LEEWAY - desperate measures オリジナルの全曲試聴

NEW YORK HARDCORE / CROSSOVER THRASH

前作1stアルバムがざくざくしたスラッシュ・メタルの疾走感とハードコア・マインドのヴォーカル中心の、比較的単純なくロスオーヴァーであったことと比較して、本作はインディー・ロック~エモコア、ロックンロール、ヘヴィー・メタル、パワー・メタル、メタルのバラード、ラップ、ファンク、エクスペリメンタルな複雑性など、多くのものをミックスして、さらに前進的な音楽姿勢の作品だ。
その結果、前作で感じられたような魅力は一部の曲にとどまる。それらとは異なる物を作り出しているかどうかは、聴く人によって評価が違いそうだ。演奏は充実しているが、色々混合しても、まだ新しい物に迄なりきっていない(煮え切らないと言う言葉があるが)ので、全体を通しての焦点はない。ヴォーカルは奮闘しているが、そうなると歌もの的な感じになる(ちなみに、私は歌物は歌物で好きですよ、LEEWAYにそれを期待するかどうかは別として)。

LEEWAYの前身となるバンドUNRULEDは1983年末に米国 New York州 Queens区 Astoria住区(neighborhood)でギタリストA.J. NovelloとオリジナルドラマーのSaso Motroniが中心となって結成を始めた。
その後Jose Ochoaがベースで加入、ヴォーカリストEddie Pomponio (Eddie Suttonと同一人物)が決まってリハーサルを始めた。最初のライヴは1984年6月にQueensの Coventry Clubで行い、対バンはGILLIGAN'S REVENGE (pre-TOKEN ENTRY)とNY HOODSだった。
数回のライヴの後、1984年にLEEWAYに改名した。

本作は1991年(June, 1991)にPROFILE RECORDS / ROCK HOTELからリリースされた2ndアルバム。オリジナルは10曲(42:02)。

こちらは2015年(Aug 2015)にリリースされた再発盤。18曲。
未発表音源の1991年にオランダのJC STADDIJKで行ったライヴ8曲を追加収録している。
LABEL: REALITY RECORDS (ベルギー)

Youtube試聴・オリジナルの10曲

(コメント:犬丸)