比叡山系の登山口と登山道・1 比叡山系最北の宮メズラと 魚の子山へ 気軽に登れる 快適な林道。小出石公民館前バス停から60分で山頂へ

山名のある山では比叡山系最北の宮メズラと, 魚の子山へ, 天候の影響が少なく気軽に登れる, 快適な林道。小出石公民館前バス停から60分弱, 登山口から40分で山頂へ。

近郊登山・ハイキング
~京都東山と比叡山系の山の道

比叡山系の登山口と登山道・1

ルート:
公民館前バス停(京都市左京区大原小出石町)…登山口:公民館前バス停北13分程度の林道入口(三谷口バス停北500m)~[三谷口東側の林道※]~宮メズラ~魚の子山~[三谷口東側の林道※]~登山口…公民館前バス停
所要時間(往復): 1時間49分

≪凡例 / … = 里の道の区間/ ~ = 山道の区間 / [括弧内] = 道の名前 / ※ = 仮称≫
本文中に地理院地図を表示している場合: この地図は地形が良く判るものですが、記載されている道の中には現在通行できない道もかなりあり、道の位置や状態も異なる場合があります。歩く際は記事で確認してください。

¶特徴

比叡山系で、名前の付いているピークとしては一番北にあるのが宮メズラ。その南側すぐには三角点のある魚の子山もある。いずれの山の名前も、滋賀県伊香立の字名だ。この辺りにはいろいろな山道があるが、今日は一番歩きやすいコースで宮メズラに行く。舗装のない林道だが、小石も少なく、やや遠回りになるが傾斜もゆるく、針葉樹の植林地帯ながら、道幅があり明るい。山散歩にも適当。ただしハイキングコースではないので、道標はないので、戻り道が判らなくならない様に、往路でも道の周りを良く見ておく必要がある。

¶概要

宮メズラへの登山ルートはいくつかあるが、比較的知られているルートはあまり歩きやすい道ではなく、加えて京都側からの登山口へのアクセスがあまり良くないルートもある。私としては、以前もう一つのブログ「付゛録゛」の記事「宮メズラ :登山口からわずか25分で石楠花の群落」に書いた「途中峠手前約220mから登る尾根道ルート」と本記事のルートがとてもストレートで使いやすいと思う。「途中峠手前約220mから登る尾根道ルート」は所要時間が短くルートもわかりやすい山道だが、唯一、登山口付近の足場の悪さが難点だ。

その点、こちらのルートはほとんどの区間が状態の良い林道で、天候なども心配しなくて良い。さらにこの林道は、路面がごつごつしていたりぬかるんでいたりもせず、歩きやすい土が主体の林道だ。二ノ瀬ユリなどと比較しても歩きやすく明るい穏やかな道だ。以前書いた「途中峠手前約220mから登る尾根道ルート」を往路に、本記事のルートを復路にすれば同じルートで往復せずに済む。周回ルートに近くなるので車で来る場合にも良いかと思う。が、どこかに違法駐車するのか問題。

なお、山蛭の多い地帯なので、この林道が一番少ないと思えるが、何らかの対策が必要かと思う。

¶詳細(段落先頭の x時間xx分 は所要時間の一例)

小出石公民館
0時間00分 小出石の「公民館前」バス停で下車。そのままバスの進行方向に歩く。
写真の公民館はバス停のある旧街道から少し西側の山手に入った所にある。
京都バスの小出石行きの終着駅は小出石ではなく、その次の公民館前バス停。蛇足ながら、国道477号線を西に行くとかで「小出石」で下車するなら、小出石の手前で「降車ボタン」を押さないと終点の「公民館前」まで来てしまうかもしれない。

0時間02分 国道477号線・国道367号線(国道のコード・シェア)に出る。左に(進行方向北向き位)に進む。

小出石の八幡神社
0時間05分 右側に八幡神社と大きなあすなろの木がある。

0時間07分 三谷口バス停。この標識柱は道路の右側にだけある。

0時間09分 特大エビフライの看板が道路の左に、その「うっどぎゃらりい」が右にある。
この後右側が川になり、川の向かい岸に国道と平行する形で林道がある。川には腐った丸木橋もかかっていたが、まだ渡る必要はない。腐った丸木橋は私の体重に耐えられそうにない。

0時間13分 国道の右側を流れていた川が左側に移ると、山裾の林道に入れる所がある。ここから林道に入り、左手(北)に進む。

この林道は支線が多いが、今回歩いたルートは、0時間33分の地点まで本線を進む。そこから本線とあまり違いのない支線(多分)に入る。従って、明らかに支線に見えるような支線は無視すれば良い。
(2018年3月13日追記ここから)0時間33分の地点で左折しますが、左折が本線で直進が支線かも知れません。11日に歩いたところ、直進方向は倒木が放置されているので最近車が入っていない様です。(2018年3月13日追記ここまで)

0時間14分 道は右に折れて、山に向かって行く。進行方向は東になる。

0時間14分 分岐。道は右にカーブしている。カーブの途中に、本線よりさらに右に折れる枝道がある。カーブの内側の枝道に入らず、外側の本線を進む。

0時間16分 再び右にカーブする。カーブの終わり近くに分岐があり、左に枝道が二本ある。左の二本の枝道には入らず、一番右寄りの本線を進む。
左の二つの道は林道としては程なく行き止まりになっている。

0時間23分 右に分岐があるが、直進する。
右側の分岐はすぐに行き止まりになっている。

0時間26分 右に分岐があるが、直進する。
この分岐はまだ調査していない。

0時間26分 左手前方向に分岐がある。直進する。
左手前方向から山の腹を降りて来る道がある。かなり細いので気付かないかも知れない。

0時間30分 右に分岐がある。直進する。
右の分岐は下り坂の道で、行先は不明。

0時間33分 直進と左分岐の三叉路がある。左に曲がる。
左は上り坂で、分岐の後すぐに左にカーブする。直進方向は緩い下り坂になる。直進する道と左の道は、道幅は同じ位で維持管理のグレードもあまり変わりはない。車の通行は直進の方が少し多い様なので、一応、直進が本線だと考えているが、確かではない。

左に折れるのが支線だと仮定して、今回の林道区間で本線から外れるのはこの分岐だけ。ここから林道の終点までの間にも、左手に下って行く枝道(支線の支線)が幾つかあるが、そちらに入らず、このままこの支線を進む。
(2018年3月13日追記ここから)ここで左折が本線で直進が支線かも知れません。11日に歩いたところ、直進方向は倒木が放置されていて最近は維持作業が行われていません。左折の方は最近車が入った形跡がある様に見えました。(2018年3月13日追記ここまで)

0時間36分 この後1分ほど下り坂になる。

0時間37分 分岐がある。左に下る枝道がある。直進する。
この辺りから平坦になり、緩い上り下りを繰り返す。前回書いた尾根道と比べて、かなり遠回りになっているが、のどかな道なので許せる。

0時間37分 右に尾根道との接点あり。この尾根道は仰木峠から北進してくる長い尾根道。

0時間38分 右に尾根道との接点あり。

0時間39分 分岐がある。左に下がって行く枝道がある。直進する。

0時間41分 右に熊の罠と尾根道との接点がある。

0時間43分 この付近は松の落葉が多い。林道にしては踏み心地が良い。

0時間46分 林道の終点。直進する。
林道の終点の右寄りにある直進する山道に入る。断続的な軽い上り坂を進む。いま、尾根の極近くを尾根に向かって進んでいる状況。なので多少右に反(そ)れても左に反れても、すぐに尾根に到達する。この部分はどこでも歩きやすく、どこでも歩けなくはないので、踏み跡が分散していて薄いが、気にせず気楽に進めば良い。

0時間47分 尾根筋に出る。右折する(上方へ進む)。
この地点は、2017年4月現在、幾つものテープやリボンで標(しる)し付けされていた。ここを右折して尾根を上がる。初めは傾斜がきついが、1分ほどすると歩きやすい道になる。

尾根に出た時点では踏み跡が分散していて不鮮明かもしれないが、「尾根を上がっていく」と道がはっきりしてくる。

0時間50分 主尾根に出る。左折する。
右手が魚の子山、左手が宮めずら。

帰りのためにこの地点を良く覚えておく。主尾根のこの地点からは支尾根がある事が判りにくく、多分全く気付かないと思う。標(しる)し付けされていても、大抵いつも標しは少ない様だ。特徴のない場所なので注意。テープなど持参しても良い。
(2018年4月22日追記ここから)最近はこの道の利用が多くなっているらしく、標が増えています。(2018年4月22日追記ここまで)

0時間52分 宮めずら山頂。魚の子山へは折り返す。

魚の子山の山頂
0時間59分 魚の子山の山頂。元来たルートで降りるのであれば再び折り返す。
仰木峠方向はいずれ記事を書きますが、北行き(仰木峠方面→宮メズラ)と比べて南行き(宮メズラ→仰木峠方面)は道がわかりにくいので不用意に仰木峠方向に進まないでほしい。

1時間06分 「0時間50分」の地点。左折する。支尾根へ進む。

1時間09分 下り坂が急になり、その後すぐに緩くなる地点がある。緩くなった所で左手前に曲がる。林道の終点が見えている。

下り坂が緩い区間は短いので気付かずに通過してしまわないように注意。

1時間09分 林道に入る。左右に伸びる林道に行き当たる地点(0時間33分の地点)まで、どんどん直進する。
途中で右手から支線が二本合流して来る。松の落葉の多い所もあり、道沿い、特に右手崖下側は雑木が多く、日照が多い。林道歩きは一般論としては好きではないが、この林道はの雰囲気はどかで好ましい。特にこの区間は視界も開けていて気持ち良く、鄙(ひな)びた雰囲気が好きだ。

1時間22分 T型三差路。右に進む。
歩いてきた林道(多分支線)は右にカーブを切りながら坂を下り、左右に伸びる平坦な林道(多分本線)に行き当たる。ここが登りの「0時間33分」の地点。左方向は緩い下り坂、右は少しだけ下って、すぐに左にカーブして平坦になる。ここを右に進む。

京都市左京区、大原小出石から宮メズラへ。林道のつつじ
1時間23分 平坦な道から、じきに下り坂になる。その辺り、右手につつじとたむしばが一緒に咲いていた。これは上手く写せなかった。写真はその2分ほど後で撮影したつつじだけ。(2017年4月18日)

1時間36分 林道入口。国道に出て左へ進む。

1時間40分 左側に特大えひフライの「うっどぎゃらりー」がある。

1時間41分 三谷口バス停。標識柱は左側のみ。

1時間46分 橋を渡る。

1時間48分 北橋を渡る。

1時間49分 左側の砂利の広場が公民館前バス停。標識柱は道沿いに立っている。バスは5分前に走り去った後だった。バス停を過ぎた所の左手にお寺がある。バス停の左手は川で視界が開けているのですぐわかる。時間があるのでそちらへ行ってみた。

小出石の曹洞宗の禅寺、正圓寺 小出石の正圓寺の前の川沿いの大きな桜の木
1時間50分 大原小出石にある曹洞宗の禅寺、正圓寺。そしてその前の川沿いの広場に生えている数本の大きな桜の木。

歩いた日:2017年4月18日(復路区間)、2017年4月25日(往路区間)、その他

写真は2017年4月25日撮影。但し、つつじは2017年4月18日、橋から寺は2017年3月撮影。

初稿:2017年7月20日 ブログ付゛録゛で公開

第2稿:2017年8月13日 1時間22分部分の説明の間違いを訂正し、分かりやすく書き直しました。付゛録゛から2018年3月6日に削除。

第3稿:2018年3月6日 全面的に書直し、画像を挿入。blogねこメール通信で公開。

第4稿:2018年3月7日 レイアウトを修正してコラムを明確化。合わせてコラム内の表現を修正。

第5稿:2018年4月14日 「ルート」の部分の表記を修正。全体の誤字を訂正。

ご挨拶

この記事はブログ付゛録゛から引っ越してきました。
今まで山歩きの記事はブログ付゛録゛にアップしておりましたが、都合により、今後は一部をblogねこメール通信にアップいたします。
今後とも、よろしくお願い致します。

STUDFAUST - where the underdogs bark 全曲試聴(多分)

PUNK METAL

音はMotorhead, Sex Pistols, Wasp, Twisted Sister, Exploited等の混合物。
こういうの好きなんですが、店のどのジャンルにも入らないので入荷の予定はしていません。
だったのですが入荷いたします。この記事は014/08/27 11:26に公開した記事を一部書き直したものです。

2011年にノルウェーで、 Tore Bratseth (Stud Bronson) と Bard Faust が結成。

本作は2014年9月1日に SOULSELLER RECORDS からリリースされたEP。7曲収録。
録音時のメンバーはギターとヴォーカルが Tore Bratseth (ex-OLD FUNERAL, BOMBERS, BATALLION), ドラムズが Bard Faust (ex-EMPEROR, BLOOD TSUNAMI, MONGO NINJA, ABORYM), ベースが Pete Evil (BLOOD TSUNAMI ,HELLRIDE, MONGO NINJA) の3人。
BOMBERS はモーターヘッドのトリビュート・バンド。

soundcloud試聴・7曲(20:05)・多分全曲

(コメント:犬丸)

ALL HALLOWS EVE - dreaming

GOTHIC ROCK / DARKWAVE

ゆったりした良いメロディー。それを歌うヴォーカルは Bianca Stucker (VIOLET) の甘く落ち着いた声と、それと対照的な Jorg Kleudgen (THE HOUSE OF USHER) だと思うが、冗談ではなしに、女性ヴォーカルだけの方が良い気持ち。もちろん対比効果を出している訳で、甘い声だけではない方が良いのだろう。
エコー多い目のヴォーカルとちょっとアンビエントな響き。甘美でほのかな哀感や余裕の感覚が、気持ち良くくつろがせる。また、男性ヴォーカルは暗くてパワフル、ギターはパワフルで、甘美なだけではなく十分バランスもとれている。

ALL HALLOWS EVE はドイツのギタリスト(及びキーボード) Tom O'Connell (SWEET ERMENGARDE, DOWNSCARRED) とベーシスト Lars Kappeler (SWEET ERMENGARDE, NEON DREAM) の2人を中心としたプロジェクトのようだ。

本作が ALL HALLOWS EVE のデヴュー・アルバム。11曲収録。
このアルバムは2014年4月25日にドイツの ECHOZONE (SOUL FOOD) からリリースされた。(バンドのインフォメーションでは2013年発表。)
次作(アルバム) "Exit to Eden" がリリース予定と書かれている。

YOUTUBEの映像(試聴) "Dreaming"
YOUTUBEの映像(試聴) "Fafe Away"
バンドのreverbnationの試聴ページ

(コメント:犬丸)

HALFWAY TO GONE - second season 全曲試聴

STONER / SLUDGE

ヘヴィーでロウなサザン・ロック・ストーナー。どことなく前世紀の響きという感じがする。 DUAN ALLMAN がギターを弾く BLACK SABBATH だと書いている人がいた。 Lou Gorra のヴォーカルはやや甲高いがスモーキーでダーティーで渋い。

HALF WAY TO GONE は1999年に米国 New Jersey 州 Long Branch 市で結成した。
最初は ex-SCENE KILLER の2人 Lee Stuart (G) と Lou Gorra (Bass, Vo) の2人で結成したようだ。 Lou Gorra の参加しているバンドでは SOLARIZED も人気が高かった。
ドラマーは時々変わっている。 Danny Gollin という人が主だが、一時 (2001-2003年) SUPER HEAVY GOAT ASS などの Kenny Wagner (R.I.P. 2016) という人も参加していた。

本作は2002年3月12日に米国の SMALL STONE RECORDINGS からリリースされた2ndアルバム。12曲(43:30)収録。
Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

BLACK QUEEN - fever daydream 全曲試聴

ELECTRONIC / ALTERNATIVE / INDUSTRIAL

エレクトロ・オルタナティヴ。一癖あるメンバー達で、色々な要素がミックスされていて一言で言える音ではない。しかしエレクトロニカよりもインダストリアルな感じが強い。ちょっとアダルトでポップな5曲目のような曲もあれば、ニュー・ウェイヴ初期のリヴァイヴァル的な要素を感じる所もある。ヴォーカルは全編クルーン(=ささやき系)でラウドなところは無いが、エフェクターを使った部分が多く、変化が多く、かなりアクが強いもの。ギターも入っているのでバンド・サウンドと言えるが、(ややミニマルな)エレクトロの感じが強い。

BLACK QUEEN は、2011年に、米国 California 州 Los Angeles 市で結成し始めた。
当初 DILLINGER ESCAPE PLAN のシンガー Greg Puciato と NINE INCH NAILS や DILLINGER ESCAPE PLAN でギターのテクニカルを担当していた Steven Alexander と言う人の2人で曲を作り始め、その後エレクトロニカ・バンド TELEFON TEL AVIV ( Charlie Cooper 死後はソロ・プロジェクト)やエレクトロニカのソロ・プロジェクト SONS OF MAGDALENE (ミニマルでダーク)の人間で NINE INCH NAILS のツアー・メンバーだった Joshua Eustis が加わった。

この作品は2016年1月29日に BLACK QUEEN が自主リリースし、 BANDCAMP で販売した1stアルバム。10曲。
但し自主リリース盤 (GTIN13コード: 0859715883923) は現在バンドの手元では完売で、 BANDCAMP では販売終了となっている。オーストラリアでは2016年3月4日に RIOT! ENTERTAINMENT レーベル(Universal Music Australia 流通)からリリース (GTIN13コード: 0602547817754) された。こちらは2017年2月初め時点では販売中。
バンド・メンバーの他に Additional Personnel としてベーシストの Matt McJunkins (A PERFECT CIRCLE, ASHES DIVIDE, BETA MACHINE), ドラマーの Jeff Friedl (ASHES DIVIDE, BETA MACHINE), ドラマーの Chris Hornbrook (POISON THE WELL, SENSES FAIL), Steve Evetts (DILLINGER ESCAPE PLAN や GLASSJAW のプロデューサー) がクレジットされている。プロデュースとミックス、マスターはバンド自身。製作指揮(エグゼクティブ・プロデューサー)は Justin Meldal-Johnsen (NINE INCH NAILS や TEGAN AND SARA のプロデューサー)が担当。

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

MONO - one step more and you die 全曲試聴

(JAPANESE ARTISTS) POST-ROCK / INDIE ROCK

インスト・ポスト・ロック。彼らの最近の作品で言えば "rays of darkness" (2014年)の様な、暗さが基調となったアルバム。
静かなパートから激しい盛り上がりまでダイナミックな展開をする。そのすべてを、滲み出てくるような陰湿な暗さが覆いつくしている。しかし、ポストロックといえばそれ相当に心地良さを感じさせるバンドや作品が多いが、本作でも叙情性に満ちた6曲目 "Loco Tracks" 等がその代表格と言えるだろう。スローパートからの盛り上がりにも、均整の取れた美しさがある。

MONO は1999年に東京で結成した。
作曲などの準備を進めていた旧友の Takaakira "Taka" Goto と Hideki "Yoda" Suematsu に、1999年12月には、ベーシスト(女性)とドラマーが加わり、本格的にスタートした。
初ライブは2000年1月に東京世田谷の Club 251 で行った。また2000年11月にはニュー・ヨーク Mercury Lounge でライヴを行い、当初からワールドワイドな活動を目指した。
1stアルバム "Under The Pipal Tree" は2001年に、現代音楽系ミュージシャン John Zorn が主宰するニュー・ヨークの TZADIK レーベルからリリースされている。

今回ご紹介した作品は2002年10月2日に、日本の MUSIC MINE INC. からリリースされた2ndアルバム。8曲収録。
バンド・メンバーは 後藤 "Taka" 孝顕(たかあきら)(ギター)、Hideki "Yoda" Suematsu(ギター)、Tamaki Kunishi(ベース)、高田康則(やすのり)(ドラムズ)の4人。
他にセッション・メンバーでチェロが加えらている。
MUSIC MINE INC. は LESS THAN TV の親(兄弟?)会社で、旧リクルート系(現在はイオン系?)。
今回の入荷は2003年4月8日に米国の ARENA ROCK からリリースされた米国ヴァージョン、デジパック仕様。
収録曲は MUSIC MINE INC. 盤と同じ。この作品は、同じ2003年に英国 RYKODISC からもリリースされ、その後米国 TEMPORARY RESIDENCE LIMITED からも発売されて、彼らの名前はさらに世界的なものになった。
2003年には本アルバム発売のツアーを日本, 米国, スウェーデンで行い、そのほか カナダ, スイス, ベルギー, ハンガリー, オランダ, フランス, 英国でも、初めてのライヴを行った。

Youtube試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

DESERT CITY SOUNDTRACK - perfect addiction 全曲試聴

EMOCORE

ダークで、けだるく、憂鬱。沈み込む様なエモーション。歪んだ、でもどこか魅力を秘めたポップなメロディーたち。
このバンドは、エクスペリメンタル、ポストロックの様式を持ちながらポップとも縁を切らない、微妙なスタンスだった。ややダウンテンポ中心の重苦しいリズム感。グランジ的なノイズ・ギター。ピアノはぽろぽろと切ないメロディーを聴かせたり重厚に響いたりと、3ピースと言う編成でもあり、ピアノが特に目立つ。鬱陶しく力の抜けたヴォーカルが漂うように歌う。ベースはピアニストが担当することもあるがベースの聴こえない曲も多い様に思う。

DESERT CITY SOUNDTRACK は1999年に米国 Oregon 州 Portland 市で結成した。
California 州 Santa Rosa 市の EMOCORE / MATH ROCK バンド EDALINE は1999年に解散した。 DESERT CITY SOUNDTRACK の結成メンバーは EDALINE のメンバーだった2人 Cory Gray (keys, vocals, trumpet, EDALINE には録音のみ参加) と Matt Simon Carillo (vocals, guitar)、そして Brian Wright (drums) の3人で最後まで替わらなかった。

本作は2005年9月13日に、米国の DEEP ELM RECORDS からリリースされた2ndフルアルバム。12曲収録。

bandcamp 全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

MONO - new york soundtracks 全曲試聴

JA_POST-ROCK / INDIE ROCK / EXPERIMENTAL

税抜価格¥2200+消費税

MONO の2ndアルバムの7曲のリミックス集。
ニュー・ヨークをベースに活動する7アーティストが1曲づつ担当。 MONO の繊細なサウンドとこれらのアーティストの個性のコラボレーションになっているが、やはり曲が変わるごとに万華鏡のように変化する意外性もある。オリジナル・アルバムとは異なる曲順もその点を考えた物になっている、と推測できる。個人的には Dub Remix やCassette Remix 等印象が深いが、さて、あなたは。

MONOは日本国 東京都で、1999年1月から結成にかかり、1999年12月に4人が結成した。

本作は2004年2月18日にバンド自身が主宰する日本の HUMAN HIGHWAY レーベルからリリースされたリミックス・アルバム。7曲。
2ndアルバム "One Step More and You Die" 収録曲のリミックス6曲と、後1曲は2ndアルバムの曲とはタイトルが異なるが2ndの曲のリミックスに聴こえる。
プロデュースは Aki Onda(恩田 晃)、リミックスは Loren Mazzacane Connors, Calla, Marina Rosenfeld, DJ Olive, Raz Mesinai, Aki Onda, Jackie O Motherfucker 。
米国では ARENA ROCK からCDが、 TEMPORARY RESIDENCE LIMITED から VYNAL LP がリリースされた。英国では RYKODISC からCDが、いずれも2004年にリリースされた。

MY-ZAYCEV.NET 試聴・本作1曲目 Giant Me On The Other Side (Remix)
MY-ZAYCEV.NET 試聴・本作2曲目 Where Am I (Shoutman Remix)
soundcloud 試聴・本作3曲目 Sabbath (Unholy Sabbath Remix)
Youtube 試聴・本作4曲目 Halo (One Note Dub Remix)
MY-ZAYCEV.NET 試聴・本作5曲目 Com (Earth Remix)
MY-ZAYCEV.NET 試聴・本作6曲目 6 Loco Tracks (Cassette Remix)
Youtube 試聴・本作7曲目 Late City Final (Remix)
MusicMP3試聴・2ndアルバム "One Step More and You Die" 全曲

(コメント:犬丸)

KOUFAX - koufax (4 songs ep)

INDIE ROCK / EMOCORE / ALTERNATIVE

エモコア。
ムーグ・シンセ(アナログ・シンセサイザー)やキーボードをフューチャーした、軽快なギター・サウンドをバックに、哀愁とポップネスが溶け合ったメロディー。ポップでキャッチーだが、メロディーの哀愁も心に残る。
ヴォーカルはややねちっこいが青春を感じさせるタイプ。
ポスト GET UP KIDS と称されていたが、サウンド面では、アナログシンセを使うと言う発想が彼らのスタイルを象徴している。

KOUFAX は1999年に主に米国 Ohio 州 Toledo 市のメンバー(一部 Michigan 州 Detroit 市のメンバー)が結成した。
元 JOSHUA の Robert Suchan がシンガー / ギタリストを務め、その他の結成メンバーはキーボード / ピアノの Sean Grogan, ドラムズの Dave Shettler ベースの Andrew Cameron で、4人だった。
1999年にデヴューEP(本作)をリリース。本作は GET UP KIDS の注目を引きツアーを共にしたほか、 GET UP KIDS が VAGRANT RECORDS 内に設立した HEROES AND VILLAINS と契約。2ndアルバム(2002年)までは VAGRANT からリリースされた。
1stフルアルバム(2000年)の後、セコンド・キーボーディスト Jared Rosenberg をくわえた5人編成の時期もあるが、2年後には Suchan, Shettler, Rosenberg, Ben Force (guitar/bass/vocals)の4人編成に戻っている。
その後ベーシストが Robert Pope に、ドラマーが Ryan Pope に替わって、DOGHOUSE から3rdアルバム(2005年)をリリース。
4thアルバム(2008年)も DOGHOUSE からリリースしている。
解散の告知がないので、 Wikipedia (英語版)でも現存の扱いだが、活動の実体はなく、バンドのウエブサイトは消滅している。
なお Robert Suchan が元いた JOSHUA の1stアルバムは1999年のリリースで、2002年の2ndの後2004年にシングルを発表して以後は活動がなかったが、2011年に新アルバムを発表している。

本作は1999年(October 26, 1999)に米国の DOGHOUSE RECORDS からリリースされた4曲収録のEP。

ololo.fm試聴・本作3曲目"Going To Happen"
youtube試聴・本作以外の KOUFAX

(コメント:犬丸)

JAPANESE TORTURE COMEDY HOUR / LOCKWELD

NOISE GRIND

JAPANESE TORTURE COMEDY HOUR はノイズ・ユニットとも言われる。環境音楽的な感じもあるスローな部分に、クラストにも聴こえるファストに畳み掛ける部分やミクスチャーっぽい部分等を交えて展開する。ラウド・ロックンロールな感覚もあり、グラインドコアやハードコア・パンクのファンから支持されている。

LOCKWELD はアヴァンギャルドなノイズバンド。グラインダーやチェインソーも使う。ダークでブルータルでインダストリアルなサウンドで、インパクトがある。

JAPANESE TORTURE COMEDY HOUR は1996年に米国で結成した。
結成メンバーは Scott Hull, Tim Morse, Andrew Kokes の3人。2006年以後数人が加わった。
AGORAPHOBIC NOSEBLEED の Jay Randall も1998年から参加し、その後、メンバーは彼1人になっている。2011年に GRINDCORE KARAOKE レーベルからリリースされた3枚のアルバムは、いずれも Randall 一人により以前に録音されていたノイズのテープが音源。

LOCKWELD は1993年に米国 Ohio 州 Cleveland 市で結成した。
メンバーは APARTMENT 213 の Steve Makita と LEAGUE OF CRAFTY GUITARISTS の Karen Thomas の2人。

本作は1997年に米国の HEARTPLUG RECORDS からリリースされた JAPANESE TORTURE COMEDY HOUR と LOCKWELD のスプリット・アルバム。それぞれ13曲と2曲を、合計で15曲を収録している。
JAPANESE TORTURE COMEDY HOUR の本作録音時のバンドメンバーは SCOTT HULL と JAY RANDALL を含む3~5人の様だ(不確実)。

(コメント:犬丸)

NAILS - you will never be one of us 全曲試聴

CHAOTIC NOISE GRIND / DEATHCORE

最後の曲は8分14秒あり、彼らとしては異例の長さ。まずは、気になるこの曲から試聴を開始。ヘヴィーネスを最大にしながら、パワーヴァイオレンス的なノイジーな勢いも生かしたサウンド。展開や構成は知性の発達を感じさせる。
ダウンテンポなパートが少なかった前作よりはモッシーな感じもあるが、全体からすれば一部にとどまり、ダークさからはブラック・メタルを想起させる。グラインドコア、パワーヴァイオレンス、デス・メタリック・ハードコア、メタリック・ダーク・クラストと、ジャンルが微妙なバンド。今まで通り無機質な感覚はあるが、トラディショナル・ハードコア的な熱さも著しく、本作からはノイズ・グラインドという印象を強く受ける。

NAILS は2007年12月(2009年説あり)に、米国 California 州南部 Oxnard 市で結成した。
結成メンバーは ex-CARRY ON / ex-TERROR (いずれも結成から加わっていた)のギタリスト/シンガー Todd Jones 、現在エクスペリメンタル・メタルコア・バンド DISGRACE のシンガーとグルーヴ・ドゥーム・メタルコア・バンド TWITCHING TONGUES のギタリスト/シンガーを務めていて NAILS ではドラムズを担当する Taylor Young 、ギターも弾くが NAILS ではベース・ギターを担当する John Gianelli の3人。

この作品は2016年6月17日に各国の NUCLEAR BLAST レーベルからリリースされた、 NAILS の3rdアルバム。10曲(21:43)収録。
バンド・メンバーは結成時の3人のまま。1曲目のコーラスに、 BARONESS の John Baizley 、 BLACKLISTED の George Hirsch 、 CONVERGE の Jacob Bannon 、 NEUROSIS の Scott Kelly (以上はいずれもそのバンドのシンガー)、 EBM / インダストリアル・ハードコア・バンド YOUTH CODE の Sara Taylor と Ryan George (この2人が YOUTH CODE の全員)、その他が参加している。
プロデュースは Kurt Ballou が、アートワークは一人ブラック・メタル Leviathan の Wrest が担当した。

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

IN MOURNING - Afterglow 全曲試聴

PROGRESSIVE MELODIC DEATH METAL

整然とした整合性の高い音と、山あり谷ありで複雑だが整合性の高い展開。ストレートなデス・メタルではなく、ゴシックやブラック・メタル、デス・メタル、ポスト・メタル要素も感じられる。
ヴォーカルはグロウルとクリーン。
ギターは音色も色々に変化し多様な音楽性を聴かせる。
曲は叙情メロディーで主にミドル・テンポ。
展開には起伏が多いがスムーズで整合性が高く、それほどドラマティックと言うのではないが、強い印象を残す。
人間的な温もりのある叙情性が非人間的な冷たさに取り囲まれ・対比されて、聴いていると閉塞感と孤独を感じさせる所。硬質なグロウルをフューチャーした、かなり残虐性のあるラウドなパート。陰りのあるクリーン・ヴォイスのしめっぽい浮遊感など様々に変化しながらも、ゴシック的なダークネスが軸となって展開する。

IN MOURNING は2000年にスウェーデン Dalarnas 県(lan) Falun 市で結成した。
当時のメンバーは、現在も加わっている2人、Pierre Stam (Bass) と Tobias Netzell (Guitars, Vocals) に、前作まで加わっていた Christian Netzell (Drums, 2014年まで) 、1stアルバム以前に脱退した Tommy Eriksson (Guitars, 2003年まで) の4人。
2006年以後はギターが3人になり5人編成。
2014年から参加の新ドラマー Daniel Liljekvist は Katatonia に長い間(1999-2014)参加していた人。

この作品は2016年5月20日にポーランドの AGONIA RECORDS から、 CD 、限定デジパック CD 、デジタル DL でリリースされた4thアルバム。 VYNYL ヴァージョンは6月10日にリリースされている。いずれも7曲、53:46収録している。
Daniel Liljekvist 参加後の第1作になる。

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

DISRESPECT - complete 2004 recordings

HARDCORE / POLITICAL PUNK

80年代英国パンクに影響を受けたスタイルの米国のハードコア・パンク。
シャウト・ヴォーカル、シンガロング、軽快な疾走感(高速ではなく快速程度)と弾(はじ)ける様なリズム感、濃厚なパンク・フレーバーからなるサウンド。ポリティカルな歌詞も存在感が高い。

DISRESPECT は2002年の春に、米国 Minnesota 州 Minneapolis 市で結成した。
ギターは MISERY の John Greenslit 、ベースは Darren 、ドラムズは MISERY の Gary Winger (ここでは Gutz名義) 、ヴォーカルには CIVIL DISOBEDIENCE の Andre (ここではDre) 、 PISSED のベーシスト (PROFANE EXISTENCE レーベルの設立者の1人で Profane Existence Zine の編集者でもある) Dan Siskind (ここでは Dan) 、 Molly の男女3人が参加している。その他、 DESTROY! のベーシスト Troll も参加していた。

このCDは2004年に米国 PROFANE EXISTENCE からリリースされた編集盤。12曲、29:24収録。
本CDには、2枚の7インチ・ヴァイナル(アナログ盤) EP を収録している。
EP "Disrespect" は2004年1月18日に録音した彼らのデヴュー作品で5曲収録。
EP "Justice in a Bag" が2004年7月31日に録音した2作目で4曲収録。
また、このCDは以上の9曲に加えて、 "Justice in a Bag" の録音セッションから未発表の3曲を収録している。いずれもカヴァー曲で、原曲も彼らと良く似た感じの ABRASIVE WHEELS の "Vicious Circle" 、日本でもパンクスに人気のあった L7 の "Just Like Me" 、ロックンロール・スタイルの原曲からパンク色を強めた TURBONEGRO の "Denim Demon" の3曲。いずれも彼らのお気に入りの曲だと思われ、音楽性を理解する上でも参考になるだろう。

Youtube試聴・LIVEの様子(本作には収録されていません)
Youtube試聴・本作6曲目 "Justice in a Bag"

(コメント:犬丸)

VARIOUS ARTISTS - Take Warning: Songs of Operation Ivy 全曲試聴

SKA-CORE / SKA-PUNK

本作は OPERATION IVY のトリビュート作品で、音楽的内容は色々だが、この1枚で1997年当時のシーンを体感できるアルバムになっている。
色々なバンドが、1987年から1989年まで活動した OPERATION IVY の13の曲を、1曲づつカヴァーしている。参加バンドは HOME GROWN や REEL BIG FISH 等当時を代表するバンド、かなり人気があった BLUE MEANIES や CHERRY POPPIN' DADDIES 、さらにカリスマ的な LONG BEACH DUB ALL-STARS の他、 JEFFRIES FAN CLUB や HIPPOS など当時を知る人には懐かしいバンドの演奏も収録されている。
TEEN HEROES と POCKET LENT はアルバム1枚程度ですぐに消えたバンド。AQUABATS! 辺りは日本での知名度は低いかも知れないが、最近 (最新作は2011年) までコンスタントにアルバムを発表 (NITRO や FEARLESS RECORDS から) している。12曲目に収録されている MARSHALL ARTS と言うアーティストは DJ で、 LONG BEACH DUB ALLSTARS や SUBLIME (こちらでは Drummer として参加) のメンバーでもある。

本作は1997年に米国の GLUE FACTORY からリリースされたオムニバス・アルバム。13曲、35分06秒収録。

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

UTEROZZZAAA - 摩墓路死: illusion & subcon radio live show

NOISE / CYBER PUNK (JAPANESE ARTISTS)
税抜き価格は¥1500

「神憑りな神秘性」と言えども、冷厳なサウンドではない。ノイズにまみれ、妖しく(かつ怪しく)高揚した、集団発狂的な凶悪な騒音。
安易に格好を整え、安易に既存の理論と整合させ、安易に起承転結を求め、聴き手に対して理解することを求める音楽ではなく、勝手気ままに自己を放出する露出狂的な音楽。音盤からアートワークまで、隅から隅まで、実はとても熱い人間である、 UTEROZZZAAA その人そのものが表現されている作品。音楽に興味がなくても興味を持てる、異常な感性の音塊だ。

UTEROZZZAAA は、本名書いて良いのだろうか、、、 H. Y. の一人バンド。ソロ・プロジェクト。大阪の人。

本作は2015年 (1th Jan, 2016) にリリースされた7thアルバム。
レーベルは不明。新曲と、2015年の米国ツアーの際のラジオ・スタジオでのライブの "Edition One" と "Edition Two" 等、10トラック収録。

soundcloud試聴・UTEROZZZAAA - 14th. Aug @ Subcon Studio Radio Show

(コメント:犬丸)

OFERMOD - tiamtu 全曲試聴

BLACK METAL

邪悪性やダークネスとヴァイオレントで野蛮な要素が融合されたブラック・メタル。デス・メタル、スラッシュ・メタル、アヴァンギャルド・ブラックなどの要素もあるが、そのいずれにも偏ったサウンドではない。
前作のEPではスウェディッシュ・ブラック・メタルらしい叙情性を前面に出したサウンドを聴かせていたらしい。本作ではへヴィーネスの方がやや前面に出ている感じだが、以前の叙情的な演奏「陰」にわめき系のパワフルなヴォーカル「激」がからみつき、ふくよかな膨(ふく)らみのあるサウンドになっている。
また、トレモロも取り入れたメロディックなギターは翳りのある叙情的なメロディーをたっぷりと聴かせ、ダークネスとミックスされて濃厚な不穏な空気を醸(かも)している。どこか退廃的な感じも覚えさせる辺りは、いかにも NORMA EVANGELIUM DIABOLI レーベル全盛期の作品らしい。トレモロ一辺倒ではない所も長所に挙げられる。
ドラムズは複雑なリズムもあるものの、いかにもイーヴリッシュなバンドにふさわしく野蛮にどたどた叩きまくり、ブラストもあり熱く疾走。録音は適度な厚みがあるが、アンダーグラウンドな雰囲気を損ねるほどではない。聴きやすいだろう。

OFERMOD は1996年にスウェーデン Östergötlands 県(län) Norrköping 基礎自治体と Stockholms 県 Stockholm 基礎自治体で結成した。
結成から現在(2016年06月資料)まで参加している Mika Hakola (= NEFANDUS の Michayah Belfagor の本名) が中心人物。彼らは最大4人前後で活動しているが、 Mika Hakola のバンドと言っても良さそうだ。
彼に次いで長い間バンドの要(かなめ)となっていたのがヴォーカルの Nebiros (MALIGN の Nord と同じ) で、1997年-2011年の間参加していた。

アルバム "Pentagrammaton" は結成10周年記念として2006年にリリースされると告知されていた1stフルアルバム。
一部のヴォーカルに TEITANBLOOD の Moloch を迎え、2006年初めまでに一部パートは録音が完了していた。しかし Mika Hakola が暴行・窃盗・その他の罪により、2006年初めから8月まで刑務所に収監されていたため、発売は2007年に延期され、さらに最終的には発売が中止された。
その収録曲を作り直し、録音しなおしたのが今回紹介した1stフルアルバム "Tiamtü " になる。8曲 (42:31) 収録。
本作は2008年 (September 29th, 2008) にフランスの NORMA EVANGELIUM DIABOLI からリリースされた。
本作のバンド・メンバーは Michayah Belfagor (All instruments), Nebiros (Vocals) の2人。本作はこの2人で制作され、レコーディング・セッション・メンバーやゲストはいないようだ。
ミキシングとマスタリングは MARDUK の Devo が担当。

bandcamp全曲試聴
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(コメント:犬丸)

CANNIBAL CORPSE - kill 全曲試聴

DEATH METAL

ファストな曲中心で相当のヘヴィーネスもある。ギターはソロも出来が良く、リフには効果的な不協和音も盛り沢山、変化も多くテクニカル。
ヴォーカルはやや野太い蛮性で、ヘヴィーであると同時に滑舌良く、テンポ良く吠え付く。
ベースは少し不気味な感じを漂わせ、表に立って聴かせるパートもある。
ドラミングは手数が少ないのが特徴とされていて、徹底的にパワフルかつノリが良い。こちらもそれなりに変化は多く、安定感・テクニックは高い。
曲のそろいが良く(不出来な曲などない)、曲調の面では単一な音楽性を持っているため、1回目聴いた時には後半になると曲の区別がつかない感じかもしれないが、アルバム全体を通してどの曲も高い完成度を持っている。

CANNIBAL CORPSE は、1988年に米国 New York 州 Buffalo 市で結成した。
結成メンバーは現在も在籍する Alex Webster (ex-BEYOND DEATH) と Paul Mazurkiewicz (ex-TIRANT SIN) のほか、2004年まで参加していた Jack Owen (ex-BEYOND DEATH), 1995年に解雇された Chris Barnes (ex-LEVIATHAN, ex-TIRANT SIN), 1993年に解雇された Bob Rusay (EX-TIRANT SIN) の5人。
1993年に Florida州 Tampa市に本拠地を移した。
メンバーが CANNIBAL CORPSE 以前に在籍した 1986年結成の TIRANT SIN, 1987年結成の BEYOND DEATH, 1986年結成の LEVIATHAN (New York) の3バンドは、いずれも Buffalo 市地域の、初期のデス・メタル・バンドだった。「初期のデス・メタル」と言うものの、厳密に言えば「デス・スラッシュ・メタル」だったらしい。

アルバム "Kill" は2006年 (米国: 21 Mar 2006) に米国とドイツ(EU)の METAL BLADE RECORDS 、ライセンスによる日本やオーストラリア他の METAL BLADE RECORDS レーベル、他各国でリリースされた10thアルバム。13曲 (42:10) 収録。
バンド・メンバーは George "Corpsegrinder" Fisher (vocals), Pat O'Brien (guitar), Rob Barrett (guitar), Alex Webster (bass), Paul Mazurkiewicz (drums) の5人。
プロデュースは Erik Rutan (元 Ripping Corpse, Morbid Angel, 現 Hate Eternal) で、 backing vocals でも1曲に参加している。録音は Rutan 所有の Mana Studios 。
米国のアルバム・チャート Billboard 200 では最高位が 170 位で、彼らのアルバムの Billboard 200 入りは "Vile" に次いで2作目だった。

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(コメント:犬丸)

HATEBREED - The Concrete Confessional 全曲試聴

MTALCORE

ザクザクとしたメタリック・ハードコア。叩きつけ押さえつけるような切れ目のない重圧感を与える、大変ヘヴィーなサウンドで覆い尽くされているため、小さい音で聴くと平板に聴こえる。これは大きい音で聴くべき作品だろう。
ヴォーカルなどは少し癖のある音に聴こえるので、かなり工夫を凝らした録音になっているように思える。(多くの部分でコーラスがヴォーカルに重なっているので判りにくいのですが、ヴォーカルがダブル・トラック(重ね録り)になっていませんかねえ?)
各パートの演奏は充実しているが、飽くまでも全体のまとまりを重視した音作りだ。そして、全体が粒の揃ったヘヴィーなサウンドとなっている中から、時折メタリックなギターのフレーズが浮かび上がり、ギターの目立ち度はヴォーカルを少し越えていると思う。

HATEBREED は1994年に、米国 Connecticut 州 Bridgeport 市と Waterbury 市、 New Haven 市で結成した。
結成メンバーは ex-JASTA 14 のシンガー Jamey Jasta (James Shanahan, New Haven, 現在まで参加), ベーシスト Chris 'The X-Mas Bitch' Beattie (Bridgeport, 現在まで参加), 2人のギタリスト Larry Dwyer Jr (Jnr) (1996年まで参加), Wayne Lozinak (1994 - 1996, 2009 - 現在まで) とドラマーの Dave Russo (1996年まで参加) の5人。 New Haven を本拠地として結成した。
その後ドラマーは、中3人を挟んで、2001年から現在の Matt Byrne になる。
ギターも、Sean Martin (1999 - 2009, Waterbury), Lou 'Boulder' Richards (1996 - 2002年, 薬物中毒で解雇, 2006年自殺, Bridgeport), Matt McIntosh (1996 - 1999, Greenwich, Connecticut 州, 現在はシンガー・ソングライター)の3人を挟んで、現在は、2006年からの Frank Novinec と2009年に出戻りした Wayne Lozinak になっている。

今回ご紹介した作品は2016年(May 13, 2016)に各国の NUCLEAR BLAST からリリースされた7thアルバム。13曲(33:28)収録。

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(コメント:犬丸)

PERIPHERY - iii: Select Difficulty 全曲試聴

NEW SCHOOL / POST-HARDCORE / EMOMETAL

エクスペリメンタル(プログレッシヴ)・メタルコア。私は頭が弱いんでしょうか? 「弱い」じゃなっくて、「やわい」かな? 1曲目から変則リズムが複雑奇怪。頭がコワレそう。
超ヘヴィーで、それ以上にエクストリームにプログレッシヴ。プログレッシヴ・メタルコアと言うので良いのでしょうが、私など昔から生きているので、プログレッシヴと言うと昔のプログレを思い浮かべてしまい、それとは全然違うので、エクスペリメンタル・メタルコアと書いた訳です。
エモコア的な美メロとの絡みになり、その絡みも特徴になるが、エクストリームにプログレッシヴな部分の方に他のバンドとの差異が大きい様だ。
ラウドでヴァイオレントなサウンドだが、頭の良い人向きだ。私には耐え難いほど複雑なため、十分理解出来ない。従って、バラード曲もあるが美メロが十分に生かされているかどうかは判断できない。

PERIPHERY は2005年に、米国 Maryland 州 Montgomery 郡 Bethesda 地域(unincorporated area = 自治体が設立されていないため郡の直轄)で結成した。
ギタリスト Misha Mansoor がインターネットの伝言板や MESHUGGAH 等のフォーラムでメンバーを集めた。
初期はメンバーが流動的で、初代ドラマー Jason Berlin 参加までは Mansoor がギターだけでなくドラムズも担当していた。
ドラマーは、その後 Travis Orbin (2005 - 2009) を経て、2010年の1stアルバム "Periphery" 時には Matt Halpern (2009 - 現在) に替わった。
もう1人のギタリストは、初代が Alex Bois (2005 - 2011) で、彼の後には rhythm and lead guitars の Mark Holcomb (2011 - 現在)が加わった。
さらに3人目のギタリストとして、初期には Anthony Marshall (2005) が、その後には rhythm guitar と programming の Jake Bowen (2007 - 現在) が加わっている。
シンガーは初代が Jacob Tull 、その後 Jake Veredika (2005 - 2007), Casey Sabol (2007 - 2008), Chris Barretto (2008 - 2010) を経て、1stアルバム時には Spencer Sotelo (2010 - 現在) に替わった。
ベース・ギターは、初代がTom Murphy (2005 - 2011) で、以後は bass guitar と programming 担当の Adam "Nolly" Getgood (2009, 2012 - 現在) が加わっている。
1stアルバム以後、原則として6人編成になっている。

本作は2016年 (July 22, 2016) にリリースされた4thフルレングス・アルバム。11曲 (64:06) 収録。
2015年の長編アルバムが、2枚に分かれて発売されているため、タイトルは "iii" だが4thになる。

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(コメント:犬丸)

FAVEZ - a sad ride on the line

EMOCORE

この当時の米国のエモコアよりスケールの大きいダークネスを含みながら、エクスペリメンタル・フォーク・ミュージックやカントリー・ミュージックの持つ様な、絶妙のバランスの "物悲しさ" と "のどかさ" 、"ひなびた感じ" 等も感じさせる。ちょっとアコースティックな感覚もあるスイスのフランス語圏ローザンヌのエモコア・バンド。歌唱は英語。
心地良い美しいメロディーが、ゆったりしたくつろぎとそこはかとない哀愁を湛えて、エモーションに富み、また、ヴォーカルもエモーションが深い。
ヴォーカル・演奏ともに、力強さと繊細さを兼ね備えた、かなり高度なアーティスティックなサウンドであり、本作発売からもう20年に近い時代の経過を感じさせない。

前身バンド FAVEZ DISCIPLES は1900年ごろスイス連邦(連合) Vaud 州 Lausanne 市で結成した。
ここはドイツ語等ではなくフランス語圏にある。
1992年にスイスの DIRTY ALTERNATIVE BEAT から "always satisfied" と言う作品でデヴューした。翌年の1stフルアルバム "and the world don't care" 、1995年の6曲入りEP "arrogance" 、1997年の2ndフルアルバム "eloquence of the favez disciples" まで、同レーベルからリリースした。
そして1997年に FAVEZ に改名して、今回紹介する作品をリリースした。その後2011年までに7作(改名後だけで)のアルバムがある。解散などのアナウンスはないものの、2012年ごろを境に活動の情報がない。

本作は1998年にスイスの DIRTY ALTERNATIVE BEAT からリリースされた改名後の1stフルアルバム。10曲。

今回入荷は1999年に米国の DOGHOUSE RECORDS からリリースされた米国盤。
なお、このアルバムは日本でもリリースされた。

Youtube試聴・本作2曲目 "The Man With Forehead Eyes"
ololo.fm試聴・本作4曲目 "This Is How It Ends"
Youtube試聴・本作8曲目 "Break"
ololo.fm試聴・本作10曲目 "Psychiatric Interference"
ololo.fm試聴・FAVEZ 全般の試聴

(コメント:犬丸)