SEPULTURA - complete max cavalera collection 1987-1996

THRASH METAL

SEPULTURAのMax Cavaleraがフロントマンであった時代の作品から、1stアルバムを除く5作すべてを1箱に入れた5枚組みお買い得BOX。
1枚づつは紙スリーヴに収納した小ぶりなサイズながら、外箱は厚紙で出来たしっかりした仕様。つつましい外観と濃い中身の対比がとてもかわいく、愛着が湧く(かも知れない)ボックス・セットです。
ところで、Max Cavalera最後の作品となったrootsは Encyclopaedia Metallumのレヴューの評価平均が目立って低いのですが、どうなんだろう。当時のファンとしては期待していた物と違いがあったというのは判るが、しかしその当時聴いても、ただならぬ熱気は感じたものだ。トライバルな要素を取り込み、Max Cavaleraのヴォーカルにも魂に訴えるものがある。日本人の方が共感できるのかも知れない。

SEPULTURAは1984年にブラジル Minas Gerais州 Belo Horizonte市で4人が結成した。

このボックス・セットは2013年(26 3 2013)に欧州でリリースされた。
このボックスに収納されているのは、1987年(October 30th, 1987)にCOGUMELO RECORDSからリリースした2ndアルバム"schizophrenia"(9曲)、1989年(September 5th, 1989)にROADRACER RECORDSからリリースされた3rdアルバム"beneath the remains"(9曲)、1991年(April 2nd, 1991)にROADRUNNER RECORDSからリリースされた4thアルバム"arise"(9曲)、1993年(September 2nd, 1993)にROADRUNNER RECORDSからリリースされた5thアルバム"chaos a.d"(12曲)、1996年(February 20th, 1996)にROADRUNNER RECORDSからリリースされた6thアルバム"roots"(シークレット・トラックを含めて16曲)の5枚です。
LABEL: ROADRUNNER (EU)

Youtube試聴・アルバム"schizophrenia"全曲
Youtube試聴・アルバム"roots"全曲

(コメント:犬丸)

WICKED SNAKES - sleep dance

PSYCH-DOOM

サイケデリックなドーゥーム、ストーナー。
実は1曲目でSOUND GARDENを思い出した。と言うことで、ダークでドゥーミーながらメロディックなヘヴィーロックとも言えよう。やや音楽性に巾があるが、哀愁を帯びた美しいメロディーの曲が印象に残る。しかもグルーヴのあるギターは必殺級だ。サイケデリックな要素は、本作では表立っていない曲も多い。ヴォーカルは首を絞められたように絞り出す"かぼそい声"で地味だが、高音のコーラスが美メロを歌うと泣きのギターと良くマッチして、心をかきむしられる。音楽性に巾があるため単調にならない半面で、聴き手によっては捨て曲が出て来るかも知れない。

WICKED SNAKESは2013年8月に英国 England(Country) West Midlands地方(region) Staffordshire州(Ceremonial county) Staffordshire郡(shire county)で4人が結成した。

本作は2014年(24th November 2014)にリリースされた1stアルバム。12曲(54:58)。
LABEL: A WOLF AT YOUR DOOR (UK)(uk)

ololo.fm試聴・本作1曲目"First Light"
ololo.fm試聴・本作2曲目"Explosive Colour"
Youtube試聴・本作3曲目"Wonder & Delirium"
ololo.fm試聴・本作4曲目"Escapism"
ololo.fm試聴・本作5曲目"Dusk"
Youtube試聴・本作6曲目"Desert Haze"
ololo.fm試聴・本作9曲目"Drift"

(コメント:犬丸)

DUSKFALL - where the tree stands dead 全曲試聴(バラです)

DEATH METAL

ラウドかつメロウなメロディック・デス・メタル。
ヴォーカルはグロウルではないのでメタルコアっぽく聴こえる。
かなりアッパーなノリのある曲(2曲目・3曲目など)も特徴の一つであり、ダークネスは少ない。
アグレッシヴでノリの良い曲は勇壮。
哀愁のあるメロディーでクリーンなコーラス(4曲目など)が入る曲は結構キャッチーで、エモメタル的に聴こえる。
クリーン・ヴォイス中心の曲やミッド・ペースの曲(5曲目・6曲目)ではデス・メタルと言う印象は薄く、落ち着いたポップなサウンドで、ワイン片手にゆったりと聴くのが良いかも知れない。
全体にデス・メタル性は濃くないしえぐさもないが、かなり独自性のあるサウンドを作り上げている。

DUSKFALLは2001年にスウェーデン Norrbotten län県 Luleå市で結成した。5人程度のバンド。
2008年にメンバー中3人がデスロール・バンドHELLTRAINに加入のため脱退し、解散した。
2014年にリード・ギターのMikael Sandorf以外は新メンバーで再結成した。

本作は2014年(November 21st, 2014)にリリースされた5thアルバム。11曲(43:03)。
LABEL: APOSTASY RECORDS (ドイツ)

ololo.fm試聴・本作1曲目"To the Pigs"
soundcloud試聴・本作2曲目"Farewell"
ololo.fm試聴・本作3曲目"I Can Kill You"
soundcloud試聴・本作4曲目"Where the Tree Stands Dead"
ololo.fm試聴・本作5曲目"We the Freaks"
ololo.fm試聴・本作6曲目"Endgame"
ololo.fm試聴・本作7曲目"Hate for Your God"
ololo.fm試聴・本作8曲目"Charade"
ololo.fm試聴・本作9曲目"Burn Your Ghosts"
Youtube試聴・本作10曲目"Travesty"
Ololo.fm試聴・本作11曲目"We Bleed"

(コメント:犬丸)

MAHONES - hunger and the fight 全曲試聴

IRISH PUNK

ティン・ホイッスル、マンドリン、フィドル、アコーディオンなどを駆使するセルティック(アイリッシュ)・パンク。
カナダのアイリッシュ・パンクの先駆者。本作はトラディショナルな楽器をたっぷり聴かせる、情緒たっぷりでテクニックも堪能できる1曲目のインスト・ナンバーで始まり、その後はパンク色も強い曲が並ぶ。元々パーティー・バンドとして結成したもので、それにふさわしく、最後は陽気なRancidのカヴァーで楽しく幕を閉じる。

MAHONESは1990年にカナダ Ontario州(Province) Kingston市で結成した。
Fintan "Finny" McConnellと Barry WilliamsがSt. Patrick's Dayのパーティーのために1回限りのバンドとして結成したが、好評に付き正式のバンドになった。メンバーは変動があるが、この2人は現在もコア・メンバーとなっている。
ベーシストJoe Chithalenは1999年にアムステルダムにおいて、彼がアレルギーを有しているピーナッツを誤って食べて死亡した。彼を記念して無料の楽器展示館"Joe Chithalen Memorial Musical Instrument Library"が設けられた。

本作は2014年(October 7, 2014)にリリースされた10th(11th)アルバム。12曲(49:07)。
LABEL: WOLVERINE RECORDS (ドイツ)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

INQUISITOR - walpurgis: sabbath of lust 2CD 全曲試聴(ボーナスを除く)

GRINDING DEATH THRASH METAL

すごいヤケクソなスラッシュ・メタル。
高音から一部中音の、発狂した様なスラッシュのヴォーカルに、やや低音で振り絞るように咆える、デス・メタルがかったヴォーカル(グロウルと言っても良さそう)が時々からむ。サウンド全体も同様で、デス要素入りスラッシュ。さらに、疾走の面ではグラインド。正直高音ヴォーカルは苦手なんですが、これはイケます。人間の声つーより動物的。

INQUISITORは1991年にオランダ Gelderland州 Harderwijk基礎自治体(Gemeente)で4人が結成した。
1997年に解散し、2014年に最初の結成メンバーで再結成した。

本作は1996年(May 1996)にベルギーのSHIVER RECORDSからリリースされた1stアルバム。11曲(50:41)。
録音とミキシングは第一期VENGEANCEのギタリストでAFTER FOREVERや GOREFESTのプロデュースやHELLOWEENのミキシングをしていたOscar Hollemanがした。

こちらは2014年(November 2014)にリリースされた2枚組再発。
リマスターで、DISC 1には1stアルバムの11曲(50:57)を、DISC2には1992年にリリースしたデモ"Blasphemous Accusations"と1993年にリリースしたデモ"Your Pain Will Be Exquisite"(いずれもカセット・テープでそれぞれ5曲収録)の合計10曲、及びその他3曲の合計13曲(01:07:43)を収録している。
LABEL: HAMMERHEART (オランダ)

Youtube全曲試聴(本作のオリジナル分の全曲)
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

COIL COMMEMORATE ENSLAVE - l'infinita vanita del tutto 全曲試聴

BLACK METAL

感情過多なディプレッシヴ・ブラック・メタル。
叙情メロディーをたっぷりとかき鳴らすギターと、悲しく寂しく叫び続けるヴォーカル。感情爆発パートと冷たく侘しい静かなパートの転換がはっとさせる、ドラマティックな展開。ミドル・テンポ中心に速くも遅くも柔軟な速度変化とギター・リフの美しいメロディー、さらに演奏の美しい部分が印象深い。

COIL COMMEMORATE ENSLAVEは2008年にイタリア Friuli-Basilicata州(regione) Matera基礎自治体(comune)で3人が結成した。

本作は2014年(May 14th, 2014)にセルフ・リリースした1stアルバムあるいは2ndデモ。9曲(59:23)。

こちらは2014年にレーベルからリリースされた再発盤。新アートワーク使用。
LABEL: ATMF(AETERNITAS TENEBRARUM MUSICAE FUNDAMENTUM) (イタリア) / L'INFINITA VANITA DELL'ESSERE (イタリア) / DE TENEBRARUM PRINCIPIO (イタリア)
品番がDTP029なのでDE TENEBRARUM PRINCIPIOレーベルだと思われますが、発注先のカタログ上はL'INFINITA VANITA DELL'ESSEREレーベルです。バンドがATMFと契約して発売されたもので、サイトなどでもATMFになっていることが多いようです。ATMFの発売でL'INFINITA VANITA DELL'ESSEREはバンドの自主レーベル名かも知れません。また、CDヴァージョンはDE TENEBRARUM PRINCIPIOレーベルだと書いてあるのもあり、セルフ・リリースはCDではなかった可能性もあります。

Mfmf!Facebook Youtube試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

DEAF EYES - deaf eyes 全曲試聴

POST-METAL

インスト・ポスト・メタル。と言う事ですが、ちょっとグルーヴ・メタルっぽくありませんか?特に希望が御座いませんでしたら入荷は予定していません。価格は欧州盤の中では高くないほうです。

2014年11月24日発売
LABEL: ARGONAUTA RECORDS (イタリア)
ディストリビューション:CODE 7 (UK)
品番: REX17

Soundcloud全曲試聴 (コメント:犬丸)

ABSENTIA LUNAE - vorwarts 全曲試聴

BLACK METAL

ダークで激情的なブラック・メタル。ブラストなどファストなパートが多い。
ノーマルによるシャウトと言うのかグロウルではない声で、感情たっぷりに時には叫んだりしながらながら歌う。ささやいたり、朗々と歌う場面もある。まるで演劇(一人芝居)やオペラの様なと言えば良いのか、あるいはアジ演説の様なヴォーカル・スタイルと言えば良いのか。この感情移入のはなはだしい歌唱を中心にして、展開も劇場で場面が変化する時の感覚だ。SEも映画のような印象を与える。

ABSENTIA LUNAEは2002年にイタリア Friuli-Venezia Giulia自治州(regione) Trieste基礎自治体(comune)で4人が結成した。
ヴォーカルはex-AISLING (RISING RECORDSからアルバムが2枚あるペイガン・ブラック・メタル・バンド)の1stアルバム時のメンバーで、ほかならぬ本作リリース元ATMFの代表者。

本作は2014年(03 November 2014)にリリースされた3rdアルバム。7曲(44:44)。
LABEL: ATMF(AETERNITAS TENEBRARUM MUSICAE FUNDAMENTUM) (イタリア)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

ANIMUS MORTIS - testimonia 全曲試聴

BLACK METAL

疾走・ブラストが多いが、アトモスフェリックでコールドな音、物悲しいメロディー、そして、叙情的なトレモロのリフや呪(まじな)いのようなあるいは苦悶するヴォーカルなどが交錯し、多層的で奥行きの深いサウンド。全体としては疾走感よりもアトモスフェリックな音等のコールドな感覚が支配する。低く響くコーラスもグレゴリアン・チャント的に聴こえて、悶(もだ)えるヴォーカルと共に異常なほど不気味な感じを演出。映像的・劇場的なドラマティックさを感じる。

ANIMUS MORTISは2004年中頃にチリ Santiago de Chile市でNicholas Onfrayが1人で結成した。
彼自身は他のバンドではドラマーであったり全パートであったりする。すぐにヴォーカルに"Sid" Sidragathが加わり2005年のデモはこの2人録音された。以後Onfrayはギターを担当し、ライヴ・メンバーやスタジオ・メンバーを加えて活動。メンバーはあまり一定していない。
欧州で注目され、2008年の1stアルバムはDEBEMUR MORTI PRODUCTIONSからリリースされている。
Sidの脱退と連動して、Onfrayは2014年からヴォーカルに転じている。

本作は2014年(November 3rd, 2014)にリリースされた2ndアルバム。7曲(39:46)。
LABEL: ATMF(AETERNITAS TENEBRARUM MUSICAE FUNDAMENTUM) (イタリア)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MONUMENT OF MISANTHROPY - anger mismanagement 全曲試聴

DEATH METAL

ブルデス。テクニカルなブルータル・デス・メタル。ブラストの疾走パートを中心としたグラインディング・デス・メタルに、時々ながらビートダウンも入る。低音グロウルがメインに聴こえるが高音シャウト(高音グロウル)もかなり多く絡(から)む。オーソドックスな部分が多いが、展開がやや複雑であり、ギター・リフが最近のメタルコアでも良くあるタイプなのでオールド・スクールとはいえないと(?)。

MONUMENT OF MISANTHROPYは2012年にフランス Alpes-Maritimes県 Nice市で3人が結成した。
フランスの第1世代デス・メタル・バンドの大物AGRESSOR (1986年結成)のドラマー(2003-2008)でNECROPHAGISTにも参加(2008-2014)していたRomain Goulonという人が参加しているる。

本作は2014年(January 31st, 2014)に自主リリースした1stアルバム。9曲(30:18)。
本作はまだ3人編成で録音されているが、この後で新たにギタリストが加わり4人のバンドになった。

こちらは2014年(25 June 2014)にリリースされたレーベルからの再発盤。
LABEL: GREAT DANE RECORDS (フランス)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

MORTHRA - desecrated thoughts (from insane minds)

DEATH METAL

ミドルテンポ中心に変化の多い展開で、かなり色々なスタイルのデス・メタルをミックス。パワフルなグロウル、ダークなグルーヴ感、スラッシーな疾走、叙情的でコールドなパート(オカルティックなパート)などに、複雑なリズムも駆使する。このアンダーグラウンドな感覚でありながらもテクニカルなサウンドは、先鋭的だったのではないだろうか。

MORTHRAは1990年にオランダ North Brabant州 St. Anthonis市(plaats)で3人が結成した。
最大で5人編成の時期もあった(?)ようだが、多くの録音は4人編成らしい。

本作は2014年(November 28th, 2014)にリリースされた既知の全音現を収録した編集盤。全16曲(1:13:10)。
1991年の"alteration of faith"(5曲)と1993年の"birth of damnation"(4曲)の2作のデモ作と、1994年のプロモーション音源"corrupted words promo"(2曲)及び1992年のStaddijk Nijmegenにおけるライヴ音源(5曲)を収録している。
LABEL: VIC RECORDS (オランダ)

Youtube試聴・1993年のデモ"Birth Of Damnation"(本作6-9曲目)
Youtube試聴・1991年のデモ"Alteration of Faith"(本作1-5曲目)

(コメント:犬丸)

BEYOND LIGHT - paintings in the hall 全曲試聴

POST-BLACK METAL / ATMOSPHERIC BLACK

もともとデプレッシウ・ブラック・メタル。
荒涼とした冷たいサウンドだが叙情性もそこそこ高い。ミドルテンポのアトモスフェリックで沈み込む様なサウンドに、スローで冷たく美しいプログレッシヴなサウンドがはさまる様な展開が多い。ノイジーなヴォーカルはエコー気味で、定位感のない控えめな音にミックスされている。動くのが面倒になって、このまま眠ってしまいたくなった。

BEYOND LIGHTは2007年にオランダ South-Holland州 Vlaardingen自治体(Gemeente)でスタートした。
全パート担当のBelfalasの一人バンド。セッションでキーボード担当が加わる。

本作は2014年(December 3rd, 2014)にリリースされた2ndアルバム。11曲(01:01:37)。
Belfalas本人のほか、プログレ系のマルチ・ミュージシャンCees van Ooijenがキーボードで参加し、ミキシングも行っている。また、彼が参加しているシンフォニック・パワー・メタル・バンドAndroid Soulのギタリストが最後の曲にゲストとして参加。
LABEL: ZERO DIMENSIONAL RECORDS (日本)

soundcloud全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

DEATHTRIP - deep drone master 全曲試聴

BLACK METAL

ドラマティックなメロディック・ブラック・メタル。
なんか、出だし(1曲目はSEのみのイントロ・トラック)のしつこいSE(ニワトリがコケコッコーと鳴く)で悪い予感がしたが、かなりえぐい。メロディックでトレモロ・リフも連続してキャッチーではあるが、あまりにもドラマティックな展開が連続する。さらに、悪趣味な感情過多のヴォーカルが咆えまくる。パワフルな良いグロウルだが、咆えたり叫んだり本気とは思えないほどの演出過剰の歌いまわし。このヴォーカルとあわせて考えれば、ドラマティックな展開もパロディーかも知れない。最後は小鳥がさえずって終わる。お前ら本気かー?

DEATHTRIPは2007年に英国 England /ノルウェー Oslo市の2人が結成した。
メンバーはHost (Gr, Drum machine)と Aldrahn (Vocals)の2人。
Aldrahnは元々はZYKLON-B (Samoth, Draug Aldrahn, Ihsahn, Frostのバンド)のシンガーで、ノルウェーのベテラン・ブラック・メタル・バンドDODHEIMSGARDで2004年までギタリストを務めていた。2013年からはDODHEIMSGARDにシンガーとして復帰している。
Hostは PEACEVILLE RECORDS所属のプログレ・メタル・バンド、イングランドのTHINEのギタリストPaul Groundwell。日本のSIGHが2005年にリリースしたアルバム"gallows gallery"にゲスト参加していた。

本作は2014年(November 14th, 2014)にリリースされた1stアルバム。10曲(42:56)。
ノルウェーのインダストリアル・ブラック・メタル・バンドTHORNSのリーダーSnorre W. Ruchがミックスした。本作の録音にはバンド・メンバーの2人に加えて、ライヴ・メンバーを務めているTHINEのドラマーDan "Storm" Mullinsと、THORNSのベーシストJon T. Wesseltoftが参加している。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

『「いつまでもこんな事やってられない」の件』の続き

もうじきインディーズ部門をやめると言い出したのはいつの事でしょう。しかし一向にやめる気配がありませんねえ、、、と言う状態ですが、最近かなり状況が変わりつつありますので、現状を報告いたします。

まず、大きいのは円安の問題です。
現在も今迄通りに新譜案内に目を通し、試聴を探して良さそうな物で入荷できるものは入荷しています。言い換えれば、新譜案内に載っている物が入荷可能な物という訳ではありません。良さそうな物はHMVとAmazonの価格を調査します。原則はHMVの30%引きのマルチバイ価格やAmazonの価格より安く出来るものを入れると言うことです。
具体的にはこうなります。
HMVの30%引きのマルチバイ価格とAmazonの価格より安く出来るもの→入れます
HMVの30%引きのマルチバイ価格とAmazonの価格より少し高くなるるもの→特に良いものなら入れます
この場合、価格は多少なら無理して下げますが、下げても多少上回る程度の物も重要性を考慮の上入れるものもあります。また、多少上回る物でも大変お買い得な場合にも入荷することがあります。
HMVの30%引きのマルチバイ価格とAmazonの価格よりかなり高くなるもの→入れられません
ただし、HMVなど掲載していても入らなさそうな物については入れる場合もあります。
旧譜の再入荷についても同じです。
例えば先ほど¥1492で売れたBORN OF OSIRIS - tomorrow we die aliveですが、今原価計算をすると1422.59144 円です。これを元に売価設定すると最低でも1778円です。これでは入荷する意味がないので入荷停止になります。これなどまだ良いほうで、2年位前に¥1000位をつけていた英国からの輸入盤は、今仕入れると原価が1 351.58205 円かかります。時間があればプライスカードを書き換えるのですが、新譜のチェックに追われていてその時間がないため、まだそのまま店頭に出ているものが少なからずあります。これらの大部分は売り切れても、原価が高くなりすぎて再入荷は不可能になると思います。
と言う状況で、激しい円安のために、入荷できるものがどんどん減っています。

家庭の事情もあります。
母も老朽化して、もう今までのようには動けません。
頻繁に転び、そのたびに負傷し、がんばって回復しますが、しばらくするとまた転びます。転ぶからと言って寝てばかりいれば、錆付いて動かなくなります。しかし転んでから回復するまではある程度安静にしなければなりません。そのため転ぶたびに体力や歩行力が低下していきます。
徐々に家の用事も私がやる部分が多くなってきましたが、まだかなり母に世話してもらっている部分もあります。これがいずれは逆転して母の世話をしなくてはならなくなるでしょう。

最後に、一部の方にお話していたアビスの入っている建物の問題です。
少し前に大家さんが亡くなり、建物は相続されることになりました。相続人が複数ですと、このような中心地の高額の物件は売却される事が多くあります。持分権(共有)ではその後が不自由になり、1人でまとめて所有するには他の相続人との間で大きな金銭的な決済が必要になる事が多いためです。しかしこのまま所有されると言う事で、これについては問題がないことになりました。ほっとしました。

余談ですが。
最近政府は、企業減税の埋め合わせに外形課税を導入して、赤字企業にも課税すると言っています。赤字企業はつぶれることになるわけですが、採算性のない企業は淘汰して、活性化するというような発言もあります。
しかし考えてみて下さい。今大儲けしている自動車などの輸出企業は、少し前まで円高で赤字だったのですよ。政府が円安にして、利益を輸入企業から輸出企業に付け替えてしまった。彼らの高利益も全然彼らの能力による物ではないわけです。そしてさらにそこに減税。
輸出企業の花形たる自動車業界。もう一つ前(1995年)の円高(79円75銭)のときも赤字になり、その後リストラを進めたと言っていたが、再び円高(76円25銭)になるとまた赤字になった。しかも前回から16年もたっているのですよ。16年で収益性はどれほどか改善していたんでしょうか。
そして円安になれば儲かる。まったく輸出企業の利益は企業努力のせいではありません。そもそも日本の企業の技術力はもう先端にはない。日本製品が良いというのは妄想だと思います。世界はそれを知っているが、日本人は自覚していない。これはブランド信仰の一種です。日本製が良いと思っている。なので改善の見込みはない、、、どうでしょうか。
人口も少ないのだし、衛星はやぶさのような金のかかる物に力を注ぐより、例えば、安くておいしいチョコチップクッキーの作り方など研究すれば良いのです。世界中の人が喜んで買ってくれます。

(犬丸)

ELECTRIC MOON - lunatics and lunatics revenge 2CD 全曲試聴

PSYCHEDELIC ROCK / HEAVY ROCK

インストが中心の超ヘヴィー・サイケ。
ダウン・テンポ、コールドでドゥーミーな感覚に満ちている。トリッピーなサイケと言う位置付けのバンドだが、ノイジーなファズ・ギターの音が頭の中で旋回するようなヘヴィーでサウンドは、サイケ・ストーナーやスペーシーなドゥーム好きにど真ん中だと思う。ミニマルな展開。伝統的なストーナーの感覚だけでなく、エクスペリメンタルな部分も持ち合わせていて、未知の世界を覗き込む様な奥行きが感じられる。

プロジェクトELECTRIC MOONは2009年にスタートした。
メンバーはSula Bassana (Gr, Organ, Effects), Komet Lulu (Bass, Vo, Gr), Pablo Carneval (Ds)の3人。中心となるSula Bassana (本名Dave Schmidt)はKRAUTROCKの流れを汲むドイツのキーボード奏者でSOLARIS等に参加し、現在はHAWKWINDにも加わっている。

アルバム"lunatics"は2010年(1 Jan 2010)にドイツのNASONI RECORDSからリリースされた1stアルバム。アナログ盤LPは3曲(CDは5曲)(CDは71:54)。
アルバム"lunatics revenge"は2011年(27 February, 2011)に1stと同じレーベルからリリースされた2ndアルバム。4曲(48:05)。
前作の続編にあたり、前作のアナログ盤に収録し切れなかった2曲と新曲2曲を収録している。

本作は2014年にリリースされた2枚組。彼らの1st及び2ndアルバムをセットにした再発。
レーベルSULATRON RECORDSは Sula Bassanaが主催する。1stと2ndには2曲の重複があるため本作の収録曲は7曲になる。
LABEL: SULATRON RECORDS (ドイツ)

Youtube試聴・1stアルバム"lunatics"全曲(本作1~5曲目)
Youtube試聴・本作6曲目"D-Tune"
ololo.fm試聴・本作7曲目"Landing"

(コメント:犬丸)

MIST - mist 全曲試聴

DOOM / STONER

影響を受けたバンドに挙げているBLACK SABBATH, PENTAGRAM, CANDLEMASS, COVEN, SAINT VITUS直系のドゥーム・メタル。少しサイケデリックでストーナーにも近い。女声ヴォーカル。男勝りタイプではなく、女を強調するタイプでもなく、自然な歌唱だが声が裏返ると、、、良いもんです。

MISTは2012年7月にスロヴェニア共和国 Ljubljana市(首都)で女性5人が結成した。

"demo 2013"は2013年(November 14th, 2013)にプロコピーCD-R盤で発表したデモ作品。2曲。
本作はBeny Kic (METALSTEELと言うベテラン・メタル・バンドのシンガーでHELSTARの2014年アルバムの共同プロデュースなどしている)がプロデュースした。

こちらは2014年(OCTOBER 8, 2014)にオランダでリリースされた"demo 2013"の正式作品化CD盤。
CDに先立ってデジタルとアナログ7インチでもリリースされている。
LABEL: SOULSELLER RECORDS (オランダ)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

CUFF - transient suffering through the ergosphere 全曲試聴

GRINDCORE / DEATH METAL

ゴア・スラム・グラインド。
ゴアなファンにはCOCK AND BALL TORTUREのカヴァーが最後に収録されていると言う事で安心してもらえるだろう。そう言うバンド。極めて明瞭なガテラルをフューチャー。演奏はその種のバンドの例に漏れず、かなり凝った展開で、SEも色々使っている。元来ポルノ・マリワナ・グラインドのはずだが、ぐちゃぐちゃホット系のグラインドではなく、そういう要素もあるもののクールと言うのか、クリアーで暗い音の方が特徴的だ。速度の面では、もちろん疾走は聴かせるが、グラインドとは言えスローでじっくり聴かせる事も多い。録音も明瞭で演奏はテクニカル。アンダーグラウンドな音楽とは言え、かなり音楽的に高度な物になっている。

CUFFは2005年にカナダ Ontario州 Oshawa市で結成した。
NECROMATORYという知らないバンドが解散した後、そのメンバー2人が結成した。全パート担当者とシンガーの2人編成。2008年にデヴュー・アルバムを発表し、2009年に3~4枚のアルバム(内1作はフリー・ダウンロードのEPのはず)を発表した後、2010年に5(6)thアルバムを出して解散した。2011年に再結成した。

本作は2014年(November 18th, 2014)にリリースされた7(8)thアルバム。9曲(36:52)。再結成後の2作目。
LABEL: GOREHOUSE PRODUCTIONS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

このレーベルはLos Angelesで2010年に始まったばかりだが、リリースが多く水準も高い。今回入荷を見送ったPARTY CANNON - partied in halfも面白い作品。
Youtube試聴・PARTY CANNON "High Five Ghost"
卸業者が価格を間違えているのか、PARTY CANNONはEPなのに卸値がアルバムより高く、当店で扱うとHMVより高くなってしまうので、気に入ったらHMVにでも注文してください。

(コメント:犬丸)

DICKLESS TRACY - paroxysm of disgust 全曲試聴

DEATH METAL

ダークな(オールド・スクール・)デス・メタル。
ザクザクしているがテンポは比較的遅く、スラッシーではない。サタニックなハードコアやブラック・メタルに近いかもしれない。ダークでBLACKENDとか、DOOMYと言っても良いだろう。大変ドラマティックな展開が多い。ヴォーカルはダークなグロウルで、ややガテラル寄り。初期はグラインドコアだったような話もある。その声質もあって、歌のメロディーはサタニックな印象でキャッチーな物ではない。ギター・リフはそれなりにメロディックで、そのメロディーに個性がある。少し英米のオールド・スクール・デス・メタルとは違う物を持っている。

DICKLESS TRACYは1997年にスロヴェニア Brežice町(Mesto=Town)で結成した。メンバーは4位人前後。

本作は2014年(November 4th, 2014)にリリースされた4thアルバム。11曲。
LABEL: ON PAROLE PRODUCTIONS (スロヴェニア)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

NIMBWITS - to punk or not to be

PUNK

オールド・スクール・パンク・ロック。
Youtubeの音質の悪いライヴ映像では初期のUKパンクのような感じになるが、音の良い録音ではかなりキャッチーだ。ファスト目のメロディックな曲とオーセンティックなパンクのサウンドにメタリックなギターの組み合わせ。メロディックといっても、そのメロディーはまったくパンクのメロディーだ。映像ではかなり腹の出たおっさんとかがいてるが、ドラマーはARTILLERYの結成メンバーで、2007年の2度目の再結成にも参加して2012年まで加わっていた人物。演奏もヴォーカルもまったくベテランらしい安定感があるので、パンク好きなら楽しめるだろう。しかも、ゲストはARTILLERY(全期間)のリード・ギタリストMichael Stutzerと、MERCYFUL FATE(現メンバーではないが、結成メンバーで参加期間も長い)ギタリストMichael Dennerの2人。

NIMBWITSは2013年にデンマーク Copenhagenで結成した。
ツイン・ギターの5人編成。ギタリストのGert Christensenは1990年代まで活動したBAD BUSINESSと言うちょっとLAメタルっぽいメロディック・ハード・ロック・バンドのメンバーだった。幼馴染のドラマーCarsten Kjar Nielsenは、Hoje-Taastrup自治体(Kommune) Hedehusene町(Sogn)出身のシンガーのHenrik Ibsenと MORTUARYと言うパンク・バンドを始めた。その後の1982年、Carstenはデンマーク初のスラッシュ・メタル・バンドARTILLERYの結成に加わった。30年余り後、この3人はギタリストMartin Bjorknov、ベーシストLars Marcussenを加えて、オールド・スクール・パンクをやるためにこのバンドを結成した。

本作は2014年(September 15, 2014)にリリースされた1stアルバム。13曲。
今回は2013年(March 1, 2013)にバンドが自主リリースしたEP(デモ) "punk’s not dead just older and uglier"(5曲)がおまけで付きます。
LABEL: SCHIZOPHRENIC INC (デンマーク)

Mfmf!Facebook Youtube試聴・本作5曲目"Shock System"
Youtube試聴・Metal Magic Festival 13th July 2013ライヴ映像
ライヴの演奏が良いですね。
Youtube試聴・本作6曲目"Crowd Control"のライヴでの演奏(録音良くない)

(コメント:犬丸)

DECONVERSION - incertitude of existence 全曲試聴

DEATH METAL

全体が超イケイケなブルデス。ごりごりのブルータルなサウンドをバックに、猛獣的なグロウルが咆えまくる。弾丸雨あられのドラムズに、テクニカルに弾き倒すタイプのギター。

DECONVERSIONは2011年に、メキシコ Baja California州 Mexicali市で、4人程度が結成した。
米国のBRAIN DRILLのベーシストが参加していた時期があるらしいがはっきりせず、それを除くといつもベーシストが不在の3~4人になる。

本作は2014年(December 2nd, 2014)にリリースされた1stアルバム。7曲(20:06)。
結成メンバーのシンガーが本作録音前に脱退して、2人のギタリストが歌っているがこれが素晴らしい出来だ。シンガーは首を切られたのかも知れない。ベースもギタリストが交代で演奏している。
LABEL: AMPUTATED VEIN (日本)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

TIMEWORN - luminescent wake

CHAOTIC HARDCORE / HARDCORE

メタル・インフルエンスなカオティック・ハードコア。
Convergeタイプのカオティック要素に加え、グラインドコア、デス・メタル、スラッシュ・メタル、クラスト等の90年代のハードコアの要素もある。ギターなどからはメタリックな印象も強い一方で、アングリーなヴォーカルなどは欧米のデスコアやメタルコアのバンドと比較して基底にハードコアの感覚を強く持つ。

TIMEWORNは2013年にノルウェー Oslo基礎自治体(kommunen)で5人が結成した。
解散したメタリック・カオティック・クラスト・バンドESKATOLのメンバー達を中心に、SUMMON THE CROWS, ENGLEMAKER, BLACK BLOOD WORLD等に在籍していたメンバーが参加した。

本作は2014年(14th November)にリリースされた1stアルバム。10曲。
Ruben Willem (HAUST, DJEVEL A.S.O.)が録音とマスターした。
LABEL: DISIPLIN MEDIA (ノルウェー)

urort試聴 (オフィシャル・ページ)
urortの試聴は特に本作の試聴と言うわけではありませんが、コメント制作時点では本作からの4曲がプレーヤーにUPされています。10曲目"Cellular Dissidence"、1曲目"A Fire Warning"、3曲目"Frozen Nails"、2曲目"Old Foul Hag"の4曲です。一覧で曲が選択されていても上のプレーヤーの再生ボタンが停止になっていると再生されません。

(コメント:犬丸)

FAITHFUL DARKNESS - archgod

DEATH METAL

スウェディッシュ・メロディック・デス・メタル。
十分なブルタリティーを土台に、ポップなメロディーときれいなメロディーを盛り込み、シャウトに近いブルータルなグロウルにエモーショナルなコーラスも取り入れている。スラッシーな疾走からテンポを落として泣きのギターを聴かせたり、クリーン・ヴォイスも入れたり、キャッチーかつ高度な音楽性をもっている。懐の深い音楽性だが、均整の取れたスムーズできれいな展開をする。音響的にも上質で、電子音なども上手に使い、ピアノの使用も珍しい事ではないが効果的だ。

FAITHFULL DARKNESS (綴りにLが2つ)は2004年に、スウェーデン Hoganas基礎自治体(kommun)で、5人程度が結成した。
綴りが間違っていたので、2008年に、Lを1つに改めた。

本作は2014年(December 8th, 2014)にリリースされた3rdアルバム。13曲(47:12)。
LABEL: CORONER RECORDS (イタリア)

ololo.fm試聴(アルバムタイトルでの検索)
ololo.fm試聴はアルバム単位の編集はなく、今回はアルバムタイトルでの検索になっていますが、コメント時点では本作の13曲全曲があります。

(コメント:犬丸)

KK NULL - cryptozoon x DVD

NOISE (JAPANESE ARTIST) (DVD)

多様な変化に富んだノイズ。水が流れるような音やへしゃげた牛の鳴き声のような正体不明の音等のゆがんだ自然(的な)音から、暴走する壊れた掛け時計の様な音やじりじりした音等のどこかナチュラルな電子的まで、様々に変化する。KK NULLは元々はギタリストであるが、現在は電子的な合成音・電子音による演奏を行っていて、作曲家である。

KK NULL (岸野一之)はミュージシャンとしての1981年から活動を始めた。
1983年のMERZBOWとのスプリット辺りを皮切りに、すでに100余りのアルバムを発表している(2014年)。
その傍ら、1987年に、日本東京でノイズ・バンドZENI GEVAを結成して、ヴォーカル/ギターを担当している。またYBO2のメンバーとして1986年の"alienation"や"太陽の皇子"に参加していた。

楽曲"cryptozoon quadraphonic mix"は、フランス国立音響研究所"INA-GRM"より嘱託されたサラウンド作品である。
2013年4月パリのFestival Presences electroniqueにおいて初演され、ハンブルグのFestival fur zeitgenossische Musik等でも演奏されている。

本作は2004年(September 2014)にリリースされたDVD。
楽曲"cryptozoon quadraphonic mix"のサラウンド・ミックス (52:41)と、ステレオ・ミックス (54:07)を収録している。
LABEL: AAGOO (USA)

soundcloud試聴・cryptozoon x stereo mix

(コメント:犬丸)

INSOMNIUM - candlelight years 全曲試聴

DEATH METAL

ブルータルなサウンドに叙情メロディーを大きくフューチャーする。濃いグロウルだ。加速減速もスムーズな展開で、至極きれいに整っている。ベテランとなった北欧デス・メタル・バンドの2009年までの4作のフルアルバムのセット。スウェディッシュ・デス・メタルに近く、ここに収められている作品はかなりストレートにそのスタイルを推し進めている。
日本では近年の作品も評価が高いが、その差は少ない物の、米国などでは初期の作品がより高い評価を得ている。Encyclopaedia Metallumのレヴューの評価平均は1stから5thまで順に、92点、91点、92点、89点、88点、81点となっている。

INSOMNIUMは1997年に、フィンランド Ita-Suomen州 Pohjois-Karjalan行政区画 Joensuu基礎自治体(kunta)で4人が結成した。(Ita-Suomen州は結成時は存在したが、2010年に単層制に移行し州制は廃止された。)

本作は2014年(November 10th, 2014)にリリースされた4作のセット。
4作ともメンバーは結成メンバーの4人。2002年の1stアルバム"in the halls of awaiting"、2004年の2ndアルバム"since the day it all came down"、2006年の3rdアルバム"above the weeping world"、2009年の4thアルバム"across the dark"の4作が収められている。さらにDISC 1に、2000年のデモ"underneath the moonlit waves"からの3曲を追加収録している。
LABEL: CANDLELIGHT (UK)

musicmp3全曲試聴(2000年のデモ音源を除く)
Youtube試聴・underneath the moonlit wavesより"Ill-Starred Son"
Youtube試聴・underneath the moonlit wavesより"Journey Unknown"
Youtube試聴・underneath the moonlit wavesより"Bitter End"

(コメント:犬丸)

SALVATION - resurrect the tradition

METALCORE

ざくざくしたメタリックな音だがノリが良い。モッシャブルでダンサブルなニュー・ヨーク・ハードコア・タイプのサウンドに、メロディックな楽曲とアングリーなヴォーカル。試聴が少ないので多少推測になるが、シンガロングも多そうだ。PRO-PAIN関連だが、そちらよりずっとオーセンティックでモッシーなメタルコアだ。NU-METALの表示もされていてメタリックではあるが、このバンドはハードコアそのものであり、しかもメタルコアとしてはオールドスクールな音だ。

SALVATIONは米国南西部(Southwestern)/ Florida州で結成した。
2013年4月にFIRST BLOODのライヴで出会った4人で結成し、数ヵ月後にGary Meskilが加わり5人編成になった。Gary Meskilは、結成からもう四半世紀に近いニュー・ヨークのメタルコアのベテランPRO-PAINの、現在ではただ一人のオリジナル・メンバーであるシンガー/ベーシスト(ここではベース/ヴォーカルで、メインのヴォーカルは別のメンバー)だ。
プロ・サーファーSteve Boomhowerがリード・ギター。
その他はベテランで、リズム・ギターがMike King、ドラマーがOrlandoの Kyle Fowler。フロリダで2012年ごろまで活動していたBURN THE KINGDOMや STRUGGLEの元メンバー。1990年から1994年まで活動してUNDERTOWとのスプリットなどがあるSan DiegoのSTRUGGLEとはメンバーの名前が合わないので違っていそう。

本作は2015年(01-26-2015)にリリースされた1stアルバム。11曲。
LABEL: MIGHTY MUSIC (デンマーク)

stereokiller試聴・本作から1・3・4曲目"Punishment", "Death Sentence", "You're Already Dead"

(コメント:犬丸)

BLODHEMN - h7

BLACK METAL

コールドで邪悪なメロディーに満ち、ファストなパートでは畳みかける様に疾走する。音は比較的すっきりしているがノイジーで厚みがあり、凄みのあるサウンドだ。しかし、叙情的なメロディーのトレモロリフやエモーションに富んだ歌唱など、かなりキャッチーな要素もある。TAAKEも連想させる。

BLODHEMNは2004年に、ノルウェー Hordaland県 Bergen市でスタートした、Invisusと名乗る人物の一人バンド。

本作は2014年(November 10th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。7曲(41:01)。
今回の制作関係の詳細は判らないが、前作では録音エンジニアの1人がTAAKEと同じで、ENSLAVEDのメンバー2人が録音とマスタリングを担当していた。
LABEL: INDIE RECORDINGS (ノルウェー/各国)

ololo.fm試聴・本作1曲目"Flammenes virke"
Youtube試聴・本作2曲目"Slettet Av Tid"
ololo.fm試聴・本作7曲目"Holmengraa"

(コメント:犬丸)

VARATHRON - untrodden corridors of hades digi 全曲試聴

BLACK METAL

多少シンフォニックでそこはかとない叙情メロディーのギリシャのブラック・メタル。何よりも重厚と言うのが第一の印象。パワフルなグロウルだが少ししわがれたような声で渋さと汚さを感じさせる。グラインドコア寄りスラッシュ・メタル的なファストな疾走部分もあり、バランスの取れた安定感のあるサウンド。オールド・スクールでもニュー・スクールでもないと言う立ち位置のようだ。ここ日本では、彼らはアンダーグラウンドなブラック・メタル・バンドかも知れないが、CYBER MUSICやBLACK LOTUS RECORDS等、その時々の旬(しゅん)のレーベルから、本作以前に4枚のフルアルバムなど多数の作品がある。

VARATHRONは1988年に、ギリシャ Epirus県/2011年迄は自治体 Ioannina市/自治体で結成した。
1993年の1stフルアルバムの時点ではメンバーは3人(ギタリストが別名でプログラミングをしていたためクレジットでは4名)だった。ギリシャのブラックメタル界創世記に中心をになった。フルアルバムは5年に1作に満たないが、スプリットやコンピやEPなどがかなり多い。

本作は2014年(November 21st, 2014)にリリースされた5thアルバム。7曲(49:13)。
本作においてバンドのメンバーは5人。
LABEL: AGONIA RECORDS (ポーランド)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

(STEVE IGNORANT'S) SLICE OF LIFE - love and a lamp-post

HARDCORE

音は極めてシンプルなアコースティック。人が歌い、生楽器が伴奏をつける。このバンドはCRASSで知られる行動の人Steve Ignorantが、彼の沈思黙考的な側面の現れた曲を、音楽作品として現すために結成したプロジェクトだ。サウンドはこのことからも想像されるようなアコースティック・バンドで、Steveのギター弾き語りを中心に、ピアノなどがバックをつけている。

SLICE OF LIFEあるいはSTEVE IGNORANT'S SLICE OF LIFEは、Steve Ignorantのアコースティック・プロジェクトである。彼の外、Carol Hodge, Pete Wilson, Lucas Martinが参加している。
Steve Ignorantについては他の記事で詳しく書いているので、ここではCarol Hodgeを紹介する。
紋々の女性Carol Hodgeは Manchesterでは良く知られている。ラジオのHost (日本ではパーソナリティーとかアンカーとか言うのでしょうか)であり、大学(college)の教師であり、WRECKSのシンガーである。15歳からシンガー/ソングライター/ピアニストとして40年になる。彼女は1997年に生地Cumbria (イングランド北部)でバンドを組み、2003年にはManchesterのパンク・メタル・バンドSADIE HAWKINS DANCEに参加し、2007年から2009年の間はダーク・シンセ・アンサンブルELECTRA GLIDEに参加していた。2011年1月にSteve Ignorantは彼女を`Last Supper'ワールド・ツアーにシンガーとして迎えた。現在は、彼女はパンク・バンドWRECKS及びBAD TASTE BARBIESのメンバー(シンガー)として、及びソロ・プロジェクトCRYSTAL GRENADE (ピアノとヴォーカル)で活動している。
なお後の2人もSteve Ignorantの LAST SUPPERからのメンバーで、Pete Wilsonはギターとベース、Lucas Martinはベース(主にジャズ系)の奏者である。

本作は2014年(27th October 2014)にリリースされた1stアルバム。9曲。
LABEL: OVERGROUND (UK)

Youtube試聴・Steve Ignorantのチャンネル内検索
Youtube試聴・Steve Ignorant Slice of life at the Horseshoe 25th October 2013

(コメント:犬丸)

BLEEDING UTOPIA - darkest potency

DEATH METAKL

テクニカルなデス・メタルに、ざくざくとしたスラッシーな疾走とブラック・メタル的なダークネスをミックス。疾走感がかなり軽快で、メロディックなギター・リフも連発し、ブルータルでキャッチーだ。デスコアやメタルコアとしても聴ける乗りもある。

BLEEDING UTOPIAは2009年に、スウェーデン Vasteras基礎自治体(kommun)で、5人が結成した。

本作は2014年(April 30th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。9曲(40:39)。
本作制作時点ではドラマーがおらず、ex-DYING FETUS (1997-2001)で現在はSUFFOCATION (2014-)の米国人Kevin Talleyがスタジオ・メンバーで参加している。本作はCLAWFINGERの Jocke Skog (AFTER THE BURIAL, ETERNAL OATHのプロデューサー)が制作した。
LABEL: BLEEDING MUSIC (スウェーデン)

soundcloud試聴・BLEEDING UTOPIAオフィシャル
BLEEDING MUSICオフィシャルはコメント制作時点で本作8曲目"Until Death Collects Them All"・6曲目"Your Lifeless Sire"・4曲目"I Will Return"の3曲。
soundcloud試聴・BLEEDING MUSIC RECORDSオフィシャル
BLEEDING MUSIC RECORDSオフィシャルはコメント制作時点で本作1曲目"Blackest of Bloods"・5曲目"All Life Withers"の2曲。

(コメント:犬丸)

TAAKE - stridens hus 全曲試聴

BLACK METAL

1曲目からかなりメロディックでモダンな始まり。邪悪(ダークでノイジー)でファストなサウンドに叙情的なメロディーを大きくフュ-チャーし、さらに時には勇壮なサウンド(時にはフォーキー)も取り入れた、ノルウェージャン・ブラック・メタル。常にノルウェージャン・ブラック・メタルそのものだが、中期以後は異なった要素も取り込み、アルバムにより微妙に違いがあった。本作でも、インディー・ロック~ポスト・メタル~エクスペリメンタル・メタル~さらにパンク・メタル的なノリ等が少しづつ現れ、今迄の集大成と言うべき幅の広い表現力を聴かせている。実験を試みている様な作風でもあるが、キャッチーなギター・リフも印象的だ。

THULEは1993年に、ノルウェー Hordaland県 Bergen市で、Ulvhedin Hoest (Vo, Guitars, Bass)と Svartulv (Drums, Vo)の2人が結成した。
1995年にTAAKEに改名した。1996年まではTHULEの2人がメンバーで、以後、ドラマーやベーシスト、ヴォーカルなどが加わっていた期間もあるが、ほぼHoestの一人バンドになっている。

本作は2014年(December 8th worldwide, December 12th in Germany/Austria/Switzerland)にリリースされた6thアルバム。7曲(43:34)。
原則的にはHoestがヴォーカルや演奏全パートを担当しているが、本作ではクレジットは無い(ようだ)がライヴ・メンバーが協力していると言う。
LABEL: KARISMA RECORDS (ノルウェー)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

>(コメント:犬丸)

EPICA - quantum enigma 2CD 全曲試聴

GOTHIC METAL

シンフォニック・ゴシック・メタル。結構ブルータルと言っても良い、パワフルかつヘヴィーなサウンドで、ダークでシンフォニックなパワーメタルと言った感じもある。オペラティックに、シンフォニックに、パワー・メタル的に、壮大・大仰にと、どの曲も迫力があり盛り上がる。

SAHARA DUSTは2002年に、オランダ Limburg州(Province) Reuver村(Village)で、6人が結成した。このうちMark Jansen(野獣のグロウル), Simone Simons(ソプラノとも言えないが美女の声), Coen Janssenの3人は今もバンドに残っている。SAHARA DUSTは2003年にEPICAに改名した。

本作は2014年(EU:May 2, 2014 /UK:May 5, 2014 /北米:May 6, 2014 /日本:4月30日)に発売された7(6)thアルバム。
欧米通常盤はCD1枚の13曲(68:13)だが、色々なヴァージョンが発売された。

こちらはDigipack Versionで2枚組。
DISC 1にはDigipack Versionボーナス・トラック"In All Conscience"を追加し14曲収録。
DISC 2には、Canvas of Life [本作の曲]、In All Conscience [Digipack VersionのDISC 1ボーナス曲]、Dreamscape [Earbook VersionのDISC 1ボーナス曲]、Natural Corruption [本作の曲]の4曲の、いずれもアコースティック・ヴァージョンを収録。
LABEL: NUCLEAR BLAST (各国)
初回入荷はアルゼンチン盤の予定です。

musicmp3全曲試聴(当ヴァージョン)
Youtube全曲試聴(Bonus trucks入り・ヴァージョン不明)
Youtube全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

SWINGIN' UTTERS - fistful of hollow 全曲試聴

STREET PUNK

メロディックなストリート・パンク。ファズを効かせたアップテンポのガレージ要素のある曲が多くなっている。
ガレージ×カントリー=ホンキートンク(3曲目)なんだと納得した。そこに更にブルーズ的なものが入ったり(5曲目)と、幅広くアメリカーナでテイスティーな要素を融合させている。この辺り、ちょっと他のストリート・パンク・バンドとは異なり、音楽的な充実度の高いサウンドになっている。そして至ってキャッチーだ。

JOHNNY PEEBUCKS AND THE SWINGIN' UTTERSはは1987年に、米国 California州 Santa Cruz市で、4人が結成した。
その後San Francisco市に移った。1992年にデヴュー・アルバム"scared"を発表した後、1994年にSWINGIN' UTTERSに改名した。2003年に解散して2010年に再結成した。

本作は2014年(November 3, 2014)にリリースされた9thアルバム。15曲。
LABEL: FAT WRECK CHORDS (USA)

Mfmf!Facebook Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

KNUCKLEDUST - dustography 2CD

MOSHCORE

メタリック・モッシュコアの基本形となった英国のバンド。
初期のバンドだが、タフないかつさ(特にヴォーカル)も、サグな感じ(ヴォーカル・コーラス・全般)も、2ステップなどのノリも、疾走パートの畳み掛ける勢いも、そしてビートダウンもすべてを完成している。本作は彼らの初期の完全ディスコグラフィーで、1stアルバムとその3年前のニミアルバムを中心に、初期の単独やスプリットのEPを全部収録している。

MENTAL TORMENTは1993年に、英国 England(Country) London地域東部で、Nicky Baxter (Bass, Vo), Ray Bussey (Ds), Wema Maduhu (Gr)の3人が結成した。
UPHOLDに改名後、ASIAN DUB FOUNDATIONのオープニング・アクト等を務めた。
シンガーのPierre Mendivilはハードコア・バンドに加入を希望する貼紙をした。Nickyの歌がかっこよくないため、シンガーを探していたUPHOLDがこれを見てPierreに連絡し、1996年夏に4人編成となってKNUCKLEDUSTと改名した。

本作は2007年(21 May 2007)にリリースされた2枚組編集盤。
1曲目から7曲目までの7曲が1997年にDAYS OF FURYからリリースされたミニアルバム"london hardcore"の全曲。
8曲目と3曲目と9曲目が1997年にBLACK UP RECORDSからリリースされたAREA EFFECTとのスプリットのアナログ盤7インチEP "knuckledust / area effect"の彼らの分の全曲。
11曲目から14曲目までの4曲が1998年4月にHOUSEHOLD NAME RECORDSからリリースされたNew Yorkの INDECISIONとのスプリットEP "smash tradition"の彼らの分の全曲。
15曲目と16曲目の2曲が1999年にBLACKFISH RECORDSからリリースされたSTAMPIN' GROUNDとのスプリットEP"darkside versus the eastside"の彼らの分の全曲。
18曲目から27曲目までの10曲が2000年にBLACKFISH RECORDSからリリースされた1stアルバム"time won't heal this"の全曲。
28曲目から31曲目までの4曲が2001年にBLACKFISH RECORDSからリリースされたUNITEとのスプリットEP"together we stand, divided we brawl"の彼らの分の全曲。
33曲目から37曲目までの5曲が1996年のデモ・カセットテープ"5 songs 1996 demo"の全曲。このデモではUPHOLD時代の曲も演奏している。
43曲目から46曲目までの4曲が1998年にHOUSEHOLD NAME RECORDSからリリースされたアナログ盤7インチEPの "In Yer Boat"の全曲。
10曲目、17曲目、32曲目は各種コンピレーション参加曲。
その他、2004年の2ndアルバム"universal struggle"全11曲から"Sick Life"と "Rise From This"の2曲を、2005年の3rdアルバム"unbreakable"全11曲から"Bloody Gain"と "Burning Fight"の2曲をボーナスとして収録。LABEL: RUCKTION (UK)

Youtube試聴・ミニアルバム"london hardcore"
Youtube試聴・1stアルバム"time won't heal this"
Youtube試聴・2ndアルバム"universal struggle"
Youtube・3rdアルバム"unbreakable"

(コメント:犬丸)

CONCRETE / HAMMERFIST - split 全曲試聴

MOSHCORE / METALCORE / NEW YORK (STYLE) HARDCORE

2バンドのスプリット・アルバム。

CONCRETEは90年代のニュー・ヨーク・ハードコアをベースにしたメタルコア。ストレートな感じ。コンスタントにザクザク刻む速い目のミドルテンポから、ビートダウンや2ステップが入る。本作では遅い目のミドル・テンポでパワーを増している所もある。ヒップホップからの影響があり、ヴォーカルはタフにまくし立てる。またメタルからの影響も大きく、モダンなメタリックな演奏をしている。

HAMMERFISTは疾走感のあるファストなパートが多いが、そこからのビートダウン等の速度変化をうまく生かして、大変のりの良い出来上がりになっている。駆け抜ける感じだが、短いがメタル感覚のギターソロも入る。CONCRETE同様タフなヴォーカルで、シンガロングも勢いがある。

CONCRETEは2010年に、米国 New York州 Albany市で、4人が結成した。2013年にアルバムがある。

HAMMERFISTは2004年に、米国 California州 Orange郡(County)で結成した。
シンガーJake FistとドラマーSwayho Hainesと弟のギタリストJoe等の4人。もう1人のギタリストは良く変わるようだ。アルバムやEPがある。

本作は2014年(29 November 2014)にリリースされたスプリット・アルバム。各バンド4曲づつで、全8曲。
LABEL: IRISH VOODOO RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

UNIFORM CHOICE - screaming for change 全曲試聴

US HARDCORE

叫ぶ早口ヴォーカル、ストップ&ゴー、基調となるファスト・パートからモッシュ・パートを繰り返す展開。
すべてがストレートでシンプルだが、ハードコア・パンクに求めるべき物をすべて最高度に持っている。弾むようなリズム感を持ち、それなりにメロディックだがポップ性はなく硬派な楽曲に、ギターもメロディックなソロをコンパクトに挿入。音圧的にはヘヴィーでないが、テンションの高さでは超エクストリームなサウンドだ。

UNIFORM CHOICEは1982年春に、米国 California州 Orange郡(County) Newport Beach市で、3人が結成した。
結成メンバーはSIN 34や BLACK FLAGでプレイした事があるMyke Batesらの3人だが、1982年から1983年に参加した全部で7人の初期メンバーはすべて1983年までに脱退している。

本作は1986年にWISHINGWELL RECORDSからリリースされた1stアルバム。14曲。
1995年の秋から冬に、CASBAH STUDIOSで、スタジオ・オーナーのChaz Ramirezにより録音された。バンドのメンバーはヴォーカルがPatrick Dubar (UNITY)、ドラムズがPatrick Longrie (UNITY)、ベースがDave Mellow、ギターがVic Maynez。
LABEL: WISHINGWELL RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)

POISON TONGUES - hard right way 全曲試聴

OLD SCHOOL METALCORE

かなりメロディック(ポップなメロディーではない)な曲をシンガロングを従えたタフなヴォーカルが歌い、加速するパート、疾走、2ステップや、曲によってはビートダウン・パートを自然な流れで展開し、叙情的なスローパートも入る。奇をてらわない、90年代デトロイトの流れを引くスタンダードな音ではあるが、それぞれに魅力を持った色々な音のパートが次々とでてくる。それらをなだらかにつなぐ展開のうまさ、曲やメロディーの渋さが目を引く。ギターの懐の広さ、ヴォーカルの表情の豊かさ、いずれもベテランの実力だ。シンガーはEARTHMOVER、ギターはALLIANCEの元メンバー。その他COLD AS LIFEの元メンバーなどが参加していた(いる)と言う事だ。メタル要素も強いがパンク・マインドも十分に感じさせる。

POISON TONGUESは2010年位に、米国 Michigan州 Detroit市で、5人が結成した。
メンバーの元のバンドはEARTHMOVER、ALLIANCE、CAST IN FIRE、HYDE、BALE、 WITHOUT WARNING、BLOODY KNUCKLE COMBAT、ALL MY BLOOD。

本作は2013年(12 March 2013)や2014年(28 October 2014)にリリースされた1stアルバム。12曲(33:03)。
LABEL: FAST! BREAK RECORDS (USA)

bandcamp全曲試聴

(コメント:犬丸)

HAVE MERCY - a place of our own 全曲試聴

EMOCORE

ストレートなエモコア。さらりと歌う部分と激情的に歌う部分を組み合わせて、ある程度の音巾で展開する。テクニカルな演奏だが、サウンド的な技巧にはまり込まず、まったくエモーシャナルなハードコアの基本そのもののサウンド。前作以上にあっさりとした自然体のサウンドで、素直に心に響いてくる。

HAVE MERCYは2011年に、米国 Maryland州 Baltimore独立市(郡に属さない市)で結成した。

本作は2014年(October 27)にリリースされた2ndアルバム。11曲。
メンバーは4人。本作はPaul Leavitt (ALL TIME LOW, THE DANGEROUS SUMMER)がプロデュースした。
LABEL: HOPELESS RECORDS (USA)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

ATTILA - guilty pleasure 全曲試聴

DEATHCORE

さらにモダンに、さらにブルータルになった。ギターはメタル性も高く、ヴォーカルはヒップホップ・テイストも入り、技術的にエクストリーム度を高めた音も多用し、ますますエレクトロニコアにも近付いている。全曲聴いた感想:このような作品はその性質上息抜きの出来る曲が入らないので、元気な時に聴かないとかなり厳しいと思った。

ATTILAは2005年に、米国 Georgia州 Atlanta市で、5人が結成した。

本作は2014年(November 24, 2014)にリリースされた6thアルバム。13曲(37:36)。
バンドのメンバーは5人。ベーシストがex-FOR THE FALLEN DREAMSの Kalan Blehmに変わっているが、それ以外は2ndからのメンバー。本作はJoey Sturgis (DEVIL WEARS PRADA, WE CAME AS ROMANS, MISS MAY I)がプロデュースした。
LABEL: RAZOR & TIE RECORDS (USA)

musicmp3全曲試聴

(コメント:犬丸)