TRUCULENCY - memetic pandemic 全曲試聴

DEATH METAL

テクニカル・ブルータル・デス・メタル。
強烈に刻みながらも複雑によじれまくるテクニカルなギター。スラッシーなリズムでスピーディーな曲の流れだが、予測できない展開も見せる。
ヴォーカルは、メインとなるのは、正統派のグロウルで野太くパワフル。一方で、ハイ・ピッチの声(ピッグ・スクイール)がからんだり、バックグラウンドでコーラス的に入る事が多い。また、シャウトの(に近い)パートもあり、多彩だ。野太いグロウル中心でブルータルだが、それ以外のヴォーカル・スタイルを上手く取り入れているので、マニアも満足するだろう。
展開が多く、各パートにも変化があるが、スムーズに進行する。

TRUCULENCYは2007年に米国 Illinois州 Chicago市で2人が結成した。
ギター/ベース担当とドラムズ/ヴォーカル担当の2人。2009年の前作は2人による録音で、ヴォーカル・スタイルも含めて本作と同様の音楽性だが、本作ほどの鋭さがなく、本作と比べればややもたついた感じがする。その後ベーシストが加入していたが、本作録音前に脱退しているようだ。

本作は2015年(August 14th, 2015)にリリースされた2ndアルバム。10曲(45:30)。
今年新加入したシンガーが加わり、3人になっての録音。2人のシンガーの内どちらのヴォーカルか判別できないが、前作より全般に録音状態が良いからかも知れないが、よりパワフルなグロウルが聴かれる。またグロウルと他のヴォーカルの使い分け・からみも上手く出来ている。
LABEL: AMPUTATED VEIN (日本)

Youtube試聴・本作曲1目"Auto-De-Fe'"
Youtube試聴・本作曲9目"Coagulation Of Engorged Seminal Fluids"
song365全曲試聴

(コメント:犬丸)