ROTTEN SOUND - Abuse To Suffer 全曲試聴

GRINDCORE

デス・メタリックなグラインドコア。ごつごつした鋭い音と、ブラスト・ビートを織り込んだ雪崩のような勢いのマッチング。
ヴォーカルはガテラルは使わず、激しいグロウルや力の入ったシャウト。
ギターは時にはダークなグルーヴのあるリフを聴かせる。
リズム面ではブラスト一辺倒ではなく、かなりスローなパートも目立つ。
リズムの変化も含めて展開は多い目で、演奏はテクニカルとも言えるが、最近のモダン志向のバンドが聴かせるお決まりの音等出て来ず、ストレートなやり方でアグレッションを追求している。無骨と言っていいほどだ。

ROTTEN SOUND は1993年にフィンランド Vaasan 自治体(kaupunki)で結成した。
結成メンバーは、ギタリストの Q (Mika Aalto)、シンガーの G (Keijo Niinimaa)の2人。
翌年からベーシストとドラマーが加わり、通常は4人編成。ただし、一時、ベーシストの不在期間や、ツイン・ギターの期間がある。
メンバーの入れ替わりは結構あるが、結成メンバーの2人はいままで不動だ。

今回ご紹介したのは2016年(March 18th, 2016)に米国の SEASON OF MIST AMERICA からリリースされた7thアルバム。16曲(28:19)収録。
バンドメンバーは、結成からの2人と、2006年から参加の Sami Latva (Drums)、2010年から参加の Kristian Toivainen (Bass)の、合わせて4人。
制作や録音の体制は、ベテランでもありセルフ・プロデュースに近いが、プロデュースは Sami Latva と Rotten Sound 、ミキシングとマスタリングは Sami Latva で Coughing Room で行われた。
ヴォーカルのエンジニアは Keijo Niinimaa で Chaotic Doom Cave Studios で録音。
ギターとベースのエンジニアは Rotten Sound で Sound Supreme Studios と Coughing room で録音。
ドラムズの録音(recorded by)は Rotten Sound で、エンジニアは Janne Saksa と Sami Latva で Sound Supreme Studios で録音。
Sami Latva はオリジナル・メンバーではないが、重要な存在になっているようだ。
こちらの米国盤には、日本盤(GQCS-90121 / ¥2,376)に収録されているボーナス・トラック(2曲)は含まれていません。

bandcamp全曲試聴
Youtube全曲試聴

(コメント:犬丸)