CARCASS - reek of putrefaction 全曲試聴

GRINDCORE

神と崇(あが)められるゴアなグラインドの創始者。グル。
このえぐいデヴュー・アルバム。しかも今聴くと、かなり聴きやすいということは、やっと時代が彼らに追いついたわけだ。アンダーグラウンドな作品と捉えられがちだったが、暴走していた訳では全くなく、しっかり時代を先導していたのだ。
初期はグラインドコア、後期はデス・メタルとされるが、本作でも音はかなりデス・メタルだ。演奏力には未完成な部分がかなりあるが、音楽的にはかなり完成されている。作曲やアレンジ・展開は整合性も高く、特にギターの演奏は水準が高い。不協和音のギター・リフ等、エクストリームを標榜する現代の多くのバンドに模倣される音が、しっかりこの作品にも含まれている。

Dビート、クラスト・バンドのDISATTACKは1985年に英国 England(Country) Liverpool市で当初2人で結成した。
その後メンバーがそろい4人編成になった。DISATTACKは1987年にCARCASSに改名した。CARCASSは1996年に解散し、2007年に再結成した。

本作は1988年(July 1988)にリリースされたCARCASSの1stアルバム。22曲。
邦題は腐乱屍臭。UK Indie Chartで最高位は6位。
バンド・メンバーはBill Steer(Vo/Gr)、Jeff Walker(Vo/B)、Ken Owen(Vo/Ds)の3人。インド帰りの初代シンガーSanjivは、クラスティー・パンクからの音楽性の変更に同調せず、本作録音前にバンドを去っている。最近の研究(?)では、Sanjivは DISATTACKのシンガーAndrew Pekと同一人物だと考えられている。彼はインドに旅立つ際にSanjivに改名していたと言うことだ。
そんなにえげつないアートワークですかね。実物が目の前にあれば大問題ですが、写真では気になりませんよね。
LABEL: EARACHE (UK)

musicmp3全曲試聴
song365.cc全曲試聴
song365.ccは現在の仕様では連続再生できません。順に1曲づつ操作する必要があります。コメント制作時点ではmusicmp3の1曲目のファイルが壊れていて再生できませんので、その様な場合にはsong365.ccで補完してください。

(コメント:犬丸)