WORLD BE FREE - anti-circle

YOUTH CREW HARDCORE

メンバーを見ると TERROR が2000年代結成のL.A.のバンドなので、 TERROR の Scott Vogel (1973年5月5日生まれ)辺りが他のメンバーと印象が異なるが、彼が TERROR 以前に参加していた BURIED ALIVE は90年代の N.Y.州 Buffalo のバンドだったので、それほど歳や活動暦も違わないのかも知れない。もう1人 ex-DESPAIR のメンバーがいるが、後3人は STRIFE, YOUTH OF TODAY, GORILLA BISCUITS, JUDGE 等に参加していた人たちだ。
サウンドはこちらの3人の方から想像される様な、もろに正統的なユース・クリューの伝統を感じさせる音だ。演奏はエナージティックで緩急の変化があり、ダイナミックだが程々であって極端ではない。他の点でも同様で何かを強調する事はなく、自然体と言った所だ。軽くロックンロールするようなグルーヴがあったりもする。
ヴォーカルもまた自然体と言う言葉がふさわしく、サウンドとしっかり一体化している。
また、 "Shake the Ghost" のミュージック・ヴィデオでドラマーの Siegler がライオンであったりする。音楽的にはまったくストレートだが、この様なメンバーが個性を主張しすぎない所と、ほのかに余裕を感じさせる所が、ベテランの彼らにしか出せない味わいになっている様に思える。

WORLD BE FREE は2014年秋に米国で結成した。
結成メンバーはヴォーカルが Scott Vogel (TERROR, BURIED ALIVE, DESPAIR), ギターが Andrew Kline (STRIFE) と Joe Garlipp (DESPAIR), ベースが, Arthur Smilios (GORILLA BISCUITS), ドラムズが Sammy Siegler (YOUTH OF TODAY, GORILLA BISCUITS, JUDGE, RIVAL SCHOOLS, SIDE BY SIDE, GLASSJAW, CIV, BOLD, SHELTER, PROJECT X) の5人。

本作は2016年(Feb 5, 2016)にリリースされた1stアルバム。14曲。
録音は Hurley Recording Studio で、ミックスとヴォーカルの録音は TERROR のドラマー Nick Jett が彼の Hydeaway スタジオでした。
ゲストは8曲目のヴォーカルで Walter Schreifels (RIVAL SCHOOLS, QUICKSAND, GORILLABISCUITS) が参加している。
LABEL: REVELATION RECORDS (USA)

soundcloud試聴・本作1曲目"World Be Free"
Youtube試聴・本作2曲目"Shake the Ghost"
Youtube試聴・本作6曲目"Breakout Or Busted"

(コメント:犬丸)