CATTLE DECAPITATION - anthropocene extinction 全曲試聴

家庭の事情などでしばらく新しい記事をUPしていませんでした。また、来年の閉店に向けて主力の取引先からの入荷(大口の入荷)もほぼ終わり、今後はあまり得意とはしてないレーベル(つまり他所より安く売るのが難しいレーベル)等を、気が向けばぽちぽちと入荷していくことになります。よろしければお付き合い下さい。
今回の作品は主力の取引先が苦手としているレーベルで、当店としても適当な発注先がなく今まで入荷できていなかったものですが、今になってあまり高くはない業者が見つかりましたのでとりあえず入荷して見ます。遣り残していた仕事を片付けると言った感じですねん。

テクニカル・デス・メタル。本作ではかなりメロディック。
1曲目は重厚にテンポを落として始まるが、ブラストを多用しゴアなガテラルも聴かせるマニアックなグラインド要素と、不穏なメロディーやダークな美意識を感じさせる(メロディック・)ブラック・メタル要素を、全編に深く溶け込ませている。3曲目等、叙情ブラック的なギター・リフも聴かせる。不協和音など用い、現代的なスタイル、テクニカルでもある。
展開も多いがスムーズで、テンポの変化にもわずらわしさや鬱陶しさを感じさせない。重厚さ、エクストリームさ、モダンさ、キャッチーさと言った相反(あいはん)しがちな特徴も、無理なく十分に盛り込んでいる。この辺りがベテランらしさなのかも知れない。それぞれの特徴は濃いものの、多方向にバランスしているため、どっちつかずの印象を受ける人もいるだろう。
ヴォーカルは低音から中高音(普通のグロウル)迄聴かせるが1人。低音部がかなりゴボゴボでピッチ・シフター使用かもしれない。

CATTLE DECAPITATION は米国 California州 San Diego市で1996年に結成した。
結成メンバーは、当時(1994年 - 2001年) LOCUST のメンバーであった Dave Astor (Drums), 後(1998年 - 現在も参加中)に LOCUST に参加する Gabe Serbian (Guitars), 後(2009年 - 2012年)に SUTEKH HEXEN に参加する LOCUST 人脈と見られる Scott Miller (Guitars, Vocal) の3人。
翌1997年からシンガーの Travis Ryan が参加し、初期のメンバーの内では、現在(2016年)は彼だけが残っている。
初期は LOCUST のサイド・プロジェクト的に見られていた。

今回ご紹介するのは2015年(August 7th, 2015)に METAL BLADE RECORDS (USA) からリリースされた7枚目か8枚目のアルバム。1999年にリリースされた18曲(16:12)収録の "Human Jerky" をEPとして除外すれば、本作は7thアルバムになる。12曲(46:09)。
バンド・メンバーは4人。ゲストは Phil Anselmo, Jurgen Bartsch (BETHLEHEM) がそれぞれ1曲参加。
"Human Jerky" との曲の長さの違いを見ても想像されそうだが、初期はグラインドコア、その後デス・メタルとなった。現在はプログレッシヴ・デス・メタルとも言われる。

bandcamp試聴

(コメント:犬丸)