OFERMOD - tiamtu 全曲試聴

BLACK METAL

邪悪性やダークネスとヴァイオレントで野蛮な要素が融合されたブラック・メタル。デス・メタル、スラッシュ・メタル、アヴァンギャルド・ブラックなどの要素もあるが、そのいずれにも偏ったサウンドではない。
前作のEPではスウェディッシュ・ブラック・メタルらしい叙情性を前面に出したサウンドを聴かせていたらしい。本作ではへヴィーネスの方がやや前面に出ている感じだが、以前の叙情的な演奏「陰」にわめき系のパワフルなヴォーカル「激」がからみつき、ふくよかな膨(ふく)らみのあるサウンドになっている。
また、トレモロも取り入れたメロディックなギターは翳りのある叙情的なメロディーをたっぷりと聴かせ、ダークネスとミックスされて濃厚な不穏な空気を醸(かも)している。どこか退廃的な感じも覚えさせる辺りは、いかにも NORMA EVANGELIUM DIABOLI レーベル全盛期の作品らしい。トレモロ一辺倒ではない所も長所に挙げられる。
ドラムズは複雑なリズムもあるものの、いかにもイーヴリッシュなバンドにふさわしく野蛮にどたどた叩きまくり、ブラストもあり熱く疾走。録音は適度な厚みがあるが、アンダーグラウンドな雰囲気を損ねるほどではない。聴きやすいだろう。

OFERMOD は1996年にスウェーデン Östergötlands 県(län) Norrköping 基礎自治体と Stockholms 県 Stockholm 基礎自治体で結成した。
結成から現在(2016年06月資料)まで参加している Mika Hakola (= NEFANDUS の Michayah Belfagor の本名) が中心人物。彼らは最大4人前後で活動しているが、 Mika Hakola のバンドと言っても良さそうだ。
彼に次いで長い間バンドの要(かなめ)となっていたのがヴォーカルの Nebiros (MALIGN の Nord と同じ) で、1997年-2011年の間参加していた。

アルバム "Pentagrammaton" は結成10周年記念として2006年にリリースされると告知されていた1stフルアルバム。
一部のヴォーカルに TEITANBLOOD の Moloch を迎え、2006年初めまでに一部パートは録音が完了していた。しかし Mika Hakola が暴行・窃盗・その他の罪により、2006年初めから8月まで刑務所に収監されていたため、発売は2007年に延期され、さらに最終的には発売が中止された。
その収録曲を作り直し、録音しなおしたのが今回紹介した1stフルアルバム "Tiamtü " になる。8曲 (42:31) 収録。
本作は2008年 (September 29th, 2008) にフランスの NORMA EVANGELIUM DIABOLI からリリースされた。
本作のバンド・メンバーは Michayah Belfagor (All instruments), Nebiros (Vocals) の2人。本作はこの2人で制作され、レコーディング・セッション・メンバーやゲストはいないようだ。
ミキシングとマスタリングは MARDUK の Devo が担当。

bandcamp全曲試聴
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(コメント:犬丸)

CANNIBAL CORPSE - kill 全曲試聴

DEATH METAL

ファストな曲中心で相当のヘヴィーネスもある。ギターはソロも出来が良く、リフには効果的な不協和音も盛り沢山、変化も多くテクニカル。
ヴォーカルはやや野太い蛮性で、ヘヴィーであると同時に滑舌良く、テンポ良く吠え付く。
ベースは少し不気味な感じを漂わせ、表に立って聴かせるパートもある。
ドラミングは手数が少ないのが特徴とされていて、徹底的にパワフルかつノリが良い。こちらもそれなりに変化は多く、安定感・テクニックは高い。
曲のそろいが良く(不出来な曲などない)、曲調の面では単一な音楽性を持っているため、1回目聴いた時には後半になると曲の区別がつかない感じかもしれないが、アルバム全体を通してどの曲も高い完成度を持っている。

CANNIBAL CORPSE は、1988年に米国 New York 州 Buffalo 市で結成した。
結成メンバーは現在も在籍する Alex Webster (ex-BEYOND DEATH) と Paul Mazurkiewicz (ex-TIRANT SIN) のほか、2004年まで参加していた Jack Owen (ex-BEYOND DEATH), 1995年に解雇された Chris Barnes (ex-LEVIATHAN, ex-TIRANT SIN), 1993年に解雇された Bob Rusay (EX-TIRANT SIN) の5人。
1993年に Florida州 Tampa市に本拠地を移した。
メンバーが CANNIBAL CORPSE 以前に在籍した 1986年結成の TIRANT SIN, 1987年結成の BEYOND DEATH, 1986年結成の LEVIATHAN (New York) の3バンドは、いずれも Buffalo 市地域の、初期のデス・メタル・バンドだった。「初期のデス・メタル」と言うものの、厳密に言えば「デス・スラッシュ・メタル」だったらしい。

アルバム "Kill" は2006年 (米国: 21 Mar 2006) に米国とドイツ(EU)の METAL BLADE RECORDS 、ライセンスによる日本やオーストラリア他の METAL BLADE RECORDS レーベル、他各国でリリースされた10thアルバム。13曲 (42:10) 収録。
バンド・メンバーは George "Corpsegrinder" Fisher (vocals), Pat O'Brien (guitar), Rob Barrett (guitar), Alex Webster (bass), Paul Mazurkiewicz (drums) の5人。
プロデュースは Erik Rutan (元 Ripping Corpse, Morbid Angel, 現 Hate Eternal) で、 backing vocals でも1曲に参加している。録音は Rutan 所有の Mana Studios 。
米国のアルバム・チャート Billboard 200 では最高位が 170 位で、彼らのアルバムの Billboard 200 入りは "Vile" に次いで2作目だった。

Youtube全曲試聴
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(コメント:犬丸)

HATEBREED - The Concrete Confessional 全曲試聴

MTALCORE

ザクザクとしたメタリック・ハードコア。叩きつけ押さえつけるような切れ目のない重圧感を与える、大変ヘヴィーなサウンドで覆い尽くされているため、小さい音で聴くと平板に聴こえる。これは大きい音で聴くべき作品だろう。
ヴォーカルなどは少し癖のある音に聴こえるので、かなり工夫を凝らした録音になっているように思える。(多くの部分でコーラスがヴォーカルに重なっているので判りにくいのですが、ヴォーカルがダブル・トラック(重ね録り)になっていませんかねえ?)
各パートの演奏は充実しているが、飽くまでも全体のまとまりを重視した音作りだ。そして、全体が粒の揃ったヘヴィーなサウンドとなっている中から、時折メタリックなギターのフレーズが浮かび上がり、ギターの目立ち度はヴォーカルを少し越えていると思う。

HATEBREED は1994年に、米国 Connecticut 州 Bridgeport 市と Waterbury 市、 New Haven 市で結成した。
結成メンバーは ex-JASTA 14 のシンガー Jamey Jasta (James Shanahan, New Haven, 現在まで参加), ベーシスト Chris 'The X-Mas Bitch' Beattie (Bridgeport, 現在まで参加), 2人のギタリスト Larry Dwyer Jr (Jnr) (1996年まで参加), Wayne Lozinak (1994 - 1996, 2009 - 現在まで) とドラマーの Dave Russo (1996年まで参加) の5人。 New Haven を本拠地として結成した。
その後ドラマーは、中3人を挟んで、2001年から現在の Matt Byrne になる。
ギターも、Sean Martin (1999 - 2009, Waterbury), Lou 'Boulder' Richards (1996 - 2002年, 薬物中毒で解雇, 2006年自殺, Bridgeport), Matt McIntosh (1996 - 1999, Greenwich, Connecticut 州, 現在はシンガー・ソングライター)の3人を挟んで、現在は、2006年からの Frank Novinec と2009年に出戻りした Wayne Lozinak になっている。

今回ご紹介した作品は2016年(May 13, 2016)に各国の NUCLEAR BLAST からリリースされた7thアルバム。13曲(33:28)収録。

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(コメント:犬丸)

PERIPHERY - iii: Select Difficulty 全曲試聴

NEW SCHOOL / POST-HARDCORE / EMOMETAL

エクスペリメンタル(プログレッシヴ)・メタルコア。私は頭が弱いんでしょうか? 「弱い」じゃなっくて、「やわい」かな? 1曲目から変則リズムが複雑奇怪。頭がコワレそう。
超ヘヴィーで、それ以上にエクストリームにプログレッシヴ。プログレッシヴ・メタルコアと言うので良いのでしょうが、私など昔から生きているので、プログレッシヴと言うと昔のプログレを思い浮かべてしまい、それとは全然違うので、エクスペリメンタル・メタルコアと書いた訳です。
エモコア的な美メロとの絡みになり、その絡みも特徴になるが、エクストリームにプログレッシヴな部分の方に他のバンドとの差異が大きい様だ。
ラウドでヴァイオレントなサウンドだが、頭の良い人向きだ。私には耐え難いほど複雑なため、十分理解出来ない。従って、バラード曲もあるが美メロが十分に生かされているかどうかは判断できない。

PERIPHERY は2005年に、米国 Maryland 州 Montgomery 郡 Bethesda 地域(unincorporated area = 自治体が設立されていないため郡の直轄)で結成した。
ギタリスト Misha Mansoor がインターネットの伝言板や MESHUGGAH 等のフォーラムでメンバーを集めた。
初期はメンバーが流動的で、初代ドラマー Jason Berlin 参加までは Mansoor がギターだけでなくドラムズも担当していた。
ドラマーは、その後 Travis Orbin (2005 - 2009) を経て、2010年の1stアルバム "Periphery" 時には Matt Halpern (2009 - 現在) に替わった。
もう1人のギタリストは、初代が Alex Bois (2005 - 2011) で、彼の後には rhythm and lead guitars の Mark Holcomb (2011 - 現在)が加わった。
さらに3人目のギタリストとして、初期には Anthony Marshall (2005) が、その後には rhythm guitar と programming の Jake Bowen (2007 - 現在) が加わっている。
シンガーは初代が Jacob Tull 、その後 Jake Veredika (2005 - 2007), Casey Sabol (2007 - 2008), Chris Barretto (2008 - 2010) を経て、1stアルバム時には Spencer Sotelo (2010 - 現在) に替わった。
ベース・ギターは、初代がTom Murphy (2005 - 2011) で、以後は bass guitar と programming 担当の Adam "Nolly" Getgood (2009, 2012 - 現在) が加わっている。
1stアルバム以後、原則として6人編成になっている。

本作は2016年 (July 22, 2016) にリリースされた4thフルレングス・アルバム。11曲 (64:06) 収録。
2015年の長編アルバムが、2枚に分かれて発売されているため、タイトルは "iii" だが4thになる。

Youtube全曲試聴
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(コメント:犬丸)

FAVEZ - a sad ride on the line

EMOCORE

この当時の米国のエモコアよりスケールの大きいダークネスを含みながら、エクスペリメンタル・フォーク・ミュージックやカントリー・ミュージックの持つ様な、絶妙のバランスの "物悲しさ" と "のどかさ" 、"ひなびた感じ" 等も感じさせる。ちょっとアコースティックな感覚もあるスイスのフランス語圏ローザンヌのエモコア・バンド。歌唱は英語。
心地良い美しいメロディーが、ゆったりしたくつろぎとそこはかとない哀愁を湛えて、エモーションに富み、また、ヴォーカルもエモーションが深い。
ヴォーカル・演奏ともに、力強さと繊細さを兼ね備えた、かなり高度なアーティスティックなサウンドであり、本作発売からもう20年に近い時代の経過を感じさせない。

前身バンド FAVEZ DISCIPLES は1900年ごろスイス連邦(連合) Vaud 州 Lausanne 市で結成した。
ここはドイツ語等ではなくフランス語圏にある。
1992年にスイスの DIRTY ALTERNATIVE BEAT から "always satisfied" と言う作品でデヴューした。翌年の1stフルアルバム "and the world don't care" 、1995年の6曲入りEP "arrogance" 、1997年の2ndフルアルバム "eloquence of the favez disciples" まで、同レーベルからリリースした。
そして1997年に FAVEZ に改名して、今回紹介する作品をリリースした。その後2011年までに7作(改名後だけで)のアルバムがある。解散などのアナウンスはないものの、2012年ごろを境に活動の情報がない。

本作は1998年にスイスの DIRTY ALTERNATIVE BEAT からリリースされた改名後の1stフルアルバム。10曲。

今回入荷は1999年に米国の DOGHOUSE RECORDS からリリースされた米国盤。
なお、このアルバムは日本でもリリースされた。

Youtube試聴・本作2曲目 "The Man With Forehead Eyes"
ololo.fm試聴・本作4曲目 "This Is How It Ends"
Youtube試聴・本作8曲目 "Break"
ololo.fm試聴・本作10曲目 "Psychiatric Interference"
ololo.fm試聴・FAVEZ 全般の試聴

(コメント:犬丸)

VOLBEAT - seal the deal and let's boogie 全曲試聴

HEAVY ROCK / HEAVY METAL / HARD ROCK

ハード・ロック度の高いヘヴィー・ロック。
1曲目からブーギー調で、サザン・ロックのかかったヘヴィー・ロック( KYUSS のどんよりした感じを少なくしたぐらいの)の雰囲気だ。ブルーズのテイストもあるが、ヴォーカルも、楽曲・アレンジ・演奏全般もかなり明るい。しかし、ハードで少しラウドだが、テンポ良く快調に展開する楽曲群にはデザート・ロックに通じる所があるかも知れない。また、パンク、ロカビリー等の要素も入っている、と書いてある。、、、あまり、その様には感じないのだが、突然バンジョーが入ったりする辺りの事かもしれない。
AOR メタル的な良いメロディーで乗りの良い曲も多く、メタル系ながらガンガンの(あるいはキンキンの)メタル系が嫌いでも聴けそうな音、かなり広範囲のファンに支持されるだろう音だ。

VOLBEAT は2001年に、デンマーク Copenhagen 自治市で結成した。
初期のメンバーは Jon Larsen (Drums), Michael Poulsen (Vocals, Guitars), Anders Kjolholm (Bass), Teddy Vang (Guitars) の4人。
本国デンマークではかなりビッグな存在らしい。

今回ご紹介した作品は2016年 (June 3rd, 2016) に英国の VERTIGO や米国の UNIVERSAL REPUBLIC RECORDS など、各国の UNIVERSAL MUSIC GROUP からリリースされた6thアルバム。13曲(53:02)収録。
バンド・メンバーは Jon Larsen, Michael Poulsen と、Rob Caggiano (Guitars) の3人。
ゲストはカナダのブルージー・ハード・ロック・バンド DANKO JONES のシンガー Danko Jones がヴォーカルで1曲参加。
マスタリングは米国の Bob Ludwig と言う懐かしい大物。録音とプロデュースは INVOCATOR のシンガーの Jacob Hansen がしている。
いずれも発売第1週の数字で、本国ではアルバム売上第1位で8336枚、米国 Billboard 200 ではデンマークのアーティストのランクイン初週として史上最高の第4位で51000枚、英国ではアルバム・チャート16位で4083枚が売れた。

song365試聴・本作の全曲
Youtube試聴・DANKO JONES - Code Of The Road

(コメント:犬丸)

LUNGFISH - rainbows from atoms 全曲試聴

EMO / INDIE ROCK

ギターは少しノイジーで、ヘヴィーで幾分ダウンテンポなサウンド。ヴォーカルも含めてややけだるく、 DC エモ・ロックの開拓者として知られるバンドだが、ノイズ・ギター・ロック (グランジ) の先駆けとも言えるし、ストーナーにつながる感覚も持っている。エクスペリメンタルでありながらも、また、パンクの感覚も失っていない。

LUNGFISH は1987年に、米国 Maryland州 Baltimore 市 (Independent City) で結成した。
結成メンバーは Daniel Higgs (vocals), Asa Osborne (guitar), John Chriest (bass), Mitchell Feldstein (drums) の4人。
その後、ベーシストは Nathan Bell を経て Sean Meadows に替わっている。
1990年に SIMPLE MACHINES からアナログ12インチ EP "Necklace of Heads" (8曲) をリリース。この作品の CD ヴァージョンは、後年 DISCHORD RECORDS からリリースされている。これが 1st アルバム (1st LP) とされている場合もある。
LUNGFISH は準解散状態 (DISCORD のページでは quasi defunct) の様で、最新作は2012年に DISCHORD RECORDS からリリースされた "A.C.R. 1999" と言う1999年録音のアルバムだが、最新録音作は2005年の "Feral Hymns" になる。
シンガーの Daniel Higgs は LUNGFISH 結成まではポストパンク~ハードコア・パンク・バンド REPTILE HOUSE のシンガー (1983年 - 1987年) をしていて、後に、ソロ作品やソロ・プロジェクト CONE OF LIGHT のリリースもある。現在 (2015年の記事で) はロングネック・バンジョー (首の長いバンジョー) とマウス・ハープ (ここでは jaw harp のこと)でライヴをしている。
Asa Osborne はデュオ・バンド TEAR JERKS で活動し、2002年には DISCHORD RECORDS からデュオ・プロジェクト PUPILS を、後には HOLY MOUNTAIN からソロ・プロジェクト ZOMES の作品をリリースしている。
Sean Meadows は、インディー・ロック・ファンには一番馴染みの深い名前だろう。 JUNE OF 44 や SONORA PINE など多くのバンドに参加し、 Tennessee 州 Chattanooga 市シーンのローカル・バンドにも参加している。
Mitchell Feldstein は ARBOURETUM のドラマーをしたほか、2巻の散文や韻文を上梓(じょうし)している。

本作は1993年に米国の DISCHORD RECORDS からリリースされた 2nd (3rd) アルバム。11曲。
バンド・メンバーは Daniel Higgs (vocals), Asa Osborne (guitar), John Chriest (bass), Mitchell Feldstein (drums) の4人。
録音は Inner Ear Studios で、プロデュースは Ian MacKaye がした。本作は長く廃盤状態だった。
こちらは2008年に DISCHORD RECORDS からリリースされた再発盤。リマスター。

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)

N.Y. REL-X (NEW YORK REL-X) - she's got a gun / paranoia 全曲試聴

STREET PUNK

アンセミックなオールド・スクール・パンク・ロック、女性ヴォーカル。
オールド・スクールと書くだけでは判りにくいかも知れないが、つまり、曲はメロディックで極端ではないがアップ・テンポ。リズミックと言えば誤解がないだろう。
パンク・バンドの女性ヴォーカルと言えばコケティッシュな物や、その逆で性別不詳のだみ声やシャウト多用なども考えられるが、このバンドのシンガーは少しヴィブラートを効かせた歌唱をし、メロディーを生かすストレートなものだ。自然な女性らしさを出している。

N.Y. REL-X は2000年に米国 New York 州で結成した。

She's Got A Gun は2003年にドイツの DIRTY FACES からリリースされた、 NEW YORK REL-X のアナログ30cm盤EP。6曲収録。
後にCD-R でもセルフ・リリースしている。

Paranoia は2001年にドイツの DIRTY FACES からリリースされた、 N.Y. REL-X の CD EP 及びアナログ25cm盤EP。5曲収録。
最後の曲 “Open Your Eyes”は AVENGERS のカヴァー。

本作は2005年 (April 4, 2005) に米国の TKO RECORDS からリリースされた編集盤CD。11曲収録。
前記の2作品を収録している。アートワーク(ブックレットのフロント・カヴァー)ではアーティスト名は NEW YORK REL-X で、タイトルはなし(Self Title)となっているが、背表紙やカタログではアーティスト名は N.Y. REL-X で、タイトルは she's got a gun / paranoia となっている。
バンド・メンバーは Erika (vocals), Adi Evron (Bass), Jon (Drums), Murat (Guitar) の4人。ドラムズの Jon と言うのは DEAD CITY RECORDS や TKO RECORDS から作品のある KRAYS の Johnny Kray の事だ。

Ololo.fm試聴 - 本作6曲目 "She's Got A Gun" (アルバム "She's Got A Gun" 1曲目)
Ololo.fm試聴 - 本作7曲目 "No Fears"
Youtube試聴 - 本作8曲目 "End Your Life"
Ololo.fm試聴 - 本作8曲目 "End Your Life"
Ololo.fm試聴 - 本作9曲目 "Third World"
Youtube試聴 - 本作10曲目 "Pop Queen"
Ololo.fm試聴 - 本作11曲目 "Fuad's Delight"
Youtube試聴 - 本作1曲目 "Paranoia"
Ololo.fm試聴 - 本作1曲目 "Paranoia"
Ololo.fm試聴 - 本作2曲目 "Come And Gone"
Youtube試聴 - 本作3曲目 "Victims"
Ololo.fm試聴 - 本作3曲目 "Victims"
Ololo.fm試聴 - 本作4曲目 "proles"
Youtube試聴 - 本作5曲目 "Open Your Eyes"
Ololo.fm試聴 - 本作5曲目 "Open Your Eyes"

(コメント:犬丸)

DISCHARGE - End Of Days 全曲試聴

DISCORE

ディスコアが知りたければこの作品を聴けば良い。ディスチャージの音の「ディスコア」と言う言葉で説明する人はいないだろう。ディスチャージの音のハードコア・パンクと言うのがディスコアと言う言葉の定義なのだから。
それぐらいなのだから、今更音の説明でもないと思う。とは言え、メンバーも大幅に変わっていた時期もあり、サウンドも一定であったとは言えない。本作は出来の良いディスコアなのだけど、例えば彼らの代表作 "Hear Nothing See Nothing Say Nothing" と比べると、演奏にもいい加減な所がなく、音質も良く、ボーカルは(好き嫌いはあるだろうが)いかつくパワフルだ。問題なく良い演奏の名盤だろう。
と、なぜか突き放して書きたくなるのは、テキトーな所がない、柔軟性がない、安定感がある、と言う本作の特徴が、必ずしも昔からのファン(私のことです)が DISCHARGE に求めている物ではないからだろうか。 "Hear Nothing See Nothing Say Nothing" の魅力は、適当で柔軟な疾走感と、力強いと言うより力まかせでコントロール不十分な(ある意味投げやりな)ヴォーカル、かなり無理な展開で(強引に)メタルなソロが挿入される所等だろう。その辺りをチェック・ポイントとすると、本作などはグレードが高過ぎるのかも知れない。まったく個人的な感想だが、少しニュー・ヨーク辺りのメタルコアに近い音が入っている様な気もする。もちろん、自分の好みを昔からのファン全体の事のように書いてしまったのは、正確ではないだろうし、昔からのファンにもチェックしてほしい作品ではある。

DISCHARGE は1977年に英国 イングランド Staffordshire 郡(County) Stoke-on-Trent 市で結成した。
結成メンバーは Terence "Tezz" Roberts (結成時は vocals 、1977年から Drums にシフトし1980年まで参加、2001年から2006年まで再び参加、2014年から guitar で参加中), Royston (Roy) "Rainy" Wainwright (結成時は guitar 、1977年から Bass にシフトし1987年迄参加、2001年から再び参加中) の2人。
その直後 Nigel Bamford (bass 、1977年の一時期と2001年の一時期のみ参加), Anthony "Akko" Axon (drums、1977年の一時期のみ参加) を加え、程なく(1997年) "Tezz" の弟 Anthony (Thony) "Bones" Roberts (lead guitar 、1982年迄参加し、2001年から再び参加中) も加えて5人編成となった。
印象の強いシンガー "Cal" Morris も1977年中に参加している。
その後のメンバーの変遷は書ききれないほどで、最初期のメンバー(最初にあげた5人)の1人もいない時期もあった。
所々拾えば、1990年の再結成(第二期の始まり)のメンバーは Kelvin John "Cal" Morris (Vocal), Andrew "Andy" Green (guitar), Anthony Morgan (bass), Mika Karppinen (drums) の4人で、ドラムズには再結成直後の1991年に Karppinen に替わって "Garry" Maloney が復帰している。
2001年の再結成(第三期の始まり)のメンバーは "Cal" Morris, "Tezz" Roberts, "Bones" Roberts の3人で、ヘルパーで Nigel Bamford が加わっていた。すぐに Nigel に替わって正メンバーとして "Rainy" Wainright が参加した。これが5thアルバムのメンバーになる。

本作は第三期 DISCHARGE が2016年(April 29th)に各国の NUCLEAR BLAST RECORDS からリリースされた7thアルバム。15曲(34:43)収録。
前作6thアルバム(2007年)でシンガーが Anthony "Rat" Martin に替わっていたが、彼が脱退してすぐに、替わって Jeff "J.J." Janiak が加入している。 "J.J." は New Jersey 州出身で米国のバンド DEAD HEROES のシンガーだったが、 Stoke-on-Trent 市在住中に WASTED LIFE (2007年結成)のギタリストと知合ってそのバンドに参加していた(2009年 - 2014年)。2012年からは BROKEN BONES で Roberts 兄弟と共に活動している。
ドラムズは2006年から参加の David "Proper" Caution が担当。
後は "Rainy" Wainright (Bass), "Tezz" Roberts (Rhythm Guitar), "Bones" Roberts (Lead Guitar) の3人。

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(コメント:犬丸)

PROBOT - probot 全曲試聴

STONER / HEAVY ROCK

音楽性を一言で言うのが難しいが、パンク感覚で、しかしメタルの要素も強い、スラッジ、サザンロック、ロックンロール、クラシック・メタルなどのテイストも時には濃く、時には薄く感じられる音楽。へヴィー・ロック(All That Is HeavyのタイプのHeavy Rock)で、歪みはきつめで、アッパーで、ラウド。
一曲づつゲストがヴォーカルで参加していて、その顔ぶれがこのアルバムの持つ多様な要素を表している様に見える。1曲目から順に、 Cronos (VENOM), Max Cavalera (SEPULTURA, 等), Lemmy (MOTORHEAD), Mike Dean (C.O.C), Kurt Brecht (D.R.I.), Lee Dorrian (CATHEDRAL, NAPALM DEATH)+Kim Thayil (SOUNDGARDENのギタリスト), Wino (SAINT VITUS, 他多数), Tom G. Warrior (CELTIC FROST), Snake (VOIVOD), Eric Wagner (TROUBLE), King Diamond (King Diamond)+Kim Thayil (SOUNDGARDEN), Jack Black (TENACIOUS D) となっている。カッコ内にバンド名を書いたが、私でも半数近くは書いてなくても判る。まったくマニアックな人選だが、好きなバンド、好きなミュージシャンが多い。ヘヴィー・ロック/ストーナーのファンから、ブラック・メタルやスラッシュ・メタルのあたりのアンダーグラウンドなメタルのファンの中には、書いてなくてもほとんどすべて判ると言う人もいそうだ。

PROBOT は Dave Grohl のソロ・プロジェクトとして2001年にスタートした。彼がドラムズ、ギター、ベースの全楽器とバッキング・ヴォーカルを担当する。
Dave Grohl は1969年1月14日に、米国 Ohio 州 Warren 市で生まれ、 Virginia 州 Springfield 市で育った。
最初に加わったバンドは Washington, D.C. のハードコア・バンド SCREAM で、1986年 - 1990年の間参加し、その2枚のアルバムに加わっている。
その後、 NIRVANA に1990年から解散の1994年の間参加し、その2nd以後のアルバムに加わっている。
この間の1992年には最初のソロ・プロジェクト LATE! のアルバム(フォーマットはカセットテープのみ)をリリース。
NIRVANA が1994年に Kurt Cobain の死により解散した後は、1994年以後 FOO FIGHTERS に参加するとともに、2001年末から2002年始には QUEENS OF THE STONE AGE にも参加。2001年からはソロ・プロジェクト PROBOT も始め、2003年にインストのみのアナログ7インチ・シングル(2曲)を発表した。なお、 QUEENS OF THE STONE AGE の正式参加は2002年までで、2012年-2013年の間はセッション・メンバーとして参加。

今回ご紹介した作品は2004年に米国の SOUTHERN LORD RECORDINGS からリリースされた1stアルバム。11曲(52:45)収録。
他にシークレット・トラックが1曲あるので実際は12曲。今までのところ PROBOT の唯一のフルアルバム。

Youtube全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)