比叡山系の登山口と登山道・1 比叡山系最北の宮メズラと 魚の子山へ 気軽に登れる 快適な林道。小出石公民館前バス停から60分で山頂へ

山名のある山では比叡山系最北の宮メズラと, 魚の子山へ, 天候の影響が少なく気軽に登れる, 快適な林道。小出石公民館前バス停から60分弱, 登山口から40分で山頂へ。

近郊登山・ハイキング
~京都東山と比叡山系の山の道

比叡山系の登山口と登山道・1

ルート:
公民館前バス停(京都市左京区大原小出石町)…登山口:公民館前バス停北13分程度の林道入口(三谷口バス停北500m)~[三谷口東側の林道※]~宮メズラ~魚の子山~[三谷口東側の林道※]~登山口…公民館前バス停
所要時間(往復): 1時間49分

≪凡例 / … = 里の道の区間/ ~ = 山道の区間 / [括弧内] = 道の名前 / ※ = 仮称≫
本文中に地理院地図を表示している場合: この地図は地形が良く判るものですが、記載されている道の中には現在通行できない道もかなりあり、道の位置や状態も異なる場合があります。歩く際は記事で確認してください。

¶特徴

比叡山系で、名前の付いているピークとしては一番北にあるのが宮メズラ。その南側すぐには三角点のある魚の子山もある。いずれの山の名前も、滋賀県伊香立の字名だ。この辺りにはいろいろな山道があるが、今日は一番歩きやすいコースで宮メズラに行く。舗装のない林道だが、小石も少なく、やや遠回りになるが傾斜もゆるく、針葉樹の植林地帯ながら、道幅があり明るい。山散歩にも適当。ただしハイキングコースではないので、道標はないので、戻り道が判らなくならない様に、往路でも道の周りを良く見ておく必要がある。

¶概要

宮メズラへの登山ルートはいくつかあるが、比較的知られているルートはあまり歩きやすい道ではなく、加えて京都側からの登山口へのアクセスがあまり良くないルートもある。私としては、以前もう一つのブログ「付゛録゛」の記事「宮メズラ :登山口からわずか25分で石楠花の群落」に書いた「途中峠手前約220mから登る尾根道ルート」と本記事のルートがとてもストレートで使いやすいと思う。「途中峠手前約220mから登る尾根道ルート」は所要時間が短くルートもわかりやすい山道だが、唯一、登山口付近の足場の悪さが難点だ。

その点、こちらのルートはほとんどの区間が状態の良い林道で、天候なども心配しなくて良い。さらにこの林道は、路面がごつごつしていたりぬかるんでいたりもせず、歩きやすい土が主体の林道だ。二ノ瀬ユリなどと比較しても歩きやすく明るい穏やかな道だ。以前書いた「途中峠手前約220mから登る尾根道ルート」を往路に、本記事のルートを復路にすれば同じルートで往復せずに済む。周回ルートに近くなるので車で来る場合にも良いかと思う。が、どこかに違法駐車するのか問題。

なお、山蛭の多い地帯なので、この林道が一番少ないと思えるが、何らかの対策が必要かと思う。

¶詳細(段落先頭の x時間xx分 は所要時間の一例)

小出石公民館
0時間00分 小出石の「公民館前」バス停で下車。そのままバスの進行方向に歩く。
写真の公民館はバス停のある旧街道から少し西側の山手に入った所にある。
京都バスの小出石行きの終着駅は小出石ではなく、その次の公民館前バス停。蛇足ながら、国道477号線を西に行くとかで「小出石」で下車するなら、小出石の手前で「降車ボタン」を押さないと終点の「公民館前」まで来てしまうかもしれない。

0時間02分 国道477号線・国道367号線(国道のコード・シェア)に出る。左に(進行方向北向き位)に進む。

小出石の八幡神社
0時間05分 右側に八幡神社と大きなあすなろの木がある。

0時間07分 三谷口バス停。この標識柱は道路の右側にだけある。

0時間09分 特大エビフライの看板が道路の左に、その「うっどぎゃらりい」が右にある。
この後右側が川になり、川の向かい岸に国道と平行する形で林道がある。川には腐った丸木橋もかかっていたが、まだ渡る必要はない。腐った丸木橋は私の体重に耐えられそうにない。

0時間13分 国道の右側を流れていた川が左側に移ると、山裾の林道に入れる所がある。ここから林道に入り、左手(北)に進む。

この林道は支線が多いが、今回歩いたルートは、0時間33分の地点まで本線を進む。そこから本線とあまり違いのない支線(多分)に入る。従って、明らかに支線に見えるような支線は無視すれば良い。
(2018年3月13日追記ここから)0時間33分の地点で左折しますが、左折が本線で直進が支線かも知れません。11日に歩いたところ、直進方向は倒木が放置されているので最近車が入っていない様です。(2018年3月13日追記ここまで)

0時間14分 道は右に折れて、山に向かって行く。進行方向は東になる。

0時間14分 分岐。道は右にカーブしている。カーブの途中に、本線よりさらに右に折れる枝道がある。カーブの内側の枝道に入らず、外側の本線を進む。

0時間16分 再び右にカーブする。カーブの終わり近くに分岐があり、左に枝道が二本ある。左の二本の枝道には入らず、一番右寄りの本線を進む。
左の二つの道は林道としては程なく行き止まりになっている。

0時間23分 右に分岐があるが、直進する。
右側の分岐はすぐに行き止まりになっている。

0時間26分 右に分岐があるが、直進する。
この分岐はまだ調査していない。

0時間26分 左手前方向に分岐がある。直進する。
左手前方向から山の腹を降りて来る道がある。かなり細いので気付かないかも知れない。

0時間30分 右に分岐がある。直進する。
右の分岐は下り坂の道で、行先は不明。

0時間33分 直進と左分岐の三叉路がある。左に曲がる。
左は上り坂で、分岐の後すぐに左にカーブする。直進方向は緩い下り坂になる。直進する道と左の道は、道幅は同じ位で維持管理のグレードもあまり変わりはない。車の通行は直進の方が少し多い様なので、一応、直進が本線だと考えているが、確かではない。

左に折れるのが支線だと仮定して、今回の林道区間で本線から外れるのはこの分岐だけ。ここから林道の終点までの間にも、左手に下って行く枝道(支線の支線)が幾つかあるが、そちらに入らず、このままこの支線を進む。
(2018年3月13日追記ここから)ここで左折が本線で直進が支線かも知れません。11日に歩いたところ、直進方向は倒木が放置されていて最近は維持作業が行われていません。左折の方は最近車が入った形跡がある様に見えました。(2018年3月13日追記ここまで)

0時間36分 この後1分ほど下り坂になる。

0時間37分 分岐がある。左に下る枝道がある。直進する。
この辺りから平坦になり、緩い上り下りを繰り返す。前回書いた尾根道と比べて、かなり遠回りになっているが、のどかな道なので許せる。

0時間37分 右に尾根道との接点あり。この尾根道は仰木峠から北進してくる長い尾根道。

0時間38分 右に尾根道との接点あり。

0時間39分 分岐がある。左に下がって行く枝道がある。直進する。

0時間41分 右に熊の罠と尾根道との接点がある。

0時間43分 この付近は松の落葉が多い。林道にしては踏み心地が良い。

0時間46分 林道の終点。直進する。
林道の終点の右寄りにある直進する山道に入る。断続的な軽い上り坂を進む。いま、尾根の極近くを尾根に向かって進んでいる状況。なので多少右に反(そ)れても左に反れても、すぐに尾根に到達する。この部分はどこでも歩きやすく、どこでも歩けなくはないので、踏み跡が分散していて薄いが、気にせず気楽に進めば良い。

0時間47分 尾根筋に出る。右折する(上方へ進む)。
この地点は、2017年4月現在、幾つものテープやリボンで標(しる)し付けされていた。ここを右折して尾根を上がる。初めは傾斜がきついが、1分ほどすると歩きやすい道になる。

尾根に出た時点では踏み跡が分散していて不鮮明かもしれないが、「尾根を上がっていく」と道がはっきりしてくる。

0時間50分 主尾根に出る。左折する。
右手が魚の子山、左手が宮めずら。

帰りのためにこの地点を良く覚えておく。主尾根のこの地点からは支尾根がある事が判りにくく、多分全く気付かないと思う。標(しる)し付けされていても、大抵いつも標しは少ない様だ。特徴のない場所なので注意。テープなど持参しても良い。
(2018年4月22日追記ここから)最近はこの道の利用が多くなっているらしく、標が増えています。(2018年4月22日追記ここまで)

0時間52分 宮めずら山頂。魚の子山へは折り返す。

魚の子山の山頂
0時間59分 魚の子山の山頂。元来たルートで降りるのであれば再び折り返す。
仰木峠方向はいずれ記事を書きますが、北行き(仰木峠方面→宮メズラ)と比べて南行き(宮メズラ→仰木峠方面)は道がわかりにくいので不用意に仰木峠方向に進まないでほしい。

1時間06分 「0時間50分」の地点。左折する。支尾根へ進む。

1時間09分 下り坂が急になり、その後すぐに緩くなる地点がある。緩くなった所で左手前に曲がる。林道の終点が見えている。

下り坂が緩い区間は短いので気付かずに通過してしまわないように注意。

1時間09分 林道に入る。左右に伸びる林道に行き当たる地点(0時間33分の地点)まで、どんどん直進する。
途中で右手から支線が二本合流して来る。松の落葉の多い所もあり、道沿い、特に右手崖下側は雑木が多く、日照が多い。林道歩きは一般論としては好きではないが、この林道はの雰囲気はどかで好ましい。特にこの区間は視界も開けていて気持ち良く、鄙(ひな)びた雰囲気が好きだ。

1時間22分 T型三差路。右に進む。
歩いてきた林道(多分支線)は右にカーブを切りながら坂を下り、左右に伸びる平坦な林道(多分本線)に行き当たる。ここが登りの「0時間33分」の地点。左方向は緩い下り坂、右は少しだけ下って、すぐに左にカーブして平坦になる。ここを右に進む。

京都市左京区、大原小出石から宮メズラへ。林道のつつじ
1時間23分 平坦な道から、じきに下り坂になる。その辺り、右手につつじとたむしばが一緒に咲いていた。これは上手く写せなかった。写真はその2分ほど後で撮影したつつじだけ。(2017年4月18日)

1時間36分 林道入口。国道に出て左へ進む。

1時間40分 左側に特大えひフライの「うっどぎゃらりー」がある。

1時間41分 三谷口バス停。標識柱は左側のみ。

1時間46分 橋を渡る。

1時間48分 北橋を渡る。

1時間49分 左側の砂利の広場が公民館前バス停。標識柱は道沿いに立っている。バスは5分前に走り去った後だった。バス停を過ぎた所の左手にお寺がある。バス停の左手は川で視界が開けているのですぐわかる。時間があるのでそちらへ行ってみた。

小出石の曹洞宗の禅寺、正圓寺 小出石の正圓寺の前の川沿いの大きな桜の木
1時間50分 大原小出石にある曹洞宗の禅寺、正圓寺。そしてその前の川沿いの広場に生えている数本の大きな桜の木。

歩いた日:2017年4月18日(復路区間)、2017年4月25日(往路区間)、その他

写真は2017年4月25日撮影。但し、つつじは2017年4月18日、橋から寺は2017年3月撮影。

初稿:2017年7月20日 ブログ付゛録゛で公開

第2稿:2017年8月13日 1時間22分部分の説明の間違いを訂正し、分かりやすく書き直しました。付゛録゛から2018年3月6日に削除。

第3稿:2018年3月6日 全面的に書直し、画像を挿入。blogねこメール通信で公開。

第4稿:2018年3月7日 レイアウトを修正してコラムを明確化。合わせてコラム内の表現を修正。

第5稿:2018年4月14日 「ルート」の部分の表記を修正。全体の誤字を訂正。

ご挨拶

この記事はブログ付゛録゛から引っ越してきました。
今まで山歩きの記事はブログ付゛録゛にアップしておりましたが、都合により、今後は一部をblogねこメール通信にアップいたします。
今後とも、よろしくお願い致します。