TERRORIZER - before the downfall 2cd 全曲試聴

GRINDCORE

グラインド。グラインドとしてはテクニカル(音楽的整合性がある)であり、音はメタリックだが、感覚的にはまったくハードコア・パンクだ。
本作は編集盤で、1stアルバムの録音セッション時の未発表トラックも1曲収録しているが、それ以外は1st以前のデモ音源集なので、音質は多少劣るものの、1stとの比較ならあまり変わらない程度。
2ndの "darker days ahead"やその延長線上の3rd "hordes of zombies"ではデス・メタル色を強めたが、本作はダークさが少なく、ギター・ソロ・パートも無く、デス・メタルには聴こえない。ヴォーカルもパンク感覚。ドラマーの抜群のブラスト・ビートで突っ走り、音も軽めで、やはりハードコア性が強い。しかし、複雑な展開もあるし時にはギター並みのベース・ライン等、テクニカルでもある。録音時期からして、1stアルバム以前に脱退したNAUSEAの Alfred "Garvey" Estradaがベースを弾いている録音が多いはずだ。彼が抜けてから録音された1stアルバムのセッションからのトラックでは、ベースはセッション・メンバーとしてMORBID ANGELの David Vincentが参加している。その他はヴォーカルもNAUSEAの Oscar Garcia、ドラマーがMORBID ANGELの Pete Sandoval、ギターがNAPALM DEATH/LOCK UPの Jesse Pintadoで、いずれも1stアルバムと同じ顔ぶれだ。

TERRORIZERは1987年に米国 California州 Los Angeles市で結成した。
NAUSEAとは兄弟バンドで、初期は同じ曲を演奏している。

本作は2015年(23 November, 2014)にリリースされた編集盤。CD2枚組、46曲。
収録内容は、1stのセッションから未発表曲"Collapse" (1989)、"Unreleased Demo" 12/1987 (original version)、"Split Demo Tape with NAUSEA" 1/1988、"Live at Silverlake Motel, Los Angeles, CA" 2/10/87、"Nightmares Demo" 24/1/1987、"Rehearsal/Demo" 25/4/1987、"Bonus rehearsal" 1987 (MASTER cover)、"Rehearsal/Demo" 22/8/1987、"Rehearsal" 25/10/1987 (DEATH cover)、"Live at Hoover Auditorium LA, CA," 21/3/1987。
8面デジパック、ブックレット2冊全38ページに、extensive interviews, 沢山のnever-seen-before photos, 当時のflyers画像, demoの artworks他を収載。
データによっては本作のバンド名がTERRORIZER LAとなっているが同じバンドです。
LABEL: F.O.A.D. RECORDS (USA)

Youtube試聴・本作の前半22トラック
Youtube試聴・本作の後半24トラック
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)