UPON A BURNING BODY - world is my enemy now 全曲試聴

DEATHCORE

超ヘヴィーながら勢いのあるサウンドには躍動感があり、ノリが良いというより力ずくで乗せてしまう。貫禄あるミドル・テンポ中心で、ボーカルはわめき散らしシャウト。わずかに感じられるインダストリアルな感覚の音(ピコピコではない)が、エクストリームなデスコアとマッチして、独特なサウンドに昇華されている。しかし結構メロディックで、コーラスなど入るとエモメタルな物もあるようで、キャッチーな面も感じられる。

UPON A BURNING BODYは2005年に、米国 Texas州 San Antonioで結成した、5人のバンド。

本作は2014年(August 12, 2014)にリリースされた4thアルバム。12曲(40:48)。
ゲストにはWORD ALIVEと TRIVIUMのシンガーが参加。本作は前作と同じくWill Putneyがプロデュースした。
LABEL: SUMERIAN RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

BRING ME THE HORIZON - sempiternal 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE / POST-HARDCORE / EMOMETAL

エクスペリメンタルやアンビエント(少量)と言った前方の要素を大きく加え、同時に普遍的なロックと言った横の広がりも加えている。エクストリームな音の中にコールドな音が時折響き、曲はキャッチーなメロディーも持っている。中心にはアグレッシヴでメタリックなハードコア(一応エモメタル)があるが、もう従来のジャンルだけでは捉えられなくなっている。

BRING ME THE HORIZONは2004年に、英国 England(Country) Sheffield市で結成した、5人のバンド。

本作は2013年(UK:1 April 2013 / USA:2 April 2013)にリリースされた4thアルバム。11曲(44:11)。
本作はTerry Date (SLIPKNOT, PANTERA, DEFTONES)がプロデュースした。米国では前作と同じEPITAPHから、UKでは本作よりメジャーのRCAからリリースされた。
LABEL: RCA SONY (UK)
* 今回入荷は、レーベルが従来のEPITAPHからRCAに変わりました。コメントも書き換えましたので、再入荷ですがUP致しました。

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

FILTHY THIEVING BASTARDS - my pappy was a pistol

FOLK PUNK

アーシーでおしゃれなトラッド・パンク。曲によってはポーグス的なセルティック(アイリッシュ)・トラッド(フォーク)をたっぷり盛り込み、さらに曲によってはピアノなど使用したホーキー・トンクな要素、ラテンやラテン・スカな要素等をくどくない程度にうまくミックス。

FILTHY THIEVIN' BASTARDSは2000年に米国 California州 San Francisco市で結成した、現在はCalifornia州 Oakland市の4人のバンド。
SWINGIN' UTTERSのシンガーのJohnny BonnelとベーシストのSpike Slawsonのサイド・プロジェクトとも考えられている。Spike Slawsonは ME FIRST AND THE GIMME GIMMESのシンガーでもあるが、ここではベースを担当している。結成時にはCAMPER VAN BEETHOVENのギタリストGreg Lisherも参加していた。

本作は2005年(8 Nov 2005)にリリースされた3rdアルバム。15曲(37:33)。
LABEL: BETTER YOUTH ORGANIZATION (USA)

Youtube試聴・本作1曲目"That's Life"
Youtube試聴・本作8曲目"Sealed Confessions"
Youtube試聴・本作10曲目"Gods Are Fearing Men"
Youtube試聴・本作12曲目"Singapore Sling"
Youtube試聴・本作15曲目"Bad Afternoon Sun"

(コメント:犬丸)

ENISUM - samoht nara 全曲試聴

ATMOSPHERIC BLACK METAL

まず最初に、このバンドはARPITANIAN BLACK METALのバンドだと言う事。
Arpitanyは、主にイタリアのAosta valley、フランスのSavoy、スイスのRomandyの地域からなる、フランコ・プロヴァンス語系統の諸言語を話す(話していた)歴史的地域圏だ。Arpitany地域はSavoyanあるいはFranco-provencal地域とも呼ばれ、フランコ・プロヴァンス語はアルピタン語あるいはフランコ・プロヴァンサル語とも呼ばれる。スイスのジュネーヴ州歌はこの言語で書かれている。そしてArpitanyムーヴメントと呼ばれる物があり、これはFrancophone Alpine独立運動と言うこの地域の独立運動の事になる。
と言う説明で思い出されるのは、CASCADIA連邦共和国構想であり、ブラック・メタルの世界で言えばCASCADIAN BLACK METALだ。そして、アルピターニャン(アルピタニアン)・ブラック・メタルはWolves in the Throne Room等のCASCADIAN BLACK METALにインスパイアされていて、サウンド的には取りあえずは同じ様なものと考えて良い様だ。コールドでアトモスフェリック、アコーステッィック・ギター等を使った静かなパートと激音パートの対比で進行する。ミドル・テンポとファスト。ヴォーカルはグロウルなどではなく、ブラック・メタルらしいわめき声。メンバーは3人ではあるが、ベーシストと女声ヴォーカル(出番は多くはない)と、その他すべての楽器とヴォーカルを担当するリーダーのLysと言う編成。サンプラーやマシン類の使用は少なく、大部分は実際の楽器を使用しており、演奏や音質はかなり優れている。

ENISUMは2006年にLysの一人バンドとしてスタートした、イタリア Piedmont州 Turin自治体の現在は3人のバンド。

本作は2014年(1 Octobre 2014)にリリースされた6thアルバム。7曲(46:01)。
これまでの作品の一部は自主デジタル・リリースであったかも知れない。
LABEL: DUSKTONE (イタリア)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

1349 - candlelight years 4CD+DVD BOX 全曲試聴

BLACK METAL

疾走、爆走、暴虐、極悪と言った言葉が最適な、ほとんど一直線なブラック・メタル。ストレートにエクストリームで、ヴォルテージ上りっぱなし。
スピード感と音圧(初期の作品はやや軽い目)にまかせた、フラストレーション発散型と言っても良さそうなサウンド。その中で、ギターのリフは多彩で、曲によってはメロディックなギター・リフやエピカルな勇壮感も入る等、引付けるポイントもある。ヴォーカルも、展開につれて、グロウル・叫び(シャウト)・わめきと多彩。
本作は、彼らのCANDLELIGHT RECORDS所属中の、デヴュー・アルバムから4作目までの全アルバムと、その期間に収録された映像作を1箱に納めたボックス・セット。

1349は1997年に結成した、ノルウェー Oslo自治体(kommunen)の4人のバンド。
バンド名は黒死病(Black death)がノルウェーに伝播した1349年に因んでいる。

本作は2014年(繰上げ発売日:10 November /当初発売日:24 November 2014)にリリースされた5枚組ボックスセット。
1stアルバムから4thアルバム迄の4枚のCD、すなわち1st "liberation"(10曲), 2nd "beyond the apocalypse"(9曲), 3rd "hellfire"(8曲), 4th "revelations of the black flame"(9曲)と、DVD "live at bikini test la chaux de fonds switzerland 2005"(12曲)(NTSC)の5枚セット。
DVDについては、2011年にリリースされた"Hellvetia Fire"に live at Bikini Test la Chaux de Fonds in Switzerland 2005と書かれているので同じライヴと思われる(推測)。
LABEL: CANDLELIGHT RECORDS (UK)

musicmp3全曲試聴(DVDを除く)
上記のmusicmp3では、1349の1stから4thまでの音源以外も試聴できます。
Youtube試聴・Hellvetia Fire [Concert Video]
このYoutube試聴の映像はCandlelight Recordsオフィシャルであり、タイトルは"Hellvetia Fire"となっていますが、2011年リリースのDVDのデータより再生時間が短いので、今回のセットの中のDVDが2011年リリースのDVDより短い可能性があります。2011年リリースのDVDと今回のセットの中のDVDでは、始めのprologue (Intro)と終わりのepilogueの部分で表示が少し違いますが、収録曲目はほほ同じです。

(コメント:犬丸)

ACROSOME - non-pourable lines 全曲試聴

BLACK METAL

インスト中心、ダークでメロディックで、疾走とスローパートからなるディプレッシヴ・ブラック・メタル。疾走パートもセピア色の映画のような色あせた悲しいメロディーで柔らかく滑らかな音。スロー・パートは静かで音が少なく、もちろん悲しいメロディー。ディプレッシヴなのでメロディーが悲しいのは当然だが、今際の際に走馬燈の様に蘇ると言われる過去の記憶の場面のごとく、どこか懐かしさも感じさせる。ほとんどがインスト曲で、最後の曲にはヴォーカルが入る。ギターの音質が良いので、それ自体が魅力的。声質の方は、私には音楽的内容に合っていない様に思えるが、歌いようが怪しいので許せる。

ACROSOMEは2009年からスタートした、トルコ Ankara県 Ankara市の一人バンド。

本作は2014年(October 1st, 2014)にリリースされた1stアルバム。7曲(33:33)。
この録音においても演奏全パートとヴォーカルはDA (Doğuşcan Apel)が1人で行っている。
LABEL: DUSKTONE (イタリア)

ololo.fm試聴・本作1曲目"I"
ololo.fm試聴・本作2曲目"Ii"
ololo.fm試聴・本作3曲目"Iii"
ololo.fm試聴・本作4曲目"Iv"
ololo.fm試聴・本作5曲目"V"
ololo.fm試聴・本作6曲目"Vi"
ololo.fm試聴・本作7曲目"Vii - Today is Yesterday"
dusktone全曲途中までの試聴

(コメント:犬丸)

FINNEGAN'S HELL - drunk, sick & blue 全曲試聴

CELTIC PUNK

ウイスキー・テイストのアップテンポの陽気な曲を中心に、哀愁を帯びたケルトのメロディーもふんだんに聴かせる。ホイッスル、バンジョ、アコーディオン、5人のメンバーが各種楽器を担当し、どの曲もトラッドの楽器を前面に出して十分に聴かせてくれるのも、彼らの演奏の醍醐味だ。

FINNEGAN'S HELLは2010年に結成した、スウェーデンの5人のバンド。
アイリッシュ・フォーク、ロック、パンク・バンドのメンバーが、POGUES, DUBLINERS, MOTORHEAD, DROPKICK MURPHYS, FLOGGING MOLLY等にインフルエンスされ、結成した。

本作は2014年(26 September 2014)にリリースされた1stアルバム。10曲。
LABEL: HEPTOWN (スウェーデン)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

TERROR - one with the underdogs 2014 reissue オリジナル・ヴァージョン全曲試聴(2014年盤ボーナスを除く)

METALCORE

廃盤となっていた1stアルバム(2ndアルバムとされる事もある)の再発。
前作"lowest of the low"は16:28と短いが9曲入りでアルバムとされている時もあるが、本作はデヴュー・アルバムとは思えない堂々としたメタリック・モッシュコアを聴かせている。ざくざくした機関銃の様なリズムや疾走から2ステップやビートダウン、ギターの応報やギャング・コーラスも安定感・迫力共に最高。勢いも合わせて考えれば後期の作品にすぐるとも劣らない。

TERRORは2002年に、米国 California州 Los Angeles市で結成した。

本作は2004年(July 27, 2004)に米国のTRUSTKILL RECORDSとオランダのROADRUNNER RECORDSからリリースされた1stアルバム。
HATEBREEDの Jamey Jasta、SKARHEAD等のLord Ezec (Danny Diablo)、Hard Corey (Hardcorey)などがゲスト。(MADBALLの Freddy Cricienもゲストのはずですが今回のトラック・リストに疑問点があり、まだ確認できていません。)

こちらは2014年(Nov 11, 2014)に、REAPER RECORDSが流通などで協力するTERRORの自主レーベルDEFIANT MUSICからリリースされた再発盤。
米国内未発表曲"Nothing To Lose"と "Let The Past Be The Past"の2曲を追加収録。
LABEL: REAPER RECORDS/DEFIANT MUSIC (USA)

musicmp3全曲試聴(今回追加の2曲は含まれていません)

(コメント:犬丸)

HIDEOUS DIVINITY - cobra verde

DEATH METAL

これがブルデスです。
、、、と言う1行で終わっても良いぐらい、痛快にブルータル。テクニカルで、完全なオールド・スクールと言うわけではないが、気に障るような無意味なモダンな音はまったく入らない。ダークネスや叙情性もあるが、人間の本性に潜む暴力性を証明するかのヴァイオレントなサウンドが目立つ。ヴォーカルはシャウトに近いグロウル。演奏に隙はなくテクニックはハイレベル。強弱の差を大きくつけた痛快な展開。試聴曲を聴くと、どの曲も同じように暴力に次ぐ暴力で、おたやんの飴(金太郎飴)な感じはあるかも知れないが、暴力を堪能できるアルバムになっている。暴力的な人なら満足するでしょう。

HIDEOUS DIVINITYは2007年に結成した、ノルウェー出身のバンド。
いずれもイタリア出身のex-HOUR OF PENANCEの Enrico Schettinoと ex-EYECONOCLASTの Synder (Carlos Mastantuono)がノルウェー在住時に結成したが、現在残る結成メンバーはEnrico Schettinoのみで、現在はex-NOVEMBREの Antonio Poletti等が加わり、イタリア(Romeと San Sisto)を本拠地としている。

本作は2014年(October 31st, 2014)にリリースされた2ndアルバム。9曲。
バンド・メンバーは5人。ゲスト・ヴォーカルにNILEの Dallas Toler-Wadeが参加(1曲)。録音はEYECONOCLAST/ex-HOUR OF PENANCEの Stefano Morabitoがした。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

Youtube試聴・オフィシャルのセット(以下の3曲を含む)
Youtube試聴・本作3曲目"Cobra Verde"
Youtube試聴・本作5曲目"Sinister and Demented"
Youtube試聴・本作7曲目"Alonest of the Alone"feat. Dallas Toler-Wade (NILE)

(コメント:犬丸)

MINERAL - 1994-1998: the complete collection (2CD) 1stアルバムと2ndアルバムの全曲試聴

EMOCORE

今年2014年で結成からちょうど20年、解散からは16年になる初期のエモ・バンド。2作のアルバムをはじめ全録音収録。
今回は英国(米国でも国内盤扱いで流通するが本作については米国以外の全世界がテリトリー)のXTRA MILE RECORDINGSと米国のARENA ROCK(米国のみの発売権)からの再発。MINERALはインディーロックにも連なる音楽性だが、アコースティックなサウンドのやさしげな曲が多い。どちらかと言えば訥訥(とつとつ)とした渋い歌唱に心が解(と)き解(ほぐ)される思いだが、エモーショナルに高揚する場面もあり、極めて自然な流れの中で展開して行く。「人間ってこういうもんだねっ」と思わせる音楽だ。

MINERALは1994年に米国 Texas州 Houston市で結成した。
直後にAustinに引っ越した。友人であったChristopher Simpson (guitar/vocals), Jeremy Gomez (bass), Gabriel Wiley (drums) and Scott McCarver (guitar)の4人が結成し、1998年の解散までこのメンバーだった。1997年の"power of failing"と1998年の"endserenading"の2枚のフルアルバム(いずれもCRANK! RECORDS)などを残した。1997年にメジャーのINTERSCOPEとメンバーそれぞれが個人で契約したが、結局メジャー盤は無い。2ndアルバム製作中に何か意見の相違があってその発売前に解散したような話だったが、2014年にオリジナル・メンバーで再結成していて、2015年には欧州のツアーを予定している。

本作は2010年に日本のFABTONE RECORDSからリリースされた全録音集。25曲(120 分)。
1997年にTHICK AS THIEVESからリリースされたコンピレーション"first crush compilation"に収録されていた曲"Sadder Star"のみを除いたすべての既発音源が収録されている。

こちらは2014年(XTRA MILE RECORDINGS:September 6/ARENA ROCK:10/21 2014)にリリースされた再発盤。5曲追加収録、全30曲。
日本盤未収録だった"Sadder Star"及び未発表のalternate version、alternate take、alternate mixを各1曲と未発表とは記(しる)されていないalternate takeの1曲が追加されている。
LABEL: XTRA MILE RECORDINGS (UK)
LABEL: ARENA ROCK (USA)
* 初回入荷は米国盤の予定です。

musicmp3試聴(1stアルバムと2ndアルバムの全曲試聴)

(コメント:犬丸)

ANNIHILATED - xiii steps to ruination (13) (xxiii)

DEATH METAL

ブルータル・デス・メタル。トレンドに従わず、逆に影響を与えるような音楽を作ると言う目標の、歌詞の面でもラディカルなバンド。オールドスクールな音ではないが、最近お決まりのように聴かれる音は少ない。ブルデスとしてはほぼ王道のサウンドだが、やはり幾分かはモダン。ヴォーカルはやや低音のシャウト、演奏は硬くて厚い響き。高速のザクザクからミドルテンポまで色々なリズム感を自在に展開し、テクニカルだ。硬派でエクストリームという感覚が第一の特徴。(シーンに)影響を与えると言う程の何かの存在は、本作では判らない。

ANNIHILATEDは2010年に結成した、米国 California州 Los Angeles市の3~4人のバンド。
EXCRETION解散直後にメンバーであったEric Matranga - Gr/Vo (ex-EXCRETION, GROTESQUE)と Robert Fimbres - Gr/Vo (ex-EXCRETION, GROTESQUE)が結成した。Martin Rygiel - Bass (wX-DECAPITATED, LUX OCCULTA), Scott Fuller - Ds (ABYSMAL DAWN, ex-HAVOK, SKITZO)が加わって4人になっていたが、Robert FimbresとMartin Rygielは脱退している。

本作は2014年(October 28th, 2014)にリリースされた1stアルバム。11曲(42:57)。
録音時のメンバーは、以前からのEric Matranga、Eric Cohenの2人と、新メンバーのEric Cohen - Bass (FLESH CONSUMED, ex-ARKAIK)の3人編成。ゲストはSven De Caluwe (ABORTED), Monte Pittman (PRONG), Peter Truax (VESTERIAN, EYES OF FIRE), Eric StobeL (PLAGUEREAPER, P.O.R.)。Scott Fullerがプロデュースした。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

Youtube試聴・本作4曲目"XIII Steps To Ruination"
soundcloud試聴・本作5曲目"Eradication Profitl"

コメント制作時点でamazon.co.jp及びHMV onlineでタイトルの数字の部分が"xxiii"と表示されていますが、ここで取上げている物と同じ作品です。数字の部分は算用数字で"13"と表示されている場合もあります。amazon.co.jpとHMV onlineは違うルートの仕入れのはずですが、本作についてはさかのぼれば同じ出所のようですね。

(コメント:犬丸)

DADS - i'll be the tornado 全曲試聴

EMOCORE / INDIE ROCK

陰影にとんだ渋いメロディーのエモ~インディー・ロック。エモーショナルでテクニカル。
メロディックでキャッチーだが、ポップと言う感じを与えない、深いエモーションと複雑な音楽性を持っている。彼らの複雑な音楽性と言うのは、多様な音楽性を取り込んだ展開や、時にはカオティックハードコアの手前まで行く変拍子などのテクニカルな演奏だ。

DADSは2010年に結成した、米国 New Jersey州 Piscataway市(Township)の2人のバンド。

本作は2014年(14 October 2014)にリリースされた2ndアルバム。10曲。
Neil Strauch (OWEN等のプロデューサー)がプロデュースを、Carl Saff (CODE ORANGE, GRAILS, IRON CHIC等)がマスタリングをした。
LABEL: 6131 RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

REVENGE - attack.blood.revenge 全曲試聴(ばらばらです)

BLACK METAL

デス・ブラック・メタル。ヴァイオレンスに満ちたグラインドと言った感覚。エクスペリメンタルと言ってもよいくらい、普通の音楽を解体したカオティックなサウンド。アンダーグラウンドな独自のものだが、ブラック・メタルとしての様式美を見出すことも出来る。

REVENGEは2000年から活動する、カナダ Alberta州 Edmonton市のバンド。最近では2人か3人のメンバーで活動するが、元々はCONQUERORのシンガー/ドラマーJames Readの一人バンドだった。

本作は2001年に米国のDARK HORIZON RECORDSからリリースされた1st EP。
オリジナルは4曲(16:34)。BATHORYの"War"のカヴァー収録。本作ではバンドのメンバーはJames Read一人だが、ギタリストとベーシストを加えた3人編成で録音されている。

こちらは2014年(June 13th, 2014)にリリースされた再発盤。
4曲追加して、全8曲(32:18)収録。追加曲は、2002年の7インチ盤"superion. command. destroy"の2曲、2003年のARKHON INFAUSTUSとのスプリット7インチ盤"toddler and the priest / deathless will"からの1曲、2009年のコンピレーション"nwn fest vol i compilation"からの1曲の合せて4曲で、NWNのコンピからの曲はVONの"Lamb"のカヴァー。
LABEL: NUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONS (USA)

Youtube試聴・オリジナルのEPの4曲(本CD1~4曲目)
Youtube試聴・2002年の7インチ盤"Superion.Command.Destroy"(本CD5~6曲目)
Youtube試聴・2003年のARKHON INFAUSTUSとのスプリット7インチ盤"toddler and the priest / deathless will"(本CD7曲目に"Deathless Will"を収録、ARKHON INFAUSTUSの曲は本CDに収録していません)
Youtube試聴・NWNのコンピからVONの"Lamb"のカヴァー(本CD8曲目)

(コメント:犬丸)

THORNAFIRE - magnaa

DEATH METAL

エクストリームなテクニカル・デス・メタル。
同時にメタル度も高く、ギター等の演奏も聴き応えがある。プログレッシヴでしっかりとした整った音を出し、インストにも重点が置かれている。時折アコースティック・ギターを用いたり、コールドな(哀愁と言っても良いかも)メロディーもはいる。実は南米のバンドだが、それは忘れた方が良いかもしれない。熱くはあるが、ダーティーでアンダーグラウンドな音ではなく、演奏には変則リズムなども取り入れてかなり複雑な場面もあり、展開も複雑。モダンでテクニカルなサウンドは米国のバンドのような印象を与える。

THORNAFIREは1998年に結成した、チリ Santiago首都州 Santiago de Chile市の4人程度のバンド。

本作は2014年(September 26th, 2014)にリリースされた4thアルバム。14曲(49:29)。
ギターとシンセのVictor Mac-Namaraが結成メンバー。2ndアルバムまでは結成メンバーのAlexis Munozがベースとヴォーカルを担当していたが、2012年の3rdからChristian Argandonaと言う新人に代わっている。ドラマーのJuan Pablo Donosoを含め、本作は前作と同じ3人編成で制作された。ミキシングとマスタリングはSOUNDLODGE STUDIOにおいて、現在NIGHTFALL等のドラマーでもあり、DEW-SCENTEDやGOD DETHRONED、SINISTER等のエンジニアをしている、スタジオのオーナーJorg Ukenがした。
LABEL: FDAFDA REKOTZ (ドイツ)

ololo.fm試聴・本作1曲目"Intro"
soundcloud試聴・本作2曲目"La Sierpe"
Youtube試聴・本作3曲目"La Esencia Invisible"
ololo.fm試聴・本作4曲目"Thornafire Corvus Corax"
ololo.fm試聴・本作12曲目"En el Trono de los Ciegos"
ololo.fm試聴・本作13曲目"Espiritual Lid Paranoia"
ololo.fm試聴・本作14曲目"Outro"

(コメント:犬丸)

SLAUGHTERDAY - ravenous 全曲試聴

DEATH METAL

オールド・スクール・デス・メタル。ダークでパワフルなDEICIDE+AUTOPSY位のサウンド。曲はやや長い目でドラマティックな展開をして、録音の音質が良い分ラウドな感じだ。

SLAUGHTERDAYは2010年に結成した、ドイツ Lower Saxony州 Leer市の2人のバンド。
ベテランのデス・メタル・バンドOBSCENITY(1989結成)のギタリスト(1994-2010)だったJens Fingerがギターとベース、1996年に結成して2枚のアルバムを残したデス/スラッシュ・メタルBK 49のBernd Reinersがヴォーカルとドラムズを担当。ライヴ・メンバーを加えてライヴも行っている。

本作は2014年(August 8th, 2014)にリリースされたEP。4曲(18:31)。
AUTOPSYの Chris Reifelt (Ds, Vo)が中心となったプロジェクト・バンドにRAVENOUSというバンドがあったが、本作のタイトルはそれに因んでいるのだろうか。フロリダのサタニック・デス・メタル・バンドACHERONの "Ave Satanas"のカヴァーを収録。
LABEL: FDA REKOTZ (ドイツ)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

SKULLFLOWER - draconis 2CD

SLUDGE / DRONE / DARK AMBIENT

フィードバックするノイズの渦巻き。しかしほのかにメロディーの様な物も聴こえてくる。
ドローンでダウンテンポな、電子的ノイズと生音のサンプリング(かな?)ノイズの中に、ゆったりとミニマルなメロディーが浮かぶ。轟音と言えなくはないが、どこかアーシーでもあり、鬱で叙情的なアトモスフェリック・ブラック・メタルともリンクして聴こえる。

SKULLFLOWERは1985年に結成した。
メンバーはフレキシブル。初期の中心メンバーはMatthew Bower (guitar)と Stuart Dennison (drums). Stefan Jaworzyn (bass, guitar)。その後ベースはRussell Smithに交代。そのほか、Gary Mundy (RAMLEH, TOLL)、Anthony DiFranco (aka JFK) (RAMLEH), Alex Binnie, Stephen Thrower (COIL), Philip Best (RAMLEH, WHITEHOUSE)等も参加していた。
2003年にtUMULtからリリースされたアルバム"exquisite fucking boredom"ではほぼMatthew Bowerのソロに戻っていた。

本作は2014年(26 Sep 2014)にリリースされた28thアルバム。2枚組10曲。
本作では、バンドのメンバーはMatthew Bowerと Samantha Davies (VALLEY OF FEAR他)の2人。6面大型(縦長)2枚組デジパック、16頁ブックレット。
LABEL: COLD SPRING (UK)

なお、VALLEY OF FEARは2012年にアルバムをリリースしたJustin K Broadrickと Samantha Davies, Matthew Bowerの3人のサイケ・ノイズ・プロジェクト。

Ololo.fm試聴・本作1曲目"Cauda Draconis"
Ololo.fm試聴・本作2曲目"Dazed Nymph In The N.O.X."
Ololo.fm試聴・本作3曲目"Dark Daze"
Ololo.fm試聴・本作10曲目"Dakshinikalika"

(コメント:犬丸)

KEITZER - last defence

DEATH METAL / GRINDCORE

ブラスト疾走も強烈なオールド・スクール・デスメタル。
元来デス・グラインドのバンドであり、ヘヴィーでパワフルな疾走は強力なものだ。加えて、本作ではダークネスに深みを加えていて、ダークで不穏な雰囲気を湛えたデス・メタルとしても完成度を高めており、DEICIDEなども髣髴させるオールド・スクール・デスメタルを聴かせている。

KEITZERは1999年に結成した、ドイツ North Rhine-Westphalia州 Stadtlohn市/ Munster市/ Essen市/ ポルトガル Rio Maior市の5人のバンド。

本作は2014年(July 18th, 2014)にリリースされた5thアルバム。14曲(37:26)。
LABEL: FDAFDA REKOTZ (ドイツ)

Ololo.fm試聴・本作1曲目"Bellum Indicere"
Ololo.fm試聴・本作2曲目"Exist To Destroy"
Youtube試聴・本作3曲目"This Is The Only Solution"
bandcamp試聴・本作4曲目"Forever War"
Youtube試聴・本作13曲目"Crusade"

(コメント:犬丸)

ENDING QUEST - summoning

DEATH METAL

ダークで不穏な雰囲気を湛えた、ミドルテンポを中心に展開する演奏と、余裕のある発声がパワフルな印象の汚いグロウルのいずれも、90年代前半の北欧デス・メタルを髣髴させる。湿っぽく響くギターの音も、リフのメロディーも当時そのままの雰囲気。本作でもミキシングはバンドのギタリストが行っている。

ENDING QUESTは2009年に結成した、スウェーデン Stockholm市(kommun)の3人のバンド。

本作は2014年(June 20th, 2014)にリリースされた1stアルバム。11曲(47:26)。
LABEL: FDAFDA REKOTZ (ドイツ)

ololo.fm試聴・本作1曲目"Black Death"
Youtube試聴・本作2曲目"Sumerian Invocation"
ololo.fm試聴・本作3曲目"Eradicate"
ololo.fm試聴・本作9曲目"Exalted and Fireborn"
ololo.fm試聴・本作10曲目"The Summoning"
Youtube試聴・本作11曲目"Lament Configuration"

(コメント:犬丸)

RINGS OF SATURN - lugal ki en 全曲試聴

DEATHCORE

ブルータルでもあるが、テクニカルでプログレッシヴなデスコア。
テクニカル以上で、リズムもメロディーもぶち壊れた斬新なサウンド。ギターはメタル要素も強いが大変斬新なリフも聴かせる。ヴォーカルは低音グロウルと高音シャウトを使う。不協和音もありきたりではなく、ジャジーな不協和音ソロなど発狂的。

RINGS OF SATURNは2009年に3人で結成した、米国 California州 Dublin市の4人程度のバンド。元はスタジオ・プロジェクトで、メンバーは増減している。

本作は2014年(October 14, 2014)にリリースされた3rdアルバム。12曲(44:34)。
バンド・メンバーは3人で、ドラマーはライヴ・メンバーが録音にも参加している。ゲスト・ギター・ソロはAUSTRIAN DEATH MACHINE/DAY OF RECKONINGの Rusty Cooleyが1曲参加。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

ENGLISH DOGS - forward into battle: metal years 2CD 全曲試聴

HARDCORE

80年代英国のパンク・メタルの2ndや3rdなどを収録。メタルの影響大なスラッシュコアにダーティーなヴォーカルが乗るパンク・メタル。
とりわけ3rdアルバムではメロディックなギターがソロを縦横に弾きまくる。コトコトいうドラムズの音はメタリカを連想させ、メロディーもメタリカを連想させる所がある。微妙にダサいヴォーカルや、ちょっとしょぼい録音がパンク版メタリカにも聴こえる。かなりテクニカルなこともやっていて、グルーヴ感もあって、1987年作とは思えないモダンさもある。

ENGLISH DOGSは1981年に結成した、英国 England(country) Grantham市の4人のバンド。
1987年に解散した。1993年に再結成し、1996年に再解散した。1996年からはJANUS STARKの名前で活動し、JANUS STARKは2002に解散した。2007年にENGLISH DOGSとして再再結成し、2009年に再再解散した。2009年に再再再結成した。

本作は2014年(3 November 2014)にリリースされた2ndアルバムと3rdアルバムのセット。それぞれに、前年のミニアルバムを追加収録。
DISC 1には、1985年にリリースされた2nd LP "forward into battle" (10曲)と、1984年にリリースされた12" EP "to the end of the earth" (4曲)を収録。
DISC 2には、1987年リリースされた3rdアルバム"where legend began" (9曲)と、1986年にリリースされたEP "metalmorphosis" (3曲)を収録。LABEL: CANDLELIGHT (UK)

Youtube試聴・アルバム"forward into battle"全10曲
Youtube試聴・ミニアルバム"To The Ends Of The Earth"全4曲
Youtube試聴・アルバム"Where Legend Began"全9曲
Youtube試聴・ミニアルバム"Metalmorphosis"全3曲より1曲目"Nightmare Of Reality"
Youtube試聴・ミニアルバム"Metalmorphosis"全3曲より2曲目"Absolution"
Youtube試聴・ミニアルバム"Metalmorphosis"全3曲より3曲目"Let The Killing Begin"

(コメント:犬丸)

BEHEMOTH - apostasy deluxe cd+dvd

BLACK METAL / DEATH METAL

言われていませんが、、、中期以後はかなりテクニカルになっていてモダン。時代に迎合したり追随するのとは違った、独自の発展と言って良く、アグレッシヴなデス・ブラック・メタルでありながら、もう、それだけではない。ちょっとだみ声の力強いヴォーカル。個性的なメロディーもあって、縦横に駆け巡るメタルのギター。アレンジや展開はかなり複雑。演奏全体がフルオーケストラのような厚みのある音も出し、曲によっては映画を見ているようなドラマを感じさせる。

BEHEMOTHは1991年に結成した、ポーランド Województwo県 Gdańsk市の3人のバンド。

本作は2007年(July 2nd, 2007)にスウェーデンのREGAIN RECORDS、ドイツと米国のCENTURY MEDIA RECORDS、アルゼンチンのICARUS/CENTURY MEDIAからリリースされた8thアルバム。11曲(39:38)。
Encyclopaedia Metallumのレヴュー評価平均は86点(2014年10月18日17:18取得データ)で、実は彼らのフルアルバム中第1位の作品。

こちらは2014年(October 13, 2014)にリリースされた再発盤。ボーナスDVD付。
CDには2008年(November 11th, 2008)のEP "ezkaton"8曲(29:13)を追加して19曲収録。なお、EP "ezkaton"は2000枚限定12インチ・アナログ盤ボーナス・トラック"devilock"(1:17)を追加した8曲ヴァージョンで収録(アナログ以外は7曲だった)。
DVDには「アルバムapostasyの制作の様子(25:30)」を収録。
LABEL: PEACEVILLE (UK)

musicmp3.ru試聴(オリジナルの11曲全曲)

(コメント:犬丸)

FLESHBOMB - reincarnated in abomination (english version) 全曲試聴

DEATH METAL

テクニカルなオールド・スクール・ブルータル・デス・メタル。
USブルデス・スタイルで、本作でもDISGORGE (California)のカヴァーが収録されている。演奏はギター・ソロに加えてベースもテクニカルで、重低音のガテラル・ヴォイスが載る。ファスト・パートからスロー・パートまで展開するが、全般的にはあまりファストではなく、少し複雑なごつごつとしたリズム感。

FLESHBOMBは1999年に結成した、ロシア Moscowの4人程度のバンド。
ドラマーのVasiliy Golovinと、チェコのブルータル・デス・メタルEPICARDIECTOMYの Sergey Gordeev (Gr, Vocal)が、結成時からのメンバーだ。また、現在はBACK DOOR TO ASYLUMの2人、Vyacheslav Chepelev (Gr)と Anton Zhikharev (Bass)が参加しているが、この2人は10年も前になる2004年作の1st当時はまだ参加していなかった。

本作は2014年(September 9th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。9曲(28:08)。
本作においてバンド・メンバーは4人。
LABEL: AMPUTATED VEIN (日本)

Youtube全曲試聴(HD)
Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

GOD DETHRONED - christ hunt 全曲試聴

DEATH METAL

スラッシュ要素のあるデス・メタル。ヴォーカルのエコー気味の低音グロウルや咆哮等から来るサタニックな雰囲気にも満ちている。一方、演奏はテクニカルで手の込んだ展開や構成だ。スラッシュ・ビート、ブラスト・ビート、スローなパートなど展開は多い。ヨーロッパ的なダークネスと若干こもり気味の音質もあり、アンダーグラウンドなテイストを残しつつ、オーヴァーグラウンド級のクオリティーになっている。例えば4曲目のギターのソロは、ダークかつ少し哀愁のかかったメロディーで味がある。

GOD DETHRONEDは1991年に結成した、オランダ Drenthe州 Beilen自治体(Gemeente)の4人のバンド。
1stアルバム(本作)発表後1993に解散した。1996に再結成し、2012年に再解散した。2014年に再再結成した。最初の再結成(1996年)の時点以後は、第1期(1993年まで)のメンバーはHenri Sattler (Gr, Vo)しか残っていない。そもそも、最初の1993年解散時点でも1991年の結成メンバーは彼しか残っていない。

本作は1992年にドイツのSHARK RECORDSからリリースされた1stアルバム。9曲(48:47)。
SHARK RECORDSも2007年まで新譜を出していたようですが、もう廃業済みとのこと。

こちらは2014年(October 6th, 2014)にリリースされた再発盤。
オリジナルのSHARK RECORDS盤で使われていた白黒ジャケットはレーベルが差し替えた物で、今回使用の「ネズミ解剖」アートワークの方はSHARK RECORDSレーベルに拒否された本来のオリジナルです。
LABEL: VIC RECORDS (オランダ)

musicmp3.ru全曲試聴

(コメント:犬丸)

SKULL - for those which are asleep

DOOM METAL / HEAVT ROCK

TROUBLEの結成メンバーらによるTROUBLEスタイルのヘヴィー・ロック。
初期のTROUBLEの曲のカヴァーが取りに収められている。それを聴き比べると断然本作の録音のほうが音が良く、彼らの音楽には音自体が良いことが重要なような気がする。もちろん録音が良いということもあるが、演奏自体の音も良いと言う事。いわば元々やりたかった事を、初心に帰って仕上げるためのバンドと言う感じがする。ある意味進歩のないレトロな音楽性だが、それが彼らの意図するところなのだ。そして、素晴らしい前進を感じさせる仕上がりだ。

SKULLは2012年に、ex-TROUBLEの結成時(1979年)からのメンバー2人、シンガーEric Wagner (Vo)(1979-1997, 2000-2008)とドラマーJeff “Oly” Olson (1979-1986, 1993-2008)、同じくex-TROUBLEのベーシストRon Holzner(1986-2002の間TROUBLEに在籍)、プログレッシヴ・へヴィー・メタルSACRED DAWNのギタリストLothar Kellerの4人が結成した、米国 Illinois州 Chicago市のバンド。その後、2014年からex-PENTAGRAMのギタリストMatt Goldsborough (2013-2014の間PENTAGRAMに在籍)が加わり、5人のバンドになった。

本作は2014年(3 November 2014)にリリースされた1stフルアルバム。10曲(49:25)。
興味深いのは、TROUBLEの3rdデモテープ"1983 demo"収録曲で、同年のコンピレーション"metal massacre iv"にも収録されている"Last Judgment"を"カヴァー"していること。
LABEL: TEE PEE (USA)

Youtube試聴・本作9曲目"Sometime Yesterday Mourning"と10曲目"Last Judgment (Trouble cover)"に相当する先行シングル
Youtube試聴・TROUBLEによる"Last Judgment"(Metal Massacre IV (1983)収録音源から)

(コメント:犬丸)

VINTERBRIS - solace 全曲試聴(ばらばら)

BLACK METAL

ファストな部分も多いがどっしりとした印象。音の整ったメロディック・ブラック・メタル。
DISSECTIONのように疾走するラウドな曲でも、哀愁を帯びたギターの音は美しく深みがあり、所々で聴かれるフォーク的なメロディーも印象的だ。歌メロ、ギター・リフともに、メロディー全般に情感が深い。
ラウドでファストなブラストの疾走から、勇壮・エピカルなミドル・テンポ~ややスロー辺りで展開。ヴォーカルはしわがれ声ぎみ中音のパワフルな歌唱が多く、低音のヴォーカルも入る。デス・メタルやフォーク・メタルの好きな人にもマッチする様な要素も持っていて、独創的な音楽性は持っていないのに、彼らの独特な音を作り出している。

VINTERBRISは2008年に結成した、ノルウェー Hordaland県 Bergen基礎自治体(Kommune)の4人のバンド。

本作は2014年(June 16th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。6曲(35:56)。
LABEL: NORDAVIND (ポルトガル)

ololo.fm試聴・本作から1曲目"Dysphoria"
Youtube試聴・本作から2曲目"Ash Aligth"
ololo.fm試聴・本作から3曲目"Fathoms"
ololo.fm試聴・本作から4曲目"Aurora Of Despair"
ololo.fm試聴・本作から5曲目"Gazing at a Fallen Sky"
ololo.fm試聴・本作から6曲目"Euphoria"

(コメント:犬丸)

CONSIDERED DEAD - mentally tortured 全曲試聴(ばらばら)

DEATH METAL

ややスラッシーなデス・メタル。
大阪で行われているTRUE THRASH FESTには、2009年と2013年の2度にわたり登場したブラジリアン・ピュア・スラッシュ・メタル・バンド、VIOLATORのギタリストCapacaとドラマーBateraが参加してるデス・メタル・バンド。初期のSEPULTURA等を髣髴させる。デモ音源の公式作品化だが、人間力を感じさつつ実に完璧な演奏力だ。

CONSIDERED DEADは2012年に結成した、ブラジル Brasilia連邦直轄区の4人のバンド。

本作は2014年(April 6th, 2014)に発表されたデモ音源。5曲(18:00)。

こちらは2014年(September 19th, 2014)にドイツのレーベルからリリースされた公式作品化CD盤。
LABEL: CODE 7(uk)/FDA REKOTZ (ドイツ)

Youtube試聴・本作1曲目"Mentally Tortured" (インスト)
ololo.fm試聴・本作2曲目"Claiming Insanity"
Youtube試聴・本作3曲目"Claiming Insanity"
Youtube試聴・本作4曲目"Impulsive Resistance"
ololo.fm試聴・本作5曲目"Systematic Chaos"

(コメント:犬丸)

WINTERFYLLETH - divination of antiquity 全曲試聴

BLACK METAL

プリミティヴ・ブラックのようなノイジーな音色も持つ、ペイガン・ブラック・メタル。勇壮であると同時に粗野で凶暴。ゆったりとしたアングロサクソン的なフォーキーなメロディーで、時には哀愁も感じさせる。ヴォーカルはちょっと哀愁のかかったがなり中心でほとんど変化がないが、演奏にはしんみりとしたパートやアコースティックな音なども入れて変化をつけている。スロー・雄大・ファストなど展開は色々ある。

WINTERFYLLETHは2007年に結成した、英国 England(Country) Manchester市の4人のバンド。

本作は2014年(October 7th, 2014)にリリースされた4thアルバム。8曲(56:33)。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

SSS - limp. gasp. collapse.

HARDCORE / THRASH

オールド・スクールなスラッシュ・クロスオーヴァー。
ハードコア・パンク×スラッシュ・メタル。つまりDRI、SOD、ANTHRAX、NUCLEAR ASSAULTを連想させるサウンド。刻んで、疾走して、時々色々なおかず(ファンキーとか)を加える。初期スラッシュのハードコア寄りのバンドや、ハードコアをベースにしたバンド、さらに彼らは英国のバンドだがUSのクロスオーヴァー(MUNICIPAL WASTEや SUICIDAL TENDENCIES)のバンドも髣髴させる。

SSS (SHORT SHARP SHOCK)は2005年に結成した、英国 England(Country) Liverpool市の4人のバンド。EARACHEから3枚のアルバムがある。

本作は2014年(10 November 2014)にリリースされた4thアルバム。14曲予定。
ゲスト・ヴォーカリストは結成の翌年(1987年)からCARCASSでベースとヴォーカルを担当しているJeffrey "Jeff" Walker。ハードコア・ファンにはELECTRO HIPPIESのメンバーと言う方が良いかも知れない。
LABEL: PROSTHETIC (US/UK)

Youtube試聴・本作2曲目"Dead Wood (with Jeff Walker)"

(コメント:犬丸)

JUDAS ISCARIOT - distant in solitary night (seven hymns to the triumph of evil) 全曲試聴

BLACK METAL

人間味あふれるUSプリミティヴ・ブラック・メタルの有名な作品。
このバンドの代表作であり、普通の意味でもっとも音楽的な作品、と言う。ひどい声、つぶれた声、汚い声が好きならこれだ。ノイジーだがキャッチーなメロディーが多いギター、前後の脈絡なく曲の雰囲気に合せて変化するドラム、それに加えて汚い声。曲それぞれに雰囲気を出しており、表現力は豊かだ。一人バンドであり、その様なバンドの形態の長所ががもっとも明確に現れている。彼のドラムはでたらめな様でいて、ドラム・マシーンには真似できない人間力を感じさせる。ドラムズ以外も同様だ。
なんつっか、この人はかっこ良いですな。汚い声が好きになりそう。

JUDAS ISCARIOTは1992年にHEIDEGGERの名前でスタートした、米国 Illinois州 DeKalb市のAkhenaten (Andrew Jay Harris)の一人バンド。同年JUDAS ISCARIOTに改名し、2002年に終了した。その後Akhenatenはドイツに引っ越した。

本作は1999年にMORIBUND RECORDSからリリースされた4thアルバム。7曲(50:51)。
こちらは2014年(UK:SEPTEMBER 29TH, 2014)の再プレス。
LABEL: MORIBUND RECORDS (USA)

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

ORANGE GOBLIN - back from the abyss 全曲試聴

HEAVY ROCK

70年代ハード・ロック、ヘヴィー・ロックに、アップ・テンポな曲ではモーターヘッド的だが、かなり爽やかな所もあるので米国のバンド、デザート・ロックも連想させる。また、ややスローな部分では一種のスウィング感があり、ブルーズやソウルと言ったものまで連想させる。ヴォーカルはワイルドでソウルフル。演奏にもワイルドなダイナミズムがある。
サイケデリックやドームと言った要素にはこだわらなくなったようで、ラフでワイルドな(ヴィンテージ・) ハード・ロックに収束してきているようだ。

ORANGE GOBLINは1994年にOUR HAUNTED KINGDOMの名前で結成して、1995年にメンバーの一部が変わってこの名前に改名した、英国 England(Country) London地域のバンド。2004年の5thアルバムまでは5人編成で、2005年以後は4人のバンド。

本作は2014年(UK;EU:6 10 2014 / USA;CANADA:October 7th, 2014)にリリースされた8thアルバム。12曲(54:10)。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

OLD FIRM CASUALS - for the love of it all 全曲試聴

STREET PUNK

コンプリート・ディスコグラフィーとなるEP音源の集大成。EP音源のためもあるかも知れないが、どの曲も「いきなりソコまで行ってしまうんですか?」と言ったノリ最高の展開で、彼らが愛するストリート・パンク全開のサウンド。LAST RESORTやCOCK SPARRER, COCKNEY REJECTSをよりキャッチーにしたようなサウンド。2014年のアルバム"this means war"より、もろに初期パンク/UK Oi!的色彩が濃い曲が多い。彼らは、お奨めにAgnostic Front, Last Resort, Madball, Cock Sparrer, Sick of it All, Cockney Rejects, Rival Mob, Templars, Stomper 98, Crashed Out, Control, Stigmaを挙げている。

OLD FIRM CASUALSは2010年10月にスタートした、米国 California州 San Francisco市を本拠地とする、RANCIDの Lars Frederiksen (Gr, Vo), LOOK BACK AND LAUGHとNEVER HEALEDの Casey Watson (Bass, Vo), NEVER HEALEDの Paul Rivas (Ds, Vo)の3人によるサイド・プロジェクト。

本作は2013年(27 April 2013)にリリースされたデヴュー・アルバムとなる編集盤。
これまでに発表したEP音源をすべて収録している。24曲。一部のパソコン等で外周部(終わりの方)の曲が再生できない場合があります。
LABEL: RANDALE RECORDS (EU)(eu)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

JAWBREAKER - 24 hour revenge therapy 2014 re-issue (6 bonus tracks) オリジナル・ヴァージョンの全曲試聴(11曲)

EMOCORE

エナージティックな面ではエモーショナルな熱さを感じさせながらも、ポップな面では適度に肩の力の抜けたパンク・サウンド。
オルタナティヴな感覚も持っているバンドだが、本作ではその要素は少なく、前作(2nd)と比較してストレートなサウンドに戻っている。メロディックでポップで、メロコアやメロディックなエモからインディー・ロックに通じる感覚の、親しみやすいサウンド。ストレートなだけに、時々挿入される(3曲目"Condition Oakland"など)少しの捻りや効果音的なものが有効で面白く聴ける。ベースにはパンクな感覚がある事も見落とせない。ちょっと哀愁のかかったメロディーとハスキーなヴォーカルを生かした、パンク感覚の曲が特に本作では多い。メロディーも含めて、所々アメリカーナな雰囲気も感じさせる。パンク・バンドのフロントマンのソロ・アルバムもこんな方向性だったりする。何気なく聴きやすく、あっさりしたエモーショナルだが、ちょっとしわがれたヴォーカルが男の哀愁と言ったものも感じさせる。

JAWBREAKERは1986年に結成した、米国 New York市の3人のバンド。
New York Universityの学生が結成し、卒業後はカリフォーニア州San Franciscoを本拠地として活動し、1996年に解散した。

本作は1994年(February 7, 1994)に米国のTUPELO RECORDING COMPANY / COMMUNION RECORDSから発表した3rdアルバム。11曲(37:11)。本作はSteve Albiniがプロデュースした。

こちらは2014年(OCTOBER 14, 2014)にリリースされた再発盤。
本アルバムの収録曲のアルタネイト・テイク(別テイク)4曲と、アルバム・セッションからオリジナル・アルバムには収録されなかったアウト・テイク2曲を追加収録した。全17曲収録。ライナーはSteve Albiniが書いている。なお、アルバム・アウト・テイクの2曲は2002年(July 23, 2002)にBLACKBALL RECORDSからリリースされた編集盤"etc."に収録されている。
LABEL: BLACKBALL (USA)

Youtube試聴・1994年オリジナル版の全曲(11曲)

(コメント:犬丸)

FALLOCH - this island our funeral 全曲試聴

BLACK METAL / POST-METAL

ポストロック、ポストメタルのアプローチを中心としたポストブラック・メタル、あるいはフォーク・メタル。
スコティッシュ(セルティック)なトラディショナル(フォーク)・ミュージックを取り入れている。素材から大切にして丁寧に重ねられた音。アーシーで雄大なサウンド。トラッドと言っても土臭いと言う感じは少なく、時にはプログレ的な感覚やメディエバル(中世)な感覚、クラシック・ミュージック等がメタルの中に融合されたようなグローバルな音楽性だ。

FALLOCHは2010年に結成した、英国 Scotland(country) Glasgow市の4人(現在)のバンド。

本作は2014年(September 22nd, 2014)にリリースされた2ndアルバム。7曲(52:38)。
2014年10月11日現在、本作の通常ケース(CANDLE435CD)はキャンセルになり、CANDLE435CDSE(デジパック予定)でのリリースのみとなっています。
LABEL: CANDLELIGHT RECORDS (UK)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

1349 - massive cauldron of chaos (limited edition) 全曲試聴

BLACK METAL

ヘヴィーでタイトな激速ブラック・メタル・サウンド。
時折モダンな印象の部分もあるが、スラッシーな疾走が連続。一部速い目のミドルテンポの曲(トラック7あたり)はパンク・テイストを感じる。ヴォーカルはダークネスが少なめで、邪悪要素以上に極悪要素中心。ギターはテクニカルなソロを入れる。前作で1曲ごとに挟まれていたアンビエント・インスト曲は特に聴き所となっている訳でもなく(?)、あまり意味がないような感じだったが、それがないとちょっと単調に聴こえるかも知れない。同傾向の曲が多く粒ぞろいだからか。

1349は1997年に結成した、ノルウェー Oslo地方自治体(kommunen)の4人のバンド。

本作は2014年(September 29th, 2014)にリリースされた6thアルバム。通常盤は8曲(38:09)。限定盤はVoivodの"Tornado"のカヴァーを追加収録した全9曲収録です。なお告知では限定盤にデジパックの表示がありますが、告知の仕様はあてになりませんので、入荷後の販売リストの表示でご確認下さい。
LABEL: INDIE RECORDINGS (ノルウェー)

bandcamp全曲試聴(ボーナス曲を除く)
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
ololo.fm試聴・ボーナス曲"Tornado"

(コメント:犬丸)

KRIEG - transient 全曲試聴

BLACK METAL

フーネラルな感覚も入ったプリミティヴ・ブラック・メタル。
音質は初期のようなしゃりしゃり一辺倒ではなく明瞭なため、及びノイズ垂れ流しだけではなく音の整理されたパートも入れた展開のため、減り張りが利いていて切れが良い。完全にフューネラルと言うほどの冷たさではないが、何か不穏な物を感じさせる。本作の一部で、若干現代的(?)な音が入る所がある。これは不要でありなくても良いと思うが、バランスを崩してはいない。ヴォーカルは、プリミティヴ・ブラックのぎゃーぎゃーヴォイスと鬱系ヴォーカルの中間辺りで、その範囲内で変化をつけている。

KRIEGは1994年に IMPERIALを結成したN. Jamesonが1995年からIMPERIALに代ってスタートさせた、米国 New Jersey州 Somers Point市のバンド。
リーダーのN. Imperial (Neil Jameson)以外のメンバーはあまり一定していないようで、彼自身NACHTMYSTIUMに参加していたことがあるが、過去または現在のKRIEGのメンバーにはAzentrius (Blake Judd)やMarcus Matthew Kolar (Marcus Matthew)、Wargoat Obscurum、Jean Garaffio等の多くのNACHTMYSTIUMのメンバー、JUDAS ISCARIOTや LEVIATHAN、ABIGAIL WILLIAMSのメンバーなど、米国地下人脈の名前が多数見られる。
2005年に解散し、2997年に再結成した。

本作は2014年(USA;CANADA:September 2nd, 2014/ UK;EU:20 10 2014)にCANDLELIGHT USA(North America)とCANDLELIGHT RECORDS (World)からリリースされた7thアルバム。11曲(56:30)。
再結成後の第2作に当たる。
LABEL: CANDLELIGHT RECORDS (UK)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

DYSTOPIA - human=garbage 全曲試聴

HARDCORE / SLUDGE / CRUST

ダウン・チューニングのドゥーミー・ハードコア。本作1stアルバムはハードコア~クラストの要素が強い。ボーナスで収録されている1stアルバム以前の作品は、「デス」&「メタル」に「パンク」を加えたサウンド。サウンドはアヴァンギャルドで、展開は複雑怪奇、かなりカオティックな所もある。歌詞はポリティカル、ヒューマン・エモーションな内容。

DYSTOPIAは1991年に結成した、米国 California州 Oakland市の3人(初期は4人)のバンド。2008年に解散した。

本作は1994年にCOMMON CAUSE / LIFE IS ABUSE /MISANTHROPIC RECORDSよりアナログLP盤で共同リリースされた1stアルバム。メンバーは3人。アナログLPは5曲だった。
少し遅れてリリースされたCDヴァージョンは、アナログLPの5曲に加えて、1993年にMISANTHROPIC RECORDSからアナログLP盤でリリースされたEMBITTEREDとのスプリットの5曲(Tracks 6-9, 11)と、1993年にLIFE IS ABUSE / MISANTHROPIC RECORDSからアナログ7インチ盤で共同リリースされたGRIEFとのスプリットEP"lifeless / sleep"の1曲(Track 12)、未発表音源1曲(Track 10)が追加されて、12曲収録となっている。これら追加曲は結成時のオリジナル・ボーカリストが参加していて4人編成。全12曲。

こちらは2014年(October 7, 2014)にリリースされた再発盤。12曲(51:27)。この作品は、LIFE IS ABUSEレーベルが2012年頃に活動を停止してから、最近は入手できなくなっていた。
LABEL: TANKCRIMES RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

AFFIANCE - blackout 全曲試聴

EMOMETAL / NEW SCHOOL METALCORE

流れるようなメロディーとざくざくしたリズム。かなり爽やかで活きの良いメタルコア。メタルも好きな人向き。
メロディック・メタル寄りの音楽性、シャウトだがクリーンなヴォーカル、アップテンポを中心としたタイトな演奏の組み合わせ。さらにギターのソロなども活躍し、歌メロもヴォーカルや演奏もメタルでもおかしくないサウンドで、そこにハードコアの要素をミックスしている。

AFFIANCEは2007年に結成した、米国 Ohio州 Cleveland市の5人のバンド。

本作は2014年(公式:September 23, 2014 / CD流通開始:October 3, 2014)にリリースされた3rdアルバム。10曲(38:01)。
LABEL: BULLET TOOTH RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MASTODON - once more 'round the sun 全曲試聴

SLUDGE / HARD ROCK

エピカルなメロディック・メタル。っじゃなくて、勇壮でメロディックなハード・ロック。スラッジ・メタル・バンドとして認知されるバンドだが、作品ごとに異なった傾向もある。もともとMELVINS+NEUROSIS+THIN LIZZYと言うコンセプトのバンドで、本作は70年代ハード・ロックを基本に、その後のAORメタル的な洗練されたメロディーと、スラッジ的なローファイ感を少し加えた、くつろいで楽しめるサウンドになっている。

MASTODONは2000年(January 13, 2000)に結成した、米国 Georgia州 Atlanta市の4人のバンド。

本作は2014年(June 24, 2014)にリリースされた6thアルバム。11曲(54:08)。
LABEL: WARNER MUSIC CANADA(ca)/REPRISE
* 上記のカナダ盤は初回入荷のものです。入荷毎に原産国が変る場合があります。バンドの契約は多分米国のREPRISE(ワーナー系)でしょう。

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

BATTERY - whatever it takes... 全曲試聴

YOUTH CREW / STRAIGHT EDGE HARDCORE

ストレート・エッジのユース・クリュー。軽快なフットワークの、ファストなメタリック・ハードコア。
リズミックな演奏と、パッションとエモーションを感じさせるヴォーカルに、オールド・スクール・テイストのシンガロングを多様。極端なメタルコアやヘヴィーなサウンドではない。この頃のストレート・エッジやユース・クリューのサウンドは、もろにバンドと聴衆の近親感や連帯感を感じさせる所がある。

BATTERYは1990年に結成した、米国 Columbia連邦直轄区 Washington市の5人のバンド。
SHELTER, BETTER THAN A THOUSAND, DAMNATION A.D.のメンバー参加。1998年に解散し、2012年にはニュー・ヨークのIrving Plazaで行われたRevelation Records 25th anniversary shows出演のため一時的に再結成して、ホームタウンとIrving Plazaでライヴを行った。

本作は1997年10月に録音され、1998年(10 Feb 1998)にリリースされた3rdアルバム。12曲(28:00)。彼らの最後のオリジナル・アルバムとなった。
LABEL: REVELATION RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MIDNIGHT - no mercy for mayhem 2CD 全曲試聴

BLACK METAL / SPEED METAL

サタニック・メタルだが、サウンド的にはMOTORHEADを連想させ、快速で飛ばす(スピード・メタルくらい)、ダーティーなヴォーカルのパンク・メタル。ミドル・テンポ~ややスローな曲もある。
曲はメロディックでキャッチー。メロディックなギターリフもパンクなメロディーを聴かせる。ややスローな曲(4曲目など)ではパンク的な哀愁も深い。ヴォーカルはLemmy的だが、もう少し男臭い感じ。

MIDNIGHTは2003年に結成した、米国 Ohio州 Cleveland市のバンド。
当時ベテラン・スラッシュ・メタル・バンドDESTRUCTOR (2002-2012)に加わっていた、ストーナー・バンドのABDULLAHにも参加していたJamie Boulder (Jamie Walters) (ここではAthenar名義)の一人バンドだったが、その後ドラマーが加っていたときもある。2011年の1stアルバム時には再び一人バンドになっていた。

本作は2014年にリリースされた2ndアルバム。9曲。本作では一人バンド。再びパンク色を強めて初期の作品に似た音楽性になっている。
こちらのCDヴァージョンはボーナスCD付。ボーナスCD盤には2013年(May 27th, 2013)に、OUTLAW RECORDINGSからアナログLP盤で280枚限定リリースされたライブ・アルバム"alive on the streets of cleveland"の全曲(9曲)を収録。ライヴではバンド・メンバーは3人で、2011年(October 29, 2011)に地元の"WCSB - Halloween Ball"で録音されたもの。
LABEL: HELLS HEADBANGER RECORDS (USA)

musicmp3全曲試聴(全20曲)

(コメント:犬丸)

UNIT 731 - hive mind 全曲試聴

DEATHCORE / NEW SCHOOL METALCORE

デスコア×モッシュコア。タフなヴォーカルとザクザクのリズム、スローでヘヴィーないかついモッシー・サウンド。ALL OUT WARや DYING FETUSにインフルエンスされている。

UNIT 731 (731部隊)は2005年8月1日に結成した、米国 Pennsylvania州 Pittsburgh市の4~5人のバンド。

本作は2014年(Sep 30, 2014)にリリースされた3rdアルバム。7曲(21:39)なのでミニアルバムかも知れません。
LABEL: HARM REDUCTION RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

PUDDLE SPLASHER - poor planning 全曲試聴

EMOCORE

おなじBLACK NUMBERS RECORDSから同時に発売されるPENTIMENTOが、かなり美しさに重点を置いたサウンドであるのに対して、エモコアのメインストリームと言う点では同様ながら、こちらはロックの感触が強くダイナミックなサウンド。やや素朴で力強い歌い方が(聴く人によるかも知れないが)ちょっとアメリカーナな雰囲気に聴こえるかも知れない。TEXAS IS THE REASONや DINOSAUR JR等の感じ。

PUDDLE SPLASHERは2013年遅くに結成した、米国 New Jersey州 Jersey市の3人のバンド。
グラインドコア・バンドDAMAGED GOODS のメンバーがやっている。

本作は2014年(Sept 23, 2014)にリリースされたデヴューEP。4曲。
I AM THE AVALANCHEのドラマーBrett Romnesが録音しWill Yipがマスタリングした。
LABEL: BLACK NUMBERS RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

REVENGE - heavens are empty 全曲試聴

OLD SCHOOL NEW YORK HSARDCORE / METALCORE / MOSHCORE

メタリックなニューヨーク・スタイルのオールド・スクール・ハードコア。ハイテンションに疾走し、ビートダウンや2ステップが入る、メタリックなモッシュ・ハードコア。
少ししわがれたシャウトで、熱くエモーティヴに歌うアングリー・ヴォーカル。疾走を基本に、モッシュや2ステップのパート、ややダークなスローパートを織り込み、色々と速度などの変化の多い曲を、平均2分程度のショート・カットの曲にコンパクトにまとめている。疾走とアングリーなヴォーカルの部分は軽快で勢いがあり、オールド・スクールなUSハードコアの感じもある。よくDEATH THREATや DONNYBROOK!と比較されるバンドだが、今回はそのDEATH THREATの Jamie Riddleがゲスト参加している。

REVENGEは2008年に結成した、米国 Massachusetts州 Springfield市の5人のバンド。

本作は2014年(5 September 2014)にリリースされた3rdアルバム。12曲。
LABEL: RAT TRAX RECORDS (USA)

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全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

PENTIMENTO - inside the sea 全曲試聴

MOCORE

エモコア本来のテイストの純度を高め、更に発展させた本格派。メロディックなエモコアで、そのメロディーは程よくポップでキャッチー。清純(?)でエモーショナルなヴォーカルとみずみずしいコーラスに、硬軟自在で安定感のある演奏。心地良くスムーズなテンポで展開して、リラックスして聴いていられる。

PENTIMENTOは2010年夏に結成した、米国 New York州 Buffalo市の4人のバンド。既存の作品には、2012年に1stアルバムを発表しているほか、YOUNG ENGLISHとのスプリットCDがある。

本作は2013年(22 October 2013)に米国のPAPER + PLASTICKからアナログ10インチ盤とデジタルでリリースされたEP。4曲。

こちらは2014年(September 26, 2014)にリリースされたCD化盤。
LABEL: BLACK NUMBERS RECORDS (USA)

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全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

ENTOMBED A.D. - back to the front 全曲試聴

DEATH METAL / GOTHIC METAL

デスロールやパンク要素は減少していて、ゴシック・ロック×デスコア(?)に(美)メタルのギターが入る。ゴシックとは言っても、ダークではあるが、情感の深いタイプではなく、重圧感があってごつごつした感じがするので、デス・メタルがメインかも知れない。一部の疾走する曲はハードコア的。音色だけだがインダストリアルっぽく聴こえる所があり、色々な要素を加えた、エクスペリメンタル一歩手前のモダンなデス・メタルと捉えても良いかもしれない。

ENTOMBEDは1987年に結成したNIHILISTから1989年に改名した、スウェーデン Stockholms県(lan) Stockholm基礎自治体(kommun)のバンド。メンバーは変化が大きく、2ndアルバムにしてボーカルがクレジットと異なっていたりする。2014年には2つに分裂し、NIHILISTからのオリジナル・ギタリスト1人がENTOMBEDに残り、NIHILISTからのオリジナル・シンガー1人と2000年代に加入した3人とINTERMENTのシンガー(ここではギタリスト)の5人が2014年にENTOMBED A.D.を結成して活動している。

本作は2014年(August 4th, 2014)にリリースされたENTOMBED A.D.の 1stアルバム。11曲(51:12)。
本作は2013年に完成され、2013年(October 28th)にENTOMBEDの10thアルバムとしてリリースすると告知されていたアルバム。
ENTOMBEDの2分裂に伴いバンド名の使用に問題が発生したためリリースが延期され、バンド名が変更された。2014年にバンド名が出来たので、結成の前年に出来ていたアルバムと言う事になる。
LABEL: CENTURY MEDIA (ドイツ)
* 初回入荷はドイツ盤です。以後、原産国は異なる場合があります。販売リストでご確認下さい。

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(コメント:犬丸)

VIOLENT SOHO - hungry ghost 全曲試聴

INDIE ROCK

インディーロックの中でもグランジ(ギター・ロック)寄り。全盛期シアトル・サウンドも髣髴させるギター・ロックだが、クリアーな音や私的な感覚のヴォーカルなど、どこかのどかな落ち着きのあるサウンドが入り混じっていて、とにかくテイスティー。幾分アコースティックな部分や弾き語り的な感覚の部分もあるので、米国かと思ったらもう一つの新大陸オーストラリアのバンドだったが、米国での人気も高いらしい。

VIOLENT SOHOは2004年に結成した、オーストラリア Queensland州 Brisbane市の4人のバンド。

本作は2013年(2013/09/06)にオーストラリアのLIBERATIONからリリースされた3rdアルバム。11曲。

こちらは4014年(30 Sep. 2014)にリリースされた米国盤。
LABEL: SIDE ONE DUMMY (USA)

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全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

DAVENPORT CABINET - damned renegades 全曲試聴

INDIE ROCK

歌心あふれるメロディックなインディー・ロック。
ギターのアコースティックなサウンドは、おざなりのポロンポロン弾き一辺倒ではなく、音色も多彩で、様々なふくよかな響きが聴かれる。ダイナミックな部分を含めて展開も多彩。全般にあっさりとしているが、ミュージシャンとしての積極性を感じさせる。良心的なプロダクション。

DAVENPORT CABINETは2007年にCOHEED AND CAMBRIAのギタリストTravis Steverがソロ・プロジェクトとしてスタートした、米国New York市のバンド。
2009年には彼のいとこでNew JerseyでBREATHING WALLSと言うバンドに加わっているシンガー・ソングライターのTyler Kloseが参加。

本作は2014年(September 30. 2014)にリリースされた2ndアルバム。12曲(42:21)。現在は4人のバンド。
LABEL: EQUAL VISION RECORDS (USA)

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全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MOOSE BLOOD - i'll keep you in mind, from time to time 全曲試聴

EMOCORE

懐かしいエモ、ポップ目ながら整った音で聴きやすいエモ、ふくよかな90年代のエモの味。
エモーショナルで気安い感覚のヴォーカルと、次々出てくる多彩でメロディックなギター・リフ、抑制の効いた全体の演奏、それぞれに味わいがある。彼らの特徴は一聴してすぐには目立たないかも知れませんが、伝統的正統的エモコアとして充実した内容です。

MOOSE BLOODは2012年に結成した、英国 ENGLAND(country) Kent州(county) City of Canterbury非都市バラ(Borough)の4人のバンド。

本作は2014年(October 7, 2014)にリリースされた1stアルバム。11曲(35:24)。
LABEL: NO SLEEP RECORDS (USA)

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全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

WHIRR - sway

POST-ROCK

シューゲイズ・ポストロック。轟音とコールドな音をミックスしているが、本作は聴き様によってはちょっと柔らかくなったかのような、どこか明るくメロディックなサウンドだ。スローなギター・ロック(グランジ)も連想させる。コンスタントな遅い目のミドル・テンポが多く、音色も安定した、展開のない曲が多いようだ。ヴォーカルも少しささやき加減で一定しており、ぼんやりと優しい印象を与える。

WHIRRは当初WHIRLの綴りで2010年にスタートした、米国 California州 Oakland市(San Francisco市)の6人のバンド。
DEAFHEAVENのシューゲーズ色を前面に出したサイド・プロジェクトとして(DEAFHEAVENより先に存在したとの説あり)、そのギタリストNick Bassett (2013年にDEAFHEAVENから脱退)が中心となって結成した。2011年に現在の綴りに改めた。

本作は2014年(9/23/2014)にリリースされた2ndアルバム。8曲(36:19)。
LABEL: GRAVEFACE (USA)

soundcloud試聴・本作から3曲のセット

(コメント:犬丸)

TORCH RUNNER - endless nothing

GRIND

メタリック度の高いメタリック・クラスト・グラインド。HIS HERO IS GONEタイプとの類似性は低く、AMEBIX程クラスト色が濃くはない。しかしメタル(ヘヴィー・メタル)的ではなく、NASUMをもっとごりごりとメタリックにした様な音のグラインド。凶暴でちょっと暗黒、さらにCONVERGE的なカオティックでテクニカルな感覚もある。この辺りではNASUM世代よりモダンだ。

TORCH RUNNERは2007年に結成した、米国 North Carolina州 Greensboro市の3人のバンド。ドゥーム/スラッジ・バンドMOURNING CLOAKのギタリストScott Hughes参加。

本作は2014年にリリースされた2ndアルバム。13曲。
LABEL: SOUTHERN LORD (USA)

bandcamp試聴・本作より5曲目と8曲目の2曲(変更される場合があります)
OLOLO!試聴・本作1曲目"riff"
OLOLO!試聴・本作2曲目"Drum Intro"
OLOLO!試聴・本作3曲目"Ddjj"
OLOLO!試聴・本作4曲目"#2"
soundcloud試聴・本作5曲目"Godlust"
OLOLO!試聴・本作6曲目"Obituary"
OLOLO!試聴・本作13曲目"SIDL"

(コメント:犬丸)

DECAPITATED - blood mantra 全曲試聴

DEATH METAL

テクニカルなブルータル・デス・メタル。だがもう、ブルデスと言う範疇に収まりきらない。均整の取れたサウンドには堂々とした安定感があり、エクストリームであっても美しさや彼らなりの様式美を感じさせる。デス・メタルではあるし、メタルでもあるが、総合的なロックでもあり、どこかドラマを感じさせるような展開がある。攻撃性がないわけではないが、それだけを期待するのなら、他に適当なバンドがあるだろう。特に長尺曲ばかりと言うのではないが、最短2:31から最長7:37で、1曲の平均長は5分程度。

DECAPITATEDは1996年に結成した、ポーランド Subcarpathian郡(Voivodeship) Krosno町のバンド。
結成メンバーはリーダーでギターのVogg (当時16才)、ドラマーでVoggの弟Witold "Vitek" Kieltyka (12才)(2007年没)、ヴォーカルのWojciech "Sauron" Wasowicz (16才)の3人。2007年にツアー・バスの事故でメンバー2人を失い解散した。2009年再結成して2011年に再結成第1作目を発表した。

本作は2014年(Poland:September 22, 2014/Rest of the World:September 22, 2014)にポーランドではポーランドのMYSTIC PRODUCTIONから、それ以外では米国とドイツのNUCLEAR BLAST RECORDSからリリースされた6thアルバム。8曲。メンバーは4人。再結成後の2作目になる。
LABEL: NUCLEAR BLAST AMERICA (USA)
* 上記レーベルは初回入荷の物についてです。バンドの契約(配給元)がどちらのレーベルなのかは不明です。また、バンドが直接複数のレーベルと地域限定で契約することもあります。

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

TEXAS IN JULY - bloodwork 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

極めて器用に、複雑な演奏で勢い良く疾走する。変則リズムなど用いためまぐるしい迄のテクニカルなサウンドと、ざくざくで疾走するエクストリームなサウンドを両立。ジグザグにぶっ飛ばす無謀な暴走運転の感覚ですが、超絶運転能力でこの人たちは絶対にコースを踏み外さないのです。テクニカルですが何か本能的なものかも知れません。

TEXAS IN JULYは2007年に高校生が結成した、米国 Pennsylvania州 Ephrata自治町(borough)出身でLancaster自治市を本拠地とする5人のバンド。

本作は2004年(September 12th, 2014)にリリースされた4thアルバム。11曲(40:50)。新ヴォーカリストJT Caveyが本作より参加。
LABEL: EQUAL VISION RECORDS (USA)(us)

Youtube全曲試聴
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(コメント:犬丸)

PIG DESTROYER - mass and volume 全曲試聴

NOT GRINDCORE / DOWNTEMPO / DRONE / NOISE

これはあなたに対する嫌がらせとして、特別に制作された2曲入りEPです。グラインド好きが号泣してよろこぶ超ダウン・テンポの作品です。1曲目は19分以上あります。意識を集中して聴いて下さい。呼吸が曲に同期して窒息もしくは酸素不足になるはずです。実は以前の作品を10分の1にテンポを落として再生しているだけです。多分。

PIG DESTROYERは1997年に結成した、米国 Virginia州 Richmond市のベースレスの3人バンド。
サンプラー担当が2006年から、エレクトリック・ベースが2013年から加わり5人のバンドになった。

本作は2013年(March 5th, 2013)にRELAPSE RECORDSからデジタルのみでリリースされたEP(25:40)。
19:05と6:35の2曲を収録。結成から本作まではベース・レスで、本作においてメンバーは4人。

こちらは2014年(14 October 2014)にリリースされたCD化ヴァージョン。
LABEL: RELAPSE RECORDS (USA)

OLOLO!試聴・本作1曲目"Mass & Volume"
soundcloud試聴・本作2曲目"Red Tar"
ばらばらの試聴でご不便をおかけいたします。1曲目は見つからないので、例によっておでぶパンダ(OLOLO.fm)のお世話になりました。パンダはなんでもありますねえ。ごく一部を除いてアルバム単位のセットがないので、手間はかかりますが。

(コメント:犬丸)

IRON REAGAN - tyranny of will 全曲試聴

US HARDCORE / CROSSOVER HARDCORE / THRASH

曲はショートカットで、ファストコアなパート、ロケンローな乗りのパンクなパート、メタリックなスラッシュのパートとクロスオーヴァーする展開。上ずったややしわがれたヴォーカルにシンガロングが随所に入る、ライヴ感覚のサウンド。

IRON REAGANは、ヴァージニア州Richmondの4人のバンド。
Municipal WasteのTony Foresta (Vo)とLandPhil Hall (G)、Darkest HourのPaul Burnette (Bass)とRyan Parish (Ds)が結成した。

本作は2014年(北米:September 16 /ドイツ;フィンランド:ベルギー;オランダ;ルクセンブルク:September 12 /英国;世界:September 15)にリリースされた2ndアルバム。26曲(35:06)。
LABEL: RELAPSE RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

WORLD IS A BEAUTIFUL PLACE AND I AM NO LONGER AFRAID TO DIE - between bodies

INDIE ROCK / EMOCORE

彼らの音楽の不思議な特徴は、"明と暗"や "動と静"が融合してしまっている事だ。その結果、ある種の普通さがあるのだが、それこそが人間の自然な姿ではないのだろうか。"明と暗"や "動と静"の対比は、インディーロック~エモでも良く使われる極めて効果的な音楽手法だが、もはや見え透いているとは思わないだろうか。彼らは80年代から脈々と続くエモの流れを汲み、あまり捻りを加えずにポストエモに発展させている。ぼーっとした落ち着きと、自然音や朗誦的ヴォイスを使った何となくばらけた感じの演奏からなる2曲目"Space Exploration to Solve Earthly Crises"などは、環境音楽とミュジーク・コンクレートが融合したような、独特な世界だ。はまる人ははまるだろうが、空気のように存在感がないと感じる人も当然いるだろう。

WORLD IS A BEAUTIFUL PLACE AND I AM NO LONGER AFRAID TO DIEは2009年に結成した、米国 Connecticut州 Willimantic市の8人程度のバンド。

本作は2014年(October 7th)にリリースされたEP。8曲。
LABEL: BROKEN WORLD MEDIA (USA)

Another Hole In The Wallの記事・本作からの試聴が2曲あります

(コメント:犬丸)

OLD FIRM CASUALS - this means war 全曲試聴

STREET PUNK

初期UKオイ・パンクのLAST RESORTやCOCK SPARRERのサウンドを基本としたストリート・パンク。初期のUKパンクから初期のニュー・ウェーヴにつながる時期のポップな感覚もあり、どの曲もメロディックで、軽くメタリックなギターが入る。オルガンやホンキー・トンク的なピアノも聴かれて、酒場で楽しくやっている感覚にあふれている。

OLD FIRMは2010年10月に結成した、米国 California州 San Francisco市を本拠地とするバンド。
RANCIDの Lars Frederiksen (Gr, Vo), LOOK BACK AND LAUGHとNEVER HEALEDの Casey Watson (Bass, Vo), NEVER HEALEDの Paul Rivas (Ds, Vo)の3人によるサイド・プロジェクト。
2011年1月に、OLD FIRM CASUALSに改名した。

本作は2014年(July 29. 2014)にリリースされた1stアルバム。13曲。
なお、本作以前に24曲収録の編集盤がリリースされている。
LABEL: OI! THE BOAT RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

CAPSIZE - angst in my veins 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

叙情メロディーと疾走のメタリック・ハードコア。
叙情メタルコアとしては久しぶりのど真ん中のサウンド。泣きのヴォーカルが哀愁メロディーを叫ぶがごとく歌い、ガンガン疾走する。テクニカルながらギミックのない、ハードコア正攻法サウンド。

CAPSIZEは2009年に結成した、米国 California州 San Diego市の5人のバンド。

本作は2014年(September 30. 2014)にリリースされた1stアルバム。10曲(33:42)。ゲストにはDefeaterのギタリストJay Maasが参加している。
LABEL: EQUAL VISION RECORDS (USA)

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(コメント:犬丸)

AVIATOR - head in the clouds, hands in the dirt 全曲試聴

EMO

時には激情的な、時にはコールドな、時にはやさしく寄り添うような色々なエモーションを音にしたエモコア。
ヴォーカルはエモーショナル度が高く激情的な所があり、演奏は少し屈折しているがクリアーな音が多く、きれい目なメロディーも聴かせる。ポストハードコアの様な音も、カオティック・エモの様な音も取入れていて緻密に構成され、ダイナミックでありながら、心地良く心に響く素朴な感覚も持っている。

AVIATORは2009年に結成した、米国 Merrimack Valley地域内の Massachusetts州 Boston市の5人のバンド。

本作は2014年(19 August 2014)にリリースされた1stアルバム。10曲。
TRANSITのメンバーのサイド・プロジェクトLONG LOSTに参加しているドラマー、ベーシスト、ギタリストの3人が在籍している。LONG LOSTは5人のバンドで、この3人はTRANSITのメンバーではない。残りの2人がTRANSITのシンガーとギタリスト。
LABEL: NO SLEEP RECORDS

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(コメント:犬丸)

BAD CASE OF BIG MOUTH - straight up bad luck 全曲試聴

EASYCORE / POP PUNK

イージーコア (ソフトコア)の代表のようなサウンド。軽快に疾走するメロディック・ハードコア~ポップ・パンクに、ごりごりのヘヴィーなヴォーカルとビートダウン・パート入ると言う感じ。明るいヴォーカルとシンガロングが多く、きれいなギターのハモりも有り、曲の構成から見てもポップ・パンクがベースで、普通な程度にエレクトロな音も入れている。ポップコアと呼ばれる物もイージーコアと同じらしく、それだとポップパンク×メロコアと採られてしまいそうだ。告知には"combines pop-punk and hardcore"と書かれている。

BAD CASE OF BIG MOUTHは2010年に結成した、米国 New Jersey州 Hudson郡 Harrison町(town)の6人のバンド。

本作は2014年(19 Aug 2014)にリリースされた1stアルバム。10曲。
LABEL: EULOGY RECORDINGS (USA)

vk全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)