MACERATION - a serenade of agony (2014 reissue) 全曲試聴(オリジナルの8曲・旧マスター)

DEATH METAL

北欧の比較的初期のデス・メタルだが、フロリダのMorrisound Studios辺りのサウンドに近い。Dan Swanöのガテラルをフューチャーしているのでマニアには有名なようだ。バランスの取れたオールド・スクールで、実に色々な要素が満遍なく入っている。試聴音源(下の試聴は旧マスターの音源です)では、録音のせいかドラムズがぱっとしないが、今回のリマスターでどうなっているだろうか。結構小刻みな展開で、ドラムズもたついてませんか。

デンマークEsbjergのスラッシュ・メタル・バンドINVOCATORのメンバーの2人、Jakob Schultzと Jacob Hansenを中心として、1990年にスタートした4人(程度)のプロジェクト。Jakobは INVOCATORを脱退済みだがJacobは現メンバーでもある。

本作は1992年にPROGRESS RED LABELからリリースされた、彼ら残した唯一の公式録音であるフルアルバム。8曲(40:36)。
本作のヴォーカルとキーボードはDay Disyraahとクレジットされているが、これはDan Swanoと同一人物。後にDIEHARD MUSIC WORLDWIDEから新アートワークで再発された。

PROGRESS MAGAZINEはデンマークOdenseのメタル&スラッシュ・シーンから生まれたヨーロッパ唯一のアンダーグラウンドtattoo/music magazineだった。彼らの音楽のリリースはRED LABELシリーズとしてスタートした。音楽レーベルは後にPROGRESS RECORDS、DIEHARD MUSIC WORLDWIDE、DIEHARD MUSIC A/S、そして現在はDIEHARD MUSIC APSに改名している。新規のバンドとの契約は停止しているらしいが、サブレーベルもあって、今までにパンクやメタルで色々な作品をリリースしてきた。

こちらは2014年(25 May 2014)のイタリアでの再発。リマスター、12曲追加で、全20曲(79:03)収録。アートワークは最初のものに復元してある。
追加曲には、OBITUARYの3曲及びDEATHと MASSACRE各1曲の合計5曲のカヴァーが含まれているほか、1990年の1stデモ(ヴォーカルはRune Hansen)で見られる曲名がちらほらある。
本作の後、Dan Swanoと Jacob Hansenが脱退して、グルーヴ・メタル(モダン・ヘヴィー)~ハードコア・パンク寄りにサウンドが変わったと言う事だ。本作以後のデモで見られる曲名が、追加曲に含まれていないのは、そのためだろう。
LABEL: PUNISHMENT 18 RECORDS (イタリア)

Musicmp3全曲試聴(オリジナルの8曲・旧マスター)

(コメント:犬丸)