はチェックしてみてください。

活動期間は1980年-1983年、2004年-現在と言う事で、現在も存在するようですが、既発音源はDemo (1981)、Demo "Borlänge" (1981)、Single "Win or Die" (1982)、Demo "Rehearsals" (1983)の4点。メンバーの経歴を見ても他にバンド活動がある様でもなく、不明のバンド。しかしファンには良く知られているのかもしれません。YoutubeにもかなりUPされています。Youtube検索は"zone zero swe"とした方がが良い見たいです。

本作は2014年に、米国のSHADOW KINGDOM RECORDSからリリースされたCD2枚組編集盤です。ディスク2の10曲目から12曲目に2008年録音の3曲が収録されています。全部で21曲。品番(業者によって異なる場合あり):SKR090DCD、他所のお店がつける価格は判りませんが、SHADOW KINGDOM RECORDSの1枚ものよりちょっと高いだけです。高いレーベルの2枚ものより安いものです。

Youtube試聴・本作ディスク2の1曲目"Innocent"
Bandcamp試聴・本作ディスク1の7曲目"Win or Die"と8曲目"Evil Dream"(この2曲が唯一の公式音源であるシングル盤の分です)
Youtube試聴・Disc2-3"Ridin' On The Wind"以前UPされたもののためリマスターされていないと思われます
Youtube試聴・Disc2-8"Tarakian"以前UPされたもののためリマスターされていないと思われます
Youtube試聴・Disc1-4"Only Survivor"以前UPされたもののためリマスターされていないと思われます

(コメント:犬丸)

MELIAH RAGE - solitary solitude

THRASH METAL / POWER METAL

メタル寄りのスラッシュ・メタル、あるいはパワー・メタル。前作(1st)よりもパワフルな感じで、だから本作はパワー・メタルと言って良さそうだ。ちょっと捻りを効かせたりすると中途半端っぽくなるが、全般にバランスの取れたサウンドであり、普通にNWOBHM以後のメタルとして聴くことも出来そうだ。評価は分かれるようだが、1stと共に好む人の多い作品。
Encyclopaedia Metallumを見ると、メジャーを離れた3rd以後の作品はレヴュー数が少なく注目度が低いようだが、捻りも空回りしていないし、メロディーをうまく聴かせていて悪くはない。

1987年に結成した、米国 Massachusetts州(Commonwealth) Boston市の5人のバンド。

本作は1990年(July 27th, 1990)にメジャーCBS (旧COLUMBIA、現SONY MUSIC ENTERTAINMENT)系のEPIC RECORDSからリリースされた2ndアルバム。9曲(46:19)。

こちらは2012年(February 28th 2012)に英国でリリースされた再発盤。
LABEL: SOUTHWORLD (UK)

Hello.dj試聴・本作
Youtube試聴・2011年の7thの最後の曲"Awaken Sorrow"

(コメント:犬丸)

MELIAH RAGE - kill to survive 全曲試聴

THRASH METAL / POWER METAL

メタル寄りのスラッシュ・メタル、あるいはパワー・メタル。バランスの取れたサウンドで、なだらかで聴きやすい。バリバリの一途なスラッシュでもなく、パワフルなパワー・メタルでもなく、意気込みの感じられるアレンジでもないので、評価は分かれるようだが、最近は好む人も多い。ベテラン・バンド的な落ち着きのあるサウンドで、私には1stアルバムに聴こえない。メロディーもアレンジも極めて味わい深く、ゆっくり聴きたい作品のように思う。

1987年に結成した、米国 Massachusetts州(Commonwealth) Boston市の5人のバンド。

本作は1988年(November 23rd, 1988)にメジャーCBS (旧COLUMBIA、現SONY MUSIC ENTERTAINMENT)系のEPIC RECORDSからリリースされた1stアルバム。7曲(34:25)。

こちらは2012年(February 28th 2012)に英国でリリースされた再発盤。
LABEL: SOUTHWORLD (UK)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

SODOMIZER - dead shall rise to kill 全曲試聴

SATANIC METAL / BLACK THRASH METAL

パンク・メタルに近い、ブラック・スラッシュ・メタル(サタニック)。明るいスピード・メタル感覚で、全曲全編、軽快に飛ばすが、臭いコーラスや凝ったSEなどにはパンクやグラインドのバンドのような嗜好がある。もっさいのかかっこ良いのかよく判らないギターのソロがたっぷり盛り込まれ、スラッシュ・メタラーのような感じもあるがそれよりずっとダーティーなヴォーカルで、英国のパンク・メタル・バンドなども髣髴させる。演奏は安定していて、音も良い(しかしラフな音です)。

1999年に結成した、ブラジル Rio de Janeiro州 Rio de Janeiro市の4人のバンド。

本作は2007年(July 2007)にCDはブラジルのMARQUEE RECORDSから1000枚限定でリリースされた2ndアルバム。10曲(56:25)。
メンバーはギタリスト2人を含む4人編成の場合が多いが、本作ではギターが1人で3人編成。録音は2004年10月31日から2015年3月17日に行われている。
アナログLPは500枚限定重量盤(180g)とピクチャー盤がデンマークのHORROR RECORDSからリリースされている。

こちらは2014年(2.6.2014)にドイツでリリースされた再発盤。
LABEL: KETZER RECORDS (ドイツ)

Youtube試聴・本作9曲目まで
上のセットに最後の曲が抜けていますので、お手数ですが次の試聴で補ってください。
Youtube試聴・本作10曲目
Soundcloud試聴
Soundcloudにはコメント制作時点で4曲あり、"when the cannibals attack"は2011年のスプリットの4曲目、"bring your dead"が本作7曲目、"dead by witchcraft"が本作6曲目、"lucio fulci"は3rdの1曲目です。

(コメント:犬丸)

TOM TOXIC AND DIE HOLSTEIN ROCKETS - auf in's nachste gefecht

PSYCHOBILLY

軽快でおしゃれなロカビリーだが、ヒルビリー(昔のカントリー・ミュージック)のまで遡(さかのぼ)るダウン・トゥー・アースでオーセンティックなツボも押さえ、幅広いファン層にもマニアにも魅力的なサウンド。メロディーやヴォーカルの哀愁もテイスティー。

シンガーでギタリストのTOM TOXICを中心とするドイツの4人のバンド。

本作は2014年(9 June 2014)にリリースされた3rdアルバム。10曲ですが今回(初回プレスの999枚)はカヴァー5曲とライヴ1曲の合計6曲がボーナス曲としてプラスされるそうです。
LABEL: HALB 7 RECORDS (ドイツ)

Youtube試聴・本作4曲目
Youtube試聴・前作の曲

(コメント:犬丸)

「いつまでもこんな事やってられない」の件

アビスは永遠ではありません。
この店は、店長の楽しみとして、また京都最後のインディーズ・ストアとしての責任上、たらたら続けております。しかし、ぜーん然儲からないので、誰かがあとを継ぐわけでもなく、いつかは終わりにしなくてはなりません。
この事については、以前のブログ「付゛録゛」でお知らせしていたのですが、内容が古くなったため、「付゛録゛」のブログ・サーヴィス引越しに際して記事を削除しておりました。

基本的には、インディーズ・ストアを閉店して、その後中古クラシックCDストアー部門を数年間引続いてやってから、全部門閉店というのを目論んでいます。

数年前(もう十年位前からかも知れません)から、世界的にCDの流通状況が悪化していて、以前のように「売切れたらまた同じ業者に発注する」では済まされなくなっています。現在は、「売切れたら、どの業者に在庫があるか、どの業者が安いか(価格差が大きくなっている)を調べた上、その価格で入荷して良いかどうか確認するため、他の国内販売店の小売価格も調べた上で、問題なければ発注する」と言う手順が必要になっています。加えて最近の激しい円安で、入荷する毎に原価計算をやり直して価格を決め、店頭商品に添付するプライスカードの価格表示と、サイトのデータを修正する必要があります。このためパソコンでの事務的な仕事が以前の何倍もの大量になり、老眼や乱視による視力の低下を加速しています。中古クラシックCDストアーをやって行く為には、傷のチェックが出来るだけのある程度の視力が必要ですので、そこまで視力を低下させる前にインディーズ・ストア部門を閉店する必要があります。

そして、この店は私(犬丸)の力だけでやっているのではありません。犬丸はいまだに母犬の世話になっており、朝ごはんは自分で作りますが、晩御飯は母に作ってもらっています。洗濯も母がやっています。それどころか、茂り続ける家の周りの木をはしごに乗って切ったりするような仕事も、母にやってもらっています。よーするに、家の仕事は母まかせで、母に養ってもらっている状態です。一言で言ってパラサイトです。

さて、最新の状況をお知らせ致します。
各国のCDの流通状況がさらに悪化して、新譜が激減しています。
ここまで円安になると仕入れも慎重にしなくてはなりません。
母も85歳になり、さすがに老朽化してきて、良くころがります。
乱視の進行で「口」が「日」に見える状況です。少し離れて見ると、お客さんに顔が2つあったりします。

開店30周年となる2015年でインディーズ・ストア部門をやめることになっています。これが以前お知らせしていた予定です。
以前に一部のジャンルの取り扱いを停止した時も、予定を3年4年過ぎてもまだ在庫があると言う状態だったため、なかなか予定どおりに2015年でやめられないと考えています。今のところ、ほとんど入荷を絞り込んでもいません。しかし一方で、入れるべき新譜がどんどん減って行くと言う状況には、更に拍車がかかっています。新譜も少ないし、内容的にも低下している(試聴を探して聴いてみて結局やめるのが多い状況)し、自然と取扱タイトルが減ってきています。

実際に、インディーズ・ストア部門をやめるのがいつになるかは、周囲の状況に左右されそうな気がします。
結局はっきりした事はいえませんが、家の状況を考えればあまり時間はないのかもしれません。今は母に世話をしてもらっている身ですが、母の年齢を考えれば、いつ立場が逆転してもおかしくない様です。

それまでの間、何らかのお役に立てば幸いです。

NARBELETH - a hatred manifesto (s/t)

BLACK METAL

叙情入り暴虐ブラックメタル。ロウでエクストリーム、ダークで凶悪なオールド・スクール・サウンドに叙情性も入る。演奏もグロウルもノイジーで分厚さのあるヘヴィーな音質。北欧の90年代のバンドのライン上。コールドでもあるが、激情的(パッショネイト)な部分がそれを上回っている。
本作のタイトルは"a hatred manifesto"のはずですが、卸業者のデータで"narbeleth"となっているため、多くの業者の販売リスト(や新譜の告知)で"narbeleth"またはs/t等となっている様です。画像があれば拡大してみてください。下の方に"a hatred manifesto"とは入っていれば本作です。1stのタイトルは"diabolus incarnatus"です。

2008年からスタートした、キューバ(クーバ) San Cristobal de La Habana市(州)(ハバナ)のDakkarことLuis Hernandezの一人バンド。

本作は2014年(16. 5. 2014)にリリースされた2ndアルバム。8曲(30:11)。ヴォーカル及び全パート演奏はDakkarひとりで録音もDakkarがした。
LABEL: FOLTER RECORDS (ドイツ)

Youtube試聴・本作2曲目"Breathin a Wind of Hatred"
Soundcloud試聴・2012年のEP1曲目"Hail Black Metal"
Soundcloud音量調節は上部右のスピーカー印
Youtube試聴・1stアルバム2曲目"Raw Hatred"
Myfreemp3試聴・1stアルバム5曲目"Goddess of the Cold Moon"
Myfreemp3音量調節は上部右のスライド

(コメント:犬丸)

MAYHEM - esoteric warfare 全曲試聴

BLACK METAL

ちょっとサスペンス映画のバックグラウンド音楽を聴くような、不穏でドラマティックな感覚。ダークでアンダーグラウンドな所は前作そのまま。
前作"ordo ad chao"の不気味な感覚を維持しているが、展開は多く複雑。多くの展開を経て色々なパートが連ねられた曲などはシアトリカルな印象も与える。展開が多く一直線ではないので、ブラストは(私には)目立たない。
路線としては、いわゆる"モダンな音"路線をとらずに、かなり"エクスペリメンタルな音"の方向にある。新ギタリストMorten 'Teloch' Iversenも結構面白いギターを聴かせる。音質も良いが、綺麗過ぎる音でもなく、録音の音圧に頼るような音作りでもない。変化のある、音楽的にも高度なアルバムだが、ブラック・メタル本来のファンを失望させるような事はない。

1983年に結成した、ノルウェー Ski市(kommune)出身のバンド。
結成メンバーはギタリストがDestructor (Euronymous), ベーシストがNecrobutcher (Jorn Stubberud), ドラマーがKjetil Manheimの3人。
EuronymousはINNER CIRCLEの教祖となり、自殺したボーカル(1988-1991年)のDeadの脳みそをスープにして食べてしまったが、1993年8月10日にBURZUMのCount Grishnackh (Varg Vikernes)とMAYHEMのギタリスト(1992年-1993年)のBlackthorn (Snorre W. Ruch)によって22箇所を刺されて死亡した。

本作は2014年(EU:9 6 2014 /日本:June 6th, 2014 /USA:June 10 2014)にリリースされたアルバム。10曲(47:21)(日本盤は11曲)。
バンドは現在はOsloを本拠地としている。4人編成で、Necrobutcherは現在残っている唯一の結成メンバーだ。録音としては本作が最初になる新加入のTeloch (NIDINGRの1996年結成からのメンバー)が全曲を作曲している。ヴォーカルは前作から引続きAttila Csihar。TelochとAttilaの音楽性が中心かも知れない。
LABEL: SEASON OF MIST (フランス)
* 初回入荷はSEASON OF MISTのUSA盤の予定です。

Youtube全曲試聴
Youtube全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Musicmp3全曲試聴
Musicmp3の試聴は日本盤の11曲目(ボーナス)とは異なる11曲目があります。日本盤は先行発売されたシングル"Psywar"のB面"From Beyond the Event Horizon"ですが、ダウンロード・ヴァージョンは本作のアナログ2枚組LPヴァージョンのボーナス曲"Into The Lifeless (Budapest Sessions)"収録のようです。

(コメント:犬丸)

WE ARE THE DAMNED - doomvirate

DEATHCORE / METALCORE

クラスティー・デスメタル。あるいはデスロールと言う事です。本作ではエクストリーム性が突出したメタリックなサウンドになっています。なので、普通にデスコアとメタルコアの好きな人向き。米国や、日本ならメタル系で受けそうな音です。当店での入荷予定はありませんが、かなり完成された音なので、そのタイプの好きな人はチェックしておいたほうが良さそうです。

ポルトガルの4人のバンド。詳細はEncyclopaedia Metallumで。

2014年にリリースされた4thアルバム。
LABEL: LIFEFORCE

Youtube試聴

(コメント:犬丸)

EXHUMATION - hymn to your god 全曲試聴

DEATH METAL

オールド・スクールの範疇だが、極めて重心の低い堂々とした演奏。歌唱も落着きがあり、じっくりと腹の底から出すような声がパワーを感じさせる。勿論攻撃的ではあるが、MALEVOLENT CREATION等と比べても、低音強調気味でドゥーミーな暗さが全体に色濃く漂うのが特徴。曲調は全曲そういう感じで、それをもって単調と言うのであれば単調だ。その中にあって、リード・ギターがかなり聴かせる演奏をする部分があり、多少の変化をつけている。

2008年の盛夏に結成した、インドネシア Yogyakarta特別州 Yogyakarta市(ヨグヤカルタ)の4人のバンド。インドネシア全体ではスラミング・デス・メタル~ブルータル・デス・メタルのバンドが多いらしいので、彼らサウンドはインドネシアの標準ではない。
ヴォーカルのPunto (BLEACHED BONES: オールド・スクール~ダークなブラスティング・デス), ギターのGaps (I WIZARD: ポストロック~ドローン~エクスペリメンタル), ベースのGreの3人が正メンバー。もう1人のギターは本作の後で抜けているが、もともとゲストだったかも知れない。

本作のオリジナルは2012年(March 5th, 2012)にセルフ・リリースした1st単独アルバム。オリジナル・ヴァージョンはオリジナル曲6曲とVENOMのカヴァー1曲の全7曲。スコットランドのSACRIFICIAL TAPESからも同内容で30本限定でリリースされた。

こちらは2014年(February 2014)にドイツでリリースされた再発盤。VENOMのカヴァーがBLASPHEMYのカヴァーに差し替えられている。7曲(28:48)。本作までは正メンバーは4人編成。但し結成当初からドラマーがおらず、常にヘルパーのドラマーを入れて演奏しているので実質5人編成。ゲストでは、同郷のオールド・スクール・バンドHEADKRUSHERのJungkatが1曲でリード・ギター。
LABEL: DUNKELHEIT PRODUCTION (ドイツ)

Bandcamp全曲試聴・オリジナル(カヴァー曲はVENOM)の全曲

(コメント:犬丸)

ARKAN - sofia 全曲試聴

GOTHIC / DEATH METAL

メロディック・ゴシック。外国ではメロディック・デス・メタルと書かれているが、メロディック・ゴシックか、雄大でドラマティックなメロディック・メタルで良さそうだ。というのも、前作まではあったはずのハーシュ・ヴォーカルは、本作ではどこかに消えている。全体もそうだが、ギター・ソロも滔々と流れる大河のようなスケール感がある。
フランスを本拠地とするバンドだが、アルジェリアやモロッコ出身のメンバーが多く、第1の特徴はオリエンタルなメロディーと音色だとされる。極端なオリエンタル強調メロディーではないが、フォーキーな美メロにあふれている。タブラバヤンやダラブッカ、マンドラ等の民族楽器(但し同一地域の楽器で統一されていない)を使い、時にはアコースティックなサウンドも交えて演奏する。澄んだ清らかな音色と美メロの相性が大層良い。男声のハーシュ・ヴォーカルもあったようだが、本作はほとんど女性のクリアーなヴォーカルで統一されていて、ハーシュ・ヴォーカルは必要なさそうだ。

2005年5月に結成した、フランス Îles de France地域圏(Region, 旧訳:県) Paris特別市(Commune, 旧訳:フランス本国=国名略号がfrではなくfxまたはfxxの地域)の5人(本作時点で)のバンド。

本作は2014年(フランス:May 23rd / USA:23 June 2014)にリリースされた3rdアルバム。12曲(49:53)。
LABEL: SEASON OF MIST (フランス/USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

WO FAT - conjuring

PSYCHEDELIC DOOM METAL

ファズを効かせたスワンプ・ヘヴィー・ロック。以上は公称だがその通りの音。低音強調のファズを効かせたギターで重量級のヘヴィー・ロック。スワンプ・ロックにはカントリー色のあるバンドも含まれるが、このバンドはブルーズ色が中心で、ブーギー(ブギー)・リズムのフリー・インプロヴィゼーション(的)な演奏が彼らのサウンドの醍醐味になっている。この部分に加えて、時折かなりサイケデリックな部分もあって、サイケ・ドゥームとも書かれる。スワンプ・ロックの親戚に当たるサザン・ロック・タイプの曲もある。どの曲もダウナーで、(これが好きな人には)極め付きの心地良い音だ。

2003年に結成した、米国 Texas州 Dallas市の3人のバンド。

本作は2014年(DL:13 June 2014, CD:17 June 2014)にリリースされた5thアルバム。5曲。前作に引続き、録音はバンド自身が所有するCrystal Clear Soundの制作。カヴァー・アートも前作に続きAlexander von Wieding。
LABEL: SMALL STONE RECORDINGS (USA)

Youtube試聴・本作4曲目"Beggar's Bargain"
コメント制作時点で本作からの試聴が1曲しかないため、前作でも聴いてみてください。本作も前作と同じラインだと言われているし。心地良い無気力。心地良い惰性。そういう感じを与える音楽なので、急に変わるとは思われない。
Musicmp3試聴・前作全曲

(コメント:犬丸)

SEIROM - and the light will swallow everything

EXPERIMENTAL NOISE BLACK METAL / DRONE

ブラック・メタルとはいえないブラック・メタル。その点ではALCEST等と同様。エクスペリメンタル・ノイズ・ブラック・メタルの一人バンドGNAW THEIR TONGUESのMoriesのプロジェクトの一つ。アンビエントを中心に持って来てノイズの棘を減らしたもの。ヴォーカルはあるが、入らない曲もある。ALCESTよりはノイジーな部分もあって、多様性がある。ノイジーな部分は混沌とした音ではなく、静寂とも連続的に繋がりがある。ダウンテンポだ。ノイジーだがナチュラルにゆったりと時間が流れて、大自然の驚異と言う感じを与える。

2011年にスタートした、オランダ Friesland州 Drachten市のMoriesことMaurice de Jongの一人バンドの一つ。

本作は2014年(30 March 2014)にリリースされた3rdフルアルバム。9曲。
LABEL: BURNING WORLD RECORD (オランダ)

オフィシャル・サイトのYoutube試聴ページ

(コメント:犬丸)

VAINAJA - kadotetut (VAINAIA) 全曲試聴

DEATH DOOM

パワフル重低音グロウルはデス・メタルの印象も与えるが、ヘヴィーでいつもスローな演奏はダークでオカルト的な雰囲気が充満。ダウンテンポのブラストもある。1900年代のデス・メタルとドゥームにインフルエンスされたと言い、全くその通りのサウンド。19世紀フィンランド(キリスト教以前)の土着宗教儀式に基づいたコンセプト・アルバムで、歌詞はフィンランド語。バンド名は"死体"("神話"かも知れない)の意味。

2011年に結成した、フィンランドの Helvetti (Hell)の3人のバンド。

本作は2014年(May 23rd 2014)にリリースされた1stアルバム。9曲(38:29)。マスタリングはDan Swanoがした。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)(fi)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

アーティスト名がVAINAIAとなっている場合がありますが同じバンドです。コメント制作時点でサプライヤーのデータがVAINAIAとなっていて、国内ではねこメール・オンライン (Avis/犬丸ダイレクト)とAmazonとItunes以外はVAINAIAと表示しています。
(コメント:犬丸)

MASSACRE - from punk to the grave 3CD

METALIC CRUST

メタリックなハードコアなのだが、メタルコア系統のメタリック・ハードコアとの誤解を避けるためメタリック・クラストと書いた。80年代前半から後半にかけてのバンドで、1986年のMIQUEL COとのスプリットの頃からメタリック傾向を強めていったと言われている。初期の音は予想されるかも知れない様なDISCHARGE色の濃いものではなく、あまり混沌とした所がないのが特色で、比較的落ち着きのあるしっかりとした演奏や歌唱をしている。曲によってはスピード感があるが、ギターも至極パワフルで腰の据わった演奏をしている。現在のような完璧な録音状態とは言えないにもかかわらず、演奏は明瞭でパワーがある。結構テクニカルなバンドだったのかも知れず、演奏に捻りを加えた部分も空回りになる事無く、聴き応えがある。従ってすんなりメタル色を強めて行ったのだろう。

1982年にVARAVENTTIILIの名前で結成した、フィンランド Länsi-Suomen県 当時のKuru市(現在は合併してYlojarviの一部)のバンド。
1983年終わりにSOTATILAに改名し、1984年初めにMASSACREに改名した。本作始めに収録されている同郷のSEKAANNUSとの7インチが彼らの最初の音源。1996年の1stアルバムの前辺りから欧州のニミ・ツアーも行い国際的な人気も上昇した。1997年にはブラジルのATAQUE FRONTALから彼らの音源のコレクションが"from womb to the grave"のタイトルでリリースされた。1987年ごろHARDCORE HORROR RECORDS (後のDISTORTION RECORDS)からリリース予定だった2ndアルバムと1988年のDemo音源はリリースされずに、1988年にラスト・ショウを行い解散した。
その後2004年に再結成した。地元のほか、今もってブラジルなどでの人気も高いようで、南米でもライヴを行っている。2007年のブラジル盤"from womb to the grave"の再発が発売されている。
最初のスプリットの相手SEKAANNUSも再結成して、2008年と2010年に再び同じ顔ぶれのスプリット7インチとスプリット12インチをリリースしている。

本作は2014年(February 26th, 2014)にリリースされた編集盤ボックス。1982年から1988年迄の間の全録音75曲をCD3枚に収録した。以下の試聴の多くは前述の1997年の編集盤を音源としている。それでも十分良い状態だが、今回のリリースでは全曲オリジナル・マスター・テープからのリミックスが行われている。500セット限定。
LABEL: METAL WARNING (フィンランド)

収録音源:
ディスク1は"Punk Years 1982-1984"と題して、Split 7" EP With Sekaannus (26-02-1984)、Tuho 7" EP (TUHO RECORDS, 03-06-1984)、Verinen Katu TAPE (RITES TAPES, Australia, 03-06-1984)、Unreleased DEMO (29-07-1984)、1982年のVARAVENTTIILI名義の1曲、1983年のSOTATILA名義の2曲。
ディスク2はPropaganda Years 1985-1986"として、Massacre LP (1985)、Split 7" EP With Miquel Co.(1986)、Split Live TAPE With Bastards (1985, 以上がPROPAGANDA RECORDS)とUnreleased Rehersals 1984 / 1987, Live 1985 / 1988を収録。PROPAGANDA RECORDSは1981年設立のフィンランドのインディペンデント。
ディスク3は"Metal Years 1987-1988"でA Dream Unreleased LP (1987)、A Dream DEMO (1986)、DEMO (1988)、Bonus Live (1987)を収録している。

Youtube試聴・本作DISC1-7曲目"Rotat"
Youtube試聴・本作DISC1-9曲目"Tuho"
Youtube試聴・本作DISC2-7曲目"Elainten Vallankumous"
Youtube試聴・本作DISC1-4曲目"Luuleisa olevas vapaa"

(コメント:犬丸)

MANSION - we shall live 全曲試聴

HEAVY ROCK

ドゥーム、ヘヴィー・ロックの不思議な融合。ダイナミックなドゥーム・メタルに、ブーギーのようなリズムの泥臭さからクリアーなサイケ感覚、ポップなゴシックの品の良いポップネス等がミックスされている。彼らの作品はキリスト教Kartanolaisuus派にインスパイアされている。
Kartanolaisuus (英語名:Kartanoism)は、いずれも女性のAlma Maria Manor (1885-1953)とAmanda Matilda "Tilda" Reunanen (1894-1965)によって1920年代に興された、フィンランドSatakunta地方のキリスト教の宗派だ。秘密の教育を受けた10人ほどの子供の説教者やTildaの布教活動で勢力を伸ばした。結婚していてもあらゆる性的行為は悪であるとされ、教徒は厳格な禁欲主義で知られる。50年代までSatakunta地方の一部の都市で多くの信者がいたが、現在は西方教会ルター派に地方的に一部残っているのみという。
このバンドのシンガーはAlmaを名乗る女性である。普通に女性として歌っているが、これはある意味ユニークである。と言うのも、男と区別できないような声を出したり、女性らしさを誇張したりする方が、なぜか普通になっていると思うからだ。このセックスを意識させないヴォーカルは、教義にふさわしい。雑念を抱いて聴いていたりすればしばかれる(かも知れない)、本当は恐ろしいヴォーカルなのだ。

フィンランドTurku市の6人のバンド。

本作は2013年(07 June 2013)にアナログLP及びCD-R付アナログLPでMANSION RECORDSからセルフ・リリースされたデヴュー・ミニアルバム。4曲(21:59)。一部の注目を集めていた作品らしい。

こちらは2014年にポーランドでリリースされたCD化盤。16ページライナー入りらしい。
LABEL: NINE RECORDS (ポーランド)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

VAMPILLIA - some nightmares take you aurora rainbow darkness

EXPERIMENTAL METAL / POST-ROCK / EXPERIMENTAL ROCK / POST-METAL (日本・JAPANESE ARTIST)

混沌と静寂を織り込んだ、ダイナミックに展開する繊細なサウンド。クラシカルな音色の哀愁のメロディーのパートもあれば、ノイジーなパートもある。頻度は高くないがグロウルやシャウトもあり、ブラック・メタルからポップスまでネタは多様。ドラムズも聴き所になっている。

2005年に結成した、日本 大阪の10人を超えるバンド。ex-ボアダムズの吉川豊人参加以外はバンド暦のあるメンバーはいなかった様だ。
2010年にRUINSの吉田達也 (Ds)参加。2011年にTURTLE ISLAND / NICE VIEWの竜巻太郎 (Ds)が参加してツイン・ドラムズになる。2011年からゲストだった(ex-)相対性理論の真部脩一 (Bass)が2013年から参加。脱退したメンバーもいそうに思うが地中に埋めてある。
彼らはNadjaとの交友関係があるがAttila Csiharと繋がっていたのだ。本作の後、Attila Csiharの新作アルバム"gaudy monochrome" (Jacques Greeneの VASEレーベルからリリース)に参加予定。

本作は2014年(23 June 2014)にリリースされたファースト・アルバム。9曲。
もっと以前からアルバムがあったような気がするが多分ミニアルバムだったようで、2014年4月23日に"日本国内における1stアルバム"として"my beautiful twisted nightmares in aurora rainbow darkness"をリリースしている。本作も1stアルバムと言う事で、BORISの"new album"(外国)と"attention please"(国内)及び"heavy rocks(2011 new album)"(国内)の場合のように曲目が重なったりするのかと思ったら、全く別内容。
こちらの作品の録音・プロデュースはオーストラリア出身でアイスランドのポストクラシカル~アンビエントのミュージシャンBen Frost。ポストクラシカルと言われても何のことかわからないが、試聴を聴いてもらえば判るように、ジャンル名が異なっていてもVAMPILLIAと同じようなアプローチが聴かれて納得する。スタジオもBjorkや Sigur Rosが使用しているアイスランドのGreenhouse studiosが使われている。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

Youtube試聴・日本国内における1stアルバムの8曲目"Von"
Youtube試聴・日本国内における1stアルバムの2曲目"Ice Fist"
Youtube試聴・2013年のEP "Endless Summer"のタイトル・トラックwith ツジコノリコ (ゲスト・ヴォーカル)
Youtube試聴・VAMPILLIAのオフィシャル
Soundcloud試聴・VAMPILLIAのオフィシャル
Soundcloud試聴・Ben Frostのページ

(コメント:犬丸)

VESTAL CLARET - bloodbath band only version 全曲試聴

DOOM METAL / HEAVY ROCK

メロディックでダイナミックなドゥーム~ヘヴィー・ロック。エピック・メタルやメロディック・メタル、さらにはハード・ロックの要素も濃いが、サバス系のストーナー・グルーヴもあり、比較的モダンな音色も少なくないがヴィンテージな響きも取入れられている。斬新な音ではないがジャンルにこだわらないフリー・フォームな感覚で広範囲のメタルの要素を自由に取入れている。

2005年に結成した、米国 Connecticut州 Hamden町(Town)のバンド。SEAMOUNT (CHURCH WITHIN RECORDSのドゥーム~ヘヴィー・ロック)のヴォーカリストでHOUR OF 13 (Chad Davisの一人バンド的なドゥーム)に2006-2013年の間加わっていたPhil SwansonやUP Recording StudioのオーナーSimon TuozzoliとドラマーMike Petrucciが主なメンバー。2013年にMike Petrucciが抜けているが、CRUZ DEL SUR MUSICからリリースされている2014年の3rdではMike Petrucciがゲストとして参加している。

本作は2013年(February 1st, 2013)にポーランドのNINE RECORDSからリリースされた2ndアルバム。12曲(1:11:36)。
2011年の終りの方にCYCLOPEAN RECORDSからアナログLPのみでリリースされた1stアルバム"bloodbath"はそれまでのデモ音源の曲やEPの曲を再録音したもので、BLACK PYRAMIDのAndy Beresky、ATLANTEAN KODEXのManuel Trummer、Melancholic Master名義でALTAR OF OBLIVIONのMartin Meyer Mendelssohn Sparvath、FORSAKENのLeo Stivala、SEAMOUNTのTim Schmidt、PLANET GEMINIのHellion等多数のゲストが参加していた。
本アルバムは1stアルバムとアルバム・タイトルと収録曲が同じだが、録音は異なる。こちらの2ndは2012年に新たに録音された"band only version"となっている。
LABEL: NINE RECORDS (ポーランド)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

CORROSION OF CONFORMITY - ix

HEAVY ROCK / METAL PUNK

思いのほかヴィンテージな響き。前作となる2012年の"self title"アルバムでも、極端なドゥームやサザンロックではなしに、初期のサウンド(と言っても1stよりハードコア色の薄い2nd辺りのサウンド)に近い、BLACK SABBATH的なサウンドを聴かせていたが、さらに70年代ヘヴィーロックの傾向を強め、LED ZEPPELIN的的な所も交えている。

1982年に4人で結成した、米国 North Carolina州 Raleigh市のバンド。1984年の1stアルバムまでは専任のシンガーがいたが、2ndからトリオになった。

本作は2014年(23 June 2014)にリリースされた9thアルバム。11曲。現在のメンバーは2nd当時と同じ、全員結成時からの3人。現在のサウンドの傾向も当然かもしれない。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

Soundcloud試聴・本作4曲目"Nectar"
Allmusicサンプル試聴(30秒)・本作6曲目"On Your Way"

(コメント:犬丸)

TRAP THEM - blissfucker

CHAOTIC / GRIND

ダークでカオティックあるいはドゥーミーなパート、RAWでノイジーな高速グラインド・メタル様の要素、ロックンロール色も残したトラディショナル・ハードコアと言った要素がミックスされている。従って複雑な展開で、カオティックでテクニカル。CONVERGEとENTOMBEDのブレンドと言った感じ。

2001年に結成した、米国 Washington州 Seattle市のバンド。DECEMBER WOLVESや、BACKSTABBERS INC、TRANSISTOR TRANSISTOR、GRIEF等のメンバーが参加していた。

本作は2014年(2 June 2014)にリリースされた4thアルバム。11曲(47:13)。メンバーは4人。
LABEL: PROSTHETIC (USA/UK)

Youtube試聴・本作1曲目"Salted Crypts"
Youtube試聴・本作5曲目"Organic Infernal"

(コメント:犬丸)

ORANGE GOBLIN - healing through fire 2014 reissue 全曲試聴(オリジナルの分)

HEAVY ROCK / STONER

ブルージーなヘヴィー・ロック~ストーナー。なかなかワイルドでダーティーなところがチャーミング。パワーも十分で変化にも富んでいる。

1995年にOUR HAUNTED KINGDOMの名前で5人で結成して、1995年に4人となってこの名前に改名した、英国のバンド。以後メンバーは変わりない。

本作のオリジナルは2007年にSANCTUARY系の英国JAGERMEISTER/MAYANからリリースされた6thアルバム。9曲。10曲のライヴを収録したDVDが付いていた。
当時、SANCTUARYはインディペンデントでは英国最大のレコード会社だった。その年の12月に創業者が売却してメジャーのユニヴァーサル系列(米国とロシアではBMGがディストリビュート)になり、2012年に米国Sony Music Entertainment (旧Sony BMG Music Entertainmentを継承する会社)系列のドイツBMG Rights Managementに売却されてSony系になった。

こちらは2014年(2 June 2014)にリリースされた再発盤。DVDは付いていないが、2007年8月18日Maida Valeでのライヴ2曲が追加収録されている。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

Youtube全曲試聴(オリジナルの分)
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

PERDISIAN - mind's of the week 全曲試聴

DEATHCORE

かなり力まかせのパワーで押しまくりのエクストリームなデスコア。ヴォーカルは野太いグロウルと中音(低め)のシャウトでまくし立てる。全曲同傾向のアップテンポの攻撃的な曲で固めているが、本作は全4曲のEPなので一気に聴ける。さて、アルバムではどうするか?は今後のお楽しみか。ギターはメロディックでメタルのテイストも濃い。この部分があるためエクストリームなだけではない。それで特徴(変化)をつけた曲など考えられるかもしれない。

BLACK DAHLIA MURDER, CARNIFEX, ALL SHALL PERISH, AS I LAY DYING影響下に、2012年1月に結成した、英国 England国 Somerset典礼カウンティ(従来の翻訳は"郡"、Ceremonial county) Yeovil町(Town)の5人のバンド。

本作は、2014年(2014-05-26)にデスコア~メタルコア中心と思われる英国の新レーベルGLASSTONE RECORDSからリリースされたEP。4曲。
LABEL: GLASSTONE RECORDS (UK)

Soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

BURZUM - ways of yore

BLACK METAL

トラディショナルなフォーク・ミュージックと中世的な響き。とてもクリアー。彼の最近の作品と同様のスタイルで、アコースティックでアンビエント、スローで内省的(ないせいてき)なサウンド。つぶやき語るかの様なヴォーカルは大変リアルに身近に感じられる。クリアーな音はコールドな印象もあるが、侘しさもはかなさも、時には何がしかのフレンドリーな心情も感じさせる。

1973年(Feb 11th, 1973)ノルウェー Hordaland県 Bergen市生まれのVarg Vikernesのソロ・プロジェクト。

本作は2014年(2/6/2014)にリリースされた12thアルバム。13曲(1:06:04)。
LABEL: BYELOBOG PRODUCTIONS (ノルウェー)

Youtube試聴・本作2曲目"Portal"
Youtube試聴・本作9曲目"Ek Fellr (I am falling)"・Varg VikernesがUP
Youtube試聴・本作12曲目"Emptiness"
Youtube試聴・本作プレヴュー(各曲30秒づつ)

(コメント:犬丸)