NYX - home 全曲試聴

BLACK METAL

コールドなサウンドにがなり声絶叫の本格的なブラック・メタル、だけではなく、しばらく聴いているとパンキッシュともいえるアヴァンギャルドな女性ヴォーカルが入ってきたりもする。じつは、がなり声絶叫も女性だ。
楽曲や演奏面では、本格派のブラック・メタルのパートをベースとして、アトモスフェリックな浮遊感のあるエクスペリメンタルなパートと、エナージティックなエクストリーム・メタル感覚の激しいパートを融合させて、不思議に調和している。
ヴォーカルも、本格的なブラック・メタルの歌唱がメインとは思うが、少しチャント的なコーラスや、演劇感覚の科白(せりふ)的なヴォイス等を導入して、形に囚われない自由なスタイルを持っている。

母体となるバンド VAE TERTIUM は2006年にドイツ Hesse州 Giessen市で結成した。
現在(2015年12月)のメンバーは男女各2人の4人編成。
NYX は2011年に VAE TERTIUM の現在のメンバーの内の女性2人が結成した。
Drums/ Vocals/ Percussions が Blitz, Guitars (lead)/ Vocals/ Bass が Vinterbarn の2人で、ライヴでは K という女性がベースを担当している。

本作は2015年(October 30th, 2015)にリリースされた1stアルバム。9曲(43:22)。
本作は ENTHRONED (2006年から参加)や EMPTINESS (1998年の結成から参加)で Bass/ Vocals を担当するベルギー人 Phorgath (Jeremy Bezier)がプロデュース/録音した。
LABEL: AGONIA RECORDS (ポーランド)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

MORTALICUM - eyes of the demon 全曲試聴

DOOM METAL / HEAVY ROCK / HARD ROCK

タイプとしては BLACK SABBATH を継承する本格ドゥーム・メタル。リズム面では、サザン・ロック・タイプで多い様なブーギー・リズムなど、乗りの良い部分もあり、いろいろな点で WITCHFINDER GENERAL、TROUBLE 等を髣髴させるとも言われている。
ヴォーカルは若々しくなったオジーがのびのび歌うよな、ほぼクリーン・ヴォイスのみで、メロディーを生かした幾分歌い上げ気味の歌い方。ドゥーミーだが、意外と爽やかだと思う。
全体的には本格ドゥーム・メタルだとは思うが、曲によっては、曲調そのものが普通のハード・ロック寄りに聴こえる物 (3曲目など) もあり、濃厚なドゥーム至上主義の人は慎重に判断してほしい。

MORTALICUM は2006年始めにスウェーデン Sundsvall基礎自治体(kommun)でPatrick Backlund がスタジオ・プロジェクトとしてスタートさせた。
Patrick Backlund は1993年結成のエピック・メタル・バンド QUICKSAND DREAM でベースとギターを担当していた。当初、 MORTALICUM では彼が全パートを担当していた。
2008年、ヴォーカリスト Robert Wiklander が加入し、以後、ドラムズは Backlund と Wiklander が分担した。当時はハードロック寄りのドゥーム・メタルだったと言う (私には今もその傾向に聴こえる)。
2007年、リード・ギターの Henrik Hogl とリズム・ギターの Mikael Engstrom が加わり4人のバンドになった。
2008年、ドラマーとして Andreas Haggstrom が加り5人になった。
2009年、ヴォーカルの Robert Wiklander が脱退し、リード・ギタリストがヴォーカルを兼任する4人のバンドになった。それまでよりヘヴィーなドゥームとなり、メロディックになり、 GRAND MAGUS とも共演した。
2010年に METAL ON METAL RECORDS から1stアルバムがリリースされた。2011年には IRON VOID 等と、2012年には BLACK, HOODED PRIEST 等と共演した。
2013年、リズム・ギター Mikael Engstrom が脱退して3人のバンドになった。

本作は2015年(April 25th, 2014)にリリースされた4thアルバム。10曲(45:08)。
バンド・メンバーは前作と同じ3人。
METAL ON METAL RECORDS (イタリア)

ololo.fm試聴・本作1曲目"King Of The Sun"
Youtube試聴・本作2曲目"Eyes of the Deman"
ololo.fm試聴・本作3曲目"Iron Star"
ololo.fm試聴・本作4曲目"Beneath the Oak"
ololo.fm試聴・本作5曲目"Mars"
ololo.fm試聴・本作6曲目"Lost Art of Living"
ololo.fm試聴・本作7曲目"Dream Goes Ever On"
Youtube試聴・本作8曲目"Room of No Light"
ololo.fm試聴・本作9曲目"Distant Brave"
ololo.fm試聴・本作10曲目"Onward in Time"

(コメント:犬丸)

DEVIL IN ME - soul rebel 全曲試聴

METALCORE / NEW YORK STYLE HARDCORE

オールド・スクール・ミーツ・ニュー・スクールなメタリック・ハードコア。
モッシーでダンサブルなオールド・スクールの音楽性と、パンク・アティチュードを強く感じさせるアンセミックな音楽性が中心だが、本作ではビートダウンが少なくなっている。そのほか、モダン・ヘヴィーなグルーヴのある音や、US ハードコア~カリフォニア(オレンジ・カウンティー)・ハードコア的なはじけるような軽快な音をミックスしている。彼らは BAD RELIGION や SUICIDAL TENDENCEIS にもインフルエンスされたと言っている。
多用されるシンガロングはアンセミックだがエモコア的な面もある。
曲には、キャッチーなメロディーをたっぷり盛り込んでいる。
ヴォーカルはいかついシャウトで熱い。
ギターはメタリックでザクザク刻み、シンプルな方だが、短いながらソロも聴かせる。

DEVIL IN ME は2005年初めにポルトガル Lisboa市で5人が結成した。
結成メンバーはヴォーカルの Poli (現在まで), ドラムズの Rodrigo (2005年まで), ギターの Mike Ghost (2005年まで), ベースの Joao "Bolo Rei" Saldanha (2011年まで)の4人。

本作は2015年(NOVEMBER 20th 2015)にリリースされた4thアルバム。11曲。
現在 IMPERICON のサイトでは11曲ですが、曲順違いで Intro を独立したトラックとして12曲としているデータもあります。
バンド・メンバーは5人。 Poli 以外のメンバーは、ドラムズが Carlos, ギターが Matos と Pedro の2人, ベースが Jonathan となっている。
前作から5年ぶりの新作。
LABEL: IMPERICON (uk)

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

XPUS - sanctus dominus deus sabaoth

BLACK METAL

重たくスロー・テンポが多く、ラウドなウォー・ブラック・メタル。音楽センスは PROCLAMATION に似ているが、よりスロー・パートが多く、音が重くてブルータルなので迫力もあり、結構、その手のマニアでなくても楽しめるだろう。
元の声はかなりだみ声のようだが、エコー(厳密にはリバーブ)がかけられ、低音を強調された、野太いヴォーカルが咆えるがごとき歌い方。
もう一つの特徴はトコトコと原始的なドラムズの響き。
曲は比較的スロー・テンポで短いブラストも入り、ブラッケンド・デス・メタル的な曲も多い。曲調や展開には変化が少なく、ヴォーカルやドラムズの演奏ともども、ひたすらダークで邪悪な音で満たされている。この点ではえぐい。

XPUS は2015年にイタリア Lombardy州 Bergamo市で結成した。
現在のバンド・メンバーは "L" (Drums), Mornak (Guitars), Aren (Vocals, Bass) の3人。

本作は2015年(Ukraine;North America;South America:12/11/2015, Italy;Japan:13/11/2015, Worldwide:14/12/2015)にリリースされた1stアルバム。10曲(37:42)。
LABEL: METAL SCRAP RECORDS/ANOTHER SIDE RECORDS (ウクライナ)

bandcamp試聴・本作から3曲
Youtube試聴・検索結果 (適当に選んで聴いてください)

(コメント:犬丸)

ARKAIK - lucid dawn

DEATH METAL

ちょっと地味ながら、テクニカル・デス・メタル。
高速のピロピロで上昇下降するギターがテクニカルだが、目立ったソロなどは披露していない。
変則リズムを入れているが、ドラムズはドスンドスンと野生味のある音を出す。
ヴォーカルは比較的いかついグロウルで安定している。
どのパートもテクニカルかつ安定感が高い。一応ブルータルでモダンなサウンドということになるだろうが、極端な部分はなく、王道的なテクニカル・デス・メタルだ。
曲には多少メロディックな部分もあるが印象に残る程ではなく、ドラマティックな部分・展開などもないので、この音そのものが本当に好きな人向きという事になるだろう。

ARKAIK は2004年に米国 California州 Riverside郡(County)で結成した。
結成はシンガーの Jared Christianson (本作現在まで参加)とギターの Chance Strickland (2014年まで参加)が、革新的で創造的 (innovative and creative) なデス・メタルを目標として行った。

本作は2015年 (October 30th, 2015) にリリースされた4thアルバム。10曲(53:37)。
バンド・メンバーは5人。ベースの Eric Cohen は脱退して ANNIHILATED に参加していて、前作3rdから ex-BRAIN DRILL で現在は DEEDS OF FLESH にも参加している Ivan Munguia に代わっている。この人とドラマー Alex Hernandez-Bent は前作からのメンバー。
リード・ギターの Craig Peters は脱退して DEEDS OF FLESH に参加していて、本作からデスコア・バンド SUFFOKATE の Miguel Esparza に代わっている。リズム・ギターの Chance Strickland は脱退して、本作から Greg Paulson に代わっている。ギターのこの2人が本作からのメンバー。
シンガーのみが結成メンバー。
本作は Zack Ohren (SUFFOCATION, DECREPIT BIRTH, ALL SHALL PERISH 等のプロデューサーまたはエンジニア) が SHARKBITE STUDIOS でエンジニア、ミックス、マスターした。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

Youtube試聴・本作2曲目"From the Void"
Youtube試聴・本作4曲目"That Which Lies Hidden"
Youtube試聴・本作5曲目"Awaken the I"
Youtube試聴・本作6曲目"Fleshwalkers"

(コメント:犬丸)

HOLY DEATH - triumph of evil? 全曲試聴

BLACK METAL

ポーランドの初期のブラック・メタルの主要バンドの一つ。
ポーランドの初期ブラックとしては BEHEMOTH と同時代だが、楽曲や音質が全般にドゥーム寄りで、アレンジには常識に囚われるだけではない、エクスペリメンタルと言っても良い部分もある。1曲目などのアゲアゲなプリミティヴ・ブラック・メタル寄りの部分も聴かせ所だが、多くの曲はスロー目で、ドゥーミーで妖しい(と言うより怪しい)曲も多い。SE (Sound Effect=効果音)ではあるが4曲目の始まりなど、また6曲目1分半辺りのキーボードなどはエクスペリメンタルに聴こえる。
ヴォーカルはぎゃあぎゃあわめき声タイプの部分もあるが、録音が篭(こも)り気味で定位感もないため、やかましさや熱さは感じさせない。録音については、私としてはこの作品に適した音質だと思いますが、意見は分かれるかもしれません。ヴォーカルにはドスの利いた低音もあり、不気味~邪悪な感じを出している。
キーボードは「冷厳さ」の一歩手前ぐらいで、コールドであると同時にメロディックでキャッチーな感じも出している。
ヴォーカルとキーボードがこのバンドでは目立つが、ギターも適所でふさわしいアレンジのソロやリフを入れている。
本作は一応1stアルバムとされているもののデモに近いものだが、演奏はしっかりいている。全般にアレンジも丁寧になされていて完成度が高い。

HOLY DEATH の前身となるバンド GLADIATOR は1989年にポーランド Małopolskie県 Kraków市で結成を始めた。
結成メンバーは Necronosferatus Guardian Luciferis (keys, vox) と Apocalyptic Hellhammer (guitar / drums) の2人。彼らは "most blasphemous and dark band" を目指した。
2人は HOLY DEATH のバンド名で1993年に最初のデモ "Megido" を METAL NIGHTS より発表。
1994年初めには Asphodelus (bass) が参加して、8曲(56:00)収録のカセット・アルバム (2ndデモ) "Abraxas" をポーランドの BARON RECORDS (CHRIST AGONY のCDをリリースしているレーベル)より発表。

"triumph of evil" (本作)は1996年に BARON RECORDS からカセット・テープでリリースされた1stアルバム (3rdデモ)。6曲(44:54)。
本作がデモ・テープなのか、1stアルバムなのか、2ndアルバムなのかは判断が難しいが、普通は1stアルバムまたは3rdデモとされている。
バンド・メンバーは、結成メンバーの Necronosferatus Guardian Luciferis と、1994年作から参加しているベーシストの Asphodelus (本作まで), 新加入のドラマー Daren (解散まで), 新加入のキーボーダー Exterminas (1997年のデモまで) の4人。
この作品はカセット・テープと同じ1996年に HEAD NOT FOUND からCD化されているが、バンドは正規盤とは認めていない。正規のCD化は2003年の SIGN OF GARAZEL PRODUCTIONS が最初で、このヴァージョンからタイトルが "triumph of evil?" になった様だ(最後に?マークがついた)。

こちらは2015年(September 18th, 2015)にリリースされた再発盤。9曲。
タイトルは "triumph of evil?" で、未発表の1996年のリハーサル音源が3曲追加されている。
LABEL: WITCHING HOUR PRODUCTIONS (ポーランド)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

HALLAS - hallas (s/t)

PROTO-METAL / HEAVY ROCK / MELODIC PROGRESSIVE ROCK / PSYCHEDELIC ROCK

プロトメタル・バンド。プロトメタル (proto-metal) はブルーズ・ロックにサイケデリック・ロックを加えた物。ジャンルの成立は CREAM や JIMI HENDRIX EXPERIENCE に大きな影響を受けたと言われ、最近ではレトロ・ヘヴィー・ロックとのつながりも大きい。
ヴィンテージな音が心地良いバンドだが、70年代へヴィー・ロック・タイプのバンドで一般的なくすんだ音よりは、柔らかい感じがする。
ストレートな声のちょっと頼りない感じがサイケデリックな印象を与える。つまり、軽くストーンしている様な怪しさ。そしてギター等の演奏の音も声の印象も、少し明るい目。この辺りの印象は聴き手によって違うかも知れない。試聴可能なら、ぜひ試聴してみてほしい。

HÄLLAS は2011年にスウェーデン Jönköping市で結成した。
本作制作に入るまでのメンバーは、Tommy Alexandersson (Bass & Vocal), Alexander Moraitis (Guitar), Kasper Eriksson (Drums), Marcus Pettersson (Guitar) の4人。

本作は2015年にリリースされた1stアルバム。4曲。
本作は Nicklas Malmqvist (Linköping市の人) がプロデュースしたが、製作過程でキーボードを加えた方が言いと言う事になり Malmqvist 自身がそれを担当した。そのため当初の告知などではメンバーは4人だったが、現在では、 Nicklas Malmqvist が正式にメンバーとなり、5人のバンドとなっている。オフィシャル・サイト (Facebook) では、バンドの本拠地も Jönköping / Linköping になっている。
LABEL: SIGN RECORDS (スウェーデン)

Youtube試聴・本作1曲目"Autumn In Space"
bandcamp試聴・キーボード参加前の2014年の音源 "Through the system" (本作には収録されていません)

(コメント:犬丸)

EXTREME NOISE TERROR - self titled (extreme noise terror) (s/t) 全曲試聴

GRINDCORE

原点回帰と言う事だが、バンド最初期のクラストと言うより、やはりグラインドの事の様だ。
かなりいかつい。演奏はギターを中心にかなりメタリックに聴こえるし、ハーシュでもある。
野太い声のヴォーカルが、小細工のない直線的な歌い方で、特にいかつい。
そういう演奏とヴォーカルの、ごつごつとした音の塊が聴き手の顔に向かって飛んで来る。音はメタリックだが、パンクのマインドを感じさせて、この作品ではデス・メタルは連想させない。
告知によれば、日本盤 (MCR COMPANY) には約36cmx24cmの6つ折りポスター型日本語訳/裏面はJHONIO (GLOOM) 書き下ろしデザインが付いている。(こちらは輸入盤なのでこれは付いていません。)

EXTREME NOISE TERROR は1985年に英国イングランド Suffolk郡 Ipswichバラ(Borough)で結成した。
結成メンバーはシンガーの2人 Dean Jones と Phil Vane 、及びギタリスト Pete Hurley, ベーシスト Jerry Clay, ドラマー Pig Killer で、デュアル・ヴォーカルの5人編成。
初めはクラストコアのバンドとして結成していて、バンド名も LARM の "extreme noise" スタイルや、それに基づいて LÄRM がアルバム (アナログLP)のインサート(挿入されている紙カード)で自らを "Extreme Noise Terrorist" と呼んでいた事に因んでいる。
Phil Vane は1999-2006年の間を除いてほとんどの期間参加していたが、2011年2月17日に、ベッドで睡眠中に、虚血性脳血管障害 (Cerebral Vascular Accident) により死亡しているのが発見された。

本作は2015年(7th of December 2015)にリリースされた6thスタジオ・アルバム。13曲。
本作は2014年から2015年に録音されている。新ヴォーカリストが加わっていて、本作でも今まで通りに、デュアル・ヴォーカルを聴かせている。
基本的な録音メンバーは、ただ1人になった結成メンバーの Dean Jones (Vocals), 2005年加入の Ollie Jones (Guitar), 2012年加入の Andi Morris (Bass), 2014年加入の新ヴォーカル Ben McCrow (Vocals), 2011-2014年の間参加していた脱退済みの Barney Monger (Drums) の5人程度だ。また、2001-2010年と2011-2014年の間参加していた脱退済みの Paul "Woody" Woodfield (Guitars) も録音に参加している(一部)。ゲストには、リード・ギターで Kody Minus (シンガポールのハードコア・バンド MINUS のメンバー)が参加している。
日本の OUTO の "I Like Cola" のカヴァー "I Like Coca" を収録。日本の MCR COMPANY を初め、イタリアの AGIPUNK, 米国の WILLOWTIP, 英国の GRAVE WAX RECORDS 等からリリースされている。英国の GRAVE WAX RECORDS は ex-CONDEMNED のシンガー (2000-2011年)で、今は ZOMBIFIED の Pete Clarke のやっているレーベル。
LABEL: GRINDSCENE RECORDS (UK) / GRAVE WAX RECORDS (UK)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。
Youtube試聴・MINUS (from Singapore) 国分寺モルガーナ 2014/10/19

(コメント:犬丸)

ABATUAR - vejacion de la bestia / fosa comun 全曲試聴

DEATH METAL

ベスティアル・ブラック・メタル。
ブラスティングのリズムも、スペイン語歌唱のヴォーカルも熱い。 PROCLAMATION 等のような、ロウなブラック・メタル~グラインディング・デス・メタル。
緩急の切れもよく、音質面でのロウネスも程々なので、結構ダイナミックで聴き応えもある。リズムが腹に響き、ベスティアル・ブラック好きなら体を動かしたくなるだろう。
前半3曲の方が音質が良いように思うが、後半の方がややドゥーミーなダークさやゴア・グラインドの要素 (ガテラル・ヴォーカルなど) が入るので、好き好きなのかも知れない。
"bestial" は "Like a beast" (獣のような) の意味だが、タイトルにある "bestia" はスペイン語で "beast" なので、バンド自身ベスティアル・ブラック・メタルをかかげていると考えて良いだろう。単純な音楽性だが、だからこそ強い。

ABATUAR は2013年にヴォーカルとドラムズの Cadaver (Jose Miguel Quintero) がスタートさせた。
デモのセッション・メンバーである2人を加えた、3人編成とも書かれているが、現在の Bandcamp の1stデモのオフィシャル・ページでは、 Cadaver のみが正メンバーとされている。

"vejación de la bestia" は2004年(24 March 2014)にパナマの LÓGICA CIEGA からリリースされた1stデモ。3曲(9:09)。
100本限定のカセット・テープだった。
バンド・メンバーは Cadaver のみで、Session・メンバーとして、リード・ギターで Yigo Manzo (ATROFIA, HATROSS), ギターで Anibal Jr Sucre (ABERRANTE, HATROSS) が参加している。 Rodrigo Enrique Manzo (HATROSS, JUVENTUD PODRIDAのメンバー) が録音とミキシングをした。

"fosa comú:n" は2015年(November 23rd, 2015)にパナマの PUS Records からリリースされた2ndデモ。5曲。
こちらもフォーマットはカセット・テープ。
前作と同じ2人、 Yigo Manzo と Anibal Sucre がセッション・メンバーとして参加している。

"vejacion de la bestia / fosa comun" は2015年にリリースされた1stアルバム。8曲(22:55)。
先に述べた2作のデモを収録している。
LABEL: DUNKELHEIT PRODUKTIONEN (ドイツ)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

MYSTIFIER - goetia deluxe edition (2CD) (HAMMERHEART RECORDS 2015) オリジナル全曲試聴

BLACK METAL

初期のブラック・メタルとして、日本でも重要視され、カルトと捉えられている。しかし、ロウなアンダーグラウンド性だけではない点も注目される。
スラッシュ・メタルを基にした疾走感の上に、ブラック・メタルの邪悪性を加えた、いわゆるサタニック・メタル。
邪悪性は、そのダークでメロディックな楽曲や、ロウでダーティーな演奏のサウンドによる所と共に、同様にロウでダーティーなヴォーカルによる所も大きい。
ギターを中心にシャリシャリのサウンドで疾走する、ヤケクソなパートと、ヴォーカルがのたうつ様なメロディーを歌う、ドゥーミーなスロー・テンポのパートをミックッスした展開。しかし2つのパートが分離しているのではなく、このバンドはかなり自由自在に速度変化を行っている。
この作品はロウなだけでない事も注目される。録音がいくらかこもり気味のせいもあってだろうか、ヤケクソの疾走パートがあまりラウドでなく、それ以外の面が目立つ。具体的には、オカルティックな感じ(ゴシッキーな感じ)の強い曲が多く、ほとんどの曲がオカルティックに、時にはスペーシーに始まる。ドゥームっぽい曲もある。所々でメロディックなギター・リフも取り入れられていて、邪悪性が強い印象を与える。ヴォーカルにエフェクトをかけている曲がある。ギター・リフには進化の予兆のような、コールドな感じの部分もある。
次作はさらに違った要素、オペラや演劇を思わせる要素まで取り込み、革新的な作品になっている。

MYSTIFIER は1989年にブラジル Bahia州 Salvador市で結成した。
1989年のメンバーは、ベーシスト(2000年からギター担当にシフト)の Beelzeebubth (2015年現時点で唯一のオリジナル・メンバーとして在籍中), ドラマーの Lucifuge Rofocale (1998年まで), ギタリストの Behemoth (1994年まで), シンガーの Meugninousouan (1992年まで) の4人。

本作は1993年(June 19th, 1993)にフランスの OSMOSE PRODUCTIONS からリリースされた2ndアルバム。オリジナルは9トラック(56:02)。

こちらは2015年にリリースされた再発盤。2枚組。全20曲(トラック)。
ディスク 1 はオリジナルのアルバム。オリジナルではトラック8に収録されていた2曲が、このヴァージョンでは分割してインデックスされているため、表示は10トラック。
ディスク 2 はライヴを10曲収録。これらのライヴは、1990年に Metal Rock Festival (Sao Vicente, Bahia) で、同じ年に Pacha Club (Salvador, Bahia) で、1994年に Garage Art Cult (Rio de Janeiro) で収録された。彼らの90年代のライヴは、今の所 Youtube でも見つからない貴重なもの。
LABEL: HAMMERHEART RECORDS (オランダ)

Youtube試聴・LIVE を除く全曲試聴(今回のヴァージョンの DISC 1 のみ)
song365試聴・LIVE を除く全曲試聴(今回のヴァージョンの DISC 1 のみ)

(コメント:犬丸)