MORBID ANGEL - altars of madness 全曲試聴

DEATH METAL

雷のような邪悪な声で、曲によっては早口言葉のように、ヴォーカルがザクザク刻む。ギターはキューンキュ-ンといななき、ドラムズは高速ブラスト・パートも少し入るが、根性むき出しの感じでガンガン叩きまくっている。邪悪で、それ以上に凶悪。デス・メタルの帝王まで上り詰めた彼らのデヴュー・アルバム。
デスメタルに精進して、酒もタバコも断っているんだって。演奏を聴いていても、体力と精神力を感じる。

MORBID ANGELは1983年に米国 Florida州 Tampa市で3人が結成した。

本作は1989年にリリースされたデヴュー・アルバム(発売順)。LPは9曲、CDはボーナス4曲追加の13曲。
バンド・メンバーはDavid Vincent (Vocals, Bass), Trey Azagthoth (Guitars), Richard Brunelle (Guitars), Pete Sandoval (Drums)の4人。
EARACHEレコード創業者Digby Pearson (1962年英国Nottingham生まれ)がプロデュースした。MORRISOUND RECORDINGスタジオ共同(兄弟で)創業者Tom Morrisが録音した。
本作の前に録音され、自主制作のカセットしか存在しなかった'abominations of desolation'が、1991年に公式リリースされているので、本作は製作順では2ndアルバムになる。

こちらは2002年にリリースされたリマスター再発盤。
オリジナル(LP)の9曲に加えて、CDボーナスとして4曲追加収録。
LABEL: EARACHE (UK)

musicmp3全曲試聴(13曲)

(コメント:犬丸)

TOE - hear you 全曲試聴

JAPANESE ARTISTS / MATH ROCK / POST-ROCK

インスト・ポストロック(一部ヴォーカル入り)、エモ。
本作は、アナログな電子音も溶け込んでいるが、心に語りかけるアコースティックな感覚のサウンドが揃っている。
とりわけ、多く聴かれるアコースティック・ギターと生っぽいドラムズの組合わせは、ダウン・トゥー・アースなシンプルな響きだ。トラディショナルをミックスしたフュージョン(ロック寄りではないフュージョン)や、歌ものだがカントリー・ブルース(デルタ・ブルース)、スパニッシュ・ギターのトラッドなどと共通性を感じさせる。
こういった進化をすると言う事もエクスペリメンタルと言えるのだろうが、結果を見れば、音楽の原始・シンプルなサウンドに回帰している。以前の作品で聴かれたヒップホップ寄りの部分は一部残っているが、これは、本作では逆に違和感を感じさせる。ゲスト・ヴォーカル(木村カエラ)入りの曲もだ。

TOE(トー)は2000年に日本で4人が結成した。
主にインストゥルメンタル曲だが、ゲスト・シンガーなどのヴォーカルを加える事もある。ドラムの柏倉は木村カエラのバンド・メンバーを務めている。

本作は2015年(Hong Kong:July 22, 2015 / worldwide:July 24, 2015)にアジアはWHITE NOISE RECORDSから、それ以外の全世界は米国のTOPSHELF RECORDSからリリースされた3rdアルバム。
Not exportable to Asiaのため並行輸入(第3国経由輸入)になります。このため、入荷が遅れ、価格が高くなります。でも安いほうですね。
LABEL: TOPSHELF RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

I - between two worlds 全曲試聴

BLACK METAL / VIKING METAL

曲もメロディックだが、特にメロディックなギター・リフが多くフューチャーされていて、聴かせる。ややスラッシーでざくざくしたファストな曲や、雄大なメロディーがエピカルで、私にはヴァイキング・メタルのように聴こえる曲、ダークでドゥーミーな曲がある。ヴォーカルはわめき系の汚い声。演奏はよく判らない変則リズムのテクニカルな部分がある。ブラック・メタル系ミュージシャンだが、BATHORYに忠誠を誓っているのが、音でも判る。当時はヴァイキングとは書かれていなかった見たいに思うが、英国のMUSICMIGHTがヴァイキング・メタルに入れている。

Iは2005年10月にノルウェー Hordaland県 Bergen市で結成した。
当初は、ex-IMMORTALのシンガーAbbath Doom Occulta (a.k.a. Olve Eikemo)、IMMORTALの結成メンバーだったArmagedda、ENSLAVEDや MALIGNANT ETERNALのギタリストArve IsdalによるプロジェクトICE DALEとしてスタートした。
その後、GORGOROTHのベーシストKing ov Hell (a.k.a. Tom Cato Visnes)が TC King名義で参加し、'I'に改名してバンドとしてスタート。さらに、IMMORTALのギタリストDemonaz Doom Occulta (Harald Navdal)も作曲で参加。King ov Hellはドゥーム・メタル・バンドSAHGもやるなど、このバンドにも若干のドゥーム色を持ち込んでいる。
解散はしていないが、活動はしていない。

本作は2006年(November 3rd, 2006)にリリースされた1stアルバム。8曲(42:36)。
唯一のアルバム。メンバーはTC King (Bass), Demonaz Doom Occulta (Lyrics), Abbath (Vocals, Guitars), Ice Dale (Guitars), Armagedda (Drums)の5人。Bergenの Lydriket Studioで Geir Luedyが録音し、HYPOCRISYで知られるPeter Tagtgrenがミックスした。ノルウェーのナショナル・チャート37位。
LABEL: NUCLEAR BLAST AMERICA (USA)

song365試聴

(コメント:犬丸)

MODERN LIFE IS WAR - my love my way japanese issue (13 songs)

OLD SCHOOL METALCORE

エモーション(パッション)とメロディーに満ちたオールド・スクール・ハードコア。雪崩のような勢いの曲もあり、ミッド・テンポではいかつい感じ。ヴォーカルはエモーションに富み時にはむせび泣くような歌唱で、ギターはメタリック。さらにシンガロングも入って、全編を通して衝動的・感情的な熱いサウンド。

MODERN LIFE IS WARは2002年に米国 Iowa州 Marshalltown市で結成した。
2008年4月26日のショウを最後に解散した。2012年9月に再結成した。

本作は2003年にMARTYR RECORDSからリリースされた1stアルバム。オリジナルは10曲だった。
その後DEATHWISH, INCから、コンプリート・リマスターで再発された。そのヴァージョンには、2002年にLIFELINEレーベルからリリースされたアナログ7インチ盤 "modernlifeiswar"の3曲の内、最後の曲を除いた2曲をリマスターで追加収録している。

こちらは2005年にリリースされた日本盤。13曲。
DEATHWISH, INC盤の追加曲2曲に加えて、DEATHWISH, INC盤では収録されなかったアナログ7インチ盤 "modernlifeiswar"の3曲目も、日本盤にのみ収録している。叙情的な出だしがポスト・ハードコア的にも聴こえる。

LABEL: ALIANCE TRAX (日本)

Youtube全曲試聴・オリジナル盤の10曲
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。
song365試聴・DEATHWISH, INC盤の12曲
song365試聴はアルバムの曲順にはなっていますが、現在の仕様では連続再生されません。クリックすると個別のページに進んで、繰り返し再生されます。終わればブラウザのバックボタンで戻って、次をクリックする必要があります。
Youtube試聴・13曲目

(コメント:犬丸)

SODOM - collection: 5 original albums in 1 box 2014 issue (5cd) 全曲試聴

THRASH METAL

陳腐な表現だが、日本ではDESTRUCTION、KREATORと合わせてジャーマン・スラッシュ三羽烏と呼ばれた。
DESTRUCTIONのいかついサウンドやヴォーカル、KREATORのヒステリー・ヴォーカルに対して、ちょっとパンキッシュで特にメタル好きではない私が聴いても面白いのがSODOMという感じ。ヴォーカルもどこかサタニックに咆えるような発声をする。

SODOMは1981年にドイツ North Rhine-Westphalia州 Gelsenkirchen市で、ベース/ヴォーカルのTom Angelripperとヴォーカル/ギターのAggressorが結成した。
TANKや RAVEN、さらにはMOTORHEADや VENOMにインフルエンスされていて、純粋なスラッシュ・メタルではない。ドラマーは見つけてもすぐにやめていった。
1984年にはAggressorがやめてTom Angelripperがヴォーカル/ベースの弾き歌いになり、この年SPV (STEEMHAMMER)と契約した。

青っぽいアートワークの"tapping the vein"は1992年(August 1st, 1992)にリリースされた5thアルバム。11曲(46:01)。
このときはTom Angelripper (Vo. Bass), Andy Brings (Guitars), Chris Witchhunter(R.I.P. 2008) (Drums)の3人がバンド・メンバー。
かなりブラック・メタルなヴォーカルが手ごわい。ダークなデス・メタルのような印象もある。

赤っぽいアートワーク(異なる再発もある)の"get what you deserve"は1994年(January 1st, 1994)にリリースされた6thアルバム。16曲(44:13)。
ドラマーがAtomic Steifに代っている。
疾走する。叫ぶ。熱い。よりシンプルになった感じもある。

"masquerade in blood"は1995年(June 1st, 1995)にリリースされた7thアルバム。13曲(42:40)。
本作からギターがStrahli (R.I.P. 2011)に代っている。
評価が低いことが多いのは、メタル性が薄れ、熱くストレートな疾走がなく、モッシュ・ハードコアの2ステップ的のりやラップコア的のりがあるからかもしれない。

"m-16"は2001年(October 22nd, 2001)にリリースされた8thアルバム。11曲(49:02)。
本作からギターがBernemannに、ドラムズがKonrad "Bobby" Schottkowskiに代っている。
複雑、テクニカルで、展開も凝った作り。色々聴かせるので面白い。Encyclopaedia Metallum (2015年09月24日17:47データ取得)では80点台が多く極端なばらつきは無い様だが、評価は分かれるだろう。

黒っぽいアートワークの"sodom"は2006年(April 21st, 2006)にリリースされた9thアルバム。11曲(43:01)。
メンバーは前作から変わりない。そのためか、複雑、テクニカルの方向性も同じで、さらに先に進んで安定している。モダンになったというのかもしれない。その分、アンダーグラウンドな感性は失われている。

こちらは2014年にリリースされたCD5枚組(3:44:57)。
以上の5枚をかわいい小さな箱に入れた、お徳用セット。
全体を通して聴くと、サタニック・スラッシュからモダン・スラッシュへというのが大雑把な流れのようだが、どの作品も聴き応えがある。
なお前年(2013年)にも同じ"collection: 5 original albums in 1 box"という5枚セットがリリースされていて、本作以前の音源が収録されている。
LABEL: SPV/STEAMHAMMER (ドイツ)

musicmp3試聴・アルバム"tapping the vein"
musicmp3試聴・アルバム"get what you deserve"
musicmp3試聴・アルバム"masquerade in blood"
musicmp3試聴・アルバム"m-16"
musicmp3試聴・アルバム"sodom"

(コメント:犬丸)

SEEMLESS - what have we become 全曲試聴

STONER

ミドル・テンポでのりの良いリズミックな演奏に、ストーナーリフ。
ギターはメロディックで、ブルージーなリフやソロを入れる。どんよりダークだが、ダイナミックなグルーヴ感に富む演奏。
ヴォーカルは、シャウトに近い声でブルージーに振り絞るパート中心に、ちょっとサイケデリックな所などある。
サザン・ロックやサイケ、プログレも取り入れられているようだが、ブルーズ・ロック寄りのヘヴィー・ロックからストーナーをしっかり、大いにダイナミックに演奏している。

SEEMLESSは2002年に米国 Massachusetts州で3人が結成した。
結成メンバーはドラマーのDerek Kerswill (UNEARTH 2007-2010)、ギタリストのPete Cortese (OVERCAST 初期-現在まで、KILLSWITCH ENGAGE 2000-2001、DEATH RAY VISION 2010-現在まで)、ベーシストのKevin Schulerの3人。
翌年シンガーのJesse Leach (KILLSWITCH ENGAGE 1999-2002, 2012-現在まで)が加わり4人編成になった。
2009年に解散した。

本作は2006年(September 5th, 2006)にリリースされた2ndアルバム。10曲(49:29)。
本作から、ベースは80年代にアイダホのへヴィー・メタル・バンドCHILDZ PLAYでギタリストだったJeff Fultzという人に代っている。
ゲストでは、UNEARTHのギタリストKen Susiがヴォーカルで1曲参加。
最後10曲目のようなちょっとバラードっぽいアダルトな曲とか、ダークでコールドな感じの強いパートとかあるので、もうちょっと音色に変化をつけたら効果的かと思うが、何しろ解散済みなので、何か言っても無駄だね。
LABEL: EQUAL VISION RECORDS (USA)

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

MISS MAY I - deathless 全曲試聴

METALCORE

とにかく疾走。メロディック・スピード・メタル感覚も濃くなり、ブルータルであげあげなメタルコア感覚も変わりない。
メロディーやヴォーカル、演奏の音色はラウドでハードな物が中心だが、(今まで通り)多様化もされていて、クリーン・ヴォイスやつかの間の哀愁・ダークネスなどが様々な彩りを加えている。なんにしても、ギター等メタルだねえ。
シャウト系ヴォーカルがエクストリーム、多様な音で深みを増した分全体のパワーも増して聴こえるが、異なった曲調で気分を変えるような姑息(?)なことはしていないので、すべての曲がやかましいったらありゃしないよぉ。

MISS MAY Iは2006年に米国 Ohio州 Miami郡(County) Troy市で5人が結成した。
フロリダのマイアミじゃありません。ニューヨークのトロイじゃありません。
歌詞的にはクリスティアン・メタルと捉えられる事もあるが、全員がキリスト教徒(Christian)な訳ではない、とシンガーのLevi Bentonが言っている。うーん、米国人ってほとんどキリスト教徒だと思っていたが。

本作は2015年(August 7, 2015)にリリースされた5thアルバム。10曲(36:07)。
おなじみJoey Sturgisと Nick Sampson (BORN OF OSIRIS, I SEE STARS)がプロデュースした。
LABEL: RISE RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

CRUMBSUCKERS - turn back time: the early years 1983-1985 (2cd edition) 全曲試聴

CROSSOVER THRASH / US HARDCORE

初期、1986年の1stアルバム"life of dreams"以前の録音集。
いきなり(2曲目ですが)Chubby Checkerの"Twist"のカヴァーをやってたり、楽しい内容を予感させる。
走り抜ける感覚のファストなショート・カット曲。メタリックなギターは、そこまでやるか!と言うほどの超メタリックな速弾きソロをかなり頻繁に聴かせる。シャウトではないストレートな吐き捨てヴォーカル(ユース・クリューでは今でも普通な早口言葉のような歌い方)が、シャワーのように降り注ぐ。軽めの激烈なノリ。
彼らはクロスオーヴァー・スラッシュの最初期のバンドの一つと言われ、アルバム"life of dreams"のリリースはシーンを大きく変化させたが、ここに収められているそれ以前のデモや未発表テープでも、それと変わらないインパクトを持っている。
音質は軽めで、ヴォーカルにエコーがあるが、この時代のスタジオ録音でも同傾向の物が多く、特にデモ・テープ音源の分は問題ない。

CRUMBSUCKERSは1982年に米国 New York州 Long島のHempstead町(Town) Baldwin行政区(hamlet)で結成した。
メンバー(全員ではない)は1989年からメタル色を強めたバンドHEAVY RAINを始め、CRUMBSUCKERSは1990年に2枚のアルバムを残して解散した。
HEAVY RAINは1990年に解散し、そのメンバーと旧CRUMBSUCKERSのメンバーはBilly Milanoとプロジェクト・バンドRAWHEADをスタートし、これは翌年正式バンドとなってPRO-PAINに改名した。
CRUMBSUCKERSの方は1990年夏(24 August 1990から)と2006年(3 August 2006)と2015年(17 May 2015)に一時的再結成(原文ではreunionまたはreunite)している。

本作は2015年(August 5th, 2015)にリリースされた編集盤2枚組。69曲(2:07:22)。
ディスク1には、1983のDemo "Crumbsucker Cave"、1985のDemo "Charge Of The Light Brigade"、未発表の"November 1983 Tape"、未発表の"April 1984 Tape"、以上の38曲を収録している。
ディスク2は"Live At CBGB"で、"March 1985"、"September 22nd 1985"、"November 11th 1984"の31曲を収録している。
LABEL: F.O.A.D. RECORDS (イタリア)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

FACEDOWNINSHIT - shit bloody shit

STONER / SLUDGE / CRUST

叙情メロディー入りのダーク・メタリック・クラストにストーナー~スラッジをミックッス。また、デス・ブラック・メタル的な要素も大きい。ストーナー的なグルーヴ感も強く、爆走パートも超重量級。SABBATH, GRIEF, CAVITY, HIS HERO IS GONEはおろかカオティック・メタルやサザンロックのテイストを感じさせる部分もある。

FACEDOWNINSHITは米国 Oregon州 Portland市の5人が結成した。

本作は2002年にリリースされた1stアルバム。15曲。
2001年にアナログLPで自主リリースした1stアルバム"concrete world" (本作2曲目から9曲目)にアナログ10インチ盤の曲とデモテープの曲を加えたCDヴァージョンの編集盤1stアルバム。
LABEL: CRIMES AGAINST HUMANITY (USA)

Youtube試聴・本作1曲目"Cinders"
ololo.fm試聴・本作2曲目"Doused"
Youtube試聴・本作3曲目"Bleeding In The Street"

(コメント:犬丸)

TERROR - twenty fifth hour 全曲試聴

METALCORE

メタリックに、ラウドに疾走する、そしてビートダウンするハイテンションなメタリック・ハードコア。
メタルコアの中でも、米国のハードコアの伝統を感じさせる比較的軽快な疾走感。極端に重いビートダウンではなく、2ステップも交えたスムーズな展開で、曲全体のノリを維持して進行する。
最近は「俺たちハードコアなんて言った事ないよ、メタルだよ」と言うメタルコア(だと思っていた)・バンドが多いが、このバンドはメタリックなハードコアだ。と言うかメタリック・ハードコア(メタルコア)ではあるものの、ショートカットという点でもHATEBREED等とは異なるし、どの曲もファストに始まる冒頭部分は、源流になるオールドスクールなUSハードコアに近い軽さを感じさせる。今までと比べても、本作では軽快な方向に進んでいるように思った。

TERRORは2002年に米国 California州 Los Angeles市を中心に5人が結成した。

本作は2015年(7 August 2015)にリリースされた6thアルバム。14曲(22:46)。
ゲストには、TWITCHING TONGUESの Colin Youngと Taylor Young、DOWNPRESSERの Dan Weinraub、STRIFEの Andrew Kline、GOD'S HATEの Nate Blauveltなどがギャング・コーラスで、NO WARNING のBen Cookが7曲目"Trust No Face"のヴォーカルで参加。
最近の3作ではほとんどの曲が2分台だったが、本作では10曲が1分台になっている。
初回限定番号入り、ステッカー封入。(ステッカー封入はメーカーからの特典ですので、万一封入漏れなどありましても当店での対応は出来ません。ご了承下さい。)
LABEL: VICTORY RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

SLEEP - sleep's holy mountain 全曲試聴

STONER ROCK / DOOM METAL

ダウナーなストーナー。
次作'jerusalem'から'dopesmokerdopesmoker'などと比べると、強烈なサイケデリックなあやしさが少なく、ダウナーなゆるーい感じのドゥーム・メタルだ。
そのため一聴にはインパクトが少ない、大人し目のサウンドだが、この時代を感じさせて、これはこれで良いのではないか。St. VITUSなども思い出させる音で、今のバンドが再現する事は難しいだろう。

SLEEPは1990年に米国 California州 Oakland市で結成した。
解散したASBESTOS DEATHのメンバー4人の内、Al Cisneros (Bass, vocals), Chris Hakius (Drums), Matt Pike (Guitars)の3人が結成した。残る1人Tom Choi (Guitars, vocals)はNOOTHGRUSHの結成に参加している。

本作は1993年に英国EARACHE RECORDSからリリースされた2ndアルバム。9曲(52:12)。
こちらは2015年(April 13th)の再発盤みたいです。2009年にデジパック限定盤が発売され、その後オリジナル・ヴァージョン(ジュエルケース仕様)はプレス切れ状態でした。こちらは2015年(April 13th)の再発盤みたいですが、オリジナル・ヴァージョン(1993年盤)と違いがあるというアナウンスはありません(カタログ上の品番は'MOSH 79CD'から'MOSH079CD'に変わっています)。なお、2009年のデジパックは廃盤です。
LABEL: EARACHE (UK)

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

RED DEATH - permanent exile 全曲試聴

HARDCORE / CROSSOVER THRASH

パンク・テイスト入りの疾走ハードコアから、初期のニュー・ヨーク・ハードコア、メタル要素のあるハードコア辺りのミックスをベースにしたサウンド。
メタリックなギターやユースクリュー的なアングリーな所のあるヴォーカル、スラッシュ・クロスオーヴァー・ハードコアやトラディショナル・ハードコアからモダン・ハードコアにいたる様々だが普遍的な要素も加えられている。
初期CORROSION OF CONFORMITY (1stと2nd)やDISCHARGEに影響を受けている。

このRED DEATHは、以前FERRET MUSICから作品をリリースしていたニュー・ヨークのバンドではありません。
このRED DEATHは2013年夏に米国 Columbia特別区(D.C.) Washingtonで結成した。
当初は、80年代タイプのNew York Style HardcoreバンドINTENTのシンガーをしているDHD (Chad Troncale)と、North Carolina州 Raleigh市から引っ越してきた冷凍ピザが好きな2人:ストレート・エッジ・バンドPROTESTERとデス・メタル・バンドGENOCIDE PACTのドラマーConnor Donegan 及びギタリストAce Mendozaの3人で結成した。
彼らはCOCとDISCHARGEをベースとしたサウンドを演奏していたが、その音を聴いてACCUSEDみたいだと感じたCOKE BUSTのシンガーNicktapeがベースで参加し、4人編成になった。
なお、Nicktapeはすでに脱退し、替ってRobin Zeijlonという人が加入している。

本作は2015年(Digital & Limited Vinyl LP:21 April 2015/ Vinyl LP & CD:July 20 2015)にリリースされた1stアルバム。9曲。
LABEL: GRAVE MISTAKE RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
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(コメント:犬丸)

GATHERERS - quiet world 全曲試聴

POST-HARDCORE / EMO

エモメタルからポストハードコアのその先のサウンドに、激情ハードコアの流れを感じさせるスクリーム。スラッジやカオティックも取り込んだような音作り。
明と暗、叙情と激情を対比させつつ、ラウドでテンションの高いハードコアとメタルに軸足を置いたサウンド。

GATHERERSは2011年に米国 New Jersey州 Bayonne市で5人が結成した。

本作は2015年(31 July 2015)にリリースされた1stアルバム。11曲。
本作はBrad Wood (TOUCHE AMORE, MEWITHOUTYOU)がミックスした。
LABEL: EQUAL VISION RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

FORCED ORDER - vanished crusade 全曲試聴

MOSHCORE / METALCORE

モッシュ要素もモダンな所もあるHATEBREED的エクストリーム・メタルコアから、さらに、タフさがインパクト大な伝統的モッシュコア要素を強めた、パワフルで男気あるモッシュ・メタルコア。
疾走も、ビートダウンも、歌メロディーやメロディックなギターも、タフな咆えるヴォーカルやサグな感じであおるようなコーラスも盛り込んで、しかもスムーズに展開して潔(いさぎよ)くショートカットにまとめている。大部分の曲は1分台で、1分以下の曲もある。
OLD SCHOOL meets NEWSCHOOLのメタルコアと言う事になるのかな。

FORCED ORDERは2013年終わりごろに米国 California州で結成した。
90年代のCleveland metallic HCを好む、サザン・カリフォーニアのバンドSOUL SEARCHのメンバー2人の発案で、DISGRACEのメンバーやTWITCHING TONGUESのツアー・メンバーも参加している。
メンバーはKyle Scott Thomas (guitar, DISGRACE), Dorian Zambrano (drums, SOUL SEARCH), Nic Samayoa (vocals, ENOUGH SAID, HARNESS), Alfredo Gutierrez (bass, SOUL SEARCH), Mike Cesario (guitar, DISGRACE)の5人。

本作は2015年( 07 August 2015 )にリリースされた1stアルバム。14曲。
LABEL: REVELATION RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

BISHOP - everything in vein 全曲試聴

MOSHCORE / OLD SCHOOL METALCORE / STRAIGHT EDGE HARDCORE

xBISHOPxで来日もしている、メタリックなモッシュコア。
モッシュ、メタル、スラッシーな激速、タフなヴォーカルと、以前と変わりのないサウンドで復活。BISHOPはUNTIL THE END, REMEMBERING NEVER, xREIGN OF TERRORx, SUFFOCATE FASTERの元メンバーが結成した、'x'で判るようにストレートエッジのバンド。後期REMEMBERING NEVER(2013年にアルバムを発表していて現在も存在しているらしい)や SUFFOCATE FASTERのサウンドを継承している。

BISHOPは2004年に米国 Florida州 Fort Lauderdale市で結成した。
2004年から2005年までxDIARY OF A CORPSExを名乗っていたが、当時のデモ・トラックも2007年にxBISHOPx名義で'bless the dead'のタイトルでリリースしている。
2枚のアルバムを発表後、BISHOP A.C.として、2011年に解散した。A.C.は同名のバンドとの混同を避けるためにSFとかNYとか付加する類で、Alligator Cityの略。Fort Lauderdale付近の国道75号線沿いはアリゲーター鰐のテリトリーで、REMEMBERING NEVERも Alligator Cityのバンドだと言っている。
BISHOP A.C.は2014年にxBISHOPxとして再結成した。

本作は2015年(CD:24 July 2015/ LP:Oct 9, 2015)にカセット・テープはBITTER MELODY RECORDSから、CDとLPはDEAD TRUTH RECORDINGSからリリースされた3rdアルバム。15曲+ボーナス曲。
15曲目はボーナス・トラックとなっており、フォーマットごとに異なる曲が収録されている。
LABEL: DEAD TRUTH RECORDINGS (USA)

bandcamp全曲試聴
15曲目はフォーマットごとに異なるボーナス・トラックです。bandcamp全曲試聴では'Cram'ですが、10インチアナログ盤では'Who Do You Know?'です。CDはサード・パーティー情報で'V Ywar Winter'とのことです。
ololo.fm試聴・'V Year Winter'

(コメント:犬丸)

OLD MAN GLOOM - ape of god (ii) (PFL145.5) 全曲試聴

SLUDGE / EXPERIMENTAL METAL

一応ノイズ・スラッジ。
本作は前編(品番PFL145)と後編(品番PFL145.5)の2枚に分けて発売された。前編は、轟音曲、ドゥーム/ストーナー的な曲、ノイズとハードコアをミックスした曲、ヘヴィーなポストロック曲、エクスペリメンタル曲など、ノイズやハードコア、アンビエント等の要素が曲ごとに異なった比率でミックスされたアルバムになっていた。そして、こちらが後編にあたる品番PFL145.5のCD。
2枚に分けて発売された理由がわかるような気がする。こちらのほうがノイズやエクスペリメンタル・メタル要素が多く、実験的な作品になっている。ノイズ寄りのポストロック的な部分もある。歌の入る部分ではドゥーム・スラッジ的になるが、とりわけ特徴のあらわなインスト部分が興味深く聴ける。前編が8曲収録であるのに対して、こちらは4曲であり、1曲が長い。

OLD MAN GLOOMは1999年に米国 New Mexico州 Santa Fe市で結成した。
結成メンバーはAaron Turner (1997年にISISを結成)とボストン/ニュー・ヨーク・シーンのSantos Montano (2004年位の結成辺りからNEW IDEA SOCIETY, 2006年にZOZOBRAに参加/いずれも脱退済み)の2人。その後すぐMassachusetts州 Boston市に引っ越した。
当初は2人のプロジェクトであったようだが、その後はNate Newton (1999年にCONVERGEに参加)と Caleb Scofield (1995年にCAVE INを結成、2006年にZOZOBRAを結成)を加えて、4人のバンドになっている。

本作は2014年(Dec 9, 2014)にリリースされた6.5thアルバム。4曲(46:49)。
品番PFL145の作品と、品番PFL145.5のこの作品は、発売直前まで1枚のアルバムとされていたが、突如同じタイトルの2つのアルバムになった。
PROFOUND LORE (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

CHELSEA WOLFE - abyss 全曲試聴

NOISE FOLK / DARKWAVE / ACOUSTIC INDUSTRIAL / EXPERIMENTAL DOOM

大雑把に言ってゴシックと書いてある場合とフォークと書いてある場合があり、ノイズとかドゥームとか書いてある場合もありで、そういう音です。
一直線なクリアーな女声ヴォーカルとアコースティックな音とスラッジーなノイズや轟音の組合わせ。スラッジなど聴く人も聴いても良いかも。なかなか興味深い音ですが、やや専門外寄りなのと、日本盤も出るほど有名らしいので、当面、当店では扱いません。出来れば扱いたいので将来的には不明。

Chelsea Wolfeは1983年に米国 California州 Sacramento市で生まれた女の人。
現在、California州 Los Angeles市を活動の本拠地としている。

本作は2015年(August 7, 2015)にリリースされたアルバム。11曲。
最近の傾向で、作品リストに未発売(Unreleased)作品も掲載しているので数えにくいが、未発売とセルフリリースのリミックス・アルバムも含めて数えると、本作は8thアルバムになる。
録音メンバーはChelsea Wolfeと Ben Chisholmが全曲に参加。多くの曲にDylan Fujioka (ds)(UPSILON ACRUX)が、一部の曲にMike Sullivan (Gr), Ezra Buchla (Viola), D.H. Phillips (Lap Steel Guitar)(DEEP ELM RECORDSの SLOWRIDE)が参加。Mike Sullivanは RUSSIAN CIRCLESの人。CHELSEA WOLFEをバンドとしてChelsea Wolfeと Ben Chisholmはそのメンバーと書いてある場合もあり、Ben Chisholmは録音のレギュラー・メンバーです。
LABEL: SARGENT HOUSE (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

DEMONIC CHRIST - punishment for ignorance 全曲試聴

BLACK METAL

初期はデス・ブラック・メタル。本作はシャリシャリのギターに、ぎゃーぎゃーわめく/咆えるヴォーカル。
ぎゃーぎゃーわめくヴォーカルがリーダーの女性Danaで、咆えるヴォーカルがギタリストのJonのはず。声質が異なるので、掛け合いが効果的。
どすんどすん叩くあまり勢いのないドラムズが素朴にダークな感じ。完全といって良いほどのサタニックなブラック・メタルだ。

DEMONIC CHRISTは1992年に米国 North Carolina州 Charlotte市でex-MYTHICの Satania (あるいはUnholy Satania, その後Dana Duffeyを名乗る)が結成した。
1993年のデモ"deceiving the heavens"は彼女1人でセッション・ミュージシャンを使って録音され、OSMOSE PRODUCTIONSと WILD RAGS RECORDSから流通した。
その後同年から、当時解散していたPROFANATICAのベーシストAragon Amoriもヘルパーで参加。1994年にはRobert DeathrageからCD契約のオファーを受け、その年9月にはメンバーが固まり、そのメンバーで11月から本作の録音に入った。
Danaの子育てのため、バンドの活動は90年代後半からしばらく少なくなっていたが、2000年代に入って再始動し、2006年には2ndアルバムを予定してた(計画倒れ)。セッション・メンバーとしてProscriptor (ABSU)と Sabathan (ENTHRONED)の加入もアナウンスされた(計画倒れ)。
その後2014年にはHORNAとのスプリットを発表している(アナログで少数限定)。このときのバンドメンバーはNACHTMYSTIUMのドラマーGraveが David Swanson名義でギター、TERATISMのベーシストGilles de Rais、PTAHILの MhaghnuisがJ. Mhaghnuis名義でドラムズを担当していた。この3人はその後脱退したが、David Swansonは2015年に再加入している。

本作は1995年(May 1995)にリリースされた1stアルバム。7曲(33:46)。
本作のバンド・メンバーはDana Duffey (Guitars, Vocals), Duane Brown (Drums), Jon Vesano (Guitars, Vocals)(1997年脱退後は、2001-2005年NILE、2009年からはIN-DEFILADE)の3人。ベースはセッション・メンバーがいないならJonの担当。
リリース元のMORBID GRANNYは MEATSHITSの Robert Deathrageのレーベルで、米国のMORIBUND RECORDS (セラーとしての販売は続けているが2014年にレーベルとしての活動を停止)がエクスクルーシヴの発売元。MORBID GRANNYは他にMEAT SHITSと DEMONIC CHRISTとのスプリット・シングルをリリースしている。
LABEL: MORBID GRANNY (USA)

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

YEAR OF NO LIGHT - ausserwelt 2015 reissue (+3 bonus tracks) 全曲試聴

SLUDGE / POST-ROCK / DRONE / DOOM

インスト・ポストロック・スラッジ。
スケールの大きい雄大なサウンド。浮遊感やサイケデリア性のある、揺らめくような叙情的(トレモロも)なメロディーに、スラッジーなじゃんじゃん打ち鳴らされるリズムや、ノイジーなギターも絡まりあう。
ブラック・メタルから出たバンド、エモから出たバンド、ストーナーから出たバンドなど、色々なバンドが重なり合うゾーンだが、このバンドはスラッジコアから出発していて、本作でもその出自が聴き取れる。本作にはかなりヘヴィーな音も取入れられていて、これがスケール感を増している。4曲目もインストとされているが、合唱様のもの(サンプラーかな)が聴こえて来て、シンフォニックな雰囲気も加えられている。

YEAR OF NO LIGHTは2001年にフランス Aquitaine地域圏(州) Bordeaux(ボルドー)市で4人が結成した。

本作は2010年(April 26th, 2010)にベルギーのCONSPIRACY RECORDSからリリースされた2ndアルバム。4曲(47:48)。
2008年からMONARCHのギタリストが加わってツイン・ギターとなっている。さらに本作録音時は、バンド・メンバーが6人になっていて、掛け持ちがあるため常にではないが、トリプル・ギターやツイン・ドラムズも可能な体制になっている。本作で聴かれる色々な異なった要素の対比には、メンバーが多いことがかなりプラスになっているだろう。

こちらは2015年(May 2015)にリリースされたデジスリーヴ再発盤。3曲追加、全7曲収録。
2012年(March 20th, 2012)にフランスのMUSICFEARSATANから限定1400枚のアナログ盤12インチでリリースされたALTAR OF PLAGUESとのスプリット、同じ年(April 23rd, 2012)にフランスのDESTRUCTURE RECORDSから限定500枚のアナログ盤でリリースされたTHISQUIETARMYとのスプリット、同じ年(July 6th, 2012)にオランダのHEADSPIN RECORDSから限定400枚のアナログ盤でリリースされたMARS RED SKYとのスプリットから、YEAR OF NO LIGHTのトラックを追加している。
LABEL: MUSICFEARSATAN (フランス)

bandcamp試聴・オリジナル分の全曲試聴(本CDの1曲目から4曲目まで)
ololo.fm試聴・本作5曲目"Black Bath"
soundcloud試聴・本作6曲目"Vous ets un nada mort marchant autour du visible"
ololo.fm試聴・本作7曲目"Mon"

(コメント:犬丸)

MAYHEM - live in leipzig 全曲試聴

BLACK METAL

飛ばしまくってどんどんヒートアップする、じつに熱いライヴ。
ヴォーカルにDeadが参加したオフィシャルの音源は、本作と"dawn of the black hearts - live in sarpsborg, norway 28/2, 1990" (廃盤)しかない。
Hellhammer (Drums), Necrobutcher (Bass), Euronymous (Guitars)の3人は結成メンバー。シンガーはEuronymous(兼任) →Kittil Kittilsen (1987-1988) →Maniac (1987) →Dead (1988-1991)と交代。本作は結成メンバーとDeadによる編成でのライヴ音源。この後Deadは1991年(Apr 8th, 1991)に自殺し、Euronymousが彼の脳みそをスープにして食べてしまった。そしてそのEuronymousは、1993年にBURZUMのCount Grishnackhに刺殺された。
本作には1990年(November 26th, 1990)にドイツ(当時の東ドイツ) Leipzigの Eiskeller clubで行ったライヴが収録されている。Deadの短銃自殺の半年前のボーカルが聴ける。音質は不安定な部分もあるが、聴いている内に忘れてしまう程度。熱い歌唱と演奏の応報が殺し合いを連想させる。

MAYHEMは1984年にノルウェー Ski市(kommune)で結成した。
結成メンバーはNecrobutcher (bass), Manheim (Drums), Euronymous (Guitars, 1986年まではVocalも担当)の3人。1986年4月にシンガーEirik "Messiah" Nordheimが加わり、バンドはOslo市に引っ越した。

本作は1993年(July 1993)にイタリアのOBSCURE PLASMAからアナログ盤でリリースされたライヴ・アルバム。11曲(56:54)。
最初のCD化は1994年にイタリアのAVANTGARDE MUSICからリリースされた。9曲(46:51)。

こちらは2007年にリリースされた再発盤。9曲(46:51)。
LABEL: PEACEVILLE (UK)

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

STELLAR DESCENT - ...fading...

CASCADIAN BLACK METAL / ATMOSPHERIC PSYCHEDELIC BLACK METAL / BLACKGAZE

美しく、悲しく、サイケデリックのその先にある、人間の狂気を感じさせるシューゲイズ・カスケイディアン・ブラック・メタル。
メロディックなアトモスフェリックなサウンドが漂う中、多数の群衆の途切れ途切れな声が満ち溢れてこだまして轟音と化し、その上を、それを鳥瞰するように、ゆっくり響く人類を超越するヴォーカルが流れてゆく。そんな情景を想像させる作品。
ヴォーカルは歌詞不明。多分歌詞がなく、"ぎゃーぁ"とか"ぐうぉー"とか言ってるだけだが、歌唱としてはディプレッシヴ。しかしゆったりとした自然(Nature)を感じさせる叙情的なメロディーと、アトモスフェリックなサウンドは美しくもある。群衆の声のような響きは地獄で多数の人間がのたうっている様でもあり、それが地球規模の大自然にとっては1コマにしか過ぎない、などと考えてしまった。

STELLAR DESCENTは2010年に米国 Oregon州でスタートしたA.一人のプロジェクト。

本作は2015年(15 September 2015)にリリースされた3rdアルバム。1曲(50分以上)。
3rdアルバムというのは、普通にレーベルからリリースされている物だけを数えた場合の数字。2014年12月録音。All drums, vocals, guitarsを A.が演奏し、録音している。
曲が長くどの作品も曲数が少ないため、30分1曲収録の作品がフルアルバムかEPか判断しにくく、加えて作品リストには未リリースとなっている作品も掲載しているため、本作が何作目のフルアルバムなのか数えにくい。未リリースやカセット・テープのみのリリースなども含めて、30分以上の作品を数えていくと、本作は8thアルバムになる。
LABEL: DUSKTONE (イタリア)

Youtube試聴・本作ハイライト(20:49の要約版)

(コメント:犬丸)

CHINA SHOP BULL - public disorder: act 1 全曲試聴

SKACORE / SKA PUNK

ホーン・セクションの入ったスカ・ラップ・パンク。
陽気なホーンと陽気なラッピン・ヴォーカルとメタリックなギターがたっぷりとフューチャーされている。若干のエレクトロな音が使われている時もあるが、これがなぜかアナログな感じに聴こえる。
歌メロディーも良く、ホーンのリフのメロディーも良く、カリビアンな曲や哀愁入りのメロディーも素晴らしい。
バンドによればska raveとdrum and bassのミックスだが、要するにクロス・オーヴァーしたスカコアの感じで、広くスカ・パンク好きが楽しめる。
何となく先が見えず、行き止まりの感じがしていたスカ・パンク・シーンに突然現れた(私が知らなかっただけかな)超新星。しかも英国のバンド。その活きの良さは全盛期のVOODOO GLOWSKULLSや LESS THAN JAKEを髣髴させる。

CHINA SHOP BULLは2006年から英国イングランド City of Leeds市(Metropolitan Borough) Leeds区を本拠地として活動している。
今までフェスを中心にライヴを行い、DREADZONE, DUB PISTOLS, SONIC BOOM SIX, SKINTS, PAMA INTERNATIONAL, VOODOO GLOWSKULLSなどと対バンしている(私は最初の2つを知りません)。

本作は2015年(10 August 2015 )にリリースされた2ndアルバム。
メンバーはJohn Yates (Vocals/Guitar/Synths), Obi Joe (Vocals), Tommy Woodland (Bass), Nobby Dobson (Trumpet/Vocals), Glyn Forrester (Trumpet/Trombone), Billy Riddel (Drums)の6人。録音はDojo Studioで、ミックスとマスターはSilent City Studioで、いずれも地元Leeds。
LABEL: DOJO (UK)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

GRIBBERIKET - knefall 全曲試聴

BLACKEND DOOM METAL

ブラック・メタルに近い、エクスペリメンタル・ディプレッシヴ・ドゥーム。
ダウンテンポの、重いサウンドや重くて浮遊感のあるサウンドに、叫び声を交えた、半ば語りのようなディプレッシヴな歌唱を聴かせる。結構のびのび歌う所もあり、対比効果のせいか、その部分もインパクトが強い。
アコースティックな演奏もある。わずかにサイケデリック(4曲目)で、エクスペリメンタルな要素もある。悲しく冷たい音色のアコースティック・ギターが叙情メロディーをポツリポツリと爪弾き、ドラムズも生っぽい音色のバックに、途切れがちに歌う曲(3曲目)は、アコースティック・エクスペリメンタルという感じに聴こえる。
従来からのエクスペリメンタル・ドゥームやエクスペリメンタル・ブラックのバンドの新譜に新味が感じられず、シーンに停滞を感じていたが、どこか違った要素を持った新しいバンド(でも結成は2008年)に、この先を期待したい。

GRIBBERIKETは2008年にノルウェー Hordaland県 Bergen市(kommunen)で結成した。
現在は Oslo市を本拠地とする4人のバンド。

本作は2013年(February 16th, 2013)にノルウェーのRECORDSOFTHEFLESHGODから限定90本のカセット・テープとデジタルでリリースされたデモ・アルバム。5曲(43:47)。

こちらは2015年(CD:August 17th, LP:そのうち-出来次第)にリリースされたフランス盤CD。
LABEL: DEAD SEED PRODUCTIONS (フランス)

bandcamp全曲試聴

(コメント:犬丸)

LUNA SOL - blood moon 全曲試聴

STONER ROCK

ストーナーのスタンダード。ブルーズ、ブーギー、ヘヴィー・ロックなどバランス良く取入れ、ファズを効かせたハードなギター・サウンド、グルーヴのあるキャッチーなストーナー・リフをたっぷり聴かせている。少しだけカントリーやサザン・ロックの要素も聴かせる。3人が歌っているようで、オジー的ねっちりした歌いまわしのヴォーカルや、ハーシュなヴォーカルや、ストレートでパワフルなスタイル、3人のハーモニーなど、色々な歌唱スタイルを駆使している。

LUNA SOLは年に米国 Colorado州 Denver市でギター/ヴォーカルのDavid Angstromが結成した。
今まで、標高300mの Kentucky州 Lexington市でSUPAFUZZ, HERMANO 等、ストーナーやデザート・ロック・バンドで活動していたDavid Angstromは、標高4000mのDenver市南部ロッキー連峰に2012年に引っ越して、山の集落の、時に彼には新奇だが、リラックスした空気に浸っている。曲は地域のニュースやストーリーを題材としており、バンドはHIGH MOUNTAIN STONER ROCKを標榜している。なるほど、色々な要素はあっても、サイケデリックな感じはないあたり、アーシーなストーナーと言えるかもしれない。。
バンドは地域のミュージシャンPat Gill (FEDS, '76 PINTO)がドラムズ, Shanda Kolberg (SWANK)がギター/ヴォーカル, Shannon Fahnestock (SWINDLERS)がベース/ヴォーカルで参加して、4人で編成された。

本作は2015年(4 20.2015)に米国のSLUSH FUND RECORDINGSからリリースされた1stアルバム。9曲。
ゲストは多彩で豪華。1曲目'Bridges'ではベースでDean Smith (SUPAFUZZ)が、2曲目'Death Mountain'ではベースでDandy Brown (HERMANO, ORQUESTRA DEL DESIERTO)が、スライド・ギターでGreg Martin (カントリー・ロック・バンドKENTUCKY HEADHUNTERS)が、3曲目'December'ではヴォーカルでJohn Garcia (VISTA CHINO, HERMANO, KYUSS)が、5曲目'Pretty Rotten'ではベースでNick Oliveri (VISTA CHINO, KYUSS, QUEENS OF THE STONE AGE)が、8曲目'Your War'ではハモンド B3でDizzy Reed (GUNS N'ROSES)が、9曲目'In the Shadows'ではベースでJason Groves (SUPAFUZZ)が、それぞれ参加している。

こちらは2015年(11.09.2015)にリリースされた欧州盤。
LABEL: CARGO RECORDS (ドイツ)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
Youtube試聴・本作1曲目'Bridges'
Youtube試聴・本作2曲目'Death Mountain'
Youtube試聴・本作3曲目'December'
ololo.fm試聴・本作4曲目'Leadville'
Youtube試聴・本作5曲目'Pretty Rotten'
ololo.fm試聴・本作6曲目'Operator'
ololo.fm試聴・本作7曲目'Standley Lake'
ololo.fm試聴・本作8曲目'Your War'
ololo.fm試聴・本作9曲目'In the Shadows'

(コメント:犬丸)

WEEDEATER - goliathan 全曲試聴

SLUDGE / STONER

もちろん全然普通のロックでなどないのだが、スラッジコアやドゥーム・メタルに収まるわけでもない。
ノイジーにつぶれた音のダーク・ロック。かなりプリミティヴにジリジリ言わせているギターの音や、生っぽくシンプルなドラムズのゆったりとズタンズタン言う感じの音は、プリミティヴ・ブラック・メタルを思わせる。ぎゃーぎゃー言うヴォーカルは以前からの特徴だが、これもプリミティヴ・ブラック的だ。
ロックンロール的なグルーヴ、アメリカーナな響きのバンジョーの入るカントリー・ブルーズ的な曲(5曲目)、ヘヴィーでドゥーミーな曲(6・9曲目)など巾があるが、音質的にはかなりチープな音に統一されていて、プリミティヴ・ブラック・ロックという感じがする。

WEEDEATERは1998年に米国 North Carolina州 Wilmington市で3人が結成した。
以来メンバーに変りはなかったが、2013年にドラマーが抜けて、2014年から新ドラマーが加入している。

本作は2015年(19 May 2015)にリリースされた5thアルバム。10曲(33:13)。
LABEL: SEASON OF MIST AMERICA (USA)

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(コメント:犬丸)

MERAUDER - god is i 全曲試聴

METALCORE

凶暴感あふれるヴォーカルに、スラッシーなザクザク刻むリズム。メタル性も濃く、エキサイティングな熱い楽曲に織り込まれたビートダウンもパワフル。また、意外な程にメロディーが良く、邪悪なメロディーも豊富ながら、口ずさみたくなるようなキャッチーな曲が揃っている。
メタルコアの先駆けとなったバンドだ。1996年にリリースされた1stアルバムも、いまだに色あせない。2009年にリリースされた本作も、今までの音楽性に揺るぎはなく、それでいて驚くほど新鮮だ。新しく出てくるバンドがふがいなく感じられるかも知れない。

MERAUDERは1990年に、米国 New York州 New York市 Kings区(通称Brooklyn)で、4人で結成した。

本作は2009年(11 Aug 2009)にスウェーデン/米国のREGAIN RECORDSからリリースされた4thアルバム。11曲。
ゲストではINHUMANの Mikeが参加。West West Side MusicスタジオでAlan Douches (SEPULTURA, HATEBREED, MASTODON)がプロデュースした。

こちらは2015年(20 June 2015)にリリースされた再発盤。
REGAIN RECORDSが2012年に廃業消滅したことにより、本作も入手困難となっていた。
バンドは今年フランスのDEADLIGHT ENTERTAINMENTと契約した。これにより、フランスのHELLFEST OPEN AIR FESTIVALやスペインのRESSURECTION FESTIVALに参加する2015年春の欧州ツアーに合せて、本作はHELLFEST OPEN AIR FESTIVAL出演日に再発された。米国のWOLFPACK RECORDS USAとの共同リリース。
LABEL: DEADLIGHT ENTERTAINMENT (フランス)

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(コメント:犬丸)/p>

NESSERIA - fractures 全曲試聴

CHAOTIC / BLACK METAL / DEATH METAL / GRIND

ブラッケンド・グラインドというようなタグがつけられていることもあるが、ドゥーミー・デス・ブラック・メタルとも、ダークなカオティック・ハードコアともいえる。
演奏は時にはCONVERGE(カオティック・ハードコア)を、時には怒涛の疾走ブラック・メタルを、時には(特にインストが続くパート)エクスペリメンタルなブラック・メタルを、時にはグラインドコアを感じさせる。グラインドコアとカオティック・ハードコアをブラック・メタルにミックスしたような、ダークでコールドでエクストリームなサウンドだ。
曲はメロディックと言えるが、ダークネス濃厚な不穏なメロディーが横溢している。
ヴォーカルはカオティックっぽいシャウトでエクストリーム。
米国のハードコア系ミュージシャンがやっているブラック・メタルにも近い。十分ブラッケンドだが、純粋なブラック・メタルを聴きたい人には向かない。

NESSERIAは2004年にフランス Centre県 Orleans市で結成した。
2014年から5人編成になっている(それまでは4人)。

本作は2004年(Digital:October 10th/ 12" vinyl:October 31st, 2014)にフランスTHROATRUINER RECORDSからリリースされた3rdアルバム。
録音とミックスはDRUDENHAUS STUDIO (CNK, VORKREIST)で Neb Xortが、マスタリングはNEW ALLIANCE EAST MASTERING (CONVERGE, TORCHE)で Rob Gonellaがした。

こちらは2015年(April 20th, 2015)にリリースされたCD化盤。
LABEL: DEADLIGHT ENTERTAINMENT (フランス)

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(コメント:犬丸)

MAYHEM - grand declaration of war 全曲試聴

BLACK METAL

構成も緻密に作られ、かなりテクニカルになっいる。
歌唱は本作でも絶叫は変わっていないが、ノーマル・ヴォイスなども取入れて、技巧的な感覚だ。ドラミングの勢いと凶暴さは際立っている。
本作2ndは前作の様な全面的な凶悪サウンドではなく、複雑な展開等のプログレッシヴな方向性の作品だ。ニューメタルの要素も感じられる。私にはコメントの仕様がない7曲目のようなエレクトロな曲まであり、当時1st以来のファンには不評をかったのももっともだ。MAYHEMにはBLACK METALのタグをつけていても、本作だけにAVANT-GARDE BLACK METALを表示しているサイトもある。

MAYHEMは1984年にノルウェー Ski市(kommune)で結成した。
結成メンバーはNecrobutcher (bass), Manheim (Drums), Euronymous (Guitars, Vocals)の3人。1986年4月にシンガーEirik "Messiah" Nordheimが加わり、バンドはOslo市に引っ越した。
1986年に最初のデモ"pure fucking armageddon"を発表しているが、バンド名がインレイ・カードやテープ貼りのラベルでは"MEYHEM"なのに、ロゴでは"THE TRUE MEYHEM"となっている。
1993年に解散し、1995年に再結成した。1stアルバム"de mysteriis dom sathanas"は解散中の1994年の作品になっている。

本作は再結成後の2000年(6 June 2000)にSEASON OF MISTからリリースされた2ndアルバム。13曲(45:57)。
特に初期はスタジオ・アルバムが少なく、3rdアルバム迄の間に正規ライヴ・アルバム5作とヴィデオ2作がリリースされている。
本作のバンド・メンバーはManiac (Vocals), Blasphemer (Guitars), Necrobutcher (Bass), Hellhammer (Drums)の4人。
バンドのロゴは"THE TRUE MEYHEM"となっている。"THE TRUE"の部分は極めて小さいので拡大して見て下さい。
LABEL: SEASON OF MIST (フランス)

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)

BLASPHEMY - fallen angel of doom 全曲試聴

SATANIC / BLACK METAL

ロウでノイジーなシャリシャリしたサタニック・ブラック・メタル。デス・メタル、スラッシュ・メタル、グラインドコア要素入り。
しかしある程度の厚みと腰のある音質+テクニックのある演奏のため、迫力のある極悪サウンドになっている。暴走して、咆え声を吐き捨てて、ダークな高速ギター・リフが入る。展開が少なく、基本的には全曲同傾向だが、ギターの意外と綺麗なメロディーや技巧的な演奏、ドラムズの音の変化の付け方、「効果的な」効果音、捻りの効いた曲の出だしや終わり方などで、意表を突く部分もあって単調さは感じさせない。凶悪サタニックな様でいて、実際は知性があるのかも知れない。しかもメンバーおしゃれだし。

BLASPHEMYは1984年にカナダ British Columbia州 Burnaby市で3人が結成した様だ。
翌年からツイン・ギターの4人編成。えーと、1984年に生まれた人は今年31歳。まだ生まれていなかった人も多そうだから、お父さん世代のバンド。1993年に解散して、1999年に再結成した。現在も最初の結成メンバーが3人とも在籍する。

本作は1990年(August 1990)にCDとアナログLPとカセット・テープでオランダのWILD RAGSからリリースされた1stアルバム。10曲(30:12)。
リズム・ギターは現在はTYRANTS BLOODにいるThe Traditional Sodomizer of the Goddess of Perversity (Marco Banco)。彼以外の3人は結成メンバー。本作は2007年(May 16th, 2007)には米国のNUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONSから再発がリリースされた。

こちらは2015年(May 26th, 2015)にカナダのROSS BAY CULTと米国のNUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONSから共同リリースされた再プレス盤(再再発盤)。
仕様やNUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONSとしての品番は2007年盤と同じです。
LABEL: NUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONS (USA)
LABEL: ROSS BAY CULT (カナダ)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

BETWEEN THE BURIED AND ME - coma ecliptic 全曲試聴

EXPERIMENTAL METALCORE / NEW SCHOOL METALCORE

もうまったくプログレですねえ。
1曲目などゴシックからプログレ的なものに変わったバンドの音を髣髴させる。静かなパートはポストロック的だ。大変ドラマティックなラウド/ヘヴィーなパートにも展開するが、ラウドでも音が整っていてブルータル/エクストリームなどという言葉はふさわしくない。あくまでもドラマティックだ。意表を突く展開は大いにカオティックと言って良いが、ラウド/ヘヴィーなパートでも、演奏そのものは大層テクニカルで綺麗に構成されている。優美なヘヴィーネスとでも言うような、唯一無二の世界を創り出している。

BETWEEN THE BURIED AND MEは2000年に米国 North Carolina州 Raleigh市で結成した。
解散したメタルコア・バンドPRAYER FOR CLEANSINGのメンバー2人が中心となり、5人で結成した。

本作は2015年(July 10, 2015)にリリースされた7thアルバム。11曲(68:31)。
LABEL: METALBLADE (各国)
* 初回入荷は欧州盤の予定です。販売リストでご確認下さい。

song365全曲試聴

(コメント:犬丸)

XANTOTOL - discography

SATANIC BLACK METAL

ダークでキャッチー(?)なサタニック・メタル、サタニック・ブラック・メタル。
一番録音状態の良い正式作品のEPの音源でも、遠くから響いてくるようなくぐもった音質。実はメイン・ヴォーカルは女声だが、音が悪くて判らない。
どの曲も大変メロディックで、特にギターのリフのメロディーが判りやすい物でキャッチーともいえる。しかしそのメロディーがいつまでたっても進行しないし、どの曲も同じみたい、、、。やっぱ、サタニックやわ。
スペーシーな音を入れるなど、ブラック・メタルとしては独創的な部分もあり、この辺りは今ならエクスペリメンタルと言われそうなアティテュードだ。
アンダーグラウンドなサタニックと言えば、ノイジーで轟音だったり、(プリミティヴ・ブラックの方だが)シャリシャリだったりというイメージだが、このバンドのくぐもった音は聴きやすく、聴き疲れもしないので愛着を持ってしまう。でも、経歴を見てもらえば判るように、実は怖~いバンドなのだ。
ところで今気付いたが、効果音の部分はくぐもっていないので、くぐもった音質は意図的かもしれない。

XANTOTOLは1991年にポーランド Łódzkie(ウッチ)県(Wojewodztwo) Kutno市で2人が結成した。
結成メンバーはギタリスト/リード・シンガーのBeataとドラマーのJacek "Venom" Szczepańskiで、1992年にベースにはMASTOMAHの Igorがヘルパーとして一時的に参加。
この後Venomが秘密結社'Fullmoon'を結成した。'Fullmoon'は世界の主要なサタニック団体、英国のOrder of Nine Angels (ONA、ナチ系)、米国のLuciferian Light Group (ナチ系)、ニュー・ジーランドのOrder of the Left Hand Path (OLHP)などと提携し、Temple of Infernal Fire、そしてTemple of Fullmoonと改名した。極右悪魔主義団体として有名で、BEHEMOTHの Adam Nergal Darskiが加入している事でも知られている。
1993年に正式メンバーのベーシストが参加したが、デモ2作とEP(カセット・テープでのリリース)1本を残して、1996年に解散した。

本作は2015年(June 26th, 2015)にリリースされた既発作品全曲収録の編集盤。CD2枚組、全18曲。
1991年のデモ'glory for centuries' (6曲)、1993年のデモ'cult of the black pentagram' (5曲)をディスク1に、1995年にリリースされたカセット・テープEP 'thus spake zaratustra' (7曲)をディスク2に収録。500枚限定。
LABEL: WITCHING HOUR (ポーランド)

Youtube試聴・'thus spake zaratustra'収録曲'Pride'
'Pride'を試聴していただきますと、Youtubeおせっかい機能で右側にいろんな次の動画が表示されますね。ほとんどがXANTOTOLの映像になっていると思いますので、適当に再生して下さい。

(コメント:犬丸)

UK SUBS - xxiv 全曲試聴

PUNK

初期パンクの色彩のあるロックンロール・パンク曲(4・12曲目)やメロディックな初期のハードコア的なサウンド(5・10曲目)だけでなく、少しスウィング感のあるミドル(~ややスロー)・テンポのブルーズ・ロックンロール調(2曲目)や、ストリングスを加えたアレンジ、ちょっとモーターヘッド的な曲(6曲目)と多彩。
さらに15曲目から後(ボーナス)はアコースティックで、フォーキーなサウンドを基調に、うっすらブルージーな曲が多く、マウス・ハープ(ハーモニカ)もフューチャーされている。フロントマンCharlie Harperが、もともとリズム・アンド・ブルーズ・シンガーだったことを、思い出させる内容になっている(ボーナス・トラック以外の本編の曲でも)。

UK SUBSの前身バンドSUBVERSIVESは1976年11月に英国イングランド South London地域で4人程度が結成した。
中心となっていたのはMARAUDERSというR & BバンドのフロントマンだったCharlie Harperだ。MARAUDERSはロンドンのレズビアン・クラブ"Shagaramas"で金曜の夜仕事をしていたが、ある日そこがRoxy (当初はゲイ・クラブ兼業)になってしまった。そのアクシデントのためCharlieはパンクに染まり、DAMNEDなどにインスパイアされてSUBVERSIVESを結成することになった。その後名前を短縮してSUBSとして活動をはじめ、さらに当時のヒット曲"Anarchy in the UK"から思いついて、1977年にU.K. SUBSに改名した。

本作は2013年(14 Feb 2013)にリリースされた14thアルバム。26曲。
この年(2013年)の初めにはMOTORHEADの Lemmy (Lemmy Kilmister)とツアーしていた。
LABEL: CAPTAIN OI! (UK)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

HARDSIDE - madness 全曲試聴

BEATDOWN HARDCORE / METALIC HARDCORE

ヘヴィーでザクザクのタフなビートダウン・ハードコア。パワーのヴォーカル。ねじ伏せるようなビートダウン。ハードコア本来のタフなサウンドはもちろんの事、ギターはストーナー的なグルーヴをもったメロディックなリフを入れたり、リズム体も複雑に変化させる等、大変モダンに進化した部分も持っている。テクニカルでタイトな演奏に、展開も多彩で切れがよい。
シンガーのZaneは7歳からスケートなどしてハードコアに親しみ、PANTERAを聴いて育ち、SEPULTURAや SOULFLYに影響を受け、テキサスのバンドではBITTER END, POWER TRIP, MAMMOTH GRINDERなどに注目していると言う。そういう彼の好みが歌唱や音楽性に現れている。

HARDSIDEは2009年遅くに米国 Texas州 San Antonio市で結成した、5人のバンド。
2014年1月に来日した。

本作は2015年(July 31st 2015)にリリースされた2ndアルバム。10曲。
LABEL: BDHW RECORDS (BEATDOWN HARDWEAR) (ドイツ)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。
ololo.fm試聴・本作1曲目"No One Gets Out Alive"
ololo.fm試聴・本作2曲目"Madness"
Youtube試聴・本作3曲目"Cage"
ololo.fm試聴・本作4曲目"Broken Faith"
ololo.fm試聴・本作5曲目"Forever"
ololo.fm試聴・本作6曲目"Resurgence"
ololo.fm試聴・本作7曲目"Till My Blood Runs Dry"
ololo.fm試聴・本作8曲目"Strays"
ololo.fm試聴・本作9曲目"Unknown"
Youtube試聴・本作10曲目"Timebomb"

(コメント:犬丸)

FRUSEN TID - forsta kapitlet

PUNK / OI PUNK

スウェーデンで期待されている、オールド・スクール・パンク/オイ・バンドで、初期パンクのロックン・ロールのりの演奏(4曲目や10曲目)もはもちろん、色々な変化に富んだメロディックでキャッチーな楽曲が揃っている。
演奏は軽快なメタリック(全体で、特に15曲目などで)なもので、スウェーデンでは指摘されていないように思うが曲によってはフォーク(ヴァイキング)的、あるいはヴァイキング・メタル的なメロディー(5曲目、8曲目、11曲目)も目立つ。ヴォオーカルはやや線は細いがレベル・ミュージックの感覚。11曲目などヴァイキング的な暗いバラードだが、なかなかの男気のある歌唱を聴かせている。歌詞には国営企業Samhall批判などは沢山あるが、ポリティカルな作品ではまったくない。精神性よりもアルコール性高めの、みんなで盛り上がれるメロディー重視の作品。

FRUSEN TIDはスウェーデン Jonkoping市(kommun)のバンド。

本作は2015年(July 10 - 2015)にリリースされた1stアルバム。15曲。
デス・メタル・バンドBLEEDING UTOPIAのギタリストAndreas "Fluff" Morenが主宰しているレーベルからのリリース。録音・プロデュース・ミックス・マスターもBleeding Music Studioで Andreas "Fluff" Morenがした。
LABEL: BLEEDING MUSIC RECORDS (スウェーデン)

Youtube試聴・本作4曲目"Utan klader"
Youtube試聴・本作5曲目"Slutna ogon"
Youtube試聴・本作8曲目"I elden"
Youtube試聴・本作10曲目"Mitt liv"
Youtube試聴・本作11曲目"En frusen tid"
Youtube試聴・本作15曲目"Moder jord"
23日程で録音したような記述があるので、Youtube試聴の内UPされた日付が古いものは、アルバムとヴァージョンが異なるかも知れません。

(コメント:犬丸)

EATER - eater the album 2CD (30th special edition)

PUNK

1970年代中頃に始まったパンク・ロック。その急拡大期にあたる"77 PUNK"世代の英国を代表するバンドの一つ。
1976年までを1st WAVE、1977年ごろを2nd WAVEとも言い、EATERは2ndウェーヴにあたる。SEX PISTLES(1st wave)のような激突自爆型カオスなサウンドではなく、RAMONES(1st wave)やGERMS(2nd wave)のような軽快でポップなサウンドで、楽曲やアレンジもよく練られている。
演奏もスタジオ音源ではまとまりのある安定した物。やはりライヴ音源ではカオスなサウンドになるが、そちらも聴き物だろう。

EATERは1976年遅くに英国イングランド Greater London圏 Finchley地区で4人が結成した。
4人は高校の同窓生で、シンガーはエジプト系xイングランド系。1枚のアルバム(本作)を残して、1979年初めに解散した。その後、1996年と2006年に一時的再結成(Reunion)をしている。

本作は1997年にDave Goodman の"THE LABEL"レーベルからリリースされた1stアルバム。16曲。
Dave Goodmanがプロデュースした。Dave Goodmanは1951年3月29日にロンドンで生まれて、ロック/ソウル・バンドORANGE RAINBOWのメンバーとしてBen E KingなどのバックやJackson Fiveの英国ツアーのサポートをした。その後エンジニアとしてPAシステム構築などを手がけ、それが縁で知り合ったSEX PISTOLSの演奏に加わったり、初期(デモ音源)の録音(プロデューサー)を担当した。その音源を色々なレーベルにライセンスしたり、SEX PISTOLSのオリジナル・メンバーGlen MatlockなどによるEX PISTOLSの録音を制作したりした。EATERのほかUK SUBS, CHELSEAなどのプロデュースを行い、SHAM 69が始めたチャリティー・アルバム"sex drugs and hiv"の制作に携わった。その後、マルタ共和国に自宅を建てて、自身のMANDALA MUSICレーベルとスタジオを運営していた。2005年2月10日にマルタにて心臓発作で死亡した。

こちらは2008年にリリースされたされたCD2枚組み再発盤(今回は2015年再プレス盤)。30周年記念、2枚組。
ディスク1はオリジナルの"eater the album"。
ディスク2は"singles plus"で、全シングル、コンピレーション参加音源、Roxyでのライヴ音源など16曲を収録。
LABEL: ANAGRAM (UK)

Youtube試聴・オリジナルの"eater the album"全16曲(本作のディスク1の分の全曲)
Youtube試聴・編集盤"complete eater"全29曲

(コメント:犬丸)

RITO PROFANATORIO - grimorios e invocaciones desde el templo de la perversion 全曲試聴

DEATH METAL / DEATH BLACK METAL

野蛮(ベスティアル)デス・メタル~スラッシュ・ブラック・メタル。
サタニック・メタルと言うようなダークさのない、ぶちきれたスラッシーなデス・メタル。
ドラムズをカンカン打ち鳴らし、熱く汚く凶暴に驀進。走る一方ではなくかなり展開もあり、ギター・ソロなど本格メタルな部分もあって、かなりサーヴィスの良いバンドだ。まあ、適当にピロピロ言わせている部分もあるが、愛嬌あって良いんじゃない。
声はベスティアル。ギターはまともな音作り。
リズム感の良いドラムズはクオリティ高く、これを中心に演奏も良くまとまっている。ヴァイオレントなデス・メタルだが、実際の演奏力は高く、30分がすぐ終わってしまう。

RITO PROFANATORIOは2010年にペルー共和国 Lima独立市で結成した。

本作は2015年(July 1st, 2015)にリリースされた2ndアルバム。8曲(30:36)。
タイトルは「倒錯の寺院から魔術書と呪文」とかなんとか。なんとなく内容にふさわしい感じ。
LABEL: DUNKELHEIT PRODUCTION (ドイツ)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

ANATHEMA - resonance 1 and 2 (2CD) 全曲試聴

GOTHIC / POST-METAL

サウンドが変化してきたバンドのベスト盤。ゴシック・メタルからスタートしたプログレッシヴ・アトモスフェリック・ロック・バンドと言われているが、、、。
ディスク1の3曲目は1993年の1stアルバムからだが、繊細でアコースティックな素朴な曲調で、到底ゴシック・メタルなんて言えない。4曲目は1995年の2ndアルバムからだが、オーケストレーションも取り入れたアコースティックな曲で、Plovdiv Philharmonic Orchestraと共演した2013年のライヴ・アルバムを髣髴させる、ソフィスティケーテッドされた美しい曲。6曲目は1996年の3rdアルバムからだが、プログレッシヴ度の高い作品で、ダウンテンポで概ね静かだが底に秘めたパワーが心を動かす。
彼らの美しさは、クリアーな音感は持ちつつも、どこか霞がかかったような音で「けだるさ」を持っている。収録曲は、ゲストによる女声ヴォーカルもあるが、初代男声Darren J Whiteの歌う曲が多く、そのヴォーカルはフォーキーで影がある。
彼らの2001年と2002年にリリースされたベスト盤2枚のセット。価格は1枚分。2作いずれにも、ベスト・セレクションのほかに、レア・トラックも2~3曲収録されている(今回の追加ではなく、元から収録)。彼らの音の変遷を知る事が出来るアルバムと書きたかったが、そうでもない。選曲のせいもあるが、初期の作品も最近の作品との絶対的な違いはなく、音楽性は一貫している。アトモスフェリック・ネオフォークといって良いのではないだろうか。かなり個人的には、ちょっとネオ・メディエヴァルな感じもする。

ANATHEMAは1990年に英国イングランド Liverpool市で5人が結成した。
現在(2012年から)は6人編成になっているが、結成時のメンバーが4人在籍している。

アルバム"resonance"は2001年にリリースされたベスト+レア音源集。15曲。
アルバム"resonance 2"は2002年にリリースされたベスト+レア音源集の第2弾。

こちらは以上の編集盤2作をセットにした2015年リリースの再発盤。
LABEL: PEACEVILLE (UK)

musicmp3全曲試聴・アルバム"resonance"の曲
musicmp3全曲試聴・アルバム"resonance 2"の曲

(コメント:犬丸)