TUSEN AR UNDER JORD (TUSEN ÅR UNDER JORD) - sorgsendomet fobos オリジナル・ヴァージョンの全曲試聴

DARK AMBIENT / AMBIENT DRONE

ダーク・アンビエント・ドローン。ダークなアトモスフェリック・サウンド。インスト。
低音の冷たい響き。その音の揺らぎが素晴らしい。揺らめくメロディーは時になまめかしく、時に人気(ひとけ)のない時間の裏通りのうらぶれた侘しさのような物を感じさせる。
爪弾かれる間遠な単音のギター、クラシカルなストリングス、ドローンな響きのトランペット(か何かの金管楽器)など、必要以上には重ねられていない少ない目の音のコラージュで、静寂(無音ではないが)もその重要な要素だ。
アナログ・レコードの針音ノイズも連想させる様なチリチリプチプチの効果音が、全編にまぶされていて、これが絶妙でとても大きな効果を出している。実際このアルバムはこの効果音で全編がまとめられていて、、、2ndアルバムでも同じことをするのだろうか、これ無しにアルバムが作れるのだろうか、と心配になる。それほどの大きな効果を上げている。
各パート(曲)がそれぞれ情景を描いている(ようだ)。

TUSEN ÅR UNDER JORD はスウェーデンの Daniel Jonsson の1人プロジェクト。
バンド名はスウェーデン語で、英訳すると "Thousand Years beneath the Earth" 、邦訳すると「地底で千年」かな。

本作は2013年にスウェーデンの HIBISKOFON から限定100本のテープでリリースされた(ミニ)アルバム。5曲(27:45)。
マスタリングは Peter Andersson (北欧ダーク・アンビエント界をリードしてきたプロジェクト RAISON D'ETRE をやっている人) がした。

こちらは2015年にリリースされたCD化盤。6曲(32:56)。
リマスター、1曲追加収録してフルアルバムになっている。
LABEL: TROLL MUSIC (ドイツ)

ololo.fm試聴・オリジナル・ヴァージョン全曲(ボーナストラック無し)

(コメント:犬丸)