JUDGEMENT DAY - circumcision of the martyr 1994-2000 2CD

DEATH METAL

デス・メタルあるいはスラッシュ・メタルと書いてあるが、それでは済まされない複雑なサウンド。ロックンロールがかったヘヴィーロック(ストーナー)を思わせる部分、クリアーな女性ヴォーカルが入りフォーク・メタル調のパート、ブラストと咆え声のグラインドのパート等、種々雑多ともいえる複雑な展開で、全体としてはダーク。テクニカルさを聴かせると言う姿勢ではないが、いわゆるテクニカルなタイプのアレンジも多い。こう言った雑食性はアンダーグラウンドなグラインドコア・バンドで良くみられる様な感覚だ。個人的にはデス・スラッシュ等と言うよりドゥーム・グラインドとか言った方が相応(ふさわ)しく思う。

1998年に結成した、オランダGelderland州の5人のバンド。
VICの説明には最も知名度の低いバンドの一つとあり、ウエブ上の情報も少ないが、1991-1999年の間のベーシストがSINISTERに2005-2010年参加。
1998-2005年の間のドラマーがSINISTERに2005-2007年参加。
1988-2000年の間のギタリストがTHANATOSに1999-2001年、HOUWITSERに1997-2004年、METAL BLADEのHAIL OF BULLETSにベースで2006年から参加している。
以上に挙げた他にも現役のミュージシャンが多いのは、纏(まと)まりきっていないとも言えるこのバンドのサウンドと関係があると思う。音楽的に積極的なメンバーが多かったのだろう。

本作は1995年にノルウェーのEFFIGYからリリースされた1stアルバムで、タイトルは本来は"cir-cum-cis-ion of the mar-tyr"と表記する。7曲(44:36)。

こちらは2013年(October 2013)にオランダのVIC RECORDSから2枚組でリリースされた再発盤。Frerik Grothによりリマスターされている。
DISC 1には、1stアルバムに加えて、2000年のプロモ"Gothcrusher"(6曲)を追加収録。
DISC 2には、1994年のデモ"Pathology of Crowding"(5曲)、1995年にEFFIGYからリリースされたバンドのスプリット"effigy of the possessed"の参加曲(3曲)、SINISTER等をプロデュースしていたVincent Dijkersのプロデュースで1997年にオランダのDAMNATION RECORDSからリリースされたEP "To Conjure Conjoint Confusion"(3曲)を収録している。
LABEL: VIC RECORDS (オランダ)

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(コメント:犬丸)