NECROMANDUS - orexis of death and live 全曲試聴

HEAVY ROCK / PROGRESSIVE ROCK

ブリティッシュ・プログレ・ハード。
トニー・アイオミのプロデュースだからか、ダークでヘヴィーなプログレというような紹介が多かったが、ダークではない。
ハード・ロック的で小節を効かせたヴォーカルをフューチャーした、ややジャジーなプログレ・ハードだ。
イントロの後の最初の曲は、軽快という一歩手前のリズミックなブーギー調で、サザン・ロックやブルーズ・ロックの感じもある。
それ以外の多くの曲は、主にジャジーな要素や比較的アコースティックな所のあるややハードなプログレだ。
アコースティックな部分が、最近のエクスペリメンタルなインディー・ロックに近く聴こえたりする。

NECROMANDUS は1970年に英国 England Cumberland郡(historic counties) で結成した。
メンバーは Bill Branch (Vocals), Barry 'Baz' Dunnery (Guitars), Dennis McCarten (Bass), Frank Hall (Drums) の4人。
1972年の BLACK SABBATH のツアーで前座を務め、この際に知合ったサバスの Tony Iommi が1stアルバムのマネージメントとプロデュースをした。
1973年に Dunnery が脱退したため解散した。
その後1977年に BLACK SABBATH を脱退した Tony Iommi とシンガーを除く NECROMANDUS のメンバー3人とにより、第1期 BLIZZARD OF OZZ の結成が企てられたが、この時は Tony Iommi が BLACK SABBATH に復帰して BLIZZARD OF OZZ は活動には至らなかった。
Dunnery はその後 VIOLINSKI (ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA の Mik Kaminski が1977年に結成したプログレ・バンド) で短期間 (1979年の1stアルバム) ヴォーカルとギターを担当し、2008年 (29 May 2008)に癌により死亡した。
弟が IT BITES の第1期のフロントマン (現在ソロ) の Francis Dunnery で、 Barry Dunnery の書いた曲を2013年のソロ・アルバムで取上げている。

アルバム "orexis of death" は1973年にリリースが中止された1stアルバム。8曲。
ゲストは Tony Iommi が7曲目のギター・ソロで参加。
彼の紹介で BLACK SABBATH と同じ VERTIGO レーベルからリリースされる予定だったが、バンドの解散によりリリースは中止された。
その後1996年に英国の AUDIO ARCHIVES からCDでリリースされた。

アルバム "live" は2005年に AUDIO ARCHIVES からリリースされたライヴ盤。8曲。
1973年 (March 30th 1973) にイングランド Blackpool 市(town)の Casino で行ったライブの録音を収録している。

こちらは2010年にリリースされた再発盤。16曲。
先に書いたアルバム2作の全曲を収録している。
LABEL: RISE ABOVE RELICS (UK)

Youtube試聴・"orexis of death"の全曲 (本作8曲目まで)
musicmp3全曲試聴 (本作全曲)

(コメント:犬丸)