ALBEZ DUZ - coming of mictlan 全曲試聴

DOOM METAL

ダークで、少しオカルティックと言っても良いような不気味さも湛えた、ドゥーム・メタル。
時代がかったかのような大層大仰な歌い方で、サウンドもまたかなりエピック・メタル的で物々しく、独特な世界に浸りきっている。ゴシックの要素も強く、メタルや70年代のスペーシーなヘヴィー・サイケの要素も有る。演(や)ってる方(ほう)が陶酔状態ではないかと思われる。あまりにも物々しいサウンドなだけに、メロディーの少しの哀愁といった時折表れる要素が効果的に聴こえる。とは言え、全編ユルユルとしたスロー・テンポでかなり一本調子のアルバム。演奏はシンセ・サンプラーなどが中心だと思われるが、広範囲の音(パイプオルガンの音とか)を使っていて音響的に面白みがあり、場面ごとに挿入される異なった音が彩(いろどり)を添えている。

ALBEZ DUZは2006年にドイツ Berlin市で2人が結成した。
ヴォーカル専任が1人と全演奏担当が1人であり、演奏担当はex-DIES ATERのドラマーなので、ドラムズ以外はサンプラーかも知れない。ドラムズは上手いようだが、それ以外の演奏の方がアイデアいっぱいで目立つ。

本作は2014年(12 September 2014)にドイツのIRON BONEHEAD PRODUCTIONSからアナログ盤LPで、ウクライナの ARCHAIC SOUNDから500枚限定CDでリリースされたアルバム。7曲(48:21)。
LABEL: IRON BONEHEAD PRODUCTIONS (ドイツ) / ARCHAIC SOUND (ウクライナ)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)