GIGANTOR - rhythm / trouble

MELODIC HADCORE

明るい声を聞くだけでも生きる力が湧いてくる。結構能天気な歌声だが、こちらが欝なときでも反感を覚えない、どこか優しさと柔らかさがある歌声だ。などと言う感覚的な感想は、聴き手によっては異なってくるかも知れないが、癖のない歌声なのでメロディーが良ければ、そのまま作品の良い出来上がりにつながると言えるだろう。
そしてそのメロディーは程々に楽しく程々に切ない。日本人向きのメロディーなのだろうか、当時は日本での人気も高く、それに答えて日本のバンドカヴァー曲を日本語で録音していた。演奏はさすがにうまく、適度に肩の力が抜けていて、ナチュラルさと熱さが程よくバランスをとっている。

GIGANTOR は1991年にドイツ Hannoverで結成した。
結成メンバーは、 Gagu (vocals), Heiko (drums), Nico (guitar), Jay (bass), Jenzzz (guitar) の5人。バンド名は"鉄人28号"の英語版のタイトル。
1993年には3作のスプリットEPをリリース、対バンはそれぞれ DOWN BY LAW、YOUTH BRIGADE、GOOBER PATROL だった。
1994年リリースのアナログ盤7インチEP "stop germ..." は、日本のパンク・バンド:ラフィンノーズ、コブラ、スタークラブ、スターリンのカヴァーをそれぞれ1曲づつ数録したもの。

本作は2002年にドイツの G-FORCE RECORDS からアナログ盤LPレコードでリリースされた5thアルバム。13曲。

こちらは2004年にリリースされたCD化再発盤。13曲。
LOLITA 18 GO (ロリータ18号)のメンバーも参加したカヴァー曲 "Saloon" がカットされて、替わりに未発表の "Banished From My Mind" を追加収録している。
LABEL: GOLF (UK)

ololo.fm試聴・本作9曲目"(Because) I Love You"
Youtube試聴・"Asia No Junshin" (PUFFY Cover) 本作の収録曲ではありません・日本での映像も収録
Youtube試聴・"海へと" (PUFFY cover) 本作の収録曲ではありません

(コメント:犬丸)