KAMA LOKA - kama loka

FOLK METAL / FOLK PROGRESSIVE ROCK

フォーク・メタル、フォーク・プログレ。インスト曲もあり、サウンド的にはあまりメタリックではなくフォーク・プログレだと思うが、プリミティヴなインド(?)のトラッドのメロディーはフォーク・メタル(にぎやかではない部分が中心のタイプ)を聴く人にも、親しみやすいものだ。また、メタルファンでもジャズ的なギター等が好きな人なら演奏に興味を持って引き込まれる所があるだろう。アーシーな演奏もメロディー自体もすばらしい。フルート、hurdy-gurdy(ドローン弦で主旋律と同時に通奏低音を出せる欧州の擦弦楽器)、電子版のtanpura(インド・パキスタンの撥弦楽器)、ヴァイオリン、フィドル(区別する場合は標準的ヴァイオリンより小さい物の事)など多彩な楽器を使用して、ちょっと変わった目の音楽が好きな人ならジャンルにかかわらず面白く聴ける。

デンマークとスウェーデンのミュージシャンのプロジェクトで、時によってメンバーの変動があるが、コア・メンバーはMorten Aron (Vo, Gr), Anders Gron (Ds, Vo), Anders Lind (Vo)の3人で、これに加ええ民族楽器などの奏者6人が参加している。

本作は2013年(YINYL:2013-01-31, CD:14 August 2013)にアナログ盤LPはKOMMUN 2、CDはTRANSUBSTANS(いずれもスウェーデン)からリリースされた1stアルバム。5曲(33:18)。
LABEL: TRANSUBSTANS (スウェーデン)

Youtube試聴・本作1曲目
Youtube試聴・本アルバム外

(コメント:犬丸)

KATATONIA - viva emptiness 2013 edition 全曲試聴

GOTHIC

スウェーデンの暗黒ゴシックだった(過去形)。メロディックでアトモスフェリックな方向に向かった。本作では、メタリックなギターもあるが、彼らのサウンドは既にゴシックでもドゥームでもメタルでもなく、ロックと言う幅の広い言葉で表すべき物になっている。常にメロディーを中心にした歌心のある音楽性で、エモーショナルでパワーがあり、スケールの大きい作品だ。やわらかいヴォーカル/アトモスフェリック/スロー/叙情的な"陰の部分"やダークな"欝の部分"と、エナージティックなサウンドの"陽の部分"との間で、あいまいな感じの曲が多い。"陰の部分"が浅い目のアルバム。

本作は2003年にリリースされた6thアルバム。13曲(52:45)。プロデュースはバンドの中心人物2人、Jonas RenkseとAnders Nystromで、Editing (additional)としてDan Swanoがクレジットされている。
こちらは2013年(October 28th 2013)に、発売10周年記念盤としてリリースされた "revamped, remixed and remastered"ヴァージョン再発盤。ブックレットにのみ表示されいるフルタイトルは"viva emptiness anti-utopian mmxiii edition"となっている。デジブック仕様で、リミックス、次作(7th)以後のプロデュースやミックスを担当しているDavid Castilloによりリマスターされている。ボーナスとして、本アルバムと同時に録音されてアルバムに収録されていなかった"Wait Outside"が収録されている。この曲は2005年の編集盤black sessionsに収録されて公開されているが、こちらに収録されている録音は「アウトテイクを収録」と記されているので、編集盤のものとは別ヴァージョンだと思われる。また、本作の最後のインスト曲(旧ヴァージョン)"inside the city of glass"は新ヴァージョン(ヴォーカル入り)が収録されている。全14曲収録。
LABEL: PEACEVILLE (UK)

MUSICMP3.RU全曲試聴
こちらの試聴はこのヴァージョンになっています。

(コメント:犬丸)

ULTRA BIDE - dna vs dna-c

NOISE PUNK / ALTERNATIVE (JAPANESE ARTIST)

パンク以上にパンクなサウンド。関西ノー・ウェイヴのフロンティアの、15年ぶり新作。アヴァンギャルドでアンダーグラウンドだが、メロディーとノリのあるノイズ・パンク・ロック。

1977年にHideが結成したパンク・バンドBIDE & IDIOTを継いで、1978年にHide(当時はBide)が4人で結成した京都のバンド。関西ノー・ウェイヴ・シーンの中心となって活動し、1985年にはメンバーであったJojo 広重の設立したALCHEMY RECORDSの第1作目としてアルバム(アナログ12インチLP)"ORIGINAL ULTRA BIDE"をリリース。その後、同年Hideは米国ニュー・ヨークに移住し、1987年から現地でバンドを再開。1995年にはALTERNATIVE TENTACLESからアルバムをリリースし、米国のほかカナダや日本、ヨーロッパで活動。2001年にBushの顔を見たくないので日本に戻り、ツイン・ベース体制で再始動。そう言えばPaul Speckman (MASTER)も同じような理由でチェコに引っ越しましたよね。なんか、日本からも引っ越したい雰囲気もありますが。

本作は2013年に米国のALTERNATIVE TENTACLESからリリースされた、ORIGINAL ULTRA BIDEの1作品及び編集盤を含めて5作目のフル・アルバム。11曲。
LABEL: ALTERNATIVE TENTACLES (USA)

Soundcloud試聴・本作から
Youtube試聴・本作収録曲の米国でのライヴ映像

(コメント:犬丸)

SMOTHERED - inevitable end

DEATH METAL

スラッシーに疾走するデス・メタル。オールド・スクール至上主義ではなさそうだが、オールド・スクール・デス・メタルで、DISMEMBERやGRAVEあたりのダークでダーティーな音だ。ファストで勢いがあり、メロディーもデス・メタルとしてキャッチー。ドラマーは複雑なリズムやテンポ・チェンジもスムーズで、ダウン・チューニングのギターもデス・メタルにふさわしいソロを入れている。聴きやすい滑らかなグロウルも演奏に負けないパワーがある。極端な部分がないが、全体にわたってクオリティーが高く、本格的なスウェディッシュ・オールド・スクール・デス・メタルだと言う事自体が魅力になっている。

2009年に、スウェーデンStockholmのDOG'S PHILOSOPHYと言うバンドのStoffe Erikssonのサイドプロジェクトとして、1人(+ヘルパー)でスタートした。2010年から4人程度のバンドになった。ベーシストが逃げたので現在はベーシスト狩り中。

本作は2013年(6 December 2013)にリリースされた1stアルバム。10曲(40:59)。メンバーは4人。プロデューサーはベテランのデス/スラッシュ・バンドDIABOLICALのシンガー(リーダー)のSverker "Widda" Widgrenが務めている。
LABEL: SOULSELLER RECORDS (オランダ)

Youtube試聴・ASKEさんのチャンネル内検索
YoutubeユーザーASKEさんが本作からぽちぽちとUPしていて現在5曲あります。
Reverbnation試聴・現在2曲

(コメント:犬丸)

REFLECTIONS - exi(s)t 全曲試聴

PROGRESSIVE METALCORE

エクストリーム・プログレッシヴなぱりぱりした音が、エレクトロな感覚もある超ブルータル・サウンド。そしてクリスタル・クリアーな響きで演奏される美メロが入り、時々入るきれいなコーラスなどはエモメタルのそれのような感じ。ブルータル・パートを際立たせるのが主目的かもしれない美しいクリアー・パートだが、それ自体も魅惑的。浮遊感やコールドな感覚も感じさせる。テクニカルなギターも存分に聴かせていて、アコースティックなパートまで入れ込んだ展開も複雑でめまぐるしい。

2010年夏に結成した、米国 Minnesota州 Minneapolis市の5人のバンド。

本作は2013年(Oct. 22)にリリースされた2ndアルバム。10曲(42:39)。BLACK DAHLIA MURDERやUNEARTH等のプロデューサーEyal Leviがプロデュースを、DEICIDEやDEATH ANGELの2013年新作のプロデューサーJason Suecofがミックスを担当した。
LABEL: STEAMHAMMER (ドイツ/EU) *バンドの契約はE1 MUSICです。

Youtube全曲試聴
もし全曲試聴が削除されている場合は次のバンドのチャンネルをご覧下さい。現時点ではセットになっていませんが全曲がバラでUPされています。
Youtube試聴・バンドのチャンネル

(コメント:犬丸)

SATAN'S WRATH - aeons of satan's reign

SATANIC METAL / THRASH METAL

プログレッシヴ・サタニック・スラッシュ・メタル。サタニック・スラッシュはアンダーグランドな感じのバンドが多いが、そういうタイプではない。展開は複雑でドラマティックな曲が多い。普通のスラッシュ・メタル・ファンが聴いてもたまげそうな、エクストリーム度の高いザクザク系超刻みまくりの曲もある。しかし、スローからミドル・テンポからややファストと展開が多く、ギターを聴かせる部分も多い大曲。さらに、印象的なしわがれた声で歌われるクリアーなパートと、幅は広い。サタニックにも、スラッシュメタルにも、メタルにも収まりきらないアルバムになっている。

キプロス出身の彫り師で、2003-2007年ぐらいの間スペインのEIGHT HANDS FOR KALI(アルゼンチンのLOS NATASのメンバーも参加していたドゥーム)に参加、2008-2012年の間英国のELECTRIC WIZARDに参加していたTasos "Tas" Danazoglouが、2011年からギリシャで2人で始めたバンド。Tasさんは顔まで紋々だけど、自分で出来るのだろうか?

本作は2013年(November 12th, 2013)にリリースされた2ndアルバム。8曲(42:23)。本作では5人編成になっている。
LABEL: METAL BLADE (EU/UK)

Soundcloud試聴・2曲目
Youtube試聴・8曲目

(コメント:犬丸)

MY DYING BRIDE - turn loose the swans 全曲試聴

GOTHIC / DOOM

時代を先導して、どんどん先へ行ってしまい、最近では人知を超えてしまったバンド。その彼らの初期の作品が"2013 Special Edition 2CD"として再発された。
かなり欝な(フューネラルな)サウンドで、叙情メロディーを奏でる綺麗な演奏をバックに、ポツリポツリと歌うスタイルは、演劇的なドラマティックを感じさせる。初期のゴシック・パンクは演劇界と繋がりがあってシアトリカルな面が強かったが、その流れも感じさせる。
どちらかと言えばゴシック・メタルだという気がするが、外国ではフューネラル・ドゥームとされている事が多く、本作はそういう傾向が強い。最近のメタルを超越したサウンドと比べてメタリックなパートもあり、デスメタルの要素も使われている。20年前の作品だが、最近のドゥームからポストロックに進化して行くバンド達の作品で聴かれる様な所があり、今聴いても新鮮な音楽性を持っている。道を究めたバンドと言うより、先導したバンドだと思う所以だ。

1990年に5人前後で結成した、英国 England国(Country) West Yorkshire州 Calderdale区(Metropolitan Borough) Halifax町(Minster town)のバンド。

本作は1993年にPEACEVILLE RECORDSからリリースされた2ndアルバム。7曲(58:13)。
こちらは2013年(November 11th 2013)にリリースされたリリース20周年記念再発盤。シンガーAaron Stainthorpeによるコメントが入る。また、ゲストのAndrew Craighanが録音セッションの思い出や作曲について討論している。ブックレットには未発表の当時のアートワークや、バンドによるライナーノーツを掲載している。
LABEL: PEACEVILLE (UK)

MUSICMP3.RU全曲試聴
MUSICMP3.RU全曲試聴はオリジナル盤収録分(本品のDISC 1の分)のみです。

(コメント:犬丸)

GERM - grief 全曲試聴

POST-BLACK METAL

アップ・テンポが多いキャッチーなポストブラック。叙情メロディーで疾走する曲等は、ブラック色は薄い目。曲によって、キャッチーなメロディーのメロディック・メタルに近いパートもある。メロディックなメタル・ギターの弾きまくりパート等もある。全体的にはブラック・メタルらしいエコーのかかった叫び声ヴォーカルが多いが、部分的にはエモコア(明るいタイプ)の様な軽い感じのクリーン・ヴォイスも使われる。普通のポストブラックと違った感覚がかなりあり、その分新鮮だが、ポストブラックと言うジャンルの標準的な音を期待すると、これは違う。これは明るい。

GERM(バンド)は2003年にスタートした、オーストラリア New South Wales州 Wollongong市のGerm(人)ことTim Yatrasの一人バンド。2009年まではGermはパワー・メタル・バンドLORDのドラマーをしていて、2013年からはLORDの元ライヴ・メンバーをライヴ・メンバーとして、ライブ活動を始め、ENSLAVEDのシドニーでのライヴでサポート・アクトをした。

本作は2013年(November 4th, 2013)にリリースされた2ndアルバム。13曲(1:10:08)。ゲスト・ヴォーカルはフランスのAMESOEURSの女声ヴォーカルが2曲で参加。プロデューサーはGerm(人)とLORDのリーダーのLord Tim。
LABEL: EISENWALD TONSCHMIEDE (ドイツ)

Youtube全曲試聴セット
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

YEAR OF NO LIGHT - tocsin 全曲試聴

POST-METAL / SHOEGAZE / STONER

シューゲイジング・ポスト・メタル。悠久の大自然や時の流れのような広がりを音にしたようなサウンドスケープ作品。アトモスフェリックでドローンなサウンドが中心だが、彼らは最初はカオティック・スラッジ・バンドとしてスタートしており、本作でもスロー・テンポでヘヴィーなパートが重要なポイントになっていて、そこでは吹きすさぶ嵐のように荒々しい。他のポスト・ロック傾向のバンドと比べて、力強く時には荒々しい音のパートがある展開が特徴で、本作で特に顕著になっているようだ。

2001年に、ex-Metronome Charisma, Deja Mort, Nexus Sunのメンバー4人が結成した、フランスBordeauxのバンド。

本作は2013~2014年(29 November 2013)にフランスのDEBEMUR MORTI PRODUCTIONSからリリースされた4thアルバム。5曲(57:18)。
LABEL: DEBEMUR MORTI (フランス)

Bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)

* 以前とは異なり、発売元が独自に発売日を設定するため、発売日が特定できなくなっています。表示のリリース日は目安とお考え下さい。取引先の表示している本作のリリース日は英国の業者が12月16日、米国の業者が1月21日です。ちなみに、国内小売店の表示はHMV ONLINEが12月2日、amazonが11月21日です。

MASTIC SCUM - ctrl

GRINDING DEATH METAL

ブルータル・デス・メタル~グラインドコア。ザクザクして重厚。ブラスト疾走のサウンドは基本的にはグラインドコアに入るだろう。しかし彼らのエクストリームでタイトなサウンドは、マニアックなものが多いグラインドよりは、ブルデスとしての方がファン層が広いかもしれない。曲もそこそこ長い方だ。ジャンル面ではボーダーライン上ながら、オーソドックスな音楽性で、かつモダンなところもあって、かなりテクニカル。複雑な感じではないが展開は少なくはなくて、時々バッサリ展開する。SE等もあっさりしていて、個性派ではないと言う点で損をしているかも知れないが、演奏は高度なもので、それゆえに聴き疲れもしない。後は気に入る曲があるかないか位だろう。

1992年に結成した、オーストリア Salzburg州 Salzburg市の4人のバンド。

本作2013年(December 6th, 2013)にリリースされた5thアルバム。11曲(44:11)。BORN FROM PAINやHEAVEN SHALL BURN等のメタルコア/デスコアや、KATAKLYSMやAT THE GATES等の2000年以後の作品のミキシングやマスタリングが数多いデンマークのTue Madsenがマスタリングをしていて、サウンド的にも彼がふさわしいと思える作品だ。
LABEL: MASSACRE (ドイツ)

Reverbnation試聴

(コメント:犬丸)