STREET DOGS - savin hill

STREET PUNK

親しみやすいキャッチーなメロディーに満ちた、アンセミックでシンガロングも満載の、ストリート・パンク。
リーダー Mike McColgan の前のバンド DROPKICK MURPHYS の様にセルテック・パンクとは言われていないが、キャッチーなストリート・パンク曲の間に、時々フォーク調の曲やパートが挟まれていて、アルバムに変化をつけている。フォーク調の曲はもちろん、ストリート・パンク曲も含めて、アメリカン・ロック(Bruce Springsteen系)に近い印象もある。
結構ベテランということになろうかと思われる Mike McColgan のヴォーカルは意外なほど若々しく、ストリート・パンクとしては臭みのない、素直(ストレート)な歌唱がとてもみずみずしい。

Mike McColgan は Massachusetts州 Dorchester市の Savin Hill 地域(Historic District)に生まれた。
第一次湾岸戦争除隊後の1996年に Massachusetts州 Boston市で DROPKICK MURPHYS の結成に加わった。従って、1972年までに生まれている可能性が高い。
父親と同じ消防士になる夢をかなえるため、1998年にリリースされた1stアルバム "do or die" の後、1998年に脱退した。
DROPKICK MURPHYS のメンバーとの友好的関係は継続しており、アルバム "state of grace" の中の曲 "Two Angry Kids" の中で、 DROPKICK MURPHYS 時代の、ベーシストでヴォーカルも担当する Ken Casey と過ごした当時の思い出を歌っている。
その後、音楽とは離れがたく、2002年に Boston市で STREET DOGS の結成にいたる。
このすぐ後消防士を辞職し、再びフルタイムのミュージシャンになった。
2002年のデモ音源では、彼と同じ時期に DROPKICK MURPHYS に在籍していたドラマー Jeff Erna 等が参加しているが、多くが暫定的なヘルパーとしての参加だったようだ。
同年 CROSSCHECK RECORDS と契約し、1stアルバムの録音に入った。

本作は2003年(September 23, 2003)にリリースされた1stアルバム。15曲(41:06)。
バンド・メンバーは Mike McColgan (vocals), Rob Guidotti (guitar), Johnny Rioux (bass), Jeff Erna (drums) の4人。
Johnny Rioux は元BRUISERS で ROGER MIRET AND THE DISASTERS にも加わっている。
ゲストはヴォーカルで MIGHTY MIGHTY BOSSTONES の Dicky Barrett が6曲目 "Justifiable Fisticuffs" に、 DROPKICK MURPHYS のリーダー Ken Casey と Mike McColgan の後を継いで DROPKICK MURPHYS に加わったシンガー Al Barr が7曲目 "Stand Up" に参加している。
そのほかバッキング・ヴォーカルには MIGHTY MIGHTY BOSSTONES の Joe Sirois や LOST CITY ANGELS のメンバー達など多数参加している。 Joe Sirois はのちに Jeff Erna の次のドラマーとして STREET DOGS に参加している。
2曲のカヴァー曲、 KRIS KRISTOFFERSON の "The Pilgrim: Chapter 33" と SHAM 69 の "Borstal Breakout" を収録している。
また、エンハンスド仕様でタイトル曲のヴィデオとバンドのBIOも収録している。
MIGHTY MIGHTY BOSSTONES のリード・ギタリスト Nate Albert がプロデュースした。 Nate Albert は最近では、 UNIVERSAL MUSIC GROUP の会社でアーティスト契約部門の常務(Senior Vice President)をしている。
LABEL: CROSSCHECK RECORDS (USA)

Youtube試聴・本作より8曲
上記リンクのYoutubuの8曲セットに含まれている曲 "Fighter" は本アルバムからではなく、アルバム "fading american dream" のヴァージョンのようです。

(コメント:犬丸)