LOWERED A.D. - new depths

DEATHCORE / DEATH GRIND

かなりデス・メタルとグラインドコア色の濃いメタルコア。またダークネスの深さはドゥームやスラッジの影響だろうか。一応Blackened Hardcoreの看板を掲げているが、まったくデス・メタルのようにも聴こえる。初期EMTOMBEDをドゥーミーに重くした感じ。ヴォーカルは低音のグロウルで、演奏も暗くて重いがスピード感もあり、いずれもパワーを感じさせてダイナミックだ。

LOWERED A.D.は2013年9月に、米国 Illinois州 Marion市で、5人が結成した。

本作は2014年(Nov 25th 2014)に、ニューヨークのハードコアとメタルのレーベルUNBEATEN RECORDSからリリース(流通はEQUAL VISION)された1stアルバム。9曲。
LABEL: EQUAL VISION/UNBEATEN RECORDS (USA)

soundcloud試聴・本作3曲目"Existence is Futile"
Bandcamp試聴・今年7月のデモ4曲

(コメント:犬丸)

JOB FOR A COWBOY - sun eater 全曲試聴

DEATHCORE

エクストリームなデスコア。
しかしテクニカルで、スロー・テンポ目の曲やパート、少しダークなパートやコールドで叙情的なパートもあり、複雑な展開。変拍子からエクスペリメンタルな音もちらほら。ピロピロのテクニック抜群のギター・ソロ入り。ヴォーカルはグロウル(デス声)にシャウトを交える感じ。

JOB FOR A COWBOYは2003年12月に、米国 Arizona州 Glendaleで、Jonny Davy (Vo), Ravi Bhadriraju (Gr), Andrew Arcurio (Gr), Chad Staples(Bass), Andy Rysdam (Ds)の5人が結成した。

本作は2014年(November 11, 2014)にリリースされた4thアルバム。9曲(46:41)。
本作においてバンドのメンバーは4人。シンガーのみが結成メンバー。いなくなったドラマーの後には、Danny Walker (INTRONAUT, EXHUMED, PHOBIA, JESU)がスタジオ・メンバーとして参加している。ゲスト・ヴォーカルはCANNIBAL CORPSEの George Fisherが1曲参加。録音とプロデュースはDEICIDE、DEATH ANGEL、CHELSEA GRINをプロデュースしたJason Suecof。
LABEL:METAL BLADE (USA)

Youtube全曲試聴
Youtube全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Mfmf!Facebook musicmp3全曲試聴
Youtubeよりmusicmp3試聴の方がかなり音質が良いみたいです。

(コメント:犬丸)

BOMBSHELL ROCKS - generation tranquilized

STREET PUNK

安定した演奏と、人間臭さが伝わってくるヴォーカルは懐かしくも感じられる。メロディックでミドルテンポからファストまで、比較的ゆったりと聴ける曲が多い。ちょうど初期のRANCIDなどを更にオーソドックスにした感じで、ハッタリのないヴォーカルやシンガロングは、男臭さだけではなく、大いに親愛や連帯を感じさせる。

BOMBSHELL ROCKSは1995年に、スウェーデン Västerås市(kommun)で、5人が結成した。
2007年と2008年に来日した。

本作は2014年(Nov 25th-USA・Nov 28th-Europe)に、米国ではPIRATES PRESS RECORDSから、ヨーロッパではBURNING HEART RECORDSからリリースされた4thアルバム。12曲。
Mathias Farm (MILLENCOLIN)がプロデュースした。以前の作品でもMieszko (NASUM)と Mathias Farmが録音・プロデュースをしている物があった。彫り師として経験をつむためにバンドを離れていた結成メンバーのシンガーMarten Cedergranが、アルバムとしては本作から復帰している。そのほかメンバーの異動は時々あったようだが、現在は(ほぼ?)結成メンバーに戻っているようだ。
LABEL: PIRATES PRESS RECORDS (USA)

Ololo.fm試聴・本作3曲目"Without Destination"
Ololo.fm試聴・本作9曲目"Scars And Tattoos"

(コメント:犬丸)

FOREVER CAME CALLING - what matters most... 全曲試聴

EMO POP / MELODIC HARDCORE

元気で爽やか、いや、それ以上のエモポップ / ポップ・パンク。
思わず「能天気!」と言ってしまう、天井(てんじょう)知らずの明るさ。うらやましいですよ。「この世に憂いはないんかい!」と言いたい。でもいやみなコマーシャリズムを感じさせず、ひたすらファストに疾走してエナジーを放射する、激烈ポップ・サウンドは、最近のバンドにない潔さ。ハイエナジーが暴力的なレベルの様な気もしますが、負けてたらあきまへんわ。なお、6曲目がスローでアコースティックな曲になっていて、3分15秒間の息抜きができます。

FOREVER CAME CALLINGは2006年に、米国 California州 Twentynine Palms(旧名:29 Palms)市(Incorporated City)で、4人が結成した。

本作は2014年(21 October 2014)にリリースされた2ndアルバム。11曲。
Kyle Black (PARAMORE, PIERCE THE VEIL, COMEBACK KID)がプロデュースした。
LABEL: PURE NOISE RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

DEAD KENNEDYS - fresh fruit for rotting vegetables 2CD edition

HARDCORE / US HARDCORE

ハードコア・パンクのシーンに大きな影響を与えた1stアルバム。ポリティカルなパンクと言うと難解と思われかねないが、この作品がシーンに強いインパクトを与えたのは、少しも難解な作品ではないからだ。強烈なパンク感覚とメロディーも十分にキャッチーな曲が、少しも手をゆるめずに、立て続けに収録されている。これは楽しまずにはいられないし、引き込まれて熱くならずにはいられない。'Viva Las Vegas', 'Kill The Poor', 'Holiday In Cambodia', 'Let's Lynch The Landlord', 'California Uber Alles'等、後々までも愛聴される曲が多い。

DEAD KENNEDYSは1878年に、米国 California州 San Francisco市で、4人が結成した。

本作は1980年(September 2, 1980)に英国のCHERRY REDからアナログLPで、米国のALTERNATIVE TENTACLESからカセット・テープでリリースされた1stアルバム。14曲(33:03)。

こちらは2000年にリリースされた再発盤、ボーナス・ディスク付き。
ボーナス・ディスクには初期の3枚のシングル、「Holiday in Cambodia (アルバムとは異なるシングル・ヴァージョン)」「Kill the Poor (アルバムとは異なるシングル・ミックス)」「Too Drunk to F**k (このアルバムに収録されていない)」を、B面も含めて収録している。ボーナス・ディスクの曲目は、1.Holiday in Cambodia [Single Version](3:46) 2.Police Truck(2:24) 3.Kill the Poor [Single Remix](3:07) 4.In-Sight(1:40) 5.Too Drunk to Fuck (2:41) 6.Prey (3:50)の6曲。
LABEL: CHERRY RED (UK)

musicmp3試聴

(コメント:犬丸)

WHEN CITIES SLEEP - what lies lay between us 全曲試聴

ELECTRONICORE / SCREAMO / NEW SCHOOL METALCORE

エレクトロで刺激的な音、加えて金属的な刺激的な音、ハードコア性の高いカオティックな刺激的な音も満載の演奏に、激シャウト~スクリームのヴォイスの組合せは、まさに音の暴力。そこに、クリアーでコールドな音やエモいクリーン・ヴォイスも重なる。多様な要素を重ねつつ複雑に展開するので、音楽としてのまとまりがついているか疑問かも知れないが、まとまらないカオスの音楽が彼らのオリジナリティーだ。疲れても良い人と、これでも疲れない頑丈な人向きの音楽。

WHEN CITIES SLEEPは2010年初めに、米国 Maryland州 Charles郡 Waldorf地域圏(unincorporated community)で、5人が結成した。

本作は2014年(November 18th 2014)にリリースされた1stアルバム。8曲。
ゲストはI THE BREATHERの Shawn Spannが1曲参加。
LABEL: INDIANOLA RECORDS (USA)

audiomack全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

SICK OF IT ALL - original album collection 3cd (death to tyrants / based on a true story / xxv nonstop) 全曲試聴

NEW YORK HARDCORE

SICK OF IT ALLがCENTURY MEDIA RECORDSのレーベルABACUS RECORDINGSに移籍して発表した1作目で通算では8thアルバムとなる"death to tyrants" (2006年)から、9thアルバム"based on a true story" (2010年)、セルフ・カヴァーを中心に新曲も収録した10thアルバム"xxv nonstop" (2011年)までの3枚のセット。お値段は1枚分。

SICK OF IT ALLは1986年に結成した、米国 New Yore州 Queens郡の4人のバンド。

本作は2014年(11 November 2014)にリリースされたCD3枚セット。
LABEL: CENTURY MEDIA RECORDS (USA)

musicmp3・"death to tyrants"全曲試聴
musicmp3・"based on a true story"全曲試聴
musicmp3・"xxv nonstop"全曲試聴

(コメント:犬丸)

RAUNCHY - vices.virtues.visions.ltd.digipak

DEATHCORE

今まで2年おきに新アルバムを出していたが本作は4年振りであり、加えてフロントマンが変わっている。もともとNU METAL, MELODIC DEATH METAL, INDUSTRIAL METAL, METALCOREのバンドと言う、かなりジャンルの境界線上のバンドだったが、前作ではかなり普通にポップなメロデスをしていた。本作はそのメロディックなポップ性は残したまま、いくらかエクスペリメンタルな位にモダンな、デスコアやエモメタル等のニュースクールなメタルコア要素・ハードコア性を強めている。これには、最初に書いたような事情も影響しているのかも知れないが、今作のサウンドの方が板についているように聴こえる。

RAUNCHYは1992年に5人で結成した、デンマークのバンド。2001年以後はキーボーダーが加わり6人のバンド。

本作は2014年(Nov 14, 2014)にリリースされた6thアルバム。11曲。こちらはデジパック限定盤。"Nght Prty (Drop RMX)"を追加収録。全12曲。
2013年から3代目シンガーとしてex-HAARP MACHINE (SUMERIAN所属の、英国のテクニカル・プログレッシブ・メタルコア)の Mike Semeskyが参加し、本作が彼の参加後初のアルバムになる。シンガー以外の結成メンバーは誰もやめていない。
LABEL: MASSACRE (ドイツ)

Youtube試聴・本作1曲目"Eyes Of A Storm"
Youtube試聴・本作2曲目"Truth Taker"
Youtube試聴・本作3曲目"Digital Dreamer"
musicmp3試聴・4年前の前アルバム"a discord electric"の全曲

(コメント:犬丸)

EVIL CONDUCT - today's rebellion

OI PUNK

オランダのLAST RESORTと言われているオイ・パンク・バンド。LAST RESORTと比較すれば大変メロディックで楽しげなノリをしている。
別段のテクニックを感じさせるわけではないが手堅い演奏に、パワフルでラフな感じのだみ声のヴォーカル。アレンジもストレートで、捻りを加えずにメロディーをそのまま演奏し、歌っている。ストレートでベーシック、そしてシンガロングなワーキング・クラスのオイ・サウンドを彼らは目指している。同傾向の曲が揃っているので、音だけ聴けばやや単調かもしれないが、一体感を盛り上げずにはいない様なサウンドなので、黙って座って聴いているのが間違いだ。みんなでパーティー気分で聴くのが正解だろう。

結成は1984年なのでLAST RESORTと同世代といえる。オランダ Roermond市(municipality)で、KING OF KINGS TATTOOの彫り師として有名になるHan等が結成した。当時スキンヘッズはメンバー中2人のみだった。活動はあまり進なかったが、90年代に入って本格的に欧州全域でのライヴを始めたようだ。

本作は2014年にドイツのRANDALE RECORDSからリリースされた6thアルバム。10曲。メンバーは3人。

こちらは米国のSIX FEET UNDER RECORDSから同じ年に(25. September 2014)にリリースされた米国盤。
LABEL: SIX FEET UNDER RECORDS (USA)
* SIX FEET UNDER RECORDSは初回入荷予定のレーベルです。バンドの現在(本作)の契約レーベルはRANDALE RECORDSの可能性が高いです。

Youtube試聴・本作1曲目"This Flame"
Youtube試聴・本作2曲目"That Old Tattoo"
Youtube試聴・本作7曲目"Gone By Tomorrow"
Youtube試聴・本作10曲目"Best Years Of Your Life"

(コメント:犬丸)

OWEN - other people's songs

EMOCORE

ゆったりしっとりアコースティック。目の前で歌っているようなリアルな感覚が、聴き手の心の奥深くまでエモーションを伝える。タイトルの意味はカヴァー・アルバム。どんな料理をするのか興味深かったが、原曲の曲調を生かしつつも、現れる個性はMike Kinsella丸出しと言ったところ。かなり当たり前っぽい仕上がりだが、多分これこそ多くのファンの期待する所と一致していそうだ。いつもの作品以上にリラックスして聴ける、他人(Mike Kinsella)のエモーションにふれる事が心地良い仕上がり。安定感のあるサウンドで、これこそ「安定は希望です」かな。

OWENは2001年からスタートした、Mike Kinsellaのソロ・ユニット。
Mike Kinsellaは1997年3月4日に、米国 Musician州で生まれ、Illinois州 Chicago市で活動する。JOAN OF ARC, CAP'N JAZZ, OWLSの中心メンバー。

本作は2014年(December 2, 2014)にリリースされた8thアルバム。8曲。
本作はNeil Strauchがプロデュースした。
LABEL: POLYVINYL RECORDS (USA)

soundcloud試聴・本作から4曲収録したSampler

(コメント:犬丸)

MONO - rays of darkness 全曲試聴

POST-ROCK / SHOEGAZE

シューゲイズ・インスト・ポスト・ロック。
より少なく、厳選した音だけで作られているが、場面ごとに必要に応じて管楽器やアコースティック(ぽい)ギターなども取り入れている。更に叫ぶがごときヴォーカルが入る曲、無音階無リズムのノイズ・パートもある。そのすべてが十分な効果を上げ、心に食い込む。今回、MONOは2作品を同時に発表した。もう一方のアルバム"last dawn"が明るめの美しいサウンドであるのに対して、本作はそれと対極的な暗さを描いている。本作でもクリアーでで美しい音は随所に聴かれる。しかしもう一作と比べれて全体がより激しくダイナミックだ。激情的な物に満ち、不安をあおるような音が多い。そして、このアルバムは不安と混乱を収束させずに終わる。

MONOは日本国 東京都で、1999年1月から結成にかかり、1999年12月に4人が結成した。

本作は2014年(28-10-2014)にリリースされた8thアルバム。4曲(35:22)。
ゲスト・ヴォーカルでENVYの Tetsuya Fukagawaが参加。
LABEL: TEMPORARY RESIDENCE LIMITED (USA)

Youtube全曲試聴(rays of darkness全曲)
Youtube全曲試聴(last dawn / rays of darknessまとめて全曲収録)
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
soundcloud試聴

(コメント:犬丸)

TERROR - always the hard way CD+DVD 旧ヴァージョンの全曲試聴付き

METALCORE

現在(コメント制作時)DVDのリージョンは不明です。
濃密な音で体を動かす用のメタルコア。ヘヴィーだがぱりぱりと切れが良い、メタル度を高めたアグレッシヴな演奏。強烈なリズムでファストな疾走から2ステップやモッシュ・パートへと展開する。ヴォーカルはタフ・ガイ・タイプでひたすら熱く、シンガロングも元気が良い。

TERRORは2002年に、米国 California州 Los Angeles市で、5人が結成した。

本作は2006年(25 July 2006)にリリースされた3rd(2nd)アルバム。14曲(30分)。
Planet Z StudiosでZeussがプロデュースした。本作より、PROMISEやDONNYBROOKのメンバーが新加入している。ゲストはLEEWAYのEddie SuttonやHIP HOPアーティストMursとMr. Dibbs (ATMOSPHEREのDJ)等が参加。

こちらは2014年(November 11, 2014)にTERRORの自主レーベルDEFIANT MUSICからリリースしたDVD付き再発盤。
CDにはボーナス・トラック2曲("Back At You" "Dead End")を収録(公式情報による)。全16曲。
付属のDVDは2006年にTRUSTKILLからリリースされたDVD作品"living proof" (180分)をそのまま収録。
この付属DVDにはLive In London, January 2006の20曲と、「Extensive Show Archive」として各国でのライヴからHellfest 2002 (2曲), California - Summer 2002 (1曲), Hellfest 2003 (2曲), Krazy Fest 2003 (5曲), New England Metal Fest 2004 (2曲), Europe - Summer 2004 (1曲), Brazil Liberation Fest 2005 (2曲), Quebec City - Spring 2005 (1曲), Japan - Fall 2005 (1曲"one with the underdogs")、そしてVideo Clips (2曲)を収録。
LABEL: REAPER RECORDS/DEFIANT MUSIC (USA)

Youtube全曲試聴("Dibbs And Murs Check In"を含まない15曲)
Youtube全曲試聴に書かれている曲目と曲順が、ディストリビューションの提供する旧ヴァージョンの情報と一致していません。全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Youtube試聴・本作12曲目"Dibbs And Murs Check In"
musicmp3全曲試聴(15曲)
musicmp3全曲試聴はYoutube全曲試聴と15曲目の表示タイトルが異なります。

(コメント:犬丸)

NOFX - backstage passport soundtrack

MELODOC HARDCORE

本作は編集盤です。NOFXの経歴や音楽性は以前の記事をご覧下さい。
NOFXの以前の記事

本作は2014年(December 9, 2014)にリリースされたアルバム。
2008年からスタートしたNOFXのテレビ・ショウ"Backstage Passport"のサウンド・トラックで使われた曲をフル・リマスタリングで収録したCD盤。未発表を5曲、リミックスを7曲収録し、全15曲。
LABEL: FAT WRECK CHORDS (USA)

Youtube試聴・NOFX Backstage Passport Episode 1(本CDの元になったシリーズの第1回映像)

(英文告知より抄訳)

ZOOKEEPER - pink chalk 全曲試聴

INDIE ROCK

柔らかく温かみに満ちた、落ち着いたインディー・ロックをやっている。
極め付き、極上の歌物と言うべき、歌心にあふれたサウンド。不要な音は取り除く一方で、アコースティック、ストリングス、ホーン、ピアノ等その場面ごとに必要な音は何でも取入れている。そのため、MINERAL関連の一つだがエモコアにこだわるわけでもなく、制限を設けない柔軟な音楽性を持っている。音の隙間が多く見通しの良いサウンドやChris Simpsonのシンプルで伸びやかな(でもちょっとおっさん臭い)ヴォーカル・スタイルのために、ストレートな音楽と言う印象を受ける。

ZOOKERPERは2004年に、米国 Texas州 Austin市でスタートした。
2014年に再結成したMINERALのフロントマンChris Simpsonのソロ・プロジェクト。MINERALののベーシストJeremy Gomezも協力している。

本作は2014年(14 November 2014)にリリースされたアルバム。10曲(34:21)
LABEL: COUNT YOUR LUCKY STARS RECORDS (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MDC - millions of dead cops millennium edition 全曲試聴(ボーナスを除く)

HARDCORE / US HARDCORE

米国のハードコアは全部US Hardcoreなので、米国ではUS Hardcoreと言う分類はないみたいだが、日本で言うUSハードコアの初期のバンド。いかにもUSハードコアらしさあふれる疾走感に、本来ハードコアにあったはずのパンクと共通したワイルドな暴走感覚もある。ちょっとラフな音質だが熱いエモーションを伝えるに最適なダイナミックな音楽になっている。早口言葉的ヴォーカルが、少し軽い音質のロウな演奏に乗せて、キャッチーなメロディーのポリティカルな歌詞を歌う。

後にMDC (MILLIONS OF DEAD COPS)に改名するSAINTSは、1970年代後半に、米国 Texas州 Austin市で、4人が結成した。
SAINTS名の1981年に1stシングル(2曲)を発表した。この2曲は後にMDCの1stアルバムに収録されている。
1982年に本拠地をCalifornia州 San Francisco市に移しMDCに改名した。同年1stアルバム(本作)がリリースされた。
現在はOregon州 Portland市を本拠にしている。

本作は1981年にを自主レーベルR RADICALからリリースした1stアルバム。14曲。
本作のディストリビューションは、Jello Biafraの ALTERNATIVE TENTACLESが協力した。

こちらは2014年にリリースされた再発盤。全45曲。
リマスター、オリジナルに31曲追加されていて、内21曲は初出音源。この内17曲はライヴ録音。
LABEL: BEER CITY (USA)

hello.dj全曲試聴(ボーナスを除く)
hello.djの試聴は検索により自動生成されます。タイトルは正しくても異なったヴァージョンが再生されているかも知れません。

(コメント:犬丸)

HOODS - gato negro 全曲試聴

MOSHCORE / METALCORE

懐かしさも感じるストレートなモッシュコア。
しかしこのバンドは決してパワーだけではない物を持っている。曲ごとに工夫を凝らした音も入れ(特に曲の始めに)て単調さを回避しつつ、本質部分はまったく今までの延長線上だ。6曲目などちょっとモダンな音で始まるが、すぐに本性をあらわにして、爽快なモッシュコアをフルパワーで演奏する。ダンサブルな要素は少なく、ブレイクダウン、モッシュ・パートを中心としたミドルテンポ中心のメタリック・モッシュコアで、じつに良くこなれた音。ギター等も器用なソロを入れるし、リズム隊も完璧。その点ではテクニカルと言っても良いくらいだが、本作のオーソドックスを極めた様なサウンドは、聴くとほっとすると人も多いはずだ。

HOODSは1995年はじめ(1994年)に、米国 California州 Sacramento市で、4人(1994年当初3人)が結成した。
最近は5~6人編成で、結成メンバーはMikey "Hood" Mrazのみになっている。

本作は2014年(25 Nov 2014)にリリースされた7thアルバム。13曲。
地元のPus Cavern Recordingでミキシング、マスタリングされた。
LABEL: ARTERY RECORDINGS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

FUGAZI - first demo 全曲試聴

US HARDCORE

十分に音質が良く、従来のハードコアとは異なった彼らの音楽性を余さず聴き取る事ができる。Joe Lallyのベースが素晴らしい。ダブにインフルエンスされたリズミックな曲からは、バンドのあり方は異なるが、BAD BRAINSも連想する。この2バンドは私生活でやる事が正反対だが、音楽のバンドとしてはどちらも革命的な存在だったと思う。今迄"inner ear demo1987"と言うタイトルで流布していた録音とは表記されているトラックリストが異なるが、これが1988年1月に録音された1stデモということだ。

FUGAZIは1987年に、米国 Columbia特別区(District) Washington市で4人が結成した。

本作は当時ライヴ会場等で、バンドにより配布されていたデモ・テープ(カセット・テープ)。
タイトルは"turn off your guns"と付けられていて、10曲が収録されていた。収録されている音源は1988年1月にDon Zientaraの協力の下にInner Ear studiosで録音された。

こちらは2014年(Nov 18, 2014)にリリースされた再発(CD化)盤。全11曲。
タイトルは"first demo"と改められ、このときの録音中唯一公開されていなかった未発表音源"Turn Off Your Guns"が追加されている。この曲は今迄ライヴ音源でのみ聴く事が出来た曲だ。本作は、ALOHA (POLYVINYL RECORDS)に参加したマルチ・ミュージシャンでスタジオ・エンジニアとして仕事が多いT.J.Lippleによってマスタリングされた。
LABEL: DISCHORD (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。(コメント:犬丸)

JAZZ JUNE - after the earthquake 全曲試聴

EMOCORE / INDIE ROCK

すべてがナチュラルな感じでまとまっている、メロディックなインディー・ロック~エモコア。メロディックでキャッチーで、それと同じ位爽やか。曲の良さもアルバム全体をリードしていて、明るい音やメロディーが中心だが、軽い哀愁メロディーも程よく溶け込ませている。

JAZZ JUNEは1996年に、米国 Pennsylvania州 Kutztown村(Incorporated borough)で、5人が結成した。
当時全員がKutztown大学(Universityの学生だった。2002年に解散し、2004年にライヴ活動を停止した。2006年に癌死したローディーのためのベネフィット・コンサートを行うためreunion(一時的に再結成)し、2013年に復活して新曲を作りはじめた。

本作は2014年(November 11, 2014)にリリースされた4thアルバム。10曲。Evan Weiss (INTO IT. OVER IT., THEIR THEY'RE THERE)がプロデュースした。
LABEL: TOPSHELF RECORDS (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

GATES - bloom and breathe 全曲試聴

EMOCORE / INDIE ROCK

ソフトな部分の音の柔らかさと大きな広がりから、ヘヴィーな部分の高揚感と音の膨らみまで。静から動・動から静への変化を自由自在に操る展開や演奏はテクニカルだ。そして、幾分アンビエントな音も入る高度なサウンドだが、ナチュラルでもある。この自然な雰囲気は、エモーショナルで気取りのないヴォーカルによる所も大きい。

GATESは2011年に、米国 New Jersey州で、5人が結成した。
この結成は、2010年4月に解散したNew Jersy州 New Brunswick市のエモ系バンドBEARS AND BRIGHT LIGHTSのメンバーが中心となり、2010年11月に解散したArizona州 Gilbert町(Town)のLYDIA(2011年9月に再結成)のギタリストも参加した。

本作は2014年(21 October 2014)にリリースされたアルバム。13曲。
LABEL: PURE NOISE ENTERTAINMENT (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MONO - last dawn 全曲試聴

POST-ROCK / SHOEGAZE

美しくやさしいシューゲイズ・インスト・ポスト・ロック。
より奥行きのある世界、より広がりの感じられる世界を作るために、より少ない厳選された音だけで作られている。かすかな叙情を漂わすメロディーのほのかな冷たさには戦慄を覚える場面もある。ゆっくり浸ればなんの努力も要せずに作品と一体化してしまうだろう。気短に、時間に追われて聴くのには向かない。MONOは今回は2作を同時に発表した。本作の明るめの美しいサウンドに対して、もう一方のアルバム"rays of darkness"では「暗さ」を描いている。とは言え、本作でもあまりに透明で美しい音には冷たさを感じる事がある。

MONOは日本国 東京都で、1999年1月から結成にかかり、1999年12月に4人が結成した。

本作は2014年(28-10-2014)にリリースされた7thアルバム。6曲(48:30)。
LABEL: TEMPORARY RESIDENCE LIMITED (USA)

Youtube全曲試聴(last dawn全曲)
Youtube全曲試聴(last dawn / rays of darknessまとめて全曲収録)
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

LAGWAGON - hang 全曲試聴

MELODIC HARDCORE / POP PUNK

なるほど、最初に公開された曲"Cog In The Machine"はメタルですねぇ。声や音はLAGWAGONではあるものの、思いっきりメタル。ディープパープルから、LAメタルも、AORメタルも含めたトータルなメタルと言う印象。
しかしアルバム全体では、トータルにメタルと言う印象ではなく、突出した曲はないがかなりバラエティーに富んだキャッチーな曲が揃っている。熱さばかりではなく、さらっとした哀愁が心地良く心にしみ込み、リラックスして聴ける。多少、全体にメタルの傾向はあるかもしれないが、"Cog In The Machine"が特別に極端な様だ。
ところで、Joey Capeは最近太りすぎで声が出てないと言ううわさもあるが、録音ではやはり彼のヴォーカルの個性と魅力は安定しているし、安心して浸れる作品になっている。

スピード・メタル・バンドSECTION 8は1988年に、米国 California州 Goleta市(2002年までは自治体(市制)が未成立の"地域")で結成した。
その後女性の紹介でJoey Capeが加入し、同名のバンドが多数あるため、1990年にLAGWAGONに改名した。サウンドも変わったが、1989年時点のSECTION 8のメンバー5人が、LAGWAGONに改名して3rdアルバムを発表するまで続いている。

本作は2014年(October 28, 2014)にリリースされた8thアルバム。12曲(38:51)。
Joey Capeがプロデュースした。Joey Capeと Chris Flippinの2人がメタル・バンド時代からのメンバーで、2010年までは3人が残っていた。この点を考えれば、本作のメタル指向も原点回帰と言う事になるのだろうか。
LABEL: FAT WRECK CHORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
ololo.fm試聴・本作1&2曲目"Burden Of Proof"&"Reign"
soundcloud試聴・最初に公開された曲、本作4曲"Cog In The Machine"

(コメント:犬丸)

NO MERCY - widespread bloodshed, love runs red (SUICIDAL TENDENCIES) 全曲試聴

US HARDCORE / CROSSOVER THRASH / THRASH METAL

このアルバムはかなりスラッシュ・メタル性が強いが、やはりクロスオ-ヴァーなので、その面白味がある。ざくざくしたり、速かったり、聴かせるソロソロが入ったりする一方で、奇妙なだれた感じや暗さがあったり、メタルとして聴けばちょっともたついた感じがありB級グルメのテイストがある。かなりメロディックで、ストリート感覚の部分もあり、全般的にはそれほどスピード感はない。ハードコア・パンクと言うより、パンクのテイストも入る。
長く廃盤となっていた幻のアルバムだ。バンド名はNO MERCYだが、流通上はアーティスト名がSUICIDAL TENDENCIESとなっている場合(Amazon.co.jp等)もある。後に記載するバンドの来歴でも明らかなように、SUICIDAL TENDENCIES (以下S.T.と略記)の別動隊的な存在だ。

NO MERCYは1982年に、米国 California州 Los Angeles市 Venice町内会(Neighborhood)で、4人が結成した。
コア・メンバーはMike Muirのバンダナ友達で、1987年位からS.T,に参加するMike Clark。後に2代目Voとして参加したMike Muirも深くかかわっている。2代目ベーシストのRic "Rancid" ClaytonがおなじみのS.T,のロゴをデザインした。1985年に初代シンガーKevin Guercioが WY州 Jackson Hole市に引っ越したため、替わってMike Muirが参加した。
1987年頃Mike Muirと Mike Clark以外が脱退したため、新メンバーを加えて、1987年からSUICIDAL TENDENCIES名義で活動を始めた。1988年にS.T.の3rdアルバムとして発表した"how will i laugh tomorrow, when i can't even smile today"は、NO MERCYが解散のため完成出来なかった2ndアルバムに相当する。このほか、NO MERCYのファースト(本作)の曲9曲の内4曲の再録音がS.T,の1989年の4thアルバム"controlled by hatred / feel like shit...deja vu"に収録されている。
その後NO MERCYは、2000年にMuirとClarkを中心とし、他のS.T.のメンバーらも参加してNO MERCY FOOL!の名義で再結成した。2010年にはNO MERCYの昔の曲の再録音を、カタログ上はSUICIDAL TENDENCIES名義でタイトルを"no mercy fool! / the suicidal family"として発表した。従ってS.T,のバックアップを受けていたと言うより、S.T,の音楽的変化にも密接に関連する表裏一体的な関係で、1987年以後は2つのバンドは同じ物になったと言って良いだろう。
その後、2013年にWAKING THE DEADに改名している。

本作は1987年にSUICIDAL RECORDSから、アナログ盤LPとカセットテープでリリースされた1stアルバム。9曲(41:44)。

こちらは2014年(Oct 28, 2014)にリリースされた初CD化盤。
LABEL: SUICIDAL RECORDS (US)

Youtube全曲試聴(9曲目"Waking the Dead"を除く)
Youtube試聴・本作9曲目"Waking the Dead"
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

VIBRATORS - pure mania

PUNK

パブロックからスタートしたUKの初期パンクのバンド。そのルーツからも想像がつく様に、曲はキャッチーでのりが良い。またはデヴュー前はChris Speddingや Ian Hunterのバック・バンドも務めていた事からも判るように、安定した演奏力がある。曲はメロディックで、小刻みな小さい展開しかなくストレート。ロックンロールのノリながら、パンク・バンドの中では軽快なノリの軽い目のサウンドです。

VIBRATORSは1976年に、英国 Greater London(Council)で、4人が結成した。
結成メンバーはフロントマンIan 'Knox' Carnochan, ベーシストのPat Collier, ギタリストのJohn Ellis, ドラマーのJohn 'Eddie' Edwardsの4人。

本作は1977年(June 1977)に、CDS/COLUNBIA系のEPICレーベルから、英国他各国で、アナログLPとカセットテープでリリースされた1stアルバム。オリジナルは15曲(34:42)。
米国では1990年にCDで再発された(CD化された)。今回入荷は多分その後の再発盤。
LABEL: COLUMBIA (各国)等

Youtube試聴

(コメント:犬丸)

EXODUS - blood in blood out

THRASH METAL

2ndアルバムからのメンバーだが、かっては長くバンドの顔であったSteve "Zetro" Souzaが再び復帰。去就が注目されていたギタリストGary Holtも復活して多彩なリフを弾きまくっており、完全にこの2人が中心となった、かってのサウンドを再現している。本作では2ndアルバム"pleasures of the flesh"のメンバー5人中3人が顔を揃えていて、かなりアッパーにのりまくっている。飲めや歌えの同窓会的なアルバム。

EXODUSは1979年に、米国 California州 San Francisco市で、4人が結成した。
1994年に5作のアルバムなどを残して解散した。1997年に再結成して1998年に再解散した。2001年に再結成して2004年には6thアルバムを発表し、以後本作以前に4作のアルバムがある。

本作は2014年(October 10th, 2014)にリリースされた11thアルバム。11曲(1:02:17)。
今迄EXODUSの多くのアルバムやACCEPT、KREATOR、NEVERMOREなどをプロデュースしてきたAndy Sneapがのプロデュースした。ゲストにはChuck Billy (Vocals), Kirk Hammett (Lead guitars), Dan the Automator (Programming)がそれぞれ1曲に参加。
LABEL: NUCLEAR BLAST RECORDS (各国)

musicmp3全曲試聴
Youtube試聴・Blood In, Blood Out (OFFICIAL LYRIC VIDEO)

(コメント:犬丸)

OBITUARY - inked in blood deluxe edition 全曲試聴

DEATH METAL

ミドル・テンポからややスローの曲が多い。このような曲ではこね回すような歌い方をしていて、そういうメロディーでもある。これが彼らの基本的な特徴だ。しかし、演奏が彼らにしてはザクザクと歯切れが良いからか、この辺りの曲の印象が薄い。メロディックでダークな曲(5曲目など)やファストな曲(1曲目など)でそれぞれ雰囲気がある。全般的にはグロテスクなダークネスが控えめで、エクストリームなデスコアに若干近付いたかのような、彼らとしてはこざっぱりとしたアルバムだ。

OBITUARYは1988年に、米国 Florida州 Gibsonton市で結成した。
1984年にEXECUTIONERの名前で結成し、1986年にXECUTIONERに改名し、1988年にOBITUARYに改名した。1997年に解散し、2003年に再結成した。

本作は2014年(27 October 2014 )にリリースされた9thアルバム。通常盤は12曲。
前アルバムから5年の間が開いていて、この間にリード・ギターとベースが交代しているが、残りの3人は1984年の結成時からのメンバーだ。新ベーシストは1stアルバム(1991年)からのMASSACREのメンバーで安定感があるが、あまり目立たない。リード・ギターも安定感はあるが、アレンジの面で、最近多いような音と言う程度で特徴はない。

こちらのデラックス盤はボーナスが2曲("Intoxicated", "Bloodsoaked")追加されていて、全14曲収録。
LABEL: RELAPSE RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴(デラックス盤14曲)
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

HOMEWRECKER - circle of death 全曲試聴

POWERVIOLENCE / METALIC CRUST / METALCORE

重量級ダーク・メタリック・パワーヴァイオレンス。
デス・メタルやスラッジコアのヘヴィーネスやダークネス、さらにグラインドコアの勢いも取り込まれた、トータルに凶悪なサウンドだ。メロディックな点ではキャッチーでもあり、時にはモッシー、時にはテクニカルで、展開もかなり工夫された凝った物になっている。タイトル・トラックでは、スラッシュ・メタルのノリやギター・ソロも入る。今は聴かれなくなったような勢い絶頂期のスラッシュ・メタルやメタルコアの良い所も、この作品から感じ取る事が出来るのだ。今まで出されずに放置されていた結論がついに出現した様な、この方面の既存の総てを統合し、上回るサウンドだ。

HOMEWRECKERは2008年に、米国 Ohaio州 Ashtabula市で、4人が結成した。

本作は2014年(October 31)にリリースされた2ndアルバム。9曲(約20分)。現在(本作で)メンバーは4人。
LABEL: A389 RECORDINGS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

HIGH ON FIRE - live from the contamination festival

SLUDGE METAL / DOOM METAL

1998年に解散したSLEEPのギタリストMatt Pikeが結成の中心。SLEEPのダウナーでトリッピーなサウンドとは異なり、ラウドでエクストリーム。
結成から2014年現在まで、ハードコアバンドMINDWARにいたドラマーのDes Kenselが加わっているが、ハードコア色の濃い熱くヴァイオレントなドラミングで、このバンドの音楽性からすれば彼の存在は大きい。

HIGH ON FIREは1998年夏の終わりに、米国 California州 Oakland市で、3人が結成した。なお、SLEEPは2009年に再結成している。

本作は3rdアルバムと同じ2005年に、3rdの前に2000枚限定でリリースされたライブ盤。
2003年(January 19, 2003)にTrocadero Theatreで行われた"Relapse Records Contamination Festival"に出演した時の音源を収録。8曲(33:57)。VENONのカヴァーもある。メンバーは前述の2人と、2004年まで加わっていた初代のベーシストGeorge Riceの3人。

こちらは2009年の再発盤。LABEL: RELAPSE RECORDS (USA)

ololo.fm試聴・本作1曲目"Blood from Zion live"
ololo.fm試聴・本作6曲目"Eyes and Teeth live"
ololo.fm試聴・本作8曲目"Witching Hour (Venom cover)"
Youtube試聴・7曲目の曲(多分CD音源ではない)
Youtube試聴・8曲目の曲(多分CD音源ではない)

(コメント:犬丸)

RESTORATIONS - lp3 全曲試聴

INDIE ROCK / PUNK

パンク・バンドのリーダーのソロ作品のように、しわがれたヴォーカルからはパンクの香りがする。アメリカン・ロック(Bruce Springsteen等)のようなアメリカーナな(トラッドではないが米国土着的な)サウンドに、そこはかとなく哀愁が漂う。歌とメロディーをたっぷり聴かせるアレンジと言う点ではストレートだが、演奏はダイナミックでかすかにエクスペリメンタルな味わいもある。ゆったりとしたテンポながらラウドなパートと、クリアーでほの暗くコールドな感じもするような静かなパートの間での展開が多く、徐々に高みに上ってゆくような展開もある。

RESTORATIONSは2008年に、米国 Pennsylvania州 Philadelphia市でプロジェクトとしてスタートした。

本作は2014年(27 October 2014)にリリースされた3rdアルバム。メンバーは5人。
LABEL: SIDE ONE DUMMY (US)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

RANCID - ...honor is all we know 全曲試聴

PUNK

メロディックなハイエナジー・パンク。
アップ・テンポの曲では、演奏もヴォーカルもストレートで熱く、どんどんヒート・アップして行く。oi! oi! oi!のコーラスも入り、楽しめるサウンド。ミドル・テンポの曲は、メロディーや声質がかすかに哀愁や侘び(わび)を感じさせる。そして、その様な曲は聴く者に多少の余裕の感覚を与え、くつろぎながらも一体感を感じさせ、共に盛り上がることが出来る。

RANCIDは1991年に、米国 California州 Berkeley市で結成した。
メンバーのTim Armstrongと Matt Freemanは幼馴染。ドラマーのBrett Reedを加えた3人で結成した。1stアルバム後の1993年からLars Frederiksenが加わり4人編成になった。

本作は2014年(October 27, 2014)にリリースされた8thアルバム。14曲(32:47)。
LABEL: EPITAPH (USA)

Youtube全曲試聴
Youtube全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

TURISAS - turisas 2013 全曲試聴

FOLK METAL / SYMPHONIC METAL

1曲目などでフォーク・メタル色はかなり薄く、シンフォニック・メタル色が濃い。曲調・歌唱とも芝居がかっておりオペラティックと言うか、それほどの声量ではないので、ミュージカル・シアターと言った感じがする。あらゆる面でいかにも物語的な作りに収束して、まとまっている。フォーク調メロディーがないわけではなく、2曲目等、ちょっとバリトン風でダークダックスかドン・コサック合唱団辺りを思わせる。ロックぽい曲や疾走メロディック・メタル曲、ジャズ調(しかもディキシー・ランド・ジャズ風)管楽器入りなど、かなりバラエティーに富んだ内容だ。

TURISASは1997年に、フィンランド Hameenlinna市で5人で結成した。

本作は2013年(21 August 2013)にリリースされた4thアルバム。9曲。本作でメンバーは5人。
LABEL: CENTURY MEDIA (各国)

こちらは限定デジパック。printed patch入りだと書いてありました(まだ開封確認していません)。

Youtube全曲試聴
Youtube全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

KNUCKLE PUCK - while i stay secluded 全曲試聴

POP PUNK

ハードでラウドなポップ・パンク。
メロディックでポップな楽曲を、パワフルでアグレッシヴなエナジーにあふれた演奏をバックに、ちょっとかすれたヴォーカルがわめく様に元気に歌う。テンポは、ややファストからややスロー程度で、速くない。哀愁ではないが、じっくり聴かせる曲(やパート)もある。

KNUCKLE PUCKは2011年に、米国 Illinois州 Chicago市で、5人が結成した。

本作は2014年(28 October 2014)にリリースされた3rd EP。6曲。
THE SUN AND THE SEAなどを担当したSeth Hendersonが録音した。
LABEL: BAD TIMING RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

EXPLOITED - fuck the system (collector's edition)

PUNK

勢いあふれるパンク・メタル。
英米ではCrossover thrashと言う分類がなされるが、それはちょっと違うんじゃないでしょうか。本作(2003年作)は、当時よく「メタルになった」と言われた80年代後半以後の作品だが、十分パンクの要素は残っていて、ハイテンションに叫ぶがごとく歌うヴォーカルにしてもクラストのスタイル。ほぼ全編かなりのスピードのスラッシュ・メタルの疾走ながら、ヤケクソな感じは暴走の呼ぶにふさわしい。ほとんどスピード中心だが、ヘヴィーさにも重心を置いたパートでは、メタルコア的なものも感じられる。本作は録音も良く、演奏は工夫もされていて水準高くテクニカルだ。このときのギタリストはRobbie "Steed" Davidsonと言う人。ドラマーはWillie Buchanと言人でWattieと苗字が同じなんだけど。?。

EXPLOITEDは1979年に、英国 Scotland(country) Edinburgh市で結成した。
1985年の4thアルバム"horror epics"、1987年の5thアルバム"death before dishonour"から以後メタル色が濃くなっている。

本作は2003年(17 Feb 2003)に英国のDREAM CATCHERからリリースされた8thアルバム。13曲(34:13)。
本作のメンバーはWattie Buchan (Vocals), Robbie "Steed" Davidson (Guitar), Mikie Jacobs (Bass), Willie Buchan (Drums)の4人。

こちらは3014年(2014-03-14)にリリースされた再発盤。
ボーナス・トラックとして"Adding To Their Fears" "Death Before Dishonour" "Drive Me Insane" "Pulling Us Down"の4曲を追加収録。
LABEL: NUCLEAR BLAST (各国)
* 初回入荷は米国(NUCLEAR BLAST AMERICA)からですが、欧州で発売(NUCLEAR BLAST ドイツ本国)と同じ物を流通している場合もあります。

musicmp3試聴(オリジナルの13曲の全曲)

(コメント:犬丸)

XERXES - collision blonde 全曲試聴

EMOCORE / POST-HARDCORE

ヴォーカルは激情的、曲や演奏はかなりおしゃれなモダンなエモコア。個性的。
メロディックだが、ミドルテンポ中心の落ち着きのあるサウンドに、エクスペリメンタルな響きを加えた、優美なサウンド。演奏面で大胆な進歩を遂げて、少し奇妙な音を出し、展開も捻りが効いていていて、変態系と言われかねない不思議なサウンドになっている。外国メディアでは「CURE等を思わせるサウンドになった」とも言われている。しかし、本作のかなり渋い枯れた音は大変心地良いものだ。なんかあったのですかねえ。残っているコメントでは前作は「ダークな哀愁入り」だが普通に「勢いに乗った激情系」だったはず。大人になったというのか、どういう心境の変化でしょう。

XERXESは2009年に、米国 ケンタッキー州 Louisville市で結成した。

本作は2014年(October 21st, 2014)にリリースされた2ndアルバム。10曲(27:52)。メンバーは3人。
LABEL: NO SLEEP RECORDS (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

TOY DOLLS - covered in toys

OI / PUNK

超ポップ・オイ・パンク。トイ・ドールズによるカヴァー・ソングを集めたアルバム。
Carl Perkinsの"Blue Suede Shoes"、Chuck Berryの"No Particular Place to Go"やProclaimersの"I'm Gonna Be (500 Miles)"からCliff Richard、Ricky Martin、Mozartの"Eine kleine Nachtmusik"、Elvis Presleyまで盛りだくさん。すでに色々なアルバムなどに収録されていた音源だと思われる。未発表が含まれているのかいないのか、書いてないから判らない。

TOY DOLLSは1979年に、英国 England(Country) Tyne and Wear都市州 Sunderland市(単層自治体)で、4人で結成した、
現在は Durham州(単層自治体)の Newton Hall村(Housing estate)の3人のバンド。当時のオイ・コミュニティーではコミカルなスタンスは受け入れられないとの判断から、あまりオイと言うアイデンティティーを前面には出さなかったようだが、彼らは元々オイ・パンクスだ。

本作は2002年(April 30, 2002)にリリースされた編集盤。17曲(46:40)。
LABEL: CAPTAIN OI! (UK)

Youtube試聴・本作1曲目"Nellie The Elephant"(ネリーさんだ象) え!カヴぁーじゃないですねぇ?

(コメント:犬丸)

REVAMP - wild card 全曲試聴

GOTHIC METAL

オペラの様な感じもある女声ソプラノをフューチャーして、エクストリームな音も加えられたドラマティックなゴシック。
実際に舞台で演じられているかのようなサウンド。ゴシックと言うより外国ではシンフォニック・メタルとされていることが多いし、いっそのことオペラ・メタルというべきだろう。ギターやキーボードの発狂速弾きも超迫力。アグレッシヴで大層パワフルであり、テンションの高いパワー・メタルでもある。

REVAMPは2009年に、オランダ Limburg州で結成した、5~6人などのバンド。
リーダーのFloor Jansenはex-AFTER FOREVER (1stアルバム以前に加入して解散まで参加していた)で2013年からはNIGHTWISHのシンガーでもある。

本作は2013年(August 23rd, 2013)にリリースされた2ndアルバム。11曲(49:04)。
本作録音ではメンバーは5人。ゲストではDevin Townsend、EPICAの Mark Jansen等が参加した。ex-AFTER FOREVERの Joost van den Broekがプロデュースした。
LABEL: NUCLEAR BLAST (ドイツ)
* 初回の入荷はNUCLEAR BLASTのアルゼンチン盤の予定です。

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

YOUNG STATUES - flatlands are your friend 全曲試聴

EMOCORE

メロディーの微妙な哀愁とちょっと陰りのある演奏で、結構センチメンタルな気分になったりする。しっとり優しいエモコア。
柔らかい音と優しいヴォーカルは変わりないが、もともと明るいサウンドだったのが、以前より奥行きを増して陰りの部分が濃くなっているみたいだ。しかし、心の奥底まで入り込んでくる、このヴォーカルの優しさは不気味な位だね(笑)。

YOUNG STATUESは2010年に、米国 Philadelphia州 Philadelphia市で5人で結成した、現在(2014年・本作)4人のバンド。

本作は2014年(21 October 2014)にリリースされた2ndアルバム。11曲。
LABEL: RUN FOR COVER (USA)

bandcamp全曲試聴
soundcloud全曲試聴
Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

うーんうーんうーん(あえぎ声)、RUN FOR COVERはもとは価格の安いレーベルだったのですが、インフレで卸値が$6.20→$7.95→$8.95とアップしました。加えて大幅な円安と送料値上がりもあって、以前は¥1000以下だったのがこういう事になっています。これでは売れるという自信もないので、せいぜい1枚入荷して、すぐ売れた場合を除いて1枚売れたら終了と言う事になります。全般にそういう事です。なので必要に応じて予約をお考えください。

(コメント:犬丸)

CELTIC FROST - monotheist 全曲試聴

THRASH METAL

これはアヴァンギャルドなパンクのような作品。
ノイジーに始まり、メタルコア的な要素もあり、ダークでエクストリームでエクスペリメンタル。スラッジ、ドゥーム、ゴシックやアンビエントなパートも盛り込んでいる。エクスペリメンタルといっても最近多い小奇麗なサウンドではなく、パンク・ロックからゴシック・ロック(ポジティヴ・パンク)に進化した当時と類似した、アンダーグラウンドでダーティーなサウンドだ。スピードや勢いで突っ走る初期のスラッシュ・スタイルではないが、真に邪悪な彼ららしいスタンスに回帰しているとも言える。

CELTIC FROSTは1984年に、スイス Zurich市で、3人で結成した。
4作のアルバムなどを残して、1993年に解散した。2001年に再結成して、1作のアルバム(本作)等を残して2008年に再度解散した。メンバーの出入りが多く一時的に2人になった時もあるが、通常は3人または4人編成。

本作は再結成後の2006年(May 29th, 2006)にリリースされた5thアルバム。11曲(1:08:17)。
2002年から2005年にかけて録音されている。多少評価が分かれる作品だが、Encyclopaedia Metallumにおいて18人のレヴューの平均が92点と高く、1stアルバムに次ぐ評価を獲得している。
LABEL: CENTURY MEDIA (ドイツ)
* バンドはドイツのCENTURY MEDIAと契約している事と思われます。CENTURY MEDIAは各国で発売されているため、取扱CDの原産国はその都度異なります。

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

FILTHY THIEVING BASTARDS - i'm a son of a gun

FOLK PUNK / CELTIC PUNK

ポップでアーシーでおしゃれなトラッド・パンク。曲によってはポーグス的なセルティック(アイリッシュ)・トラッド(フォーク)をたっぷり盛り込み、アコースティックに演奏される哀愁の深いメロディーが強い印象を与える。また、曲によってはホンキー・トンク・ピアノ、ラテン等もうまくミックスしている。

FILTHY THIEVIN' BASTARDSは2000年に米国 California州 San Francisco市で結成した、現在はCalifornia州 Oakland市の4人のバンド。
SWINGIN' UTTERSのシンガーのJohnny BonnelとベーシストのSpike Slawsonのサイド・プロジェクトとも考えられている。Spike Slawsonは ME FIRST AND THE GIMME GIMMESのシンガーでもあるが、ここではベースを担当している。結成時にはCAMPER VAN BEETHOVENのギタリストGreg Lisherも参加していた。

本作は2007年(3 Jul 2007)にリリースされた4thアルバム。14曲(33:55)。
LABEL: BETTER YOUTH ORGANIZATION (USA)

Youtube試聴・7曲目"Oh Sweet Misery"を除く本作全曲

(コメント:犬丸)

THAW - earth ground 全曲試聴

NOISE BLACK METAL / AMBIENT BLACK METAL

ノイズ・ブラックとアンビエント・ブラックの融合したサウンド。
ヴォーカルは正統なブラックメタル的なもので、ノイジーな部分ではプリミティヴ・ブラックの様な印象の場面もある。エクスペリメンタルやインダストリアルな音響もあるが、かなりメロディックな楽曲やギター・リフであり、キャッチーな要素も少なからず持っている。

THAWは年に結成された、ポーランド Śląskie県 Sosnowiec市の3人のバンド。

本作は2014年(October 10th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。8曲(40:37)。
LABEL: WITCHING HOUR (ポーランド)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MARDUK - fuck me jesus (1995 re-issue) 全曲試聴

BLACK METAL

極悪なブラック・メタル。地下世界の喚き声のような少し甲高いヴォーカルやおどろおどろしくダークな演奏が強烈なインパクトを与える。
疾走パートや2ステップの様なモッシーなスローパート等、展開も結構多い。アンダーグラウンド性が高いにもかかわらずテクニカルでもある。曲数は少なく時間は短いが充実していて印象に残る。

MARDUKは1990年に、スウェーデン Östergötlands県(län) Norrköping市で結成した、4人のバンド。

本作は1991年夏にカセットテープで自主リリースしたEP(つまりデモ・テープです)。5曲(12:40)。
当時のメンバーは、ギターが現在(2014年10月)まで残っている唯一の結成メンバーのEvil (Morgan)、ヴォーカルがEDGE OF SANITYの Dread、ベースがRickard Kalmと言う人、ドラムズがDIMENSION ZEROの Af Gravfの4人。1994年~1995年にOSMOSE PRODUCTIONSからCD化再発された。

こちらは1995年(21 April 1995)にリリースされた再発盤。
LABEL: OSMOSE PRODUCTIONS (フランス)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

PIANOS BECOME THE TEETH - keep you 全曲試聴

EMOCORE / POST-ROCK

静けさが深いエモーションを感じさせる。
前作まではサウンドの要の一部分であったカオティックな要素を押さえて、しっとりとした優しい音を聴かせる。昂(たかぶ)るパートもあるが、主に流れるような心地良いパートと、沈む様なより静かなパートの対比として展開。前作までの、むき出しのエモーションが激高するようなパートと静かなパートの対比ではない。かなり内省的(ないせいてき)なサウンドだ。なんか、かなりの心境の変化などあったのでしょうか。私は以前の作品のコメントで、「叙情的なポストロックのパートだけでもそのまま聴いていたい」と書いたが、それが現実の物となったようだ。

PIANOS BECOME THE TEETHは2006年に、米国 Maryland州 Baltimore市で結成した。

本作は2014年(October 24 2014)にリリースされた3rdアルバム。10曲(43:25)。
LABEL: EPITAPH RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

STIFF LITTLE FINGERS - nobody's heroes 全曲試聴(オリジナルの10曲のみ)

PUNK

リズミックでメロディックなパンク・ロック。歯切れの良いリズムが多く、軽快でテクニカルなドラミングが中心にある。メロディーはキャッチーでギターリフもメロディック。展開やアレンジも変化に富んでいて面白い。ヴォーカルはだみ声を出すが明瞭(クリアーな発声・発音)で、力強い。パンクとしてはアンダーグラウンドな感じが低く、普通にロックとして幅広いファンに聴かれそうなしっかりいした音だが、歌詞はポリティカルで、北アイルランド紛争の政府側対応に反対の姿勢を表している。

STIFF LITTLE FINGERSは1977年に、英国 Northern Ireland(Country) Belfast市で、HIGHWAY STARと言うバンド名で、カヴァー・バンドとして結成した。
結成メンバーはJake Burns (vocals, guitar), Henry Cluney (guitar), Gordon Blair (bass), Brian Faloon (drums)の4人。1977年中にパンク・バンドとなって、VIBRATORSの曲名"stiff little fingers"をバンド名にした。
1stアルバム発表後、本拠地をLondonに移した。これに伴いメンバー2人が交代。
1982年に解散し、1987年に再結成した。

本作は1980年(March 7, 1980)にリリースされた2ndアルバム。オリジナルは10曲(38:06)。
録音メンバーはJake Burns (v/g), Jim Reilly (ds), Henry Cluney (g), Ali McMordie (bass)の4人。このうちJake Burnsと Ali McMordieが現在STIFF LITTLE FINGERSに参加している。本作からBelfast出身の新メンバーのJames G. "Jim" Reillyがドラムズを担当。彼は1981年に米国移住に伴いバンドを抜けたので、アルバムとしては本作と次作のみ。現在は北アイルランドに戻ってHenry CluneyとXSLFと言うバンドをやっている。

こちらは2001年(November 2, 2001)にリリースされた再発盤。14トラック(1:01:33)。「Jake Burnsインタヴュー(13/6/2001)のPart. 2」を含めて4トラック追加収録。デジタル・リマスター。
LABEL: EMI (UK) *再発

Youtube全曲試聴(オリジナルの10曲のみ)
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

UNEARTH - watchers of rule ボーナスを除く全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

ピロピロしたメタルのギターも大量に投入されているが、エクストリームなメタルコアと言う点では全編手を緩めない、最高レベルの攻撃的なサウンド。テクニカルだがエクスペリメンタルではなく、メロディックな要素はあるが叙情性はなく、ファストでタイトでアグレッシヴな音のみがある。

UNEARTHは1998年に、米国 Massachusetts州 Wakefield市で、5人が結成した。

本作は2014年(Oct 27, 2014)にリリースされた6thアルバム。通常盤は11曲。
こちらは2曲追加収録+ポスター入りのデラックス・エディション。
追加曲は日本盤のボーナス・トラックと同じ2曲で、"Throes Of Remission"と SLAYERの"Spirit In Black"のカヴァー。
本作はMark Lewis (CARNIFEX, WHITECHAPEL, CANNIBAL CORPSE等担当)がプロデュースした。
LABEL: ENTERTAINMENT ONE (USA)
ENTERTAINMENT ONEは正式名のフルネームがENTERTAINMENT ONE MUSICで、eOneとメーカーでは表示しています。販売サイトでは大文字と小文字の使い分けはしないことが多く、E-1 MUSICや E-ONEと表示している場合もあります。旧名称のKOCH RECORDSと表示されている場合もあります。すべて同じレーベルです。

musicmp3・ボーナストラックを除く全曲試聴
soundcloud試聴・ボーナストラックの2曲目"Spirit In Black"

(コメント:犬丸)

ANTI-NOWHERE LEAGUE - we are...the league / live in yugoslavia (1st + 2nd, 2CD)

PUNK

パンク本流のアンダーグラウンドなダーティー・ロックンロール・パンクに、メタリックなギターを取り入れた。メンバーはアル中とヤク中だが、曲はメロディック、ミドル・テンポでリズミック、ギターはメタリック、ヴォーカルはちょっとだみ声で馴染みやすい。

ANTI-NOWHERE LEAGUEは1980年に、英国 England(Country) Royal Tunbridge Wells(Town)で結成した。
1989年に解散し、1992年に再結成した。結成時のメンバーはMagoo (vocal, guitar), BONESの Tony "Bones" Shaw (drums), Chris Elvey (bass)。このうち1stアルバムまで残っているのはMagooのみで、現在は脱退しているが、元々は彼の結成したバンドの様だ。

アルバム"we are...the league"は1982年に(7月までに)英国のWXYZ RECORDSからリリース(アナログ盤LP)された1stアルバム。12曲(31:31)。
録音メンバーはNick "Animal" Culmer (Vo), Chris "Magoo" Exall (Gr), Clive "Winston" Blake (Bass), Djahanshah "P.J." Aghssa (Ds)の4人。

アルバム"live in yugoslavia"は1983年に英国のI.D. RECORDSからリリース(アナログ盤LP)された2ndアルバム。14曲(31:31)。
1983年4月24日にユーゴスラヴィア Zagreb市の Mosa Pijade Hallで行ったライヴを収録。ここは名前をBoogaloo Clubに改めて現存している。
録音メンバーは、1stの4人に、この年から参加したMark "Gilly" Gilham (Gr)を加えた、5人編成。

こちらは2009年にリリースされた再発盤。前述の1stアルバムと2ndアルバムのセット。
1stアルバムには2曲目の"Animal"の再録音によるuncensored version、シングルヴァージョン3曲、Live Apocalypse Punk Tour '81の音源3曲、Alternative Mix等、13曲を追加。全25曲収録。
LABEL: ANAGRAM (UK)

musicmp3試聴("we are...the league"のみの全曲)

(コメント:犬丸)

MERAUDER - master killer: limited mftm 2013 edition 2CD

NEW YORK HARDCORE / METALCORE

ニュー・ヨーク・ハードコアにスラッシュ・メタルだけではなく、デス・メタルも取込んだサウンドで、HATEBREEDタイプの現代のメタルコアの直接の源流になっている。ただしデスコアのようなデス・メタルを意識させるサウンドと言うのではなく、ダークネスやヘヴィーネスを要素として取込んだハードコアだ。メタル色のあるギターのメロディックなリフをフューチャーして、ざくざくしたモッシーなリズムで、ミドル・テンポ前後での展開が多い。古い録音だが音質も内容も現代的。

MERAUDERは1990年に、米国 New York州 New York市 Kings区(通称Brooklyn)で、4人で結成した。

本作は1996年(January 16, 1996)にリリースされた1stアルバム。10曲(34:30)。

こちらは2012年(31 December 2012)にリリースされた限定2枚組ヴァージョンの再発。
DISC 1には1995年の1stアルバム"master killer"(10曲)を、DISC 2には1995年のAachenでのライヴ2曲、有名な曲のオルタネイティヴ・ミックス6曲、インスト・ヴァージョン1曲の合計9曲を収録。
LABEL: CENTURY MEDIA (USA)
* CENTURY MEDIAは元々ドイツの会社ですが、各国にあり、MERAUDERは米国で契約していると思われるためUSAと表示しました。契約や著作権の管理はドイツのCENTURY MEDIAで行っている可能性もあります。

musicmp3試聴・オリジナルの10曲(DISC 1の分の全曲)

(コメント:犬丸)

AT THE GATES - at war with reality deluxe edition 全曲試聴

DEATH METAL

ちょっと捻った1曲目のスペイン語の語りで始まり、ミッド・テンポから軽く疾走するような感じでリラックスして聴ける曲が多い。19年振りの新作なのに気負いを感じさず、もちろんパワフルだが、ラフな感じで勢いがあるのは不思議なくらいだ。やる事は良く判っているという事だろうか、メロディック・デス・メタルとして期待される事はあっさりすべてやっている。曲ごとの変化は大きくないが、所々で特徴のある新鮮な音や語りを入れて変化も付けている。7曲目などの叙情性は月並みな物とは少し違い、どことなくAOR (Adult-Oriented Rock)っぽく聴こえる。

AT THE GATESは1990年に、スウェーデン Gothenburg市(kommun)で、5人が結成した。
4枚のアルバムを残して、1996年に解散した。2007に再結成し、2008年に再解散した。2010年に再び再結成した。

本作は2014年(October 28, 2014)にリリースされた5thアルバム。通常盤は13曲(52:41)。
録音メンバーは3rdアルバム・4thアルバムと同じ5人。3rdアルバム・4thアルバムと同じFredrik Nordstromがプロデュースした。
今回入荷予定はボーナス2曲追加収録、刺繍パッチ入りデラックス盤です。
LABEL: CENTURY MEDIA RECORDS (各国)

CD(とCD/DVD)は5~6種類が発売予定ですが、ややこしいのまとめておきます。種類が多いので情報が交錯していて、(3)と(4)は同じかも知れません。
(1) Jewelcase CD (20 page booklet)13曲です
(2) Digipak CD (20 page booklet; 2 bonus tracks; patch)ボーナス曲は最後に入ってます
(3) Ltd. mediabook CD (40 page booklet; 2 bonus tracks; patch)ボーナス曲は最後に入ってます?
(4) Ltd. edition CD (2 bonus tracks)ボーナス曲は9・10曲目に入ってます
(5) Ltd. 3-disc artbook (48 page booklet; 4 bonus tracks ; 5.1 surround mix DVD; patch)ボーナス曲はDisc 2に入っています
(6) Japanese issue CD (3 bonus tracks)ボーナス曲は最後に入ってます
当店入荷は"2 bonus tracks / an embroidered patch"と書いてあるので(2)のDigipak CDのはずです。

Youtube全曲試聴(ボーナストラックを含む)
Youtube全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。Youtube全曲試聴がなくなった場合に備えて、ボーナストラック無しですが、次にmusicmp3全曲試聴を付けておきます。
musicmp3全曲試聴(ボーナストラックを除く)

(コメント:犬丸)

TANKARD - vol(l)ume 14 全曲試聴

THRASH METAL

快速だが激速ではない。曲はメロディックだが、そのメロディーはポップさと多少の哀愁がミックスされていてちゃらちゃらしていない。ヴォーカルは歌唱面で表情豊かで愛嬌があるが男気も感じさせる。無理のない展開や安定した演奏は、心地良くリラックスさせてくれて、熱くもさせてくれる。なかなか稀有な存在。実際ビール好きなら、ビールの友に最適だろう。

TANKARDは1982年にAVENGERの名前で、ドイツ Hesse州 Frankfurt am Main郡独立市で、4人が結成した。
同年VORTEXに改名し、1983年にTANKARDに改名した。

本作は2010年(December 17, 2010)にリリースされた14thアルバム。10曲(50:22)。
LABEL: AFM RECORDS (ドイツ)

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

IRON CHIC - split n' shit (CD-R盤) 全曲試聴

POP PUNK

メロディーも、ギターの音色も渋い哀愁を帯びて、ほどほどにキャッチー。
いくらかしわがれたヴォーカルと、軽くノイジーでちょっとくぐもったギターの音色。快適なミドルテンポ中心。彼らの落ち着きに満ちたサウンドには、甘美なメロディーや、派手なポップさ以上に心を引付けとろけさす強い力がある。

IRON CHICは2008年に、米国 New York州 Suffolk郡(County) Huntington町(Town) Huntington Station村(Community)で結成した、5人のバンド。
懐かしいSMALL ARMS DEALERのシンガーやLATTERMANのギタリスト2人が参加している。バンド名はイラン出身の元プロレスラーIron Sheik(本名Hossein Khosrow Ali Vaziri)に因む。日本でのリングネームはコシロ・バジリとハッサン・アラブ。

本作は2012年に7インチ盤でリリースされた編集盤。
本作には、欧州ツアーの際2011年(26 April 2011)に英国のALL IN VINYLから7インチ盤でリリースされたPACERとのスプリット"iron chic / pacer"から彼らの分2曲と、2011年にドイツのYO-YOから7インチ盤でリリースされた"(cosmic) future"全3曲中の1曲を収録。更にボーナス曲としてPLOW UNITEDの"85 E. Cleveland"のカヴァーを収録。Phil (Flub) Douglasが録音した。

こちらは2014年(Oct 21, 2014)にリリースされたCD-R化盤。
こちらのCD-R盤では、ボーナス曲の収録は確認されていません(情報の出所により収録データが異なります)。また、2012年に7インチ盤でリリースされた際に、CD-R盤でも発売されていたようです。
LABEL: DEAD BROKE REKERDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

ACACIA STRAIN - coma witch 2CD 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

ザクザクと、下へ下へと沈み込むような重さ。テクニカルでヘヴィーなデスコア。
いかついグロウルとツインギターになった凶悪な攻撃性に、ダウンチューニングした不穏な雰囲気も漂わせる。

ACACIA STRAINは2001年に、米国 Massachusetts州 Chicopee市で結成した。

本作は2014年(October 14, 2014)にリリースされた7thアルバム。11曲(1:04:17)。
本作においてメンバーは5人。結成メンバーのDaniel DL Laskiewiczが脱退し、ex-OCEANOの Devin Shidakerと ex-MOLOTOV SOLUTIONの Richard Gomezが参加後の、初めてのアルバム。本作はWill Putney (TEXAS IN JULYや WINDS OF PLAGUEを担当)がプロデュースした。
LABEL: RISE RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

VESANIA - deus ex machina

SYMPHONIC BLACK METAL / BLACKENED DEATH METAL

シンフォニック・デス・メタル。外国ではシンフォニック・ブラック・メタルと書かれている事が多いが、シンフォニック・プログレとか、ゴシックやデスコアもミックスしたような雰囲気。さらに、映像作品を見ているようなシアトリカルな雰囲気も有ったりして、エクスペリメンタルと言うのか、なかなか複雑。

1997年に3人で結成した、ポーランド mazowieckie県 Legionowo市のバンド。
ギターとヴォーカルのOrionは2003年からBEHEMOTHに参加している。また、ベースのFilip "Heinrich" HaluchaはDECAPITATEDに、ドラムズのDarayはVADERに、いずれも一時参加していた。以上の3人がこのバンドの結成メンバー。現在は5人編成。

本作は2014年(October 25th, 2014)にリリースされた4thアルバム。10曲(51:02)。
LABEL: METAL BLADE (EU)

soundcloud試聴・本作2曲目"Innocence"
新作からの試聴がまだ少ないので前作のフル試聴をつけておきます。
musicmp3.ru試聴・前のフルアルバム"Distractive Killusions"の全曲

(コメント:犬丸)

GODFLESH - a world lit only by fire 全曲試聴

SLUDGE / INDUSTRIAL

これはGODFLESHサウンドの完成形と言う感じもする、ダークなインダストリアルだ。
先行のミニアルバムと同傾向の音楽性で、初心に帰ったようにストレートでエクストリームになっている。特定のエクスペリメンタルな方向性を示さず、ダンサブルあるいはモッシーともいえるリズムと、重圧的と言うよりも硬質でごつごつした初期のインダストリアルに近い音で埋め尽くされている。ほとんどがゆっくり目のミドル・テンポでコンスタントにザクザクと刻むので、ミニマルな印象もある。時代もやっと彼らに追いついてきたようだし、広い範囲のファンに高く評価してもらえそうな作品だ。

GODFLESHは1988年に結成した、英国 England国 West Midlands都市州 Birmingham市の2人のバンド。
2002年に解散し、2010年に再結成した。最初の結成メンバーはJustin Broadrickと G.C. Greenの2人。その後色々なメンバーが加わっていたが、再結成メンバーも同じ2人。

本作は2014年(06 October 2014)にリリースされた7thアルバム。10曲。
本作において、メンバーはJustin Broadrick (vocals, eight-string guitar, production), G.C. Green (bass)で、Machines (drums, rhythm)となっている。本作では8弦ギターのみ使用。
LABEL: AVALANCHE RECORDING (UK)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

GIDEON - calloused 全曲試聴(ばらばら)

NEW SCHOOL METALCORE / METALCORE

ニュー・スクールのメタルコアだが、2000年ごろのメタリック・ハードコアをルーツとする、パワフルなハードコア。
ヴォーカルはストレートでパワフル。演奏も同傾向でざくざくとしたスラッシーな音だが、フレッシュでモダンな響きも付け加えている。コーラスはギャング型ではなくエモメタル型の、クリアーで明るいモダンな感覚。

GIDEONは2008年に5人で結成した、米国 Alabama州 Tuscaloosa市の4人のバンド。

本作は2014年(October 14, 2014)にリリースされた3rdアルバム。10曲(31:38)。
LABEL: FACEDOWN RECORDS (USA)

Youtube試聴・本作1曲目"Calloused"
Ololo.fm試聴・本作2曲目"Savage"
Youtube試聴・本作3曲目"Survive"
Ololo.fm試聴・本作4曲目"Expose"
Ololo.fm試聴・本作5曲目"World Of Hurt"
Youtube試聴・本作6曲目"Limit"
Ololo.fm試聴・本作7曲目"Pulse"
Youtube試聴・本作8曲目"Prison Eyes"
Ololo.fm試聴・本作9曲目"Momentum"
Ololo.fm試聴・本作10曲目"Drifter"

(コメント:犬丸)

KHOST - copper lock hell

SLUDGE / DOOM

ダウン・テンポ、ダウン・チューニングのドローンなノイズ/エクスペリメンタル・ヘヴィー・スラッジ。
メロディーはあまり判らず、あるいは非西欧的。ノイズと書いたが、楽器の演奏が中心で、生音ノイズなども入り、ノイジーと言うよりコールドな音が多い。しかし、楽器の音も人間のうめき声のごとく響く。音楽的でもあるがサイケデリックだ。ヴォーカルも入るが、かなり後ろに回っていて、声質等判りにくいがプリミティヴ・ブラック・メタルのヴォーカル等のタイプかも知れない。

KHOSTは2013年にスタートした、英国 Ebgland(Country) Birmingham市のAndy Swan (ATROCITY EXHIBITION)のサイド・プロジェクト。
ライヴではDamian Bennett (DEATHLESS)が参加していた。

本作は2014年(October 20, 2014)にリリースされた1stアルバム。8曲(1:02:37)。
Damian Bennettは参加していない様で、ゲストではTUNNELS OF AH, Kevin Laska (NOVATRON, TRANSITIONAL), Eugene Robinson (OXBOW), Jo Quail (SONVER)が参加している。
LABEL: COLD SPRING (UK)

Ololo.fm試聴・本作1曲目"Copper Lock Hell"
soundcloud試聴・本作4曲目"Amoral Apathy Suppression"の途中まで

(コメント:犬丸)

EXODUS - fabulous disaster 全曲試聴

THRASH METAL

縦乗りのざくざくスラッシュ・メタル。
メタル的な部分やUSハードコアやメタルコア的な部分が入る。激速の部分は一部で、速度は曲により異なる。曲はかなりメロディック。本作3rdアルバムのヴォーカルは前作に続きSteve "Zetro" Souzaで、起伏は少ないが独特な声で歌う。4曲目"Low Rider"は始まりからして少し変わった曲調だが、ファンク・バンドWARのカヴァーで、5曲目などと共に、かなり音楽的冒険・捻りを加えている。

EXODUSは1979年に、米国 California州 San Francisco辺りで、4人が結成したバンド。
結成メンバーはTom Hunting (Drums), Carlton Melson (Bass, 後にOUTRAGEに参加), Kirk Hammett (Guitars, 後にMetallicaに参加), Tim Agnello (Guitars, 後にOUTRAGEに参加)の4人。5枚のアルバムなどを残して、1994に解散した。1997に再結成して1998年に再解散した。2001年に再再結成して2004年に6thアルバムをリリースし、以後2014年には11thアルバムをリリースしている。

本作は1989年(January 30th, 1989)に、RELATIVITY RECORDSの COMBAT RECORDSレーベルからリリースされた3rdアルバム。10曲(50:49)。
1999年からはCENTURY MEDIA RECORDSがリマスターでリリース(米国を除く)している。
こちらは2005年にリリースされた、CENTURY MEDIA RECORDSの原盤によるアルゼンチンDEL IMAGINARIO DISCOSからの再発盤。
LABEL: DEL IMAGINARIO DISCOS/CENTURY MEDIA RECORDS (アルゼンチン)

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

ANATHEMA - distant satellites 全曲試聴

POST-GOTHIC METAL / INDIE ROCK

大変聴きやすい音のポストロック、と言うよりAOR(Adult-Oriented Rock)と言う方がぴったり来る、ソフィスティケーテッド(sophisticated)された、ちょっとプログレッシヴで都会的なロック。エモコアやインディーロックとの境目も、もう定かではない。あまりにも洗練された音は、かなりシンプルでストレートでもあり、薄味に過ぎると感じられても仕方ない。しかし、これを気に入る人は、心静かにいつまでも浸っていることが出来るだろう。ジャンル面では、ここ迄来ればINDIE ROCKとかPOST-ROCKとかに入れるほうが良いのかもしれない。

ANATHEMAは1990年に、英国 England(Country) Liverpool市で結成した、5人のバンド。
出て行ったメンバーが順番に戻ってきて、今は結成時のメンバーの内4人がもどっている。

本作は2014年にリリースされた12thアルバム。10曲(56:45)。
バンドのメンバーと本作の録音メンバーには相違があり、本作ではChrister-Andre Cederbergがベースを弾き、プロデュースもした。

soundcloud全曲試聴
soundcloud全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)