FULMINATION - humanity's dirge 2CD

DEATH METAL

初期のスウェディッシュ・デス・メタル。ダークで、ファスト・パート~ミドル・テンポに近いファスト~ミドル・テンポのパートなどの展開。もともとラフでワイルドなサウンドだが、DISC 2に収録の後期の音源は初期の音源よりもメロディーに重点を置いた内容になっている。

1990年に結成したスウェーデンAvestaのデス・メタル・バンドENTRAILSは1991年に解散。そのヴォーカルとベースをしていたMats "Mabbe" Berggrenが中心となり同年にFULMINATIONを結成した。ギターはUNCANNYに2年間在籍したMats Forsell。一部の録音ではギターにUNCURBEDやCENTINEXに在籍し現在はINTERMENTのJohan Janssonが参加。

本作のTracks 1-4は1992年(20th of May)に2人編成で録音された1st demo "Fulmination"。

録音の後、同年UNCANNYのFredrik Norrmanが加わり(2年間在籍)3人編成になる。さらに同年UNCANNYのMats Forsellも参加。Tracks 5-7がこのメンバーで録音された2nd demo "Through Fire"。これはGorysound StudioでDan Swanoによって録音されており1stデモよりはるかに良い。

3回目の録音の5曲を1993年(May 1993)に再びGorysoundで録音。この音源はMariestadとのスプリットLPとしてObscure Infinityからリリースされる予定であったがこれはリリースされず、内1曲"Stronger than Life"がコンピレーション盤"Morbid Symphonies of Dead"に収録されて公表された。本作のTracks 8-12がこの録音の全曲。

1994年(March 1994)には、the local youth centre Musikhusetでライヴ録音を行った。この音源はローカル4バンドのライヴ音源によるスプリットCD・プロジェクト"Live Fran Musikhuset"に参加した。これが本作のTracks 13-16。

その録音の後NorrmanはKatatoniaに参加して脱退。かわりのギタリストにINTERMENT/MOONDARKのJohan Janssonが参加した。このメンバーにより1994年(September 1994)に、Musikhuset in Avestaで行ったセッションの、Per Samuelssonによる録音10曲が彼らの最後の録音となった"The Fading Illusions"で、本作のDISC 2に収録されている。ここでは新曲と旧曲の両方が演奏されている。ハーシュさが少なくなりメロディックになっていると言う。これはプロモーションの為の録音だったが、彼らが解散したためどこのレーベルにも送られなかった。

本作は2013年(02 August, 2013)に米国のDARK DESCENT RECORDSからリリースされた編集盤。2CD 26曲(54:47, 36:27)。DIABOLICALとDEMONICALのシンガーでNECROMORBUS STUDIOの共同所有者WiddaとFULMINATIONのドラマーChrister Enstromによるリマスター。
LABEL: DARK DESCENT (USA)

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(コメント:犬丸)