DEATH - leprosy 2014 reissue 2CD 全曲試聴

DEATH METAL

初期に人気のあるバンドや、1stに人気が集中するバンドも多いが、彼らは違う。プログレッシヴな方に変化したと言う事もあって、単純な比較は出来ないが、Encyclopaedia Metallum のレヴュアーの評価平均は、7作目(スタジオ・フルアルバムの最終作)の "sound of perseverance" が71%と低いほかは、すべて81%から92%と安定している。とは言っても、時代をリードしたのは初期の作品である。ブルタリィーを中心に据えてテクニカル面も十分な演奏で、本作は初期の代表作の一つだ。1stと比べてアンダーグラウンド性が薄れており、こちらの方が現代的なデスメタルの礎として評価される作品だ。

1984年に結成した、米国 Florida州 Altamonte Springs市の4人のバンド。
フロントマンで、残っていた唯一の結成メンバーのChuck Schuldinerの腫瘍が1999年に公表された。以後、彼は数次にわたり手術を受けた。最近迄米国には公的医療保険制度がなかったため、癌手術には莫大な費用が必要だった。実際、病気になっても十分な医療を受けられずに死ぬ人も多いらしい。彼の場合は、メタル・シーンや音楽シーン関係者のベネフィット・ショウ/チャリティー・オークション/寄付等に支えられて、手術が行われた。しかし、Chuckは2001年12月13日午後4時に死亡した。これによりバンドは存在しなくなった。

本作は1988年(November 16th, 1988)に米国のCOMBAT RECORDSからリリースされた2ndアルバム。8曲(38:04)。

こちらは2014年(April 29, 2014)にRELAPSE RECORDS/PERSEVERANCE HOLDINGS LTDからリリースされた2枚組再発盤。
Disc1はオリジナルのアルバム。リマスターで、試聴できる他の音源よりも音も良いようです。
Disc2には未公表または作品に未収録の、本アルバムのリハーサル・デモの音源(1987年9月23日と12月5日)を50分収録。メンバーによる新ライナーノート掲載。
たしか、PERSEVERANCE HOLDINGS LTDはマネージャーですが、Chuck Schuldinerの手術費用に関する協力者との調整や、加入前に腫瘍が発生していたとして当時民間の医療保険が支払いを拒否した事などに関して、Schuldiner家に協力していた弁護士がやっていたように思う。資産管理と言う事になるが、まだ手術費用の負債が残っていてそれを処理するためという可能性もあるかも知れない。
LABEL: RELAPSE RECORDS/PERSEVERANCE HOLDINGS LTD (USA)

Soundcloud全曲試聴
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(コメント:犬丸)