HELFIR - still bleeding

DARK ROCK / GOTHIC / AMBIENT / POST-PROGRESSIVE ROCK

ダウンテンポで叙情的なメロディー、むせび泣くようなオーソドックスな電気ギターのサウンドに、時にはアトモスフェリック、時にはアコースティックな音を使い、メランコリックでダークなエクスペリメンタル・メタルとなっている。
KATATONIA, ANATHEMA, OPETH, PORCUPINE TREEにインスパイアされた、と言うのが良く判る音だ。付け加えるとすれば、ダークと言うよりブルージーな所がある。そして、これをやっているLuca Mazzottaと言うおっさんは結構みだらな思いを抱いているため、枯れた味わいではなく、かなりなまめかしい所がある。いやらしくみだらな聴き手には共鳴する所があるはずだ。私など、深く心に沁みた。
KATATONIA, ANATHEMA, OPETH等の最近作はもうゴシックとは言えないからかも知れないが、演奏や仕上げの水準が高い割りに売れませんので、本作も期待は出来ません。この音はメタルじゃないですし。

Luca Mazzottaは1979年にイタリア Monza市で生まれた。
2001年からSalvatore Russoに、2003年からPaolo Giordano (フィンガー・ピッキングのアコースティック・ギタリスト)に師事した。2006年からコンピュータ・ミュージックやジャズについて学び、2007年にはプログレ・バンドSHEDIMの録音に参加。2007年にプログレッシヴ・(デス・メタル・)バンドSILVEREDの結成に加わり2011年までギタリストを務めた。2011年からはネオフォーク・バンドNATURE IN DISGUISEのメンバーとして活動している。
HELFIRはLuca Mazzottaが2013年にスタートしたソロ・プロジェクトで、彼がVocals, Guitars, Bass, Keyboarrds, Drums Programming, Synth, Fxの全部を担当する一人バンドだ。そのサウンドには、彼の今までの経歴がすべて現れている。

本作は2015年(13 April 2015)にリリースされた1stアルバム。9曲。
LABEL: MY KINGDOM MUSIC (イタリア)

Youtube試聴・再生リスト"HELFIRの作品集"6曲ほど(本作に限定されていません)

(コメント:犬丸)