RAGHUNATH - krishna kirtan: music as meditation (Raghunath aka Ray Cappo)

NEW YORK HARDCOREではない音楽

録音の詳細は不明な部分もありますが、ヨーガ指導者 Raghunath (= YOUTH OF TODAY や SHELTER のシンガー Ray Cappo) のアルバム。タイトルに 'music as meditation' とある通り、音楽をしているので安心してください(以前、SHELTER のアルバムに長時間の説話がボーナスで入ってたりした)。
使用楽器は米国のハレー・クリシュナ・コミュニティーでよく使われているらしいハルモニウムが中心。 Raghunath も常に(弾き語りなどでも)この楽器を使っている。
米国のハレー・クリシュナ系音楽はアコースティックで、メロディーもキャッチーかつ優雅、生々しいヴォーカルをフューチャーしていて、日本人にも普通に聴きやすい音です。この作品も同様。
さらにシタールなど入ると面白いのですが、本作の演奏はハルモニウム、Bells 、Mridangam(手で叩く太鼓)、 Khartal(両手に持って打ち合わせる小型のシンバル・両手による打ち合わせではない構造の物もある)による物です。

Ray Cappo は1966年(January 11, 1966)に米国 Connecticut州で生まれた。
1985年に John Porcelly (Porcell) と共に YOUTH OF TODAY を始めた。
1987年に Jordan Cooper と共に REVELATION RECORDS を始め、同じ年に Sri Dharma Mittra にヨーガを習い始めた。
当初 YOUTH OF TODAY の最後のアルバムとして制作が始められた作品は、クリシュナコア (Hare Krishna Melodic hardcore) の色合いが濃く、 SHELTER 名義で1990年にリリースされ、この年から SHELTER としての活動に入った。
これに伴い、 REVELATION RECORDS からは手を引き、クリシュナ思想の作品(そうではない作品も沢山あるが)をリリースするために EQUAL VISION RECORDS を始めた。
2009年には EQUAL VISION RECORDS は、クリシュナ・ミュージックをリリースするサブ・レーベル MANTRALOGY をスタートした。
Ray Cappo はクリシュナの生誕地とされるインド Mathura県 にある Krishna Bhakti Ashram で6年間修行している。
1991年に Mathura県 Vrindavan で Raghunath の名前を与えられた。
Raghunath は現在ニュー・ヨーク地域のハレー・クリシュナ・コミュニティーにかかわるとともに、ロス・アンジェルスとニュー・ヨークでヨーガの指導をし、インド旅行のコーディネーターやツアーコンダクターのような事もしている様だ。
一般的に、米国のハレー・クリシュナな社会活動は、プラブパーダを祖とする国際クリシュナ意識協会とつながった活動のように思われる。この教会はその初期から、米国の音楽シーンとのつながりが深い。

本作は2015年(09.18.2015)にリリースされた何枚目かのアルバム。7曲(30:56)。 ゲストはいずれもヴォーカルと Bells で、 Janaki Kagel (ヒンドゥー的音楽のミュージシャン Krishna Das の兄弟の女性シンガー)と、 Keli Lalita Reddy(Dasi) がいずれも3曲に参加(内2曲は2人ともが参加)している。
1曲目はベルだけをバックにした Raghunath と Keli のハーモニーの短い曲。
2曲目・4曲目・7曲目はバックの演奏は多分全楽器(以下の曲も同様)で、ヴォーカルは Raghunath 、コーラスも入る。
3曲目のヴォーカルは Raghunath と Janaki 。
5曲目と6曲目のヴォーカル Raghunath, Janaki, Keli の3人。
ほとんどの曲は5分台。
LABEL: EQUAL VISION RECORDS/MANTRALOGY (USA)

本作からの試聴がないようですので、 RAGHUNATH の映像を適当に貼っておきます。いずれも本作の収録内容と言う訳ではありませんので、ご注意下さい。
Youtube試聴(映像は RAGHUNATH ですが本作の収録内容と言う訳ではありません)
Youtube試聴(映像は RAGHUNATH ですが本作の収録内容と言う訳ではありません)
AllMusicの各曲30秒づつの試聴

(コメント:犬丸)