MANSION - we shall live 全曲試聴

HEAVY ROCK

ドゥーム、ヘヴィー・ロックの不思議な融合。ダイナミックなドゥーム・メタルに、ブーギーのようなリズムの泥臭さからクリアーなサイケ感覚、ポップなゴシックの品の良いポップネス等がミックスされている。彼らの作品はキリスト教Kartanolaisuus派にインスパイアされている。
Kartanolaisuus (英語名:Kartanoism)は、いずれも女性のAlma Maria Manor (1885-1953)とAmanda Matilda "Tilda" Reunanen (1894-1965)によって1920年代に興された、フィンランドSatakunta地方のキリスト教の宗派だ。秘密の教育を受けた10人ほどの子供の説教者やTildaの布教活動で勢力を伸ばした。結婚していてもあらゆる性的行為は悪であるとされ、教徒は厳格な禁欲主義で知られる。50年代までSatakunta地方の一部の都市で多くの信者がいたが、現在は西方教会ルター派に地方的に一部残っているのみという。
このバンドのシンガーはAlmaを名乗る女性である。普通に女性として歌っているが、これはある意味ユニークである。と言うのも、男と区別できないような声を出したり、女性らしさを誇張したりする方が、なぜか普通になっていると思うからだ。このセックスを意識させないヴォーカルは、教義にふさわしい。雑念を抱いて聴いていたりすればしばかれる(かも知れない)、本当は恐ろしいヴォーカルなのだ。

フィンランドTurku市の6人のバンド。

本作は2013年(07 June 2013)にアナログLP及びCD-R付アナログLPでMANSION RECORDSからセルフ・リリースされたデヴュー・ミニアルバム。4曲(21:59)。一部の注目を集めていた作品らしい。

こちらは2014年にポーランドでリリースされたCD化盤。16ページライナー入りらしい。
LABEL: NINE RECORDS (ポーランド)

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(コメント:犬丸)