MEFITIC - woes of mortal devotion 全曲試聴

DEATH BLACK METAL

コールドでワイルド/ドラマティックな疾走(だけではない)デス・ブラック。疾走パートもミドル・テンポからスローなパートも、熱さと特徴となる冷たさが溶け合った独特のサウンド。
熱さはロウ・ブラック・メタルで普通にあるものだが、この冷たさはどこから来るのだろう。低音多目で残響(リヴァーブ)の多い、ダークと言うにとどまらない不気味さを秘めた演奏と、やはり低音と残響の多い太いグロウル。地響きのようなグロウルはそれだけでも快感だ。さらにメロディー/リフやアレンジでも、不気味さ・冷たさを高めている。
また、このような音質面での厚みと不気味さが、エクストリームなサウンドに野生的なドラマティックさを加えている。録音効果も高く、かつ聴き疲れもしないので良い録音です。

MEFITICは2004年の夏の終わりにイタリア Lombardy州 Bergamo市で結成した。
結成メンバーはG. (voce, basso), AtroR (chitarra), KrN (chitarra), DOOMENTIAなどから作品のあるINTO DARKNESSの AnguiciouS (batteria)の4人。ツイン・ギターでヴォーカルはベーシストが担当。
2006年からライヴを始めて、BLACK WITCHERY, DEAD CONGREGATION, CELESTIAなどと対バンした(2009年のデータ)。

本作は2015年(15 June 2015)にリリースされた1stアルバム。8曲(40:58)。
ドラマーは2013年からDRAKKARから作品のあるIMAGO MORTISの Axorになっている。
BLASPHEMOPHAGHERや DEMONOMANCY (いずれもNUCLEAR WAR NOW!)などのイタリアMara's Cave Studioの録音。
LABEL: NUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MYOCARDIAL INFARCTION - cannibalistic gore of grotesque 全曲試聴

JA-DEATH METAL

スラミング・デス・メタル。
どの曲も、どの曲も、ダークで重圧感あふれるヘヴィーなサウンドに、凶悪なスラム・パートの連続。ダブル・ベース・ドラム(ツー・バス)のへヴィーなビートに、ロウ・ピッチ・ガテラル、ピッグ・スクイール、グランツなど駆使するヴォーカル。ギターはモダンでエクストリーム。

MYOCARDIAL INFARCTIONは2012年に日本東京で結成した。

本作は2015年(August 14th, 2015)にリリースされた2ndアルバム。9曲(29:56)。
バンド・メンバーは5人。ドラマーはex-INTESTINE BAALISMの Atsushi Miyata。
LABEL: BLOODCURDLING ENTERPRISE (日本)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

TRUCULENCY - memetic pandemic 全曲試聴

DEATH METAL

テクニカル・ブルータル・デス・メタル。
強烈に刻みながらも複雑によじれまくるテクニカルなギター。スラッシーなリズムでスピーディーな曲の流れだが、予測できない展開も見せる。
ヴォーカルは、メインとなるのは、正統派のグロウルで野太くパワフル。一方で、ハイ・ピッチの声(ピッグ・スクイール)がからんだり、バックグラウンドでコーラス的に入る事が多い。また、シャウトの(に近い)パートもあり、多彩だ。野太いグロウル中心でブルータルだが、それ以外のヴォーカル・スタイルを上手く取り入れているので、マニアも満足するだろう。
展開が多く、各パートにも変化があるが、スムーズに進行する。

TRUCULENCYは2007年に米国 Illinois州 Chicago市で2人が結成した。
ギター/ベース担当とドラムズ/ヴォーカル担当の2人。2009年の前作は2人による録音で、ヴォーカル・スタイルも含めて本作と同様の音楽性だが、本作ほどの鋭さがなく、本作と比べればややもたついた感じがする。その後ベーシストが加入していたが、本作録音前に脱退しているようだ。

本作は2015年(August 14th, 2015)にリリースされた2ndアルバム。10曲(45:30)。
今年新加入したシンガーが加わり、3人になっての録音。2人のシンガーの内どちらのヴォーカルか判別できないが、前作より全般に録音状態が良いからかも知れないが、よりパワフルなグロウルが聴かれる。またグロウルと他のヴォーカルの使い分け・からみも上手く出来ている。
LABEL: AMPUTATED VEIN (日本)

Youtube試聴・本作曲1目"Auto-De-Fe'"
Youtube試聴・本作曲9目"Coagulation Of Engorged Seminal Fluids"
song365全曲試聴

(コメント:犬丸)

WARDRUNA - runaljod : gap var ginnunga 全曲試聴

FOLK METAL / AMBIENT METAL

ブラック・メタル・アーティストによるフォーク・アンビエント。
かなり極端なサウンド。ノーウェイジャンと紹介されていたが、そう単純な物ではない。ヴォーカルやコーラスも聲明(しょうみょう)やその他世界各国の民族(Ethnic)音楽的な特徴のある歌唱方法が取り入れられているように思う。雅楽の笙(しょう)・篳篥(ひちりき)の類(あるいはそれに類似した楽器がノルウェーのあるのか)、ノルウェーのMunnharpe(アイヌのムックリのような口琴, Mouth harp, Jaw harp)の類、ノルウェーのハーダンゲル・フィドル(Hardanger Fiddle)等が聴かれる。ただしサンプラーによる演奏が含まれている。
"エスニック"と言うと"ユニークな"と形容されることが多いが、このバンドがユニークでない筈がなく、、、どんな人が聴いて喜ぶのかさっぱり判らない。が、全体としての感覚にはエクスペリメンタル・ブラック・メタルとの共通項も多く、意外なほどEncyclopaedia Metallumのレヴューの評価平均も高い。普通の人は聴かなかったからかも知れないが、2015年08月17日18:26取得データで5レヴュー平均98点は驚異的な高さ。

WARDRUNAは2003年にノルウェー Hordaland県 Bergen市で結成した。
ハーダンゲル・フィドルは来日経験もあるHalvard Kleiveland。それを除く全楽器がex-GORGOROTHの Einar "Kvitrafn" Selvik。ヴォーカルが女性シンガー/DJの Lindy-Fay Hellaと、ex-GORGOROTHの男性2人:"Kvitrafn"と Kristian "Gaahl" Espedal。編成を見ると、演奏だけではなくヴォーカルにも力を割いていることが判る。4人のバンドだが、Kvitrafnが中心で、彼とGaahlが結成を企てたようだ。

本作は2009年(January 19th, 2009)にリリースされた1stアルバム。12曲(51:56)。
今回再プレスがアップし、当店の仕入先のエクスクルーシヴになって、入荷が可能になった。
LABEL: INDIE RECORDINGS (ノルウェー)

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(コメント:犬丸)

PARISIAN WALLS - eternal hunter 全曲試聴

DEATHCORE

ダークでヘヴィー&ブルータルなデスコア。メロディックでもある。
グロウルをベースに咆哮等するアグレッシヴなヴォーカルが、本格的なデス・メタルのダークネスを感じさせるメロディーを歌い、輪郭の明瞭でない分厚いコーラスが重みを加えている。もちろん演奏そのものもヘヴィーな音が強調されて、ダークだ。ビートダウンが入り、エレクトロな音などのモダンな要素が皆無ではない(例えば4曲目など)が、本質的にはあくまでもオーソドックスなデスコアだ。

PARISIAN WALLSは2012年にフランス Ile-de-France地域圏 Paris市で結成した。
現在(本作)のバンド・メンバーは5人で、シンガーのArsene Le Correはベテラン・ビートダウン・メタルコア・バンドL'ESPRIT DU CLAN(解散済み, XIII BIS RECORDS等からアルバム5枚)のメンバー。

本作は2015年(download:24 October 2014/CD:Jan 8, 2015)にリリースされた1stアルバム。10曲。
Mixedと Masteredは Chris "Zeuss" Harris (HATEBREED, WHITECHAPEL, QUEENSRYCHE)がした。
LABEL: USELESS PRIDE RECORDS(フランス)

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(コメント:犬丸)

KATECHON - coronation 全曲試聴

BLACK METAL / SATANIC THRASH / DEATH METAL

ドラムズの怒涛のブラスト高速疾走に、ヴォーカルはダーティーでパワフルな低音が特徴のグロウル。サタニックで、スラッシーで、ダークなサタニック・メタル~ブラッケンド・デス・メタル。
ダークさに重心のあるミドル・テンポのパートが多い曲もあるが、ファスト・パート中心の曲ほどのインパクトはない。アルバムの終わり方など上手くできていて、バランス上、速くないパートも必要なのかも知れないが、改善の余地あり。
野獣的ながらもテクニカルで、ギターがメタリックなソロを弾き倒すパートもあり、かなり興奮させる内容。コールドなメロディーがフューチャーされるが、サウンドは熱い。

KATECHONは2011年にノルウェー Sor-Trondelag県 Trondheim市で5人が結成した。
ギタリストとドラマーは再結成後のベテラン・ブラック/スラッシュ・メタル・バンドHELLSTORMにも参加。

本作は2015年(June 30th, 2015)にリリースされた2ndアルバム。8曲(34:46)。
LABEL: NUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONS (USA)

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(コメント:犬丸)

BISON MACHINE - hoarfrost 全曲試聴

STONER / HEAVY ROCK / BLUES ROCK

70年代ロック的なストーナー。KYUSS等のデザート・ロックやブルーズ・ロックと言ったテイストもある。
滑らかなストーナー・リフの連続と、エコー多い目の軽く歪ませたヴォーカル、そしてファズ・ギターがサイケデリックな感覚を漂わしている。ねっちりしたメロディーが多いが、かなりストレートな歌唱や叙情的なギター・リフで、どこかこのバンド独特のものを感じさせる。
ダウン・テンポの3曲目の、ダークで叙情的なサウンドは、このアルバムの中でも特に物悲しく感じられる。サイケデリックなだけでなく、オルタナティヴっぽい感覚があるのかも。ややアップ・テンポの5曲目の、ブーギー・リズムのサウンドは、ブルージーな風合いとアメリカンな風合いが心地良く溶け込んでいる。アメリカーナな物、特にカントリー・ミュージック(バンドはWILLIE AND WAYLONを挙げている)の嗜好があるらしく、6曲目辺りにそれが出ている(気づかない程度に)。

BISON MACHINEは2010年に米国 Michigan州 Hamtramck市で結成した。

本作は2015年(デジタル:3 January 2015, LP:Spring 2015)にセルフ・リリースした1stアルバム。6曲。
バンド・メンバーは4人。

こちらは2015年(10th July)にレーベルからリリースされたドイツ盤。
LABEL: KOZMIK ARTIFACTZ (ドイツ)

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(コメント:犬丸)

GRUSOM - grusom (s/t) 全曲試聴

BLUES ROCK / HEAVY ROCK

ブルーズ・ロック。
ブルーズ・ロックと言っても色々あるわけで、同じレーベルから同時発売のRUBY THE HATCHETとはかなり違った音楽だ。ブーギーなど比較的アップテンポの部分、少しスウィング調(ジャズ・ヴォーカル風)のスローな部分がある。全編オルガンが目立っていてオルガン・ロック的な音色だが、それほどサイケデリックではなくプログレ風な感じも強くないので、ERIC BURDON AND THE ANIMALSや DOORS辺りを髣髴させるというのが判りやすい。
ということは、このバンドは70年代的ハード・ロックではなく、さらにさかのぼって、60年代的ハード・ロックなわけで、レトロ・ロックの中でもかなり珍しい。オールド・スクール・ロックとも書いてあった。ヴォーカルが前面に出ていて、ヴォーカルに伴奏がついていると言う感じになる。

GRUSOMは2013年にデンマークで当初3人が結成した。
メンバーが5人揃った時点(2013年)でツイン・ギターと、ドラマー、各種楽器担当、stand alone(楽器無しのヴォーカルのみ)のシンガーの5人編成。現在は6人編成。

本作は2015年(31 July 2015)にリリースされた1stアルバム。9曲。
LABEL: KOZMIK ARTIFACTZ (ドイツ)

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(コメント:犬丸)

RUBY THE HATCHET - aurum 全曲試聴

STONER / DOOM METAL / PSYCHEDELIC ROCK / BLUES ROCK / HEAVY ROCK

女声ヴォーカルの割とメロディックなブルージー・サイケデリック・ヘヴィー・ロック。
こと更ダウンテンポと言う程ではないが、ゆったりとしたテンポで流れる心地良い(しかし泣かせる)ブルーズ・ロックだ。同時に、その全体にストーナーや強烈なサイケデリック・ロックの匂いが立ち込める。女性ヴォーカルも力をこめて歌うが、男っぽいわけでもなく、女性を強調するでもなく、いかにもこのバンドらしいあるがままのものになっている。すべてがしっくりまとまっている。味わいは濃厚だが、不自然さとは対極にあり、堂々たる落ち着きのあるサウンドだ。
本作は1stアルバムの曲(全曲ではありません)と2014年のEPを収録している。初期の方がブルーズ色が強いと言われている。曲により違うため一概には言えないが、1stアルバムの曲では70年代的ハードロック色も強い傾向だ。最後に収録されている2014年の曲はかなりサイケデリック。それぞれに良い感じだと思うが、どちらかのほうが好きな方もおられよう。

RUBY THE HATCHETは2010年末から2011年始に米国 New Jersey州で4人が結成した。
その後 Pennsylvania州 Philadelphia市に移り、現在は5人編成になっている。

本作は2015年(20 February 2015)にリリースされた編集盤。9曲。
リマスターにより、2012年に枚数超限定のCDとデジタルでセルフリリースした1stフルアルバム"ouroboros"の9曲からバンドのフェイヴァリットの7曲を本作2曲目から8曲目に、2014年にアナログ7インチとデジタルとカセットテープでセルフリリースしたEP "eliminator"の3曲を本作1曲目と9曲目に収録している。なお、EPの2曲目"Aurum (Prologue)"(1:49)と3曲目"Eliminator"(7:17)は、まとめて"Eliminator"(9:02)として収録されているものと思われます(演奏時間からの推測)。
LABEL: KOZMIK ARTIFACTZ (ドイツ)

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(コメント:犬丸)

HARROW - fallow fields 全曲試聴

CASCADIAN BLACK METAL

ファスト・パートからスロー・パートまで、ブラック・メタルからネオフォークまでと、巾を持ったカスケイディアン・ブラック・メタル。
ブラック・メタルらしいノイジーでロウな音と、同様ながら少しディプレッシヴな印象のヴォーカルもある。一方で、フォーキーなメロディーにあふれ、アコースティックな演奏やクリアーなヴォーカルもあるため、ネオフォークとしても捉えられている。ヴァイオリンなどの弦楽器はネオフォーク的に使われていて、叙情的なメロディーをゆっくりとしみじみとした雰囲気で聴かせる。加えて、雄大でフォーキーなスロー・パートはエピカルに聴こえる。
大変ロウなブラック・メタルと、メロディックでアコースティック&アトモスフェリックなカスケイディアン・ブラック・メタルの、2つの要素を顕著に持ち、さらにプラスαのあるバンド。その分、焦点は定まらない(その事が良いか悪いかは聴く人次第だろう)。

前身バンドとなるWRAITHは2009年にカナダ British Columbia州 Victoria市で結成した。
2011年に、それまでのメンバー2人に、プリミティヴ・ブラック・メタル・バンドA WINTER LOSTのギタリストがベースで加わり、3名で、HARROWに改名した。

本作は2015年(February 17th, 2015)に米国のBROKEN LIMBS RECORDINGS (CAINAなどをリリース)からカセット・テープで限定150本リリースされた3rdアルバム。4曲(43:32)。

こちらは2015年(Digital:June 16th, 2015/ CD:June 29th, 2015)にイタリアのレーベルからリリースされたCD化ヴァージョン。
LABEL: AVANTGARDE (イタリア)

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(コメント:犬丸)

SUPPURATION - devouring your prayers 全曲試聴

DEATH METAL

なんかこの、どかどか言うドラムズがあまりにも野蛮なので、ショックで思考が停止。思考停止中に、いつの間にか稲妻のような低音ガテラルも聴こえていました。
おまけに人相悪いがな。コロムビア共和国は近年まで治安の悪さが有名だったが、国際的に見ても文化度が高い事でも有名だ。悪の文化という感じのサウンド。
ガテラルと普通のグロウルで歌っている部分との掛け合いになっている。ドラマーもヴォーカルにクレジットされていることがあるが、本作ではギタリストのみヴォーカルになっている。ブルータルで、えぐいがキャッチーで、のりの良いゴア・ブルデス。演奏や録音はしっかりした物だ。

SUPPURATIONは1997年にコロンビア共和国 Bogotaで結成した。
現在残っている結成時からのメンバーは、ドラマーのBeto "Drunks" Martinez (Dying Betus) (Alberto Martinez)(時々表記が変わるが同一人物)のみ。

本作は2015年(June 9th, 2015)にリリースされた3rdアルバム。10曲(33:42)。
バンド・メンバーは3人。
LABEL: GOREHOUSE PRODUCTIONS (USA)

ololo.fm試聴・本作3曲目"Trinity of Perversions"
Youtube試聴・本作6曲目"Burning Of Priests"
song365全曲試聴
本作のsong365の音質が良くない(Youtubeより低音が出てない)ので、Youtubeや Ololo.fm優先で聴いて下さい。

(コメント:犬丸)

KHOST - corrosive shroud 全曲試聴

NOISE DOOM

エコー強い目のノイジーな音と非西欧的な歌メロディーが異様な宗教儀式を思わせる、ノイズ(インダストリアル)・ドゥーム。
スペーシーなサイケ・ストーナーやプログレを連想させる所もある。楽器音による演奏(実際はサンプラーによる演奏)とヴォーカルが、すべてノイジーな、スラッジーな音に作られていて、ダウンテンポ。常に変化や展開をしているが、全体がノイジーに塗りつぶされている感じで、かなりモノトーンなためミニマルな印象もある。しかし不気味な感じの強いパートや、ぎらぎらしたスラッジーな感じの強いパートなどの変化もある。ヴォーカルはノイズの強くかかった曲や、ブラック・メタル的な物や、東洋的な印象を与える詠唱的なものなど。

KHOSTは2013年にスタートした、英国 Ebgland Birmingham市のAndy Swan (ATROCITY EXHIBITION)のサイド・プロジェクト。
元々ライヴ・メンバーだったように思うがDamian Bennett (DEATHLESS)が参加してデュオとなっている。

本作は2015年(8 Jun 2015)にリリースされた2ndフルアルバム。10曲。
ダウンロード・オンリーとなっている"Avici - steckdose version"はCDには収録されていません。
バンド・メンバーのほか、OXBOWの Eugene Robinsonや、英国のダーク・アンビエント・チェリストJo Quail, STARTSLOWの Gustave Savy, スイスのドラマー/パーカッショニスト/エクスペリメンタル・ミュージシャンDaniel Buess、テル・アヴィヴのドラムンベースHOSTAGE のAdar Friedbergなどが参加。
LABEL: COLD SPRING (UK)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

CRUCIAMENTUM - charnel passages

DEATH METAL

ダークなグルーヴが横溢した、オールドスクール・デス・メタル。
ブラスト/スピード感、ダークネス、ブルタリティーがまったく良い具合に溶け合った、高揚感と緊張感に満ちたサウンド。
その音楽性に最適なヴォーカルやギターが聴かれる。ドラムズはブラストで飛ばすだけではなく、かなりアーティスティックなアレンジもしていて、バンドの中でも存在感が大きい。

CRUCIAMENTUMは2007年に英国イングランド Stoke-on-Trent/Birmingham/Londonの4人が結成した。
メンバーは、ギターがDESTROYER 666/GRAVE MIASMAの R.C.(Roland C. 別名Bestial Aggressor of Morbid Invocations)、ドラムズがGRAVE MIASMAの D (Dani Ben-Haim、ここではD.B-H.名義)、ベースがex-DARK FORESTの Bill Clough (ここではB.C.名義)等。

本作は2015年(September 4th, 2015)にリリースされた1stアルバム。7曲。
LABEL: PROFOUND LORE (USA)

Ololo.fm試聴・本作3曲目"Tongues of Nightshade"
Ololo.fm試聴・本作4曲目"Rites to the Abduction of Essence"
Youtube試聴・本作5曲目"Piety Carved from Flesh"

(コメント:犬丸)

WRVTH - wrvth 全曲試聴

DEATH METAL

テクニカル・デス・メタル。かなりエクスペリメンタルな面も出てきている。
超複雑でテクニカルな高速パートや、割りと静寂的で音響的にエクスペリメンタルなミドル(~スロー)のパートを、アミダくじ状に往復し、複雑な展開でブルータルに亢進する。ブルータル・エクスペリメンタル・デス・メタルに進化。

前身となるバンドWRATH OF VESUVIUSは2007年に米国 California州 San Jose市で結成した。
2015年にWRATHに改名した。

本作は2015年(June 16th, 2015)にリリースされた(WRATH OF VESUVIUSから通算で)3rdとなるアルバム。11曲(55:21)。
改名後の第1作目。現在メンバーは5人。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

DISSECTION - somberlain 2CD (ultimate reissu) 全曲試聴(DISC 1のみ)

BLACK METAL

ブラストの疾走から叙情メロディーの静寂パート、雄大なミドルテンポと、自由自在な展開を見せる。メロディック・ブラックの歴史的作品。

DISSECTIONは1989年にスウェーデン Stromstad市(kommun)で結成した。
2枚のアルバムを発表したが、1997年にリーダーのJon Nodtveidtが共同殺人により逮捕されて解散した。
悪魔教団Misanthropic Luciferian Order (MLO) (現在はTemple of the Black Lightに改名)のメンバーであるJon Nodtveidtと、彼の友人のスウェーデン定住イラン人でMLO創設メンバーの1人であるVladは、スウェーデン在住のアルジェリア国籍の同性愛者Josef ben Meddourを、拳銃で射殺した。動機は完全に解明されてはいないがオカルト殺人とされ、スウェーデン警察では同性愛憎悪犯罪と記録している。
Jonは一審の地方裁判所で1998年7月6日に禁固8年、二審の控訴裁判所で1998年9月25日に禁固10年の判決を受け確定した。
Jonは7年間服役した後、2004年に保釈され、バンドも2004年に再結成した。
フルアルバムは大変少なく、2006年に11年ぶりで3rdアルバムを発表、続いてライブDVDも発表したが、直後に解散を発表した。
Jon Nodtveidt (31歳)は、2006年8月13日に、円形に配置した蝋燭に囲まれて、儀式の本を脇に置いて拳銃で自殺した。

本作は1993年(December 3rd, 1993)にスウェーデンのNO FASHION RECORDSからリリースされた1stアルバム。11曲(45:15)。
バンド・メンバーは4人。

こちらは2006年にリリースされた米国再発盤。2枚組。
アルバムはもちろん、デモなどの追加音源も既発音源はすべてリマスターで収録。
DISC 1が1stアルバム。DISC 2は追加音源で、未発表の1995年のライヴ1曲、1991年の7インチEP "into infinite obscurity" (3曲)全曲、1992年のデモ"somberlain" (4曲)の内3曲、1990年録音1991年発表のデモ"grief prophecy" (3曲)の内1曲、1990年のリハの1曲、1991年のリハの2曲を収録している。
LABEL: END RECORDS (USA) / BLACK HORIZON MUSIC

Youtube全曲試聴(DISC 1のみ)
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MAJESTIC DOWNFALL - ...when dead

DEATH METAL / DOOM DEATH METAL

陰鬱なドゥーミー・デス・メタル。
ディプレッシヴ・スーサイダルな訳ではないが、黙々とスローに展開する音圧の高い圧殺系ドゥーミー・デスだ。

MAJESTIC DOWNFALLは2006年8月にメキシコ Arteaga州 (Santiago de) Queretaro市出身のJacobo Cordova (当時米国)がスタートした一人バンド。
メキシコ Guanajuato州 Leon de los Aldama市のドラマーのAlfonso Sanchezもメンバーと書かれていることがある。この2人でスラッシュ・ブラック・メタル・バンドTICKET TO HELLもやっているので、Alfonsoの協力も多いのかもしれない。

本作は2015年(July 6th, 2015)にリリースされた4thアルバム。5曲(53:23)。
LABEL: PULVERISED (シンガポール)

Youtube試聴・本作3曲目"The Brick, the Concrete"

(コメント:犬丸)

LES DISCRETS - live at roadburn 全曲試聴

POST ROCK / POST-BLACK / SHOEGAZE METAL / BLACKGAZE

いわゆるポスト・ブラックの中でも甘美なサウンドでは突出している。叙情メロディーとシューゲイズ・サウンドが大層美しい。ブラック・メタル性は無いに等しいが、トレモロを使ったサウンド・スタイルが、ブラック・メタルから出てきたバンドであることをうかがわせる。叙情的で甘く美しいメロディーだが、雄大な空間的広がりやどこか素朴な味わいも深く、ストレートで灰汁(アク)のない歌唱とともに、コマーシャルな物は感じさせない。本作はライヴ・アルバムでエナージティック、アッパーな感じになっている。

LES DISCRETS は2003年にフランス Lyon市でスタートした。
当初は、PHESTのメンバーで2010年までALCESTのライヴ・メンバーでもあったFursy Teyssier (Guitars, bass, vocals)の一人バンドだった。
2009年にはAudrey Hadorn (Spoken vocals)とWinterhalter (Drums)も参加して3人のバンドとなった。
2013年にメンバーのWinterhalterとライヴ・メンバーだったNeigeは脱退している。

本作は2015年(05 June 2015)にリリースされたライヴ盤。8曲。
本作には2013(19. April 2013)にオランダ Tilburg市で行われたRoadburn Festivalでのライヴを収録している。彼らのスタジオ・アルバムは2010年作と2012年作があり、その2作の曲から演奏している。
Fursy Teyssierがヴォーカルとギターで、バックの演奏は ALCEST の2人 Winterhalter (drums) と Neige (bass)と、現在(2010年から) ALCEST のライヴ・メンバーの Zero (guitar, background vocals)が担当している。Audrey Hadornがバンド・メンバーとしては在籍中だがクレジットされておらず、この録音には参加していないようだ(音からしても)。
LABEL: PROPHECY (ドイツ)

song365全曲試聴

(コメント:犬丸)

CURSE UPON A PRAYER - rotten tongues 全曲試聴

BLACK METAL

悲壮感を漂わせる、シンフォニック(あるいはクラシックの合唱曲的)でメロディックな、人類滅亡(終末)ブラック・メタル。
ギターのトレモロで奏でるコールドなメロディーと、シンフォニック・ブラックに近い大仰な(ドラマティックな)サウンドで、人類滅亡をテーマにする。コールドなだけでなくかなりキャッチーなギター・リフも多い。ヴォーカルはしわがれた声のシャウトに近い発声で、ささやきから叫びの間で変化をつけて、技巧的な歌唱。さらに合唱も多く配してドラマティックに盛り上げている。

前身となるCURSE UPON PRAYERは2010年に2010年にフィンランド Tornio町(kaupunki)で兄弟2人が結成した。
2014年に2人加わって4人編成となり、CURSE UPON A PRAYERに改名して本格的な活動を始めた。その年(January 8th 2014)にフランスのNIHIL INTERIT RECORDS (LE CREPUSCULE DU SOIR PRODUCTIONSのサブ・レーベル)からデヴュー・アルバムをリリースしている。

本作は2015年(June 12th 2015)にリリースされた2ndアルバム。9曲(43:14)。
LABEL: INVERSE RECORDS (フィンランド)

song365全曲試聴
Youtube試聴・本作5曲目"Devil on the Churchyard"
Youtube試聴・本作6曲目"Divinus Mortis"
Youtube試聴・本作7曲目"Rotten Tongues"

(コメント:犬丸)

KEROVNIAN - far beyond, before the time ボーナスを除く全曲試聴

BLACK AMBIENT / DARK AMBIENT

ダウンテンポのブラック・アンビエント/ダーク・アンビエント。音階はある。
2曲目は教会の鐘が打たれているっぽいリズムがあるが、電子音ノイズ/シンセサイザー/サンプリング音の音階の進行はあまりにもスローで、拍に関係ないかのように聴こえる。ブラッケスト・アンビエントと評されて有名な作品らしいが、私には大変美しく聴こえる。特に吹きすさぶ風のようにも地獄でもがく人のうめきにも聴こえる3曲目など、うっとりしてしまう。

KEROVNIANは1996年(1997年)にクロアチアのVladimir Krstuljaがスタートさせた1人プロジェクト。
サウンド的にはダーク・アンビエントだが、これをやっているVladimir Krstuljaがブラック・メタル系の人物で、ブラック・アンビエントと言われる。

本作は1999年に英国のCOLD SPRINGからリリースされた1stアルバム。6曲。限定1000枚。

こちらは2015年(11 May 2015)にリリースされた再発盤。全10曲。
品番がオリジナルと同じだが、未発表音源を4曲追加収録している。
LABEL: COLD SPRING (UK)

song365全曲試聴(オリジナルの6曲のみ)

(コメント:犬丸)

AASGARD - obscurantist purification 全曲試聴

BLACK METAL

良いか悪いかではなく、好きか嫌いかしかない、悪趣味なプリミティヴ・ブラック・メタル。私は好きですが、、、悪趣味と言わずにいられない。
ヴォーカルは嘔吐(えず)いた様なひどい声でわめくが、かなり粘っこく節を回す所があり、ミドル・テンポでは浪花節のように、スロー目のパート(または曲)ではお経のように聴こえる。
疾走と言うほどではないがファストなパートもあり、多様な展開がある。とは言え、ノイジーなギターを中心に、ひたすら怪しい儀式のような雰囲気。変なコーラスも入る。
音楽的な音楽をする気はない様だが、プリミティヴ・ブラック好きにはキャッチーなサウンド。破綻せず、まとまりが良い。それなりにテクニックと度胸があるのだろう。
Encyclopaedia Metallumでこのバンドに対するレヴューのすべての評価を見ると、81点が1人あるのを除いて、90点台3人、60点台4人とはっきり別れている。

AASGARDは2006年にギリシャ Attica州 Αθήνα(Athens)市で結成した。
主にメンバーはMarrok (Drums), Aethyr (Vocals, Guitars)の2人。ほかにベーシストがいた時もある。

本作は2015年(June 25th, 2015)にリリースされたアルバム。9曲(45:00)。
LABEL: UNEXPLODED RECORDS (スウェーデン)

song365全曲試聴

(コメント:犬丸)

YUTH FOREVER - freudian slip 全曲試聴

NEW SCHOOL METALCORE

いわゆるエクスペリメンタル・メタルとう言葉が与える印象とは違う(かも知れない)エクストリームなメタルコアだが、強烈に先鋭的なサウンドだ。
カオティックな感覚の不協和音を超大量に使い、予測させない複雑な展開をする。実際は超エクスペリメンタルなのだが、そう自称しているバンドとは違って、鼓膜を引き裂くようなブルータルな音でもある。あまりインテリジェンスを感じさせず、その正反対とも言える極めてストリートな、タフな感覚も持っている。
なお、このバンドはチャグコアと言うことで、ギターがチャグしてるわけですが、レゲエのチャギングとは全然違います。こちらはメタル・チャグともいうようで、リズミックですがヘヴィーなサウンド。確かな事を知りたい方は Youtube検索"guitar chugging" の中から何本かご覧下さい。

YUTH FOREVERの前身のイリノイ州のVILLAINSは米国 Illinois州 Oswego市で結成した。
VILLAINSと言えば、アビスではAURORA BOREALISや NUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONSから作品のあるニュー・ヨークのサタニック・スラッシュがおなじみですが、それとこれと私は知らない英国のVILLAINSのデータがデジタル空間で混合されてしまっていて、このVILLAINSの結成年度やディスコグラフィーがさっぱり判りませんでした。なお、バンドではジョージア州 Atlantaの VILLAINSと名前がかぶったと言うので改名したそうです。改名はごく最近のようです。

本作は2015年(DL:12 May 2015 / USA:July 10 2015 / UK:August 21th, 2015)にリリースされたアルバム。13曲。
7月16日現在、一部の販売店でアーティスト名をVILLAINSと表示して販売していますが、同じCDです。
LABEL: PROSTHETIC (USA)

bandcamp全曲試聴
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(コメント:犬丸)

FORNDOM - flykt 全曲試聴

AMBIENT ATMOSPHERIC BLACK METAL / NEO-FOLK

アコースティックでクリアーな、ゆらゆらしたアンビエントな響きが、ゆっくりと静かに、広々とした音の空間を満たして行く。ヴォーカルはソロではなくチャントのようなコーラスになっていて、アコースティックなメロディーと音色で演奏される。ダウンテンポであり、リズム的にはかなりミニマルだが、それゆえに落ち着いて聴くことが出来る。同期して、心臓の鼓動がゆっくりになって行く。曲そのものはミニマルではなく、どんどん進行して行く。ダークで、コールドで、しかしクリアーな自然を感じさせて清涼感もある。

バンドHEATHEN HARNOWは2012年にスウェーデンでミュージシャンHeathen Harnow (本名Hans Ludvig Harnow Sward (Swärd))がスタートした一人バンド。
彼は2012年までプログレッシヴ・ブラック/デス・メタル・バンドEINGANAのシンガー(Heathen Harnow名義)だった。H.L.H. Swardは写真や文章、そしてサウンドでスカンジナヴィアの自然, 民族伝承, 神話にインスパイアされた作品を発表してきた。バンドHEATHEN HARNOWは現在はFORNDOMに改名している。

本作は改名前のHEATHEN HARNOWが、2014年にセルフ・リリースしたEP。5曲(25:08)。
50枚限定。注目を集めていた。

こちらは2015年(19th June 2015)にリリースされた再発盤。
アーティスト名はFORNDOMに改められている。500枚限定DVDトールケース・サイズ・デジパック。
LABEL: NORDVIS PRODUKTION (スウェーデン)

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(コメント:犬丸)

DISTRUZIONE - s/t (distruzione) 全曲試聴

DEATH METAL / DEATH THRASH METAL

ヴァイオレントなオールド・スクール的デス・メタル。
オールド・スクールなサウンドだが、ダークさはあまり強調しておらず、スラッシーでひたすらに熱いサウンド。もちろん叙情性はゼロ。
叫び散らして咆えるようなヴォーカルに迫力と熱気があり、ざくざくした演奏もそれにふさわしい。
ギターはソロ・パートではメタル的なテクニカルな要素もあるが、全体の熱さは南米スラッシュ・メタルを髣髴させる。
イタリア語歌唱なので、スペイン語歌唱と似た感じに聞こえる。

DISTRUZIONEは1990年にイタリア Emilia-Romagna州 Parma市で5人が結成した。
ツイン・ギター。NECRODEATHや SADISTと並ぶイタリア・デス・メタルの開拓者。イタリアのメジャーなバンドの中で、イタリア語での歌唱は珍しい。
2000年までに2枚のアルバムを発表した後シンガーが変わり、2005年に2代目シンガーで3rdアルバムを発表して、2007年に解散した。
2011年にオリジナル・メンバー3人が再結成した。この再結成からオリジナル・シンガーが復帰しているが、ドラマーとギタリストの内の1人がシンフォニック・パワー・メタル・バンドWINTER HAZEの元メンバーと現メンバーに変っている。

本作は2015年(June 15th, 2015)にリリースされた4thアルバム。10曲(41:59)。
再結成後初のアルバム。本作も全曲イタリア語での歌唱。イタリア語がかっこ良いね!
LABEL: JOLLY ROGER RECORDS (イタリア)

Youtube全曲試聴
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(コメント:犬丸)

BRUTUS (スウェーデン ヘヴィー・ロック) - s/t (2010年 1stアルバム)

HEAVY ROCK

まったく70年代を髣髴させるブルージーなヘヴィー・ロック。
アップ・テンポの曲が多く、全般に熱い曲調。ヴォーカルは高音だがちょっとオジー似の曲もある。バンドとしてもBLACK SABBATHにもインフルエンスされているし、メンバーはJimmy Hendrixにも興味があるようだ。またLED ZEPPELINはもちろん、CACTUSなども連想させる、まさに70年代のサウンドだ。

BRUTUSは2006年にスウェーデンOslo市を本拠地として結成した。
メンバーはスウェーデン人3人とノルウェー人2人。1stアルバムは2010年(16 Apr 2010)にTRANSUBSTANS RECORDSからCDで、2ndアルバムは2013年にSVART RECORDSからCDとLPでリリースされている。

こちらは2015年(20 May 2015)にリリースされた1stアルバムのCD再発。8曲。
バンド・メンバーはJokke Stenby、Johan Forsberg、Kim Molander、Knut-Ole Mathisen、Chrisitan Hellqvistの5人。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)

ololo.fm試聴・本作1曲目"Hypnotized"
ololo.fm試聴・本作2曲目"Solution"
ololo.fm試聴・本作3曲目"Feel Free"
ololo.fm試聴・本作7曲目"Hey Mama"

(コメント:犬丸)

WOLVES OF AVALON - across corpses grey リリース情報

WOLVES OF AVALON - across corpses grey に関する情報です。

LABEL: GODREAH
当初発売予定日:7月10日など。
現時点では、発売日は11月13日に延期。

こちらはHMVやAmazonでは"across corpses grey"のタイトルで発売中・在庫なし(取寄せ)となっておりますが、発売が延期されて、タイトルが不明状態になっております。
試聴も削除されていますので、内容が変更される可能性もあります。試聴が可能になって、詳細が判ってからご案内いたします。少々お待ち下さい。

問題はタイトルです。
レーベルのサイトでは"over corpses grey"で、3曲(25分)収録。価格はフルアルバムの物になっています。
卸業者の告知やジャケのアートワークでは、HMVやAmazonと同じで"across corpses grey"です。
しかし発売延期の告知では、タイトルが両方合わせたような感じで"across a twilight field of corpses grey"になっています。

収録曲は以前の卸業者の告知等によれば次の3曲です。
1. Across a twilight field of Corpses Grey, only the Trilling of Nightingales can be heard
2. Carrion Crows
3. Die Hard
早耳の方はご存知かと思いますが、3曲目が問題のVENOMのカヴァー。どういう問題かというと、ゲストが強烈な事になっています。VENOMのオリジナル・ギタリストMantasがギターで、英国クラスト・ハードコアの始祖AMEBIXの教祖Rob Millerと、日本のSIGHの川嶋未来がヴォーカルで参加。いったいこの人たちはどういう関係なんでしょうか。

(お知らせ:犬丸でした)

追加情報(8月16日):バンドのFacebookの3月6日付け情報では、アルバムは5月発売予定、タイトルは1曲目のソング・タイトルと同じで'across a twilight field of corpses grey, only the trilling of nightingales can be heard'になっています。
タイトル曲は23分あり、features as an array of musicians providing, Flute, Cello, Violin, and stunning lead guitar work from, Litmus, axe man, Simon F.との事です。一時ネット上に試聴があった痕跡(切れたリンク)がありますが、現在は削除されています。
(お知らせ:犬丸でした)

DEATHRITE - revelation of chaos

DEATH METAL / GRINDCORE

クラスティーなデス・グラインド。テクニカル指向であるが、メロディーをじっくりと聴かせるキャッチーな面もある。
前2作はアンダーグラウンドなハードコア・レーベルからリリースされていたが、エクストリームなメタリック・ハードコアのファンに、広く聴かれ得るサウンドを完成していた。
完成された演奏で、ファストなパートでも勢いを殺して、ラウドだが整合性のある展開・アレンジを聴かせている。

DEATHRITEは2010年にドイツ Saxony自由州 Dresden市で4人が結成した。

本作は2015年(July 24th 2015)にリリースされた3rdアルバム。10曲。
LABEL: PROSTHETIC (USA)

Youtube試聴・本作から2曲目"Circle of Destruction"
Youtube試聴・本作から4曲目"Toxic Hammer"

(コメント:犬丸)

INDESINENCE - iii 全曲試聴

DOOM DEATH METAL

重苦しい、重圧感に満ちた、ドゥーム・デス・メタルの極致とも言うべきサウンド。
かなりダウナーなので、轟音という言葉は似つかわしくないだろうが、激しくヘヴィーな音は聴く者に対して極めてヴァイオレントだ。ファストなパート、ミッド・テンポのパート、スロー・ブラスト(4曲目)などもあるが、以前に増してスロー中心の印象だ。この新作(2015年作)では、叙情や哀愁も控えて陰鬱に徹している感がある。ヴォーカルは重厚なグロウル。

INDESINENCEは2001年に英国 England(Country) Greater London(州に相当する市)で結成した。
そのときのメンバーは、ギターがChris James "Acts of the Unspeakable" (ANTIGONE)、ドラムズがDani (a.k.a. Molestor) "Bestial Devastation" (ADORIOR, ONE)、ヴォーカルとギターがIllia Rodriguez "Morbid Tales" (ANTIGONE、PANTHEIST、ライヴ・メンバーとしてESOTERIC)、ベースがJohn "Left Hand Path"の4人だった。

本作は2015年(July 24th, 2015)にリリースされた3rdアルバム。7曲(1:10:31)。
現在はギターにシフトしたJohnとギター/ヴォーカルのIliaの結成メンバー2人と、ベースのAndy McIvor (BINAH)、ドラムズのPaul Westwoodの4人。
LABEL: PROFOUND LORE (USA)

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(コメント:犬丸)

LAY IT ON THE LINE - a prelude to the process 全曲試聴

OLD SCHOOL METALCORE / MELODIC HARDCORE

哀愁メロディック・メタリック・オールド・スクール。
ゆっくり目のミッド・テンポ中心で、メロディックな楽曲に、ザクザクとメタリックなギターと、泣きのヴォーカル。ザクザクだがスローなのでスラッシーな感じではない。楽曲やヴォーカルが暗めで悲壮感があり、トレモロのギターとあいまって、エピック・メタルかヴァイキングに近いものを感じさせる時もある(バンドではデスコアとメロディック・ハードコアのタグをつけている)。

LAY IT ON THE LINEは2012年に英国 South London地域で結成した。

本作は2015年(Digital:09 March 2015 / Physical CD:June 2015)にリリースされた。5曲。
新ラインナップになっている。本作からのバンド・メンバーは、Matt Scott, Duncan Ash (新メンバー、ex-HANG THE BASTARD), Hannah Fautley (新メンバー、ex-RAMONAS), Mike Scottの4人。RAMONASは全員女性のRAMONESトリビュート・バンド。録音はRANCH PRODUCTION HOUSEスタジオで、スタジオ付きのDaly George と Neil Kennedyが録音、Neil Kennedyがミックスとマスターした。CDは100枚限定。
LABEL: AAAHH!!! REAL RECORDS (UK)

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(コメント:犬丸)

GRIEF OF WAR - a mounting crisis...as their fury got released

JAPANESE ARTIST / THRASH METAL

2014年末より3rdアルバムの制作に着手している、日本のオールドスクール・スラッシュ・メタル。
スピーディかつアグレッシブなサウンドとして、米国では"サムライ・クランチ"と称する。ツイン・ギターによる歯切れの良い高速リフと、明瞭だが強弱の変化の少ないストレートなヴォーカルは、80年代のスラッシュ・メタル・サウンド、例えばTESTAMENTや EXODUS, ANTHRAXの初期の録音を思わせる。2000年以後のバンドとしては、日本では珍しいほどオールド・スクール度の高いサウンド。

GRIEF OF WARは2002年に東京で3人が結成した。
結成メンバーは井上裕幸(Gr)、大浦健吾 (Bass)、田中弘行 (Ds)の3人。初期はデスラッシュ。
広瀬学 (Vo, Gr)参加後はスラッシュ・メタル。2012年以来ライヴ活動がないが、現在のメンバーは広瀬学 (Vo, Gr)と田中弘行 (Ds)になっている。

本作は2005年(May 25th, 2005)に日本のYGGR DRASILL RECORDSからリリースされた1stアルバム。10曲(44:40)。
録音において、バンド・メンバーは実質4人。クレジットではバンドメンバーはツイン・ギターとベースの3人となっている。ドラムズは田中弘行が叩いているが、本作発売時には脱退していたため、クレジットではゲストとなっているものだ。田中は次作でも一部の録音に参加し、現在はメンバーに復帰している。本作の日本盤は廃盤。

こちらは2008年(February 19, 2008)にリリースされた米国盤。10曲(44:58)。
表示されている演奏時間が日本盤とは多少違う。従って、特にリマスターと銘打ってはいないが、日本からスタンパー(マスタリングして出来上がったプレス用の型)を輸送したのではなく、米国で別途マスタリングしている可能性があります。
LABEL: PROSTHETIC RECORDS (USA)

Youtube試聴・本作1曲目"Hatred Burns"
Youtube試聴・本作2曲目"Rat Race"
ololo.fm試聴・本作2曲目"Rate Race"
Youtube試聴・本作3曲目"Sown by Greed"
ololo.fm試聴・本作4曲目"Don't Walk Away"
ololo.fm試聴・本作5曲目"Distrust"
ololo.fm試聴・本作10曲目"Judgement Day"

(コメント:犬丸)

N R C S S S T (NRCSSST)- schizophrenic art 全曲試聴

ATMOSPHERIC BLACK METAL / POST-BLACK METAL / BLACKGAZE

ポスト・ブラック・メタル勢の中では、ポップな印象も与える様な、明るい目の音。哀愁と懐かしさを感じさせる、心を引かれるメロディーと、アッパーな前のめりサウンドの、どこか不思議な組み合わせ。

N R C S S S Tは2011年にリトアニア Vilnius City自治体(Municipality) Vilnius市(City)でスタートした。
メロデス・バンドMANDRAGORAでベースを担当していたAlmantas Jasiunas (ここではギタリスト)が結成したようだ。シンガーもMANDRAGORAのメンバー。2013年には5人のメンバーが揃い、多分2014年春からライヴを開始した。

本作は2015年(July 6th, 2015)にリリースされた1stアルバム。
1000枚限定盤。
DIST.: ZERO DIMENSIONAL (日本)
LABEL: MAA PRODUCTIONS (日本)

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(コメント:犬丸)

MANEGARM - havets vargar re-mastered 全曲試聴

VIKING BLACK METAL

完璧にフォーキッシュ・メロディーのヴァイキング。完璧にブラック・メタル。
ヴァイキング度の方が若干高いですがキッチリ両方を同時にやっている。ブラック・メタルとしては疾走メロディック系が中心になる。しかし漢系ヴァイキングの勇ましく力強い音が、ブラック・メタルとしても、このバンド独特の魅力になっている。ガンガン臭くやるほどに、2つの面が同時にレヴェルアップすると言う幸せな枠組み。フォーキーなメロディーも多く、漢のパワフル疾走と哀愁パートの波状攻撃及び同時攻撃で、臭いけど、臭いなんて言ってられない迫力。ヴォーカルはシャウトで一本調子だがノリは良い。

MANEGARM は1995年にスウェーデン Norrtalje市(kommun)で結成した。
原語での綴りはMÅNEGARM。初めはシンガーが良く変わったが、2000年の本作からはドラマー(2010年からベースに配置転換)の兼任となり、現在(2015年)まで替わっていない。

本作は2000年(September 2000)にオランダのDISPLEASED RECORDSからリリースされた2ndアルバム。12曲(40:01)。
メンバーは4人。ただしヴァイオリンとフルートの担当はほとんどのアルバムでゲストとしてクレジットされているが、2012年までバンド・メンバーにも書かれていたので、5人編成に近い。

こちらは2015年(May 29 / Jun 5, 2015)にリリースされた再発盤。
リマスター、ブックレットにはバンドによる新ライナー・ノーツを収録。
LABEL: BLACK LODGE (スウェーデン)

Youtube試聴
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(コメント:犬丸)

AN AUTUMN FOR CRIPPLED CHILDREN - long goodbye 全曲試聴

POST-BLACK METAL / BLACKGAZE

アトモスフェリック・フューネラル・ドゥーミー・ブラック・メタル。
クリアーな綺麗な音から轟音まで、色々に重ねあわされたサウンドに、フューネラルな絶唱ヴォーカル。良く比較されるALCESTやCOLD BODY RADIATIONと比べると、ヴォーカルは絶叫的に叫んでいる。演奏は当然のトレモロも聴かれるが、コールドな音と轟音が重ねあわされていてややラウドに感じる。6曲目の出だし辺りアダルトなロックの雰囲気もあり、4曲目や6曲目の浮遊感のあるパートが心地良い。

AN AUTUMN FOR CRIPPLED CHILDRENは2008年にオランダ Friesland州の3人が結成した。

本作は2015年(23 February 2015)にリリースされた5thアルバム。9曲(41:04)。
LABEL: WICKERMAN RECORDINGS (香港)

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(コメント:犬丸)

BROTHERS IN ARMS - warlord

MOSHCORE / NEW YORK STYLE HARDCORE

渋いタフ・ガイ・ヴォーカルの、悪いモッシュコア。
AGNOSTIC FRONTにもインフルエンスされているらしいが、AGNOSTIC FRONTほどのパンク・ロック要素はなく、曲によってはスラッシュ・メタル要素もある。しかし速い速度の部分は少なく、重量感のあるミドル・テンポからじっくりビート・ダウンする。好きなバンドとしてTERRORや MADBALLからMETALLICAの名前も挙げている。楽曲はかなりメロディックで、ヴォーカルの比重も大きく、シンガロングも入る。パワーやヘヴィーなリズムでけではなく、音楽的にも十分乗せてから落とす。これはライヴがやばそう。

BROTHERS IN ARMSは2011年夏にドイツ Hamburg州/特別市で5人が結成した。
2015年初めより4人編成。

本作は2015年(May 8th 2015 )にリリースされた2ndアルバム。12曲。
LABEL: SWELL CREEK RECORDS (ドイツ)

Youtube試聴・本作2曲目"Never Surrender"
Youtube試聴・前作"invictus"の1曲目"Warmachine"
Youtube試聴・前作"invictus"の10曲目"6 AM"
本作からの試聴が少ないので、前作音源の試聴もつけておきました。

(コメント:犬丸)

VARGNATT - grausammler (gatefold) 全曲試聴

BLACK METAL

綺麗な叙情メロディーにインパクトがあるDSBM (Depressive Suicide Black Metal) (ディプレッシヴ・ブラック・メタル)。
特にメロディーの美しい曲ほど軽い目のサウンドになっていて、軽く疾走している事も多い。それがメロディーを引き立てているので、それはそれで良いが、自殺的と言うほどには聴こえない(哀愁は深いが)。全般にミドルからアップ・テンポ。ダークネス少な目という気もするし、テーマはNature, Depression, Philosophyと言う事なので、Depressive(憂鬱)だがSuicide(自殺)する程ではないと考えたら良いのかも知れない。
そう考えると、やや高音中心のいかにもDSBMっぽいヴォーカルの、それ以外の表現が乏しい点に、やや単調と言うクレームをつけたくなる。もっとNatureの方に重心を置いたらどうだろうか。

VARGNATTは2006年にドイツ Rheinland-Pfalz州 Neuwied市でスタートした。
Evaeが全楽器とヴォーカルを担当する一人バンド。

本作は2015年(May 25th, 2015)にリリースされた1stアルバム。6曲(40:38)。
ドラムズにはTOTAL NEGATIONの Wiedergaengerを、ヴィオラにPeter Honsalek (H.es.a.e.)を加え、3人で録音している。2012年-2014年録音。
LABEL: EISENWALD TONSCHMIEDE (ドイツ)

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(コメント:犬丸)

ANADIVINE - zoo 全曲試聴

MELODIC HARDCORE / EMOCORE

キャッチーなメロディー、歯切れの良い幾分メタリックな演奏、軽めのエモーショナルやほのかな叙情(特に3曲目など)を織り込んだキャッチーなメロディーは爽快でポップ。ギターはメタリックなサウンドでドライヴ感もあり、軽快でありながらパワフル。ヴォーカルはストレートで気持ちよく聴ける。時代的なものもあるのか(本作は2004年作)、最近ではこういう単純でグレードの高いヴォーカルが聴けなくなっている様に思う。曲はややファストな物やややスローな物等。

ANADIVINEは2001年に米国 New York州 Kingston市で結成した。
デヴュー・アルバムと書かれている事もある、2003年にSIDECHO RECORDSからリリースされた8曲入りでは、ゲストでCOHEED & CAMBRIAの Claudioのヴォーカルが聴かれた。本作前にシンガーが交代しているが、本作後に元のシンガーに戻り、次作の作曲などをしていたが、2006年末にMILITIA GROUPから放出され、2007年初めに解散した。

本作は2005年(September 21st, 2005)にリリースされた1stフルアルバム。10曲(34:48)。
LABEL: MILITIA GROUP (USA)

song365全曲試聴
10曲入りのアルバムのはずですが、song365の試聴は31曲あります。本作のトラックリストからすると、song365試聴のトラック1から10が本作です。

(コメント:犬丸)

OLD MAN GLOOM - ape of god (i) (PFL145) 全曲試聴

SLUDGE / EXPERIMENTAL METAL

ノイズ・スラッジ。
轟音に満ちた曲から、ドゥーム/ストーナー的なグルーヴのある曲、ノイズとハードコアをミックスした曲、ヘヴィー・サウンドながらもポストロック的な曲、エクスペリメンタルなアプローチも見せる曲など、ノイズやハードコア、アンビエント等が曲ごとに異なった比率でミックスされ、次に何が出てくるか判らないアルバムになっている。
タイトルは、"man of god"なら"神のしもべである人間"位の意味になると思われる(あってる?)ので、人類を猿と見立てているように思う。

OLD MAN GLOOMは1999年に米国 New Mexico州 Santa Fe市で結成した。
結成メンバーはAaron Turner (1997年にISISを結成)とボストン/ニュー・ヨーク・シーンのSantos Montano (2004年位の結成辺りからNEW IDEA SOCIETY, 2006年にZOZOBRAに参加/いずれも脱退済み)の2人。その後すぐMassachusetts州 Boston市に引っ越した。
当初は2人のプロジェクトであったようだが、その後はNate Newton (1999年にCONVERGEに参加)と Caleb Scofield (1995年にCAVE INを結成、2006年にZOZOBRAを結成)を加えて、4人のバンドになっている。

本作は2014年(Dec 9, 2014)にリリースされた6thアルバム。8曲(43:40)。
品番PFL145のこの作品と、品番PFL145.5の作品は、発売直前まで1枚のアルバムとされていたが、突如同じタイトルの2つのアルバムになった。
LABEL: PROFOUND LORE (USA)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

SUNSET IN THE 12TH HOUSE - mozaic 全曲試聴

PSYCHEDELIC POST-ROCK

インスト・ポスト・ブラック・メタル。インスト・ポスト・フォーク・ブラック・メタル。
と言うよりインスト・ポスト・ロック。入荷予定ではありませんが、それなりの内容。今なら全曲試聴がありますので、とりあえずアップしておきます。

SUNSET IN THE 12TH HOUSEは2011年にルーマニアTimisoaraで4人が結成した。
DORDEDUH (LUPUS LOUNGEのアトモスフェリック・フォーク・ブラック・メタル・バンド)のメンバーのサイド・プロジェクト。ex-EPHEL DUATHのドラマーが参加している。

本作は2015年(05 June 2015)にリリースされた5曲(56:35)。
LABEL: PROPHECY PRODUCTIONS (ドイツ)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MAGNOLIA - svarta sagor

HEAVY ROCK

ヘヴィー・ロック。
ブルーズ、サバス・テイスト、サイケデリックを主体に、ラフな感覚を充満させながら、しかも純度高く綺麗に纏め上げている。
太いギターの音、70年代ハードいロック的な腹の据わった発声でシャウトするヴォーカル、さりげなく変拍子を使うテクニカルなリズム・セクションと、いずれも安定したテクニックと高度な音楽的センスで、ワイルドさとタイトな纏まりを見事に両立させている。

MAGNOLIAは1994年にスウェーデン Åmål自治体(kommun)で Ronny Erikssonがスタートさせたバンド。
バンド名はBLUE CHEERの昔の曲"Magnolia caboze babyfinger"に因む。最初の曲の録音時にはドラマーAnders "Heda" Hedströmが参加していて、それ以外の演奏とヴォーカルがRonnyだった。

本作は2015年(2015-05-01)にリリースされた5thアルバム。10曲。
バンド・メンバーはRonny Eriksson (vocals, bass, guitar & keyboards), Nicklas Bergsland (drums), Jonas Andersson (guitar)の3人。
LABEL: TRANSUBSTANS (スウェーデン)

Ololo.fm試聴・本作1曲目"Tungt Faller Regnet"
Ololo.fm試聴・本作2曲目"Omvag"
Ololo.fm試聴・本作8曲目"Svarta Sagor"
Ololo.fm試聴・本作10曲目"Kriget Kallar"

(コメント:犬丸)

CARCASS - reek of putrefaction 全曲試聴

GRINDCORE

神と崇(あが)められるゴアなグラインドの創始者。グル。
このえぐいデヴュー・アルバム。しかも今聴くと、かなり聴きやすいということは、やっと時代が彼らに追いついたわけだ。アンダーグラウンドな作品と捉えられがちだったが、暴走していた訳では全くなく、しっかり時代を先導していたのだ。
初期はグラインドコア、後期はデス・メタルとされるが、本作でも音はかなりデス・メタルだ。演奏力には未完成な部分がかなりあるが、音楽的にはかなり完成されている。作曲やアレンジ・展開は整合性も高く、特にギターの演奏は水準が高い。不協和音のギター・リフ等、エクストリームを標榜する現代の多くのバンドに模倣される音が、しっかりこの作品にも含まれている。

Dビート、クラスト・バンドのDISATTACKは1985年に英国 England(Country) Liverpool市で当初2人で結成した。
その後メンバーがそろい4人編成になった。DISATTACKは1987年にCARCASSに改名した。CARCASSは1996年に解散し、2007年に再結成した。

本作は1988年(July 1988)にリリースされたCARCASSの1stアルバム。22曲。
邦題は腐乱屍臭。UK Indie Chartで最高位は6位。
バンド・メンバーはBill Steer(Vo/Gr)、Jeff Walker(Vo/B)、Ken Owen(Vo/Ds)の3人。インド帰りの初代シンガーSanjivは、クラスティー・パンクからの音楽性の変更に同調せず、本作録音前にバンドを去っている。最近の研究(?)では、Sanjivは DISATTACKのシンガーAndrew Pekと同一人物だと考えられている。彼はインドに旅立つ際にSanjivに改名していたと言うことだ。
そんなにえげつないアートワークですかね。実物が目の前にあれば大問題ですが、写真では気になりませんよね。
LABEL: EARACHE (UK)

musicmp3全曲試聴
song365.cc全曲試聴
song365.ccは現在の仕様では連続再生できません。順に1曲づつ操作する必要があります。コメント制作時点ではmusicmp3の1曲目のファイルが壊れていて再生できませんので、その様な場合にはsong365.ccで補完してください。

(コメント:犬丸)