TELLUS TERROR - ez life dv8 全曲試聴

DEATHCORE / DEATH METAL

デスコアとしては結構破天荒なサウンド。声にやや癖があるのと、ごった煮状態で突発的な展開(不可解な展開)もあるので、「変」で片付けられる恐れありだ。
ごった煮状態ながらメロディーの叙情性でどうにか統一されているという程度。特にシンセやキーボードで演奏している分のメロディーは叙情的かつキャッチーで、このバンドの商業性は主に叙情メロディーに依存していると思うが、それ以外のものも多く持っているので、売れそうにない。
シンフォニックなデスメタル要素や、メロディック・メタル要素もあり、ミクスチャー(グルーヴ・メタル)的グルーヴや、特徴的な叙情メロディー等もある。個性的だが、ゴミだめみたいだとか言われてもしかたない。
低音グロウルやハードコア的シャウトが多いが、4曲目辺りからグラインドコア感覚のガテラル(下水管ゴボゴボ)も出て来るし、6曲目は吐き捨てヴォイスも多いし、8曲目では女声メゾソプラノもでてくる。という具合で、ヴォーカルは多様と言うのか何の脈絡もなく色んな物が繋がっていて、こちらもゴミだめみたいだ。
ドラムズを始め、テクニックはしっかりしている。音楽に点数を付けるのには賛成しないが Encyclopaedia Metallum のレヴューの75点も不思議でない。個人的には、今までのバンドとは異なった所があるので捨てがたいが、人に奨めるつもりはない。今後大化けするかしないか、しないだろう。バンド写真を見たら、しっかり変だった。

TELLUS TERROR は2012年11月17日にブラジル Rio de Janeiro州 Niteroi市で結成した。
結成メンバーはリード・ヴォーカルの Felipe Borges とギターの Alvaro Faria (2014年脱退)の2人。
同年中にベースの Arthur Chebec、翌年ドラムズの Rafael Lobato、キーボード/シンセサイザーの Ramon Montenegro、ギターの Wederson Felixが加わり6人が揃った。
2014年からは Alvaro Faria に替わって Nelson Cordeiro が参加している。

本作は2914年(10 Aug 2014)にブラジルの SHINIGAMI RECORDS が販売 (wholesale and retail by) した1stアルバム。10曲(55:42)。
自主制作のように推測されます。
スウェーデンで Fredrik Nordstrom と Henrik Udd (IN FLAMES, AT THE GATES, ARCH ENEMY, OPETH, SEPTIC FLESH 等をしている) がミキシングとマスタリングをした。
ギリシャの Seth Siro Anton (SEPTIC FLESH / SEPTICFLESH の Spiros Antoniou) がアートワークをした。

こちらは2015年(september 4, 2015)に NORDAVIND が流通を担当(handling distribution)した盤。
SHINIGAMI RECORDS が販売したものと同じように推測されます。
LABEL あるいは 流通元: NORDAVIND (ポルトガル)

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全曲試聴は期間限定の場合があります。試聴はお早めに。

(コメント:犬丸)