GOROD - a maze of recycled creeds 全曲試聴

DEATH METAL

テクニカル・プログレッシヴ・デス・メタル。発狂的といえば良いのだろうか。
ファストなパート、グルーブ感のあるパート、ベースが弾むようなリズムのパート、ジャジーなパート等、常に時間を置かずに変化を続ける展開。
リズム体の変拍子や複雑なリズム。
激しく駆け巡るギター。
ヴォーカルも、シャウトからグロウルまでに、効果音的なヴォイス(つぶやきに近い声など)も加えて、極めて変化が多い。
一定の方向を持たず、自由自在に連続的にめまぐるしく変化する、超テクニカルでエクスペリメンタルなサウンドは、聴く方にもテンションが要求されそうだが、しっかりしたリズム体の乗りによる聴きやすさもある。

前身バンド GORGASM (同名の米国やメキシコのバンドとは別バンド)は1997年にフランス Aquitaine地域圏(州) Bordeaux市で結成した。
結成メンバーは、ドラマーの Sandrine Bourguignon、ベース(初期はヴォーカル兼任)の Ben、ギターの Matの3人。この年の間にシンガーの Guillaume Martinot (KRUCIFER) が加わった。
2000年にセコンド・ギタリスト Richard が加わり、この事が2000年の1stデモにラウドな音やリード・パートをもたらした(Encyclopaedia Metallumのデータによればデモのバンド・メンバーに Richard が入っていません)。
このサウンドの時期に、米国のブルータル・デス・メタル DISGORGE やメキシコのゴア・デス・グラインド DISGORGE, NATRON 等と対バンしている。
Richard はすぐに脱退し、以後バンドはどんどんテクニカルな方向に進み、ギタリスト Nico (SUNKEN) を加えて、さらに複雑な音になった。
2004年に1stアルバムがフランスの DEADSUN RECORDS からリリースされた。

2005年に GORGASM は GOROD に改名した。
2005年には GORGASM の1stアルバムが GOROD 名義で米国の WILLOWTIP RECORDS から再発された。

本作は2015年(October 16th, 2015)にフランスの LISTENABLE RECORDS と米国の UNIQUE LEADER RECORDS から同時リリースされた5thアルバム。11曲(47:55)。
現在のメンバーは、 GORGASM 結成時からの2人、Benoit Claus (Benと同じ人), ギターの Mathieu Pascal (Matと同じ人)および途中参加の3人、 ギターの Nicolas Alberny (2010年から), ヴォーカルの Julien "Nutz" Deyres (2010年から), ドラムズの Karol Diers (2014年から)の、合わせて5人。
LABEL: UNIQUE LEADER (USA)

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(コメント:犬丸)