HANDS LIKE HOUSES - dissonants

POST-HARDCORE

ポップだが愁いを帯びたポスト・ハードコア、そして本作からの2枚目のシングルの "New Romantics" と言うタイトル通りロマンティックなポップネス。
ポスト・ハードコアにポップなインディー・ロックやポップスの要素を加えてあり、ジャンルを超えて誰でもが聴くことが出来る音楽性だ。ミドル・テンポの曲。モダンな音使いも多いが、よくこなれていて、実験的・先鋭的な印象を与えるよな作品ではない。
何よりもこのバンドの特徴は、ロマンティックな郷愁を感じさせるキャッチーなメロディーがふんだんに盛り込まれ、ギター等のメロディーも美しく、深くて豊かな情感を感じさせる点にある。
ヴォーカルはかすかにハスキーで、ちょっと鬱なタッチ。歌いまわしは比較的あっさりしているが、声質のせいかかなりエモーショナルな印象を与える。

HANDS LIKE HOUSES は2008年のオーストラリア ACT(首都圏) Canberra市で結成した。
結成メンバーは Trenton Smith (vocals), Matt Cooper (guitar), Joel Tyrrell (bass), Alex Pearson (guitar), Matt Parkitny (drums), Jamal Sabet (keyboards, programming) の6人。
この内 Jamal Sabet が2014年11月に脱退している。
6人全員が、1stアルバム 'ground dweller' (13 March 2012) のジャケット中央に描かれている変なやつ (mechanical bird) の刺青を入れている。

本作は2016年 (February 26, 2016) にリリースされた3rdアルバム。12曲。
脱退した Sabet に代わって本作では keyboards, programming はフロントマンの Woodley がしている。
LABEL RISE RECORDS (USA)

Youtube試聴・本作4曲目"New Romantics"
Youtube試聴・本作3曲目"Colourblind"
Youtube試聴・本作1曲目"I Am"

(コメント:犬丸)