LAST MINUTE TO JAFFNA - volume ii 全曲試聴

DOOM

アンビエント・ドゥーム。それだけではないが、「静」と「動」を対比的に展開している。
「静」の部分を中心に、アンビエントであると共に、インディー・ロックからポストロック的な音を出している。オルタナティヴ、時にエクスペリメンタルという感じもある。一方の「動」の部分を中心に、比較的にスラッジーとも言えるやや轟音的なヘヴィーな音を出していて、グルーヴ感もあり、ニューメタルっぽくも聴こえる。
一応アンビエント・ドゥームと書いたが、アンビエントでない部分も多い。

LAST MINUTE TO JAFFNAは2005年にイタリア Piedmont州 Turin自治体で結成した。

本作は2005年(March 2nd, 2015)にリリースされた3枚目のアルバム。8曲(1:10:32)。
本作収録曲のリ=アレンジ等を収録した「volume iiiと」いうアルバムが先行して(1年余り前)発売されているが、「volume iii」は編集盤のため、オリジナルのスタジオ・アルバムとしては本作が2ndになる。メンバーは4人ぐらい。
LABEL: ARGONAUTA RECORDS (it)

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(コメント:犬丸)

TOME OF THE UNREPLENISHED - innerstanding 全曲試聴

ATMOSPHERIC BLACK METAL

叙情的なアトモスフェリックな音、ちょっと厚みのあるトレモロなどに、少しスペーシーな音やエクスペリメンタルな音を加えたポストブラック・メタル~アトモスフェリック・ブラック・メタル。
叙情的で綺麗な音だが、アトモスフェリック・ブラックの中ではやや厚めのパワーのある音が持ち味だろう。オフィシャル試聴サイトには、アトモスフェリック・ブラック・メタルに加えて、コズミック・ブラック・メタル、サイケデリック・ブラック・メタルのタグもつけられている。
試聴が2曲目からかかる設定になっているようだが、よほど時間がない人以外は1曲目から聴いてもらったほうが良いだろう。

TOME OF THE UNREPLENISHEDは2012年にキプロス共和国の首都Λευκωσια(=北キプロス・トルコ共和国の首都Lefkosa)でHermesがスタートさせた一人バンド。
この人はギリシャ系らしいのでΛευκωσιαになるのだろう。

本作は2015年(30 March 2015)にリリースされたアルバム。7曲(39:56)。
LABEL: I VOIDHANGER RECORDS (イタリア)

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(コメント:犬丸)

NUCLEARHAMMER - serpentine hermetic lucifer 全曲試聴

BLACK METAL / DEATH METAL

ヴァイオレントなウォー・メタルだが、音楽性を追求し完成度が高い。
オールド・スクール・デス・メタル×プリミティヴ・ブラック・メタル(特にヴォーカル)な音に、グラインドコア(曲により)要素やカオティックな感覚もあふれるロウなサウンドだ。しかし時には叙情性もあり、その種のバンドとしては稀に見る高度な音楽的展開で、ドラマティックな面も持つ。曲間のブリッジにはホワイト・ノイズなノイズ・ミュージックもはさみ、1曲の展開を超えて、アルバムとしての構成も巧みだ。パートによっては、エクスペリメンタル・ブラックに進化していくのではないかと想像させる部分もある。それでもなおロウなサウンドではあるのだが、(音楽性が高い事を)好むかどうかは分かれるだろう。能天気な私は、聴いていて(緻密なので)少し疲れました。

2005年にカナダ Ontario州 Toronto市でNuclearhammerと MALARIAの Axaazarothが結成した。
その後MALARIAの Repulser (ここではDoomhammer名義)が参加した。

本作は2014年(April 10th, 2014)にリリースされた2ndアルバム。13曲(44:26)。
短いトラックが6つあり、実質7曲ぐらいです。バンド・メンバーは4人。
LABEL: NUCLEAR WAR NOW! PRODUCTIONS (USA)

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(コメント:犬丸)

DOWNFALL OF NUR - umbras de barbagia 全曲試聴

ATMOSPHERIC FOLK BLACK METAL

かなりダウンテンポでの進行が多いが、雄大。徐々に盛り上げて行くスケールの大きい展開で、その結果曲も長尺。
特にダウン・テンポの部分でフォーキーなメロディーが顕著で、トラディショナル的サウンドとあいまって、高地の原野で冷たい風に吹かれるような冷厳な雰囲気を醸し出している。ゆえに長尺曲であってもだるくは感じさせない。
盛り上げて行く部分は時には熱狂的な高揚をもたらすことに成功しているが、一方で、その前の部分やその後のクールダウンした部分の方にフォーキーな味わいが深い。トラディショナル的サウンド(フォーキーな部分)で木管のように聴こえる音は、クレジットからすればキーボード(シンセ)かも知れないが、品位が高く、ふくよかな低音のチェロ(の音)やピアノ(の音)と素晴らしいコンビネーションになっている。ヴォーカルは高音わめき系にエコーをかけたものがメイン。

Antonio Sannaは1996年にイタリア Sardinia島で生まれた。
後に(2011年までに)アルゼンチン Mar de Plate市に移り住み、その後の2013年にDOWNFALL OF NURをスタートさせた。まだ20歳にならない若い人だ。

本作は2015年にリリースされた1stフルアルバム。5曲(54:10)。
Nurはサルディーニャ島に幾つも残されているヌラーゲ文明(Nuragic Civilization)時代の巨大遺構ヌラーゲ (nuraghe) の語源と説明されている。彼は元々サルディーニャ語で歌詞を書いていたようだが、本作では英語歌唱になっている。歌詞もサルディーニャ島の先史時代を題材としている。サルディーニャ語版が出たら聴いてみたいものだ。
ゲストはヴォーカルでD (Daniel)が参加。曲数は書かれていないが、彼がコ=プロデューサーでもあるので、ほとんどが彼のヴォーカルである可能性がある。
本作はAntonio Sannaと Dany Tee (ヴォーカルのDと同一人物)がプロデュースした。録音は2014年(May and November of 2014)にNecrowoods Studioで Antonio Sannaが、ヴォーカルの録音はブエノスアイレスのCinco Elementos Studioで Dany Teeがした。マスタリングはCinco Elementos StudioでスタジオのオーナーHernan A. Conidiがした。
LABEL: AVANTGARDE MUSIC (イタリア)

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(コメント:犬丸)

CELTACHOR - nuada of the silver arm 全曲試聴

CELTIC FOLK METAL / BLACK METAL

男気あふれる勇壮なサウンドに時にはロマンティックで悲哀をこめたメロディー。ケルト系のペイガン・フォーク・メタル。
完全にそれの音。力強く荒ぶるヴォーカルに漢コーラス。彼らはセルティックだが、完全武装のヴァイキング船団が船出をする音楽と考えていただけば、判りやすい。ケルト民族系の楽器はIrish whistle (ホイッスル)が効果的に使われていて、Bodhran (バウロン)も使用している。ケルト民族系以外だがアコースティック・ギターもフォーク色を強めている。シンフォニックなアレンジも雄大な感じを出している。

CELTACHORは2007年にアイルランド共和国 Dublin州 Dublin市で2007年に結成した。
メンバーが揃った時点で4人編成だったようだが、2010年からツイン・ギターの5人編成になっている。シンガーは、なかなか良い音を出しているが日本での注目度は低いブラック・メタル・バンドOLDEのメンバーでもある。

本作は2015年(April 24th, 2015)にリリースされた2ndアルバム。9曲(39:33)。
2曲のインスト・ナンバーを含んでいる。2010年のフルレングスのデモから2012年のセルフ・リリースの1stアルバムまではギターの音は安直、ヴォーカルの音も軽く、かろうじてホイッスルでもっている感じだった。しかしそれらはホーム・レコーディングであったようで、本作は厚みのある良い音になっている。彼らの作品はホーム・レコーディングでは十分ではない。かなりライヴ活動を行っていて地元やこのジャンルのシーンではファン層も厚いようで、そのために作品を発表する必要があったのかも知れない。
LABEL: TROLLZORN RECORDS (ドイツ)

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(コメント:犬丸)

MONDO DRAG - mondo drag

NEO-PSYCHEDELIC ROCK / HEAVY ROCK / PROGRESSIVE ROCK

サイケデリック・ヘヴィー・ロック。
オルガン・ロック(プログレ)、ロックンロール等でも味付けした70年代的サイケデリック要素の強い独特のサウンド。PSYCHEDELIC REVIVALのムーヴメントのバンドであり、プログレ寄りにも聴こえるが、以前はSLEEPY SUN, DEAD MEADOW, WITCHCRAFT, PENTAGRAM, NAAM等と対バンしていたので、ストーナー~ヘヴィー・ロック・フィールドでの活動も多かったようだ。オルガン、サイケデリック、スペーシー、ヘヴィー・リフ等が特徴。若干メンバーの変動があるが、メンバーは概ねBLUE CHEER, BLACK SABBATH, CAN, ATOMIC ROOSTER, HAWKWIND, BUDGIE, DEEP PURPLEなどに影響を受けている。

MONDO DRAGは2006年にミシシッピ川流域の米国 Iowa州 Davenport市で5人が結成した。
2013年にCalifornia州 Oakland市に定住した。

本作は2015年(January 16, 2015)にリリースされた4thアルバム。
1stアルバム(全12曲)には1分台の曲も2曲あり、2ndアルバム(全3曲)には20分台の曲が2曲あったが、今回は7曲(35:19)とまともになっている。
本作は2011年冬-2012年にイリノイ州Futureappletree Studios Too(2010年リリースの前作と同じスタジオ)で録音された。
LABEL: KOZMIK ARTIFACTZ (ドイツ)

Youtube試聴・本作1曲目"Zephyr"
Youtube試聴・本作4曲目"Plumajilla"
Youtube試聴・本作6曲目"Pillars Of The Sky"

(コメント:犬丸)

GOTHOLOCAUST - lucifer_h

BLACK METAL

メロディック・ブラック・メタル。
ノイジーさを抑えたプリミティヴ・ブラック・メタルのサウンドに、叙情を中心としたメロディー(歌メロとギターリフ)をふんだんに乗せている。ノイジーさを抑えたつーことは凶暴さを抑えたということでもあり、メロディーは叙情的で美しくかなり甘口。コールドあるいはディプレッシヴというところまでは行かないと思うが、感じ方により多少違うかもしれない。ヴォーカルはプリミティヴ・ブラック・メタルのわめきタイプで、ワン・パターンと言えなくはないが、プリミティヴ・ブラックのヴォーカルはこれで普通だと思う。全体としてプリミティヴ・ブラック・メタルかどうかは微妙なバンドだが。

GOTHOLOCAUSTは2003年1月1日にフランス Pays de la Loire県 Nantes市でSeratoth (guitar)のプロジェクトとしてスタートした。
その後、彼も参加していたブラック・メタル・バンドYERSINIA PESTIS (2004-2006年)が解散し、そのメンバーが合流して4人前後のバンドになった。

本作は2015年(11 May 2015)にリリースされた2ndアルバム。
現在のバンド・メンバーは3人。
LABEL: HIDDEN MARLY PRODUCTION (日本)
distributed by ZERO DIMENSIONAL RECORDS (日本)

bandcamp試聴(現在本作から2曲)

(コメント:犬丸)

NECROMUTILATOR - eucharistic mutilations

BLACK METAL / SATANIC(BLACK) THRASH METAL

ぞくぞくさせる悪魔の咆哮。超ロウ・サタニック・スラッシュ。
まともなスタジオでこんなに壊れたような音を録音できるのでしょうか。
ノイジーなギターとわめき散らすグロウル、そして大変しっかりしたドラムズとベースのリズム体という3ピース編成。ダーティー&ロウなパンク寄り感覚とダーティー&ロウなデス・スラッシュ感覚を併せ持ち、ノイジーなサタニックのサウンドにほどほどにメロディーもあって、ロウな音が好きな人に対してはキャッチーなサウンドと言っても良いでしょう。音は非常にパワフルです。
ライヴ映像では音がパワフルと言うよりも精神力がパワフル。観客もノリノリの様子です。
このレーベルは変な物が多い(ほめている)のですが、グレードに問題のあるバンドが多いようです(個人的見解)。その中で、このバンドはかなり行っちゃってるし、クオリティーも高いし、BURRN!の評価なら低いだろうし、聴いてみてほしいバンドです。しかし、音が酷いというのか、試聴の所にライヴも入れておきましたが、すごい事になってますね。黒ミサかなんかやってるのかな。ライヴ盤出ないでしょうか。

NECROMUTILATORは2009年12月にイタリア Lombardy州 Mantua市で2人(ベースがいなかった)が結成した。
2010年11月からは3人のバンド。

本作は2014年(11 October 2014)にリリースされた1stフルアルバム。9曲(33:05)。
LABEL: TERROR FROM HELL (イタリー)

Youtube試聴・本作1曲目"Steams of Armageddon"
Youtube試聴・音の壊れたライヴFebruary the 21st, 2014
Youtube試聴・音の壊れ方が少ないライヴ(でもヴォーカルが聴こえない)Live @Circolo Colony Brescia

(コメント:犬丸)

CRYPT SERMON - out of the garden 全曲試聴

DOOM / STONER

ドラマティックなメロディーの表現を重視した、ヘヴィーなドゥーム。
エピカルに歌い上げるヴォーカルはメタル的とも解(げ)せ、超絶メロディーを弾きまくるギターも同傾向だ。SABBATHタイプのスモーキーなサウンドの延長線上に、CANDLEMASSタイプのサウンド(エピック・メタル+正統メタルのドラマティックな要素)を加えた、臭いほどメロディックで半端ではなく荘厳なサウンドだ。ここ迄やれば超個性的なバンドだ。

CRYPT SERMONは2013年に米国 Pennsylvania州 Philadelphia市で4人が結成した。
ツイン・ギター。2014年に専任のベーシストが加入し、シンガーのベース兼任が解かれた。

本作は2015年(February 24th, 2015)にリリースされた2ndアルバム。7曲(42:42)。
LABEL: DARK DESCENT (USA)

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(コメント:犬丸)

DRILLER KILLER - 4Q Mangrenade (fuck humangrenade) 全曲試聴

D-BEAT / HARDCORE

スウェディッシュD-BEATハードコア・パンク・ロック・ミュージック。
ノリの良い爆走サウンドというのが、彼らの初期からの基本的サウンドだ。吐き捨てで勢いで歌う初期のヴォーカル・スタイルと比べると、本作ではヴォーカルがなりいかつく、しっかりと歌っている。演奏も同傾向の印象で、初期よりごつごつしたサウンドだ。ギターを中心に、メタリックな要素も強い。

DRILLER KILLERは1993年にスウェーデン Malmö市(kommun)で結成した。
結成時のメンバーはCliffe Rebel (Clifford Lundberg)(guitar, vocals)、 LIBRESSE/ATOMVINTER/MOONIESの Christer (Christer Sandstrom, Cruster Bomb)(drums, 1996年まで)、PERUKERSの Rigo (Vocals, 1995年まで)、 BLACK UNIFORMSや VIRGIN SINの Andy (Bass, 1995年まで)の4人。
Christer Sandstromは1985年ごろ短期間BATHORYに参加し、1986年の3rdの録音にはベースで参加したが、1曲目(インスト曲)録音後ベースもQuorthonの担当になっている。
以後、シンガー/ギタリストCliffe Rebel以外のメンバーはかなり変動している。

本作は2006年(January 23, 2006.)にリリースされた7thアルバム。11曲(36:32)。
本作の録音メンバーはChrist Of Fear (Bass), Asp Aragus (Johan Asp)(Drums), ADAMagecase (Adam Andersson)(Guitar), Klyph Kuttweazle (Cliff Lundbergの現在名乗る名前)(Vocals)の4人。
Christ Of Fearは2005年からのメンバー。Asp Aragusは2001年から2006年までのメンバー。ADAMagecaseは1999年からのメンバー。
LABEL: OSMOSE PRODUCTIONS (フランス)

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(コメント:犬丸)