JAWBREAKER - 24 hour revenge therapy 2014 re-issue (6 bonus tracks) オリジナル・ヴァージョンの全曲試聴(11曲)

EMOCORE

エナージティックな面ではエモーショナルな熱さを感じさせながらも、ポップな面では適度に肩の力の抜けたパンク・サウンド。
オルタナティヴな感覚も持っているバンドだが、本作ではその要素は少なく、前作(2nd)と比較してストレートなサウンドに戻っている。メロディックでポップで、メロコアやメロディックなエモからインディー・ロックに通じる感覚の、親しみやすいサウンド。ストレートなだけに、時々挿入される(3曲目"Condition Oakland"など)少しの捻りや効果音的なものが有効で面白く聴ける。ベースにはパンクな感覚がある事も見落とせない。ちょっと哀愁のかかったメロディーとハスキーなヴォーカルを生かした、パンク感覚の曲が特に本作では多い。メロディーも含めて、所々アメリカーナな雰囲気も感じさせる。パンク・バンドのフロントマンのソロ・アルバムもこんな方向性だったりする。何気なく聴きやすく、あっさりしたエモーショナルだが、ちょっとしわがれたヴォーカルが男の哀愁と言ったものも感じさせる。

JAWBREAKERは1986年に結成した、米国 New York市の3人のバンド。
New York Universityの学生が結成し、卒業後はカリフォーニア州San Franciscoを本拠地として活動し、1996年に解散した。

本作は1994年(February 7, 1994)に米国のTUPELO RECORDING COMPANY / COMMUNION RECORDSから発表した3rdアルバム。11曲(37:11)。本作はSteve Albiniがプロデュースした。

こちらは2014年(OCTOBER 14, 2014)にリリースされた再発盤。
本アルバムの収録曲のアルタネイト・テイク(別テイク)4曲と、アルバム・セッションからオリジナル・アルバムには収録されなかったアウト・テイク2曲を追加収録した。全17曲収録。ライナーはSteve Albiniが書いている。なお、アルバム・アウト・テイクの2曲は2002年(July 23, 2002)にBLACKBALL RECORDSからリリースされた編集盤"etc."に収録されている。
LABEL: BLACKBALL (USA)

Youtube試聴・1994年オリジナル版の全曲(11曲)

(コメント:犬丸)