EXORCISM - i am god

DOOM / HEAVY ROCK

大いにメタルをやっているのでウチが取り扱わなくてもどこかが、、、と思ったが、これが結構かっこ良いので。ヘヴィーなドゥームではある。しかしエピカルと言うのか、かなり勇壮なメタルでもある。ヴォーカルもドゥームのマナーはあるが、歌い上げる所も半端でないので、ストーナー/ドゥーム好きとしても嫌味には感じないと思う。プロデュース/ミキシングからマスタリングまでシンガーが行っており、大いにヴォーカルを前面に出しているが、ギターのJoe Stumpのソロもかなりフューチャーされている。このギターもメタル色が濃い(当たり前か?)が、ストーナー・リフも聴かせているし、なによりもサウンド全体が明瞭。ヴィンテージ感やどんよりした怪しさを出すために、どうしてもぼやけた録音が多いヘヴィー・ロック界にあっては、これだけでも輝く個性だ。幾分モダン(グルーヴ・メタル)な部分もあるかも知れないが、程ほどの味付け程度。

このバンドは、メタル・バンドKILLING MACHINE (MAUSOLEUM RECORDS)のシンガーを一時務めたセルビア Subotica基礎自治体のCsaba Zvekanが、2006年に1人で始めた。もともとはソロ活動/ソロ・アルバムとして作曲し、レーベルへのデモ録音も彼1人が全パートとヴォーカルを担当していた様だが、4人編成のバンドになった。そのギタリストがJoe Stump。間違いでなくあの米国のギタリスト。ドラマーはGary King (別名Garry Kin)と言う人で、こちらは英国人。ブラジル/英国のパワー・メタル・バンドACHILLEAのメンバーであり、Jeff BeckやJoe Lynn Turnerのドラムズを叩いた事もある。残る1人のベーシストは、米国のプログレ・メタルバンドDOMINICIに参加しているイタリアのLucio Manca。イタリアのバンドにも参加しているので移住した訳ではない。

本作は2014年(April 25th, 2014)にリリースされた1stアルバム。
LABEL: GOLDENCORE RECORDS (ドイツ)

Youtube試聴・本作3曲目"Voodoo Jesus"
Youtube試聴・本作8曲目"Stay In Hell"
Youtube試聴・本作12曲目"Zero G"

(コメント:犬丸)