MORGUE - eroded thoughts

DEATH METAL

少しドゥーム・メタルっぽいスローでダークなパートと疾走パートを持ったデス・メタル。かなりテクニカルで複雑な展開をする。アンダーグラウンドなグラインドの様な感覚もあるが、ギターはテクニカルで、メタルのギター・ソロからスローでサタニックなギターまで聴かせる。ちょっとくぐもりぎみで余韻のある音は、深みがあって聴き飽きない。演奏の上手さとこの音質が色々なパートをスムーズに繋いでいて、この作品の重要な要素になっている。初期の英国のバンドや、米国のAUTOPSY等を連想させる音色だ。

1990年に結成した、米国 Illinois州各地(Plainfield/Joliet/Chicago)の4人のバンド。
1995年に解散した。その後、主要メンバー2人が1998年にSMALL STONE RECORDINGSのドゥーム・バンドTUMMLERを結成している。

本作は1993年に米国のGRIND CORE INTERNATIONALからリリースされた唯一のアルバムである1st。7曲(31:40)。
参加メンバーは5人だが、内2人はドラマーで、曲によってドラマーが異なるので4人編成での演奏。1-3曲目のドラマーは一時CIANIDEに参加している。本作はOLYMPIC RECORDINGSのオーナーMartti Payneがプロデュースした。OLYMPIC RECORDINGSは GORGUTS、JUNGLE ROT、INTERNAL BLEEDING等をリリースしたレーベル。

こちらはは2014年(September 1, 2014)にリリースされた再発盤。14トラック(1:15:00)収録。
1stアルバムのほかに、1991年(March 1991)のデモ"random decay" (3トラックで4曲)と1992年のデモ"severe psychopathology" (4トラックで5曲)を追加収録している。これで彼らの既発の全音源になる。16ページ・ブックレットにはバンド写真などのほかTERRORIZER MAGAZINEの Olivier "Zoltar" Badinによるライナーを掲載している。
LABEL: DARK DESCENT (USA)

Youtube試聴・オリジナル1stアルバムの全曲(7曲)

(コメント:犬丸)